JP2964559B2 - 半導体封止用エポキシ樹脂組成物 - Google Patents

半導体封止用エポキシ樹脂組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、半田耐熱性および耐湿性に優れる半導体封
止用エポキシ樹脂組成物に関するものである。
<従来の技術> エポキシ樹脂は耐熱性、耐湿性、電気特性、接着性な
どに優れており、さらに配合処方により種々の特性が付
与できるため、塗料、接着剤、電気絶縁材料など工業材
料として利用されている。
たとえば、半導体装置などの電子回路部品の封止方法
として従来より金属やセラミックスによるハーメチック
シールとフェノール樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹
脂などによる樹脂封止が提案されている。しかし、経済
性、生産性、物性のバランスの点からエポキシ樹脂によ
る樹脂封止が中心になっている。
一方、最近はプリント基板への部品実装においても高
密度化、自動化が進められており、従来のリードピンを
基板の穴に挿入する“挿入実装方式”に代り、基板表面
に部品を半田付けする“表面実装方式”が盛んになって
きた。それに伴い、パッケージも従来のDIP(デュアル
・インライン・パッケージ)から高密度実装、表面実装
に適した薄型のFPP(フラット・プラスチック・パッケ
ージ)に移行しつつある。
表面実装方式への移行に伴い、従来あまり問題になら
なかった半田付け工程が大きな問題になってきた。従来
のピン挿入実行方式では半田付け工程はリード部が部分
的に加熱されるだけであったが、表面実装方式ではパッ
ケージ全体が熱媒に浸され加熱される。表面実装方式に
おける半田付け方法としては半田浴浸漬、不活性ガスの
飽和蒸気による加熱(ベーパーフェイズ法)や赤外線リ
フロー法などが用いられるが、いずれの方法でもパッケ
ージ全体が210〜270℃の高温に加熱されることになる。
そのため従来の封止樹脂で封止したパッケージは、半田
付け時に樹脂部分にクラックが発生し、信頼性が低下し
て製品として使用できないという問題がおきる。
半田付け工程におけるクラックの発生は、後硬化して
から実装工程の間までに吸湿した水分が半田付け加熱時
に爆発的に水蒸気化、膨脹することに起因するといわれ
ており、その対策として後硬化したパッケージを完全に
乾燥し密封した容器に収納して出荷する方法が用いられ
ている。
封止用樹脂の改良も種々検討されている。たとえば、
エポキシ樹脂にオレフィン系共重合体を添加する方法
(特開昭63−90530号公報)、ビフェニル骨格を有する
エポキシ樹脂とゴム成分を添加する方法(特開昭63−25
1419号公報)、ビフェニル骨格を有するエポキシ樹脂と
粒子径14μm以下の微粉末粒子を添加する方法(特開平
1−87616号公報)などが挙げられる。
一方、封止用樹脂の流動性を改良するため、球状溶融
シリカ微粒子の添加が提案されている(特開昭53−1023
61号公報、特開昭58−138740号公報、特開昭59−84937
号公報)。
<発明が解決しようとする課題> しかるに乾燥パッケージを容器に封入する方法は製造
工程および製品の取扱作業が繁雑になるうえ、製品価格
が高価になる欠点がある。
また、種々の方法で改良された樹脂も、それぞれ少し
づつ効果を上げてきているが、まだ十分ではない。エポ
キシ樹脂にオレフィン系共重合体を添加する方法(特開
昭63−90530号公報)は、ペーパーフェーズリフローに
おける220℃以下の比較的低温では半田耐熱性向上効果
を有するが、半田浴浸漬などの250℃以上の比較的高温
では半田耐熱性が十分ではないという問題があった。ま
た、ビフェニル骨格を有するエポキシ樹脂とゴム成分を
添加する方法(特開昭63−251419号公報)やビフェニル
骨格を有するエポキシ樹脂と粒子径14μm以下の微粉末
粒子を添加する方法(特開平1−87616号公報)は半田
浴浸漬などの250℃以上の比較的高温の半田耐熱性が改
良されるものの、半田浴浸漬後の耐湿性が低下するため
実用的ではなかった。
本発明の目的は、かかる半田付け工程で生じるクラッ
クの問題を解消し、半田処理後の耐湿性が低下しない、
すなわち半田耐熱性および耐湿性に共に優れる半導体封
止用エポキシ樹脂組成物を提供することにある。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは、エポキシ樹脂に硬化剤と特定の形状と
粒径の溶融シリカおよび特定の構造を有するオレフィン
系共重合体を添加することにより、上記の課題を達成
し、目的に合致した半導体封止用エポキシ樹脂組成物が
得られることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明はエポキシ樹脂(A)、硬化剤
(B)、溶融シリカ(C)およびエチレンまたはα−オ
レフィンと不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重
合体(D)からなる樹脂組成物であって、前記溶融シリ
カ(C)が平均粒径10μm以下の破砕溶融シリカ99〜50
重量%と平均粒径4μm以下の球状溶融シリカ1〜50重
量%からなり、球状溶融シリカの平均粒径が破砕溶融シ
リカの平均粒径より小さく、かつ溶融シリカ(C)の割
合が全体の75〜90重量%であり、前記エチレンまたはα
−オレフィンと不飽和カルボン酸またはその誘導体との
共重合体(D)の割合が全体の0.1〜10重量%である半
導体封止用エポキシ樹脂組成物および前記エポキシ樹脂
組成物によって半導体が封止された半導体装置を提供す
るものである。
以下、本発明の構成を詳述する。
本発明におけるエポキシ樹脂(A)は、1分子中にエ
ポキシ基を2個以上有するものであれば特に限定されな
い。
たとえば、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、フ
ェノールノボラック型エポキシ樹脂、ビスフェノールA
やレゾルシンなどから合成される各種ノボラック型エポ
キシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ビスフェノール
A型エポキシ樹脂、線状脂肪族エポキシ樹脂、脂環式エ
ポキシ樹脂、複素環式エポキシ樹脂、ハロゲン化エポキ
シ樹脂などが挙げられる。
用途によっては2種以上のエポキシ樹脂を併用しても
よいが、半導体封止用としては耐熱性、耐湿性の点から
クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エ
ポキシ樹脂などのエポキシ当量が500以下、特に300以下
のエポキシ樹脂を全エポキシ樹脂の50重量%以上含むこ
とが好ましい。
さらに、エポキシ樹脂(A)が下記式(I)で表され
る骨格を有するエポキシ樹脂(a)を50重量%以上、特
に70重量%以上含有することが半田耐熱性の点で好まし
い。
(ただし、R1〜R8は水素原子、炭素数1〜4の低級アル
キル基またはハロゲン原子を示す。) 上記式(I)において、R1〜R8の好ましい具体例とし
ては、水素原子、メチル基、エチル基、プロピル基、i
−プロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、tert−
ブチル基、塩素原子、臭素原子などが挙げられる。
本発明におけるエポキシ樹脂(a)の好ましい具体例
としては、4,4′−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)ビ
フェニル、4,4′−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)−
3,3′,5,5′−テトラメチルビフェニル、4,4′−ビス
(2,3−エポキシプロポキシ)−3,3′,5,5′−テトラメ
チル−2−クロロビフェニル、4,4′−ビス(2,3−エポ
キシプロポキシ)−3,3′,5,5′−テトラメチル−2−
ブロモビフェニル、4,4′−ビス(2,3−エポキシプロポ
キシ)−3,3′,5,5′−テトラエチルビフェニル、4,4′
−ビス(2,3−エポキシプロポキシ)−3,3′,5,5′−テ
トラブチルビフェニルなどが挙げられる。
本発明において、エポキシ樹脂(A)の配合量は通常
4〜20重量%、好ましくは6〜18重量%である。
本発明における硬化剤(B)は、エポキシ樹脂(A)
と反応して硬化させるものであれば特に限定されず、そ
れらの具体例としては、たとえばフェノールノボラック
樹脂、クレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールAや
レゾルシンから合成される各種ノボラック樹脂、各種多
価フェノール化合物、無水マレイン酸、無水フタル酸、
無水ピロメリット酸などの酸無水物およびメタフェニレ
ンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジフ
ェニルスルホンなどの芳香族アミンなどが挙げられる。
半導体装置封止用としては、耐熱性、耐湿性および保存
性の点から、フェノール系硬化剤が好ましく用いられ、
用途によっては2種以上の硬化剤を併用してもよい。
本発明において、硬化剤(B)の配合量は通常3〜15
重量%、好ましくは4〜10重量%である。さらには、エ
ポキシ樹脂(A)と硬化剤(B)の配合比は、機械的性
質および耐湿性の点から(A)に対する(B)の化学当
量比が0.7〜1.3、特に0.8〜1.2の範囲にあることが好ま
しい。
また、本発明においてエポキシ樹脂(A)と硬化剤
(B)の硬化反応を促進するため硬化触媒を用いてもよ
い。硬化触媒は硬化反応を促進するものならば特に限定
されず、たとえば2−メチルイミダゾール、2,4−ジメ
チルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾー
ル、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メ
チルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾールなど
のイミダゾール化合物、トリエチルアミン、ベンジルジ
メチルアミン、α−メチルベンジルジメチルアミン、2
−(ジメチルアミノメチル)フェノール、2,4,6−トリ
ス(ジメチルアミノメチル)フェノール、1,8−ジアザ
ビシクロ(5,4,0)ウンデゼン−7などの3級アミン化
合物、ジルコニウムテトラメトキシド、ジルコニウムテ
トラプロポキシド、テトラキス(アセチルアセトナト)
ジルコニウム、トリ(アセチルアセトナト)アルミニウ
ムなどの有機金属化合物およびトリフェニルホスフィ
ン、トリメチルホスフィン、トリエチルホスフィン、ト
リブチルホスフィン、トリ(p−メチルフェニル)ホス
フィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィンなどの有機
ホスフィン化合物が挙げられる。なかでも耐湿性の点か
ら、有機ホスフィン化合物が好ましく、トリフェニルホ
スフィンが特に好ましく用いられる。
これらの硬化触媒は、用途によっては2種以上を併用
してもよく、その添加量はエポキシ樹脂(A)100重量
部に対して0.5〜5重量部の範囲が好ましい。
本発明における溶融シリカ(C)は平均粒径10μm以
下の破砕溶融シリカ99〜50重量%と平均粒径4μm以下
の球状溶融シリカ1〜50重量%からなり、球状溶融シリ
カの平均粒径が破砕溶融シリカの平均粒径より小さいも
のである。
ここで、溶融シリカは真比重2.3以下の非晶性シリカ
を意味する。その製造は必ずしも溶融状態を経る必要は
なく、任意の製造法を用いることができる。たとえば結
晶性シリカを溶融する方法、各種原料から合成する方法
などが挙げられる。
また、ここで平均粒径は、累積重量50%になる粒径
(メジアン径)を意味する。
溶融シリカ(C)における破砕溶融シリカの平均粒径
は10μm以下である。ここで、破砕溶融シリカは平均粒
径が10μm以下になれば、平均粒径が異なる2種類以上
の破砕溶融シリカを併用してもよい。また、破砕溶融シ
リカの平均粒径は半田耐熱性の向上効果から、3μm以
上10μm以下が好ましい。
溶融シリカ(C)における球状溶融シリカの平均粒径
は4μm以下である。ここで、球状溶融シリカは平均粒
径が4μm以下になれば、平均粒径が異なる2種類以上
の球状溶融シリカを併用してもよい。また、球状溶融シ
リカの平均粒径は半田耐熱性の向上効果から0.1μm以
上4μm以下が好ましい。
溶融シリカ(C)において、半田耐熱性の向上効果か
ら、球状溶融シリカの平均粒径は破砕溶融シリカの平均
粒径より小さく、好ましくは破砕溶融シリカの平均粒径
の1/2以下である。
溶融シリカ(C)において、平均粒径10μm以下の破
砕溶融シリカと平均粒径4μm以下の球状溶融シリカの
比率は、半田耐熱性の向上効果から破砕溶融シリカ99〜
50重量%、好ましくは99〜70重量%と球状溶融シリカ1
〜50重量%、好ましくは1〜30重量%である。
本発明において溶融シリカ(C)の割合は全体の75〜
90重量%であり、さらに好ましくは75〜88重量%であ
る。溶融シリカ(C)が全体の75重量%未満では半田耐
熱性が不十分であり、90重量%を越えると流動性が不十
分である。
本発明におけるエチレンまたはα−オレフィンと不飽
和カルボン酸またはその誘導体との共重合体(D)のエ
チレンまたはα−オレフィンとしては、エチレン、プロ
ピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチルペンテ
ン−1、オクテン−1などが挙げられるが、なかでもエ
チレンが好ましく用いられる。また、用途によっては2
種以上のエチレンまたはα−オレフィンを併用してもよ
い。また、不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メ
タクリル酸、エタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、
フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、ブテンジカルボ
ン酸などが挙げられる。また、その誘導体としては、ア
ルキルエステル、グリシジルエステル、酸無水物または
イミドなどが挙げられる。具体例としては、アクリル酸
メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アク
リル酸ブチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチ
ル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸グリシジル、
エタクリル酸グリシジル、イタコン酸ジグリシジルエス
テル、シトラコン酸ジグリシジルエステル、ブテンジカ
ルボン酸ジグリシジルエステル、ブテンジカルボン酸モ
ノグリシジルエステル、無水マレイン酸、無水イタコン
酸、無水シトラコン酸、マレイン酸イミド、N−フェニ
ルマレイン酸イミド、イタコン酸イミド、シトラコン酸
イミドなどが挙げられ、なかでもアクリル酸エチル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸グリシジル、無水マレ
イン酸が好ましく用いられる。これらの不飽和カルボン
酸またはその誘導体は、用途によっては2種以上を併用
してもよい。
不飽和カルボン酸またはその誘導体の共重合量は半田
耐熱性および耐湿性から0.01〜50重量%が好ましい。
エチレンまたはα−オレフィンと不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体との共重合体(D)のASTM−D1238規格
に従って測定したメルトインデックスは成形性および半
田耐熱性から0.1〜5,000が好ましく、1〜3,000が特に
好ましい。
エチレンまたはα−オレフィンと不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体との共重合体(D)の添加量は半田耐熱
性および耐湿性から、全体の0.1〜10重量%である。好
ましくは0.5〜5重量%、特に好ましくは1〜4重量%
である。
本発明において、エチレンまたはα−オレフィンと不
飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合体(D)は
あらかじめ粉砕、架橋その他の方法により粉末化して用
いてもよい。
エチレンまたはα−オレフィンと不飽和カルボン酸ま
たはその誘導体との共重合体(D)の配合は任意の手順
を用いることができる。
たとえば、あらかじめエポキシ樹脂(A)または硬化
剤(B)と溶融混合した後、その他の成分を配合する方
法、エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)およびその他の
成分と同時に配合する方法が挙げられる。
本発明の半導体封止用エポキシ樹脂組成物には、充填
剤として溶融シリカ(C)以外に結晶性シリカ、炭酸カ
ルシウム、炭酸マグネシウム、アルミナ、マグネシア、
クレー、タルク、ケイ酸カルシウム、酸化チタン、酸化
アンチモン、アスベスト、ガラス繊維などを添加するこ
とができる。
本発明において、溶融シリカ(C)などの充填剤をシ
ランカップリング剤、チタネートカップリング剤などの
カップリング剤であらかじめ表面処理することが、信頼
性の点で好ましい。カップリング剤としてエポキシシラ
ン、アミノシラン、メルカプトシランなどのシランカッ
プリング剤が好ましく用いられる。
本発明の半導体封止用エポキシ樹脂組成物にはハロゲ
ン化エポキシ樹脂などのハロゲン化合物、リン化合物な
どの難燃剤、三酸化アンチモンなどの難燃助剤、カーボ
ンブラック、酸化鉄などの着色剤、シリコーンゴム、変
性シリコーンオイル、変性ニトリルゴム、変性ポリブタ
ジエンゴム、スチレン系ブロック共重合体などのエラス
トマー、ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂、長鎖脂肪
酸、長鎖脂肪酸の金属塩、長鎖脂肪酸のエステル、長鎖
脂肪酸のアミド、パラフィンワックスなどの離型剤およ
び有機過酸化物などの架橋剤を任意に添加することがで
きる。
本発明の半導体封止用エポキシ樹脂組成物は溶融混練
することが好ましく、たとえばバンバリーミキサー、ニ
ーダー、ロール、単軸もしくは二軸の押出機およびコニ
ーダーなどの公知の混練方法を用いて溶融混練すること
により製造される。
<実施例> 以下、実施例により本発明を具体的に説明する。
実施例1〜13、比較例1〜9 表1に示した溶融シリカおよび表2に示したエチレン
またはα−オレフィンと不飽和カルボン酸またはその誘
導体との共重合体(D)を、各々表3に示した組成比で
試薬をミキサーによりドライブレンドした。これを、バ
レル設定温度90℃の二軸の押出機を用いて溶融混練後、
冷却、粉砕して半導体封止用エポキシ樹脂組成物を製造
した。
この組成物を用い、低圧トランスファー成形法により
175℃×2分の条件で成形して次の測定法により各組成
物の半田耐熱性および耐湿性を測定した。結果を表4に
示す。
半田耐熱性:A1配線を有するTEGを搭載した28pinSOPを20
個成形し、170℃で8時間ポストキュアして、85℃/85%
RHで72時間加湿後、260℃に加熱した半田浴に10秒間浸
漬し、不良率としてクラックの発生したSOPの割合を求
めた。
耐 湿 性:半田耐熱性評価後のSOPを121℃/100%RHで
PCT処理し、累積故障率50%になる時間を求めた。
表4にみられるように、本発明の半導体封止用エポキ
シ樹脂組成物(実施例1〜13)は半田耐熱性および耐湿
性に優れている。
これに対して平均粒径4μm以下の球状溶融シリカを
添加しない比較例1、破砕溶融シリカの平均粒径が10μ
mを越える比較例2および3、球状溶融シリカの平均粒
径が4μmを越える比較例4、エチレンまたはα−オレ
フィンと不飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合
体(D)を添加しない比較例5および6、溶融シリカ
(C)の添加量が75重量%未満の比較例7ではいずれも
半田耐熱性および耐湿性に劣っている。また、溶融シリ
カ(C)の添加量が90重量%を越える比較例8、平均粒
径4μm以下の球状溶融シリカの添加量が50重量%を越
える比較例9ではいずれも溶融混練時に負荷が大きく、
組成物が得られなかった。
<発明の効果> 本発明の半導体封止用エポキシ樹脂組成物は、特定の
形状と粒径の溶融シリカおよび特定の構造を有するオレ
フィン系共重合体を配合したために、半田耐熱性および
耐湿性に優れている。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI //(C08L 63/00 33:04) (56)参考文献 特開 昭63−90530(JP,A) 特開 平2−99514(JP,A) 特開 平2−99552(JP,A) 特開 平2−102217(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 63/00 - 63/10 C08K 3/36 C08G 59/20 - 59/32 H01L 23/29

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エポキシ樹脂(A)、硬化剤(B)、溶融
    シリカ(C)およびエチレンまたはα−オレフィンと不
    飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合体(D)か
    らなる樹脂組成物であって、前記溶融シリカ(C)が平
    均粒径10μm以下の破砕溶融シリカ99〜50重量%と平均
    粒径4μm以下の球状溶融シリカ1〜50重量%からな
    り、球状シリカの平均粒径が破砕溶融シリカの平均粒径
    より小さく、かつ溶融シリカ(C)の割合が全体75〜90
    重量%であり、前記エチレンまたはα−オレフィンと不
    飽和カルボン酸またはその誘導体との共重合体(D)の
    割合が全体の0.1〜10重量%である半導体封止用エポキ
    シ樹脂組成物。
  2. 【請求項2】エポキシ樹脂(A)が下記式(I)で表さ
    れる骨格を有するエポキシ樹脂(a)を50重量%以上含
    有する請求項(1)記載の半導体封止用エポキシ樹脂組
    成物。 (ただしR1〜R8は水素原子、炭素数1〜4の低級アルキ
    ル基またはハロゲン原子を示す。)
  3. 【請求項3】請求項(1)または(2)記載のエポキシ
    樹脂組成物によって半導体が封止された半導体装置。
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