JP2959761B1 - ガイド付きの角膜等穿入刀 - Google Patents

ガイド付きの角膜等穿入刀

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Abstract

【要約】 【課題】 白内障手術等における角膜及び強角膜等の切
開トンネル作成において、初心者であっても一定の深
さ、一定の形状で自己閉鎖性が高いトンネルが容易かつ
確実に作成できるガイド付き角膜等穿入刀を提供する。 【解決手段】クレセントナイフ1の刃部4の基部側から
先端に向けてこの刃部4に沿ってガイドアーム2を設
け、このガイドアーム先端部2aと刃部先端部4aとは
所定間隔をあけ、角膜等の切開の際当該ガイドアーム2
が刃部4のストッパー及びガイドと成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主に眼科におけ
る、白内障手術の角膜又は強膜切開トンネル、緑内障手
術時の強膜フラップ等の作成、角膜屈折矯正手術、例え
ば「CORNEAL INLAY」手術における角膜内、レンズ挿入
用トンネル作成、「INTRASTROMAL CORNEALRING」手術に
おける近視治療時の角膜内、PMMA製バンド挿入用トンネ
ル作成、表層角膜移植時の角膜移植片の作成、「LASI
K」手術における角膜にフラップを作成し、当該フラッ
プをめくり上げてレーザ光線を照射する際の当該角膜フ
ラップ作成、などと言った表面から一定の深度のトンネ
ル状の切開を必要とする手術において、使用する角膜等
穿入刀(「ケラトーム」及び「クレセント・ナイフ」等
を言う。)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば白内障手術においては、強角膜及
び角膜を切開してトンネルを作成し、このトンネルを使
用して、水晶体の核を超音波によって砕き、砕かれた水
晶体の核と皮質を吸引した後、この切開創から上記水晶
体の代わりに眼内レンズを移植する。強膜及び角膜の中
に比較的長いトンネル状の切開創を作れば、創を縫合し
なくても眼圧によって眼球が元の形に復元しようとする
力によって創は強く接着し、トンネルがないものでかつ
縫合を必要とする切開創よりも乱視が少なく、しかも切
開後の接着が強固な創を作成できる。この発明の角膜等
穿入刀は上記白内障手術等において強角膜及び角膜の切
開トンネルを作成する際に用いるものである。
【0003】図14及び図15は眼の構造の概略図であ
る。51は角膜、52は前房、53は瞳孔、54は水晶
体、55は虹彩、56は硝子体、57は網膜、58は角
膜輪部、59は強角膜、及び60は結膜を夫々表す。
【0004】従来より、超音波白内障手術の角膜切開創
の作成に使用される角膜等穿入刀は、眼球における円滑
な切開創の作成、及び当該角膜等穿入刀の微妙な動きを
し易くするために図16及び図17のクレセントナイフ
1に示すように、その先端部近くの箇所が一方に屈曲し
たものが使用されている。
【発明が解決しようとする課題】
【0005】しかしながら、上記の様な眼球の手術は、
高度で繊細な技術を必要するものである。例えば上記強
角膜及び角膜を切開してトンネルを作成する作業は、厚
さ600μm〜1000μmの薄い球体である眼球壁の
一部に深度が一定の切開創を作るものであり、これらの
切開創を正確に得ることは容易ではなく、まして初心者
であれば困難なことであった。
【0006】そこでこの発明は、白内障手術における角
膜51及び強角膜59等の切開トンネル作成において、
初心者であっても一定の深さ、一定の形状で自己閉鎖性
が高いトンネルが容易かつ確実に作成できるガイド付き
角膜等穿入刀を提供し、上記課題を解決するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1項の発明は、角
膜等穿入刀の屈曲した刃部の基部側から先端部にかけ
て、上記刃部の屈曲内側に沿って、先端部に一定幅を有
するガイドアームを設け、このガイドアーム先端部と上
記刃部の先端部とは所定間隔をあけ、角膜等の切開の際
当該ガイドアームが上記刃部のストッパー及びガイドと
成る、角膜等穿入刀である。
【0008】請求項2項の発明は、角膜等穿入刀の屈曲
した刃部の基部側から先端部にかけて、上記刃部の屈曲
内側に沿って、先端部に一定幅を有するガイドアームを
突出自在に設け、このガイドアーム先端部と上記刃部の
先端部とは所定間隔をあけ、角膜等の切開の際当該ガイ
ドアームが上記刃部のストッパー及びガイドと成る、角
膜等穿入刀である。
【0009】請求項3項の発明は、角膜等穿入刀の屈曲
した刃部の基部側から先端部にかけて、上記刃部の屈曲
内側に沿って、先端部に一定幅を有するガイドアームを
着脱自在に設け、このガイドアーム先端部と上記刃部の
先端部とは所定間隔をあけ、角膜等の切開の際当該ガイ
ドアームが上記刃部のストッパー及びガイドと成る、角
膜等穿入刀である。
【0010】
【実施の形態】この発明の実施の形態例を図について説
明する。まず図1及び図2は、この発明の第1の実施の
形態例を示し、ガイド付きのクレセントナイフ1を表
す。ここで使用するクレセントナイフ1は図16及び図
17に示す、スティール製の既存のものである。このク
レセントナイフ1の先端からやや後方よりの柄の部分で
あって人が手で握る箇所に、ガイドアーム2を固定具3
によって固定している。また上記クレセントナイフ1の
先端の刃部4は上方向に屈曲している。
【0011】次に図3乃至図6によって、ガイドアーム
2、及びこのガイドアーム2をクレセントナイフ1に取
り付ける固定具3を説明する。この固定具3は略直方体
の本体5から成り、この本体5の略中央部、長手方向に
上記クレセントナイフ1の柄を貫通して固定する貫通孔
7を穿っており、本体5の下方外側から上記貫通孔7ま
で螺着した螺子6によって、上記クレセントナイフ1の
柄を締め付けて固定する。このガイドアーム2は、細い
金属の棒状体を細長い略U字型に形成したものから成
り、U字の底部に該当するガイドアーム2の先端箇所
は、図4乃至図6に示すように一定幅を有する形状とな
っており、実際にガイドアーム2をクレセントナイフ1
に取り付け、強角膜に差し入れた場合、強角膜表面に当
接するガイドアーム先端部2aは強角膜の表面を傷つけ
ない水平な棒状と成っている。またこのガイドアーム先
端部2aとは反対側の端部2bを基部として、上記固定
具3の上部に固定している。さらにまたこのガイドアー
ム先端部2aは略40度、上記クレセントナイフ1の刃
部4が折曲している方向とほぼ同じ方向に折曲してい
る。この実施の形態例では刃部先端部4aとガイドアー
ム先端部2aとの間隔は、局所眼球壁の1/2の厚さで
ある約500μmに設定されている。
【0012】次にこの固定具3によってガイドアーム2
を取り付けたクレセントナイフ1を使って、強角膜切開
トンネルの作成を説明する。図7及び図8に示すよう
に、まず結膜60を切開した後、強膜又は角膜に外方切
開線60aを作成する。次にこの外方切開線60aにこ
の発明のガイドアーム2を取り付けたクレセントナイフ
1を当てがってトンネルを掘り始めるが、このトンネル
の掘り上げを始める際の位置は、強角膜59の厚さの約
半分の位置から始める。そしてクレセントナイフ1をそ
の刃部4の先端部4aを中心として当該クレセントナイ
フ1を下方向に回動させながら、上記外方切開線60a
からトンネルを掘り上げて行く。この時ガイドアーム先
端部2aが強角膜59、角膜輪部58の夫々の表面を押
さえながら進行するので、このガイドアーム先端部2a
がガイド及びストッパーと成って、クレセントナイフ1
の刃部4がそれ以上深く入ることがない。また図9に示
すように、ガイドアーム2の一定幅を有する形状から成
る先端箇所によって切開局所の強角膜59及び角膜輪部
58を押さえるので、これらの強角膜59等の各表面が
平面と成り、クレセントナイフ1の刃部4の横幅の端か
ら端まで一定の切開深度が確保される。この様な結果、
平面状のクレセントナイフ1で平面状になった強角膜5
9及び角膜輪部58に深さ一定の切開創を容易に作成で
きる。
【0013】次に第2の実施の形態例を図10によって
説明する。この第2の実施の形態例で使用するのは、ダ
イアモンドクレセントナイフ11である。このダイアモ
ンドクレセントナイフ11では、当該ダイアモンドクレ
セントナイフ11の刃部12に沿ってガイドアーム13
が設けられているが、この第2の実施の形態例において
は、上記第1の実施の形態例と異なり、ガイドアーム1
3のダイアモンドクレセントナイフ11の刃部12に沿
っての突出具合を調節自在に設けている。即ち第2の実
施の形態例では、ダイアモンドクレセントナイフ11の
刃部12と反対の端部に、ガイドアーム13の突出具合
を、当該ガイドアーム13の長手方向に押引する(図1
0矢印参照)ことによって調節する調節部14を設け
て、ガイドアーム13の突出具合を自在に調節できるよ
うに成っている。
【0014】このダイアモンドクレセントナイフ11を
使って、強角膜59等の切開トンネルを作成する方法
は、上記第1の実施の形態例の場合と同様であるが、こ
の第2の実施の形態例においては、事前に調節部14を
押引して、ガイドアーム先端部13aとダイアモンドク
レセントナイフ11の刃部先端部12aとの間隔を局所
眼球壁の1/2幅である約500μmに設定している。
またこの第2の実施の形態例では、ガイドアーム先端部
13aは一定幅を有する形状であるが、屈曲しておら
ず、直線状である。そしてこの第2の実施の形態例にお
けるダイアモンドクレセントナイフ11によれば、調節
部14を押せばガイドアーム先端部13aが突出し、調
節部14を引けばガイドアーム先端部13aが引き込
む。この様にすることによって、ガイドアーム13の突
出具合を調整できるので、ガイドアーム先端部13aと
ダイアモンドクレセントナイフ11の刃部先端部12a
との間隔を最初から固定している上記第1の実施の形態
例のものと比べ、実際の強角膜59や角膜輪部58の厚
さに応じて、上記間隔を大きくすれば切り込みは深くな
り、また上記間隔を小さくすれば切り込みを浅くできる
等、自在に調節することができ、ガイドアーム先端部1
3aとダイアモンドクレセントナイフ11の刃部先端部
12aとの間隔を最適な間隔に調整することができる。
【0015】また従来のダイアモンドクレセントナイフ
では、刃部の部分がダイアモンドであるため透明である
が、強角膜59等内部に切り込んだ際は刃部の位置の確
認が困難な場合があったが、この第2の実施の形態例に
おけるダイアモンドクレセントナイフ11によると、上
記第1の実施の形態例と同様にガイドアーム13が刃部
12に沿って設けられているので、刃部12の位置の確
認が容易であり、必要以上に切開するということがな
い。またガイドアーム13の一定幅を有する形状から成
る先端箇所によって切開局所の強角膜59及び角膜輪部
59を押さえるので、これらの強角膜59等の各表面が
平面と成り、ダイアモンドクレセントナイフ13の刃部
12の横幅の端から端まで一定の切開深度が確保され
る。その結果、平面状のダイアモンドクレセントナイフ
11によって平面状になった強角膜59及び角膜輪部5
8に深さ一定の切開創を容易に作成できる。
【0016】次に第3の実施の形態例を図11によって
説明する。この第3の実施の形態例では、角膜51を切
開する際に使用するダイアモンドケラトーム21を使用
する。このダイアモンドケラトーム21は、その刃部2
2に沿ってガイドアーム23が調節部24によって突出
具合を調節自在に設けられているのは、上記第2の実施
の形態例と同様であるが、この第3の実施の形態例で
は、さらにガイドアーム23の突出具合の微妙な調整が
できる微調整ダイアル25を上記調節部24に隣接して
設けている。
【0017】このダイアモンドケラトーム21を使っ
て、角膜切開トンネルの作成を説明する。通常では角膜
トンネルの作成に関しては一面切開法によって行なうこ
とが多いが、この第3の実施の形態例では、角膜51の
切開を二面で切り込む二面切開法によって行う。この二
面切開法で切開創を作成した場合、外側からかかる力に
弱く、創口のずれが起きやすいという一面切開法に比
べ、作成した切開創の自己閉鎖率は高いが、その分切開
トンネルの作成が複雑で困難である。
【0018】まずこのダイアモンドケラトーム21の調
整部24を押して或る程度ガイドアーム23を押し進
め、その後微調整ダイアル25を回して調整し、ガイド
アーム先端部23aとダイアモンドケラトーム21の刃
部先端部22aとの間隔を角膜51の1/2の幅の40
0μmとする。その後他のナイフにより角膜半層切開創
51aを作成し、図12に示すようにこの切開創からダ
イアモンドケラトーム21を角膜51の実質内部に挿入
し穿入する。そこでダイアモンドケラトーム21による
トンネルが予定している長さに作成されたら、図13に
示すように、前房穿入の際ガイドアーム23が妨げとな
らないように、ガイドアーム23を手前に引いて、ダイ
アモンドケラトーム21の刃部先端部22aからガイド
アーム先端部23aを適当な間隔まで離し、刃部先端部
22aを前房に突き進める。これにより角膜切開トンネ
ルが作成される。
【0019】上記角膜51内部にこのダイアモンドケラ
トーム21を挿入する際も、ダイアモンドケラトーム2
1の刃部22に沿ってガイドアーム23を設けているの
で、当該ダイアモンドケラトーム21が必要以上に深く
進もうとするとガイドアーム23がストッパーと成り、
ガイドアーム23が角膜51の表面に阻まれて進行でき
ず、予定通りの深さのトンネルが作成できる。また従来
のダイアモンドケラトームでは、刃部の部分がダイアモ
ンドのため透明であるが、角膜51等内部に切り込んだ
際は刃部の位置の確認が困難な場合があったが、ガイド
アーム23が角膜51の表面上を進行するため、ガイド
アーム23の進行状態を見ていればこのガイドアーム2
3がガイドと成り、ダイアモンドケラトーム21の刃部
22の進行具合も分かり、予定通りの形状の切開トンネ
ルを作成することができる。
【0020】さらに切開するに際し、ガイドアーム23
の一定幅を有する形状から成る先端箇所によって切開局
所の強角膜59及び角膜輪部58を押さえるので、これ
らの強角膜59等の各表面が平面と成り、ダイアモンド
ケラトーム21の刃部22の横幅の端から端まで一定の
切開深度が確保される。その結果、平面状のダイアモン
ドケラトーム21によって平面状になった強角膜59及
び角膜輪部58に深さ一定の切開創を容易に作成でき
る。また調節部24に加えて微調整ダイアル25を設け
ているので、刃部先端部22aとガイドアーム先端部2
3aの間隔の微妙な調整が確実かつ容易にできる。この
様に第3の実施の形態例のダイアモンドケラトーム21
を使用すれば、二面切開法であっても一定深度及び一定
形状の切開トンネルを容易かつ確実に作成することがで
きる。また一面切開法においても、ダイアモンドケラト
ーム21を使用すれば容易かつ確実に切開トンネルを作
成することができる。
【0021】上記第1の実施の形態例では固定されたガ
イドアーム2を採用して刃部先端部4aとガイドアーム
先端部2aとの間隔を固定し、また第2の実施の形態例
では移動自在なガイドアーム13を採用して刃部先端部
12aとガイドアーム先端部13aとの間隔を調整自在
とし、さらに第3の実施の形態例では移動自在なガイド
アーム23を採用して刃部先端部22aとガイドアーム
先端部23aとの間隔を調整自在としているが、これら
のガイドアームは固定されたもの又は移動自在なものと
限定されたものではなく、それ故上記刃部先端部4a、
12a、22aとガイドアーム先端部2a、13a、2
3aとの間隔についても、固定されたもの又は調整自在
なものと限定されるものではない。また上記第1の実施
の形態例ではスティール製のクレセントナイフ1を、第
2の実施の形態例ではダイアモンドクレセントナイフ1
1を、また第3の実施の形態例ではダイアモンドケラト
ーム21を使用したが、これらのナイフはその材質及び
形状について限定されるものではない。
【0022】さらに上記実施の形態例では、ガイドアー
ム2、13、23を細い金属の棒状体から成るものを使
用したが、ガイドアーム2、13、23の形状及び材質
はこれらのものに限定されるものではない。
【0023】また第1の実施の形態例において、ガイド
アーム2をクレセントナイフ1に固定する手段として略
直方体の固定具を使用しているが、ガイドアーム2をク
レセントナイフ1に固定する手段としては、これらの形
状及び構成に限るものではなく、また刃部4の先端部4
aとガイドアーム2の先端部2aの間隔を約500μm
としているが、この間隔はこの発明の必須要件ではな
い。第2の実施の形態例及び第3の実施の形態例におい
て、ガイドアーム13、23を突出調整自在に設ける手
段及び突出具合を微調整する手段として、調整部14、
24や微調整ダイヤル25を使用したが、ガイドアーム
13、23を突出自在に設ける手段及び微調整する手段
としては、これらに限るものではない。さらに第3の実
施の形態例において刃部22の先端部22aとガイドア
ーム23の先端部23aの間隔を400μmとしている
が、これはこの発明の必須要件ではない。また上記実施
の形態例においては、眼科の角膜及び強角膜における切
開トンネルの作成に関して述べてきたが、例えば外科に
おいても上記切開トンネル作成のような手術を行なう際
には、この発明における角膜等穿入等を使用することが
できる。
【0024】
【発明の効果】請求項1項の発明によれば、角膜等穿入
刀の屈曲した刃部の基部側から先端部にかけて、上記刃
部の屈曲内側に沿って、先端部に一定幅を有するガイド
アームを設けてので、角膜等穿入刀が必要以上に深く進
もうとすると上記ガイドアームがストッパーと成り、当
該ガイドアームの先端が角膜等の表面に当り、当該穿入
刀はこれ以上進入できず、予定通りの深さのトンネルが
作成できる。また眼球上をガイドアームを滑らせて刃を
進めるため、ガイドアームの進行状態を見ていればこの
ガイドアームがガイドと成り、角膜等穿入刀の刃部の進
行も分かり、予定通りの形状の切開創を作成することが
できる。さらにダイアモンド製の角膜等穿入刀を使用し
ても、角膜等の内部に掘り込んだ際でも刃部の位置の確
認が容易にできる。この様にこの発明の角膜等穿入刀を
使用すれば、術者の意図した長さと深さを持つ切開創が
正確にできる。
【0025】請求項2項の発明によれば、請求項1項の
発明の効果に加えて、ガイドアームを角膜等穿入刀に突
出調整自在に設けているので、ガイドアームの先端と角
膜等穿入刀の刃先との間隔を最初から固定している上記
請求項1項の発明のものと比べ、実際の強角膜や角膜等
の厚さに応じて、広くしたり狭くしたりすることがで
き、ガイドアームの先端とクレセントナイフの刃先との
間隔を最適な間隔に調整することができる。さらに請求
項3項の発明によれば、ガイドアームを着脱自在に設け
ているので、必要に応じて既存の角膜等穿入刀にこのガ
イドアームを着脱でき、汎用性が高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施の形態例のクレセントナ
イフの正面図である。
【図2】この発明の第1の実施の形態例のクレセントナ
イフの平面図である。
【図3】この発明の第1の実施の形態例の固定具の正面
図である。
【図4】この発明の第1の実施の形態例の固定具の平面
図である。
【図5】この発明の第1の実施の形態例の固定具の右側
面図である。
【図6】この発明の第1の実施の形態例の固定具の左側
面図である。
【図7】この発明の第1の実施の形態例において、外方
切開線を設け当該箇所にクレセントナイフを当て切開ト
ンネルを掘り始める状態の説明要図である。
【図8】この発明の第1の実施の形態例において、外方
切開線からクレセントナイフによって、切開トンネルを
掘り上げた状態の説明要図である。
【図9】この発明の第1の実施の形態例において、外方
切開線からクレセントナイフによって切開し、切開局所
が平面と成っている状態の説明図である。
【図10】この発明の第2の実施の形態例におけるダイ
アモンドクレセントナイフの正面図である。
【図11】この発明の第3の実施の形態例におけるダイ
アモンドケラトームの正面図である。
【図12】この発明の第3の実施の形態例におけるダイ
アモンドケラトームを、角膜半層切開創からその両肩が
角膜内に完全に入るまで進めた状態の説明要図である。
【図13】この発明の第3の実施の形態例におけるダイ
アモンドケラトームを、角膜半層切開創から侵入させ、
さらに進めて前房内まで穿入させた状態の説明要図であ
る。
【図14】眼球の正面説明図である。
【図15】眼球の垂直方向断面説明図である。
【図16】従来のクレセントナイフの正面図である。
【図17】従来のクレセントナイフの平面図である。
【符号の説明】
1 クレセントナイフ 2 ガイドア
ーム 2a ガイドアーム先端部 4 刃部 4a 刃部先端部 11 ダイアモ
ンドクレセントナイフ 12 刃部 12a 刃部先
端部 13 ガイドアーム 13a ガイド
アーム先端部 21 ダイアモンドケラトーム 22 刃部 22a 刃部先端部 23 ガイド
アーム 23a ガイドアーム先端部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 角膜等穿入刀の屈曲した刃部の基部側か
    ら先端部にかけて、上記刃部の屈曲内側に沿って、先端
    部に一定幅を有するガイドアームを設け、このガイドア
    ーム先端部と上記刃部の先端部とは所定間隔をあけ、角
    膜等の切開の際当該ガイドアームが上記刃部のストッパ
    ー及びガイドと成ることを特徴とする、角膜等穿入刀。
  2. 【請求項2】 角膜等穿入刀の屈曲した刃部の基部側か
    ら先端部にかけて、上記刃部の屈曲内側に沿って、先端
    部に一定幅を有するガイドアームを突出自在に設け、こ
    のガイドアーム先端部と上記刃部の先端部とは所定間隔
    をあけ、角膜等の切開の際当該ガイドアームが上記刃部
    のストッパー及びガイドと成ることを特徴とする、角膜
    等穿入刀。
  3. 【請求項3】 角膜等穿入刀の屈曲した刃部の基部側か
    ら先端部にかけて、上記刃部の屈曲内側に沿って、先端
    部に一定幅を有するガイドアームを着脱自在に設け、こ
    のガイドアーム先端部と上記刃部の先端部とは所定間隔
    をあけ、角膜等の切開の際当該ガイドアームが上記刃部
    のストッパー及びガイドと成ることを特徴とする、角膜
    等穿入刀。
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