JP2964754B2 - ガスタービンエンジンのオイルタンク構造 - Google Patents

ガスタービンエンジンのオイルタンク構造

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JP2964754B2 JP3346436A JP34643691A JP2964754B2 JP 2964754 B2 JP2964754 B2 JP 2964754B2 JP 3346436 A JP3346436 A JP 3346436A JP 34643691 A JP34643691 A JP 34643691A JP 2964754 B2 JP2964754 B2 JP 2964754B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はガスタービンエンジン
のオイルタンク構造、詳しくは、オイルタンク内の潤滑
油の冷却性を改善するための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】ガスタービンエンジンのオイルタンクを
エンジンのハウジングの下部から間隙をもってステーに
よって懸架固定したものがある(実開平2−12032
号公報参照)。オイルタンクとハウジングとの間隙の部
分は空気の流通する通路となる。間隙の部分を流通する
空気流によってオイルタンク上壁外面のフィンが冷却さ
れ、これによりオイルタンク中の潤滑油の冷却性の改善
を狙ったものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術ではハウジン
グとオイルタンクとの間を空隙を通る空気流によってオ
イルタンクをその上壁において冷却し、これによって潤
滑油を冷却するものである。しかしながら、オイルタン
ク上壁とオイルタンク内の潤滑油との間に熱の伝達手段
が欠如しているため、潤滑油の冷却効率があまり良好で
はなく、潤滑油の効率的な冷却が行われない欠点があっ
た。
【0004】この発明の目的はオイルタンク中の潤滑油
の冷却を効率的に行うことができる構造を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明によれば、ガス
タービンエンジンのオイルタンクをハウジングから間隙
をもって懸架固定し、ハウジングに間隙をもって対向し
たオイルタンクの上壁外面にフィンを形成したものにお
いて、オイルタンクの上壁内面より少くとも潤滑油液面
内まで延びるリブをオイルタンクのオイル戻り口とブリ
ーザ出口との間に配置したことを特徴とするガスタービ
ンエンジンのオイルタンク構造が提供される。
【0006】
【作用】車両の走行風はハウジングとオイルタンクとの
隙間の部分を通過し、フィンと接触することでオイルタ
ンクの上壁を冷却する。オイルタンクの上壁の冷却によ
ってこれに一体なリブが冷却され、リブと接触する潤滑
油が冷却を受ける。オイル戻り口からの潤滑油と空気と
がミスト状に混合した流れがオイルタンクに流入したと
き、オイルタンクのオイル戻り口とブリーザ出口との間
に配置されるリブはその流れに屈曲を付与し、空気流か
らの潤滑油の分離を行う。また、リブはオイルタンクを
補強する。
【0007】
【実施例】図1はこの発明が応用される2軸ガスタービ
ンエンジンを示しており、コンプレッサ軸10上にコン
プレッサ12及びコンプレッサタービン14が設けら
れ、一方パワータービン軸16上にパワータービン18
が設けられる。パワータービン軸16は減速機20を介
して図示しないトランスミッションに連結され、トルク
伝達を行っている。エンジンのハウジング22の底面に
ステー24が一体に形成され、ステー24によってオイ
ルタンク26がハウジング22から間隙をもって懸架支
持される。28はエンジンの各軸受部の潤滑後の潤滑油
を回収する潤滑油回収タンクであり、スカベンジポンプ
30から潤滑油回収タンク28に延びる吸込口32を有
し、潤滑油回収タンク28からスカベンジポンプ30に
よって吸引された潤滑油は矢印36のようにオイルタン
ク26に戻される。スカベンジポンプ30から戻る潤滑
油の流れには回収タンク28内の空気が混じっている
が、オイルタンク26内で後述のように潤滑油を分離
し、空気は大気中にベントされる。
【0008】スカベンジポンプ30は駆動軸38を有
し、駆動軸38上に設けられる歯車40は図示しない中
間軸上の歯車と噛合いし、この中間軸上の別の歯車42
が補機駆動軸43上の歯車44と噛合いし、そして補機
駆動軸43はスプラインカップリング46を介してコン
プレッサ軸10に連結される。これによりコンプレッサ
軸10の回転はスカベンジポンプ30に伝達される。図
示しないが、補機駆動軸43はオイルポンプ、燃料ポン
プ及びスタータにも連結されている。
【0009】オイルタンク26内の潤滑油はオイルタン
ク26内に設置されるストレーナ47及び潤滑油パイプ
48を介して図示しないオイルポンプによって取り出さ
れ、エンジン内の各軸受部への給油通路に供給される。
ノズル50はそのような給油通路の一つであって補機駆
動軸43を軸支する軸受52a,52bへ潤滑油の噴流
を形成するものである。
【0010】また、コンプレッサ軸10の軸受部54に
はコンプレッサ12から少し漏洩する高圧空気を含んだ
潤滑油を回収する戻り通路56が形成され、戻り通路5
6からの高圧空気を含んだ潤滑油は矢印58のようにオ
イルタンク26に導入される。図2はオイルタンク26
の詳細を示しており、オイルタンク26は上部カバー5
9と下部容器60とから構成される。下部容器60は薄
い鋼材にて形成され、上端にフランジ61が形成され、
ボルト62によって上部カバー59の縁部64にシール
可能に連結される。上部カバー59はストレーナ47か
らの潤滑油パイプ48と、エンジン各部への潤滑油供給
用の図示しないパイプとの接続用の接続部66を有して
いる。また、上部カバー59は取り付けボルト68によ
ってハウジング22のステー24に締結され、オイルタ
ンク26の全体はハウジング22に対して間隙をもって
取り付けられることになる。
【0011】図3に示すようにオイルタンク26の上部
カバー59の外面に間隔をおいた複数のフィン70を形
成している。これらのフィン70は車両の走行風が流れ
る方向(即ち車両の前後方向)と平行な方向に延設され
る。また、上部カバー59の内面にはリブ72が一体に
延びている。図2に示すようにリブ72はオイルタンク
の断面形状と略相似の正面形状を有して、かつその縁部
72Aと下部容器60の内面との間にオイルタンク内で
の自由な潤滑油の移動を許容するに充分な隙間73は残
されている。また、図3に示すようにリブ72の下端7
2Bは下部容器60の内底面まで延びていて、ボルト7
4によって下部容器60とリブ72とは相互に締結され
ている。図3においてオイルタンク26の上部カバー5
9はオイル戻り口76を形成し、このオイル戻り口76
はエンジンの各部の潤滑後の潤滑油を回収するものであ
り、エンジン内の戻り通路56(図1)からのパイプ
(図示しない)や、スカベンジポンプ30からのパイプ
(図示しない)にも接続されている。オイル戻り口76
はオイルタンク内の空間80の上部に開口している。オ
イル戻り口76と対向した上部カバー59の位置にブリ
ーザ出口82が開口しており、これらのオイル戻り口7
6とブリーザ出口82との間を横切るように前記のリブ
72が位置している。この構成はオイル戻り口76とブ
リーザ出口82との間で前記のリブ72をバッフル板と
して機能させ、オイル戻り口76に導入される空気と潤
滑油とがミスト状に混合した流れがブリーザ出口82を
直撃するのを防止し、オイルタンク内で潤滑油を分離
し、空気のみを大気に放出させるようにしたものであ
る。
【0012】車両の走行によって生じた風はハウジング
22とオイルタンクとの間の空隙をフィン70が延びる
方向と平行な方向に流れ、フィン70に接触することで
上部カバー59が冷却を受ける。上部カバー59と一体
なリブ72は図3のようにオイルタンクの断面形状に相
似の形状をなし、下部容器60の内周との隙間73の部
分を除いたオイルタンク26内の空間80の上下の殆ど
全域に渡って延びており、オイルタンク内における潤滑
油との大きな接触面積が得られる。そのため、走行風に
より冷却された上部カバー59によってオイルタンク内
の潤滑油の良好な冷却を図ることができる。
【0013】また、リブ72はオイル戻り口76とブリ
ーザ出口82との間に交差する方向に延びるため、オイ
ル戻り口76からの高速の、空気と潤滑油とが混合した
流れはブリーザ出口82を直撃せずに、リブ72によっ
て方向を何度か変えたあとブリーザ出口82より排出さ
れる。そのため、オイルタンク26内での潤滑油の良好
な分離が行われ、潤滑油が外部に排出されることを防止
することができるためオイル消費性能を改善することが
できる。
【0014】また、リブ72はその下端72Bがボルト
74によって下部容器30と相互に締結されるため組立
た上端でのオイルタンクの剛性を上げることができる。
【0015】
【発明の効果】オイルタンクの上壁内面より少くとも潤
滑油液面内まで延びるリブをオイルタンクのオイル戻り
口とブリーザ出口との間に配置したことによりオイルタ
ンク中の潤滑油との熱交換面が広くなり、潤滑油の冷却
性能を向上できるとともに、リブがバッフルとして機能
して空気と潤滑油とが混合してなるミストから潤滑油の
みをオイルタンク内で良好に分離することができ、外部
に放出される潤滑油量が削減され、潤滑油の消費特性を
改善することができる。
【0016】リブによって車両の慣性力によるオイルタ
ンク内での潤滑油の片寄りを防止し、オイルポンプによ
って潤滑油をエンジンの各部に給油することができる効
果がある。更に、リブによってオイルタンク強度を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はガスタービンエンジンの全体概略図であ
る。
【図2】図2は図1中のオイルタンクの拡大縦断面図で
ある。
【図3】図3は図1中のオイルタンクの横断面図であ
る。
【符号の説明】
10…コンプレッサ軸 12…コンプレッサ 14…コンプレッサタービン 16…パワータービン軸 18…パワータービン 22…ハウジング 24…ステー 26…オイルタンク 28…オイル回収タンク 30…スカベンジポンプ 46…スプラインカップリング 47…ストレーナ 56…回収通路 59…上部カバー 60…下部容器 68…取付ボルト 70…フィン 72…リブ 74…ボルト 76…オイル戻り口 82…ブリーザ出口

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンオイルを貯留するためのオイル
    タンクにおいて、該オイルタンクの内部空間上方を覆う
    上部カバーをエンジンハウジング下壁から間隔を開けて
    該エンジンハウジング下壁にほぼ平行に延びるように該
    エンジンハウジング下壁に取り付け、該エンジンハウジ
    ング下壁と前記上部カバーとの間に走行風を流通させる
    ための空気流通路を形成し、エンジンを循環したオイル
    を前記オイルタンクに戻すためのオイル戻り口を設ける
    と共に該オイル戻り口から放出されたオイル流を遮るよ
    うに前記上部カバーから前記オイルタンク内のオイルま
    で下方へと延びるリブを設け、オイルタンク内の空気を
    放出するためのブリーザ出口を前記リブに対して前記オ
    イル戻り口の反対側に設けたことを特徴とするオイルタ
    ンク。
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