JP2962184B2 - 硬貨選別基準データ設定システム - Google Patents

硬貨選別基準データ設定システム

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JP2962184B2
JP2962184B2 JP7138495A JP7138495A JP2962184B2 JP 2962184 B2 JP2962184 B2 JP 2962184B2 JP 7138495 A JP7138495 A JP 7138495A JP 7138495 A JP7138495 A JP 7138495A JP 2962184 B2 JP2962184 B2 JP 2962184B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、公衆電話機等に配設さ
れ投入された硬貨の選別を行う硬貨選別部に対し硬貨選
別の基準となるデータを設定する硬貨選別基準データ設
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の硬貨選別部では、投入さ
れた硬貨の選別を行うために硬貨通路の両側にそれぞれ
コイルを配設し、一方の側のコイルを硬貨通路に磁界を
発生させるための発信コイル、他方の側のコイルを硬貨
通路に発生した磁界を受信する受信コイルとしている。
ここで、投入された硬貨が硬貨通路内の上記各コイルの
配設位置を通過したときには、発信コイルによって発生
した磁界が変化し、この磁界の変化は受信コイルで読み
取られる。そして、装置では、この受信コイルで読み取
られた値と予め設定されている各硬貨の選別基準データ
とを比較し、どの硬貨が投入されたかを認識する。
【0003】ところで、投入硬貨を選別するための基準
となる選別基準データは、正確に設定する必要がある。
このため、例えばこのような硬貨選別部を有する公衆電
話機では各公衆電話機毎に次のような手順で設定されて
いる。まずステップ1として、各コイルの出力電圧が一
定値となるように内部に設けられたボリウムにより調整
する。次にステップ2として実際に使用される例えば6
種の硬貨をそれぞれ10枚ずつ投入してそれぞれのコイ
ル電圧値を求め、平均のコイル電圧値、即ち平均の選別
データを各硬貨毎に求める。さらに、ステップ3として
各硬貨毎の平均選別データに温度変化量を加味して各硬
貨毎の正貨判定範囲を定め、内蔵メモリに設定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、新規硬貨が発行
されたような場合は、各公衆電話機に対してこの新規発
行硬貨が直ちに使用できるように、新規発行硬貨に対応
する新たな選別基準データを外部からダウンロードして
設定したいという要望がある。しかし、各硬貨を選別す
るための各選別基準データの設定は、現状では各公衆電
話機毎に行われていることから、各公衆電話機1台毎に
新規発行硬貨をそれぞれ例えば10枚投入して各公衆電
話機の選別基準データを設定しなければならない。従っ
て、設置されている公衆電話機が多くなると膨大な設定
時間がかかり、各公衆電話機側では直ちに新規硬貨の使
用に対応できないという問題があった。従って本発明
は、新規硬貨が発行された場合は、この新規発行硬貨が
直ちに使用できるように、新規発行硬貨に対応する新た
な選別基準データを外部から設定可能にすることを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、硬貨選別装置に、使用される全て
の種別の硬貨の正否判定が可能な正貨判定可能範囲デー
タを設定する第1の設定手段と、使用される全ての硬貨
の各種別に応じた各選別基準データを正貨判定可能範囲
データに対する相対データとして設定する第2の設定
段とを設け、かつ設定装置に、新規硬貨の発行時に当該
硬貨の選別基準データを正貨判定可能範囲データに対す
る相対データとして作成する選別基準データ作成手段
と、選別基準データ作成手段により作成された相対デー
タを各硬貨選別装置に送信して設定させる第3の設定
段とを設けたものである。また、硬貨選別装置に、投
入された各硬貨の種別に応じた各電圧レベルを発生する
センサを設け、第1の設定手段は、センサの最大電圧レ
ベルを示す第1の硬貨及び最小電圧レベルを示す第2の
硬貨の投入に基づいて正貨判定可能範囲データを設定す
ようにしたものである。
【0006】
【作用】例えば公衆電話機に設けられた硬貨選別装置で
は、この公衆電話機で用いられる全種別の硬貨の正否判
定が可能な正貨判定可能範囲データを設定し、かつ各硬
貨種別に応じた各選別基準データを正貨判定可能範囲デ
ータに対する相対データとして設定する一方、設定装置
では、新規硬貨の発行時にその新規硬貨の選別基準デー
タを上記正貨判定可能範囲データに対する相対データと
して作成しダウンロードする。この結果、新規硬貨の発
行等が行われた場合は、この新規発行硬貨に関する選別
基準データを各硬貨選別装置に対する共通データとして
設定することができ、従って各公衆電話機毎に新規発行
硬貨をそれぞれ例えば10枚投入して選別基準データを
設定するようなことが回避され、各公衆電話機では新規
硬貨を用いて直ちに通話を行うことができる。また、各
硬貨の種別に応じた各電圧レベルを発生するセンサの最
大電圧レベルを示す第1の硬貨及び最小電圧レベルを示
す第2の硬貨の投入に基づいて正貨判定可能範囲データ
設定する。この結果、各硬貨選別装置毎に設定される
各正貨判定可能範囲データを簡単に求めることができ
る。
【0007】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図5は本発明を適用した公衆電話機100の一例を
示すブロック図である。同図において、1は電話回線
(以下、回線)Lに到来する着信信号を検出する着信回
路、2は回線Lを介して供給される局電源から電源を生
成する電源回路、3はダイヤル信号を送出するダイヤル
送出回路、4は後述するセンタ装置とデータ通信を行う
ためのデータ送受信回路、5は通話回路である。また、
6はダイヤルキー、7は投入された硬貨の選別処理等を
行う硬貨処理部、8は以上の各部を制御する制御部であ
る。なお、HS1,HS2はフックスイッチ、RLは回
線Lの捕捉を行うためのリレーの接点である。
【0008】ところで、以上のように構成された公衆電
話機100において、オフフックが行われると、フック
スイッチHS1が閉結されることにより、局電源が回線
Lを介して電源回路2に供給される。すると、電源回路
2ではこの局電源から電圧Vの電源を生成して制御部8
等に供給する。制御部8は電源回路2から出力される電
源により起動されると、まずフックスイッチHS2の状
態を検出して発信のために起動されたことを認識する。
【0009】この場合、リレー接点RLは図示しない起
動回路により既に閉結されていることから、制御部8
は、ダイヤルキー6の操作を検出して操作されたダイヤ
ル番号をダイヤル送出回路3へ与え、ダイヤル送出回路
3からダイヤル信号を回線Lを介し交換機側へ送出させ
る。こうしてダイヤル発信が行われることにより相手の
呼出が行われる。その後、制御部8は相手の応答を検知
すると、硬貨処理部7に指示して投入され蓄積されてい
る硬貨を収納する。そして、フックスイッチHS2の状
態からオンフックによる終話を検出すると、リレー接点
RLを開放して終話する。
【0010】一方、回線Lに着信が到来した場合は、着
信回路1で16Hzの着信信号がコンデンサに蓄積され
ることよって所定電圧が生成されこの電圧により図示し
ない起動回路が起動される。この結果、リレー接点RL
が閉結することから制御部8が起動される。この場合、
制御部8はフックスイッチHS2の状態を検出して着信
の到来により起動されたことを認識する。ここで、一定
時間着信が継続すると、制御部8はセンタ装置とのデー
タ通信モードに移行し、その後データ送受信回路4を介
しこの着信の発信元であるセンタ装置とデータ通信を行
う。そして、内蔵メモリに記憶されているこの公衆電話
機を介した通話の回数等の通話履歴情報や、この公衆電
話機の硬貨処理部7に収納されている硬貨の収納金額情
報等をセンタ装置へ送信する。
【0011】次に図6は、公衆電話機とデータ通信を行
うセンタ装置200の構成を示すブロック図である。こ
のセンタ装置200は、上述したように、各公衆電話機
に発呼して各公衆電話機の上記通話履歴情報及び硬貨収
納金額情報等を収集して各公衆電話機の運用状況を管理
するものである。この他、センタ装置200は、通話料
金の改訂時等に各公衆電話機に発呼して通話料金改訂情
報を送信し、各公衆電話機に対し新たな通話料金による
硬貨の収納を行わせる。図6において、センタ装置20
0は、複数の回線からなる回線群51、回線制御部5
2、表示部53、記憶部54、キーボード55、プリン
タ56、及び以上の各部を制御する制御部57から構成
される。
【0012】次に図1は、本発明の要部を示すブロック
であり、上述の硬貨処理部7及び制御部8の具体的な構
成を示すものである。同図において、硬貨処理部7は次
のように構成されている。即ち、11は投入された硬貨
9の通路である硬貨通路、121 ,122 は硬貨通路1
1の両側に配設され硬貨9の直径を検出するための直径
検出センサ、131 ,132 は硬貨9の材質を検出する
ために硬貨通路11の両側に配設されたコイルA1,A
2の電圧値を検出する材質センサ、141 ,142 は硬
貨9の厚みを検出するために硬貨通路11の両側に配設
されたコイルB1,B2の電圧値を検出する厚さセンサ
である。ここで、2つのコイルA1,A2のうち、コイ
ルA1は図示しない発振器からの出力により発振する発
信コイル、コイルA2は発信コイルA1の出力を受信す
る受信コイルとなり、本実施例では、各材質センサ13
1 ,132 により各コイルA1,A2の各出力電圧が検
出される。なお、硬貨の厚みを検出するためコイルB
1,B2についても、同様である。
【0013】また、15は直径検出センサ12の出力を
計数して硬貨9の直径を計測するカウンタ、16は図示
しない硬貨投入口に配設され硬貨9の投入を検知する投
入検知センサ、17は硬貨通路11内の各所に配置され
硬貨9の通路11内の通過を検知する通過検知センサ、
18は例えば選別された硬貨や収納した硬貨を蓄積する
ためのレバーを駆動するレバー駆動部、19は上述の各
センサに与える電源を制御するセンサ電源制御部、20
は材質センサ13及び厚さセンサ14の各出力をデジタ
ルに変換して制御部8へ与えるA/D変換器である。
【0014】次に、制御部8は、CPU21、ROM2
2、EEPROM23、RAM24からなり、このうち
電気的な書き込み消去が可能なEEPROM23には、
上述した通話履歴情報,硬貨収納金額情報及び投入され
た各硬貨を選別するための各硬貨毎の正貨判定データ
(即ち、選別基準データ)が格納される。なお、回線イ
ンタフェース30は、上述した着信回路1、電源回路
2、ダイヤル送出回路3及びデータ送受信回路4等から
なる。
【0015】ところで硬貨9が投入されると、制御部8
内のCPU21では、投入検知センサ16を介しこれを
検出する。すると、CPU21は、センサ電源制御部1
9を制御して各センサに電源を与える。また、ここで投
入硬貨は図1中の硬貨通路11内を矢印方向に通過する
ものとする。この場合、硬貨9が硬貨通路11内のまず
直径検出センサ12を通過すると、カウンタ15はこの
硬貨の通過時間だけカウントしてその結果をCPU21
に与える。続いて硬貨9がコイルA1,A2を通過する
と、各材質センサ13はそれぞれのコイルA1,A2の
両端の電圧を検出してA/D変換器20を介しCPU2
1に与える。さらに、硬貨9がコイルB1,B2を通過
すると、各厚さセンサ14はそれぞれのコイルB1,B
2の両端の電圧を検出してA/D変換器20を介しCP
U21に与える。
【0016】CPU21は、カウンタ15のカウント結
果及び各センサ13,14の検出出力を入力すると、こ
れらの入力データと予めEEPROM23に格納されて
いる正貨判定データとを比較してこの投入硬貨の正否及
び種別を判定し、投入硬貨が正常な硬貨であれば、その
種別に応じた蓄積制御を行う。その後、発信操作が行わ
れ相手の応答を検知すると、各単位通話時間毎にこの蓄
積硬貨を逐一図示しない硬貨収納部へ収納する。
【0017】ここで各硬貨を選別するための正貨判定範
囲を示す正貨判定データは、正確に設定する必要があ
り、かつ硬貨処理部7内の各センサ回路の出力電圧値等
は、各公衆電話機毎にばらつきがある。このため従来で
は、各公衆電話機毎に複数種類の硬貨を例えば10枚つ
づ投入しその平均値を求めて正貨判定データとして設定
している。一方、新規硬貨が発行された場合に、各公衆
電話機に対してこの新規発行硬貨が直ちに使用できるよ
うに、新規発行硬貨に対応する新たな正貨判定データを
設定したいという要望がある。
【0018】しかし、各硬貨を選別するための各正貨判
定データの設定は、現状では各公衆電話機毎に行われて
いることから、新規硬貨に対応する正貨判定データを設
定する場合も同様に、各公衆電話機1台毎に新規硬貨を
それぞれ例えば10枚投入して各公衆電話機の正貨判定
データを設定しなければならない。従って、設置されて
いる公衆電話機が多くなると膨大な設定時間がかかり、
各公衆電話機側では新規硬貨の使用には直ちに対応する
ことができない。そこで本発明では、新規硬貨に対応す
る正貨判定データをセンタ装置200から各公衆電話機
に対し共通データとして設定できるようにして、各公衆
電話機側で直ちに新規硬貨を使用できるようにする。
【0019】図2は、図1に示す2つの材質センサ13
1 ,132 間を硬貨9が通過した場合の状況を示す図で
ある。ここで、硬貨9が発信コイルA1と受信コイルA
2間を通過した時の各コイルA1,A2の電圧をそれぞ
れ検知する材質センサ131,132 からは、一般にそ
れぞれ異なった電圧V1,V2が出力される。また、通
過する硬貨の材質によっても各材質センサ131 ,13
2 からは上記電圧V1,V2と異なったレベルの電圧が
出力される。図3は、受信コイルA2の電圧を検出する
材質センサ132 の出力電圧の状況を示す図であり、投
入された硬貨の材質に応じた電圧レベルが出力される例
を示している。
【0020】即ち例えば、公衆電話機で使用される硬貨
をその材質別に9a〜9dの4種類の硬貨とした場合
に、各硬貨9a〜9dが硬貨処理部7に投入されると、
その材質に応じた電圧レベルV2a〜V2dが材質セン
サ132 からそれぞれ出力される。そこで、本実施例で
は、公衆電話機で使用される硬貨9a〜9dのうち、材
質センサ132 から最大レベルの電圧V2aを発生させ
る硬貨9aと、最小レベルの電圧V2dを発生させる硬
貨9dとを選択する。ここで、硬貨9a及び硬貨9dが
それぞれ、これから将来にかけて最大及び最小の電圧レ
ベルを発生するような材質の硬貨であることが予想され
る場合は、この硬貨9aを第1の硬貨とし、硬貨9dを
第2の硬貨とする。なお、将来、硬貨9aの電圧レベル
以上の電圧を発生するような硬貨、及び硬貨9dの電圧
レベル以下の電圧を発生するような硬貨がそれぞれ予想
されるような場合は、これらの硬貨を擬似的に作成して
それぞれ第1及び第2の硬貨とする。そして、第1及び
第2の硬貨とを各公衆電話機に投入して各公衆電話機の
各硬貨処理部内の材質センサ13から出力される最大電
圧レベル及び最小電圧レベルを求める。
【0021】図4は、第1及び第2の2台の各公衆電話
機にそれぞれ第1及び第2の硬貨を投入した場合に各公
衆電話機から出力される最大及び最小の各電圧のレベル
差を示す図であり、同図(a)が第1の公衆電話機、同
図(b)が第2の公衆電話機の場合をそれぞれ示してい
る。ここで、第1の公衆電話機の場合の最大及び最小の
各電圧レベルV2a,V2bに相当する点をそれぞれ上
限点,下限点とし、第2の公衆電話機の最大及び最
小の各電圧レベルV2a’,V2b’に相当する点をそ
れぞれ上限点’,下限点’とする。なお、各公衆電
話機においては部品のばらつき等があることから、その
上限点及び下限点は当然異なっている。
【0022】ここで、各公衆電話機における上限点と下
限点との差をそれぞれ、正貨判定可能範囲R,R’とす
る。即ち、正貨判定可能範囲Rは第1の公衆電話機で扱
われる全ての硬貨の正否が判定できる範囲を示し、また
正貨判定可能範囲R’は第2の公衆電話機で扱われる全
ての硬貨の正否が判定できる範囲を示すものである。こ
うして正貨判定可能範囲が定められた後で第1の公衆電
話機に対して硬貨9cが投入されると、その出力電圧レ
ベルV2cは、当然、正貨判定可能範囲R内にある。こ
こで、その出力電圧レベルV2cに相当する点を図4
(a)中に示すレベル点とし、このレベル点の上限
点及び下限点からの位置をそれぞれa,bとする。
【0023】一方、同様の硬貨9cを第2の公衆電話機
に投入したときにその出力電圧レベルをV2c’とした
場合も、この出力電圧レベルV2c’は、当然、正貨判
定可能範囲R’にある。そして、その出力電圧レベルV
2c’に相当する点を図4(b)中に示すレベル点’
とする。ここで、このレベル点’の上限点’及び下
限点’からの位置をそれぞれa’,b’とした場合
は、このa’,b’の比は図4(a)に示すa,bの比
と等しくなる。即ち、第1及び第2の公衆電話機にそれ
ぞれ同一の硬貨9cが投入された場合の第1の公衆電話
機から出力される電圧V2cの正貨判定可能範囲Rにお
ける割合を30%とした場合、第2の公衆電話機から出
力される電圧V2c’の正貨判定可能範囲R’における
割合も同様に30%となる。また、各公衆電話機に同一
の硬貨9bが投入された場合も、各公衆電話機ともに同
一の割合の例えば60%となる。
【0024】このように、同一硬貨がそれぞれ各公衆電
話機に投入された場合、各公衆電話機からそれぞれ異な
ったレベルで出力される電圧は、各公衆電話機の各正貨
判定可能範囲内においては一定のレベルとして表すこと
ができる。従って、各公衆電話機に対して硬貨判定デー
タを各硬貨種別毎に設定する場合は、各硬貨の投入によ
って得られたセンサの各出力電圧データをそのまま与え
るのではなく、正貨判定可能範囲に対する割合を示す相
対データとして各硬貨種別毎に与えるようにすれば、各
公衆電話機に対しては同一種別の硬貨に関しては同一の
相対データとして設定できる。
【0025】即ち、各公衆電話機に対し正貨判定データ
を設定する場合は、まず1台の公衆電話機を用い、実験
室等でこの公衆電話機の正貨判定可能範囲に対する上述
の相対データを各硬貨種類別に各個に作成する。次に、
設置される各公衆電話機に第1及び第2の硬貨を投入し
てそれぞれの正貨判定可能範囲を各個に設定する。その
後、全ての各公衆電話機に対し、作成した各硬貨種別毎
の相対データを各硬貨種別毎に与えることで、各公衆電
話機に対し各硬貨の選別を行うための各正貨判定データ
を共通データとしてに設定することができる。
【0026】なお、上述の相対データを各公衆電話機に
設定する場合は、硬貨処理部7内の各部品のばらつき及
び各部品の温度変化等を考慮して例えば30%±3%の
ような範囲データとして与える。すると、公衆電話機の
CPU21では、この相対範囲データを自装置の正貨判
定可能範囲に基づき実電圧レベルに変換しEEPROM
23に設定する。こうして、硬貨硬貨処理部7内の材質
センサ132 の出力に基づいて正貨判定データがEEP
ROM23に設定された後に、この公衆電話機が設置さ
れユーザにより硬貨が投入された場合は、材質センサ1
2 の出力と、EEPROM23内の設定データとが比
較され、投入硬貨の正否及び選別が行われる。
【0027】ここで、新規硬貨が発行されたときにこの
新規硬貨の正貨判定範囲を各公衆電話機に設定する場合
も、上述と同様に行われる。即ち、この場合もまず1台
の公衆電話機を用いて例えば実験室等でこの新規硬貨に
関する相対データを作成する。そして、作成した相対デ
ータを図6に示すセンタ装置200のキーボード55を
操作して記憶部54に記憶させ、その後センタ装置20
0を起動する。すると、センタ装置200の制御部57
は回線制御部52を制御して各公衆電話機に対し呼出を
行う。ここで、公衆電話機がこの呼出に応答すると、記
憶部54に記憶してある相対データを読みだして公衆電
話機へダウンロードし、公衆電話機内のEEPROM2
3に設定させる。このようにして、センタ装置200か
ら各公衆電話機に対し新規発行硬貨に関する同一の相対
データを送信して設定させることが可能になる。この結
果、各公衆電話機側では直ちに新規硬貨を使用した通話
を行うことができる。
【0028】なお、本実施例では、相対データとしての
正貨判定データを求める場合、硬貨硬貨処理部7内の材
質センサ132 の出力電圧から求めて設定しているが、
材質センサ131 の出力電圧から求めて同様に設定する
ことが可能である。そしてこの場合は、この公衆電話機
を介しユーザが通話を行う際にユーザにより硬貨が投入
されると、投入硬貨による材質センサ131 の出力電圧
と、材質センサ131の出力に基づいて設定された正貨
判定データとが比較され投入硬貨の正否及び選別が行わ
れる。また、硬貨の厚さを検知する厚さセンサ141
142 、及び硬貨の直径を検知するカウンタ15の各出
力からも同様に、それぞれ各種硬貨の厚さ、及び直径を
示す各正貨判定データが設定される。そして、この公衆
電話機を介しユーザが通話を行う際にユーザにより硬貨
が投入されると、投入硬貨による厚さセンサ14やカウ
ンタ15の出力と、設定されている対応の各正貨判定デ
ータとが比較され投入硬貨の正否及び選別が行われる。
【0029】また、本実施例では、硬貨の選別を行う硬
貨処理部を公衆電話機に適用した例について説明した
が、硬貨の投入により物品等を自動販売する自動販売機
等にも同様に適用できることは明かである。そしてこの
場合は、新規硬貨の正貨判定データは回線を介してダウ
ンロードせずに、携帯端末等に正貨判定データを記憶さ
せ携帯端末を硬貨処理部に接続し1台づつ同一データを
ダウンロードする。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、例
えば公衆電話機に設けられた硬貨選別装置では、この公
衆電話機で用いられる全種別の硬貨の正否判定が可能な
正貨判定可能範囲データを設定し、かつ各硬貨種別に応
じた各選別基準データを正貨判定可能範囲データに対す
る相対データとして設定する一方、設定装置では、新規
硬貨の発行時にその新規硬貨の選別基準データを上記正
貨判定可能範囲データに対する相対データとして作成し
ダウンロードするようにしたので、新規硬貨の発行等が
行われた場合は、この新規発行硬貨に関する正貨判定デ
ータを各硬貨選別装置に対する共通データとして設定す
ることができ、従って各公衆電話機毎に新規発行硬貨を
それぞれ例えば10枚投入して正貨判定データを設定す
るようなことが回避され、各公衆電話機では新規硬貨を
用いて直ちに通話を行うことができる。また、各硬貨の
種別に応じた各電圧レベルを発生するセンサの最大電圧
レベルを示す第1の硬貨及び最小電圧レベルを示す第2
の硬貨の投入に基づいて正貨判定可能範囲データを設定
するようにしたので、各硬貨選別装置毎に設定される各
正貨判定可能範囲データを簡単に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る硬貨選別装置の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】 上記硬貨選別装置において硬貨を選別するた
めの各センサの出力状況を示す図である。
【図3】 硬貨の種別に応じたセンサの出力状況を示す
図である。
【図4】 各硬貨選別装置の硬貨選別センサの出力と各
硬貨選別装置の正貨判定可能範囲との関係を示す図であ
る。
【図5】 硬貨選別装置を有する公衆電話機のブロック
図である。
【図6】 各硬貨選別装置に対し正貨判定データを設定
するセンタ装置のブロック図である。
【符号の説明】 7…硬貨処理部、8,57…制御部、9…硬貨、11…
硬貨通路、121 ,122 …直径検出センサ、131
132 …材質センサ、141 ,142 …厚さセンサ、2
1…CPU、23…EEPROM、54…記憶部、10
0…公衆電話機、200…センタ装置。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07D 5/08 103

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 硬貨が投入されると予め設定されている
    選別基準データに基づいて投入硬貨の正否判定及び選別
    を行う複数の硬貨選別装置と、前記硬貨選別装置に対
    し前記選別基準データを設定する設定装置とからなる
    貨選別基準データ設定システムであって、 前記硬貨選別装置に、使用される全ての種別の硬貨の
    正否判定が可能な正貨判定可能範囲データを設定する
    1の設定手段と、使用される全ての硬貨の各種別に応じ
    た各選別基準データを前記正貨判定可能範囲データに対
    する相対データとして設定する第2の設定手段とを設
    け、かつ前記設定装置に、新規硬貨の発行時に当該硬貨
    選別基準データを前記正貨判定可能範囲データに対す
    る相対データとして作成する選別基準データ作成手段
    と、前記選別基準データ作成手段により作成された相対
    データを各硬貨選別装置に送信して設定させる第3の設
    手段とを設けことを特徴とする硬貨選別基準デー
    システム
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記硬貨選別装置に、投入された各硬貨の種別に応じ
    た各電圧レベルを発生するセンサを設け、前記第1の
    定手段は、前記センサの最大電圧レベルを示す第1の硬
    貨及び最小電圧レベルを示す第2の硬貨の投入に基づい
    て前記正貨判定可能範囲データを設定することを特徴と
    する硬貨選別基準データ設システム
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