JP2962310B1 - 画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記録した媒体

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JP2962310B1
JP2962310B1 JP10093743A JP9374398A JP2962310B1 JP 2962310 B1 JP2962310 B1 JP 2962310B1 JP 10093743 A JP10093743 A JP 10093743A JP 9374398 A JP9374398 A JP 9374398A JP 2962310 B1 JP2962310 B1 JP 2962310B1
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06TIMAGE DATA PROCESSING OR GENERATION, IN GENERAL
    • G06T3/00Geometric image transformation in the plane of the image
    • G06T3/40Scaling the whole image or part thereof
    • G06T3/4007Interpolation-based scaling, e.g. bilinear interpolation

Abstract

【要約】 【課題】 拡大処理した上で更にシャープさを変化させ
る処理を実行することになると処理時間が多くかかる。 【解決手段】 画像入力デバイスや画像出力デバイスな
どを有するコンピュータシステム10において、アプリ
ケーション12dは各種の画像処理を実行可能となって
おり、ステップST104にて実行すべき画像処理を選
択させたとき、拡大処理とシャープさの変更処理とが同
時に指定された場合には、ステップST108の判断を
経てステップST112にてシャープさを増す補間処理
を実行し、拡大処理だけが選択された場合にはステップ
ST114にてシャープさに影響を与えない通常の補間
処理を実行するようにしたため、拡大処理とシャープさ
の変更処理とを個別に実行するための余分な時間がかか
らないし、両者が一体的に実行されるので、確実にシャ
ープさを調整することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像をドットマト
リクス状の画素で表現した画像データについて画像処理
する画像処理装置、画像処理方法および画像処理プログ
ラムを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータなどで画像を扱う際には、
画像をドットマトリクス状の画素で表現し、各画素を階
調値で表している。例えば、コンピュータの画面で水平
方向に640ドット、垂直方向に480ドットの画素で
写真やコンピュータグラフィックスを表示することが多
い。
【0003】このような画像データについてはコンピュ
ータにて各画素の情報を変化させて所定の画像処理を行
うことが可能である。例えば、画素と画素の間に画素を
生成して拡大処理したり、明るさを表すパラメータを増
加させて画像を明るくしたり、画素間の変化度合いを大
きくしてシャープにするといった処理である。一方、カ
ラープリンタの性能向上がめざましく、そのドット密度
は720dpi(dot/inch)というように極め
て高精度となっている。すると、640×480ドット
の画像をドット単位で対応させて印刷させようとすると
極めて小さくなってしまう。従って、この場合には解像
度を一致させるために画像を拡大する補間処理が実行さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の画像処
理装置では、拡大処理とシャープさを変化させる処理と
は別個のものである。従って、拡大処理した上で更にシ
ャープさを変化させる処理を実行することになり、処理
時間が多くかかる。また、拡大処理で実行する補間手法
によっては拡大後にシャープさを変化させる際に画質を
向上させ得ないことにもなりかねない。一方、解像度変
換が行われるときに、補間処理によっては画質のシャー
プさに影響を与えることがあり、画面上で確認したとお
りの画質が得られないこともあった。
【0005】本発明は、上記課題にかんがみてなされた
もので、拡大処理とシャープさを変化させる処理とを同
時に行うときに最適な処理を実行することが可能な画像
処理装置、画像処理方法および画像処理プログラムを記
録した媒体の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1にかかる発明は、画像をドットマトリクス
状の画素で表現した画像データを取得する画像データ取
得手段と、上記画像データに対して個々の画素における
画像データを変更することによって各種の画像処理を実
行するべく実行可能な画像処理を表示して選択を入力す
る画像処理選択手段と、この画像処理選択手段によって
画像の拡大処理と画像のシャープさの変更処理とが共に
選択されたか否かを判断する同時処理判断手段と、この
同時処理判断手段によって画像の拡大処理と画像のシャ
ープさの変更処理とが共に選択されたと判断されたとき
に、上記画像データにおける構成画素数を増やして画像
を拡大するにあたり、この補間する画像データの変化度
合いを調整することにより選択された画像のシャープさ
となるように補間処理を実行可能な画素補間手段と、生
成された画像データを出力する画像データ出力手段とを
具備する構成としてある。
【0007】上記のように構成した請求項1にかかる発
明においては、画像データ取得手段にて画像をドットマ
トリクス状の画素で表現した画像データを取得したら、
この画像データに対して個々の画素における画像データ
を変更することによって各種の画像処理を実行するべく
画像処理選択手段にて実行可能な画像処理を表示して選
択を入力させる。ここで、同時処理判断手段はこの画像
処理選択手段によって画像の拡大処理と画像のシャープ
さの変更処理とが共に選択されたか否かを判断し、両処
理が共に選択されたと判断されれば、画素補間手段は上
記画像データにおける構成画素数を増やして画像を拡大
するに際し、この補間する画像データの変化度合いを調
整することにより選択された画像のシャープさとなるよ
うに補間処理を実行する。そして、画像データ出力手段
は生成された画像データを出力する。
【0008】すなわち、画像の拡大とシャープさを変更
する処理を同時に実行させる必要が生じれば、補間処理
で生成する画像データを調整することによって拡大しつ
つシャープさを変化させる。ここで、画像データは画像
をドットマトリクス状の画素で表現したものであり、各
画素についてデータで表したものであればよく、カラー
画像であっても良いし、モノクログレースケール画像で
あってもよい。画像データ取得手段は、かかる画像デー
タを取得するものであり、上記画素補間手段が構成画素
を増やすための補間処理を行うにあたり、対象となる画
像データを保持するようなものであればよい。従って、
その取得手法は特に限定されるものではなく、各種のも
のを採用可能である。例えば、コンピュータグラフィッ
クアプリケーションを実行してマウスやキーボードから
入力するものであってもよいし、インターフェイスを介
して外部機器から取得するものであってもよい。また、
撮像手段を備えて画像を撮像するものであっても良い。
【0009】画像処理選択手段は実行可能な画像処理を
表示して選択を入力するものであり、同時処理判断手段
は画像の拡大処理と画像のシャープさの変更処理とが共
に選択されたか否かを判断するものである。これらは、
結果的に両処理を同時に実行する必要があるか否かを判
断するものであればよく、選択の態様などは適宜変更可
能である。その一例として、請求項2にかかる発明で
は、請求項1に記載の画像処理装置において、上記画像
処理選択手段は、拡大処理の選択とシャープさ変更の選
択とを個別に選択可能であり、上記同時処理判断手段
は、この画像処理選択手段にて拡大処理の選択とシャー
プさ変更の選択とが同時に選択されたか否かを判断する
構成としてある。
【0010】上記のように構成した請求項2にかかる発
明においては、拡大処理の選択とシャープさ変更の選択
とを個別に選択可能であるので、拡大処理だけであると
か、シャープさ変更だけが選択されることもある。そし
て、同時処理判断手段はそのような状況を前提として拡
大処理の選択とシャープさ変更の選択とが同時に選択さ
れたか否かを判断する。また、他の一例として、請求項
3にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置にお
いて、上記画像処理選択手段は、拡大処理を選択可能で
あるとともに、上記同時処理判断手段は、上記画像処理
選択手段にて拡大処理が選択されたときにシャープさの
変更度合を選択させる構成としてある。
【0011】上記のように構成した請求項3にかかる発
明においては、上記画像処理選択手段で拡大処理だけが
選択可能となっており、シャープさを変更する選択まで
は入力しない。しかしながら、この画像処理選択手段に
て拡大処理が選択されたときには、上記同時処理判断手
段が独自に判断してシャープさの変更度合を選択させ
る。むろん、シャープさを変更しないことを選択するこ
とも可能であって、その場合には拡大処理だけを実行す
ることになるし、逆にシャープさを変化させることを選
択した場合には拡大処理とシャープさを変更する処理と
を同時に選択されたものと判断する。
【0012】さらに、上述した例では拡大処理を明示的
に選択するようになっているが、拡大処理自体は明示的
なものに限られる必要もない。その一例として、請求項
4にかかる発明は、請求項1に記載の画像処理装置にお
いて、上記同時処理判断手段は、上記画像処理選択手段
が画像処理に伴って解像度の変換処理を行うときに、シ
ャープさの変更度合を選択させる構成としてある。上記
のように構成した請求項4にかかる発明においては、上
記画像処理選択手段において選択された画像処理に伴っ
て付随的に解像度の変換処理を行う必要性が生じること
があり、この場合に上記同時処理判断手段は、シャープ
さの変更度合を選択させる。そして、シャープさを変化
させることを選択した場合には拡大処理とシャープさを
変更する処理とを同時に選択されたものと判断する。
【0013】なお、これらの場合における表示と入力の
操作はGUIのもとでの画面表示やマウス操作などで実
現しても良いし、ハードウェア的なスイッチで実施する
ことも可能であるなど、適宜変更可能である。補間を実
行しつつ画像のシャープさを変化させる手法は各種のも
のを採用可能であり、基本的には隣接する画素の間での
変化度合いが大きく感じられるようにするとシャープさ
を増すといえる。かかる補間手法自体は特に限定される
ものではないが、シャープさを変化させうることも必要
である。このような調整を比較的行いやすい一例とし
て、請求項5にかかる発明は、請求項1〜請求項4のい
ずれかに記載の画像処理装置において、上記画素補間手
段は、高次関数を利用して画像データの変化態様を略S
字型とし、画像データの低い側から高い側に移行すると
きに一旦は最低値よりも減少してから上昇して最高値を
超して再び減少させ、その際のアンダーシュートと傾斜
度合いとオーバーシュートとを上記高次関数のパラメー
タで調整して画像の変化度合いを最適なものとするよう
に調整して画像のシャープさを変化させる構成としてあ
る。
【0014】上記のように構成した請求項5にかかる発
明においては、補間する画素の画像データをなだらかに
変化させ、変化度合いの大きい画素間で画像データの変
化態様を略S字型とする。従って、その変化態様は単に
直線的に結ぶ勾配よりは急峻とさせることができ、その
傾斜を調整して画像のシャープさを最適なものとするこ
とが可能となる。また、両端部位で低い側にアンダーシ
ュートを発生させつつ高い側にオーバーシュートを発生
させると高低差は大きくなり、かつ、その高低差を調整
することによっても見かけ上の画像のシャープさを変化
させることができるようになる。
【0015】このようにS字カーブをとる一例として、
請求項6にかかる発明は、請求項5に記載の画像処理装
置において、上記画素補間手段は、3次たたみ込み内挿
法におけるパラメータを調整して画像のシャープさを変
化させる構成としてある。上記のように構成した請求項
6にかかる発明においては、補間処理として利用される
3次たたみ込み内挿法のパラメータを調整することによ
り、元の画像での隣接する画素の間に補間される画素が
3次関数を採用することによってS字を描き、なだらか
でありながら急峻さも併せ持つことになる。そして、こ
のS字の曲がり具合をパラメータで調整することによっ
て急峻さが変化し、画像のシャープさが変化する。
【0016】シャープさを変化させるにあたり、必ずし
も一つの演算手法だけを採用する必要はなく、シャープ
さに影響を与える複数の補間処理を実行することも可能
である。そのような一例として、請求項7にかかる発明
は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の画像処理装
置において、上記画素補間手段は、画像のシャープさの
変化度合いの異なる複数の補間処理を実行可能であると
ともに、それぞれの補間倍率の割合を変化させて画像の
シャープさを調整する構成としてある。
【0017】上記のように構成した請求項7にかかる発
明においては、複数の補間処理のそれぞれで画像のシャ
ープさの変化度合いが異なり、必要な補間倍率を得るた
めに複数の補間処理を実行する。従って、その補間倍率
の分担割合を互いに変化させることにより、シャープさ
を調整可能となる。例えば、シャープさの変化度合いの
低い補間処理とシャープさの変化度合いの高い補間処理
とがある場合に両者の分担割合を変化させれば二つの変
化度合の中間を選択可能となる。
【0018】このように、画像の拡大処理とシャープさ
を変更する処理とを同時に一度の補間処理で実行する手
法は必ずしも実体のある装置に限られる必要はなく、そ
の方法としても機能することは容易に理解できる。この
ため、請求項8〜請求項14にかかる発明は、上記画像
処理装置が実施する補間方法に対応した構成としてあ
る。すなわち、必ずしも実体のある装置に限らず、その
方法としても有効であることに相違はない。
【0019】ところで、このような画像処理装置は単独
で存在する場合もあるし、ある機器に組み込まれた状態
で利用されることもあるなど、発明の思想としてはこれ
に限らず、各種の態様を含むものである。従って、ソフ
トウェアであったりハードウェアであったりするなど、
適宜、変更可能である。発明の思想の具現化例として画
像処理装置のソフトウェアとなる場合には、かかるソフ
トウェアを記録した記録媒体上においても当然に存在
し、利用されるといわざるをえない。その意味で、請求
項15〜請求項21にかかる発明は、上記画像処理補間
装置をコンピュータで実施させる各ステップに対応した
構成としてある。
【0020】むろん、その記録媒体は、磁気記録媒体で
あってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後
開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考え
ることができる。また、一次複製品、二次複製品などの
複製段階については全く問う余地無く同等である。その
他、供給方法として通信回線を利用して行なう場合でも
本発明が利用されていることにはかわりない。さらに、
一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実
現されている場合においても発明の思想において全く異
なるものはなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて必
要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあ
ってもよい。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、拡大処理
で必要となる補間処理によって画像のシャープさを変更
するようにしたため、拡大処理とシャープさの変更処理
とを個別に行う必要が無く、処理時間を短くすることが
可能な画像処理装置、画像処理方法および画像処理プロ
グラムを記録した媒体を提供することができる。また、
同時に行われるので、拡大処理によってはその後のシャ
ープさを変更する際に良好な結果を得られなくなったり
することもないし、むろん、シャープさを変更してから
拡大処理することによってシャープさの変更処理が無駄
になってしまうこともない。
【0022】また、請求項2、請求項9、請求項16に
かかる発明によれば、拡大処理とシャープさの変更処理
が個別に選択できる場合に好適である。さらに、請求項
3、請求項10、請求項17にかかる発明によれば、表
面上は拡大処理しか選択できないような場合においても
合わせてシャープさを変更することが可能となる。さら
に、請求項4、請求項11、請求項18にかかる発明に
よれば、付随的に拡大処理するような場合にもシャープ
さを合わせて変更することができる。
【0023】さらに、請求項5、請求項12、請求項1
9にかかる発明によれば、S字カーブの傾斜と、アンダ
ーシュートとオーバーシュートによる高低差とにより、
画質の調整を比較的容易に実現できる。さらに、請求項
6、請求項13、請求項20にかかる発明によれば、多
次演算処理として3次たたみ込み内挿法を利用すること
により、S字カーブを調整して比較的容易にシャープさ
を調整することができる。
【0024】さらに、請求項7、請求項14、請求項2
1にかかる発明によれば、複数の補間処理で分担する補
間倍率を変えるだけであるので、パラメータの設定が簡
易になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、図面にもとづいて本発明の
実施形態を説明する。図1は、本発明の画像処理装置を
表すクレーム対応図である。ディジタル処理を前提とす
ると、画像はドットマトリクス状の画素で表現すること
になり、各画素を表すデータの集まりで画像データが構
成される。そして、画像処理は画素単位の画像データを
修正して実施することになる。本画像処理装置は画像デ
ータについて画素単位の画像処理を実施する際に拡大処
理とシャープさの変更処理を補間処理として同時に行う
ものであり、画像データ取得手段C1にて同画像データ
を取得するともに、画像処理選択手段C2で実施する画
像処理を選択する。同時処理判断手段C3は実行すべき
画像処理が拡大処理とシャープさの変更処理とを同時に
行うものであるか否かを判断するものであり、同時に行
う必要がある場合には画素補間手段C4が当該画像デー
タにおける構成画素数を増やす補間処理を行なうのに付
随して画像のシャープさを変化させる。そして、拡大処
理後の画像データは画像データ出力手段C5が出力す
る。
【0026】本実施形態においてはこのような画像処理
装置を実現するハードウェアの一例としてコンピュータ
システム10を採用している。図2は、同コンピュータ
システム10をブロック図により示している。本コンピ
ュータシステム10は、画像入力デバイスとして、スキ
ャナ11aとデジタルスチルカメラ11bとビデオカメ
ラ11cとを備えており、コンピュータ本体12に接続
されている。それぞれの入力デバイスは画像をドットマ
トリクス状の画素で表現した画像データを生成してコン
ピュータ本体12に出力可能となっており、ここで同画
像データはRGBの三原色においてそれぞれ256階調
表示することにより、約1670万色を表現可能となっ
ている。
【0027】コンピュータ本体12には、外部補助記憶
装置としてのフロッピーディスクドライブ13aとハー
ドディスク13bとCD−ROMドライブ13cとが接
続されており、ハードディスク13bにはシステム関連
の主要プログラムが記録されており、フロッピーディス
クやCD−ROMなどから適宜必要なプログラムなどを
読み込み可能となっている。また、コンピュータ本体1
2を外部のネットワークなどに接続するための通信デバ
イスとしてモデム14aが接続されており、外部のネッ
トワークに同公衆通信回線を介して接続し、ソフトウェ
アやデータをダウンロードして導入可能となっている。
この例ではモデム14aにて電話回線を介して外部にア
クセスするようにしているが、LANアダプタを介して
ネットワークに対してアクセスする構成とすることも可
能である。この他、コンピュータ本体12の操作用にキ
ーボード15aやマウス15bも接続されている。
【0028】さらに、画像出力デバイスとして、ディス
プレイ17aとカラープリンタ17bとを備えている。
ディスプレイ17aについては水平方向に800画素と
垂直方向に600画素の表示エリアを備えており、各画
素毎に上述した1670万色の表示が可能となってい
る。むろん、この解像度は一例に過ぎず、640×48
0画素であったり、1024×720画素であるなど、
適宜、変更可能である。
【0029】また、カラープリンタ17bはインクジェ
ットプリンタであり、CMYKの四色の色インクを用い
て記録媒体たる印刷用紙上にドットを付して画像を印刷
可能となっている。画像密度は360×360dpiや
720×720dpiといった高密度印刷が可能となっ
ているが、階調表限については色インクを付すか否かと
いった2階調表現となっている。一方、このような画像
入力デバイスを使用して画像を入力しつつ、画像出力デ
バイスに表示あるいは出力するため、コンピュータ本体
12内では所定のプログラムが実行されることになる。
そのうち、基本プログラムとして稼働しているのはオペ
レーティングシステム(OS)12aであり、このオペ
レーティングシステム12aにはディスプレイ17aで
の表示を行わせるディスプレイドライバ(DSP DR
V)12bとカラープリンタ17bに印刷出力を行わせ
るプリンタドライバ(PRT DRV)12cが組み込
まれている。これらのドライバ12b,12cの類はデ
ィスプレイ17aやカラープリンタ17bの機種に依存
しており、それぞれの機種に応じてオペレーティングシ
ステム12aに対して追加変更可能である。また、機種
に依存して標準処理以上の付加機能を実現することもで
きるようになっている。すなわち、オペレーティングシ
ステム12aという標準システム上で共通化した処理体
系を維持しつつ、許容される範囲内での各種の追加的処
理を実現できる。
【0030】この基本プログラムとしてのオペレーティ
ングシステム12a上でアプリケーション12dが実行
される。アプリケーション12dの処理内容は様々であ
り、操作デバイスとしてのキーボード15aやマウス1
5bの操作を監視し、操作された場合には各種の外部機
器を適切に制御して対応する演算処理などを実行し、さ
らには、処理結果をディスプレイ17aに表示したり、
カラープリンタ17bに出力したりすることになる。
【0031】かかるコンピュータシステム10では、画
像入力デバイスであるスキャナ11aなどで画像データ
を取得し、アプリケーション12dで所定の画像処理を
実行する。この画像処理には各種のものがあり、拡大縮
小、シャープさの強弱、コントラストの強弱、色合いの
修正といったものがあげられる。また、画像出力デバイ
スとしてのディスプレイ17aやカラープリンタ17b
に表示出力するためには解像度の一致が必要であり、特
にプリンタの解像度に合わせる際には拡大処理としても
実行する補間処理が行われ、この補間処理はプリンタド
ライバ12cで実行しても良いし、アプリケーション1
2dで実行することもできる。
【0032】ここで、アプリケーション12dでの画像
処理として拡大処理とシャープさの変更処理を選択する
ことがあり、また、プリンタの解像度に合わせる際に拡
大処理するのに伴ってシャープさを変更することも可能
である。従って、これらの場合に拡大処理とシャープさ
の調整処理を実行することになる。この意味で、本発明
の画像処理装置は、上述したコンピュータシステム10
におけるアプリケーション12dとして実現されること
になる。そして、アプリケーション12dは上述した画
素補間手段C4はもとより、以下に述べるように画像処
理選択手段C2や同時処理判断手段C3を構成する。ま
た、データの入出力が伴うので、ファイル入力やファイ
ル出力あるいは印刷データの出力という意味で画像デー
タ取得手段C1や画像データ出力手段C5を構成する。
【0033】なお、ディスプレイドライバ12bやプリ
ンタドライバ12cも同様の役割を担うことは可能であ
り、かかるアプリケーション12dやディスプレイドラ
イバ12bやプリンタドライバ12cは、ハードディス
ク13bに記憶されており、起動時にコンピュータ本体
12にて読み込まれて稼働する。また、導入時にはCD
−ROMであるとかフロッピーディスクなどの媒体に記
録されてインストールされる。従って、これらの媒体は
画像処理プログラムを記録した媒体を構成する。
【0034】本実施形態においては、画像処理装置をコ
ンピュータシステム10として実現しているが、必ずし
もかかるコンピュータシステムを必要とするわけではな
く、同様の画像データに対して補間処理が必要なシステ
ムであってもよい。例えば、図3に示すようにデジタル
スチルカメラ11b1内に補間処理する画像処理装置を
組み込み、補間処理した画像データを用いてディスプレ
イ17a1に表示させたりカラープリンタ17b1に印
字させるようなシステムであっても良い。また、図4に
示すように、コンピュータシステムを介することなく画
像データを入力して印刷するカラープリンタ17b2に
おいては、スキャナ11a2やデジタルスチルカメラ1
1b2あるいはモデム14a2等を介して入力される画
像データについて自動的に解像度変換を行って印刷処理
するように構成することも可能である。これらの場合、
シャープさを強調するとか弱めるということを指示する
ために、スイッチなどを付けておく必要がある。
【0035】この他、図5に示すようなカラーファクシ
ミリ装置18aや図6に示すようなカラーコピー装置1
8bといった画像データを扱う各種の装置においても当
然に適用可能である。図7は、アプリケーション12d
のソフトウェアフローの概略を示している。アプリケー
ション12dは図8に示すようなメニュー選択によって
各種の画像処理を実行可能であり、必ずしも図7に示す
ようなソフトウェアフローに限定されるものではない
が、理解の便宜のために簡略化して表示している。
【0036】ステップST102では元画像データを入
力する。アプリケーション12dにおけるファイルメニ
ューなどでスキャナ11aから画像を読み込む処理など
が該当する。本実施形態においては後述する画像処理に
使用する画像データを生成すればよいので、新規ファイ
ル作成などを選択して画像ファイルを生成するような処
理であっても同様に元画像データの入力といえる。いず
れにしても当該処理が画像データ取得手段C1に該当す
る。
【0037】この場合、画像データ取得手段C1はソフ
トウェアで実現されているが、その構成にオペレーティ
ングシステムは必須ではない。すなわち、オペレーティ
ングシステムの関数などを呼び出して所定の機能を実施
するようにもできるし、オペレーティングシステムを呼
び出すことなく所定の機能を実施するようにもできる。
そして、媒体にプログラムが記録されて供給される過程
においても、単独で本発明を構成することはいうまでも
ない。むろん、ソフトウェアで実現する他の構成要素に
ついても全く同様である。
【0038】ステップST104では、画像処理を選択
し、ステップST106,ST108では、選択された
画像処理を判断する。画像処理を選択するには、図8に
示すように画面上にてウィンドウ枠に表示されるメニュ
ーバーの中から、マウス15bによって「画像」の文字
部分をクリックすると、図9に示すように実行可能な各
種の画像処理が表示される。同図に示す例では、「拡
大」処理と、「シャープネス」調整処理と、「コントラ
スト」調整処理と、「明るさ」調整処理とが実行可能と
なっている。それぞれの画像処理には「ボタン」スイッ
チを用意してあり、複数の画像処理を同時に選択可能と
なっている。また、「ボタン」スイッチで選択されるま
では各処理はグレイ表示されており、非表示状態が一別
できるようになっている。
【0039】所望の画像処理のボタンスイッチで選択状
態とするとともに、それぞれのパラメータをセットして
「OK」ボタンをクリックすると、選択を入力した処理
として扱われ、ステップST106,ST108にて選
択された処理を判断する。この例では、ステップST1
06にて拡大処理が選択されたか否かが判断され、拡大
処理が選択されていなければステップST110にてそ
れぞれに対応する画像処理を実施する。一方、拡大処理
が選択されている場合には、ステップST108にてシ
ャープネス調整処理が選択されているか否かを判断す
る。この結果、拡大処理とシャープネス調整処理が共に
選択されているならば、ステップST112へと進み、
拡大処理は選択されているもののシャープネス調整処理
は選択されていないのであればステップST114へと
進む。なお、ステップ112,ST114の処理につい
ては後述する。
【0040】このソフトウェアフローでは、理解しやす
くステップST106,ST108の二つの分岐処理で
行っているが、実際にはケース処理で多数の分岐を選択
するようにしてもよい。本実施形態においては、ステッ
プST104にて画像処理を選択するので画像処理選択
手段C2を構成するし、ステップST106,ST10
8にて拡大処理とシャープネス調整処理が共に選択され
ているか否かを判断することになるので同時処理判断手
段C3を構成する。
【0041】ここで、画像処理選択手段C2や同時処理
判断手段C3の変形例について説明する。図10〜図1
2はその一例を示しており、アプリケーション12dが
図9に示すように明示的なシャープネス調整処理を備え
ていないものとし、拡大処理は選択可能となっていると
する。この例では、ステップST204にて画像処理の
選択として図11に示すような拡大処理のパラメータ入
力ウィンドウを表示する。ここでは拡大率を%で選択入
力可能となっており、所望の倍率にセットして「OK」
ボタンをクリックすると、次の段階へと進行する。通常
であれば、拡大率を入力することによってその倍率に応
じた補間処理を実行すればよいが、この例ではステップ
ST206にて拡大処理が選択されていると判断する
と、ステップST208にて図12に示すようなシャー
プネス調整の問い合わせ用ウィンドウを表示する。この
ウィンドウには「NO」、「Low」、「High」の
三つの選択肢が用意され、それぞれに択一的に選択可能
なボタンが割り当てられている。デフォルトは「NO」
であり、操作者は必要に応じて「Low」や「Hig
h」を選択できるようになっている。これらはシャープ
ネス強調についての問い合わせであり、「NO」は強調
せず、「Low」はやや強調し、「High」は強調す
るという意味である。
【0042】そして、選択された結果に基づいて、補間
処理であるステップST212,ST214,ST21
6のいずれかを実行する。拡大処理の際には、後述する
ように補間処理を選択すればシャープネスを変化させる
ことが可能であるので、拡大処理を選択した場合に自動
的に問合せるようにしている。この例では、ステップS
T204,ST208にて画像処理選択手段C2を構成
するし、ステップST210にて同時処理判断手段C3
を構成する。
【0043】また、図13〜図15には、直接には画像
処理を選択しているようには見えないが、実際には内部
的に拡大処理するような場合を示しており、より具体的
には印刷処理の場合である。図示しないファイルメニュ
ーの中から印刷を選択すると、ステップST304にて
図14に示すような印刷メニューを表示する。この印刷
メニューの中でも各種のパラメータを設定可能である
が、その一つとして「印刷解像度」の選択ボックスがあ
る。アプリケーション12dが内部的に扱っている解像
度とは関係なく、印刷時にどの解像度で印刷実行するか
によって解像度の一致作業が必要となる。カラープリン
タ17b2の解像度が720dpiであるとして、印刷
解像度を720dpiとして印刷する場合には画像デー
タの1ドットが印刷時の1ドットと対応するので解像度
変換は不要である。しかしながら、300dpiで印刷
する際には印刷データとの対応を一致させなければなら
ず、この意味での解像度変換が必要となってくる。
【0044】このため、ステップST308にて印刷解
像度ボックスのパラメータとオペレーティングシステム
12aが管理しているカラープリンタ17b2の解像度
とを比較して解像度変換を実施する必要があるか否かを
判断し、解像度変換が必要な場合にはステップST31
0にて図15に示すようなシャープネスの問い合わせ用
ウィンドウを表示する。この例では図9の場合と同様に
シャープネスの調整程度を%で選択して入力するように
しており、ステップST312では入力されたパラメー
タに従って処理を選択する。すなわち、調整処理が要求
されない場合にはステップST314へと進み、調整処
理が要求される場合にはステップST316へ進むよう
にしている。この後、解像度が一致した状態でステップ
ST318にて印刷処理を実行する。
【0045】この例では、ステップST304,ST3
10にて画像処理選択手段C2を構成するし、ステップ
ST312にて同時処理判断手段C3を構成する。むろ
ん、これらの画像処理選択手段C2と同時処理判断手段
C3についてはこれら以外の手法で実現することが可能
であることはいうまでもない。以上のような判断を経て
補間処理が実行されることになる。具体的には、拡大処
理だけが選択されてシャープさの強調処理が選択されな
い場合にはニアリスト法による補間処理を実行するし
(ステップST114,ST212,ST314)、拡
大処理とシャープさの強調処理が選択されたときにはM
キュービック法による補間処理(ステップST112,
ST316)とキュービック法による補間処理(ステッ
プST214)を実行する。従って、後者のステップS
T112,ST316,ST214が画素補間手段C4
を構成することになる。ここで、それぞれの補間処理に
ついて詳述する。
【0046】キュービック法やMキュービック法は3次
関数による多次補間処理であるが、より簡易な手法から
その原理を説明する。補間する画素間をなだらかにする
ための演算処理を要しない補間処理として、ニアリスト
法の補間処理がある。ニアリスト法は図16に示すよう
に、周囲の四つの格子点Pij,Pi+1j,Pij+
1,Pi+1j+1と内挿したい点Puvとの距離を求
め、もっとも近い格子点のデータをそのまま移行させ
る。これを一般式で表すと、 Puv=Pij ここで、i=[u+0.5]、j=[v+0.5]であ
る。なお、[]はガウス記号で整数部分を取ることを示
している。
【0047】図17は、ニアリスト法で画素数を縦横3
倍ずつに補間する状況を示している。補間される画素は
最初の四隅の画素のうちもっとも近い画素のデータをそ
のまま移行させることになる。従って、図18に示すよ
うに白い画素を背景として黒い画素が斜めに配置される
元画像は、図19に示すように黒の画素が縦横に3倍に
拡大されつつ斜め方向に配置される関係が保持される。
ニアリスト法においては、画像のエッジがそのまま保持
される特徴を有する。それ故に隣接する画素の差が大き
い場合には、拡大するとジャギーが目立つことになる。
ただし、ニアリスト法の補間処理自体には画像のシャー
プさに対する影響はない。
【0048】ニアリスト法が画素間をなだらかに補間す
るための演算を要しないのと対比して3次内挿法によっ
てなだらかに補間するものとして、キュービック法の補
間処理がある。キュービック法は図20に示すように、
内挿したい点Puvを取り囲む四つの格子点のみなら
ず、その一周り外周の格子点を含む計16の格子点のデ
ータを利用する。3次たたみ込み関数を用いた一般式は
次式のようになる。
【0049】
【数1】 また、ここで距離に応じた影響度合いを3次たたみ込み
関数で表すとすると、 f(t) = {sin(πt)}/πt となる。なお、上述した各距離x1〜x4,y1〜y4
は格子点Puvの座標値(u,v)について絶対値を利
用して次のように算出することになる。 x1 = 1+(u-|u|) y1 = 1+(v-|v|) x2 = (u-|u|) y2 = (v-|v|) x3 = 1-(u-|u|) y3 = 1-(v-|v|) x4 = 2-(u-|u|) y4 = 2-(v-|v|) 以上の前提のもとでPについて展開すると、
【0050】
【数2】 となる。なお、3次たたみ込み関数と呼ばれるように距
離に応じた影響度合いf(t)は次のような三次式で近
似される。
【0051】
【数3】 このキュービック法では一方の格子点から他方の格子点
へと近づくにつれて徐々に変化していき、その変化具合
がいわゆる3次関数的になるという特徴を有している。
【0052】図21と図22はキュービック法にて補間
される際の具体例を示している。理解を容易にするた
め、垂直方向についてのデータの変化はなく、水平方向
についてエッジが生じているモデルについて説明する。
また、補間する画素を3点とする。まず、図22の具体
的数値について説明する。補間前の画素の階調値を左列
に「Original」として示しており、階調値「6
4」の画素(P0、P1、P2、P3)が4点並び、階
調値「128」の画素(P4)を1点挟み、階調値「1
92」の画素(P5、P6、P7、P8、P9)が5点
並んでいる。この場合、エッジは階調値「128」の画
素の部分である。
【0053】ここで各画素間に3点の画素(Pn1、P
n2、Pn3)を内挿することになると、内挿される画
素間の距離は「0.25」となり、上述したx1〜x4
は内挿点毎に表の中程の列の数値となる。x1〜x4に
対応してf(x1)〜f(x4)も一義的に計算される
ことになり、例えば、x1,x2,x3,x4が、それ
ぞれ「1.25」、「0.25」、「0.75」、
「1.75」となる場合、それに対するf(t)につい
ては、概略「−0.14」、「0.89」、「0.3
0」、「−0.05」となる。また、x1,x2,x
3,x4が、それぞれ「1.50」、「0.50」、
「0.50」、「1.50」となる場合、それに対する
f(t)については、「−0.125」、「0.62
5」、「0.625」、「−0.125」となる。ま
た、x1,x2,x3,x4が、それぞれ「1.7
5」、「0.75」、「0.25」、「1.25」とな
る場合、それに対するf(t)については、概略「−
0.05」、「0.30」、「0.89」、「−0.1
4」となる。以上の結果を用いて内挿点の階調値を演算
した結果を表の右列に示しているとともに、図21にお
いてグラフで示している。なお、このグラフの意味する
ところについて後に詳述する。
【0054】垂直方向についてのデータの変化がないも
のとみなすと、演算は簡略化され、水平方向に並ぶ四つ
の格子点のデータ(P1,P2,P3,P4 )だけを参照しつつ、
内挿点から各格子点までの距離に応じた影響度合いf
(t)を利用して次のように算出できる。 P=P1・f(x1)+P21f(x2)+P3・f(x3)+P4・f(x4) 従って、内挿点P21について算出する場合には、 P21=64*f(1.25)+64*f(0.25)+64*f(0.75)+128*f(1.75) =64*(-0.14063)+64*(0.890625)+64*(0.296875)+128*(-0.04688) =61 となる。
【0055】キュービック法によれば3次関数的に表せ
る以上、そのカーブの形状を調整することによって補間
結果の品質を左右することができる。その調整の一例と
して、 0<t<0.5 f(t) = -(8/7)t**3-(4/7)t**2+1 0.5<t<1 f(t) = (1-t)(10/7) 1<t<1.5 f(t) = (8/7)(t-1)**3+(4/7)(t-1)**2-(t-1) 1.5<t<2 f(t) = (3/7)(t-2) としたものをMキュービック法と呼ぶことにする。
【0056】図23はMキュービック法にて補間される
際の具体例を示しており、キュービック法の場合と同じ
仮定のモデルについて補間した結果を示している。ま
た、図21にもMキュービック法による補間処理結果を
示しており、この例では3次関数的なカーブがわずかに
急峻となり、画像全体のイメージがシャープとなる。上
述したニアリスト法がなだらかにする演算を行わないの
と比べ、キュービック法やMキュービック法では3次関
数を利用してなだらかにする演算を実行するが、既存の
画素の間を1次関数を利用してなだらかにするのが共1
次内挿法(バイリニア補間:以下、バイリニア法と呼
ぶ)による補間処理である。
【0057】バイリニア法は、図24に示すように、一
方の格子点から他方の格子点へと近づくにつれてなだら
かに変化していく点でキュービック法に近いが、その変
化が両側の格子点のデータだけに依存する一次関数的で
ある点で異なる。すなわち、内挿したい点Puvを取り
囲む四つの格子点Pij,Pi+1j,Pij+1,P
i+1j+1で区画される領域を当該内挿点Puvで四
つの区画に分割し、その面積比で対角位置のデータに重
み付けする。これを式で表すと、 P={(i+1)−u}{(j+1)−v}Pij +{(i+1)−u}{v−j}Pij+1 +{u−i }{(j+1)−v}Pi+1j +{u−i }{v−j}Pi+1j+1 となる。なお、i=[u]、j=[v]である。
【0058】以上の各補間処理での特性の相違について
説明する。二つのキュービック法とバイリニア法は一方
の格子点から他方の格子点へと近づくにつれて徐々に変
化していく点で共通するが、その変化状況が3次関数的
であるか1次関数的であるかが異なり、画像としてみた
ときの差異は大きい。図25はニアリスト法とキュービ
ック法とMキュービック法とバイリニア法における補間
結果の相違を理解しやすくするために二次元的に表した
図である。同図において、横軸に位置を示し、縦軸に補
間関数を示している。むろん、この補間関数は上述した
距離に応じた影響度合いに該当する。t=0、t=1、
t=2の位置に格子点が存在し、内挿点はt=0〜1の
位置となる。
【0059】バイリニア法の場合、隣接する二点間(t
=0〜1)で直線的に変化するだけであるので境界をス
ムージングすることになり、画像の印象はぼやけてしま
う。すなわち、角部のスムージングと異なり、境界がス
ムージングされると、本来あるべき輪郭がなくなってし
まい、画質のシャープさが劣化する。一方、キュービッ
クにおいては、隣接する二点間(t=0〜1)において
は山形の凸を描いて徐々に近接するのみならず、さらに
同二点間の外側(t=1〜2)において下方に押し下げ
る効果をもつ。すなわち、エッジ部分は段差が生じない
程度に大きな高低差を有するように変化され、画像はシ
ャープさを増しつつ段差が生じないという好適な影響を
及ぼす。また、Mキュービックではよりカーブが急峻と
なってシャープさを増す影響を及ぼす。
【0060】以上のような補間関数の比較とともに具体
的な数値を示す図21、図22、図23を参照するとよ
り理解しやすい。図21の例を参照し、もともとのエッ
ジ部分である階調値「64」の画素(P3)と、階調値
「128」の画素(P4)と、階調値「192」の画素
(P5)という三点に注目してみると、単純に直線的に
連結する手法はバイリニア法に相当し、これに対してキ
ュービック法では具体的なS字カーブが形成されている
し、Mキュービック法ではそのS字カーブがより急峻と
なっている。むろん、S字カーブの方向は画素の階調値
変化を急峻とするものであり、エッジが強調されてい
る。また、このエッジ画素に隣接する領域(P2〜P
3、P5〜P6)ではいわゆるアンダーシュートとオー
バーシュートが生じており、低い側に生じるアンダーシ
ュートと高い側に生じるオーバーシュートにより、エッ
ジ画素を挟む両側の高低差が大きくなる。従って、これ
らの二つの要因によってエッジが強調されることが理解
できる。
【0061】画像がシャープに見えるか否かはこのS字
カーブにおける中央部分の傾斜角度が影響を与えること
は容易に理解できる。また、エッジの両側のアンダーシ
ュートとオーバーシュートによって生じる高低差も同様
に影響を与えるものといえる。すなわち、高次関数を利
用して画像データの変化態様を略S字型とし、画像デー
タの低い側から高い側に移行するときに一旦は最低値よ
りも減少してから上昇して最高値を超して再び減少させ
ている。そして、その際のアンダーシュートと傾斜度合
いとオーバーシュートとを上記高次関数のパラメータで
調整して画像の変化度合いを最適なものとさせている。
【0062】一方、このような関係は図25に示す補間
関数においてt=0〜1の区間において傾斜が急となり
つつ、t=1〜2の区間において増加した重み分を打ち
消すように負の側へ引き寄せるカーブとなっている場合
に生じる。従って、シャープさを調整しようとする場合
には、補間関数においてシャープさの基準となる理想
的な傾斜を決定し、t=0〜1の区間において上記傾
斜を発生させるカーブを決定し、t=1〜2の区間に
おいてこのカーブによって増える重み付けを相殺するよ
うに負の側に引き寄せつつ、オーバーシュートとアンダ
ーシュートが生じやすいカーブを決定することによって
実現できる。むろん、この後の作業では特定されるカー
ブとなるように多次演算関数のパラメータを決定する
が、かかるパラメータの決定方法は極めて多様であるか
ら、実質的な意味でS字カーブにおける中央部分の傾斜
角度とアンダーシュート及びオーバーシュートを調整す
ることに他ならない。
【0063】各補間処理には以上のような特性の違いが
あり、ステップST108にて拡大処理と合わせてシャ
ープさを強調する処理を同時に実行すべきと判断されれ
ばステップST112にてMキュービック法の補間処理
を実行するし、逆に拡大処理だけでよいと判断されると
ニアリスト法の補間処理を実行する。Mキュービック法
で補間処理をする場合には上述したように補間するカー
ブが急峻となってシャープさを増すことができ、拡大処
理と別個にシャープネス強調処理を実行しなくても画像
はシャープさを増して拡大される。
【0064】むろん、シャープさは固定的である必要は
なく、段階的にシャープさを調整可能としておくことも
できる。図26はシャープさを4段階に分けて3次内挿
法のパラメータを変化させた四つのキュービック法を実
施する例を示している。図中「0」はややシャープにす
る際に適用されるキュービック法のカーブを示してお
り、「+1」のカーブは中段階のキュービック法を示し
ており、「+2」のカーブは高段階のキュービック法を
示している。また、シャープさを減らすためにも適用で
き、「−1」のカーブのキュービック法を適用する。む
ろん、これらはいずれもMキュービック法の場合と同様
にS字カーブにおける中央部分の傾斜角度とアンダーシ
ュート及びオーバーシュートを調整して実現している。
【0065】このように、多次演算処理でシャープさを
変化させる場合には、パラメータごとにシャープさが段
階的に強調されることになるので、シャープさを指定す
る段階で段階的な選択を行わせるようにするのが好適で
ある。例えば、%表示とするにしても、選択可能なもの
として「+20%」、「+40%」、「−20%」とい
うように限定しておくと良い。図27には、二つの補間
処理を重ねて実行することとして一定の補間倍率を実現
しつつ、その分担割合で画像のシャープさを調整する手
法を示している。例えば、補間倍率が5倍であるとして
画像のシャープさが高いのであればキュービック法で5
倍に補間処理するし、画像のシャープさが低いのであれ
ばMキュービック法で5倍の補間処理する。これらの場
合は上述した実施形態と同様であるが、画像のシャープ
さが中間的な値である場合にはMキュービック法で2倍
に補間処理し、残りの2.5倍をキュービック法で補間
処理する。このようにして二つの補間処理でありながら
実質的には画像のシャープさに応じた補間処理を実現で
きることになる。このようにすれば分担割合を変化させ
て両者の中間的な強度でシャープさを変化さえることも
可能である。
【0066】ところで、本実施形態のように、拡大処理
の中でシャープさを調整できるようにすることは、単に
拡大処理とシャープさ調整処理とを別個に行うよりも優
れている点がある。例えば、シャープさを強調してから
拡大する処理を行うとするとしても、拡大処理がニアリ
スト法のようなものであればジャギーが目立ってしま
い、シャープな感じを維持できないことがある。また、
ニアリスト法で拡大してからシャープさを強調するとし
た場合は、ジャギーが目立った状態でシャープにするこ
とになるので、画質が向上するとも言えない。これに対
して、一体の拡大処理の中でシャープさをも合わせて行
うようにすれば、このような弊害は生じにくい。
【0067】画像データについて補間処理や他の画像処
理を終了したら、ステップST16にて画像データを出
力する。ここでいう画像データを出力するというのは広
義の意味を含んでおり、カラープリンタ17b2に出力
するとか、ハードディスク13bに書き込むといった処
理に限られず、データとしては保持しておきながらディ
スプレイ17b1に表示させ、次なる画像処理に備える
というものであっても構わない。むろん、本実施形態に
おいては、このステップST116が画像データ出力手
段C5を構成する。
【0068】このように、画像入力デバイスや画像出力
デバイスなどを有するコンピュータシステム10におい
て、アプリケーション12dは各種の画像処理を実行可
能となっており、ステップST104にて実行すべき画
像処理を選択させたとき、拡大処理とシャープさの変更
処理とが同時に指定された場合には、ステップST10
8の判断を経てステップST112にてシャープさを増
す補間処理を実行し、拡大処理だけが選択された場合に
はステップST114にてシャープさに影響を与えない
通常の補間処理を実行するようにしたため、拡大処理と
シャープさの変更処理とを個別に実行するための余分な
時間がかからないし、両者が一体的に実行されるので、
確実にシャープさを調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかる画像処理装置のク
レーム対応図である。
【図2】同画像処理装置の具体的ハードウェアのブロッ
ク図である。
【図3】本発明の画像処理装置の他の適用例を示す概略
図である。
【図4】本発明の画像処理装置の他の適用例を示す概略
図である。
【図5】本発明の画像処理装置の他の適用例を示す概略
図である。
【図6】本発明の画像処理装置の他の適用例を示す概略
図である。
【図7】本発明の画像処理装置におけるフローチャート
である。
【図8】画像処理を実行するためのメニューを表示を示
す図である。
【図9】画像処理を選択する画面を示す図である。
【図10】画像処理装置の変形例を示すフローチャート
である。
【図11】拡大処理を指示する画面を示す図である。
【図12】シャープネスを指示する画面を示す図であ
る。
【図13】印刷処理のフローチャートである。
【図14】印刷時のパラメータを指示する画面を示す図
である。
【図15】シャープネスを指示する画面を示す図であ
る。
【図16】ニアリスト法の概念図である。
【図17】ニアリスト法で各格子点のデータが移行され
る状況を示す図である。
【図18】ニアリスト法の補間前の状況を示す概略図で
ある。
【図19】ニアリスト法の補間後の状況を示す概略図で
ある。
【図20】キュービック法の概念図である。
【図21】キュービック法の具体的適用時におけるデー
タの変化状況を示す図である。
【図22】キュービック法の具体的適用例を示す図であ
る。
【図23】Mキュービック法の具体的適用例を示す図で
ある。
【図24】バイリニア法の概念図である。
【図25】補間関数の変化状況を示す図である。
【図26】補間関数の変化状況を示す図である。
【図27】画像の変化度合いに応じて複数の補間処理の
補間倍率を分配する関係を示す図である。
【符号の説明】
10…コンピュータシステム 11a…スキャナ 11a2…スキャナ 11b…デジタルスチルカメラ 11b1…デジタルスチルカメラ 11b2…デジタルスチルカメラ 11c…ビデオカメラ 12…コンピュータ本体 12a…オペレーティングシステム 12b…ディスプレイドライバ 12b…ドライバ 12c…プリンタドライバ 12d…アプリケーション 13a…フロッピーディスクドライブ 13b…ハードディスク 13c…CD−ROMドライブ 14a…モデム 14a2…モデム 15a…キーボード 15b…マウス 17a…ディスプレイ 17a1…ディスプレイ 17b…カラープリンタ 17b1…カラープリンタ 17b2…カラープリンタ 18a…カラーファクシミリ装置 18b…カラーコピー装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 1/387 - 1/393 G06T 3/40

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像をドットマトリクス状の画素で表現
    した画像データを取得する画像データ取得手段と、 上記画像データに対して個々の画素における画像データ
    を変更することによって各種の画像処理を実行するべく
    実行可能な画像処理を表示して選択を入力する画像処理
    選択手段と、 この画像処理選択手段によって画像の拡大処理と画像の
    シャープさの変更処理とが共に選択されたか否かを判断
    する同時処理判断手段と、 この同時処理判断手段によって画像の拡大処理と画像の
    シャープさの変更処理とが共に選択されたと判断された
    ときに、上記画像データにおける構成画素数を増やして
    画像を拡大するにあたり、この補間する画像データの変
    化度合いを調整することにより選択された画像のシャー
    プさとなるように補間処理を実行可能な画素補間手段
    と、 生成された画像データを出力する画像データ出力手段と
    を具備することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の画像処理装置にお
    いて、上記画像処理選択手段は、拡大処理の選択とシャ
    ープさ変更の選択とを個別に選択可能であり、上記同時
    処理判断手段は、この画像処理選択手段にて拡大処理の
    選択とシャープさ変更の選択とが同時に選択されたか否
    かを判断することを特徴とする画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1に記載の画像処理装置にお
    いて、上記画像処理選択手段は、拡大処理を選択可能で
    あるとともに、上記同時処理判断手段は、上記画像処理
    選択手段にて拡大処理が選択されたときにシャープさの
    変更度合を選択させることを特徴とする画像処理装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1に記載の画像処理装置にお
    いて、上記同時処理判断手段は、上記画像処理選択手段
    が画像処理に伴って解像度の変換処理を行うときに、シ
    ャープさの変更度合を選択させることを特徴とする画像
    処理装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1〜請求項4のいずれかに記
    載の画像処理装置において、上記画素補間手段は、高次
    関数を利用して画像データの変化態様を略S字型とし、
    画像データの低い側から高い側に移行するときに一旦は
    最低値よりも減少してから上昇して最高値を超して再び
    減少させ、その際のアンダーシュートと傾斜度合いとオ
    ーバーシュートとを上記高次関数のパラメータで調整し
    て画像の変化度合いを最適なものとさせることを特徴と
    する画像データ補間装置。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載の画像処理装置にお
    いて、上記画素補間手段は、3次たたみ込み内挿法にお
    けるパラメータを調整して画像のシャープさを変化させ
    ることを特徴とする画像処理装置。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6のいずれかに記
    載の画像処理装置において、上記画素補間手段は、画像
    のシャープさの変化度合いの異なる複数の補間処理を実
    行可能であるとともに、それぞれの補間倍率の割合を変
    化させて画像のシャープさを調整することを特徴とする
    画像処理装置。
  8. 【請求項8】 画像をドットマトリクス状の画素で表現
    した画像データについてその各画素の情報を変化させて
    所定の画像処理を行う画像処理方法であって、 上記画像データを取得する工程と、 上記画像データに対して個々の画素における画像データ
    を変更することによって各種の画像処理を実行するべく
    実行可能な画像処理を表示して選択を入力する工程と、 画像の拡大処理と画像のシャープさの変更処理とが共に
    選択されたか否かを判断する工程と、 画像の拡大処理と画像のシャープさの変更処理とが共に
    選択されたと判断されたときに、上記画像データにおけ
    る構成画素数を増やして画像を拡大するにあたり、この
    補間する画像データの変化度合いを調整することにより
    選択された画像のシャープさとなるように補間処理を実
    行する工程と、 生成された画像データを出力する工程とを具備すること
    を特徴とする画像処理方法。
  9. 【請求項9】 上記請求項8に記載の画像処理方法にお
    いて、拡大処理の選択とシャープさ変更の選択とを個別
    に選択可能であり、拡大処理の選択とシャープさ変更の
    選択とが同時に選択されたか否かを判断することを特徴
    とする画像処理方法。
  10. 【請求項10】 上記請求項8に記載の画像処理方法に
    おいて、拡大処理を選択可能であるとともに、拡大処理
    が選択されたときにシャープさの変更度合を選択させる
    ことを特徴とする画像処理方法。
  11. 【請求項11】 上記請求項8に記載の画像処理方法に
    おいて、画像処理に伴って解像度の変換処理を行うとき
    に、シャープさの変更度合を選択させることを特徴とす
    る画像処理方法。
  12. 【請求項12】 上記請求項8〜請求項11のいずれか
    に記載の画像処理方法において、高次関数を利用して画
    像データの変化態様を略S字型とし、画像データの低い
    側から高い側に移行するときに一旦は最低値よりも減少
    してから上昇して最高値を超して再び減少させ、その際
    のアンダーシュートと傾斜度合いとオーバーシュートと
    を上記高次関数のパラメータで調整して画像の変化度合
    いを最適なものとさせることを特徴とする画像データ処
    理方法。
  13. 【請求項13】 上記請求項12に記載の画像処理方法
    において、3次たたみ込み内挿法におけるパラメータを
    調整して画像のシャープさを変化させることを特徴とす
    る画像処理方法。
  14. 【請求項14】 上記請求項8〜請求項13のいずれか
    に記載の画像処理方法において、画像のシャープさの変
    化度合いの異なる複数の補間処理を実行可能であるとと
    もに、それぞれの補間倍率の割合を変化させて画像のシ
    ャープさを調整することを特徴とする画像処理方法。
  15. 【請求項15】 画像をドットマトリクス状の画素で表
    現した画像データについてコンピュータにて各画素の情
    報を変化させて所定の画像処理を行う画像処理プログラ
    ムを記録した媒体であって、 上記画像データを取得するステップと、 上記画像データに対して個々の画素における画像データ
    を変更することによって各種の画像処理を実行するべく
    実行可能な画像処理を表示して選択を入力するステップ
    と、 画像の拡大処理と画像のシャープさの変更処理とが共に
    選択されたか否かを判断するステップと、 画像の拡大処理と画像のシャープさの変更処理とが共に
    選択されたと判断されたときに、上記画像データにおけ
    る構成画素数を増やして画像を拡大するにあたり、この
    補間する画像データの変化度合いを調整することにより
    選択された画像のシャープさとなるように補間処理を実
    行するステップと、 生成された画像データを出力するステップとをコンピュ
    ータに実行させることを特徴とする画像処理プログラム
    を記録した媒体。
  16. 【請求項16】 上記請求項15に記載の画像処理プロ
    グラムを記録した媒体において、拡大処理の選択とシャ
    ープさ変更の選択とを個別に選択可能であり、拡大処理
    の選択とシャープさ変更の選択とが同時に選択されたか
    否かを判断することを特徴とする画像処理プログラムを
    記録した媒体。
  17. 【請求項17】 上記請求項15に記載の画像処理プロ
    グラムを記録した媒体において、拡大処理を選択可能で
    あるとともに、拡大処理が選択されたときにシャープさ
    の変更度合を選択させることを特徴とする画像処理プロ
    グラムを記録した媒体。
  18. 【請求項18】 上記請求項15に記載の画像処理プロ
    グラムを記録した媒体において、画像処理に伴って解像
    度の変換処理を行うときに、シャープさの変更度合を選
    択させることを特徴とする画像処理プログラムを記録し
    た媒体。
  19. 【請求項19】 上記請求項15〜請求項18のいずれ
    かに記載の画像処理プログラムを記録した媒体におい
    て、高次関数を利用して画像データの変化態様を略S字
    型とし、画像データの低い側から高い側に移行するとき
    に一旦は最低値よりも減少してから上昇して最高値を超
    して再び減少させ、その際のアンダーシュートと傾斜度
    合いとオーバーシュートとを上記高次関数のパラメータ
    で調整して画像の変化度合いを最適なものとさせること
    を特徴とする画像処理プログラムを記録した媒体。
  20. 【請求項20】 上記請求項19に記載の画像処理プロ
    グラムを記録した媒体において、3次たたみ込み内挿法
    におけるパラメータを調整して画像のシャープさを変化
    させることを特徴とする画像処理プログラムを記録した
    媒体。
  21. 【請求項21】 上記請求項15〜請求項20のいずれ
    かに記載の画像処理プログラムを記録した媒体におい
    て、画像のシャープさの変化度合いの異なる複数の補間
    処理を実行可能であるとともに、それぞれの補間倍率の
    割合を変化させて画像のシャープさを調整することを特
    徴とする画像処理プログラムを記録した媒体。
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