JP2960786B2 - 衝撃ミルのロータの縁部分に衝撃板を固定するための装置 - Google Patents

衝撃ミルのロータの縁部分に衝撃板を固定するための装置

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    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C13/00Disintegrating by mills having rotary beater elements ; Hammer mills
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  • Rotary Pumps (AREA)
  • Turbine Rotor Nozzle Sealing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、衝撃ミルのロータの縁
部分に衝撃板を固定するための装置であって、縁部分が
互いに間隔をもって配置されるロータディスクに設けら
れ、縁部分の片側に、ロータに固設される保持部材が配
置され、縁部分の他の側にして各縁部分の側壁と衝撃板
との間に楔が設けられ、該楔が衝撃板を前記保持部材と
係合させ、且つロータで支持されている押圧要素によっ
て締め付け位置にて保持されており、1つの衝撃板に付
設されている押圧要素が、軸方向に延びる部材の共通の
縦穴であって端部に弁を備えた接続部材を具備し圧力媒
体を含んでいる共通の縦穴と、横穴を介して連通し、前
記軸方向に延びる部材が、衝撃板のために設けられたロ
ータの縁部分に配置されている、衝撃ミルのロータの縁
部分に衝撃板を固定するための装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】この種の装置を備えた公知の衝撃ミル
(ドイツ特許公開第2148752号公報)では、圧力
管がロータ本体のなかに設けられている。例えばロータ
軸及びロータディスクに設けた軸方向及び半径方向に延
びる穴として構成されている。この構成の欠点は、衝撃
ミルの作動時に生じる強い衝撃のために、ロータディス
クに設けた穴の開口部と押圧要素との接続部の密封性が
容易に破壊され、修理にコストを要することである。ま
たロータに設けられる穴の穿設も面倒であり、コストを
要するものである。
【0003】ドイツ特許公開第3521588号公報か
らは、軸方向に延びる共通の圧力管を縦穴としてロータ
とは独立の楔のなかに設置し、押圧要素をプランジャー
として構成することが知られている。プランジャーは、
半径方向にて内側へ向けられるように横穴に設けられた
横穴のなかに配置され、ロータに接触して楔を半径方向
外側へ締め付け位置へ押圧させる。
【0004】この場合楔はロータの全長またはその半分
にわたって延在していなければならない。なぜならこの
ような構成は、複数個の押圧要素が1つの圧力管に接続
している場合にだけ有効だからである。他方このような
構成によりかなりの欠点が生じる。というのも、縦方向
に延びる楔が、ロータディスクで支持されている個所に
おいて、衝撃板に対して個々にぴったりと接触しないか
らである。これは衝撃板の不正確な鋳造によるものであ
る。また、露出した外側位置においてロータに配置され
ている楔がロータディスクの間でかなりの摩耗にさらさ
れており、従って製造にコストを要するこの楔を頻繁に
交換しなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、従来
の欠点を解消し、ロータとは独立に圧力管系を配置し、
それにより摩耗による不可避の損傷を少なくするととも
に、この圧力管系の製造を安価にすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、前記軸方向に延びる部材が、縁部分の基部
に配置されている圧力管軌道部材(Druckleitungsschien
e)として構成されていることと、押圧要素が、圧力管軌
道部材の楔側にて該圧力管軌道部材に配置され、圧力管
軌道部材を介してロータで支持されていることを特徴と
するものである。
【0007】圧力管軌道部材に作用する背圧により、圧
力管軌道部材はその位置に保持され、従って軸方向での
固定以外に固定の必要はない。しかし、ロータの縁部分
に互いに整列する溝を設け、これらの溝で、圧力管軌道
部材のロータへの挿着時に該圧力管軌道部材が側方にて
案内されるようにし、その後正確な位置で保持されるよ
うにするのが有利である。
【0008】圧力管の密封性が破壊されたときに押圧要
素の押圧力を阻害しないようにするため、押圧要素は逆
止弁を介して圧力管に連結されている。
【0009】圧力管のための接続部材は、公知のように
各圧力管軌道部材の一端に、従ってロータの端面の領域
に設けることができる。この接続部材には、ケーシング
側壁の適当な個所に設けられる開口部から接近すること
ができるので、圧力ポンプ等を接続するのに便利であ
る。
【0010】一方接続部材をケーシングの外部に設ける
こともできる。従来のようにロータ軸に穴を穿設する必
要がないようにするため、本発明の他の構成によれば、
圧力管軌道部材のなかに設けられる圧力管と接続部材と
の連結は穴を介して行われる。これらの穴は、ロータ軸
と一緒に回転するブシュのなかに設けられている。ブシ
ュはロータ軸をケーシング壁の領域で取り囲んでいる。
この場合、ブシュには各圧力管のために穴が設けられて
いる。この穴は、ケーシングの内側及び外側にそれぞれ
接続部材を有している。内側の接続部材には、対応する
圧力管に通じる連結管が接続される。連結管は、例えば
保護状態で設置されるホースまたは管である。一方外側
の接続部材には、弁を備えた接続部材が接続される。こ
の接続部材に平行に、弾性作用を受けている圧力指示計
を設けてもよい。この圧力指示計は、圧力管の1つが圧
力降下したときに信号を発するセンサと協働する。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例を添付の図面を用いて
説明する。
【0012】衝撃ミルは、そのケーシング(図面では側
壁1だけを図示した)の内部にロータ2を備えている。
ロータ2は、ケーシングの外側に支持されている軸3に
設けられている。ロータ2は、鋳鋼から成る複数個のロ
ータディスク4から構成されている。ロータディスク4
は幅を拡げられたボス5によって互いに接合しており、
取付けピン6によって心合わせされ、環状溶接継ぎ目7
によって互いに連結されて堅牢なドラムを形成してい
る。ドラムはその両端だけを軸3に連結されている。
各ロータディスク4は、その外周に配分された6個の縁
部分8を有している。縁部分8は衝撃板9に挿着可能で
ある。縁部分8の、ロータの周方向(矢印a)にて後方
側に、ロータディスク4は軸方向に幅広のジョー10を
有している。ジョー10は、衝撃板9の対応する溝に係
合するリブ11を備えている。縁部分8の、回転方向に
て前側は、半径方向から後方へいくぶんずれている面1
2を有している。面12は案内溝13を備えている。一
方各縁部分8の基面14には、軸方向に延びる溝15が
設けられている。
【0013】衝撃板9と縁部分8の前面12との間に
は、各縁部分8に楔16が設けられている。楔16は、
衝撃板9をジョー10のリブ11と係合させている。各
縁部分8には、ほぼ半径方向に且つ楔16の内側に、液
圧式の押圧要素17が配置されている。押圧要素17の
プランジャー18は内側から楔16に当接している。
【0014】1つの衝撃板9に付設されている押圧要素
17は、圧力管軌道部材19に固定されている。圧力管
軌道部材19は溝15で案内されており、縦穴20と該
縦穴20から出て押圧要素17に通じている横穴21の
なかに設けられている。このような構成により、押圧要
素17は、圧力管軌道部材19を介して楔16に対して
押圧作用を及ぼす際、内側方向にてロータディスク4で
支持される。
【0015】圧力誘導要素19またはこれに設けられる
縦穴20の、図2にて左側の端部には、連結弁を備える
接続部材を設けてもよい。この接続部材には、ケーシン
グ側壁1に設けられる閉塞可能な穴から接近できる。
【0016】図示した実施例では、圧力管軌道部材19
に設けられた縦穴20は管22によって、ブシュ24に
設けられた穴23と連通している。ブシュ24は、ケー
シング側壁1を貫通して外側へ突出している個所でロー
タ軸3を取り囲んでいる。穴23の、外側へ開口してい
る部分には、連結弁を備える前述した接続部材25が設
けられている。接続部材25を介して圧力管23,2
2,20,21を、従って押圧要素17を例えばハンド
ポンプを用いて圧力付勢させることができる。ブシュ2
4の穴23の第2の外部出口には、圧力管系内の圧力を
測定するための測定装置26を設けることができる。測
定装置26にはセンサ27が付設されており、該センサ
27は、圧力管系の1つの圧力が降下したときに信号を
発する。管22を保護するため、ロータの周方向にて管
22の前方に板28が配置されている。
【0017】次に、本発明の実施態様を列記しておく。
【0018】(1)押圧要素(17)が圧力管軌道部材
(19)に固定され、且つ圧力管軌道部材(19)とと
もにロータ(2)に着脱可能であることを特徴とする、
請求項1に記載の装置。
【0019】(2)圧力管軌道部材(19)が、ロータ
(2)の縁部分(8)に互いに整列するように設けられ
る溝(15)で案内されていることを特徴とする、請求
項1に記載の装置。
【0020】(3)押圧要素(17)が逆止弁を介して
圧力管(20)と連結されていることを特徴とする、請
求項1に記載の装置。
【0021】(4)接続部材が圧力管軌道部材(19)
の一端に配置されていることを特徴とする、請求項1に
記載の装置。
【0022】(5)圧力管軌道部材(19)のなかに設
けられる圧力管(20)が、衝撃ミルのケーシング
(1)の側壁に設けられる接続部材(25)に連結さ
れ、該接続部材(25)がロータ軸(3)とともに回転
するブシュ(24)のなかに設けられ、該ブシュ(2
4)はロータ軸(3)をケーシング(1)の領域で取り
囲んでいることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【0023】(6)圧力管(20)が、ホースまたは管
を介して、ブシュ(24)に設けられた穴(23)と連
通していることを特徴とする、上記第5項に記載の装
置。
【0024】(7)ブシュ(24)に設けられる穴(2
3)の、衝撃ミルケーシング外側にある出口にして、接
続部材(25)の外側に、圧力管(20)内の圧力を監
視するための手段(26)が設けられていることを特徴
とする、上記第5項に記載の装置。
【0025】
【発明の効果】圧力管軌道部材はその全長にわたって完
全に滑らかに構成されていてよく、従って市販の半製品
から製造することができ、損傷時には簡単に取りはずし
て交換することができる。さらに本発明によれば、公知
のドイツ特許公開第3521588号公報から知られて
いる構成とは異なり、楔は通常のように軸方向において
ロータディスクの幅と同じくらいの長さしか有していな
い。従って楔はロータディスクの摩耗防止範囲内にあ
り、よって摩耗に対して防護されている。衝撃板に対す
る楔の個々の接触は保証されている。最後に圧力管軌道
部材の、ロータディスクの間にある部分の摩耗は少な
い。なぜならこの部分はロータのさらに奥に配置されて
おり、ここには被粉砕物はほとんど達しないからであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロータの端面図である。
【図2】図1の線I−IIによる断面と線III−IV
による断面とを組み合わせたロータの部分縦断面図であ
る。
【符号の説明】
2 ロータ 8 縁部分 14 縁部分の基部 17 押圧要素 19圧力管軌道部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ゲルハルト ヘメザート ドイツ連邦共和国 デー−4409 ハーヴ ィックスベック ファザーネンリング 34 (56)参考文献 特開 昭48−41351(JP,A) 特開 昭61−291049(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B02C 13/00 - 13/31

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 衝撃ミルのロータの縁部分に衝撃板を固
    定するための装置であって、縁部分が互いに間隔をもっ
    て配置されるロータディスクに設けられ、縁部分の片側
    に、ロータに固設される保持部材が配置され、縁部分の
    他の側にして各縁部分の側壁と衝撃板との間に楔が設け
    られ、該楔が衝撃板を前記保持部材と係合させ、且つロ
    ータで支持されている押圧要素によって締め付け位置に
    て保持されており、1つの衝撃板に付設されている押圧
    要素が、軸方向に延びる部材の共通の縦穴であって端部
    に弁を備えた接続部材を具備し圧力媒体を含んでいる共
    通の縦穴と、横穴を介して連通し、前記軸方向に延びる
    部材が、衝撃板のために設けられたロータの縁部分に配
    置されている、衝撃ミルのロータの縁部分に衝撃板を固
    定するための装置において、前記軸方向に延びる部材
    が、縁部分(8)の基部(14)に配置されている圧力
    管軌道部材(19)として構成されていることと、押圧
    要素(17)が、圧力管軌道部材(19)の楔(16)
    側にて該圧力管軌道部材(19)に配置され、圧力管軌
    道部材(19)を介してロータ(2)で支持されている
    ことを特徴とする、衝撃ミルのロータの縁部分に衝撃板
    を固定するための装置。
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DE (1) DE59100297D1 (ja)
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