JP2966087B2 - 着色ポリエステル組成物及びそれから製造された成形物品 - Google Patents

着色ポリエステル組成物及びそれから製造された成形物品

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JP2966087B2 JP2512766A JP51276690A JP2966087B2 JP 2966087 B2 JP2966087 B2 JP 2966087B2 JP 2512766 A JP2512766 A JP 2512766A JP 51276690 A JP51276690 A JP 51276690A JP 2966087 B2 JP2966087 B2 JP 2966087B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、少なくとも一種のある種のアントラキノン
化合物の残基を反応させて、又は共重合させて成るポリ
エステルを含む着色ポリエステルに関する。本発明はま
た、着色ポリエステル組成物から製造された、飲料瓶の
ような容器及びその他の形状の物品に関する。
人による摂取又は人への適用が予定されている、食料
品、飲料、医薬調合剤、化粧品及びその他の物質を包装
する際に使用するために設計されたポリエステル材料に
使用される着色剤は、包装品の内容物へ移行、即ち、包
装品内に含まれている物質により容器壁から抽出されて
はならない。アントラキノン化合物はポリエステルと反
応して又はポリエステル内に共重合して、アントラキノ
ン着色剤が抽出性ではない着色ポリエステル材料を生成
することが知られている。例えば、米国特許第4,267,30
6号、同第4,359,570号及び同第4,403,092号参照。典型
的に、1個又はそれ以上のポリエステル反応性基、例え
ば、ヒドロキシル、カルボキシ又はアルコキシカルボニ
ルを有するアントラキノン化合物は、ポリエステルの製
造のある段階でポリエステル中に反応される。かくし
て、包装材料、特に飲料瓶の製造で一般的に使用される
高分子量、線状ポリエステルの製造の間に使用される高
温、例えば300℃以下で反応性アントラキノン化合物が
安定であることは重要である。
特公昭47−13384号公報には、それからポリエステル
が製造されるモノマー中に、1個又はそれ以上の反応性
基を有するある種のアントラキノンを含有させることに
よる、着色繊維を製造する際に使用するための着色ポリ
エステルの製造が開示されている。この反応性基は、ア
ルキルアミノ基のアルキル単位上に存在し、式−X−R
−O−Y(式中、XはNH又はOであり、Rはアルキレン
であり、そしてYはH又はアセチルである)を有する。
本発明者らは、これらの反応性アントラキノン化合物、
即ち特公昭47−13384号公報に開示された反応性アント
ラキノン化合物は分解し、その結果、これらがポリエス
テルの合成で早期に添加された場合、例えば重縮合工程
の前に添加された場合には、色を変えることを見出し
た。分解の結果は、可視吸収曲線での変化及び所望の波
長での光吸収の損失になる。
本発明に従って提供される着色ポリエステルは、5000
部/百万(ppm)まで、即ち未満の、式: (式中、AQは、9,10−アントラキノン基の残基であり、 R1及びR2は、同じか又は異なっており、非置換又は置
換のアルキル、シクロアルキル又はアリールであり、 Xは、それからポリエステルが製造されるモノマーの
少なくとも1個の官能基と反応性の基であり、そして、 nは1又は2である) の一種又はそれ以上のアントラキノン化合物の残基を反
応せしめて成る間合は共重合せしめて成る、押出、注型
及び繊維グレードのポリエステルから構成される。式
(I)のアントラキノン化合物及びその反応した残基
は、ポリエステルの製造の出発時又は早期の段階でこれ
を添加することにより、ポリエステルとの反応又は共重
合を行わしめるために十分に熱的に安定であるという利
点を有する。このアントラキノン化合物もその反応した
残基も重合条件下で昇華せず、残基はポリエステルから
注出性ではない。本発明の着色ポリエステルは、かくし
て、繊維、フィルム及びその他の形状物品の製造に使用
できるが、射出ブロー成形技術による瓶及び類似の容器
又は非抽出性が重要であるときその他の形状物品の製造
で特に有用である。
AQにより表されるアントラキノン基は、非置換とする
ことができ、即ち1個又はそれ以上の反応性基: のみで置換されていても、又は公知のアントラキノン着
色剤に存在している一個又はそれ以上の広範囲の種々に
置換基で置換されていてもよい。AQにより表される典型
的なアントラキノン残基は、上記引用した特許並びに米
国特許第3,698,501号に記載されている。AQにより表さ
れるアントラキノン核に存在していてもよい典型的な置
換基には、アルキル、アルコキシ、置換アルコキシ、シ
クロアルコキシ、ヒドロキシ、ハロゲン、アリールオキ
シ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、シクロアルキル
チオ、ラリールチオ、シアノ、スルファモイル、置換ス
ルファモイル、アミノ、アシルアミドを含む置換アミ
ノ、ニトロ、アルキルスルホニル、アリールスルホニ
ル、カルバモイル及び置換カルバモイルが含まれる。
シクロペントキシ、シクロヘキソキシ、4−メチルシ
クロヘキソキシ及びシクロヘプトキシが、典型的なシク
ロアルコキシ基である。フェノキシ及びアルキル、アル
コキシ、ヒドロ、ハロゲン等で置換されたフェノキシ
は、アントラキノン核に存在できアリールオキシ基の代
表である。アルコキシ、シクロアルコキシ及びアリール
オキシ基は結合して、エーテル結合により結合された複
数をアルキレン、アリーレン及びシクロアルキレン単位
を含む主鎖を形成できる。好ましくアルコキシ、シクロ
アルコキシ及びアリールオキシ基は、一般式: −(O−R3−)nR4 (式中、R3は、低級アルキレン、低級フェニンレンアル
キル、低級シクロヘキシレンアルキル、フェニレン、低
級アルキル、フェニレン、ハロフェニレン、シクロヘキ
シレン及び低級アルキルシクロヘキシレンであり、nは
1、2、3又は4であり、そしてR4は水素又はアルキル
である) を有する。上式に於いて、nが1より大きいとき、各R3
は同じか又は異なるアルキレン、シクロアルキレン又は
アリーレン基を表すこおができる。下記の基が、式−
(O−R3−)−R4に合致するものの典型である。2−
(2−エトキシエトキシ)−エトキシ、2−ブトキシエ
トキシ、2−フェノキシエトキシ、4−メトキシフェノ
キシ、4−(2−メトキシエトキシ)−フェノキシ、2
−〔4−(2−メトキシエトキシ)−フェノキシ〕エト
キシ、3−〔2−(4−フェノキシブトキシ)エトイ
シ〕プロポキシ、4−(メトキシメチル)シクロヘキシ
ルメトイシ、2−メチルフェノキシ、2,4−ジエトキシ
フェノキシ、ベンジルオキシ及び4−ブトキシメチルフ
ェニルメトキシ。
メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブチルチ
オ、ヘキシルチオ、フェニルチオ、4−エトキシフェニ
ルチオ、4−クロロフェニルチオ、シクロヘキシルチオ
等が、アントラキノン核に存在できるアルキル−、シク
ロアルキル−及びアリールチオの例である。
スルファモイル及びカルバモイル基は、例えばアルキ
ル、置換アルキル、シクロアルキル又はアリールで置換
できるか、又はスルファモイル及びカルバモイル基の窒
素原子は、環の一員であってよい。好ましいスルファモ
イル及びカルバモイル基は、構造式: (式中、R5及びR6は同じか又は異なっており、それぞれ
水素、低級アルキル又はそれらが結合している窒素原子
と一団になったとき、R5及びR6は、ピペリジノ、低級ア
ルキルピペリジノ、モルホリノ、低級アルキルモルホリ
ノ、N−アルキルピペラジノ又はチオモルホリン−S,S
−ジオキシド環を完結するために必要な原子群を表す) を有する。ジメチルスルファモイル、ジ(2−ヒドロキ
シエチル)−スルファモイル、フェニルカルバモイル、
ブチルカルバモイル、ジエチルカルバモイル、シクロヘ
キシルスルファモイル、N−エチルピペラジノスルホニ
ル及びモルホリノスルホニルは、代表的な置換スルファ
モイル及びカルバモイル基である。
アントラキノン核に存在できるアミノ基は、非置換の
アミノ又は例えば、アルキル、置換アルキル、シクロア
ルキル、アラルキル、アリール、スルホラニル又はアシ
ル基で置換されたアミノであってよい。塩素、臭素、ア
ルコキシ、ヒドロキシ、アルカノイルオキシ、シアノ等
が、アルキル基に存在できる典型的な置換基である。好
ましくは、アントラキノン核に存在できるアルキル−、
シクロアルキル−、アラルキル−及びアリールアミノ基
は、式: −NH−R3−(−O−R7n′H (式中、R3及びR7は同じか又は異なっており、それぞれ
は低級アルキレン、低級フェニレンアルキル、低級アル
キルフェニレン−低級アルキル、低級ハロフェニレンア
ルキル、低級アルコキシカルボニルフェニレン低級アル
キル、フェニレン、低級アルキルフェニレン、ハロフェ
ニレン、シクロヘキシレン又は低級アルキルシクロヘキ
シレンであり、そしてn′は0、1又は2である) に合致する。n′が2の場合には、R7により表される基
のそれぞれは同じでも異なっていてもよい。メチルアミ
ノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、イソプロピルアミ
ノ、ブチルアミノ、2−ヒドロキシエチルアミノ、3−
(2−エトキシエトキシ)プロピルアミノ、ベンジルア
ミノ、2−フェニルエチルアミノ、4−エチルベンジル
アミノ、4−クロロベンジルアミノ、4−メトキシカル
ボニルベンジルアミノ、アニリノ、3−ヒドロキシアニ
リノ、p−(2−〔2−(3−メトキシプロポキシ)エ
トキシ〕エチル)フェニルアミノ、シクロヘキシルアミ
ノ、4−エチルシクロヘキシルアミノ及び4−(2−エ
トキシ)エトキシシクロヘキシルアミノは、式: −NH−R3−(O−R7n′−H に合致するアミノ基の典型である アントラキノン基に存在できるアシルアミノ基は、式
−NH−R8(式中、R8は、ホルミル、アルカノイル、アロ
イル、シクロヘキシルカルボニル、アルキルスルホニ
ル、アルリールスルホニル、カルバモイル、アルキルカ
ルバモイル、アリールカルバモイル、フロイル等であ
る)を有する。アルカノイル及びアルキルスルホニル基
は、ハロゲン、フェニル、シアノ、アルコキシ、アルキ
ルチオ、アルキルスルホニル等のような基で置換され得
る。アセチル、プロピオニル、ブチリル、シアノアセチ
ル、クロロアセチル、フェニルアセチル、メトキシアセ
チル、メチルチオアセチル、メチルスルホニルアセチ
ル、メチルスルホニル、エチルスルホニル、プロピルス
ルホニル、ブチルスルホニル、2−シアノエチルスルホ
ニル、2−メトキシエチルスルホニル及び2−クロロエ
チルスルホニルは、R8が表し得るアルカノイル及びアル
キルスルホニル基の例である。アロイル、アリールオキ
シカルボニル、アリールスルホニル及びアルキルカルバ
モイル基をアリール基は、好ましくは、非置換のフェニ
ル及び例えば、アルキル、アルコキシ等で置換されたフ
ェニルのような単環炭素環アリールである。トリル、ア
ニシル、p−ブロモフェニル及びo,p−ジクロロフェニ
ルは、このようなアリール基の典型である。ジメチルカ
ルバモイル、エチルカルバモイル、プロピルカルバモイ
ル及びブチルカルバモイルは、R8が表し得る代表的なア
ルキルカルバモイル基である。
アントラキノン核はまた、α−及びβ−位で、式−NH
−アリーレン−S−、−NH−アリーレン−SO−又は−NH
−アリーレン−SO2−(式中、アリーレン基は非置換又
は置換のo−フェニレン基である)を有する基で置換で
きる。
反応性基: の−NHの窒素原子は、アントラキノン核AQの核原子、即
ち環炭素原子に直接結合している。nが1であるとき、
反応性アントラキノン化合物は連鎖停止剤、例えば、 (式中、X′は反応性置換基Xの残基である) として機能する。nが2の場合には、反応性アントラキ
ノン化合物は共重合性モノマーとして機能し、ポリエス
テル、例えば、 のポリマー主鎖内に存在する。
好ましくは、アントラキノン基AQは、反応性置換基: を含む4個より多くの置換基で置換されない。また、上
記の反応性置換基(単数又は複数)がアントラキノン基
AQの1−、4−、5−及び/又は8−位に存在すること
が好ましい。2個の反応性置換基を有するアントラキノ
ン化合物、即ちnが2である式(I)の化合物が更に好
ましい。
R1及びR2が表わし得るアルキル、シクロアルキル及び
アリール基の例は、アントラキノン核AQに存在し得る置
換基に対して前に記載した通りである。R1及びR2は好ま
しくは、低級アルキル、即ち4個以下の炭素原子のアル
キル、特にメチルを表す。
Xが表し得る反応性基の例には、ヒドロキシ、カルボ
キシ、エステル基、アミノ、アルキルアミノなどが含ま
れる。エステル基は式: (式中、R9は、前記したもののような非置換又は置換
の、アルキル、シクロアルキル又はアリール基であり、
好ましくは非置換アルキル、例えば8個以下の炭素原子
のアルキル又はフェニルであり、最も好ましくは低級ア
ルキルである)を有するどのような基であってもよい。
反応性基Xは好ましくは、ヒドロキシ又は4個以下の炭
素原子のアルカノイルオキシ、例えばアセトキシであ
る。
本発明の好ましい着色ポリエステル組成物は、その中
に共重合された約1〜5000部/100万(ppm)の式: (式中、R1、R2及びXは前記定義している) を有する一種又はそれ以上のアントラキノン化合物の残
基を有する、押出、注型又は繊維グレードの線状のポリ
エステルを含む。初めの2個の式を残基を含むポリエス
テルは赤の色合い(shada)であり、一方、3番目の式
の残基を含むポリエステルは青の色合いである。R1及び
R2は、好ましくは低級アルキル、特にメチルであり、X
は、好ましくはヒドロキシ又は低級アルカノイルオキシ
である。反応性基: は、最も好ましくは2,2−ジメチル−3−ヒドロキシプ
ロピルアミノである。
上記のアントラキノン化合物は、公知の方法及びアン
トラキノン反応剤又はそれに類似の方法及び/又は反応
剤を使用して製造でき、例えばアミン置換性基を含むア
ントアキノン反応剤を、アミン: (式中、Yは、ハロゲン、ニトロ及びスルホのような置
換性置換基であり、R1、R2、X及びnは上に定義した通
りである) と反応さる。典型的な合成方法は、E.Barnett,Anthrace
ne and Anthraquinone,Bailliere,Tindall and Cox,Lon
don,1921年;H.A.Lubs,Editor,The Chemistry of Synthe
tic Dyes and Pigments,Reinhold Publishing Corporat
ion,New York,1955年;及びH.E.Fierz−David and L.Bl
angley,Fundamental Process of Dye Chemistry,Inters
cience Publishers,Inc.,New York,1949年に記載されて
いる。好ましいアントラキノン反応剤(II)は、1,5−
及び1,8−ジクロロアントラキノンである。ハロゲンの
置換は、ジハロアントラキノンを過剰のアミン(III)
と125〜130℃で数時間加熱することにより行うことがで
きる。グリコールエーテル、ジグリコールエーテル、N,
N−ジメチルホルムアミド、アルコール類、テトラヒド
ロチオフェン−S,S−ジオキシド(スルホラン)などの
ような溶剤を有利に使用することができ。過剰のアミン
(III)以外に、炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム、
酢酸ナトリウムなどのような酸受容体を使用すること
は、ある種の化合物の合成で有利である。ジニトロアン
トラキノン反応剤が一般に1,5−及び1,8−異性体の混合
物として反応して、式(I)のアントラキノン化合物の
異性体混合物を生成する。
1−及び4−位に反応性基を有する式(I)のアント
ラキノン化合物は、公知の方法に従って、キニザリン
(1,4−ジヒドロキシアントラキノン)及びロイコキニ
ザリンの混合物をアミン(III)と、アルコール、グリ
コールエーテル、又はある場合には水のような溶剤を使
用して反応させることにより製造できる。ホウ酸、塩化
亜鉛、脂肪族カルボン酸及び類似の化合物が、この反応
を触媒作用することが知られている。
式(I)のアントラキノン化合物のあるものは、1種
又はそれ以上の公知の反応の手段により他のアントラキ
ノン化合物に転化できる。例えば、〔1−クロロアント
ラキノンとアミン(III)との反応により得られる〕1
−位で反応性基で置換されたアントラキノンは、臭素化
して、種々の化合物に転化できる多目的の反応剤である
対応する4−ブロモアントラキノン化合物を得ることが
できる。例えば、4−ブロモ置換基は、種々の基によ
り:(i)アルキル、シクロアルキル及びアリールアミ
ンのような置換アミンを含むアミンにより、(ii)アル
コキシドにより、(iii)メルカプチドにより、(iv)
スルフィン酸塩により及び(v)スルホンアミド塩によ
り置き換えることができる。
Xがヒドロキシである式(I)のアントラキノン化合
物は、Xが異なった反応性基である化合物に転化でき
る。かくして、ヒドロキシ基Xは、前者の基をカルボン
酸クロライド、カルボン酸無水物、クロロ蟻酸エステ
ル、イソシアン酸エステルなどのような種々なアシル化
剤と反応させることによりエステル基に転化できる。ヒ
ドロキシ基は、ハロゲン化チオニル又はオキシ塩化燐の
ようなハロゲン化剤でハロゲン置換基に転化し、次いで
アンモニアとの反応によりXかアミノ基である化合物を
得ることができる。ハロゲン置換化合物はまた、シアン
化アルカリのような無機シアン化物と反応して、Xがカ
ルボキシである式(I)のアントラキノン化合物を得る
ために酸性条件下で加水分解できる中間体のニトリルを
得ることができる。
式(III)のアミンは公知の化合物であり、そして/
又は公知の方法により製造できる。一般的に、このアミ
ンは、アルデヒドをアンモニアと、水素の存在下で高圧
及び高温でラネーニッケルのような水素化触媒の存在下
で反応させることにより得ることができる。〔米国特許
第2,618,658号〕。
(式中、R1及びR2は上に定義した通りである)。アルデ
ヒド(IV)は、よく知られた方法〔E.T.Stiller et al,
J.Amer.Chem.Soc.,62巻、1785頁(1940年)〕に従っ
て、分岐鎖アルデヒドとホルムアルデヒドとの、炭酸ナ
トリウム又は炭酸カリウムのような塩基の存在下での縮
合により合成できる。アミン(III)を製造するための
他の手段には、ジ置換プロピオラクトンとヒドラジンと
の反応によって、還元によりアミン(III)に転化され
る対応ヒドラジドを与える反応が含まれる〔B.I.R.Nico
laus,J.Org.Chem.,26巻、2253頁(1961年)〕。
式(I)の反応性アントラキノン化合物及びその製造
を、下記の例により更に説明する。
実施例1 1,5−ジクロロアントラキノン(138.0g、0.5モル)、
3−アミノ−2,2−ジメチルプロパノール(206.0g、2.0
モル)及び2−エトキシエタノール(1L)の混合物を、
約130℃で22時間よく攪拌しながら加熱する。暗赤色の
反応混合物を約40℃に冷却し、脱イオン水(3L)を添加
して生成物、1,5−ビス〔(3−ヒドロキシ−2,2−ジメ
チルプロピル)アミノ〕アントラキノンを沈澱させ、濾
過によりこれを捕集し、脱イオン水で洗浄し、そして空
気乾燥して生成物203.0g(理論値の99%)を得る。粗生
成物を熱メタノール中に再び再スラリー化し、スラリー
を室温に冷却し、濾過により固体を捕集し、メタノール
中で洗浄し、そして空気中で乾燥することにより、高度
に結晶性の生成物(168g、理論値の82%)を得る。必要
なら、それ以上の精製は、生成物の1部を10部のN,N−
ジメチルホルムアミド中で木炭の存在下に加熱し、熱濾
過し、冷却し、濾過により捕集し、メタノールで洗浄
し、そして空気中で乾燥することにより達成される。生
成物の構造は質量分析法に支持されている。生成物は塩
化メチレン中で528nmでλmax(εmax=14,662)を示
す。
実施例2 1,8−ジクロロアントラキノン(13.8g、0.05モル)、
3−アミノ−2,2−ジメチルプロパノール(20.6g、0.20
モル)及び2−エトキシエタノール(100mL)の混合物
を、約130℃で20時間加熱する。反応混合物を水(1L)
中に入れ、混合物を濃塩酸で酸性にする。生成物、1,8
−ビス〔(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)
アミノ〕アントラキノンを、濾過し、水で洗浄し、そし
て空気中で乾燥することにより、実質的に定量的収率で
得る。トルエンからの再結晶、続く濾過、ヘキサンでの
洗浄及び空気乾燥により、精製結晶性生成物16.0gを得
る。この生成物をメタノールからの再結晶により更に精
製してもよい。薄層クロマトグラフィーは、この生成物
が1種の着色した成分のみを含有することを示し、質量
分析法分析は1,8ビス〔(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチ
ルプロピル)アミノ〕アントラキノンと一致する。青味
を帯びた赤色の生成物は、塩化メチレン中において556n
mの吸収極大及び12,228の消衰係数を有する。
実施例3 キニザリン(3.60g、0.15モル)、ロイコキザリン(1
2.1g、0.005モル)、3−アミノ−2,2−ジメチルプロパ
ノール(103.0g、1.0モル)及び2−エトキシエタノー
ル(500mL)の混合物を、還流下に12時間加熱する。冷
却後、質量分析法により確認された、生成物、1,4−ビ
ス〔(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)アミ
ノ〕アントラキノンを濾過により捕集し、メタノールで
洗浄し、そして空気乾燥する。暗青色生成物を77gの収
量、理論値の94%収率で得る。生成物は、N,N−ジメチ
ルホルムアミノド中において646nm(ε=18,742)及び6
00nmでの吸収極大を有する。
実施例4 1−クロロアントラキノン(145.2g、0.60モル)、3
−アミノ−2,2−ジメチルプロパノール(206.0g、2.0モ
ル)及び2−エトキシエタノール(1L)の混合物を、還
流下に8時間加熱する。反応混合物を水(3L)中に入
れ、混合物を濃塩酸で酸性にする。生成物、1−〔(3
−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)アミノ〕アン
トラキノンを濾過により捕集し、水で洗浄し、そして空
気中で乾燥する。赤色生成物173gの収量(理論値の93.5
%収率)を得る。生成物の同一性は質量分析法により確
認される。塩化メチレン中で、生成物のλmaxは510nmで
ある。
実施例5 ピリジン(400mL)中の1−〔(3−ヒドロキシ−2,2
−ジメチルプロピル)アミノ〕アントラキノン(88.0
g、0.28モル)の溶液に、激しく攪拌しながら、臭素(4
8.0g、0.30モル)を添加し、約40℃まで温度を上昇させ
る。90〜95℃で6時間加熱することにより反応を完結
し、次いで冷却させる。メタノール(200mL)を添加
し、室温で約2時間攪拌を続け、次いで十分攪拌しなが
ら生成物を水中に入れる。固体を濾過により捕集し、水
で洗浄し、そして空気中で乾燥して、4−ブロモ−1−
〔(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプロピル)アミ
ノ〕アントラキノン101.3gを得る。生成物の同一性は質
量分析法により確認される。
実施例6 4−ブロモ−1−〔(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチ
ルプロピル)アミノ〕アントラキノン(116.4g、0.30モ
ル)を無水酢酸(600mL)に添加し、混合物を還流下に
4時間加熱する。過剰の無水鎖酸を真空下にロータリー
蒸発器で除去する。メタノール(500mL)を残渣に添加
し、混合物を攪拌しながら数分間加熱する。冷却後、明
赤色の生成物を濾過により捕集し、メタノールで洗浄
し、そして空気乾燥する。質量分析法で、アセチル化が
ヒドロキシ基で生じ、510nmでλmaxを示す4−ブロモ−
1−〔(3−アセトキシ−2,2−ジメチルプロピル)ア
ミノ〕アントラキノンを生成することが確認される。窒
素原子のアセチル化が生じた場合には、著しい淡色変化
が期待される。
比較例1 キニザリン(13.1g、0.054モル)、フェノール(16.0
g)、2−アミノエタノール(11.0g、0.18モル)、エタ
ノール(60mL)、水(40mL)及び50%水酸化ナトリウム
水溶液(8.0g)の混合物を、還流下に約10時間加熱す
る。攪拌を容易にするためにエタノール(24mL)及び水
(16mL)を添加し、還流を更に6時間続ける。反応混合
物を濾過し、そして水で洗浄する。微量の紫色及び赤色
の不純物を除去するために、水で濡れた濾過ケーキを7
%水酸化ナトリウム水溶液(600mL)中に再びスラリー
化し、そして混合物をよく攪拌しながら沸騰まで加熱す
る。固体を濾過により捕集し、熱水でアルカリが無くな
るまで洗浄し、60℃で乾燥して、アセトン中で可視吸収
スペクトルで、638nm及び593nm吸収極大を示す、1,4−
ビス(2−ヒドロキシエチルアミノ)アントラキノン1
5.3gを得る。
比較例2 1,5−ジクロロアントラキノン(138.0g、0.50モ
ル)、2−アミノエタノール(200g、3.30モル)及び2
−エトキシエタノール(1.0L)の混合物を、還流下に20
時間よく攪拌しながら加熱する。暗赤色反応混合物を捕
集し、水(1.5L)を添加し、生成物、1,5−ビス(2−
ヒドロキシエチルアミノ)アントラキノンを沈澱させ、
これを濾過により捕集し、水(500mL)及び次いでメタ
ノール(500mL)で洗浄し、そして空気中で乾燥する。
生成物を、木炭の存在下でN,N−ジメチルホルムアミド
(2L)から再結晶することにより精製する。収量は純粋
生成物104g(理論値の63.8%収率)であり、これはN,N
−ジメチルホルムアミド中で可視吸収スペクトルで、52
0nm(ε=13,667)で吸収極大を有する。
本発明の新規な着色ポリエステル組成物の製造で使用
することができる追加のアントラキノン化合物を表Iに
記載する。これらの化合物は、本明細書に参照した方法
により製造でき、式: (式中、nは1又は2である) に一致する。表Iの項目「位置」は、アントラキノン核
の反応性基 の位置(単数又は複数)を示す。
本発明により提供される着色ポリエステル組成物は、
それと反応した又はその中に共重合された5000ppm以下
の、1種又はそれ以上の式(I)のアントラキノン化合
物の残基(単数又は複数)を有する、押出、注型又は繊
維グレードの熱可塑性線状ポリエステルからなる。ポリ
エステル物質中に存在するアントラキノン残基の量は、
使用される特別のアントラキノン、所望される色合い
(shada)の濃淡(tint)又は深さ(depth)、例えば緑
色又は赤褐色の着色ポリエステルを製造するための他の
着色剤化合物の存在及び着色ポリエステル組成物から製
造される物品、例えばフィルム、瓶などの厚さのような
幾つかの要因に実質的に依存して変化するであろうこと
が明らかである。例えば、比較的薄いフィルム及び薄肉
容器では、同等の色を作るために、シート材料又はチュ
ーブのような厚い物品を作るよりも高いレベルのアント
ラキノン化合物を必要とする。アントラキノン残基は普
通、ポリエステル中に、1〜5000ppmの範囲内の濃度で
存在し、100〜1000ppmの濃度がより典型的である。
本発明の組成物の製造で使用することができるポリエ
ステルには、1種又はそれ以上のジオールと1種又はそ
れ以上のジカルボン酸とから従来の重合技術により製造
される、線状、熱可塑性、結晶性又は無定形のポリエス
テルが含まれる。このポリエステルは通常0.4〜1.2のイ
ンヘレント粘度(IV)を有する。好ましいポリエステル
は、少なくとも50モル%のテレフタル酸及び/又は2,6
−ナフタレンジカルボン酸残基と少なくとも50モル%の
エチレングリコール及び/又は1,4−シクロヘキサンジ
メタノール残基とからなる。特に好ましいポリエステル
は、75〜100モル%のテレフタル酸及び/又は2.6−ナフ
タレンジカルボン酸残基と75〜100モル%のエチレング
チコール残基とを含有するものである。
上記のポリエステルのジオール成分は、エチレングチ
コール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロ
パンジオール、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジ
オール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、1,6
−ヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジオール、
1,4−シクロヘキサンジオール、1,2−シクロヘキサンジ
メタノール、1,3−シクロヘキサンジメタノール、X,8−
ビス(ヒドロキシメチル)−トリシクロ−〔5.2.1.0〕
−デカン(但し、Xは3、4又は5を表す)及び主鎖中
に1個又はそれ以上の酸素原子を含むジオール、例え
ば、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールな
どから選択できる。一般に、これらのジオールは、2〜
18個の、好ましくは2〜8個の炭素原子を含む。脂環式
ジオールは、そのシス若しくはトランス立体配置で、又
は両形態の混合物として使用できる。
線状ポリエステルの酸成分(脂肪族、脂環式又は芳香
族ジカルボン酸)は、例えばテレフタル酸、イソフタル
酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,3−シクロヘ
キサンジカルボン酸、琥珀酸、グルタル酸、アジピン
酸、セバシン酸、1,12−ドデカンジオン酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸などから選択される。ポリマーの製
造に於いて、ジカルボン酸のジメチル、ジエチル又はジ
プロピルエステルのような、その官能性酸誘導体を使用
することがしばしば好ましい。これらの酸の無水物又は
酸ハライドも実際的に使用できる。
本発明により提供される新規な着色ポリエステル組成
物は、飲料及び食料のような食料品用の容器又は包装品
の製造で有用である。公知の熱固定技術を使用すること
により、ある種のポリエステルは、色、I.V.及び熱変形
の項目で、100℃以下の温度で安定である。このような
安定性特性は、「ホットフィル(hot−fill)」安定性
といわれる。これらのポリエステルから成形された物品
は、良好な薄肉剛性、優れた透明性及び湿分及び大気の
ガス、特に二酸化炭素及び酸素に関する良好なバリヤー
性を示す。この着色ポリエステルは、254〜762μmの壁
厚さを有する容器の製造のために特に有用である。
本発明で使用するために最も好ましい線状ポリエステ
ルは、ポリ(エチレンテレフタレート)、5モル%以下
のエチレングリコール残基が1,4−シクロヘキサンジメ
タノールから誘導される残基で置き代わったポリ)エチ
レンテレフタレート)及びポリ(エチレン2,6−ナフタ
レンジカルボキシレート)からなり、この場合、ポリエ
ステルは十分に熱固定され、当該技術分野でよく知られ
た方法により配向され、所望の結晶化度を与える。ブロ
ー成形飲料瓶の製造のために、最も好ましいポリエステ
ルは、0.65〜0.85のI.V.及び70℃より高いガラス転移温
度(Tg)を有する。本明細書で述べるガラス転移温度
(Tg)は、20℃/分の走査速度で示差走査熱量測定法に
より測定される。本明細書に記載したポリエステルのイ
ンヘレント粘度(I.V.、dl/g)は、60重量部のフェノー
ルと40重量部のテトラクロロエタンとからなる溶剤100m
L当たり05gのポリマーを使用して25℃で測定される。
本発明の新規な着色ポリエステル組成物の製造を、下
記の例により更に示す。
例113 下記の物質を500mL三ツ口丸底フラスコに入れる。
97g(0.5モル)のジメチルテレフタレート、 62g(1.0モル)のエチレングリコール、 0.0087gのTi、アセチル−トリイソプロピルチタネー
トのn−ブタノール溶液から、 0.0192g(200ppm)の1,4−ビス〔(3−ヒドロキシ−
2,2−ジメチルプロピル)アミノ〕アントラキノン フラスコに窒素導入口、攪拌機、真空排気口及び凝縮
フラスコを取り付ける。フラスコ及び内容物をベルモン
ト金属浴中で200℃で60分間、210℃で75分間及び230℃
で50分間、反応混合物の上に窒素を流しながら加熱す
る。浴の温度を270℃に上昇させ、系内へ流れる窒素の
ゆっくりとした流れを伴う真空を圧力が100mmHgに減少
するまで10分間かけ、その圧力での加熱を30分間続け
る。金属浴の温度を285℃まで上昇させ、圧力をゆっく
り4.5mmHgまで減少させる。フラスコ及び内容物を4.5mm
Hgの圧力下で285℃で25分間加熱する。次いで圧力を0.3
mmHgまで減少させ、重縮合を16分間続ける。フラスコを
金属浴から取り除き、窒素雰囲気中で冷却し、その間の
ポリマーが結晶化する。得られた青着色ポリマーは、60
/40重量比のフェノール/テトラクロロエタン中で0.5g/
100mLの濃度で測定した0.62のインヘレント粘度を有し
ている。このポリマーから形成した330μm厚さのフィ
ルムの透過スペクトルは、ポリエスエル物質が色を変え
ず、アントラキノン化合物もその共重合した残基も重合
の間に分解しなかったことを示す。
比較例3 例113に記載した重合方法を、例113で使用したアント
ラキノン化合物の代わりに1,4−ビス〔(2−ヒドロキ
シエチル)アミノ〕アントラキノン0.0192gを使用して
繰り返す。得られたポリエステルは0.63のインヘレント
粘度を有する。ポリエステルの色は黄褐色であり、356
μm厚さのフィルムの透過スペクトルは、青色の損失を
示し、アントラキノン化合物の実質的な量が重合の間に
分解することを示す。
例114 例113に記載した重合方法を、例113で使用したアント
ラキノン化合物の代わりに1,5−ビス〔(3−ヒドロキ
シ−2,2−ジメチルプロピル)アミノ〕アントラキノン
0.0192gを使用して繰り返す。得られた青味を帯びた赤
色の着色ポリエステルは0.62のインヘレント粘度を有す
る。このポリエステルから成形した381μmの厚さの無
定形フィルムの透過スペクトルは、ジメチルホルムアミ
ド中の1,5−ビス〔(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプ
ロピル)アミノ〕アントラキノンの吸収極大(528nm)
と本質的に同じものである525nmでの吸収極大を示す。
比較例4 例113に記載した重合方法を、例113で使用したアント
ラキノン化合物の代わりに1,5−ビス〔(2−ヒドロキ
シエチル)アミノ〕アントラキノン0.0192gを使用して
繰り返す。得られたポリエステルは0.63のインヘレント
粘度を有する。381μm厚さのフィルムの透過スペクト
ルは、490nmでの吸収極大を示し、それに対し1,5−ビス
〔(2−ヒドロキシエチル)アミノ〕アントラキノンの
吸収極大は520nmである。即ち、1,5−ビス〔(2−ヒド
ロキシエチル)アミン〕アントラキノンの著しい量が重
合の間に分解する。
例115 例113に記載した重合方法を、例113で使用したアント
ラキノン化合物の代わりに1,8−ビス〔(3−ヒドロキ
シ−2,2−ジメチルプロピル)アミン〕アントラキノン
0.0192gを使用して繰り返す。得られた青味を帯びた赤
色の着色ポリエステルは0.62のインヘレント粘度を有す
る。このポリエステルから成形した356μmの厚さの無
定形フィルムの透過スペクトルは、ジメチルホルムアミ
ド中の1,8−ビス〔(3−ヒドロキシ−2,2−ジメチルプ
ロピル)アミノ〕アントラキノンの吸収極大(528nm)
に非常に近接している556nmで強い吸収ピークを示す。
例116 例113に記載した重合方法を、例113で使用したアント
ラキノン化合物の代わりに1−〔(3−ヒドロキシ−2,
2−ジメチルプロピル)アミノ〕アントラキノン0.0192g
を使用して繰り返す。得られた着色ポリエステルは0.63
のインヘレント粘度を有する。このポリエステルから成
形した356μm厚さのフィルムの透過スペクトルは、ポ
リエステル物質の色が変わらず、アントラキノン化合物
もその共重合した残基も重合の間に分解しなかったこと
を示す。
本発明にその好ましい態様を特に参照して詳細に記載
したが、変形及び修正が本発明の精神及び範囲内で有効
であることが理解されるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−131294(JP,A) 特開 昭60−131292(JP,A) 特開 昭55−112234(JP,A) 特公 昭47−13384(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08G 63/00 - 63/91 C08L 67/00 - 67/08 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリエステルと反応した又はポリエステル
    の中に共重合した、5000ppm以下の、式: (式中、AQは、9,10−アントラキノン基の残基であり、 R1及びR2は、同じか又は異なっており、非置換又は置換
    のアルキル、シクロアルキル又はアリールであり、 Xは、それからポリエステルが製造されるモノマーの少
    なくとも1個の官能基と反応性の基であり、そして、 nは1又は2である) を有する1種又はそれ以上のアントラキノン化合物の残
    基を有する、押出、注型及び繊維のグレードのポリエス
    テルからなる着色ポリエステル組成物。
  2. 【請求項2】インヘレント粘度が0.4〜1.2で、75〜100
    モル%のテレフタル酸又は2,6−ナフタレンジカルボン
    酸残基と75〜100モル%のエチレングリコール残基とか
    らなり、それと反応した、1〜5000ppmの、式 〔式中、AQは、9,10−アントラキノン基の残基であり、 R1及びR2は、同じか又は異なっており、炭素数1〜4の
    アルキルであり、そして、 Xは、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、アルキルアミ
    ノ又は式: (式中、R9は、非置換又は置換の、アルキル、シクロア
    ルキル又はアリール基である) を有するエステル基である〕 を有する1種又はそれ以上のアントラキノン化合物の残
    基を有する、押出又は注型グレードのポリエステルから
    なる請求の範囲第1項記載の着色ポリエステル組成物。
  3. 【請求項3】インヘレント粘度が0.65〜0.85で、ポリ
    (エチレンテレフタレート)、5モル%以下のエチレン
    グリコール残基が1,4−シクロヘキサンジメタノールか
    ら誘導される残基で置き代わったポリ(エチレンテレフ
    タレート)又はポリ(エチレン2,6−ナフタレンジカル
    ボキシレート)からなり、それと反応した、100〜1000p
    pmの、式: (式中、AQは9,10−アントラキノン基の残基であり、R1
    及びR2は、それぞれメチルであり、そしてXは、ヒドロ
    キシ又は炭素数1〜4のアルカノイルオキシである) を有する1種又はそれ以上のアントラキノンの化合物の
    残基を有する、押出又は注型グレードのポリエステルか
    らなる請求の範囲第2項記載の着色ポリエステル組成
    物。
  4. 【請求項4】インヘレント粘度が0.65〜0.85で、ポリ
    (エチレンテレフタレート)、5モル%以下のエチレン
    グリコール残基が1,4−シクロヘキサンジメタノールか
    ら誘導される残基で置き代わったポリ(エチレンテレフ
    タレート)又はポリ(エチレン2,6−ナフタレンジカル
    ボキシレート)からなり、その中に共重合した、100〜1
    000ppmの、式: 〔式中、AQは、9,10−アントラキノン基の残基であり、 R1及びR2は、同じか又は異なっており、炭素数1〜4の
    アルキルであり、そして、 Xは、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、アルキルアミ
    ノ又は式: (式中、R9は、非置換又は置換の、アルキル、シクロア
    ルキル又はアリール基である) を有するエステル基である〕 を有する1種又はそれ以上のアントラキノン化合物の残
    基を有する、押出又は注型グレードのポリエステルから
    なる請求の範囲第1項記載の着色ポリエステル組成物。
  5. 【請求項5】インヘレント粘度が0.65〜0.85で、ポリ
    (エチレンテレフタレート)、5モル%以下のエチレン
    グリコール残基が1,4−シクロヘキサンジメタノールか
    ら誘導される残基で置き代わったポリ(ポリエチレンテ
    レフタレート)又はポリ(エチレン2,6−ナフタレンジ
    カルボキシレート)からなり、それと反応した、100〜1
    000ppmの、式: (式中、R1及びR2は、それぞれメチルであり、そしてX
    は、ヒドロキシ又は炭素数1〜4のアルカノイルオキシ
    である) を有する1種又はそれ以上をアントラキノン化合物の残
    基を有する、押出又は注型グレードのポリエステルから
    なる請求の範囲第4項記載の着色ポリエステル組成物。
  6. 【請求項6】ポリエステル中に共重合した、1〜5000pp
    mの、式: (式中、R1及びR2は、同じか又は異なっており、非置換
    又は置換のアルキル、シクロアルキル又はアリールであ
    り、そして、 Xは、それからポリエステルが製造されるモノマーの少
    なくとも1個の官能基と反応性の基である) を有する1種又はそれ以上のアントラキノン化合物の残
    基を有する、押出又は注型グレードのポリエステルから
    なる請求の範囲第1項記載の着色ポリエステル組成物。
  7. 【請求項7】インヘレント粘度が0.4〜1.2で、75〜100
    モル%のテレフタル酸又は2,6−ナフタレンジカルボン
    酸残基と75〜100モル%のエチレングリコール残基とか
    らなり、その中に共重合した、100〜1000ppmのアントラ
    キノン化合物〔但し、R1及びR2は、同じか又は異なって
    おり、炭素数1〜4のアルキルであり、そして、 Xは、ヒドロキシ、カルボキシ、アミド、アルキルアミ
    ノ又は式: (式中、R9は、非置換又は置換の、アルキル、シクロア
    ルキル又はアリール基である) を有するエステル基である〕 を有する、押出又は注型グレードのポリエステルからな
    る請求の範囲第6項記載の着色ポリエステル組成物。
  8. 【請求項8】インヘレント粘度が0.65〜0.85で、ポリ
    (エチレンテレフタレート)、5モル%以下のエチレン
    グリコール残基が1,4−シクロヘキサンジメタノールか
    ら誘導される残基で置き代わったポリ(エチレンテレフ
    タレート)又はポリ(エチレン2,6−ナフタレンジカル
    ボキシレート)からなり、その中に共重合した、100〜1
    000ppmのアントラキノン化合物(但し、R1及びR2は、そ
    れぞれメチルであり、そしてXは、ヒドロキシ又は炭素
    数1〜4のアルカノイルオキシである)を有す、押出又
    は注型グレードのポリエステルからなる請求の範囲第6
    項記載の着色ポリエステル組成物。
  9. 【請求項9】ポリエステル中に共重合した、1〜5000pp
    mの、式: (式中、R1及びR2は、同じか又は異なっており、非置換
    又は置換のアルキル、シクロアルキル又はアリールであ
    り、そして、 Xは、それからポリエステルが製造されるモノマーの少
    なくとも1個の官能基と反応性の基である) を有する1種又はそれ以上をアントラキノン化合物の残
    基を有する、押出又は注型グレードのポリエステルから
    なる請求の範囲第1項記載の着色ポリエステル組成物。
  10. 【請求項10】インヘレント粘度が0.4〜1.2で、75〜10
    0モル%のテレフタル酸又は2,6−ナフタレンジカルボン
    酸残基と75〜100モル%のエチレングリコール残基とか
    らなり、その中に共重合した、100〜1000ppmのアントラ
    キノン化合物〔但し、R1及びR2は、同じか又は異なって
    おり、炭素数1〜4のアルキルであり、そして、 Xは、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、アルキルアミ
    ノ又は式: (式中、R9は、非置換又は置換の、アルキル、シクロア
    ルキル又はアリール基である) を有するエステル基である〕 を有する、押出又は注型グレードのポリエステルからな
    る請求の範囲第9項記載の着色ポリエステル組成物。
  11. 【請求項11】インヘレント粘度が0.65〜0.85で、ポリ
    (エチレンテレフタレート)、5モル%以下のエチレン
    グリコール残基が1,4−シクロヘキサンジメタノールか
    ら誘導される残基で置き代わったポリ(エチレンテレフ
    タレート)又はポリ(エチレン2,6−ナフタレンジカル
    ボキシレート)からなり、その中に共重合した、100〜1
    000ppmのアントラキノン化合物(但し、R1及びR2は、そ
    れぞれメチルであり、そしてXは、ヒドロキシ又は炭素
    数1〜4のアルカノイルオキシである)を有する、押出
    又は注型グレードのポリエステルからなる請求の範囲第
    9項記載の着色ポリエステル組成物。
  12. 【請求項12】ポリエステル中に共重合した、1〜5000
    ppmの、式: (式中、R1及びR2は、同じか又は異なっており、非置換
    又は置換のアルキル、シクロアルキル又はアリールであ
    り、そして、 Xは、それからポリエステルが製造されるモノマーの少
    なくとも1個の官能基と反応性の基である) を有する1種又はそれ以上のアントラキノン化合物の残
    基を有する、押出又は注型及び繊維グレードのポリエス
    テルからなる請求の範囲第1項記載の着色ポリエステル
    組成物。
  13. 【請求項13】インヘレント粘度が0.4〜1.2で、75〜10
    0モル%のテレフタル酸又は2,6−ナフタレンジカルボン
    酸残基と75〜100モル%のエチレングリコール残基とか
    らなり、その中に共重合した、100〜1000ppmのアントラ
    キノン化合物〔但し、R1及びR2は、同じか又は異なって
    おり、炭素数1〜4のアルキルであり、そして、 Xは、ヒドロキシ、カルボキシ、アミノ、アルキルアミ
    ノ又は式: (式中、R9は、非置換又は置換の、アルキル、シクロア
    ルキル又はアリール基である) を有するエステル基である〕 を有する、押出又は注型グレードのポリエステルからな
    る請求の範囲第12項記載の着色ポリエステル組成物。
  14. 【請求項14】インヘレント粘度が0.65〜0.85で、ポリ
    (エチレンテレフタレート、5モル%以下のエチレング
    リコール残基が1,4−シクロヘキサンジメタノールから
    誘導される残基で置き代わったポリ(エチレンテレフタ
    レート)又はポリ(エチレン2,6−ナフタレンジカルボ
    キシレート)からなり、その中に共重合した、100〜100
    0ppmのアントラキノン化合物(但し、R1及びR2は、それ
    ぞれメチルであり、そしてXは、ヒドロキシ又は炭素数
    1〜4のアルカノイルオキシである)を有する、押出又
    は注型グレードのポリエステルからなる請求の範囲第12
    項記載の着色ポリエステル組成物。
  15. 【請求項15】請求の範囲第1項の着色ポリエステル組
    成物から製造された成形物品。
  16. 【請求項16】該物品がフィルム、シート材料又は容器
    である請求の範囲第15項記載の成形物品。
  17. 【請求項17】ポリエステルと反応した又はポリエステ
    ルの中に共重合した、1〜5000ppmの、式: (式中、AQは9,10−アントラキノン基の残基であり、 R1及びR2は、同じか又は異なっており、非置換又は置換
    のアルキル、シクロアルキル又はアリールであり、 Xは、それからポリエステルが製造されるモノマーの少
    なくとも1個の官能基と反応性の基であり、そして、 nは1又は2である) を有する1種又はそれ以上のアントラキノン化合物の残
    基を有する、押出、注型又は繊維グレードのポリエステ
    ルからなる着色ポリエステル組成物から製造された容
    器。
  18. 【請求項18】請求の範囲第6項に定義された着色ポリ
    エステル組成物から製造された容器。
  19. 【請求項19】請求の範囲第9項に定義された着色ポリ
    エステル組成物から製造された容器。
  20. 【請求項20】請求の範囲第12項に定義された着色ポリ
    エステル組成物から製造された容器。
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