JP2960866B2 - 成形機のシリンダ - Google Patents
成形機のシリンダInfo
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- JP2960866B2 JP2960866B2 JP7187687A JP18768795A JP2960866B2 JP 2960866 B2 JP2960866 B2 JP 2960866B2 JP 7187687 A JP7187687 A JP 7187687A JP 18768795 A JP18768795 A JP 18768795A JP 2960866 B2 JP2960866 B2 JP 2960866B2
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- Japan
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- cylinder
- hole
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- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、合成樹脂の成形
に用いられる押出成形機、射出成形機などの成形機のシ
リンダに関するものである。
に用いられる押出成形機、射出成形機などの成形機のシ
リンダに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の成形機のシリンダは内部にスク
リュを回転自在に有し、また後部上にに材料供給用のホ
ッパーを備えている。ホッパーの粒状材料はシリンダ上
側壁に貫設した供給孔から、シリンダ内の回転するスク
リュの谷間に入り込んでシリンダ前方へと移送される。
リュを回転自在に有し、また後部上にに材料供給用のホ
ッパーを備えている。ホッパーの粒状材料はシリンダ上
側壁に貫設した供給孔から、シリンダ内の回転するスク
リュの谷間に入り込んでシリンダ前方へと移送される。
【０００３】この供給孔の内側開口縁辺りは、スクリュ
により強制的にシリンダ内に送り込まれる材料との摩擦
により、材料によっては摩耗し易い。特にガラス繊維等
の充填材が添加された材料ではその傾向が強く、摩耗を
そのままにして成形を続けると材料の食い込みが悪くな
ることが多い。
により強制的にシリンダ内に送り込まれる材料との摩擦
により、材料によっては摩耗し易い。特にガラス繊維等
の充填材が添加された材料ではその傾向が強く、摩耗を
そのままにして成形を続けると材料の食い込みが悪くな
ることが多い。
【０００４】このような摩耗による課題を解決する手段
として、材料供給部のシリンダ上側部に縦穴を穿ち、そ
の縦穴に耐摩耗性合金による短筒体を嵌合して供給孔を
形成している（特開平６−１１４９１４号公報参照）。
として、材料供給部のシリンダ上側部に縦穴を穿ち、そ
の縦穴に耐摩耗性合金による短筒体を嵌合して供給孔を
形成している（特開平６−１１４９１４号公報参照）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】この従来技術により供
給孔の内側開口縁の摩耗は改善されるが、摩擦による摩
耗は供給孔の下側のシリンダ内面にも生ずるので、耐摩
耗性のライニング層を施していないシリンダでは、材料
供給部における摩耗の問題を解決することはできない。
給孔の内側開口縁の摩耗は改善されるが、摩擦による摩
耗は供給孔の下側のシリンダ内面にも生ずるので、耐摩
耗性のライニング層を施していないシリンダでは、材料
供給部における摩耗の問題を解決することはできない。
【０００６】この発明は上記従来の課題を解決するため
に考えられたものであつて、その目的は、シリンダ上側
壁に形成した供給孔の内面と共に供給孔下側の内面の摩
擦による摩耗をも完全に防止でき、また耐摩耗性の施工
も容易な成形機のシリンダを提供することにある。
に考えられたものであつて、その目的は、シリンダ上側
壁に形成した供給孔の内面と共に供給孔下側の内面の摩
擦による摩耗をも完全に防止でき、また耐摩耗性の施工
も容易な成形機のシリンダを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的によるこの発明
は、押出機成形機、射出成形機等の成形機のスクリュ内
装のシリンダであって、該シリンダの材料供給部にシリ
ンダ内径よりも大径の縦穴を設け、その縦穴と同径の短
柱形でスクリュ挿通穴と供給孔とを穿ったブロックを、
耐摩耗性合金により形成するか又はスクリュ挿通穴と供
給孔との表面を耐摩耗処理して、上記縦穴のシリンダ上
側壁から下側壁内まで嵌合し、そのブロックを上記シリ
ンダに一体に固着して、シリンダ上側壁に形成した供給
孔の内面と、シリンダの一部をなす供給孔下側の内面と
を耐摩耗性に構成してなるというものであり、また上記
ブロックのシリンダへの固着は、シリンダ両側部のねじ
孔の止めねじによる、というものでもある。
は、押出機成形機、射出成形機等の成形機のスクリュ内
装のシリンダであって、該シリンダの材料供給部にシリ
ンダ内径よりも大径の縦穴を設け、その縦穴と同径の短
柱形でスクリュ挿通穴と供給孔とを穿ったブロックを、
耐摩耗性合金により形成するか又はスクリュ挿通穴と供
給孔との表面を耐摩耗処理して、上記縦穴のシリンダ上
側壁から下側壁内まで嵌合し、そのブロックを上記シリ
ンダに一体に固着して、シリンダ上側壁に形成した供給
孔の内面と、シリンダの一部をなす供給孔下側の内面と
を耐摩耗性に構成してなるというものであり、また上記
ブロックのシリンダへの固着は、シリンダ両側部のねじ
孔の止めねじによる、というものでもある。
【０００８】またこの発明は、押出機成形機、射出成形
機等の成形機のスクリュ内装のシリンダであって、該シ
リンダの材料供給部にシリンダ内径よりも大径の縦穴を
設けるとともに、縦穴後部のシリンダ上側壁に供給孔後
部を形成し、上記縦穴と同径の短柱形でスクリュ挿通穴
と供給孔前部とを穿ったブロックを、耐摩耗性合金によ
り形成するか又はスクリュ挿通穴と供給孔前部との表面
を耐摩耗処理して、上記縦穴のシリンダ上側壁から下側
壁内まで嵌合し、そのブロックを上記シリンダに一体に
固着して、該ブロックとシリンダ上側壁にわたる供給孔
を形成するとともに、その供給孔の前部内面とシリンダ
の一部をなす供給孔下側の内面とを耐摩耗性に構成して
なる、というものでもある。
機等の成形機のスクリュ内装のシリンダであって、該シ
リンダの材料供給部にシリンダ内径よりも大径の縦穴を
設けるとともに、縦穴後部のシリンダ上側壁に供給孔後
部を形成し、上記縦穴と同径の短柱形でスクリュ挿通穴
と供給孔前部とを穿ったブロックを、耐摩耗性合金によ
り形成するか又はスクリュ挿通穴と供給孔前部との表面
を耐摩耗処理して、上記縦穴のシリンダ上側壁から下側
壁内まで嵌合し、そのブロックを上記シリンダに一体に
固着して、該ブロックとシリンダ上側壁にわたる供給孔
を形成するとともに、その供給孔の前部内面とシリンダ
の一部をなす供給孔下側の内面とを耐摩耗性に構成して
なる、というものでもある。
【０００９】上記ブロックを形成する耐摩耗性合金とし
ては、Ｎｉ基合金、Ｃｏ基合金等の耐摩耗性を有する金
属材料が採用でき、場合によっては、Ｔｉ、Ｃｒ、Ｍ
ｎ、Ｍｏ、Ｗ等の炭化物を含むものであってもよい。ま
たスクリュ挿通穴と供給孔または供給孔前部に施される
耐摩耗処理は、一般に採用されている処理方法によるも
のでよく、セラミック層を内面に施して耐摩耗性を付与
するなどしてもよい。
ては、Ｎｉ基合金、Ｃｏ基合金等の耐摩耗性を有する金
属材料が採用でき、場合によっては、Ｔｉ、Ｃｒ、Ｍ
ｎ、Ｍｏ、Ｗ等の炭化物を含むものであってもよい。ま
たスクリュ挿通穴と供給孔または供給孔前部に施される
耐摩耗処理は、一般に採用されている処理方法によるも
のでよく、セラミック層を内面に施して耐摩耗性を付与
するなどしてもよい。
【００１０】またこの発明はシリンダ内周面に耐摩耗性
ライニング層を施したシリンダにも適用でき、縦穴の貫
設により耐摩耗性ライニング層が欠如しても、その部分
は縦穴に嵌合したブロックによる耐摩耗性により補われ
るというものである。
ライニング層を施したシリンダにも適用でき、縦穴の貫
設により耐摩耗性ライニング層が欠如しても、その部分
は縦穴に嵌合したブロックによる耐摩耗性により補われ
るというものである。
【００１１】さらにまた押出成形機のシリンダと射出成
形機のシリンダの相違点は、スクリュが軸方向に移動す
るか否かにあり、シリンダ自体の構成、特に材料供給部
に関しては特に構成上の差はないので、この発明の成形
機のシリンダはそのいずれにも適用が可能なものであ
る。
形機のシリンダの相違点は、スクリュが軸方向に移動す
るか否かにあり、シリンダ自体の構成、特に材料供給部
に関しては特に構成上の差はないので、この発明の成形
機のシリンダはそのいずれにも適用が可能なものであ
る。
【００１２】
【発明の実施の態様】図中１はスクリュ２を備えたシリ
ンダで、図では省略したがホッパー位置より前部の外周
囲にバンドヒータを備える。シリンダ後部の材料供給部
は、シリンダ１に貫設したシリンダ内径よりも大径の縦
穴３と、その縦穴３に嵌合してシリンダ上側壁１ａから
下側壁１ｂ内まで設けた短柱形のブロック４とから構成
されている。
ンダで、図では省略したがホッパー位置より前部の外周
囲にバンドヒータを備える。シリンダ後部の材料供給部
は、シリンダ１に貫設したシリンダ内径よりも大径の縦
穴３と、その縦穴３に嵌合してシリンダ上側壁１ａから
下側壁１ｂ内まで設けた短柱形のブロック４とから構成
されている。
【００１３】上記ブロック４は耐摩耗性合金により形成
され、その側面にシリンダ１の内径と同径のスクリュ挿
通穴５が開設してあり、そのスクリュ挿通穴５の上部に
供給孔６が貫設してある。また供給孔６の材料食い込み
側６’は、図２に示すように、スクリュ挿通穴５の下部
側壁まで延設してある。
され、その側面にシリンダ１の内径と同径のスクリュ挿
通穴５が開設してあり、そのスクリュ挿通穴５の上部に
供給孔６が貫設してある。また供給孔６の材料食い込み
側６’は、図２に示すように、スクリュ挿通穴５の下部
側壁まで延設してある。
【００１４】このようなブロック４は、シリンダ内径と
スクリュ挿通穴５との位置合わせ後に、シリンダ両側部
のねじ孔の止めねじ７，７をもってシリンダ１に一体に
固着され、スクリュ挿通穴５はシリンダ１の内径の一部
を形成する。これにより供給孔２の周囲及び供給孔下側
のシリンダ内周囲は、ブロック４を形成している耐摩耗
性合金によりシリンダ内壁の他の部分よりも耐摩耗性に
優れたものとなる。
スクリュ挿通穴５との位置合わせ後に、シリンダ両側部
のねじ孔の止めねじ７，７をもってシリンダ１に一体に
固着され、スクリュ挿通穴５はシリンダ１の内径の一部
を形成する。これにより供給孔２の周囲及び供給孔下側
のシリンダ内周囲は、ブロック４を形成している耐摩耗
性合金によりシリンダ内壁の他の部分よりも耐摩耗性に
優れたものとなる。
【００１５】図３に示すシリンダ１は、供給孔６を傾斜
形成した場合であって、図１の場合と異なる点は、供給
孔６の傾斜前部６ａのみを耐摩耗性合金による短柱状の
ブロック４により形成し、傾斜後部６ｂはシリンダ１の
上側壁に斜めに形成して、ブロック４の嵌合により供給
孔６を傾斜形成するとともに、供給孔６の前部周囲と前
部下側のシリンダ１の内周囲を耐摩耗性に構成してなる
ことである。なお、この実施の態様は供給孔６が垂直の
場合にも適用することができる。
形成した場合であって、図１の場合と異なる点は、供給
孔６の傾斜前部６ａのみを耐摩耗性合金による短柱状の
ブロック４により形成し、傾斜後部６ｂはシリンダ１の
上側壁に斜めに形成して、ブロック４の嵌合により供給
孔６を傾斜形成するとともに、供給孔６の前部周囲と前
部下側のシリンダ１の内周囲を耐摩耗性に構成してなる
ことである。なお、この実施の態様は供給孔６が垂直の
場合にも適用することができる。
【００１６】
【発明の効果】上記構成のこの発明では、供給孔の形成
及び材料供給部の耐摩耗化が、短柱状のブロックの嵌合
をもって容易に行うことができ、またシリンダの加工は
縦穴とねじ孔の貫設だけでよく、供給孔及びブロック内
の加工はシリンダと別に行い得るので材料供給部の内面
加工も容易となる。特に内径と長さの関係からシリンダ
の内面処理には困難とされていたイオンプレーテングに
よる表面処理が、材料供給部のブロック化により可能と
なるなどの特長を有する。
及び材料供給部の耐摩耗化が、短柱状のブロックの嵌合
をもって容易に行うことができ、またシリンダの加工は
縦穴とねじ孔の貫設だけでよく、供給孔及びブロック内
の加工はシリンダと別に行い得るので材料供給部の内面
加工も容易となる。特に内径と長さの関係からシリンダ
の内面処理には困難とされていたイオンプレーテングに
よる表面処理が、材料供給部のブロック化により可能と
なるなどの特長を有する。
【図１】 この発明に係る成形機のシリンダの１実施態
様の要部縦断側面図である。
様の要部縦断側面図である。
【図２】 図１のＡ−Ａ線断面図である。
【図３】 この発明の他の実施態様の要部縦断側面図で
ある。
ある。
１ シリンダ ２ スクリュ ３ 縦穴 ４ 耐摩耗性合金のブロック ５ スクリュ挿通穴 ６ 供給孔 ６ａ 供給孔の傾斜前部 ６ｂ 供給孔の傾斜後部 ７ 止めねじ
Claims (3)
- 【請求項１】 押出機成形機、射出成形機等の成形機の
スクリュ内装のシリンダであって、 該シリンダの材料供給部にシリンダ内径よりも大径の縦
穴を設け、 その縦穴と同径の短柱形でスクリュ挿通穴と供給孔とを
穿ったブロックを、耐摩耗性合金により形成するか又は
スクリュ挿通穴と供給孔との表面を耐摩耗処理して、上
記縦穴のシリンダ上側壁から下側壁内まで嵌合し、 そのブロックを上記シリンダに一体に固着して、シリン
ダ上側壁に形成した供給孔の内面と、シリンダの一部を
なす供給孔下側の内面とを耐摩耗性に構成してなること
を特徴とする成形機のシリンダ。 - 【請求項２】上記ブロックのシリンダへの固着は、シリ
ンダ両側部のねじ孔の止めねじによることを特徴とする
請求項１記載の成形機のシリンダ。 - 【請求項３】 押出機成形機、射出成形機等の成形機の
スクリュ内装のシリンダであって、 該シリンダの材料供給部にシリンダ内径よりも大径の縦
穴を設けるとともに、縦穴後部のシリンダ上側壁に供給
孔後部を形成し、 上記縦穴と同径の短柱形でスクリュ挿通穴と供給孔前部
とを穿ったブロックを、耐摩耗性合金により形成するか
又はスクリュ挿通穴と供給孔前部との表面を耐摩耗処理
して、上記縦穴のシリンダ上側壁から下側壁内まで嵌合
し、 そのブロックを上記シリンダに一体に固着して、該ブロ
ックとシリンダ上側壁にわたる供給孔を形成するととも
に、その供給孔の前部内面とシリンダの一部をなす供給
孔下側の内面とを耐摩耗性に構成してなることを特徴と
する成形機のシリンダ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7187687A JP2960866B2 (ja) | 1995-07-03 | 1995-07-03 | 成形機のシリンダ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7187687A JP2960866B2 (ja) | 1995-07-03 | 1995-07-03 | 成形機のシリンダ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0911296A JPH0911296A (ja) | 1997-01-14 |
| JP2960866B2 true JP2960866B2 (ja) | 1999-10-12 |
Family
ID=16210397
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7187687A Expired - Fee Related JP2960866B2 (ja) | 1995-07-03 | 1995-07-03 | 成形機のシリンダ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2960866B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5309053B2 (ja) * | 2010-02-25 | 2013-10-09 | 日精樹脂工業株式会社 | 射出装置の加熱筒 |
| JP6950543B2 (ja) * | 2018-01-15 | 2021-10-13 | 宇部興産機械株式会社 | 射出装置 |
-
1995
- 1995-07-03 JP JP7187687A patent/JP2960866B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0911296A (ja) | 1997-01-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |