JP2962086B2 - 走行シミュレータ機構 - Google Patents

走行シミュレータ機構

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JP2962086B2
JP2962086B2 JP5039791A JP3979193A JP2962086B2 JP 2962086 B2 JP2962086 B2 JP 2962086B2 JP 5039791 A JP5039791 A JP 5039791A JP 3979193 A JP3979193 A JP 3979193A JP 2962086 B2 JP2962086 B2 JP 2962086B2
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原  徹
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は走行シミュレータ機構に
関し、走行シミュレーションの適用範囲が広がるように
したものである。
【0002】
【従来の技術】フラットベルト試験装置にて走行シミュ
レーションを行う従来技術を、図5及び図6を基に説明
する。図5に示すように通常の自動車1の4つのタイヤ
2は、それぞれシャシダイナモメータのフラットベルト
ユニット3上に乗っている。フラットベルトユニット3
では、一対のローラ4にループ状のスチールベルト5を
張り渡し、このスチールベルト5の平面でタイヤ2を支
える。
【0003】この場合、自動車1は、図6に示すように
6本のワイヤWによりポールPに拘束され、拘束力はロ
ードセルLにより計測される。なお拘束されているとは
いえ、ワイヤWによる拘束であるため自動車1の車体ロ
ールの自由度は確保されている。またハンドル角センサ
(図示省略)によりハンドル角Hが計測され、シャシダ
イナモメータにより車速(ベルト速)Vが求められる。
【0004】図5に戻り説明を続ける。ハンドル角H及
び車速VはA/D変換器6によりデジタル信号に変換さ
れてコンピュータ7に送られる。コンピュータ7は、ハ
ンドル角H及び車速Vを基に車体運動モデル式を計算
し、計算した車体のスピード及び方向に応じてプロジェ
クタ8を作動し、スクリーン9上に映像が映し出され
る。したがって自動車1に乗ったドライバーは、実際に
走行しているときに見られる前方の景色と同じようなシ
ミュレート映像を見て運転動作(ハンドル操作、アクセ
ル・ブレーキ操作等)をすることができる。かくしてド
ライビングシミュレータが実現でき、各運転状況におけ
るドライバーの動きや反応を調べることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では自動
車1の車体が拘束されているため、ハンドル操作により
発生した前輪の実際の実舵角はタイヤのスリップ角(横
すべり角)と等しくなってしまう。ところが道路上を自
動車が実走行して旋回するときには車体自体も横すべり
してしまうので、実舵角とスリップ角は等しくない。
【0006】したがって道路上を実走行するときには、
ハンドルを大きく切って実舵角を大きくしてもなかなか
スリップ角の限界角に達しないが、図5に示す従来機構
ではハンドルを切っていくと比較的すぐに(ハンドル操
作角が小さくても)スリップ角の限界値に近づいてしま
う。この結果、図5に示す従来機構では、直進近傍の小
さな舵角範囲でしか使用できなかった。よって、大きく
ハンドルを切る情況の走行シミュレーションはできなか
った。
【0007】ここでスリップ角について図7と図8を参
照して説明しておく。図7は実走行の場合、図8はシャ
シダイナモ上で走行した場合の説明図である。図7及び
図8において、2fは前輪、2rは後輪、Vx は前後速
度、Vy は横速度、βfは前輪スリップ角、βrは後輪
スリップ角、δfは前輪操舵角、δrは後輪操舵角であ
る。これらの図からわかるように前後輪のスリップ角β
f,βrは、各輪位置での速度ベクトルとホイール面の
なす角として決まる。換言すると、自動車が高速旋回す
るとき、遠心力をささえるためタイヤ接地部分の変形,
ひずみが起こり、ホイール面と車輪進行方向とが一致せ
ず偏向する角を、スリップ角という。図8においては各
輪の速度ベクトルとスチールベルトの走行方向が一致す
るため実舵角とスリップ角は等しくなる。
【0008】本発明は、上記従来技術に鑑み、大きくハ
ンドルを切った情況での走行シミュレーションもできる
走行シミュレーション機構を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の構成は、シャシダイナモメータと、前輪及び後輪が
前記シャシダイナモメータの走行面に乗ると共に、前輪
の舵角を変える前輪アクチュエータと後輪の舵角を前輪
とは独立して変える後輪アクチュエータを有し、更にハ
ンドルの操作回転角であるハンドル角を検出するハンド
ル角センサを備えたシミュレータ用車両と、前記シャシ
ダイナモメータにより得られる車速と前記ハンドル角セ
ンサで検出されるハンドル角を基に車体運動方程式を計
算して、運転状態に応じた前輪スリップ角及び後輪スリ
ップ角を求めるコンピュータと、前輪の舵角が計算によ
り求められた前輪スリップ角となるように前輪アクチュ
エータを作動し、後輪の舵角が計算により求められた後
輪スリップ角となるように後輪アクチュエータを作動す
るコントローラと、を有することを特徴とする。
【0010】
【作用】本発明では、車速及びハンドル角に応じた前後
輪のスリップ角が計算により求められ、前輪の舵角が前
輪スリップ角となり、後輪の舵角が後輪スリップ角とな
るよう前後輪の舵角制御が行なわれて、シミュレーショ
ン動作をする。
【0011】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。なお従来技術と同一機能をはたす部分には同
一符合を付して説明する。
【0012】図1は本発明の実施例を示す。同図に示す
ように、シミュレータ用車両10の前輪11及び後輪1
2は、ローラ4に張り渡されたスチールベルト5に乗っ
ている。このシミュレータ用車両10では、前輪ステア
リング機構に前輪アクチュエータ(電動モータ)13が
備えられ、後輪ステアリング機構に後輪アクチュエータ
(電動モータ)14が備えられている(図2参照)。そ
して前輪アクチュエータ13の作動により前輪11の舵
角が変わり、後輪アクチュエータ14の作動により前輪
11とは独立して後輪12の舵角が変わる。またハンド
ル角センサ15によりハンドル16を切った回転角度
(ハンドル角H)が検出される。シミュレータ用車両1
0の他の部分は通常の自動車と同様であり、このシミュ
レータ用車両10はワイヤ(図示省略)により、図6に
示すのと同様にして拘束されている。
【0013】コンピュータ20には、ハンドル角H及び
車速VをA/D変換器6によりデジタル信号に変換した
信号が入力される。そこでコンピュータ20は、ハンド
ル角H及び車速Vを基に車体運動モデル方程式を計算
し、計算した車体スピード及び方向に応じてプロジェク
タ8を作動し、スクリーン9上にシミュレート映像が映
し出される。
【0014】コンピュータ20は更に、ハンドル角H及
び車速Vを基に車体運動モデル方程式を計算して、時々
刻々の運転状態に応じた前輪スリップ角βf及び後輪ス
リップ角βrを求めて出力する。スリップ角βf,βr
の計算手順の詳細は運動モデルの自由度により若干異な
るが、いずれの場合も周知の運動方程式を数値解法によ
り解くことでスリップ角βf,βrが得られる。表1は
タイヤスリップ角の計算の一例である。表1に示すよう
に、例えば車速Vが50[km/h]、ハンドル角Hが4
0[deg ]のとき前輪のスリップ角βfが1.0[deg
]、前輪の実舵角が2.42[deg ]、後輪のスリッ
プ角βrが0.56[deg ]、後輪の実舵角が0[deg
]となる。
【0015】
【表1】
【0016】前輪コントローラ21は、前輪11の舵角
が前輪スリップ角βfとなるように前輪アクチュエータ
13を作動し、後輪コントローラ22は、後輪12の舵
角が後輪スリップ角βrとなるように後輪アクチュエー
タ14を作動する。
【0017】図3は制御フローを示す。ステップ1にて
コンピュータ20の初期化を行い、ステップ2でハンド
ル角H及び車速Vをコンピュータ20に読み込んで、ス
テップ3で前後輪のスリップ角βf,βrを計算する。
ステップ4では前後輪アクチュエータストロークの補完
計算を、図4に示すような変換特性を有する変換テーブ
ルを用いて行う。このようにするのは、前輪・後輪の駆
動に用いるアクチュエータの種類・構成により異なる
が、いずれの場合もアクチュエータストロークあるいは
アクチュエータ回転角とタイヤ実舵角との関係は非線形
関係にあるのが一般的だからである。なお、線形関係と
なるときは不要である。
【0018】ステップ5ではコントローラ21,22か
らアクチュエータ指令出力を出し、ステップ6にて試験
終了判定をする。
【0019】上述したように本実施例では、シミュレー
タ用車両10の前輪11及び後輪12の実舵角は、実際
の自動車がハンドル角H及び車速Vで道路を旋回走行す
るときに生ずるスリップ角と同じ角となるよう操作され
る。したがってハンドル16を大きく切ってもタイヤの
舵角はスリップ角の分だけしか操作されず、大きくハン
ドルを切ったときの走行シミュレーションもできる。
【0020】また、タイヤ舵角がスリップ角となってい
るので、タイヤ発生力がシミュレートされ実走行と同じ
横力が発生して車体には実走行と同じロールモーメント
が負荷されることになり、コーナリングフォースもシミ
ュレートできる。よって車体のロール挙動もより現実に
近いものとなり、シミュレーション精度が向上する。
【0021】
【発明の効果】以上実施例と共に具体形に説明したよう
に本発明によれば、ハンドルを大きく切ったときの情況
の走行シミュレーションも可能となり、シミュレータと
しての適用範囲が広がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図。
【図2】実施例のステアリング機構を示す構成図。
【図3】実施例の制御フローを示すフロー図。
【図4】変換テーブルの一例を示す特性図。
【図5】従来技術を示す構成図。
【図6】自動車を拘束した状態で示す平面図。
【図7】スリップ角を示す説明図。
【図8】スリップ角を示す説明図。
【符号の説明】 1 自動車 2 タイヤ 2f 前輪 2r 後輪 3 フラットベルトユニット 4 ローラ 5 スチールベルト 6 A/D変換器 7 コンピュータ 8 プロジェクタ 9 スクリーン 10 シミュレータ用車両 11 前輪 12 後輪 13 前輪アクチュエータ 14 後輪アクチュエータ 15 ハンドル角センサ 16 ハンドル 20 コンピュータ 21 前輪コントローラ 22 後輪コントローラ W ワイヤ P ポール L ロードセル

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャシダイナモメータと、 前輪及び後輪が前記シャシダイナモメータの走行面に乗
    ると共に、前輪の舵角を変える前輪アクチュエータと後
    輪の舵角を前輪とは独立して変える後輪アクチュエータ
    を有し、更にハンドルの操作回転角であるハンドル角を
    検出するハンドル角センサを備えたシミュレータ用車両
    と、 前記シャシダイナモメータにより得られる車速と前記ハ
    ンドル角センサで検出されるハンドル角を基に車体運動
    方程式を計算して、運転状態に応じた前輪スリップ角及
    び後輪スリップ角を求めるコンピュータと、 前輪の舵角が計算により求められた前輪スリップ角とな
    るように前輪アクチュエータを作動し、後輪の舵角が計
    算により求められた後輪スリップ角となるように後輪ア
    クチュエータを作動するコントローラと、を有すること
    を特徴とする走行シミュレータ機構。
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WO2021075089A1 (ja) * 2019-10-15 2021-04-22 本田技研工業株式会社 車両検査システムおよび位置合わせ方法

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