JP2959132B2 - 弦振動検出装置 - Google Patents

弦振動検出装置

Info

Publication number
JP2959132B2
JP2959132B2 JP2411517A JP41151790A JP2959132B2 JP 2959132 B2 JP2959132 B2 JP 2959132B2 JP 2411517 A JP2411517 A JP 2411517A JP 41151790 A JP41151790 A JP 41151790A JP 2959132 B2 JP2959132 B2 JP 2959132B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
string
light
light receiving
output
vibration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2411517A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04217298A (ja
Inventor
克文 近藤
利尚 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP2411517A priority Critical patent/JP2959132B2/ja
Publication of JPH04217298A publication Critical patent/JPH04217298A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2959132B2 publication Critical patent/JP2959132B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は弦振動検出装置に関し、
張設した弦の下方に、弦に照光する発光素子を配設する
とともに、弦との距離変化に応じて出力信号が単調に変
化する一対の受光素子を弦振動方向に沿って弦を中心と
して線対称位置に配置し、これらの受光素子の各出力値
の差に基づいて弦振動を検出することにより、光学的に
弦振動を検出する場合の検出精度を高め、検出の信頼性
を高めたものである。
【0002】
【従来の技術】従来より弦振動検出装置、例えば楽器の
弦の振動を光学的に検出する装置としては、特開昭59
−140497号公報に示すものや、米国特許第473
0530号明細書に開示されたものが知られている。
【0003】前者は、物体の振動センサであって、ギタ
ーのボディにおいて、6本の弦を横方向から照射する白
熱ランプを、外側の弦の横に配設し、6本の弦を挟んで
反対側の弦の側方に収れんレンズを配置したものであ
る。
【0004】白熱ランプによって張弦方向と略直交方向
から弦に光を放射し、この光の放射束内に配置された弦
の振動を、振動に応じて投影される影に基づいて電圧に
変換するものである。
【0005】後者の装置は、ギターの各弦の下方に赤外
線放射素子を配設し、この弦の上方に2個のフォトダイ
オードを弦配列方向(横方向)に並べて設置している。
【0006】したがって、弦の下側から照光し、弦上側
に並ぶ1対のフォトダイオードでこの光を受光し、弦の
振動に応じた各フォトダイオードの出力信号の強度変化
に基づいて弦の振動を検出するものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の弦振動検出装置にあっては、以下の課題が生
じていた。
【0008】前者にあっては、光源と受光部との間に6
本の弦が並設される構成となっていたため、これらの光
源および受光部の組立には高精度が要求されていた。ま
た、弦の振動が光学的に有効とされる光路から外れるこ
とが多く、検出値に対する信頼性が不充分なものとなっ
ていた。
【0009】一方、後者にあっては、弦の上下に、発光
源とこれに対向する1対のフォトダイオードとを配置し
なくてはならず、装置全体として構造が複雑なものにな
るとともに、高い組立精度が要求されていた。
【0010】また、いずれの従来装置も、弦による光路
の遮断を利用する透過光方式のため、特に高音側の細い
線径の弦では、光の回折による影響を受け易く、検出精
度が未だ充分なものではなかった。
【0011】さらに、これらの装置は、例えば舞台上で
演奏する場合の照明、屋外で演奏する場合の自然光など
の外来光の影響を受け易く、検出信頼性の低下を招致し
ていた。
【0012】そこで、本発明は、張弦方向と直交する平
面内での弦振動を、高い信頼性で、高精度に検出するこ
とができる弦振動検出装置を提供することを、その目的
としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、支持体上に張
設された弦と、この弦に対して上記支持体側から照光す
る発光手段と、この弦からの反射光を受光してその反射
光の強度に応じて変化する検出信号を出力する受光部を
複数有するとともに、これらの受光部は少なくとも光の
強度に対して略同一の検出信号の出力特性を有して上記
支持体上で張弦方向と直交する方向に沿ってこの弦を中
心として対称な位置に配設された受光手段と、上記各受
光部が出力する検出信号の出力値の差を算出する演算手
段とを備えた弦振動検出装置である。
【0014】
【作用】本発明に係る弦振動検出装置は、発光手段によ
り支持体側から弦に対して照光する。この照光された弦
からの反射光を支持体上に配設された各受光部が受光す
る。各受光部はその反射光の強度に応じて変化する検出
信号を出力する。
【0015】ここで、これらの受光部の検出信号の出力
特性は略同一であり、かつ、これらの受光部は、支持体
上で張弦方向と略直交方向において弦を中心として線対
称位置に配設されている。
【0016】これらの結果、弦が振動した場合にはこれ
らの受光部は弦振動に対して位相の異なる検出信号をそ
れぞれ出力する。
【0017】そして、演算手段は、これらの検出信号の
出力値の差を算出し、この算出値が弦振動を反映するも
のである。この弦振動は例えば楽音信号として使用する
ことができる。
【0018】以上の結果、弦振動の検出に際して外来光
の影響は完全に排除することができる。検出精度が高く
なり、検出の信頼性も高まる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0020】図1〜図7は本発明の一実施例に係る弦振
動検出装置を説明するための図である。
【0021】図1〜図5において示すように、ギター1
1のボディ12およびネック13には6本の弦14A,
14B,14C,14D,14E,14Fが互いに平行
に張設されている。
【0022】そして、これらの弦14A〜14Fの下方
にあってボディ12の上面には、弦の振動を検出するた
めの光ピックアップ(以下、検出ユニット)15が埋
設、固定されている。この検出ユニット15は、各弦1
4A〜14Fに対応して設けられた6個の発光素子16
A〜16Fと、各弦14A〜14Fについて各々2個ず
つ配設された受光素子17A1、17A2〜17F1、1
7F2と、を有して構成されている。
【0023】これらの発光素子16A〜16Fと、受光
素子17A1、17A2〜17F1、17F2とは、それぞ
れ発光素子1個について2個の受光素子が対をなしてフ
ォトリフレクタを構成している。また、これらのフォト
リフレクタは上記各弦14A〜14Fにそれぞれ対応し
て配置され、これらの弦14A〜14Fの動き(弦振
動)を検出するものである。
【0024】そして、図3、図4に詳示するように、こ
れらの発光素子16A(〜16F)は、各弦14A(〜
14F)の直下に配設されている。また、これらの発光
素子16A(〜16F)を挟むように近接して、一対の
受光素子17A1、17A2(〜17F1、17F2)は配
設されている。すなわち、これらの発光素子16A(〜
16F)と受光素子17A1、17A2(〜17F1、1
7F2)とは張弦方向と直交する方向に沿って並設され
ているものである。そして、これらの受光素子17
1、17A2(〜17F1、17F2)同士は、弦14A
(〜14F)を中心として線対称に配置されている。
【0025】また、これらの発光素子16A〜16F、
例えば発光ダイオードは、図5に示すように、それぞれ
定電流回路18から一定の値の電流が供給されると発光
し、弦14A〜14Fを照光するものである。図4に示
すように、発光素子16Aからの発光は、一定の距離に
ある弦14Aの下面に反射して反射光として受光素子1
7A1、17A2に入光するものである。
【0026】各受光素子17A1、17A2〜17F1
17F2は、例えばフォトダイオード等により形成され
ている。また、各発光素子16A〜16Fからの光が弦
14A〜14Fにより反射し、これらの受光素子17A
1、17A2〜17F1、17F2に入射すると、この反射
光の強度に比例した光電流を生成する。この反射光の強
度は振動する弦14A(〜14F)と各受光素子17A
1、17A2(〜17F1、17F2)との間の距離に基づ
いて変化する。
【0027】そして、これらの受光素子17A1、17
2からの光電流は、図5に示すように、それぞれ電流
電圧変換回路19A1、19A2〜19F1、19F2(1
9A1、19A2のみ図示している)において電圧に変換
され、差分回路20A〜20F(20Aのみ図示してい
る)に入力され、さらに、電圧増幅回路21A〜21F
(21Aのみ図示している)を介して増幅されて例えば
外部のスピーカアンプなどに出力されているものであ
る。この差分回路20A(〜20F)は、2つの電流電
圧変換回路19A1、19A2からの出力電圧値V1、V2
の差を算出するものである。
【0028】なお、これらの発光素子16A〜16Fお
よび受光素子17A1、17A2〜17F1、17F2は、
それぞれ一定範囲について一定強度の光を発光、受光す
る指向性を有するように構成されている。
【0029】受光素子17A1、17A2(〜17F1
17F2)は、図6、図7に示すような検出信号の出力
特性(横方向の弦変位に対する出力特性)を有してい
る。すなわち、受光素子17A1は弦14Aの静止時の
位置に対して左側に位置しているため弦が左右方向に振
動した場合曲線xで示す出力特性を呈する。これに対し
て、受光素子17A2は、受光素子17A1に対してこの
弦14の静止位置を中心として(弦14を挟んで)右側
に線対称に配置されているため、そして、これらの受光
素子17A1、17A2は略同一の出力特性を示すように
構成されているため、曲線yで示す出力特性を呈する。
これらの曲線x、yは略線対称(弦振動に対して逆位
相)となる。
【0030】なお、図6において、各曲線x、yのピー
ク出力間Wで弦14Aは振動するものである。また、図
7において破線x0、y0で示すように、受光素子17A
1、17A2については実際の出力値は、外部からの光で
ある外来光をも検出して、この外来光分だけ高くなる
(I1+a、I2+a)。
【0031】以上のように構成しているため、この実施
例に係る弦振動検出装置にあっては、受光素子17
1、17A2(〜17F1、17F2)は、弦14A(〜
14F)の左右方向の振動の変化に対応して変化する光
電流I1、I2をそれぞれ発生する。このようにして発生
した電流I1、I2は、電流電圧変換回路19A1、19
2によりそれぞれ電圧値V1、V2に変換され、差分回
路20Aに入力される。
【0032】そして、この差分回路20Aではこれらの
出力電圧の間で減算がされ(V1−V2)、その差が算出
される。このとき、外来光による出力値の増加分(a)
は、減算により相殺されている。そして、この算出値
(V1−V2)は増幅回路21Aにおいて増幅されて(k
(V1−V2))、例えばスピーカーアンプ等(図示して
いない)に出力される。そして、これらの振動はスピー
カーアンプ等にあって増幅された音として発音されるこ
ととなる。
【0033】なお、図7は、外来光の影響がある場合で
もその影響は各受光素子17A1、17A2に等しく作用
することを示している。このため、その出力値(x0、
y0で示す)は、その差を演算することにより相殺され
ることを示すものである。すなわち、本装置では、外来
光の影響の強さの如何に拘らず、弦振動を正確に検出す
ることができるものである。
【0034】また、上記実施例では、1本の弦14に対
してその下に1個の発光素子16と2個の受光素子17
とからなるフォトリフレクタをユニット化した光ピック
アップ15を配設したため、その取付が簡単になってい
るとともに、弦毎に独立して振動を検出可能なため、そ
の検出精度も高められている。
【0035】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
弦振動検出装置によれば、検出信号にノイズが含まれる
ことがなく、検出の信頼性が高められている。また、微
量の反射光によっても正確に弦振動を検出することがで
き、信頼性が高くなっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施例に係る弦振動検出装置
を実装したギターを示す正面図である。
【図2】図2は一実施例に係る弦振動検出装置の光ピッ
クアップ(検出ユニット)の概略構成を示す断面図であ
る。
【図3】図3は一実施例に係る光ピックアップの配置を
示す平面図である。
【図4】図4は一実施例に係る発光素子と受光素子の張
弦方向と垂直な平面方向での配置を示す断面図である。
【図5】図5は一実施例に係る弦振動検出装置の回路構
成の一部を示すブロック図である。
【図6】図6は一実施例に係る各受光素子の弦の横方向
振動に対する出力特性を示すグラフである。
【図7】図7は同じく一実施例に係る受光素子の弦の横
方向振動に対する出力特性を示すグラフである。
【符号の説明】
12 ボディ(支持体) 14A〜14F 弦 15 光ピックアップ(検出ユニット) 16A〜16F 発光素子(発光手段) 17A1、17A2〜17F1、17F2 受光素子(受光
手段) 18 定電流回路(発光手段) 20A〜20F 差分回路(演算手段) 21A〜21F 電圧増幅回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭46−2631(JP,A) 特開 昭63−178299(JP,A) 特開 昭62−27796(JP,A) 特開 昭61−46994(JP,A) 特開 昭59−140497(JP,A) 実開 昭63−84197(JP,U) 米国特許4730530(US,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G10H 3/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に張設された弦と、 この弦に対して上記支持体側から照光する発光手段と、 この弦からの反射光を受光してその反射光の強度に応じ
    て変化する検出信号を出力する受光部を複数有するとと
    もに、これらの受光部は少なくとも光の強度に対して略
    同一の検出信号の出力特性を有して上記支持体上で張弦
    方向と直交する方向に沿ってこの弦を中心として対称な
    位置に配設された受光手段と、 上記各受光部が出力する検出信号の出力値の差を算出す
    る演算手段と、を備えたことを特徴とする弦振動検出装
    置。
JP2411517A 1990-12-18 1990-12-18 弦振動検出装置 Expired - Fee Related JP2959132B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2411517A JP2959132B2 (ja) 1990-12-18 1990-12-18 弦振動検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2411517A JP2959132B2 (ja) 1990-12-18 1990-12-18 弦振動検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04217298A JPH04217298A (ja) 1992-08-07
JP2959132B2 true JP2959132B2 (ja) 1999-10-06

Family

ID=18520519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2411517A Expired - Fee Related JP2959132B2 (ja) 1990-12-18 1990-12-18 弦振動検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2959132B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04217298A (ja) 1992-08-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04155224A (ja) 弦振動検出装置
US5012086A (en) Optoelectronic pickup for stringed instruments
US5237126A (en) Optoelectric transducer system for stringed instruments
US8546677B2 (en) Optical instrument pickup
JPS59140497A (ja) 物体の振動センサ
US4436418A (en) Distance detector device
JP2959132B2 (ja) 弦振動検出装置
JPH04219794A (ja) 弦振動検出装置
JP3361431B2 (ja) 振動センサ
JPS6269111A (ja) 反射型傾き検出素子
JPH04242796A (ja) 弦振動検出装置
JPS5941123B2 (ja) 光学的位置検出装置
US4607162A (en) Sensing apparatus for measuring a physical quantity
JPH0688726A (ja) 測距センサ
JPH03125904A (ja) 位置警報・調節装置
KR100220229B1 (ko) 광축 판별장치 및 방법
JPH0443942Y2 (ja)
SU1211603A1 (ru) Устройство дл измерени перемещений
JPH0440314A (ja) 光学的測定装置
JP3004153B2 (ja) 複写機用原稿サイズセンサ
CN111554254A (zh) 一种弦乐器振动测量装置、光学调音装置和调音方法
SU1665229A1 (ru) Оптический датчик перемещений
JP3159828B2 (ja) 光電センサ
SU1746339A1 (ru) Визир устройства контрол направлени движени объектов
JPH0373995U (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees