JP2962697B2 - シート用補強材 - Google Patents

シート用補強材

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JP2962697B2 JP9330310A JP33031097A JP2962697B2 JP 2962697 B2 JP2962697 B2 JP 2962697B2 JP 9330310 A JP9330310 A JP 9330310A JP 33031097 A JP33031097 A JP 33031097A JP 2962697 B2 JP2962697 B2 JP 2962697B2
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福美 神薗
忠正 寺尾
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A40/00Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production
    • Y02A40/10Adaptation technologies in agriculture, forestry, livestock or agroalimentary production in agriculture
    • Y02A40/25Greenhouse technology, e.g. cooling systems therefor

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  • Protection Of Plants (AREA)
  • Greenhouses (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、トンネル栽培や
ハウス栽培等に用いられるシートの補強材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、トンネル栽培やハウス栽培等に
おいて、防水,防風および採光等の機能を有するシート
が用いられており、このようなシートとして、ポリエチ
レンやポリ塩化ビニル等の合成樹脂フイルムが使用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなシートは、一般に強度が弱く破損しやすい。この
ようなシートの強度を強くするには、肉厚を厚くしなけ
ればならず、その結果、重量が大きくなり展張作業が困
難になるという問題を生じている。
【0004】この発明は、このような事情に鑑みなされ
たもので、シートの強度を向上させしかも薄肉で軽量化
することのできる補強材の提供をその目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明のシート用補強材は、ポリエステル製の短
冊状テープが所定間隔で並列された経テープ群と、同じ
くポリエステル製の短冊状テープが所定間隔で並列され
た緯テープ群とが、上記経テープ群の片面もしくは両面
に付与された接着剤を介して、格子状に接着されて、5
mm平方〜100mm平方の空隙部を備えた格子状シートに
なつているという構成をとる。
【0006】すなわち、この発明のシート用補強材は、
強度が強く耐熱性に優れたポリエステル製の短冊状テー
プからなる経テープ群と緯テープ群とを、上記経テープ
群に付与された接着剤を介して所定の大きさの空隙を有
する格子状に接着してなるもので、寸法安定性,強度に
優れ、しかも薄く軽量であることが特徴である。したが
つて、このシート用補強材を中間層に用い、その両面も
しくは片面に各種のプラスチツクフイルムや紙,アルミ
箔等を積層することにより、従来にはない、軽量で高強
度,高寸法安定性のシートを得ることができる。また、
このシート用補強材を得る場合には、短冊状の経テープ
群の接合面に接着剤を付与し、これに緯テープ群を交叉
させて重ねることにより簡単に得ることができ、しかも
この場合、交叉部以外の経テープ部分の未使用接着剤を
利用してフイルム等を格子状体の表面および裏面にラミ
ネートすることができるため好都合である。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、この発明の実施の形態を
詳しく説明する。
【0008】図1はこの発明の一実施の形態を示してお
り、1はシート用補強材として用いられる格子状シート
である。すなわち、図において、2は一定間隔を保つて
配設された帯状の経テープであり、3はその経テープ2
とで格子状を形成するように互いに一定間隔を保つた状
態で、経テープ2の下面に接着剤で接着された帯状の緯
テープである。この経テープ2および緯テープ3で格子
状が形成されている。これらのテープ2,3は、それぞ
れポリエステルで構成されており、幅が4mmで、厚みが
20〜25μm に設定されている。
【0009】上記格子状シート1は、例えば、つぎのよ
うにして製造することができる。すなわち、まず、複数
の経テープ2および緯テープ3をそれぞれ準備し、これ
を図2に示すような装置を用いて格子状に接着する。図
2において、6は上下に配設された2個1組の送入ロー
ラであり、水平方向に一定間隔(4mm程度の隙間ができ
るような間隔)を保つた並列状態で装置の外部から連続
的に供給されてくる複数の経テープ2を、ローラ6,6
間を通して装置内に案内する。このローラ6のうちの下
側のローラ6は下部側が付着液槽7内に位置するように
なつており、回転しながらその表面および上方のローラ
6の表面に付着液槽7内の付着液を付着させ、その付着
液を経テープ2の上下面に塗布するようになつている。
上記経テープ2は、ローラ6で付着液を上下面に付着さ
れたのちガイドローラ8を経由しガイドローラ8aおよ
び8bの下側に送り込まれる。
【0010】11および12は、ガイドローラ8aおよ
び8bの上方の左右に配設された一対の回転ローラであ
り、複数の幅狭の無端ベルトからなる多条ベルト13が
相互に所定間隔を保つて架け渡されている。この一対の
回転ローラ11,12のうちの回転ローラ11は、その
下端側において、下部側が水槽10内に位置する付着ロ
ーラ9の上端面に接触しており、それ自身の外周面とこ
の付着ローラ9の外周面とで多条ベルト13を挟んだ状
態で、図示の矢印方向に回転するようになつている。そ
の回転力により、多条ベルト13は、外周面に水を付着
された状態で回転ローラ12側に移動する。14および
15はそれぞれ下側位置に到来する多条ベルト13に対
して、その搬送面と反対側の位置に位置するように配設
された左右一対のガイドローラであり、16および17
は、ガイドローラ14,15間における多条ベルト13
の上方に設けられた回転アームである。この回転アーム
16,17はそれぞれ回転軸16aおよび17aを中心
に回転するようになつており、先端に緩衝ローラ16b
および17bが設けられている。そして、この回転アー
ム16,17を図示の矢印方向に一定周期で回動させ緩
衝ローラ16bおよび17bを多条ベルト13に圧接さ
せることにより、上記多条ベルト13を一定周期で下方
に押し下げることができるようになつている。18およ
び19は、回転ローラ12とガイドローラ15の間およ
び回転ローラ11,12間における多条ベルト13に対
応する部分に設けられた櫛であり、櫛18はガイドロー
ラ15を通過した多条ベルト13を幅方向に広げ、櫛1
9は櫛18により広げられた多条ベルト13の幅を狭め
経テープ2の幅に揃えるようになつている。
【0011】20は、多条ベルト13の下方に、多条ベ
ルト13と直角方向に配設されたラチス状のコンベアで
あり、一対の回転ローラ21(図では一方の回転ローラ
21しか見えない)の回転により、搬送部を紙面の裏面
側から表面側に向かつて走行させるようになつている。
このコンベア20により、送入ローラ(図示では隠れて
見えない)等のローラを介して、緯テープ3が互いに一
定間隔(4mm程度の隙間ができるような間隔)を保つた
状態で連続的に搬送されてくる。また、このコンベア2
0には一定周期で回転するカツター(図示せず)が設け
られており、コンベア20上を搬送されてくる緯テープ
3を、多条ベルト13の幅(複数の経テープ2の幅に略
対応)間隔で順次切断するようになつている。
【0012】そして、図3に示すように、回転アーム1
6,17の回転により、多条ベルト13が押し下げられ
ると、多条ベルト13の幅に対応する長さに切断された
緯テープ3の上面に多条ベルト13の下面が接触し、予
め多条ベルト13の搬送面に付着ローラ9によつて付着
された水の付着力によつて、上記緯テープ3が多条ベル
ト13の搬送面に付着し、その状態で、回転ローラ12
側へ送られる。22(図2)は回転ローラ12の下側に
設けられたガイドローラであり、ローラ8a,8bを経
由し、相互に所定間隔を保つて移送される複数の接着剤
付き経テープ2を、それに対応する間隔で揃えられた多
条ベルト13における各無端ベルトに押圧し、無端ベル
トを横切つた状態で水によつて仮止めされている緯テー
プ3に接着される。これにより、経テープ2と緯テープ
3とが所定間隔で接着した格子状シート1が連続的に得
られる。
【0013】なお、24はガイドローラ22の前方で上
下に配設された2個1組の送出ローラであり、上記格子
状シート1を順次送り出すようになつている。この際、
緯テープ3はガイドローラ15の通過時に、櫛18の作
用による多条ベルト13の幅広がりのため、幅方向にや
や引つ張られた状態になり皺のない状態で送り出され
る。このようにして、図1に示すような格子状シート1
を得ることができる。
【0014】このようにして得られた格子状シート1
は、高強度で、耐熱性に優れたポリエステルからなる経
テープ2および緯テープ3を格子状に形成しているた
め、これを補強材としてその両面にごく薄いプラスチツ
クフイルム等をラミネートすることにより、引き裂きや
衝撃強度に優れ伸びの少ない、高強度な極薄シートを得
ることができる。そして、格子の大きさを適宜に設定す
ることができるため、その用途に応じた強度を確保した
上で、格子枠を大きくすることができ、その両側に貼着
するラミネート材の特性を活かすことができる。したが
つて、例えば、この格子状シート1の両面に、厚みが5
0μm 〜2mmのポリ塩化ビニル製ラミネートフイルムを
貼着することにより、優れた間仕切り材,ハウス外張り
材等となるシートが得られる。また、この格子状シート
1にアルミ箔をラミネートすることにより優れた断熱シ
ートが得られる。さらに、この格子状シート1に不織布
をラミネートすることにより優れたシート状フイルター
が得られる。このように、上記格子状シート1は、各種
の農業資材,土木資材,建材,包装材等の補強材として
広く利用することができる。ちなみに、このような補強
材として用いる場合、上記格子状シート1の、経テープ
2と緯テープ3によつて形成される空隙部の大きさは、
5mm平方〜100mm平方に設定される。また、その空隙
は、かならずしも正方形である必要はなく、緯方向ある
いは経方向に長い長方形となつていても差し支えはな
い。
【0015】なお、前記製法に引き続いてラミネート材
を格子状シート1に貼着する場合には、格子状シート1
の経テープ群に付与された未使用接着剤を利用して貼着
を行うため、ラミネート材貼着用の接着剤を新たに塗布
することが不要で、シート製造工程が簡便となる。
【0016】また、格子状シート1とラミネート材と
は、必ずしも接着剤を用いて接着する必要はなく、塩化
ビニル等のプラスチツクフイルムを溶融して上下一対の
シートに押し出し、これの間に上記格子状シート1を導
入して上下一対のシートで挟み一体化するカレンダーコ
ート法により接着一体化するようにしてもよい。
【0017】さらに、この発明のシート用補強材である
格子状シート1は、前記製法のように、並列された経テ
ープ2と、これとは直角に並列された緯テープ3とを互
いに交叉状態で接着させるようにしてもよいし、あるい
は、図4に示すような織り構造に構成してもよい。
【0018】
【発明の効果】以上のように、この発明のシート用補強
は、強度が強く耐熱性に優れたポリエステル製短冊状
テープからなる経テープ群と緯テープ群を所定の大きさ
の空隙を有する格子状に接着したものであるため、寸法
安定性,強度に優れ、しかも薄く軽量である。したがつ
て、この発明のシート用補強材を中間層に用い、その両
面に各種のプラスチツクフイルムや紙,アルミ箔等を積
層することにより、従来にはない、軽量で高強度,高寸
法安定性のシートを得ることができる。また、この発明
のシート用補強材を得る場合には、短冊状の経テープ
の片面もしくは両面に接着剤を付与し、これに緯テープ
群を交叉させて重ねることにより簡単に得ることができ
る。しかもこの場合、交叉部以外の部分の未使用接着剤
を利用してフイルムを格子状体の表面および裏面にラミ
ネートすることができるため積層シートを製造する上
で、好都合である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例の部分的な斜視図である。
【図2】上記実施例の一製法の説明図である。
【図3】上記実施例の一製法の説明図である。
【図4】この発明の他の実施例の部分的な平面図であ
る。
【符号の説明】
1 格子状シート 2 経テープ 3 緯テープ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステル製の短冊状テープが所定間
    隔で並列された経テープ群と、同じくポリエステル製の
    短冊状テープが所定間隔で並列された緯テープ群とが、
    上記経テープ群の片面もしくは両面に付与された接着剤
    を介して、格子状に接着されて、5mm平方〜100mm平
    方の空隙部を備えた格子状シートになつていることを特
    徴とするシート用補強材
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