JP2963777B2 - アルカリ電池 - Google Patents
アルカリ電池Info
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- JP2963777B2 JP2963777B2 JP989591A JP989591A JP2963777B2 JP 2963777 B2 JP2963777 B2 JP 2963777B2 JP 989591 A JP989591 A JP 989591A JP 989591 A JP989591 A JP 989591A JP 2963777 B2 JP2963777 B2 JP 2963777B2
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- Japan
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- alkaline battery
- separator
- battery
- liquid holding
- positive electrode
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-
- Y02E60/12—
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- Cell Separators (AREA)
- Primary Cells (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は耐漏液特性を改善したア
ルカリ電池に関するものである。
ルカリ電池に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】アルカリ電解液を使用したアルカリ電池
には、酸化銀電池，水銀電池，アルカリマンガン電池，
空気電池等が知られており、これら電池はすべてセパレ
ータと液保持材からなるものが正・負極の隔離材として
使用されている。
には、酸化銀電池，水銀電池，アルカリマンガン電池，
空気電池等が知られており、これら電池はすべてセパレ
ータと液保持材からなるものが正・負極の隔離材として
使用されている。
【０００３】従来のボタン型アルカリ電池を図面を参照
して説明する。
して説明する。
【０００４】図２に示すように、ペレット状に成形した
正極合剤１を正極缶４に入れ、この正極合剤１の表面
に、電解液を注入し、吸収された後セパレータ２と液保
持材３を重ねて同時に打抜いた隔離材を挿入する。次
に、この隔離材の上に亜鉛粉末にゲル化材と電解液を入
れた負極作用物質５を一定量充填した後、負極封口板６
とポリアミド系樹脂を成形したパッキング７とを正極缶
４に嵌合後クリンプすると、図１のようなボタン型アル
カリ電池が得られる。
正極合剤１を正極缶４に入れ、この正極合剤１の表面
に、電解液を注入し、吸収された後セパレータ２と液保
持材３を重ねて同時に打抜いた隔離材を挿入する。次
に、この隔離材の上に亜鉛粉末にゲル化材と電解液を入
れた負極作用物質５を一定量充填した後、負極封口板６
とポリアミド系樹脂を成形したパッキング７とを正極缶
４に嵌合後クリンプすると、図１のようなボタン型アル
カリ電池が得られる。
【０００５】しかして、隔離材を構成するセパレータ２
にはポリエチレンのグラフト膜にセロファンをラミネー
トまたは多孔質ポリプロピレンにセロファンをラミネー
トしたもの等を用い、また、液保持材３にはビニロン，
レーヨン，コットン等の単体もしくは混抄したものを用
いている。
にはポリエチレンのグラフト膜にセロファンをラミネー
トまたは多孔質ポリプロピレンにセロファンをラミネー
トしたもの等を用い、また、液保持材３にはビニロン，
レーヨン，コットン等の単体もしくは混抄したものを用
いている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アルカリ電
池に使用される液保持材は一般的には電気抵抗値も小さ
く電解液の吸収時間も短く保持力がある。しかしなが
ら、アルカリ電池製造工程において正極と負極を嵌合し
た際、負極側の電解液が液保持材に接触して電解液を吸
収し、その電解液が正極缶内側面を這い上がり外部に流
出，漏液するという難点があった。また隔離材としてセ
パレータと液保持材を重ねて同時に打抜き挿入の際、セ
パレータと液保持材とが正極缶からバラバラの状態で分
離飛散することがあり、作業性にも難点があった。
池に使用される液保持材は一般的には電気抵抗値も小さ
く電解液の吸収時間も短く保持力がある。しかしなが
ら、アルカリ電池製造工程において正極と負極を嵌合し
た際、負極側の電解液が液保持材に接触して電解液を吸
収し、その電解液が正極缶内側面を這い上がり外部に流
出，漏液するという難点があった。また隔離材としてセ
パレータと液保持材を重ねて同時に打抜き挿入の際、セ
パレータと液保持材とが正極缶からバラバラの状態で分
離飛散することがあり、作業性にも難点があった。
【０００７】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は耐漏液特性及び作業性の良好なアルカリ
電池を提供することにある。
で、その目的は耐漏液特性及び作業性の良好なアルカリ
電池を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のアルカリ電池は、正極と負極の隔離材とし
てセパレータと糊材を塗布した液保持紙とを貼合わせた
ものを使用するアルカリ電池において、前記糊材にはア
ルコールを溶媒としたポリアクリル酸系を用い、また前
記糊材の濃度は溶媒に対し２〜６ｗｔ％であることを特
徴とする。
に、本発明のアルカリ電池は、正極と負極の隔離材とし
てセパレータと糊材を塗布した液保持紙とを貼合わせた
ものを使用するアルカリ電池において、前記糊材にはア
ルコールを溶媒としたポリアクリル酸系を用い、また前
記糊材の濃度は溶媒に対し２〜６ｗｔ％であることを特
徴とする。
【０００９】本発明者等は吸液時間の長いすなわち抵抗
にもならず吸液性の悪い液保持材を検討してきたが、液
保持材に一定濃度（２〜６％）の糊材（ポリアクリル酸
系）を塗布し乾燥したものを電池の隔離材として使用す
ると耐漏液特性に好結果が得られた。また、糊材塗布と
同時にセパレータを貼合せ乾燥すれば電池組立工程での
作業性も向上する。
にもならず吸液性の悪い液保持材を検討してきたが、液
保持材に一定濃度（２〜６％）の糊材（ポリアクリル酸
系）を塗布し乾燥したものを電池の隔離材として使用す
ると耐漏液特性に好結果が得られた。また、糊材塗布と
同時にセパレータを貼合せ乾燥すれば電池組立工程での
作業性も向上する。
【００１０】
【作用】正極と負極の嵌合工程において負極側電解液が
本発明の糊材塗布済液保持材に触れた際、次工程のクリ
ンプ工程までの数分間では、電解液が浸透せずクリンプ
後に濡れて浸透し電池の内部抵抗も問題なく当然漏液特
性の良いアルカリ電池を提供できる。
本発明の糊材塗布済液保持材に触れた際、次工程のクリ
ンプ工程までの数分間では、電解液が浸透せずクリンプ
後に濡れて浸透し電池の内部抵抗も問題なく当然漏液特
性の良いアルカリ電池を提供できる。
【００１１】
【実施例】糊材としてポリアクリル酸（白色粉末）、溶
媒としてエタノールを用い、糊材の重量パーセントを
1.0， 1.5， 2.0， 4.0， 6.0， 8.0ｗｔ％と変えて各
配合割合における隔離材を以下のようにして製作した。
媒としてエタノールを用い、糊材の重量パーセントを
1.0， 1.5， 2.0， 4.0， 6.0， 8.0ｗｔ％と変えて各
配合割合における隔離材を以下のようにして製作した。
【００１２】すなわち、上記各配合割合で容積５リット
ルとし、４時間攪拌して６lot を製造し、これを液保持
材に塗布、セパレータを貼合せ８０℃熱風で２分間乾燥
して隔離材を得た。
ルとし、４時間攪拌して６lot を製造し、これを液保持
材に塗布、セパレータを貼合せ８０℃熱風で２分間乾燥
して隔離材を得た。
【００１３】次に、この隔離材を使用して酸化銀電池Ｓ
Ｒ６２１ＳＷを試作し、その酸化銀電池の内部抵抗値及
び４５℃９３％RH槽内に１００日間貯蔵後の漏液個数を
表１にまとめた。
Ｒ６２１ＳＷを試作し、その酸化銀電池の内部抵抗値及
び４５℃９３％RH槽内に１００日間貯蔵後の漏液個数を
表１にまとめた。
【００１４】
【表１】
【００１５】表１から糊材濃度 2.0ｗｔ％以上のものは
漏液特性が良く、なお、表１中＊は貼合せしなかったこ
とを表す。また、糊材濃度 6.0ｗｔ％以下のものは内部
抵抗値が低いことが分った。
漏液特性が良く、なお、表１中＊は貼合せしなかったこ
とを表す。また、糊材濃度 6.0ｗｔ％以下のものは内部
抵抗値が低いことが分った。
【００１６】上述したように、２〜６ｗｔ％のポリアク
リル酸系（アルコール溶液）の糊材を使って液保持材に
塗布，セパレータと貼合せ乾燥したものを電池の隔離材
として使用すると、耐漏液特性及び作業性の良いアルカ
リ電池が得られる。
リル酸系（アルコール溶液）の糊材を使って液保持材に
塗布，セパレータと貼合せ乾燥したものを電池の隔離材
として使用すると、耐漏液特性及び作業性の良いアルカ
リ電池が得られる。
【００１７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
耐漏液特性及び作業性の良いアルカリ電池を提供するこ
とができる。
耐漏液特性及び作業性の良いアルカリ電池を提供するこ
とができる。
【図１】本発明が適用されるアルカリ電池の断面図。
【図２】図１のアルカリ電池の製造途中の断面図。
１…正極合剤、２…セパレータ、３…液保持材、４…正
極缶、５…負極、６…負極封口板、７…パッキング。
極缶、５…負極、６…負極封口板、７…パッキング。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高岸 仁 東京都品川区南品川三丁目４番10号 東 芝電池株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−171459（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−171458（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−157951（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−157950（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.6，ＤＢ名) H01M 2/16
Claims (1)
- 【請求項１】 正極と負極の隔離材としてセパレータと
糊材を塗布した液保持紙とを貼合わせたものを使用する
アルカリ電池において、前記糊材にはアルコールを溶媒
としたポリアクリル酸系を用い、また前記糊材の濃度は
溶媒に対し２〜６ｗｔ％であることを特徴とするアルカ
リ電池。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP989591A JP2963777B2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | アルカリ電池 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP989591A JP2963777B2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | アルカリ電池 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04245164A JPH04245164A (ja) | 1992-09-01 |
| JP2963777B2 true JP2963777B2 (ja) | 1999-10-18 |
Family
ID=11732863
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP989591A Expired - Fee Related JP2963777B2 (ja) | 1991-01-30 | 1991-01-30 | アルカリ電池 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2963777B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN110676416A (zh) * | 2019-11-08 | 2020-01-10 | 温岭市聚智高分子材料有限公司 | 碱性电池隔膜及其制备方法 |
-
1991
- 1991-01-30 JP JP989591A patent/JP2963777B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH04245164A (ja) | 1992-09-01 |
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