JP2966395B1 - 高圧反応装置 - Google Patents

高圧反応装置

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JP2966395B1 JP14803798A JP14803798A JP2966395B1 JP 2966395 B1 JP2966395 B1 JP 2966395B1 JP 14803798 A JP14803798 A JP 14803798A JP 14803798 A JP14803798 A JP 14803798A JP 2966395 B1 JP2966395 B1 JP 2966395B1
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Abstract

【要約】 【課題】 反応容器に対し蓋、試料の供給・取り出し装
置が精度良く作用し、小型で安全で取扱が簡単、高性能
に連続使用が可能な技術の提供。 【解決手段】 容器の下部を反応室10とし上部に投入
口26のある反応容器1と、投入口に嵌合し着脱自在に
投入口を密閉する蓋2と、四方を隔壁板で囲って形成し
た保護空間内に反応容器の少なくとも反応室部位を配置
し投入口を上部隔壁板の上方に臨ませた状態で反応容器
の上部を上部隔壁板20aに固定し反応容器に接続する
高圧配管41,42を保護空間内に配置し車輪23で移
動可能に据えつけられる架台8と、反応容器との間に隙
間40を有して架台に固定した電気炉6と、蓋開閉装置
4と蓋をロックする回転ロック装置3と試料の供給・取
り出し装置5とを備えた構成。

Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、温度,圧力を高温
または低温,高圧までの範囲で付与するような諸条件下
で、諸物質,物体の反応を促進させるのに使用する高圧
反応装置に属し、特に高圧下で常温より異なる温度付与
時での作業性と安全性を重視し研究室から産業用まで適
応でき、かつ、自動化で連続使用できるようにした高圧
反応装置に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、高圧下で常温より異なる温度を諸
物質,物体に付与してその反応を促進させるようにした
装置は、例えば、周囲に丈夫な保護壁を備えた建物の内
部において反応容器自体を床上に据え付け、その反応容
器内に前記物質,物体を供給するため反応容器を跨ぐよ
うにして床上に門型供給装置を据え付けて構えたものが
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような高圧反応装置では、反応容器や供給装置を床上に
据え付けた固定型となっており、大型の産業用プラント
に適したものとなっているので、実験室などで行う小規
模の反応実験や、設置面積が限られている場所で行うよ
うなものには向いていないという問題があった。そこ
で、近年、超臨界などに関する分野で実験室などでも連
続使用可能な小型の高圧反応装置が要求されているのに
応え、本発明者らは小型で自動化された高圧反応装置を
研究してきた。このなかで、高圧反応装置に蓋開閉機構
や試料の供給機構などを備える場合、その組み付時は常
温(室温)で精密に組み立てるものであるから、常温以
外では熱膨張あるいは収縮することによって精密な組み
立て寸法が変化し、反応容器が例えば高温加熱によって
歪み変形するため蓋や試料の供給装置が精度良く作用し
ないという問題が生じた。また、小型化するにしても安
全で取扱が簡単であることが要求されているという問題
がある。
【0004】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的とするところは、高圧下で
常温より異なる温度で反応させる装置であって実験室な
どでも設置できるような小型化したものであり、更に安
全で使い勝手が良いように、反応容器に対し設けた蓋の
開閉機構や試料の供給機構が精度良く作用するようにし
て自動化され、しかも高性能で連続使用が可能な性能を
有する高圧反応装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】(解決手段1) 上記課題を達成するため本発明請求項1記載の高圧反応
装置では、所定の圧力を付与可能とした反応空間が細長
い穴一端の投入口から円柱状の蓋を挿入することによっ
てこの蓋先端と穴底部との間に形成される反応容器と、
前記反応容器の投入口近傍を下面側に片持ち状態に固定
すると共に、前記投入口を上面側に臨んだ状態に配置さ
せる隔壁板と、前記反応容器に対して熱変形を吸収可能
に形成されている反応空間の温度制御ユニットと、を備
えた高圧反応装置であって、前記隔壁板は前記投入口の
近傍部および/または蓋の温度を常温側に戻すため反応
容器上部に設けられた温度調節手段によって歪み変形防
止可能に設けられ、かつ、前記蓋に一端を連結してこの
蓋を前記細長い穴に対し進退動作させることにより前記
反応容器の投入口を開閉させる蓋開閉装置が前記隔壁板
に配置されていることを特徴とする。
【0006】(解決手段2) 請求項2記載の高圧反応装置では、請求項1記載の高圧
反応装置において、前記蓋が投入口を開口した位置にあ
る状態でこの蓋先端部にまたは反応容器内に試料を供給
する供給装置が前記隔壁板に配置されていることを特徴
とする
【0007】(解決手段3) 請求項3記載の高圧反応装置では、請求項1または請求
項2記載の高圧反応装置において、前記蓋を所定角度回
転時に該蓋と前記投入口との嵌合部に設けられた係止部
を係止させる回転ロック装置が前記隔壁板に配置されて
いることを特徴とする。
【0008】
【作用】請求項1記載の発明では、反応容器はその投入
口近傍部のみを隔壁板または架台に固定して片持ち状態
とし、温度制御ユニットは反応容器が架台に対して片持
ち状態を維持可能に、例えば温度制御ユニットを架台に
固定した場合は反応容器を遊嵌して、または温度制御ユ
ニットを反応容器にのみ固定して設けているものである
でから、例えば加熱された反応容器は隔壁板または架台
から片持ち先端側方向に自在に膨張可能となって、反応
容器が外方に突き上げ力を作用させないため、投入口近
傍や隔壁板または架台に歪み変形を生じさせず、従っ
て、隔壁板に蓋の開閉機構などを取り付けていても各部
に微妙な誤差を生じさせず、高温時であっても蓋を自在
で精度良く着脱し、このため多数の実験を連続的に精度
良く行うことができる。反応容器を冷却する場合は反応
容器の収縮があるが、前記と同様の作用により隔壁板ま
たは架台を歪ませることがないから、各部に微妙な誤差
を生じさせず、低温時であっても蓋を自在で精度良く着
脱し、このため多数の実験を連続的に精度良く行うこと
ができる。
【0009】また、反応容器の上部まで伝導してきた熱
を該取付部近傍を常温側に戻す温度調節手段によって常
温にするから、反応容器は常温となった一端部のみを前
記隔壁板または架台に固定した状態となって、更に投入
口近辺や隔壁板の熱変形を阻止し、各部の精度、特に蓋
の嵌合部などを高精度に維持し、作業をスムーズに行う
ことができる。更に、蓋部に温度調節手段を設けた場合
は、蓋部の熱影響も無くし低温時の強度低下を防止する
し、更に蓋の嵌合部に対する高精度を維持し、作業を極
めてスムーズに行なうことができる。
【0010】また、蓋を自動で昇降可能とすることがで
きるから、遠隔操作することにより、安全作業を効率的
に行うことができる。また、隔壁板の上面に、その上面
を基準面として蓋開閉装置を配置しているが、その隔壁
板が反応容器取付け部側から熱伝導を受けず熱膨張や収
縮熱しないし反応容器側の熱膨張または収縮による外力
受けないないので、蓋開閉装置が精密取付時の位置を保
持し、このため嵌合部などが歪みなどによる位置ずれな
どを起こさないことから、常に精密に蓋の開閉を行うこ
とができる。このため、高圧下で常温より異なる温度ま
で、つまり加熱時でも冷却時でも高精度で使用可能とな
るし、蓋開閉装置の小型化が可能となる。
【0011】請求項2記載の発明では、試料を自動で供
給可能とすることができるから、遠隔操作することによ
り、安全作業を効率的に行うことができる。供給装置
が、前記のように隔壁板や反応容器の熱膨張や収縮によ
る影響を受けず、構成部分の歪みなどによる微妙な位置
ずれなどを起こさないことから、高圧下で常温より異な
る温度まで高精度で使用可能となるし、前記蓋に精密に
試料の供給を行うことができる。
【0012】請求項3記載の発明では、蓋を自動でロッ
ク可能とすることができるから、遠隔操作することによ
り、安全作業を効率的に行うことができる。回転ロック
装置が、前記のように隔壁板や反応容器の熱膨張や収縮
による影響を受けず、回転機構が歪みなどによる微妙な
位置ずれなどを起こないことから、精密に蓋のロックを
行うことができ、高精度で高圧下で常温より異なる温度
まで使用することができる。このように、高い安全性を
保ったまま、試料の連続処理が可能なコンパクトな装置
が実現でき、実験室などの小空間でも安全に使用可能と
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。尚、本実施の形態では、反
応室容積が100cc程度で常温より加熱側に作用させ
る高圧反応装置Aを例に取って説明する。図1は本実施
の形態の高圧反応装置を示す説明図、図2は要部の拡大
説明図である。
【0014】図中1は反応容器、2は蓋、3は蓋の回転
ロック装置、4は蓋開閉装置、5は試料の供給・取り出
し装置、6は電気炉、7は冷却装置、8は架台、9は保
護カバーである。まず、架台8を説明すると、この架台
8は主目的として、前記反応容器1と電気炉6などを外
界から隔離するように配置すると共に諸精密作動装置を
熱影響なく取り付けるものであって、丈夫な形鋼で矩形
状の骨組み21を設け、その上面と全側面を厚鉄板で覆
ってそれぞれ全周をボルト22で締結することにより、
内部に保護空間8aを形成するように設けられている。
20aは前記厚鉄板による上部隔壁板、20bは側部隔
壁板であり、20cは底部開口面である。23は前記架
台底部四隅に設けた車輪であって、この架台、つまり、
高圧反応装置Aを可搬型とするものである。また24は
ねじジャッキ型のスタンドであり、車輪23と同様底部
四隅に設けてある。前記保護カバー9は前記諸精密作動
装置を収納するものであり、前記同様に、矩形状の骨組
みの周囲に薄鋼板をボルト締結して設けており、前記架
台8の上部に連接されている。この保護カバー9には試
料供給用の開閉扉(図示せず)などが設けられている。
【0015】次に、前記反応容器1は、軸心方向に有底
の精密穴25を有して肉厚の段付き円柱状に形成された
ものであり、この精密穴25に前記蓋2を途中まで挿入
することによって、蓋先端から先、つまり精密穴25の
下部に反応室10を形成するように設けられている。反
応容器1の上端は前記精密穴25より大径の投入口26
が設けられている。図4にも示すように、11はこの上
端部を冷却するために複数条穿孔した水冷却用穴であ
る。27は反応容器1の上端部を嵌合する固定リング、
28は固定リング27および反応容器1上端同士の締め
付けリングであって、この締め付けリング28を上部隔
壁板20aの下面側に固定することにより、反応室10
側が内方となるようにして反応容器1を上部隔壁板20
aの下面に片持ち状態(吊り下げ状態)となるように配
置させるものである。前記固定リング27は温度調節手
段としての冷却装置7を兼用し、図4にも示すように、
前記反応容器1の上端外周面であって冷却用穴11を包
含する位置に配置する環状穴29と、この環状穴29に
連通する冷却水Wの導入管30、同排水管31が設けら
れている。この冷却装置7は、高温加熱による反応容器
1の精密穴25や投入口26、上部隔壁板20aの歪み
変形を防止すると共に、後述する蓋2の歪み変形と強度
低下を防止するものである。前記締め付けリング28
は、前記投入口26に対向する位置に、図2(イ)に示
すように、十字状に穿孔して設けたロック用穴32を有
している。尚、図2では固定リングを省略している。
【0016】次に、前記蓋2は、前記精密穴25に嵌合
する円柱状に形成され、途中に前記ロック用穴32と略
同一形状の爪部33を有している。この爪部33は前記
投入口26の深さより短い厚さで設けられ、爪部33を
ロック用穴32から通過させて投入口26内に配置させ
た後、約45度回転させてロックするものである。この
ように蓋2をロックさせた時、蓋先端2aと精密穴25
の底部との間に略100ccの反応室10が形成され
る。次に、前記回転ロック装置3は、前記蓋2をロック
および解除させるためのものであって、台板34上に電
動駆動部35を備え、その出力軸と前記蓋後端部とが連
結されている。
【0017】次に、前記蓋開閉装置4は、前記蓋2を開
閉させるものであって、一対のロッド36,36が前記
投入口26の両側配置となるように上部隔壁板20aに
立設され、その中間部であって投入口位置を避けた位置
に、ねじ軸37が保護カバー9の天井側から回転自在に
垂設されている。38はねじ軸37の電動駆動部であ
る。そして、39は前記ロッド36にそれぞれ摺動自在
に嵌め込まれた摺動体であり、この摺動体39に前記回
転ロック装置の台板34が固定され、前記ねじ軸37が
台板34に固設した雌ねじ部(図示せず)に螺合されて
いる。電動駆動部38でねじ軸37を回転させて台板3
4、つまり台板34に設けた回転ロック装置3を介して
蓋2を開閉させることにより、投入口26を開閉させる
ものである。
【0018】次に、前記試料の供給・取り出し装置5
は、上部隔壁板20a上に配置され、試料12を蓋先端
に着脱させるものであって、前記蓋2が投入口26を開
口させるように上昇した時、投入口26の側方から回転
してきて試料12を蓋先端に着脱させるアーム46(供
給部46a,取り出し部46b)と、試料12の仮置き
凹部48を等間隔で周縁に設け間欠回転するターンテー
ブル47、電動駆動部49などを備えている。次に、前
記電気炉6は、反応容器1を加熱し反応室内を所定の温
度に維持するものであって、略円筒状に形成されてお
り、反応室部位が中心に配置されるように反応容器1の
下部を内径部に挿入した状態で架台の下部骨組み上に固
定されている。前記電気炉6の内径部は、反応容器1が
最高温度で熱膨張した場合でも、上下左右いずれの部位
も拘束しないように適宜の隙間40を確保するように設
けられている。そして、この電気炉6の側方を貫通する
ようにして、溶媒供給用の高圧配管41,42と、セン
サ43などが配置され、いずれも電気炉6が覆った内部
で反応容器1に接続されている。44は高圧配管開閉用
のバルブ、45は反応室のドレーン、46はコントロー
ルボックスである。尚、高圧供給源や諸精密装置の位置
決め用センサ類、作動用シーケンスなどは図示を省略し
ている。尚、本高圧反応装置を低温実験するのに使用す
る場合は、前記電気炉6を冷凍機の熱交換器に変更す
る。または冷熱素子を使用した冷却器などを取り付け
る。また、温度調節手段として前記冷却装置7を例えば
温水や電熱による加熱装置に置き換えるものとする。
【0019】次に本実施の形態の作用を説明する。ま
ず、スタンド24のねじ部を短めて車輪23を着地さ
せ、要求のあった場所に高圧反応装置Aを搬送する。所
定の位置に位置決めした後、前記スタンド24を伸ばし
て車輪23を床面から浮かすことにより、高圧反応装置
Aを据え付けることができる。次に、供給・取り出し装
置5には試料12が複数ストックされる。コントロール
ボックス44の指示で蓋開閉装置4が蓋2を上昇させ、
供給・取り出し装置5が試料12をストック部から受け
取って蓋先端2aに係止させる。その後、蓋開閉装置4
は蓋2を爪部33が投入口26に嵌合するまで挿入させ
る。この時、回転ロック装置3は爪部33がロック用穴
32と一致するように位置決めさせている。爪部33が
投入口26に嵌合後、図2(ロ)に示すように、回転ロ
ック装置3が蓋2を略45度回転させる。この状態で爪
部33がロック用穴32の未開口部と重なり、上向きの
圧力に対し強硬にロックした状態となる。電気炉6は通
電することによって反応室内を所定の温度(例えば10
0℃)に維持し、高圧配管は所定の圧力(例えば400
Kg/cm2 )で溶媒を供給する。前記加熱中は、導入
管30から導入した冷却水を環状穴29に循環させて冷
却用穴11にも導入し、この後配水管31から排出させ
ることによって反応容器1の上端部を冷却し続ける。反
応終了後は、前記と逆の手順によって反応済み試料12
を投入口26の上部まで取り出し、供給・取り出し装置
5によってストック部の新たな試料と取り換えることに
より、次の工程を続行することができる。
【0020】以上説明してきたように本実施例の高圧反
応装置Aにあっては、以下に示すような利点が得られ
る。 1.上部隔壁板20aが反応容器1部分を隔離するか
ら、高い安全性を保ったまま、装置上部に簡単にアクセ
スし試料の出し入れなどをすることができる。 2.蓋2を自動で昇降可能とし、試料12を自動で供給
・取り出し可能とし、蓋2を自動でロック・ロック解除
とすることができるから、遠隔操作することにより、安
全作業を効率的に行うことができる。 3.加熱された反応容器1は内方向に自在に膨張して投
入口26近傍に歪み変形を生じさせるようなストレスを
発生させず、更に,冷却装置7で反応容器1の上部まで
伝導してきた熱を強制的に吸収することから、上部隔壁
板20aが高温度によるあらゆる影響を受けず、蓋2の
回転ロック装置3、蓋開閉装置4、試料の供給・取り出
し装置5などは、回転機構、嵌合部、供給位置などが歪
みなどによる微妙な位置ずれなどを起こさず、精密に蓋
2の開閉やロック、試料の供給・取り出しを極めて精密
に行うことができる。このため、高温高圧における反応
を、連続的に極めて高精度に行うことができる。 4.反応容器1および高圧配管類41,42、その接続
部は架台8内に配置され、更に接続部は電気炉6が覆っ
た内部に設けられているで、破壊などが発生して配管類
の飛び跳ねなどがあっても、電気炉6あるいは架台8が
外部への影響を阻止するため安全である。 5.高温高圧反応に係る装置全体が架台8と保護カバー
9によって外部から隔離されて小型化と安全性が向上
し、特に、実験室などの小空間での使用において、危険
区域などを定めなくとも高温高圧に係る危険性や機械可
動部に係る危険性などから作業員を保護することができ
る。また、屋外設置にも対応することができる。 6.反応容器1,電気炉6は、搬送可能な架台8内に配
置されているから、必要な場所に簡単に搬送可能とな
る。この場合、高圧反応装置全体を車輪23によって任
意に搬送できるから、使用したい者の身近に、例えば実
験室などに簡単に搬送して設置し、効率的な作業を行う
ことができる。また、スタンド24によってしっかりと
据え付けることができる。
【0021】以上、実施の形態を説明してきたが、本発
明の具体的な構成は本実施の形態に限定されるものでは
なく、発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあ
っても本発明に含まれる。 1.ロック用穴32と爪部33の形状、固定リング2
7,締め付けリング28の形状は任意である。例えば回
転ロック装置では図5に示すように、軸心の回りに12
0度ずつのピッチで円形状の穴を互いに少しずつダブら
せながら配置するように穿孔したロック用穴32aとそ
れと同形状の爪部33aでもよい。 2.蓋開閉装置4や蓋の回転ロック装置3などは、油圧
あるいは空気圧シリンダなどを使用してもよい。 3.温度調節手段は反応容器1側に設けるとしたが、蓋
2側にも設けてよい。この場合、蓋2を閉じた状態で反
応容器1から露出した部分を冷却したり、蓋強度を弱め
ない程度の穴を軸心に設けてその穴に細いパイプを遊嵌
しパイプから供給した冷却水をパイプ外周隙間から回収
時に冷却するようにしてもよい。 4.隔壁板は架台上面側のみ、あるいは側方全面、また
は全閉状態(この場合は圧抜き穴を設ける)に設けても
よい。 5.温度制御ユニットは実施の形態のようにハードな形
状のものでは反応容器に対して隙間を持って配置する
外、反応容器にのみ固定し架台に対しては固定されない
ように配置してもよい。また、反応容器の一端を溶融炉
のようなソフトな高温流体に浸漬して熱変形を高温流体
にて吸収するようにしてもよい。 6.反応容器は投入口近傍を隔壁板に固定するとした
が、架台側に取付けてもよく、要は反応容器の熱変形が
その他の装置の作動や嵌合状態に悪作用しない取付けで
あればよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明請求項
1記載の高圧反応装置にあっては、前記構成としたた
め、加熱または冷却された反応容器は隔壁板または枠台
内方側に自在に膨張または収縮可能となって反応容器が
隔壁板または枠台に外力を作用させないため、投入口近
傍や隔壁板または枠台に歪み変形を生じさせず、従っ
て、隔壁板または枠台に蓋の開閉機構などを取り付けて
いても各部に微妙な誤差を生じさせず、加熱による高温
状態または冷却による低温状態であっても蓋を自在で精
度良く着脱し、このため多数の実験を連続的に精度良く
行うことができるという効果が得られる。また、反応容
器の上部まで伝導してきた熱による高温状態または冷却
による低温状態を該取付部近傍を常温側に戻す温度調節
手段によって常温状態に戻し、かつ反応容器は常温とな
った一端部のみを前記隔壁板に固定した状態となってい
るから、更に投入口近辺や隔壁板の熱変形を阻止し、各
部の精度、特に蓋の嵌合部などを高精度に維持し、作業
を極めてスムーズに行うことができる。更に、蓋部に温
度調節手段を設けた場合は、蓋部の熱影響も無くし高温
時の強度低下を防止するし、更に蓋の嵌合部に対する高
精度を維持し、作業を極めてスムーズに行なうことがで
きるなどの効果が得られる。
【0023】また、蓋を自動で昇降可能とすることがで
きるから、遠隔操作することにより、安全作業を効率的
に行うことができる。蓋開閉装置が反応容器の熱膨張ま
たは収縮による影響を受けず、嵌合部などが歪みなどに
よる位置ずれなどを起こさないことから、精密に蓋の開
閉を行うことができる。このため、高圧下で常温より異
なる温度、つまり加熱による高温度から冷却による低温
度まで高精度で使用可能となるし、蓋開閉装置の小型化
が可能となるなどの効果が得られる。
【0024】請求項2記載の高圧反応装置にあっては、
前記構成としたため、試料を自動で供給可能とすること
ができるから、遠隔操作することにより、安全作業を効
率的に行うことができる。供給装置が反応容器の熱膨張
または収縮による影響を受けず、構成部分の歪みなどに
よる微妙な位置ずれなどを起こさないことから、高圧下
で常温より異なる温度、つまり加熱による高温度から冷
却による低温度まで高精度で使用可能となるし、前記蓋
に精密に試料の供給を行うことができるなどの効果が得
られる。
【0025】請求項3記載の高圧反応装置にあっては、
前記構成としたため、蓋を自動でロック可能とすること
ができるから、遠隔操作することにより、安全作業を効
率的に行うことができる。回転ロック装置が反応容器の
熱膨張または収縮による影響を受けず、回転機構が歪み
などによる微妙な位置ずれなどを起こないことから、精
密に蓋のロックを行うことができ、高精度で高圧下で常
温より異なる温度、つまり加熱による高温度から冷却に
よる低温度まで使用することができる。このように、高
い安全性を保ったまま、試料の連続処理が可能なコンパ
クトな装置が実現でき、実験室などの小空間でも安全に
使用可能となるなどの効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の高圧反応装置を示す説明
図である。
【図2】実施の形態のロック部の拡大説明図である。
【図3】実施の形態の供給・取り出し装置の説明図であ
る。
【図4】実施の形態の温度調節手段を示す模式図であ
る。
【図5】他の実施の形態のロック部の拡大説明図であ
る。
【符号の説明】
A 高圧反応装置 1 反応容器 2 蓋 2a 蓋先端 3 回転ロック装置 4 蓋開閉装置 5 供給・取り出し装置 6 電気炉(温度制御ユニット) 7 冷却装置 8 架台 9 保護カバー 10 反応室 20a 上部隔壁板(隔壁板) 23 車輪 26 投入口 32 ロック穴(係止部) 33 爪部(係止部) 40 反応容器と電気炉との間の隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−4362(JP,A) 特開 昭58−134891(JP,A) 特開 昭63−283738(JP,A) 実開 昭57−25728(JP,U) 実開 昭59−76000(JP,U) 特公 昭39−28421(JP,B1) 特公 昭47−27641(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01J 3/00 - 3/04 F16J 12/00 - 13/24

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の圧力を付与可能とした反応空間が
    細長い穴一端の投入口から円柱状の蓋を挿入することに
    よってこの蓋先端と穴底部との間に形成される反応容器
    と、前記反応容器の投入口近傍を下面側に片持ち状態に
    固定すると共に、前記投入口を上面側に臨んだ状態に配
    置させる隔壁板と、前記反応容器に対して熱変形を吸収
    可能に形成されている反応空間の温度制御ユニットと、
    を備えた高圧反応装置であって、 前記隔壁板は前記投入口の近傍部および/または蓋の温
    度を常温側に戻すため反応容器上部に設けられた温度調
    節手段によって歪み変形防止可能に設けられ、 かつ、前
    記蓋に一端を連結してこの蓋を前記細長い穴に対し進退
    動作させることにより前記反応容器の投入口を開閉させ
    る蓋開閉装置が前記隔壁板に配置されている ことを特徴
    とする高圧反応装置。
  2. 【請求項2】 前記蓋が投入口を開口した位置にある状
    態でこの蓋先端部にまたは反応容器内に試料を供給する
    供給装置が前記隔壁板に配置されていることを特徴とす
    る請求項1記載の高圧反応装置。
  3. 【請求項3】 前記蓋を所定角度回転時に該蓋と前記投
    入口との嵌合部に設けられた係止部を係止させる回転ロ
    ック装置が前記隔壁板に配置されていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の高圧反応装置。 【0001】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109247542A (zh) * 2017-07-13 2019-01-22 四川农业大学 一种快速腌制装置
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