JP2966886B2 - 3−カルボメトキシインドール誘導体の製造方法 - Google Patents
3−カルボメトキシインドール誘導体の製造方法Info
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- JP2966886B2 JP2966886B2 JP2124817A JP12481790A JP2966886B2 JP 2966886 B2 JP2966886 B2 JP 2966886B2 JP 2124817 A JP2124817 A JP 2124817A JP 12481790 A JP12481790 A JP 12481790A JP 2966886 B2 JP2966886 B2 JP 2966886B2
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、3−カルボメトキシインドール誘導体の新
規なその製造方法に関する。
規なその製造方法に関する。
[従来の技術] 医薬、農薬さらには各種精密化学品において、インド
ール骨格を有する化合物は数多く知られており、有益か
つ重要な製品群を成している。今後、さらにその重要度
は増し、現在世界中で新しいインドール誘導体の合成及
びその製法が研究されている。
ール骨格を有する化合物は数多く知られており、有益か
つ重要な製品群を成している。今後、さらにその重要度
は増し、現在世界中で新しいインドール誘導体の合成及
びその製法が研究されている。
これらの研究の中で、3−カルボメトキシインドール
類の効率的な合成法は意外に少なく、特にインドール環
の4〜7位への酸素官能基の導入例はほとんど知られて
いない(P.E.Peterson、J.P.Wolf III及びC.Niemann、
J.Org.Chem.,23 303(1958);S.Nakatsuka,O.Asono、K.
Ueda、T.Goto,Heterocycles,26,1471,(1987))。とり
わけ、6位に酸素官能基を持った3−カルボアルコキシ
インドール誘導体は多くの医薬品の重要な中間体と考え
られるにもかかわらず、その合成法はあまり知られてい
ない。
類の効率的な合成法は意外に少なく、特にインドール環
の4〜7位への酸素官能基の導入例はほとんど知られて
いない(P.E.Peterson、J.P.Wolf III及びC.Niemann、
J.Org.Chem.,23 303(1958);S.Nakatsuka,O.Asono、K.
Ueda、T.Goto,Heterocycles,26,1471,(1987))。とり
わけ、6位に酸素官能基を持った3−カルボアルコキシ
インドール誘導体は多くの医薬品の重要な中間体と考え
られるにもかかわらず、その合成法はあまり知られてい
ない。
[発明が解決しようとする問題点] 本発明の目的は、6位に酸素官能基を持った3−カル
ボメトキシインドール誘導体の新規なその製造方法を提
供することである。
ボメトキシインドール誘導体の新規なその製造方法を提
供することである。
[問題点を解決するための手段] 本願発明者らは、先ず一般的な3−カルボメトキシイ
ンドールの効率的な合成法を鋭意研究した結果、フェニ
ルヒドロキシルアミンとプロピオール酸メチルとを塩基
の存在下反応させると収率良く容易に目的とする化合物
が得られることを見出した。さらに、この製造法は6位
に酸素官能基を有した新規な3−カルボアルコキシイン
ドール誘導体の製造にも容易に適用できることを見出し
本発明を完成するに到った。
ンドールの効率的な合成法を鋭意研究した結果、フェニ
ルヒドロキシルアミンとプロピオール酸メチルとを塩基
の存在下反応させると収率良く容易に目的とする化合物
が得られることを見出した。さらに、この製造法は6位
に酸素官能基を有した新規な3−カルボアルコキシイン
ドール誘導体の製造にも容易に適用できることを見出し
本発明を完成するに到った。
すなわち、本発明は、一般式[II] (ただし、式中、R3は水素原子、ヒドロキシ基又は低級
アルコキシ基を、R4はアミノ基の保護基を示す) で示されるフェニルヒドロキシルアミン誘導体とプロピ
オール酸メチルとを塩基の存在下反応させることを特徴
とする、一般式[III] (ただし、式中、R3及びR4は一般式[II]と同じ意味を
示す) で表わされる3−カルボメトキシインドール誘導体又は
その塩の製造方法を提供する。
アルコキシ基を、R4はアミノ基の保護基を示す) で示されるフェニルヒドロキシルアミン誘導体とプロピ
オール酸メチルとを塩基の存在下反応させることを特徴
とする、一般式[III] (ただし、式中、R3及びR4は一般式[II]と同じ意味を
示す) で表わされる3−カルボメトキシインドール誘導体又は
その塩の製造方法を提供する。
[発明の効果] 本発明により、6位に酸素官能基を持った新規な3−
カルボアルコキシインドール誘導体を容易に効率良く製
造する方法が提供された。
カルボアルコキシインドール誘導体を容易に効率良く製
造する方法が提供された。
本発明の方法により製造されるインドール誘導体は、
医薬、農薬及び精密化学品の中間体として重要である。
医薬、農薬及び精密化学品の中間体として重要である。
[発明の具体的説明] 上述のように、本発明の製造方法を包含する方法によ
り得られるインドール誘導体は上記一般式[I]で示さ
れる。一般式[I]においてR1はヒドロキシ基又は低級
アルコキシ基である。R2は水素原子又はアミノ基の保護
基である。ここでアミノ基の保護基とは、ペプチド化学
において通常汎用されている保護基を示し、具体的には
カルボベンゾキシ基(Z基)、第三ブチルオキシカルボ
ニル基(Boc基)、p−メトキシベンジルオキシカルボ
ニル基(Z(OMe)基)、イソボルニルオキシカルボニ
ル基(Iboc基)、9−フルオレニルメチルオキシカルボ
ニル基(Fmoc基)、ホルミル基(HCO基)、フタロイル
基(Pht基)、p−トルエンスルホニル基(Tos基)、ト
リフェニルメチル基(Trt基)等を示す。その他のアミ
ノ基の保護基は例えば「ペプチド合成の基礎と実験」泉
谷他、丸善株式会社出版、昭和60年1月20日発行に記載
されており、それらも本発明において採用することがで
きる。
り得られるインドール誘導体は上記一般式[I]で示さ
れる。一般式[I]においてR1はヒドロキシ基又は低級
アルコキシ基である。R2は水素原子又はアミノ基の保護
基である。ここでアミノ基の保護基とは、ペプチド化学
において通常汎用されている保護基を示し、具体的には
カルボベンゾキシ基(Z基)、第三ブチルオキシカルボ
ニル基(Boc基)、p−メトキシベンジルオキシカルボ
ニル基(Z(OMe)基)、イソボルニルオキシカルボニ
ル基(Iboc基)、9−フルオレニルメチルオキシカルボ
ニル基(Fmoc基)、ホルミル基(HCO基)、フタロイル
基(Pht基)、p−トルエンスルホニル基(Tos基)、ト
リフェニルメチル基(Trt基)等を示す。その他のアミ
ノ基の保護基は例えば「ペプチド合成の基礎と実験」泉
谷他、丸善株式会社出版、昭和60年1月20日発行に記載
されており、それらも本発明において採用することがで
きる。
一般式[I]で示されるインドール誘導体のうち、最
も好ましいものはR1がメトキシ基であり、R2が水素原子
であるものである。
も好ましいものはR1がメトキシ基であり、R2が水素原子
であるものである。
上記一般式[III]で示される、本発明のインドール
誘導体又はその中間体となるインドール誘導体は、上記
式[II]で表わされるフェニルヒドロキシルアミン誘導
体と、ピロピオール酸メチル(CH≡C−CO2CH3)とを塩
基存在下で反応させることにより製造することができ
る。式[II]中、R3は水素原子、ヒドロキシ基又は低級
アルコキシ基を、R4はアミノ基の保護基を示す。ここで
用いられる塩基として好ましいものとしてトリエチルア
ミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基を挙げ
ることができる。また、反応は有機溶媒中で行なうこと
ができ、好ましい有機溶媒の例としてベンゼン、アセト
ニトリル、テトラヒドロフラン、ニトロメタン、クロロ
ホルム及び塩化メチレン等を挙げることができる。フェ
ニルヒドロキシルアミン誘導体とプロピオール酸メチル
との混合比率は、特に制限されないが、通常モル比で1:
1ないし1:5程度である。また、塩基の添加量は、特に限
定されないが、通常モル比で当量ないし1:5程度であ
る。反応温度は特に限定されないが、通常室温から使用
溶媒の沸点、好ましくは15℃ないし30℃程度である。反
応時間も特に制限はないが、通常1時間ないし2時間程
度である。また、場合によっては、水素化ホウ素ナトリ
ウム等のラジカルスカベンジャー又は還元剤を添加する
と収率の向上が見られる。これらの使用量は通常モル比
で当量以下である。
誘導体又はその中間体となるインドール誘導体は、上記
式[II]で表わされるフェニルヒドロキシルアミン誘導
体と、ピロピオール酸メチル(CH≡C−CO2CH3)とを塩
基存在下で反応させることにより製造することができ
る。式[II]中、R3は水素原子、ヒドロキシ基又は低級
アルコキシ基を、R4はアミノ基の保護基を示す。ここで
用いられる塩基として好ましいものとしてトリエチルア
ミン、ジイソプロピルエチルアミン等の有機塩基を挙げ
ることができる。また、反応は有機溶媒中で行なうこと
ができ、好ましい有機溶媒の例としてベンゼン、アセト
ニトリル、テトラヒドロフラン、ニトロメタン、クロロ
ホルム及び塩化メチレン等を挙げることができる。フェ
ニルヒドロキシルアミン誘導体とプロピオール酸メチル
との混合比率は、特に制限されないが、通常モル比で1:
1ないし1:5程度である。また、塩基の添加量は、特に限
定されないが、通常モル比で当量ないし1:5程度であ
る。反応温度は特に限定されないが、通常室温から使用
溶媒の沸点、好ましくは15℃ないし30℃程度である。反
応時間も特に制限はないが、通常1時間ないし2時間程
度である。また、場合によっては、水素化ホウ素ナトリ
ウム等のラジカルスカベンジャー又は還元剤を添加する
と収率の向上が見られる。これらの使用量は通常モル比
で当量以下である。
なお、上記反応の出発原料である一般式[II]で示さ
れるフェニルヒドロキシルアミン誘導体は不安定な化合
物であるが、公知の方法に基づき、入手容易なニトロベ
ンゼン誘導体を亜鉛で還元することにより、下記の化学
反応式に従って合成することができる(T.Sheradsky、
E.Nov、S.Segal及びA.Frank,J.Chem.Soc.,Perkin Trans
1,1827(1977)。
れるフェニルヒドロキシルアミン誘導体は不安定な化合
物であるが、公知の方法に基づき、入手容易なニトロベ
ンゼン誘導体を亜鉛で還元することにより、下記の化学
反応式に従って合成することができる(T.Sheradsky、
E.Nov、S.Segal及びA.Frank,J.Chem.Soc.,Perkin Trans
1,1827(1977)。
一般式[I]においてR2が水素原子である化合物は、
一般式[III]で示される化合物の相当するR4の保護基
を公知の方法により脱離することにより得ることができ
る。例えば、R2がカルボベンゾキシ基の場合には、メタ
ノール溶媒中、10%のパラジウム−炭素を触媒として用
い、水素添加することにより容易に目的とするR2が水素
原子である化合物が得られる。
一般式[III]で示される化合物の相当するR4の保護基
を公知の方法により脱離することにより得ることができ
る。例えば、R2がカルボベンゾキシ基の場合には、メタ
ノール溶媒中、10%のパラジウム−炭素を触媒として用
い、水素添加することにより容易に目的とするR2が水素
原子である化合物が得られる。
本発明の化合物は、医薬、農薬及び精密化学品の中間
体としての用途を有する。より具体的には、例えば、制
癌剤として興味ある構造を有するCC−1065等の中間体と
して用いることができる。
体としての用途を有する。より具体的には、例えば、制
癌剤として興味ある構造を有するCC−1065等の中間体と
して用いることができる。
[実施例] 以下、本発明を実施例に基づきより具体的に説明する
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
が、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
実施例1 1−カルボベンゾキシ−3−カルボメトキシインドール
の合成 N−フェニルヒドロキシルアミン(100mg、0.41mmo
l)とプロピオール酸メチル(0.075ml、0.84mmol)とを
ニトロメタン(3ml)に溶解し、これにアルゴン気流下
ジイソプロピルエチルアミン(0.085ml、0.94mmol)を
加え、室温にて1時間撹拌、反応終了後、溶媒を留去し
て得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて分離精製し、ベンゼン−アセトン(100:2v/v)溶
出部より白色針状結晶を得、これをメタノールより再結
晶し、1−カルボベンゾキシ−3−カルボメトキシイン
ドール(113mg、89%)を融点89.0℃〜91.0℃の白色針
状結晶として得た。
の合成 N−フェニルヒドロキシルアミン(100mg、0.41mmo
l)とプロピオール酸メチル(0.075ml、0.84mmol)とを
ニトロメタン(3ml)に溶解し、これにアルゴン気流下
ジイソプロピルエチルアミン(0.085ml、0.94mmol)を
加え、室温にて1時間撹拌、反応終了後、溶媒を留去し
て得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにて分離精製し、ベンゼン−アセトン(100:2v/v)溶
出部より白色針状結晶を得、これをメタノールより再結
晶し、1−カルボベンゾキシ−3−カルボメトキシイン
ドール(113mg、89%)を融点89.0℃〜91.0℃の白色針
状結晶として得た。
NMR(CDCl3):δ3.92(3H,s,OMe)、5.48(2H,s,−OC
H2 Ar)、7.33−7.51(7H,m,ArH)、8.16(1H,dd,J=2.0
及び8.0Hz、4−H)、8.20(1H,bd,J=8.0Hz、7−
H)、8.30(1H,s,2−H) 質量分析 m/e:309(M+),265,91(100%) 元素分析:C16H15NO4 計算値:C,69.89;H,4.89;N,4.53 実測値:C,69.68;H,4.80;N,4.53 実施例2 実施例1に示した合成において、プロピオール酸メチ
ル、塩基、溶媒、添加物をそれぞれ表1のように変化さ
せ検討した結果を同表に示す。
H2 Ar)、7.33−7.51(7H,m,ArH)、8.16(1H,dd,J=2.0
及び8.0Hz、4−H)、8.20(1H,bd,J=8.0Hz、7−
H)、8.30(1H,s,2−H) 質量分析 m/e:309(M+),265,91(100%) 元素分析:C16H15NO4 計算値:C,69.89;H,4.89;N,4.53 実測値:C,69.68;H,4.80;N,4.53 実施例2 実施例1に示した合成において、プロピオール酸メチ
ル、塩基、溶媒、添加物をそれぞれ表1のように変化さ
せ検討した結果を同表に示す。
実施例3 3−カルボメトキシインドールの合成 実施例1によって得られた化合物(160mg、0.52mmo
l)をメタノール(25ml)に溶解し、これに10%Pd−C
(10mg)を加え、水素気流下室温にて6時間撹拌、反応
終了後、触媒をろ別し、ろ液の溶媒を留去、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて分離精製し、ベ
ンゼン−アセトン(10:1、v/v)溶出部より白色粉末状
結晶を得、これをメタノールより再結晶し、3−カルボ
キシインドール(90mg,100%)を融点149.5〜150.5℃
(C.ZahiとA.Ferratini、Ber.,23,2297(1890)のデー
タでは147.0〜148.0℃)のプリズム状結晶として得た。
l)をメタノール(25ml)に溶解し、これに10%Pd−C
(10mg)を加え、水素気流下室温にて6時間撹拌、反応
終了後、触媒をろ別し、ろ液の溶媒を留去、残留物をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィーにて分離精製し、ベ
ンゼン−アセトン(10:1、v/v)溶出部より白色粉末状
結晶を得、これをメタノールより再結晶し、3−カルボ
キシインドール(90mg,100%)を融点149.5〜150.5℃
(C.ZahiとA.Ferratini、Ber.,23,2297(1890)のデー
タでは147.0〜148.0℃)のプリズム状結晶として得た。
NMR(CDCl3)、δ3.90(3H,s,OMe)、7.26−7.31(2H,
m,5−及び6−H)、7.40−7.44(1H,m,7−H)、7.93
(2H,d,J=3.0Hz,1−H),8.18−8.22(1H,m,4H),8.60
(1H,bs,1−H) 質量分析:m/e:175(M+),144(100%) 計算値:C18H9NO2:175.0633(M+) 実測値:175.0635 実施例4 1−カルボキシ−3−カルボメトキシ−6−メトキシイ
ンドールの合成 a)N−カルボベンゾキシ−N−(3−メトキシフェニ
ル)−ヒドロキシルアミンの合成 m−ニトロアニソール(5.80g、37.9mmol)と85%亜
鉛末(5.83g、75.8mmol)とを50%エタノール(30ml)
に懸濁させ、これに飽和塩化アンモニウム水溶液を室温
にて滴下、反応終了後、反応溶液をセライトろ過、ろ液
を酢酸エチルで抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥、溶媒を留去して得られる油状物(5.99g)は単
離精製することなく次の反応に用いた。
m,5−及び6−H)、7.40−7.44(1H,m,7−H)、7.93
(2H,d,J=3.0Hz,1−H),8.18−8.22(1H,m,4H),8.60
(1H,bs,1−H) 質量分析:m/e:175(M+),144(100%) 計算値:C18H9NO2:175.0633(M+) 実測値:175.0635 実施例4 1−カルボキシ−3−カルボメトキシ−6−メトキシイ
ンドールの合成 a)N−カルボベンゾキシ−N−(3−メトキシフェニ
ル)−ヒドロキシルアミンの合成 m−ニトロアニソール(5.80g、37.9mmol)と85%亜
鉛末(5.83g、75.8mmol)とを50%エタノール(30ml)
に懸濁させ、これに飽和塩化アンモニウム水溶液を室温
にて滴下、反応終了後、反応溶液をセライトろ過、ろ液
を酢酸エチルで抽出し、水洗後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥、溶媒を留去して得られる油状物(5.99g)は単
離精製することなく次の反応に用いた。
上記ヒドロキシルアミン(5.99g)のエチルエーテル
溶液に、塩化カルボベンゾキシ(6.50ml)を加え、さら
に0℃にて炭酸カリウム(3.0g)と水(15ml)を加え、
同温度にて1時間撹拌、反応終了後、反応溶液に飽和食
塩水を加え、酢酸エチルで抽出、抽出液を飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を留去して
得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
にて分離精製しジクロロメタン−アセトン(100:5v/v)
溶出部よりN−カルボベンゾキシ−N−(3−メトキシ
フェニル)−ヒドロキシルアミン(8.48g、82%)を淡
桃色油状物として得た。
溶液に、塩化カルボベンゾキシ(6.50ml)を加え、さら
に0℃にて炭酸カリウム(3.0g)と水(15ml)を加え、
同温度にて1時間撹拌、反応終了後、反応溶液に飽和食
塩水を加え、酢酸エチルで抽出、抽出液を飽和食塩水で
洗浄後、無水硫酸マグネシウムで乾燥、溶媒を留去して
得られる残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
にて分離精製しジクロロメタン−アセトン(100:5v/v)
溶出部よりN−カルボベンゾキシ−N−(3−メトキシ
フェニル)−ヒドロキシルアミン(8.48g、82%)を淡
桃色油状物として得た。
▲IRλneat max▼cm-13300(OH)、1700(C=O) NMR(CDCl3):δ3.75(3H,s,OMe)、5.25(2H,s,−CH2
Ar)、6.73(1H,bdd,J=2.0及び8.0Hz、4−H)、7.06
(1H,t,J=8.0Hz、5−H)、7.39(1H,bs,OH) 質量分析 m/e(M+)C15H15NO4:273.1001 計算値:273.1001 実測値:273.0973 b)1−カルボベンゾキシ−3−カルボメトキシ−6−
メトキシインドールの合成 a)で得られたヒドロキシルアミン(753mg、2.76mmo
l)とプロピオール酸メチル(0.25ml、2.81mmol)を用
い、実施例1と同様に反応させ、得られた結晶をメタノ
ールより再結晶すると白色針状結晶として1−カルボベ
ンゾキシ−3−カルボメトキシ−6−メトキシインドー
ル(融点117.0℃)を287mg得た。
Ar)、6.73(1H,bdd,J=2.0及び8.0Hz、4−H)、7.06
(1H,t,J=8.0Hz、5−H)、7.39(1H,bs,OH) 質量分析 m/e(M+)C15H15NO4:273.1001 計算値:273.1001 実測値:273.0973 b)1−カルボベンゾキシ−3−カルボメトキシ−6−
メトキシインドールの合成 a)で得られたヒドロキシルアミン(753mg、2.76mmo
l)とプロピオール酸メチル(0.25ml、2.81mmol)を用
い、実施例1と同様に反応させ、得られた結晶をメタノ
ールより再結晶すると白色針状結晶として1−カルボベ
ンゾキシ−3−カルボメトキシ−6−メトキシインドー
ル(融点117.0℃)を287mg得た。
NMR(CDCl3)、δ3.83(3H,s,−CO2Me)、3.93(3H、s,
ArOMe)、5.50(2H,s,−OCH2 Ar)、6.96(1H,dd,J=2.
2及び8.8Hz、5−H)、7.37−7.51(5H,m,ArH)、7.74
(1H,bs,7−H),8.00(1H,d,J=8.8Hz,4−H)、8.19
(1H,s,2−H) 質量分析 m/e:339(M+)294,204,91(100%) 元素分析 C19H17NO5 計算値:C 67.25、H 5.05、N 4.13 実測値:C 67.36、H 5.13、N 4.10 実施例5 実施例4に示した化合物の合成において、プロピオー
ル酸メチル、塩基、溶媒、添加物をそれぞれ表2のよう
に変化させ検討した結果を同表に示す。
ArOMe)、5.50(2H,s,−OCH2 Ar)、6.96(1H,dd,J=2.
2及び8.8Hz、5−H)、7.37−7.51(5H,m,ArH)、7.74
(1H,bs,7−H),8.00(1H,d,J=8.8Hz,4−H)、8.19
(1H,s,2−H) 質量分析 m/e:339(M+)294,204,91(100%) 元素分析 C19H17NO5 計算値:C 67.25、H 5.05、N 4.13 実測値:C 67.36、H 5.13、N 4.10 実施例5 実施例4に示した化合物の合成において、プロピオー
ル酸メチル、塩基、溶媒、添加物をそれぞれ表2のよう
に変化させ検討した結果を同表に示す。
実施例6 3−カルボメトキシ−6−メトキシインドールの合成 実施例4によって得られた化合物(270mg、0.80mmo
l)を実施例3と同様に処理し、得られた結晶をメタノ
ールから再結晶して白色プリズム結晶(150mg、92%)
として目的物である3−カルボメトキシ−6−メトキシ
インドール得た。
l)を実施例3と同様に処理し、得られた結晶をメタノ
ールから再結晶して白色プリズム結晶(150mg、92%)
として目的物である3−カルボメトキシ−6−メトキシ
インドール得た。
融点:147.0〜148.0℃ NMR(CDCl3):δ 3.82(3H,s,ArOMe)、3.92(3H,s,−CO2Me)、6.86(1
H,d,J=2.2Hz,7−H)、6.93(1H,dd,J=8.8及び2.2Hz,
5−H)、7.79(1H,d,J=3.0、2−H)、8.04(1H,d,J
=8.8Hz,4−H)、8.71(1H,bs,1−H) 質量分析 m/e:205(M+,100%),190,174 元素分析 C11H11NO3 計算値:C 64.39、H 5.40 N 6.83 実測値:C 64.35、H 5.32 N 6.78
H,d,J=2.2Hz,7−H)、6.93(1H,dd,J=8.8及び2.2Hz,
5−H)、7.79(1H,d,J=3.0、2−H)、8.04(1H,d,J
=8.8Hz,4−H)、8.71(1H,bs,1−H) 質量分析 m/e:205(M+,100%),190,174 元素分析 C11H11NO3 計算値:C 64.39、H 5.40 N 6.83 実測値:C 64.35、H 5.32 N 6.78
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−208958(JP,A) 特開 平2−121912(JP,A) 特開 平2−121913(JP,A) 特開 平6−92828(JP,A) Chemical Abstract s,vol.108,要約番号37574&He terocycles,(1987),26 (6),p.1471−4 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 209/42 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】一般式[II] (ただし、式中、R3は水素原子、ヒドロキシ基又は低級
アルコキシ基を、R4はアミノ基の保護基を示す) で示されるフェニルヒドロキシルアミン誘導体とプロピ
オール酸メチルとを塩基の存在下反応させることを特徴
とする、一般式[III] (ただし、式中、R3及びR4は一般式[II]と同じ意味を
示す) で表される3−カルボメトキシインドール誘導体又はそ
の塩の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2124817A JP2966886B2 (ja) | 1990-05-15 | 1990-05-15 | 3−カルボメトキシインドール誘導体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2124817A JP2966886B2 (ja) | 1990-05-15 | 1990-05-15 | 3−カルボメトキシインドール誘導体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0421669A JPH0421669A (ja) | 1992-01-24 |
JP2966886B2 true JP2966886B2 (ja) | 1999-10-25 |
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ID=14894849
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---|---|---|---|
JP2124817A Expired - Fee Related JP2966886B2 (ja) | 1990-05-15 | 1990-05-15 | 3−カルボメトキシインドール誘導体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2966886B2 (ja) |
-
1990
- 1990-05-15 JP JP2124817A patent/JP2966886B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Chemical Abstracts,vol.108,要約番号37574&Heterocycles,(1987),26(6),p.1471−4 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0421669A (ja) | 1992-01-24 |
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