JP2966957B2 - 電力系統事故判定装置 - Google Patents
電力系統事故判定装置Info
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- 238000012545 processing Methods 0.000 claims description 11
- UNPLRYRWJLTVAE-UHFFFAOYSA-N Cloperastine hydrochloride Chemical compound Cl.C1=CC(Cl)=CC=C1C(C=1C=CC=CC=1)OCCN1CCCCC1 UNPLRYRWJLTVAE-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims 1
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 10
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 5
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- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 238000012805 post-processing Methods 0.000 description 4
- 102100031437 Cell cycle checkpoint protein RAD1 Human genes 0.000 description 2
- 101001130384 Homo sapiens Cell cycle checkpoint protein RAD1 Proteins 0.000 description 2
- 238000013500 data storage Methods 0.000 description 2
- 102100033934 DNA repair protein RAD51 homolog 2 Human genes 0.000 description 1
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- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000001681 protective effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
- Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力系統から観測される
情報に基づき、電力系統の事故設備,様相及び内容を自
動的に判定する電力系統事故判定装置に関する。
情報に基づき、電力系統の事故設備,様相及び内容を自
動的に判定する電力系統事故判定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電力系統の事故判定は、電力系統
に事故が発生したとき、運転員が電力系統から観測され
るしゃ断器(以下CBと称す)の開閉状態及び保護継電
器(以下リレーと称す)の動作状況をCRTや監視盤上
から把握し、この動作状況に対して専門知識や経験を基
に判定していた(特開平1-43022号)。又、最近では、
運転員の専門知識や経験を基にして事故設備,事故区
間,事故様相及びリレーの誤動作・誤不動作を自動的に
判定する技術が開発された。
に事故が発生したとき、運転員が電力系統から観測され
るしゃ断器(以下CBと称す)の開閉状態及び保護継電
器(以下リレーと称す)の動作状況をCRTや監視盤上
から把握し、この動作状況に対して専門知識や経験を基
に判定していた(特開平1-43022号)。又、最近では、
運転員の専門知識や経験を基にして事故設備,事故区
間,事故様相及びリレーの誤動作・誤不動作を自動的に
判定する技術が開発された。
【0003】図8は従来技術による電力系統事故判定装
置を示す処理内容図であり、図9は従来技術による電力
系統事故判定装置に組込まれている知識例である。そし
て処理の内容は、ステップS81 にて事故を認識した後ス
テップS82 においてリレー動作原理知識から事故区間及
び事故様相を判定する。ステップS83 では誤不動作事故
知識により誤不動作リレー,CB誤不動作を含む事故区
間を判定する。
置を示す処理内容図であり、図9は従来技術による電力
系統事故判定装置に組込まれている知識例である。そし
て処理の内容は、ステップS81 にて事故を認識した後ス
テップS82 においてリレー動作原理知識から事故区間及
び事故様相を判定する。ステップS83 では誤不動作事故
知識により誤不動作リレー,CB誤不動作を含む事故区
間を判定する。
【0004】ステップS84 では多重事故知識により多重
事故の可能性のある区間を判定し、ステップS85 では誤
動作事故知識により上記判定の事故区間に対して、誤動
作リレー,CBを判定し、ステップS86 において事故区
間,事故様相及び事故内容を判定結果として出力する。
即ち、上記処理を行なう場合には、事故の可能性のある
区間を判定し、前記各知識により、事故の可能性のある
区間の中から事故として妥当な区間、あるいは区間の組
み合せを推論処理している。
事故の可能性のある区間を判定し、ステップS85 では誤
動作事故知識により上記判定の事故区間に対して、誤動
作リレー,CBを判定し、ステップS86 において事故区
間,事故様相及び事故内容を判定結果として出力する。
即ち、上記処理を行なう場合には、事故の可能性のある
区間を判定し、前記各知識により、事故の可能性のある
区間の中から事故として妥当な区間、あるいは区間の組
み合せを推論処理している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記説明から明らかな
ように、事故の可能性のある区間の中から事故として妥
当な区間あるいは区間の組み合せを推論しているため、
事故として妥当な区間あるいは区間の組み合せを特定で
きず、いくつかの解が発生する場合がある。又、雷事故
時、事故が発生しても再閉路機器が動作して事故が除去
される場合があり、瞬時事故と永久事故の区別がなされ
ないまま、事故判定結果として出力される。
ように、事故の可能性のある区間の中から事故として妥
当な区間あるいは区間の組み合せを推論しているため、
事故として妥当な区間あるいは区間の組み合せを特定で
きず、いくつかの解が発生する場合がある。又、雷事故
時、事故が発生しても再閉路機器が動作して事故が除去
される場合があり、瞬時事故と永久事故の区別がなされ
ないまま、事故判定結果として出力される。
【0006】実施例で用いる図3の事故例の場合、事故
判定結果は図5のように2通りの結果となるため、電力
系統事故判定装置の事故判定結果とし不十分であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、事故判
定の解を従来の事故判定結果よりも特定する電力系統事
故判定装置を提供することを目的としている。
判定結果は図5のように2通りの結果となるため、電力
系統事故判定装置の事故判定結果とし不十分であった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、事故判
定の解を従来の事故判定結果よりも特定する電力系統事
故判定装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の構成を実施例に対応する図1を用いて説明すると、電
力系統の事故発生による情報の状態変化を格納する状態
変化格納手段41と、電力系統の設備データを格納する設
備データ格納手段42と、電力系統の事故判定に関する知
識を格納した知識ベース44と、再閉路情報と事故設備と
の関係を判定するための知識を格納した再閉路知識ベー
ス43と、前記状態変化格納手段41と設備データ格納手段
42と知識ベース44あるいは再閉路知識ベース43により事
故設備の推論処理を行なう推論エンジン45と、知識ベー
ス44を用いた再閉路前の事故判定結果と再閉路知識ベー
ス43を用いた再閉路後の事故判定結果とを比較し、総合
的に事故判定を行なう再閉路後処理手段46を備えて構成
した。
の構成を実施例に対応する図1を用いて説明すると、電
力系統の事故発生による情報の状態変化を格納する状態
変化格納手段41と、電力系統の設備データを格納する設
備データ格納手段42と、電力系統の事故判定に関する知
識を格納した知識ベース44と、再閉路情報と事故設備と
の関係を判定するための知識を格納した再閉路知識ベー
ス43と、前記状態変化格納手段41と設備データ格納手段
42と知識ベース44あるいは再閉路知識ベース43により事
故設備の推論処理を行なう推論エンジン45と、知識ベー
ス44を用いた再閉路前の事故判定結果と再閉路知識ベー
ス43を用いた再閉路後の事故判定結果とを比較し、総合
的に事故判定を行なう再閉路後処理手段46を備えて構成
した。
【0008】
【作用】電力系統の事故発生時に保護リレーの動作状態
及びしゃ断器のトリップ状態が入力され、状態変化格納
手段に格納される。この際、推論エンジンは設備データ
ベース格納手段の内容と知識ベースを用いて事故判定を
行ない、再閉路前の事故判定結果を出す。一方、再閉路
情報が入力され状態変化格納手段に格納されると、推論
エンジンは設備データベース格納手段の内容と知識ベー
スに含まれる再閉路知識ベースとを用いて再閉路判定結
果を出す。再閉路後処理手段は前記再閉路前の事故判定
結果と前記再閉路後の事故判定結果とを比較して総合的
に事故判定を行なう。
及びしゃ断器のトリップ状態が入力され、状態変化格納
手段に格納される。この際、推論エンジンは設備データ
ベース格納手段の内容と知識ベースを用いて事故判定を
行ない、再閉路前の事故判定結果を出す。一方、再閉路
情報が入力され状態変化格納手段に格納されると、推論
エンジンは設備データベース格納手段の内容と知識ベー
スに含まれる再閉路知識ベースとを用いて再閉路判定結
果を出す。再閉路後処理手段は前記再閉路前の事故判定
結果と前記再閉路後の事故判定結果とを比較して総合的
に事故判定を行なう。
【0009】
【実施例】以下図面を参照して実施例を説明する。図1
は本発明による電力系統事故判定装置の一実施例の機能
ブロック図である。図1において、1は電力系統事故判
定装置の電力系統、2,3は電力系統1内に所属するC
B,リレー等の観測情報を伝送するための伝送装置で、
この内2は送信局、3は受信局である。4は伝送装置を
介して得られた電力系統1の観測情報を入力し、所定の
演算処理を行なう電子計算機であり、5は演算結果を表
示するCRT表示装置である。
は本発明による電力系統事故判定装置の一実施例の機能
ブロック図である。図1において、1は電力系統事故判
定装置の電力系統、2,3は電力系統1内に所属するC
B,リレー等の観測情報を伝送するための伝送装置で、
この内2は送信局、3は受信局である。4は伝送装置を
介して得られた電力系統1の観測情報を入力し、所定の
演算処理を行なう電子計算機であり、5は演算結果を表
示するCRT表示装置である。
【0010】そして、電子計算機4は電力系統の観測情
報の状態変化を格納する状態変化格納手段41と、電力系
統設備データを格納する設備データベース格納手段42
と、再閉路情報と事故設備との関係を判定するための知
識を格納した再閉路知識ベース43と、リレー動作原理に
関する知識及び多重事故,リレーやCBの誤動作,誤不
動作を伴なう事故に関する知識を格納した知識ベース44
と、知識ベース44あるいは再閉路知識ベース43の知識を
選択し組み合せて推論処理を行なう推論エンジン45と、
知識ベース44を用いた事故判定結果と再閉路知識ベース
43を用いた再閉路判定結果とを比較することによって事
故を特定する再閉路後処理手段46とから構成される。
報の状態変化を格納する状態変化格納手段41と、電力系
統設備データを格納する設備データベース格納手段42
と、再閉路情報と事故設備との関係を判定するための知
識を格納した再閉路知識ベース43と、リレー動作原理に
関する知識及び多重事故,リレーやCBの誤動作,誤不
動作を伴なう事故に関する知識を格納した知識ベース44
と、知識ベース44あるいは再閉路知識ベース43の知識を
選択し組み合せて推論処理を行なう推論エンジン45と、
知識ベース44を用いた事故判定結果と再閉路知識ベース
43を用いた再閉路判定結果とを比較することによって事
故を特定する再閉路後処理手段46とから構成される。
【0011】図2は上記構成を有する電力系統事故判定
装置の処理を示すフローチャートである。図2の作用の
一例を図3の事故系統図を使って説明する。なお、図3
にて示される記号は以下の意味を持つ。 G1・・・・・・・・・発電機 CB1〜CB8・・・・しゃ断器 MS1〜MS2・・・・送電線主保護リレー BS1,BS2・・・・後備保護リレー REC1〜REC4・・再閉路 UV1,UV2・・・・不足電圧リレー A,B,C・・・・・・母線 AB1L,AB2L・・送電線 BC1L,BC2L・・送電線 □・・・・・・・・・・しゃ断器 入り □* ・・・・・・・・・しゃ断器 切り
装置の処理を示すフローチャートである。図2の作用の
一例を図3の事故系統図を使って説明する。なお、図3
にて示される記号は以下の意味を持つ。 G1・・・・・・・・・発電機 CB1〜CB8・・・・しゃ断器 MS1〜MS2・・・・送電線主保護リレー BS1,BS2・・・・後備保護リレー REC1〜REC4・・再閉路 UV1,UV2・・・・不足電圧リレー A,B,C・・・・・・母線 AB1L,AB2L・・送電線 BC1L,BC2L・・送電線 □・・・・・・・・・・しゃ断器 入り □* ・・・・・・・・・しゃ断器 切り
【0012】事故例は図で示す設備のどこかに事故が発
生し、事故設備を健全な設備から除去するために保護リ
レーが動作し、しゃ断器が切りの状態を示している。図
4は事故発生後の保護リレーとしゃ断器及び再閉路の動
作を示す電力系統に図3のような事故が発生した場合、
図4の401 ,402 の状態変化情報が電子計算機4に入力
され、図2のステップS21 において状態変化情報を状態
変化格納手段41に取り込む。
生し、事故設備を健全な設備から除去するために保護リ
レーが動作し、しゃ断器が切りの状態を示している。図
4は事故発生後の保護リレーとしゃ断器及び再閉路の動
作を示す電力系統に図3のような事故が発生した場合、
図4の401 ,402 の状態変化情報が電子計算機4に入力
され、図2のステップS21 において状態変化情報を状態
変化格納手段41に取り込む。
【0013】図4に示す状態変化情報401 の意味は、B
C1Lの主保護リレーMS1とMS2が動作し、それぞ
れCB5とCB7がトリップし、後備保護リレーBS1
とBS2が動作し、それぞれCB1とCB2がトリップ
し、CB1とCB2がトリップしたことにより、B母線
とC母線UVリレーが動作してCB3,CB4,CB
6,CB8をトリップしている状態変化を示す。
C1Lの主保護リレーMS1とMS2が動作し、それぞ
れCB5とCB7がトリップし、後備保護リレーBS1
とBS2が動作し、それぞれCB1とCB2がトリップ
し、CB1とCB2がトリップしたことにより、B母線
とC母線UVリレーが動作してCB3,CB4,CB
6,CB8をトリップしている状態変化を示す。
【0014】又、図4に示す状態変化情報402 は、前記
状態変化情報401 の事故に伴なう再閉路動作に関するも
のである。次に従来の手法である事故判定処理を示すス
テップS42 では、知識ベース44と推論エンジン45を使っ
て事故設備を判定する(以降、従来事故判定結果と称
す。)。ここで、図3の事故例においてステップS22 で
は、図5のように従来事故判定結果を出力する。
状態変化情報401 の事故に伴なう再閉路動作に関するも
のである。次に従来の手法である事故判定処理を示すス
テップS42 では、知識ベース44と推論エンジン45を使っ
て事故設備を判定する(以降、従来事故判定結果と称
す。)。ここで、図3の事故例においてステップS22 で
は、図5のように従来事故判定結果を出力する。
【0015】次にステップS23 では再閉路情報が状態変
化格納手段41に含まれるか否かを判断し、含まれなけれ
ばステップS26 に移って、従来事故判定結果を事故判定
結果として出力する。ステップS23 において再閉路情報
が状態変化格納手段41に含まれていると判断されると、
ステップS24 により再閉路知識ベース43と推論エンジン
45を使って再閉路知識による事故設備を判定する。
化格納手段41に含まれるか否かを判断し、含まれなけれ
ばステップS26 に移って、従来事故判定結果を事故判定
結果として出力する。ステップS23 において再閉路情報
が状態変化格納手段41に含まれていると判断されると、
ステップS24 により再閉路知識ベース43と推論エンジン
45を使って再閉路知識による事故設備を判定する。
【0016】図3の事故例では、図4の402 の再閉路情
報を用い、再閉路知識ベース43と推論エンジン45を使っ
て再閉路判定結果を出力する。再閉路判定の一例を図4
の状態変化情報402 と図6の再閉路知識ベース例を使っ
て以下に説明する。なお、図6で示す再送端とは、ルー
ルで対象とする設備の電源側を指し、並列端とは負荷側
を指す。
報を用い、再閉路知識ベース43と推論エンジン45を使っ
て再閉路判定結果を出力する。再閉路判定の一例を図4
の状態変化情報402 と図6の再閉路知識ベース例を使っ
て以下に説明する。なお、図6で示す再送端とは、ルー
ルで対象とする設備の電源側を指し、並列端とは負荷側
を指す。
【0017】図4の状態変化情報402 は送電線AB1L
の再送端側の再閉路REC1が実施されてCB1を投入
後、並列端の再閉路REC2が実施されてCB2を投入
している。図6のルール2により、送電線AB1Lの再
送端及び並列端で再閉路が実施されているので瞬時事故
と判定される。次に送電線のAB1Lの再閉路実施後、
再びBS1によりCB1がトリップする。
の再送端側の再閉路REC1が実施されてCB1を投入
後、並列端の再閉路REC2が実施されてCB2を投入
している。図6のルール2により、送電線AB1Lの再
送端及び並列端で再閉路が実施されているので瞬時事故
と判定される。次に送電線のAB1Lの再閉路実施後、
再びBS1によりCB1がトリップする。
【0018】又、送電線AB2Lの再送端側も再閉路R
EC2が実施されてCB2を投入後、並列端の再閉路R
EC4が実施し、CB4を投入する。図6のルール2に
より、送電線AB2Lは瞬時事故と判定される。次に送
電線AB2Lの再閉路実施後、再びBS2によりCB2
がトリップし、B母線のUV1が動作してCB4をトリ
ップする。
EC2が実施されてCB2を投入後、並列端の再閉路R
EC4が実施し、CB4を投入する。図6のルール2に
より、送電線AB2Lは瞬時事故と判定される。次に送
電線AB2Lの再閉路実施後、再びBS2によりCB2
がトリップし、B母線のUV1が動作してCB4をトリ
ップする。
【0019】次にステップS25 で従来事故判定結果と再
閉路判定結果より、最終的な事故判定を行なうための再
閉路後処理を行なう。再閉路後処理は再閉路判定結果で
永久事故と判定された設備が従来事故判定結果に含まれ
ていなければ加え、瞬時事故と判定された設備が従来事
故判定結果に含まれていれば削除する。図3の事故例に
おいて図5に示す従来事故判定結果に図7に示す再閉路
判定結果を反映させると、AB1LとAB2Lは瞬時事
故であるため事故判定結果として図5の従来事故判定結
果から削除される。
閉路判定結果より、最終的な事故判定を行なうための再
閉路後処理を行なう。再閉路後処理は再閉路判定結果で
永久事故と判定された設備が従来事故判定結果に含まれ
ていなければ加え、瞬時事故と判定された設備が従来事
故判定結果に含まれていれば削除する。図3の事故例に
おいて図5に示す従来事故判定結果に図7に示す再閉路
判定結果を反映させると、AB1LとAB2Lは瞬時事
故であるため事故判定結果として図5の従来事故判定結
果から削除される。
【0020】以上により、最終的な事故判定結果として
残る設備は以下のようになる。 B母線とBC1Lの2重事故 次にステップS26 により上記事故判定結果がCRT5に
出力される。上記説明から明らかなように、従来の電力
系統事故判定装置では特定できなかった事故設備を、再
閉路情報を用いた判定結果を使うことにより特定するこ
とができる。
残る設備は以下のようになる。 B母線とBC1Lの2重事故 次にステップS26 により上記事故判定結果がCRT5に
出力される。上記説明から明らかなように、従来の電力
系統事故判定装置では特定できなかった事故設備を、再
閉路情報を用いた判定結果を使うことにより特定するこ
とができる。
【0021】上記実施例では、従来の事故判定結果と再
閉路による判定結果の比較を行なうことにより、事故判
定結果が特定でき、その結果精度が向上することを示し
たが、再閉路による判定結果と従来事故判定結果を比較
するのではなく、既に説明した図8のステップS82 にお
いてリレー動作原理知識と再閉路知識により再閉路情報
を含んだ事故区間を判定することによっても、実施例と
同等の効果が得られる。この場合は、再閉路知識ベース
43と知識ベース44に含め、再閉路後処理手段46を図8の
ステップS82 に加えることにより実現できる。
閉路による判定結果の比較を行なうことにより、事故判
定結果が特定でき、その結果精度が向上することを示し
たが、再閉路による判定結果と従来事故判定結果を比較
するのではなく、既に説明した図8のステップS82 にお
いてリレー動作原理知識と再閉路知識により再閉路情報
を含んだ事故区間を判定することによっても、実施例と
同等の効果が得られる。この場合は、再閉路知識ベース
43と知識ベース44に含め、再閉路後処理手段46を図8の
ステップS82 に加えることにより実現できる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば電
力系統の事故判定を計算機によって推論させるに際し
て、再閉路情報を用いた判定を従来の事故判定の結果に
加える構成としたので、従来の事故判定よりも事故の特
定が可能となって、精度の高い事故判定結果を運転員に
示すことができる。
力系統の事故判定を計算機によって推論させるに際し
て、再閉路情報を用いた判定を従来の事故判定の結果に
加える構成としたので、従来の事故判定よりも事故の特
定が可能となって、精度の高い事故判定結果を運転員に
示すことができる。
【図1】本発明による電力系統事故判定装置の一実施例
の機能ブロック図。
の機能ブロック図。
【図2】本発明による電力系統事故判定装置の処理を示
すフローチャート。
すフローチャート。
【図3】電力系統の事故例を示す系統図。
【図4】図3で示した事故で発生する状態変化情報の
例。
例。
【図5】図3で示した事故における従来の事故判定結果
例。
例。
【図6】再閉路知識ベースの一例。
【図7】図3で示した事故における再閉路判定結果例。
【図8】従来技術による電力系統事故判定装置を示すフ
ローチャート。
ローチャート。
【図9】従来技術による電力系統事故判定装置に組み込
まれている知識例。
まれている知識例。
1 電力系統 2 送信局 3 受信局 4 電子計算機 5 CRT 41 状態変化格納手段 42 設備データベース格納手段 43 再閉路知識ベース 44 知識ベース 45 推論エンジン 46 再閉路後処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梶原 康正 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (72)発明者 島田 和恵 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝 府中工場内 (72)発明者 鈴木 英明 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会 社東芝 本社事務所内 (72)発明者 粕谷 健志 東京都府中市武蔵台1丁目1番15号 東 芝エンジニアリング株式会社 府中事業 所内 (56)参考文献 特開 昭61−224830(JP,A) 特開 昭59−191442(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H02J 3/00 - 5/00 H02H 7/26
Claims (1)
- 【請求項1】 電力系統の状態データを含む電力系統設
備データを格納する設備データベース格納手段と、電力
系統の事故発生による状態データの状態変化を格納する
状態変化格納手段と、電力系統の事故判定に関する知識
を格納した知識ベースと、前記知識ベースの知識を選択
し前記設備データベースの内容と前記状態変化格納手段
にある状態変化とを参照して推論エンジンにて事故設備
の推論処理を行ない再閉路前の事故判定を行なう電力系
統事故判定装置において、再閉路情報と事故設備との関
係を判定するための知識を格納した再閉路知識ベースを
設け、前記状態変化格納手段に再閉路情報が格納された
後、推論エンジンにて設備データベース格納手段の内容
と再閉路知識ベースとを用いて再閉路判定結果を出すと
共に、前記再閉路前の事故判定結果と前記再閉路後の再
閉路判定結果とを比較して最終的な事故判定を行なう再
閉路後処理手段を設けたことを特徴とする電力系統事故
判定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8782991A JP2966957B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 電力系統事故判定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8782991A JP2966957B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 電力系統事故判定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05111160A JPH05111160A (ja) | 1993-04-30 |
JP2966957B2 true JP2966957B2 (ja) | 1999-10-25 |
Family
ID=13925837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8782991A Expired - Lifetime JP2966957B2 (ja) | 1991-03-27 | 1991-03-27 | 電力系統事故判定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2966957B2 (ja) |
-
1991
- 1991-03-27 JP JP8782991A patent/JP2966957B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05111160A (ja) | 1993-04-30 |
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