JP2959601B2 - 数値制御装置 - Google Patents

数値制御装置

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JP2959601B2 JP9703692A JP9703692A JP2959601B2 JP 2959601 B2 JP2959601 B2 JP 2959601B2 JP 9703692 A JP9703692 A JP 9703692A JP 9703692 A JP9703692 A JP 9703692A JP 2959601 B2 JP2959601 B2 JP 2959601B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数値制御工作機械を制
御する数値制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の数値制御装置の運転の方法として
は、実行すべき数値制御情報を選択し、その数値制御情
報の実行を行なうよう数値制御装置に指令を行なう自動
運転と呼ばれる方法、数値制御情報を構成する制御情報
を一つ一つ入力し、その入力した制御情報を一つ一つ実
行するよう数値制御装置に指令を行なうMDI運転と呼
ばれる方法、押しボタンの操作などで、直接機械動作を
制御する手動運転と呼ばれる方法などがある。
【0003】図8は、従来の数値制御装置の一例を示す
ブロック図であり、例えば、手動運転の場合には、機械
制御指令MCCが操作パネル1等からデータ入力部2を
介して直接機械制御部7に送出され、機械制御部7がこ
の機械制御指令MCCに従って、各軸モータや油圧バル
ブ等の機械部を制御する。一方、MDI運転の場合に
は、操作パネル1等からデータ入力部2を介して入力さ
れる制御情報一つ一つが数値制御情報実行部6に送出さ
れる。数値制御情報実行部6は入力された制御情報CI
Dmに従って、機械制御部7に対し機械制御指令MCC
を送出し、機械制御部7がこの機械制御指令MCCに従
って、各軸モータや油圧バルブ等の機械部を制御する。
【0004】また、自動運転の場合には、操作パネル1
等からデータ入力部2を介して入力された数値制御情報
CIDは、数値制御情報メモリ5に格納される。数値制
御情報選択部4は、操作パネル1等からデータ入力部2
を介して入力される数値制御情報選択指令ISCと、数
値制御情報メモリ5から読出した数値制御情報リスト情
報CLDに基づいて、実行する数値制御情報CIDnを
選択し、選択情報SIDを選択数値制御情報開始指令部
3に知らせる。
【0005】選択数値制御情報開始指令部3は、操作パ
ネル1等からデータ入力部2を介して入力される選択数
値制御情報開始指令SSCを受け、選択情報SIDに基
づいて、選択された数値制御情報CIDnの実行を開始
するよう、数値制御情報実行部6に実行指令ESCを送
出する。数値制御情報実行部6は、選択数値制御情報開
始指令部3からの実行指令ESCに従い、数値制御情報
メモリ5から実行すべき数値制御情報CIDnを読出
し、読出した数値制御情報CIDnの実行を開始する。
そして、数値制御情報実行部6は、数値制御情報CID
n内の制御情報に従って、機械制御部7に対して機械制
御指令MCCを送出する。機械制御部7はこの機械制御
指令MCCに従って、各軸モータや油圧バブル等の機械
部を制御する。
【0006】図9は図8の入力データ部の一例である操
作パネルを示したものである。この操作パネルにおい
て、モード選択キー102は、自動運転、MDI運転、
手動運転の各モードを選択するキーである。画面操作キ
ー103は、CRT画面上に表示されるデータに応じて
データを入力するキーである。ファンクションキー10
4は、CRT画面101上の、ファンクションキー10
4の上部に当たる場所にその機能内容が表示され、ファ
ンクションキー104を操作することによって、表示さ
れた機能が実行される。手動操作ボタン類105は、手
動運転モードで機械の運転を行なう場合に使用する押し
ボタンスイッチや、ロータリースイッチ、パルスハンド
ル等である。
【0007】非常停止ボタン108は、緊急に機械動作
を停止したい場合に操作する押しボタンスイッチであ
る。一時停止ボタン107は、数値制御情報の実行を一
時的に停止する場合に操作する押しボタンスイッチであ
る。起動ボタン106は、自動運転モードで画面操作キ
ー103や、ファンクションキー104を操作すること
により選択された数値制御情報を実行する場合や、MD
I運転モードで画面操作キー103やファンクションキ
ー104を操作して入力された数値制御情報を構成する
一つ一つの制御情報を、一つ一つ実行する場合に操作す
る押しボタンスイッチである。
【0008】操作者が、このような操作パネルを操作し
て手動運転を行なおうとすれば、モード選択キー102
を用いて手動運転モードに切替え、その後、手動操作ボ
タン類105を操作して機械部の運転を行なうことにな
る。また、MDI運転であれば、モード選択キー102
を用いてMDI運転モードに切替え、その後、画面操作
キー103から制御情報を一つ一つ入力した後に起動ボ
タン106を押し、機械部の運転を行なうことになる。
自動運転を行なわずに実際の加工を行なおうとすれば、
これらの手動運転モードとMDI運転モードとを適宜切
替えながら機械の運転を行なうことになり、例えば、加
工時間より自動運転を行なうための数値制御情報を作成
する時間の方が長い場合は、この方法で加工を行なうこ
とが多い。
【0009】一方、自動運転中に、工具の破損や工具の
磨耗などで、数値制御情報の実行を一時中断して工具の
交換などを行なう必要が生じた場合、操作者は、一時停
止ボタン107を押して数値制御情報の実行を一時停止
した後、手動運転モードとMDI運転モードとを適宜切
替えながら工具の交換などを行ない、再び、中断した数
値制御情報の実行を開始することになる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の数値制御装置に
おいては、自動運転を行なうための数値制御情報を作成
する時間の方が加工時間より長いような場合には、操作
者が手動運転モードとMDI運転モードとを適宜切替え
ながら加工を行なうことが多い。しかし、この手動運転
モードとMDI運転モードとを適宜切替えながら加工を
行なう方法では、操作内容が複雑となるため場合によっ
ては操作ミスを犯し、正しい加工ができなかったりする
ことがあった。一方、自動運転の最中にも、工具の破損
などのような不測の事態が発生することがある。そのよ
うな場合は、一旦数値制御情報の実行を中断し、手動運
転モードとMDI運転モードとを適宜切替えながら不測
の事態への対処を行ない、再び、中断した数値制御情報
の実行を開始することになる。
【0011】しかし、この手動運転モードとMDI運転
モードとを適宜切替えながら交換などを行なう方法で
は、操作内容が複雑となるため場合によっては操作ミス
を犯し、不測の事態に正しく対処できなかったりするこ
とがあった。また、自動運転の最中に、工具の磨耗など
で工具の交換が必要となることもある。この場合、操作
者は、工具が切削状態から抜け出ているのを確認して加
工を中断し、新しい工具に交換し、加工を再開する作業
が必要となる。この場合も工具の折損の場合と同様に手
動運転モードとMDI運転モードとを適宜切替えながら
工具の交換などを行なう方法を取らなくてはいけないば
かりでなく、切削状態ではこのような作業ができないた
め、操作者は切削状態を抜け出るのを待たなければいけ
なくなり、その間は作業者にとって無駄な時間となって
しまっていた。本発明は上述した事情より成されたもの
であり、本発明の目的は、操作パネル上での単純な操作
で、予め入力された数値制御情報を実行できる数値制御
装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、実行する数値
制御情報を予め登録する登録手段と、操作者からの指示
に対応して数値制御情報の実行開始を指令する指令手段
と、操作者からの指示に基づいて開始された数値制御情
報を他の実行中の数値制御情報と同時に実行可能な実行
手段とを持った数値制御装置に関するものであり、本発
明の上記目的は、前記実行手段は、前記指示に対応した
数値制御情報の中に他の実行中の数値制御情報の実行を
制御する情報が含まれていた場合、その情報に基づいて
他の実行中の数値制御情報の実行を制御することにより
達成される。
【0013】
【作用】本発明の数値制御装置にあっては、操作パネル
上の押しボタンを押すなどの単純な操作でメモリ内の数
値制御情報を実行できるので、手動運転とMDI運転の
組合せによる複雑な操作が不要になる。さらに、他の実
行中の数値制御情報の実行を制御できるので、上記操作
を用いて不測事態に対処することが可能になる。
【0014】
【実施例】図1は本発明の数値制御装置の一例を図8に
対応させて示すブロック図であり、同一構成箇所は同符
号を付して説明を省略する。本発明の数値制御装置は従
来の数値制御装置に対し、第1数値制御情報実行開始指
令部8、第2数値制御情報実行開始指令部9、実行数値
制御情報登録メモリ11が新たに追加されると共に、も
う一つの数値制御情報実行部である副数値制御情報実行
部10が追加される。実行数値制御情報登録メモリ11
に登録されている1番目の名称の数値制御情報を実行さ
せる指令である第1数値制御情報開始指令SC1が、操
作パネル1等からデータ入力部2を介して第1数値制御
情報実行開始指令部8に送出されると、第1数値制御情
報実行開始指令部8は、副数値制御情報実行部10に対
して、第1数値制御情報として登録してある数値制御情
報を実行するように実行指令EC1を送出する。
【0015】また、第2数値制御情報開始指令SC2
が、操作パネル1等からデータ入力部2を介して、第2
数値制御情報実行開始指令部9に送出されると、第2数
値制御情報実行開始指令部9は、副数値制御情報実行部
10に対して、第2数値制御情報として登録してある数
値制御情報を実行するように実行指令EC2を送出す
る。実行指令EC1又はEC2を受けた副数値制御情報
実行部10は、予め登録されている実行数値制御情報登
録メモリ11の実行開始指示データSCDの内容を参照
して実行すべき数値制御情報を決定した後、予め入力さ
れ数値制御情報メモリ5に格納されている実行すべき数
値制御情報CIDkを読出し、読出した数値制御情報C
IDkの実行を開始する。そして、副数値制御情報実行
部10は、数値制御情報CIDk内の制御情報に従っ
て、機械制御部7に対し、機械制御指令MMCを送出す
る。機械制御部7は、この機械制御指令MMCに従っ
て、各軸モータや油圧バルブ等の機械部を制御する。こ
の場合、副数値制御情報実行部10は、数値制御情報実
行部6の動作と同時に実行を行なうことが可能である。
【0016】また、副数値制御情報実行部10が実行し
ている数値制御情報CIDkの中に、数値制御情報実行
部6が実行中の数値制御情報CIDnを制御する制御情
報が含まれていた場合、副数値制御情報実行部10は、
数値制御情報実行部6に対し、数値制御情報実行部6で
の数値制御情報CIDnの実行を制御する要求信号RS
を送出する。要求信号を受けた数値制御情報実行部6で
は、副数値制御情報実行部10からの要求を実行した
後、要求実行完了信号CRSを副数値制御情報実行部1
0に返送する。副数値制御情報実行部10は、要求実行
完了信号CRSを待ち、これを受取ると、制御情報CI
Dnを制御する制御情報の次の制御情報から実行を継続
していく。
【0017】図5は、実行数値制御情報登録メモリの内
容の一例を示したものである。第1数値制御情報実行開
始指令部8に対して、第1数値制御情報開始指令がデー
タ入力部2を介して操作パネル1から入力された場合、
副数値制御情報実行部10が実行する数値制御情報は、
“SPECIAL−HOLE.MIN”の名称で数値制
御情報メモリ5に格納されている情報であり、第2数値
制御情報実行開始指令部9に対して、第2数値制御情報
開始指令がデータ入力部2を介して操作パネル1等から
入力された場合、副数値制御情報実行部10が実行する
数値制御情報は、“TOOL−CHANGE.MIN”
の名称で数値制御情報メモリ5に格納されている情報で
ある。
【0018】図2は、図1の副数値制御情報実行部が、
予め登録してある数値制御情報を実行するように、第1
又は第2の数値制御情報開始指令部8,9から指令を受
けた場合の処理の一例を示すフローチャートである。副
数値制御情報実行部10は、第1又は第2の数値制御情
報開始指令部8,9から、予め登録してある数値制御情
報を実行するように実行指令を受けた場合、まず実行数
値制御情報登録メモリ11を参照し、実行開始指示デー
タに基づいて実行すべき数値制御情報を決定する(ステ
ップS1)。次に、実行するように決定された数値制御
情報を数値制御情報メモリ5から読出す(ステップS
2)。この実行すべき数値制御情報は、予め外部から入
力されており、入力する数値制御情報の内容を変更する
ことによって、数値制御情報の実行による動作を変更す
ることが可能となる。副数値制御情報実行部10は、実
行すべき数値制御情報を数値制御情報メモリ5から読出
した後、読出した数値制御情報を実行して処理を終了す
る(ステップS3)。
【0019】次に、副数値制御情報実行部での数値制御
情報の実行制御の動作例を、図3のフローチャートに従
って説明する。副数値制御情報実行部10は、まず、数
値制御情報の内、解釈すべき制御情報の行を示すデータ
のnを1とし(ステップS11)、そのn行目の制御情
報を解釈する(ステップS12)。そして、その制御情
報の内容が、数値制御情報の実行を終了する情報か否か
を判定し(ステップS13)、終了する情報でなけれ
ば、数値制御情報実行部6での数値制御情報の実行を制
御する情報か否かの判定を行なう(ステップS14)。
【0020】判定の結果、制御情報の内容が、数値制御
情報実行部6での数値制御情報の実行を制御する情報で
あれば、数値制御情報実行部6に対し、数値制御情報実
行部6での数値制御情報の実行を制御する要求信号を送
出し(ステップS15)、それに対する要求実行完了信
号を入力したか否かの判定を繰返しながら、要求実行完
了信号の返送を待つ(ステップS16)。要求実行完了
信号が数値制御情報実行部6から返送されると、その制
御情報の終了したことを意味するので、解釈すべき制御
情報の行を示すデータのnに1加える処理に移行する
(ステップS18)。
【0021】一方、ステップS14において、制御情報
の内容が、数値制御情報実行部6での数値制御情報の実
行を制御する情報でなければ、制御情報の内容を実行す
る処理に移行し、その制御情報の内容を実行した後(ス
テップS17)、解釈すべき制御情報の行を示すデータ
のnに1加える処理に移行する(ステップS18)。解
釈すべき制御情報の行を示すデータのnに1加える処理
が終了した後、再び、そのn行目の制御情報を解釈する
処理に移行する(ステップS12)。以後、上記の処理
を繰返し、ステップS13において、制御情報の内容が
終了する情報であれば、副数値制御情報実行部10は数
値制御情報の実行を全て終了する。
【0022】図4は、図1の第1数値制御情報実行開始
指令部8及び第2数値制御情報実行開始指令部9に対応
する第1及び第2数値制御情報開始指令を送付するため
の押しボタンスイッチが装着された操作パネルの一例で
ある。この操作パネルにおいて、第1数値制御情報起動
ボタン109が押されると、実行数値制御情報登録メモ
リ11に第1数値制御情報として登録された数値制御情
報が実行される。実行数値制御情報登録メモリ11の実
行開始指示データの内容が図5に示されたような内容で
あれば、“SPECIAL−HOLE.MIN”という
名称の数値制御情報が実行される。第2数値制御情報起
動ボタン110が押されると、実行数値制御情報登録メ
モリ11に第2数値制御情報として登録された数値制御
情報が実行される。実行数値制御情報登録メモリ11の
実行開始指示データの内容が図5に示されたような内容
であれば、“TOOL−CHANGE.MIN”という
名称の数値制御情報が実行される。
【0023】図6は、第1数値制御情報起動ボタンが押
されたときに実行される数値制御情報の具体例である。
同図に示される数値制御情報は、穴あけ加工を行なうた
めの数値制御情報であり、第1行目の制御情報で主軸の
回転数を決め、第2行目の制御情報で、Z軸をZ=3の
位置まで早送りで移動すると共に主軸を正転させる。第
3行目の制御情報では切削水を出し、第4行目の制御情
報で、送り速度100mm/minでz=−50の位置
まで切削送りで移動した後、第5行目の制御情報で主軸
を停止し、第6行目の制御情報で切削水を止める。そし
て、第7行目の制御情報で、送り速度200mm/mi
nでZ=3の位置まで切削送りで移動し、第8行目の制
御情報で、Z軸をZ=30の位置まで早送りで移動し、
第9行目の制御情報で副数値制御情報実行部10は、数
値制御情報の実行を終了する。
【0024】本発明の数値制御装置において、この例で
表わされたような加工を行なう場合、手動運転モード
で、穴あけ加工が必要な位置とX,Yの位置が同じ値の
場所まで軸移動を行ない、図4の第1数値制御情報起動
ボタン109を押すことによって実現できる。その上、
数値制御情報メモリ5に格納されている数値制御情報の
内容は、操作者によって自由に変更できるため、第1数
値制御情報起動ボタン109を押すことによって行なわ
れる運転の内容も、操作者によって自由に変更できるこ
とになる。
【0025】従来の数値制御情報では、手動運転モード
で、穴明け加工が必要な位置とX,Yの位置が同じ値の
場所まで軸移動を行なった後、MDIモードで、図6に
示した制御情報を1行分入力して起動ボタン106を押
し、また1行分入力しては起動ボタン106を押すとい
う作業を繰返す必要がある。もし、一層複雑な運転を行
なう必要がある場合は、それに伴う複雑な操作を行なう
必要が出てくる。しかし、本発明の数値制御装置では、
数値制御情報メモリ5内の数値制御情報を、複雑な運転
内容に合わせて予め変更しておけば良く、実際の運転時
に複雑な操作をする必要は全くなくなる。
【0026】図7は、第2数値制御情報起動ボタンが押
されたときに実行される数値制御情報の具体例であり、
この数値制御情報は、自動運転中に工具の磨耗などで工
具交換が必要になった際に実行させる数値制御情報であ
る。まず、第1行目の制御情報で、数値制御情報実行部
6で実行中の数値制御情報を一時停止させる。この際、
数値制御情報実行部6では、軸を切削送りで移動させて
いる場合以外はすぐに一時停止し、もし切削送りの最中
ならば、その切削送りが終了するのを待って一時停止す
る。第2行目の制御情報では、X軸の現在値を変数XP
Tに格納し、第3行目の制御情報では、Y軸の現在値を
変数YPTに格納し、第4行目の制御情報では、Zの現
在値を変数ZPTに格納する。そして、第5行目の制御
情報で、Z軸をZ=500の位置まで早送りで移動さ
せ、第6行目の制御情報で工具の交換を行なわせる。
【0027】この工具交換の制御情報は磨耗等で使用で
きなくなった工具に代わり得る工具に自動的に交換する
情報である。工具の交換が終了すると、第7行目の制御
情報で、数値制御情報実行部6で実行中の数値制御情報
が一時停止させられた際のX軸,Y軸の位置である、X
=XPT,Y=YPTの位置まで、X軸,Y軸が早送り
で移動させられる。そして、第8行目の制御情報で、数
値制御情報実行部6で実行中の数値制御情報が一時停止
させられた際のZ軸の位置である、Z=ZPTの位置ま
でZ軸が早送りで移動させられる。次に、第9行目の制
御情報で、一時停止させられていた数値制御情報実行部
6での数値制御情報の実行が再開させられ、第10行目
の制御情報で、副数値制御情報実行部10が数値制御情
報の実行を終了する。
【0028】この例で表わされたような作業を行なう場
合は、ただ、第2数値制御情報起動ボタンを押すだけ
で、作業が完了するわけである。そのうえ、数値制御情
報メモリに格納されている数値制御情報の内容は、操作
者によって自由に変更できるため、第2数値制御情報起
動ボタンを押すことによって行なわれる運転の内容も、
操作者によって自由に変更できることになる。従来の数
値制御装置では、切削送りの最中でないことを確認した
うえ、図9の操作パネル上の一時停止ボタン107を押
して数値制御情報の実行を一時停止し、MDI運転モー
ドで、制御情報を1行分入力しては起動ボタン106を
押し、また1行分入力しては起動ボタン106を押すと
いう作業を繰返すことによって、軸を退避させ、工具を
交換し、再び元の位置に戻した後、一時停止させていた
数値制御情報の実行を再開させる必要がある。
【0029】もし、一層複雑な運転を行なう必要がある
場合は、それに伴なう複雑な操作を行なう必要が出てく
る。しかし、本発明の数値制御装置では、数値制御情報
格納メモリ内の数値制御情報を複雑な運転内容に合わせ
て予め変更しておけば良く、実際の運転時に複雑な操作
をする必要は全くなくなる。さらに、数値制御情報実行
部での数値制御情報の実行を副数値制御情報実行部が制
御できるため、操作者が、数値制御情報実行部での数値
制御情報の実行の状況を確認することなく、第2数値制
御情報起動ボタンを押すことが可能となる。
【0030】このように、本発明の数値制御装置では、
どんなに複雑な動作が必要な場合でも、数値制御情報格
納メモリに格納する数値制御情報の内容を変更すること
により、実際の操作時には単に押しボタンを押すだけ
で、複雑な動作が実現できることになる。また、副数値
制御情報実行部が実行できる制御情報の種類が増えれ
ば、それにつれて、より一層複雑な動作を行なわせるこ
とが可能になる。例えば、現在値を数値制御情報の形態
として数値制御情報格納メモリに格納する機能を実行で
きるようになれば、手動運転モードで軸を移動させた
後、第1又は第2数値制御情報起動ボタンを押すことを
繰返すことによって、その位置を数値制御情報格納メモ
リに格納していくことが可能になる。
【0031】また、数値制御情報実行部で実行中の数値
制御情報の送り速度を、実際のオーバライトがかけられ
た値で数値制御装置内のメモリに格納する機能を実行で
きるようになれば、数値制御情報実行部で実行する数値
制御情報の送り速度を変数形式で記載しておき、実際の
運転中に、送り速度にオーバーライトがかけられた場
合、第1又は第2数値制御情報起動ボタンを押すことに
より、そのオーバーライトの結果としての送り速度を数
値制御装置内のメモリに格納し、次に同じ数値制御情報
を実行する際、送り速度の変数にその格納しておいた送
り速度を振当てることができるようになる。
【0032】なお、本実施例では数値制御情報開始指令
部が2つある場合を例にして説明を行なったが、数値制
御情報開始指令部が3つまたはそれ以上存在する場合で
も、同様な方法によって実現可能である。さらに、実行
数値制御情報登録メモリの内容を操作者が自由に設定で
きれば、数値制御情報開始指令部が少ない場合でも、実
行数値制御情報登録メモリの内容を変更することによ
り、一つの数値制御情報開始指令部に対していくつもの
機能を持たせることが可能になる。
【0033】
【発明の効果】本発明の数値制御装置によれば、操作パ
ネル上の押しボタンを押すなどの単純な操作で、メモリ
内の数値制御情報の実行ができるため、加工時間に比
べ、数値制御情報を作成する時間の方が長いような場
合、最も複雑な操作を要する部分のみ数値制御情報を作
成し、数値制御装置内のメモリに予め格納してさえおけ
ば、今までの手動運転とMDI運転の組合せによる複雑
な操作を行なう必要がなくなり、操作ミスを犯すことが
非常に少なくなる。さらに、他の数値制御情報の実行と
同時に実行可能であり、他の実行中の数値制御情報の実
行を制御することが可能であるため、機械運転中に発生
する不測の事態に対応した作業も、操作パネル上の押し
ボタンを押すなどの単純な操作で実行でき、迅速かつま
ちがいのない対処が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の数値制御装置の一例を示すブロック図
である。
【図2】図1の副数値制御情報実行部の第1の動作例を
示すフローチャートである。
【図3】図1の副数値制御情報実行部の第2の動作例を
示すフローチャートである。
【図4】図1の操作パネルの一例を示す正面図である。
【図5】図1の実行数値制御情報登録メモリの内容の一
例を示す図である。
【図6】本発明装置で実行される数値制御情報の第1の
例を示す図である。
【図7】本発明装置で実行される数値制御情報の第2の
例を示す図である。
【図8】従来の数値制御装置の一例を示すブロック図で
ある。
【図9】図8の操作パネルの一例を示す正面図である。
【符号の説明】
8 第1数値制御情報実行開始指令部 9 第2数値制御情報実行開始指令部 10 副数値制御情報実行部 11 実行数値制御情報登録メモリ 109 第1数値制御情報起動ボタン 110 第2数値制御情報起動ボタン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実行する数値制御情報を予め登録する登
    録手段と、操作者からの指示に対応して数値制御情報の
    実行開始を指令する指令手段と、操作者からの指示に基
    づいて開始された数値制御情報を他の実行中の数値制御
    情報と同時に実行可能な実行手段とを持った数値制御装
    置において、前記実行手段は、前記指示に対応した数値
    制御情報の中に他の実行中の数値制御情報の実行を制御
    する情報が含まれていた場合、その情報に基づいて他の
    実行中の数値制御情報の実行を制御するようにしたこと
    を特徴とする数値制御装置。
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JP6013690B2 (ja) * 2014-09-18 2016-10-25 ファナック株式会社 加工再開位置へのアプローチを行う数値制御装置

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