JP2961555B2 - 空気消臭用フィルター - Google Patents

空気消臭用フィルター

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JP2961555B2
JP2961555B2 JP2153090A JP15309090A JP2961555B2 JP 2961555 B2 JP2961555 B2 JP 2961555B2 JP 2153090 A JP2153090 A JP 2153090A JP 15309090 A JP15309090 A JP 15309090A JP 2961555 B2 JP2961555 B2 JP 2961555B2
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仁彦 松野
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  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)
  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 この発明は、中空円筒状カートリッジフィルターエレ
メントに消臭機能を付与して、主として悪臭ガス成分を
含む気体の浄化に使用するフィルターに関するものであ
る。
従来の技術 近年、生活空間は密閉化され空調も人為的に管理され
る傾向が強い。このような生活様式の変化を背景に、臭
いに対する反応も敏感になり、室内に置く消臭剤や芳香
剤が数多く出回っている。
これまで消臭機能を有するフィルターとしては、活性
炭を封入したものや植物から抽出した天然成分を含浸し
平面状フィルター又はハニカム状カートリッジフィルタ
ーがあるが、消臭機能とその持続性が不十分である。
本発明が解決しようとする問題点 まずフィルターの形状であるが、平面状のものは悪臭
ガスとの接触面積が少ない為ガスの流速を大きくすると
消臭能力が低下すること、フィルターの交換に手数がか
かる欠点がある。又、ハニカム状カートリッジフィルタ
ーは平面状に比較すると悪臭ガスとの接触面積は多くな
っているが、ガスの流れに対し平行なハニカム構造であ
り消臭効果が不十分である。
次に消臭剤については、活性炭は吸着タイプであるの
で飽和すると消臭能力が無くなり、持続性に乏しい。そ
こで本発明は消臭能力にすぐれ、かつ持続性のある空気
消臭用フィルターを提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 フィルター本体として、繊維形成性熱可塑性重合体を
二種類使用して、高融点成分を芯成分に低融点成分とし
た熱融着性複合繊維の鞘成分のみを加熱によって融着さ
せた中空円筒状カートリッジフィルターが挙げられる。
ここでいう熱融着性複合繊維とは、第1図に示す鞘芯構
造のもの及び第2図の如き偏心したものが含まれる。次
に消臭剤としては、消臭効果を有する植物成分、例えば
富有柿、平核無柿、蜂家種柿、渋柿といった柿果実の搾
汁液を主成分とし、有効成分としてエピカテキン、ポリ
フェノール類、縮合型タンニン等を有しているものが挙
げられる。
柿果実の搾汁液を有効成分とする消臭剤は米国特許第
4,681,757,ヨーロッパ特許第0180067,特開昭61-87562に
記載されている。同様な植物成分を有効成分とする消臭
剤として、ツバキ科植物の葉、例えばチャノキの葉から
抽出した消臭剤も米国特許第4,501,730,ヨーロッパ特許
第0077047,特開昭53-66434等において知られている。本
発明においては、これら消臭効果を有する植物成分を消
臭剤として使用する。
その消臭機構は明らかではないが、上記有効成分等の
複合作用によりアンモニア、硫化水素、トリメチルアミ
ン、メチルメルカプタン等の悪臭成分を中和或いは包摂
するのではないかと考えられる。
作用 本発明の消臭用フィルターには、主として芯成分にポ
リプロピレンを鞘成分にポリエチレンを用いた熱融着性
複合繊維の紡糸及び/又は延伸工程で使用する繊維油剤
中に、例えば柿の搾汁液を主成分とした消臭剤(リリー
ス科学工業製「パルシルX-100」)を混入したものを使
って繊維に付着後乾燥させた繊維を使用する。
この消臭剤を含む熱融着性複合繊維を、通常のカード
法にてウェブ状として鞘成分のみが溶融する条件にて加
熱しながら、鉄芯に巻き上げ後冷却切断して中空円筒状
カートリッジフィルターに仕上げる。
なお、本発明にはウェブから不織布としたものを、加
熱しながら鉄芯に巻き上げる方法も含まれる。
消臭性能の評価方法 第3図に示すフィルターハウジング5に本発明の消臭
用フィルターをセットしポンプ3にて悪臭発生室4より
一定濃度の悪臭ガスを消臭フィルターに流す。悪臭ガス
流量は流量計6にて80l/分であることを確認する。
次に消臭フィルターを通過したガスを一定時間(5
分、10分、15分、20分)毎にガス測定室7よりサンプリ
ングし、光明理化学工業製ガス検知管にて悪臭成分の濃
度を測定する。
なお、評価に使用した悪臭ガスの種類と濃度は次の如
くである。
ここに言う閾値とは、人間の鼻に感じる最小濃度を意
味する。
実施例及び比較例 ポリプロピレンを芯成分に高密度ポリエチレンを鞘成
分とした熱融着性複合繊維を製造するに際して、該繊維
を紡糸延伸する工程で使用する繊維用油剤中に柿の搾汁
液を主成分とする消臭剤(リリース科学工業製「パンシ
ルX-100」)を混入したものを繊維に付着させた後乾燥
し、消臭剤の入った熱融着性複合繊維とする。
この繊維を使用して通常のカード法にてウェブとし、
これを加熱しながら30mmφの鉄芯に外径が68mmφとなる
巻き上げ冷却後抜芯して切断し、消臭剤入り中空円筒状
カートリッジフィルターとする。
このフィルターに前記四種類の悪臭ガスを流し、経過
時間と悪臭ガス残存率を測定した結果は次の如くであっ
た。
なお、比較例として消臭剤を入れていない油剤を付着
させた熱融着性複合繊維より製造した、中空円筒状カー
トリッジフィルターの結果を併記する。
発明の効果 上記の結果から、消臭剤を入れていない油剤を付着さ
せた熱融着性複合繊維より製造したフィルターは悪臭ガ
スを20分間流しても四種類のガス共残存率が87%以上で
あるのに対して、消臭剤を入れた油剤を付着させた熱融
着性複合繊維から作ったカートリッジフィルターは何れ
のガスも10分後には残存率がゼロとなっており非常に大
きな効果がある事が解る。
【図面の簡単な説明】
第1図は鞘芯構造を有する熱融着性複合繊維の断面図で
ある。 第2図は偏心構造の熱融着性複合繊維の断面図である。 第3図は消臭性能を測定する装置の概略図である。 1……高融点成分、2……低融点成分 3……ポンプ、4……悪臭発生室 5……フィルターハウジング、6……ガス流量計 7……ガス測定室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−21918(JP,A) 特開 昭62−171671(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 53/38 D01D 5/096 A61L 9/12,9/16

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱融着性複合繊維の製造工程にて、紡糸及
    び/又は延伸工程で使用する繊維用油剤中に消臭効果を
    有する植物成分を混入したものを付着せしめて乾燥した
    繊維を使用して、中空円筒状カートリッジフィルターと
    した空気消臭用フィルター。
  2. 【請求項2】中空円筒状カートリッジフィルターが、該
    熱融着性複合繊維から成るウェブを加熱しながら鉄芯に
    巻き取り冷却後抜芯して切断してなる第1項記載の空気
    消臭用フィルター。
  3. 【請求項3】中空円筒状カートリッジフィルターが、該
    熱融着性複合繊維から成る不織布を加熱しながら鉄芯に
    巻き取り冷却後抜芯して切断してなる第1項記載の空気
    消臭用フィルター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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