JP2960231B2 - 反応性ホットメルト組成物 - Google Patents

反応性ホットメルト組成物

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JP2960231B2 JP30688191A JP30688191A JP2960231B2 JP 2960231 B2 JP2960231 B2 JP 2960231B2 JP 30688191 A JP30688191 A JP 30688191A JP 30688191 A JP30688191 A JP 30688191A JP 2960231 B2 JP2960231 B2 JP 2960231B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホットメルト型であり
かつ空気中の酸素によって硬化する性質を有する主とし
てシーリング材用の反応性ホットメルト組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般のシーリング材 従来、建築用、車両用等に使用されるシーリング材とし
ては、主成分で区分すると、 ・ オルガノポリシロキサンを骨格とするシリコーン系
シーリング材、 ・ オルガノシロキサンと有機ポリマーとを組み合わせ
た変成シリコーン系シーリング材、 ・ SS結合を持つポリサルファイド系シーリング材、 ・ ウレタン結合を持つポリウレタン系シーリング材
(アクリルウレタン、エポキシウレタンなどの変成ウレ
タン系を含む)、 ・ エマルジョンタイプまたは溶剤タイプのアクリル系
シーリング材、 ・ エマルジョンタイプのSBR系シーリング材、 ・ 溶剤タイプのブチルゴム系シーリング材、 などが知られている。
【0003】これらのうち、エマルジョンまたは溶剤タ
イプのものは乾燥硬化一成分型である。他は反応性液状
プレポリマーであって、一液で使用する湿気硬化型また
は酸素硬化型、あるいは硬化剤を併用する二液型であ
る。
【0004】反応性液状プレポリマーを主成分とするシ
ーリング材は、ノズルより押し出して目地等の対象個所
に充填するのに適するように、いずれも1000〜80
00PS/25℃程度に設定してある。
【0005】ホットメルトシーリング材 一方、特開昭62−227987号公報には、特定のジ
ブロック共重合体および中間ブロック相溶性成分を必須
成分とするホットメルトシーラント組成物が示されてい
る。ホットメルトシーリング材は、冷却によってほとん
ど瞬時に固化するという利点がある。
【0006】反応性ホットメルト接着剤 接着剤の分野においては、反応性ホットメルト接着剤が
知られている。たとえば、特公昭51−30898号公
報(特開昭49−98445号公報)には、分子両末端
にNCO基を有するウレタンプレポリマー(x) と、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体(y) と、ロジン誘導体または
テルペン−フェノール共重合体樹脂より選ばれた粘着性
付与物質(z) とからなる反応性ホットメルト接着剤が示
されている。
【0007】特開昭61−115977号公報には、両
末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマー
(a) と、クマロン樹脂またはクマロン−インデン樹脂、
テルペン−フェノール樹脂、ロジン誘導体およびスチレ
ン系樹脂よりなる群より選ばれた粘着性付与樹脂(b)
と、芳香族系オイルとが含有された反応性ホットメルト
接着剤が示されている。
【0008】特開昭63−120785号公報には、末
端水酸基炭化水素系ポリオールおよびポリオキシブチレ
ングリコールの混合ポリオールと、ポリイソシアネート
とを含有するウレタンポリオールと、熱可塑性ゴムとを
主成分とするホットメルト接着剤組成物が示されてい
る。
【0009】特開昭64−54087号公報には、ウレ
タンプレポリマー組成物、熱可塑性エチレン−ビニル単
量体共重合体および粘着付与樹脂を含有する反応性ホッ
トメルトウレタン接着剤組成物が示されている。
【0010】特開平2−258884号公報には、ヒド
ロキシル官能基含有エチレン−酢酸ビニルコポリマーと
過剰量のポリイソシアネートとの反応の結果生じた遊離
NCO基含有プレポリマーの形態を有する湿分によって
架橋しうるホットメルト接着剤組成物が示されている。
【0011】「工業材料、第39巻第9号(1991年
7月別冊)、接着テクノガイド」の64〜66頁および
99頁、「日本接着協会誌、Vol.25、No.6
(1989)」の247〜253頁にも、反応型ホット
メルト接着剤についての解説が掲載されている。
【0012】これらの公報および雑誌に記載の反応性ホ
ットメルト接着剤は、ホットメルトとして使用し、塗布
後にたとえば空気中の水分と反応させて架橋硬化し、ホ
ットメルト接着剤の欠点である耐熱性を改善しようとす
るものである。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】反応性液状プレポリマ
ーを主成分とする一般のシーリング材は、これが反応し
て完全に硬化するまでにはおよそ12時間ないし7日間
の養生期間を必要とする。このことは、建築現場で固定
した材料に施工する場合には問題は少ないが(ただし、
風に飛ばされた砂やほこりが付着して汚れ問題になるこ
とはある)、工場ラインで流れ作業により行う場合に
は、動きによる変形、色々な物が触れることによる欠
損、ゴミ等の付着などを生ずるおそれがある。
【0014】これに対しホットメルトシーリング材は、
先にも述べたように冷却によってほとんど瞬時に固化す
るので、上記のような問題点は解決される。
【0015】しかしながら、特開昭62−227987
号公報の実施例にも見られるように、ホットメルトシー
リング材のスランプ温度(垂れる温度)は通常60〜7
0℃であり、これでは直射日光にさらされた場合等の高
温(80〜100℃)に耐えることができない。そこで
分子量の大きい樹脂を多く配合するなどしてスランプ温
度を上げることも可能ではあるが、そのようにすると今
度は溶融粘度が上昇し、充填作業が困難となる。そのた
め勢い溶融温度を高くせざるをえないが、溶融温度を高
くすることは樹脂の熱安定性から見て好ましいものでは
ない。このことはホットメルトシーリング材に共通の問
題点である。
【0016】シーリング材ではなく接着剤に関するもの
であるが、ホットメルトとして使用し、塗布後に空気中
の水分と反応させて架橋硬化させる反応性ホットメルト
接着剤は、寒冷地等で絶対湿度の小さい場合には硬化が
進まないこと、末端NCO基を有するウレタンプレポリ
マーを使用する場合は、原料中の水分を完全に除きにく
いため長期保存時の安定性に問題が多いこと、耐侯性、
耐オゾン性が不充分となりやすいこと、加熱により遊離
のイソシアネート化合物が作業場に拡散し、衛生上の懸
念があること、などの問題がある。
【0017】本発明は、このような背景下において、ホ
ットメルトとして使用し、比較的低粘度で、空気中の水
分の影響を受けず、使用時に衛生上の問題がなく、しか
も耐侯性・耐オゾン性など硬化物物性のすぐれた酸素硬
化型の反応性ホットメルト組成物、殊に主としてシーリ
ング材用の反応性ホットメルト組成物を提供することを
目的とするものである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の反応性ホットメ
ルト組成物は、分子末端にSH基を少なくとも一個有す
るポリサルファイド前駆プレポリマー(A) 10〜60重
量%、その硬化促進剤(B) の有効量、常温で固体の非反
応性の軟質樹脂(C) 0〜40重量%、および、非反応性
の粘着付与樹脂(D) 10〜70重量%を溶融混合してな
るものである。
【0019】以下本発明を詳細に説明する。
【0020】本発明においては、反応性の樹脂成分とし
て、分子末端にSH基を少なくとも一個有するポリサル
ファイド前駆プレポリマー(A) を用いる。このようなポ
リサルファイド前駆プレポリマー(A) は、通常変成ポリ
サルファイド樹脂と称されている。上記ポリサルファイ
ド前駆プレポリマー(A) の代表的なものは、分岐しまた
は分岐しないポリエーテルウレタン主鎖からなるもので
あり、モデル的に示すと、たとえば下記の化1で表わさ
れる。式中、R1 はアリーレン基、R2 、R3はアルキ
レン基、mおよびnは2〜10の整数である。
【0021】
【化1】
【0022】このようなポリサルファイド前駆プレポリ
マー(A) の市販品としては、たとえば株式会社日本触媒
製の「パーマポールP−965」、「パーマポールP−
500」などがあり、そのSH当量は1000〜100
00程度、粘度は300〜2000PS/25℃)程度であ
る。
【0023】ポリサルファイド前駆プレポリマー(A) と
しては、上述のようなポリエーテルウレタン主鎖からな
るもののほか、ポリエステル、部分的にOH基を有する
エチレン−酢酸ビニル共重合体、末端にOH基を有する
ジエン重合物、ポリカーボネートなどを主鎖とするもの
も用いることができる。
【0024】上記ポリサルファイド系前駆プレポリマー
(A) を硬化させるための硬化促進剤(B) としては、チオ
カルバミン酸塩(ジメチルチオカルバミン酸第二鉄
等)、アセチルアセトンマンガン、アセチルアセトン鉄
などの金属キレート化合物があげられる。
【0025】常温で固体の非反応性の軟質樹脂(C) とし
ては、酢酸ビニル含量18〜70重量%のエチレン−酢
酸ビニル共重合体が代表的なものとしてあげられる。エ
チレン−酢酸ビニル共重合体の酢酸ビニル含量が18重
量%未満ではポリサルファイド前駆体(A) との相溶性が
不足し、一方酢酸ビニル含量が70重量%を越えると硬
化物の弾性や柔軟性が不足するようになる。
【0026】常温で固体の非反応性の軟質樹脂(C) とし
ては、上述のエチレン−酢酸ビニル共重合体のほか、ポ
リエチレン、飽和ポリエステル、熱可塑性ゴム、アクリ
ルオリゴマーなどを用いることもできる。
【0027】非反応性の粘着付与樹脂(D) としては、相
溶性を考慮し、(a) テルペン−フェノール樹脂、(b) ク
マロン樹脂、インデン樹脂またはクマロン−インデン樹
脂、(c) アビエチン酸型ロジンの活性水素をエステル化
等の手段によって消去するかまたはその二重結合を一部
もしくは全部を消去させて得られるロジン誘導体、(d)
スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等の低
分子量スチレン系樹脂、のうちから選ばれた少なくとも
1種の樹脂が好適に用いられる。そのほか、芳香族系石
油樹脂、脂肪族系石油樹脂、テルペン樹脂なども相溶性
しだいで用いることができる。なおフェノール樹脂は、
ポリサルファイド前駆プレポリマー(A) のSH基と反応
するので使用できない。
【0028】ここで(a) のテルペン−フェノール樹脂と
は、テルペン類とフェノール類とを共重合させた樹脂を
言い、テルペン対フェノールのモル比が 1.0〜3.0 のも
のが好ましい。テルペンの例としては、α−ピネン、β
−ピネン、カンフェインなど炭素数10のモノテルペン
あるいはその水添物、炭素数20のジテルペンなどがあ
げられる。
【0029】(b) のクマロン樹脂、インデン樹脂、クマ
ロン−インデン樹脂は、タール中の特定留分(160〜
180℃程度の留分)を精製し、熱または触媒により重
合させることにより得られる。
【0030】(c) のロジン誘導体としては、水添ロジ
ン、水添ロジングリセリンエステル、水添ロジンベンタ
エリスリトールエステル、不均化ロジン、重合ロジンな
どがあげられる。
【0031】(d) の低分子量スチレン系樹脂としては、
スチレン、αーメチルスチレン、ビニルトルエン等を重
合して得られる低分子量のスチレン系樹脂があげられ
る。
【0032】上記各成分の配合割合は、(A), (B), (C)
および(D) の合計量を100重量%とするとき、 ポリサルファイド前駆プレポリマー(A) 10〜60重量%、 硬化促進剤(B) 有効量、 軟質樹脂(C) 0〜40重量%、 粘着付与樹脂(D) 10〜70重量% に設定する。
【0033】ポリサルファイド前駆プレポリマー(A) は
硬化性成分であり、その割合が10重量%未満では架橋
反応が充分に進まないため硬化物の耐熱性および弾性の
点で問題があり、一方その割合が60重量%を越えると
きは冷却時の固化が不充分となる。
【0034】硬化促進剤(B) の割合はポリサルファイド
前駆プレポリマー(A) が硬化するに足る有効量とし、通
常はポリサルファイド前駆プレポリマー(A) 100重量
部に対し0.01〜10重量部程度用いる。硬化促進剤(B)
の割合が余りに少ないときは硬化不充分となり、一方余
りに多いときは硬化物の物性を損なうおそれがある。
【0035】軟質樹脂(C) は任意成分であり、ホットメ
ルト時の粘度の調整、冷却時の固化状態を調整するのに
有効であるのでこれを用いることが望ましいが、用途に
よっては必要のない場合もある。軟質樹脂(C) の割合は
40重量%以下、通常は5〜35重量%とし、40重量
%を越えると溶融時の粘度が高くなりすぎるようにな
る。
【0036】粘着付与樹脂(D) はホットメルト時の粘度
を下げ、低温時の固化性を向上させると共に対象物に対
する接着性を向上させるために有用である。粘着付与樹
脂(D) の割合が10重量%未満のときあるいは70重量
%を越えるときは、溶融時の粘度が高すぎるか、固化性
または接着性が損なわれるようになる。
【0037】上記各成分のほか、目的、用途に応じて、
炭酸カルシウム、タルク、クレー、木粉等の無機質また
は有機質の充填材、酸化チタン、カーボンブラック、酸
化クロム等の着色顔料、可塑剤、高沸点溶剤、分散剤、
老化防止剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、香料、防かび
剤などの添加剤を適宜配合することができる。特にシー
リング材の用途には、無機質の充填材を比較的多量に
(たとえば上記(A), (B), (C), (D)の各成分の合計量に
対して重量基準で 0.2〜2倍程度)配合することが望ま
しい。
【0038】本発明の反応性ホットメルト組成物は、建
築用シーリング材(金属パネル、コンクリートパネル、
ALCパネル、サイディングボード、スレート板、サッ
シまわり、複層ガラス等)、各種車両用シーリング材、
電気・電子機器用シーリング材をはじめとするシーリン
グ材として特に有用である。またシーリング材のほか、
弾性を有する接着剤やその他の用途にも用いることがで
きる。
【0039】
【作用】本発明の反応性ホットメルト組成物を使用する
にあたっては、たとえばこれをシーリング材の目的に用
いる場合を例にとると、まずこの組成物をペール缶、ブ
リキ缶、アルミニウム製カートリッジなどの容器に空気
と接触しないように充填しておき、使用時に開封して容
器のまま加熱溶融し、加圧により吐出口またはノズルか
ら対象個所に向けて吐出する。この場合、加温したホー
スやパイプを介して吐出することもできる。容器内の内
容物の加熱溶融は、内容物全体を加熱溶融してもよく、
加熱体の近くのみが溶融するようにしてもよい。加圧
は、機械的加圧方式、不活性ガスの導入による加圧方式
のいずれもが採用できる。加圧方式に代えまたは加圧方
式と併用して、ポンプによる吐出方式を採用してもよ
い。
【0040】対象個所に適用した溶融物は直ちに冷却し
て固化し、以後は空気中の酸素と反応して徐々に硬化し
ていく。
【0041】ポリサルファイド前駆プレポリマー(A) の
酸素および硬化促進剤(B) 存在下の硬化反応は、次式に
従って進むものと考えられる。 〜SH + B- → 〜S- + HB (1) 〜S- + O2 → 〜S・+ O2- (2) 〜S・ + S・〜 → 〜SS〜 (3)
【0042】式(1) は塩基Bの存在下に末端SH基がS
- になる反応、式(2) は酸素および硬化促進剤(B) (金
属キレート化合物)の存在下にラジカルが生ずる反応、
(3)はラジカル同士がカップリングしてジサルファイド
となる反応である。
【0043】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。以下「部」、「%」とあるのは重量基準で示したも
のである。
【0044】実施例1 ジャケット付きプラネタリーミキサーを使用し、ポリサ
ルファイド前駆プレポリマー(A) (ポリウレタン主鎖を
有するもの、SH当量7000、粘度900 PS/25℃)
35部、軟質樹脂(C) (酢酸ビニル含量41%、環球法
による軟化点が98℃のエチレン−酢酸ビニル共重合
体)15部、粘着付与樹脂(D) (軟化点125℃のテル
ペン−フェノール樹脂)25部を仕込み、約170℃に
加熱したオイルを上記のミキサーのジャケットに循環さ
せて内温を160℃とし、撹拌しながら溶融させ、完全
に混合した後、充填材としての重質炭酸カルシウム58
部、白色顔料としての酸化チタン14重量部を添加し、
これらの粉体が充分分散するまで撹拌を続けた。
【0045】次に、ミキサーの上部空間の空気を窒素に
置換し、硬化促進剤(B) としてのジメチルチオカルバミ
ン酸第二鉄0.05部を添加してこれが分散するまでさらに
撹拌した後、系を減圧して脱泡した。
【0046】加熱状態のまま内容物をペール缶に取り出
し、ペール缶表面をポリ塩化ビニリデンフィルム(また
はアルミニウム箔)でシールし、さらに空間部を窒素ガ
スで置換して空気との接触を防ぎ、密封した。
【0047】実施例2〜4 粘着付与樹脂(D) として、軟化点が100℃のエステル
化ロジン25部(実施例2)、軟化点が120℃のクマ
ロン−インデン樹脂(実施例3)25部、軟化点が10
0℃のα−メチルスチレン樹脂(実施例4)25部をそ
れぞれ用いたほかは実施例1を繰り返した。
【0048】実施例5 軟質樹脂(C) として、酢酸ビニル含量46%、環球法に
よる軟化点が94℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体1
5部を用いたほかは実施例1を繰り返した。
【0049】実施例6 軟質樹脂(C) として酢酸ビニル含量41%、環球法によ
る軟化点が98℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体10
部、粘着付与樹脂(D) として軟化点125℃のテルペン
−フェノール樹脂20部を用いたほかは実施例1を繰り
返した。
【0050】実施例7 軟質樹脂(C) として酢酸ビニル含量41%、環球法によ
る軟化点が98℃のエチレン−酢酸ビニル共重合体20
部、粘着付与樹脂(D) として軟化点125℃のテルペン
−フェノール樹脂30部を用いたほかは実施例1を繰り
返した。
【0051】比較例1 ポリサルファイド前駆プレポリマー(A) の配合量を5
部、軟質樹脂(C) としての酢酸ビニル含量41%、環球
法による軟化点が98℃のエチレン−酢酸ビニル共重合
体の配合量を15部、粘着付与樹脂(D) としての軟化点
125℃のテルペン−フェノール樹脂の配合量を25部
としたほかは、実施例1を繰り返した。
【0052】以上の配合処方および評価結果を表1にま
とめて示す。
【0053】表1 実 施 例 比較例 1 2 3 4 5 6 7 1 配合処方(部) ・プレポリマー(A) 35 35 35 35 35 35 35 5 ・硬化促進剤(B) 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 0.05 ・軟質樹脂(C) EVA (VAc 41%) 15 15 15 15 10 20 15 EVA (VAc 46%) 15 ・粘着付与樹脂(D) T−P樹脂 25 25 20 30 25 エステル化ロジン 25 C−I樹脂 25 α−MS樹脂 25 ・重質炭酸カルシウム 58 58 58 58 58 58 58 58・酸化チタン 14 14 14 14 14 14 14 14 評価 ・溶融粘度(PS) 400 380 410 360 310 290 530 >4000 ・粘度安定性 1.00 1.05 1.02 1.06 0.97 1.03 0.94 - ・皮膜耐熱性 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ・皮膜強伸度 50%モジュラス 2.06 1.81 2.01 2.50 1.72 2.42 2.21 9.66 (kg/cm2) 最大引張応力 11.07 6.19 10.80 10.63 7.59 10.48 10.15 22.73 (kg/cm2) 最大伸度 (%) 1450 1070 1260 950 1200 1210 1300 630 破壊伸度 (%) 1520 1070 1300 970 1240 1230 1300 630 ・接着性(プライマ ーなし) アルミニウム板 ○ △+ △ △ ○ ○ ○ ○ ガラス板 △++ △ △ ○ △+-- スレート板 △ ○ △ △+ △ △ △ △ 硬質塩ビ板 △++ △ △+++-- ・接着性(プライマ ーあり) アルミニウム板 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ガラス板 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ スレート板 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ 硬質塩ビ板 ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ・スランプ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ・耐オゾン性 ○ - - - - - - - ・耐久性(8020) ○ - - - - - - - (注)EVAはエチレン−酢酸ビニル共重合体、VAc
は酢酸ビニル含量。 T−P樹脂はテルペン−フェノール樹脂。 C−I樹脂はクマロン−インデン樹脂。 α−MS樹脂はα−メチルスチレン樹脂。 −は未測定。
【0054】評価の項中の測定方法または評価方法は次
の通りである。 ・ 溶融粘度は、温度160℃にて、リオン株式会社製
のビスコテスターVT−04、No.2ローターを使用
した測定した。 ・ 粘度安定性は、温度160℃で3時間加熱(ただし
液面は窒素ガスにてカバーリング)後の粘度を、加熱前
の粘度で除した値である。 ・ 皮膜耐熱性は、厚さ2mmに塗布して、温度20℃に
5日放置した皮膜を、8mm×50mmの短冊形に切り取
り、10gの静荷重を加えて吊し、温度80℃の保温器
に入れ、1時間後に伸びが20mm以下のものを○、20
mmを越えるものを×と判定した。 ・ 接着性は、○>○- >△+ >△>△- >×の6段階
で判定した。△+ 以上が合格である。 ・ スランプは、JIS A5758に準じて測定し
た。温度は80℃である。 ・ 耐オゾン性は、JIS A5758に準じて測定し
た。 ・ 耐久性は、JIS A5758に準じて測定した。 ・ プライマーは、日東ポリマー工業株式会社製のパー
マシール専用プライマーを使用。
【0055】
【発明の効果】本発明の反応性ホットメルト組成物は、
ホットメルトとして使用するものであるので、対象個所
に適用後はほとんど瞬時に固化し、養生期間を必要とし
ない。従って、充填から硬化に至るまでのトラブル(動
きによる変形、色々な物が触れることによる欠損、ゴミ
等の付着の問題など)を生じない。
【0056】加えて溶融粘度が比較的低粘度であるた
め、加熱時の樹脂の変質が防止される上、充填作業が容
易となる。
【0057】そして対象個所に適用後は、空気中の酸素
により硬化するので、直射日光にさらされて高温となる
ような場合であっても、スランプを生じない。
【0058】また酸素硬化機構を利用するものであるの
で、末端NCO基を有するウレタンプレポリマーを使用
した反応性ホットメルト組成物における問題点(硬化速
度の湿度依存性、保存安定性の不足、衛生上の懸念な
ど)が全て解消している。
【0059】硬化後の物性は、低モジュラスで回復弾性
が大きく、耐オゾン性、耐侯性にすぐれ、JIS A5
758に規定される耐久性では8020に相当する性能
を有する。
【0060】本発明の反応性ホットメルト組成物は、上
記のような種々の利点を有するので、特に建築用、車両
用、電気・電子機器用のシーリング材として極めて有用
であり、また接着剤用としても有用である。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子末端にSH基を少なくとも一個有する
    ポリサルファイド前駆プレポリマー(A) 10〜60重量
    %、その硬化促進剤(B) の有効量、常温で固体の非反応
    性の軟質樹脂(C) 0〜40重量%、および、非反応性の
    粘着付与樹脂(D) 10〜70重量%を溶融混合してなる
    反応性ホットメルト組成物。
  2. 【請求項2】ポリサルファイド前駆プレポリマー(A)
    が、実質的にポリエーテルウレタン主鎖を有する末端S
    H基含有プレポリマーである請求項1記載の反応性ホッ
    トメルト組成物。
  3. 【請求項3】軟質樹脂(C) が、酢酸ビニル含量18〜7
    0重量%のエチレン−酢酸ビニル共重合体である請求項
    1記載の反応性ホットメルト組成物。
  4. 【請求項4】粘着付与樹脂(D) が、(a) テルペン−フェ
    ノール樹脂、(b) クマロン樹脂、インデン樹脂またはク
    マロンーインデン樹脂、(c) アビエチン酸型ロジンの活
    性水素を消去するかその二重結合の少なくとも一部を消
    去したロジン誘導体、(d) 低分子量スチレン系樹脂、よ
    りなる群から選ばれた少なくとも1種の樹脂である請求
    項1記載の反応性ホットメルト組成物。
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