JP2958224B2 - 内燃機関の空燃比制御方法 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関の電子的エンジ
ン制御に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジンからの排気流(exhaust strea
m)に置かれた排気ガス内酸素(EGO:exhaust gas o
xygen)センサと、排気ガスセンサに結合している電子
式制御モジュールを使用して、内燃機関の空燃比を制御
することは公知である。このシステムおよび排気ガス流
路内の触媒などの部品の応答時間のため、前記触媒の後
に置かれた排気ガス内酸素(EGO)センサからのフィ
ードバックにより不規則な低周波発振が発生する場合が
ある。この不規則な低周波発振を除くことが望まれてい
る。
【0003】触媒ウインドウ(catalyst window )に関
する空燃比をより精密に制御するため、触媒の後に置か
れた排気ガス内酸素(EGO)センサを有するエンジン
用の空燃比制御システムは公知である。この対策の根拠
は図1のAとBに示されている。即ち、普通の触媒の前
と後ろに置かれた両センサに関係なく、触媒浄化率対空
燃比とEGOセンサ出力電圧対空燃比の関係が示されて
いる。これらの図が示す通り、触媒の後に置かれたEG
Oセンサ(post-catalyst sensor:以下「触媒後方EG
Oセンサ」と呼称する)の切り換え点(switch point)
は触媒ウインドウと正確に一致するのに対して、触媒の
前に置かれたEGOセンサ(pre-catalyst sensor:以下
「触媒前方EGOセンサ」と呼称する)の切り換え点
(switch point)はそうなっていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】都合の悪いことに、触
媒後方EGOセンサからのフィードバックを使用してい
る空燃比フィードバック制御システムは、ある種の動作
条件のもとで前記低周波発振が現れることが多い。これ
に関する2つの例を図2のAとBに示す。即ち、触媒後
方EGOセンサの出力電圧対時間を図示したものである
が、これは触媒後方EGOセンサからの低ゲイン積分フ
ィードバックを従来どおり使用する空燃比フィードバッ
ク制御によりエンジンが運転されている時にえられたも
のである。図2のAでは、EGOセンサの出力電圧は約
0.024ヘルツの不規則な低周波発振をしていること
を示しており、図2のBでは、該センサの出力電圧は約
0.015ヘルツの規則的な発振をしていることを示し
ている。この低周波発振を予測することはできず、触媒
とEGOセンサの一定の組み合わせによって発生する
が、これだけで決まるのではない。これらの低周波発振
は、有害物放射(emission)の観点(これらの低周波発
振により触媒浄化率(catalyst conversion efficienc
y)が低下する)からも、また触媒監視の観点(これら
の低周波発振は触媒監視システムからの誤表示の原因と
なることがある)からも望ましくない。本発明はこれら
の問題点を克服している。
【0005】
【課題を解決する手段】本発明の実施例にもとづく構造
によれば、上に説明したような低周波発振が発生するこ
とは触媒後方型空燃比フィードバック・システム(post
-catalyst feedback system )によって防止できる。本
発明には、触媒後方EGOセンサの出力電圧の大きさに
基づいて、3つの異なるフィードバック信号の1つを選
択する動作が含まれている。
【0006】EGOセンサの出力電圧が濃い状態(たと
えば、VOUT >0.7ボルト)を示すと、フィードバッ
ク信号は直線傾斜(ramp)となって、時間の関数として
エンジンの空燃比を徐々に低濃度にする。EGOセンサ
の出力電圧が薄い状態(たとえば、VOUT <0.15ボ
ルト)を示すと、フィードバック信号は直線傾斜(ram
p)となって、時間の関数としてエンジンの空燃比を徐
々に高濃度にする。EGOセンサの出力電圧が濃い状態
と薄い状態の限界値の間にある時、フィードバック信号
はEGOセンサの出力と、適切な基準電圧、たとえば
0.45ボルト、の差に比例する。
【0007】更に、定状偏差(steady-state offset er
rors)を低減しようとするには、EGOセンサが濃い状
態と薄い状態の間にある時に、比例フィードバックと共
に小量の積分フィードバックを含めると良い結果が生じ
る。使用条件によっては、EGOセンサが濃い状態と薄
い状態の間にある場合はフィードバック信号を凍結して
不感帯(dead band )を発生させても良い。
【0008】
【実施例】内燃機関が触媒ウインドウの濃い状態(即
ち、触媒後方EGOセンサによって示される通り、理論
空燃比より濃い状態(rich of stoichiometry ))の側
で運転されている場合、EGOセンサの出力は必然的に
「高濃度」出力電圧に飽和しており、エンジンの空燃比
が理論空燃比よりどの程度濃い状態にあるかを示す意味
のある情報を全然与えない(図1のAおよびBを参
照)。この場合のフィードバック方法は、センサの出力
電圧が薄い状態に向かって切り換えを開始するまで、エ
ンジン空燃比を理論空燃比に向かって単純に傾斜して下
げることである。排気ガスが触媒を通過するためにはそ
の時間にかなりの遅れが生じるから、エンジン空燃比が
理論空燃比に向かうようにフィードバック信号が指令す
る速度は非常に小さい値に限定されなければならない。
このことは、エンジン空燃比はEGOセンサにより検出
されその後触媒のウインドウにおいて保持されるのであ
るが、そうなる前に理論空燃比を通過してしまうことの
ないようにするために必要なのである。
【0009】たとえば、EGOセンサの特性の非飽和
(あるいは線形)領域が空燃比の0.05倍の幅を持っ
ていて、エンジンと触媒を通過する遅延時間は10秒で
あるとすると、最大空燃比の傾斜速度は1秒当たり0.
05/10=0.005空燃比となる。この値によって
保証されることは次の通りである。即ち、一旦空燃比が
センサの非飽和領域に入ると、センサは空燃比の変化を
開始し、続いて、この空燃比によってセンサ電圧がその
別の側の飽和レベルに達してしまう前に、その変化の効
果を検出することができるように保証されている。空燃
比の傾斜速度はフィードバックにより、不安定なシステ
ム動作を惹起することなく、できるかぎり速く修正され
るように自動的に調整される。この自動速度制御は、適
切に規定された限定サイクル(limit-cycle )によりシ
ステムが発振し始めるまで空燃比の傾斜速度を定期的に
増加させ、ついで傾斜速度を適切な量だけ減少させるこ
とにより実現される。本発明による触媒前方型使用方法
(pre-catalyst applications )では、エンジンを通る
ときのこの遅延時間は回転数(rpm)(およびトル
ク)の関数となるであろう。したがって、傾斜速度の最
適値はエンジンの回転数(rpm)(およびトルク)の
関数となり、エンジン制御コンピュータ内の適当なテー
ブルに納めることができるであろう。
【0010】つぎにエンジンが、触媒ウインドウの空燃
比で運転されている時(即ち、空燃比がEGOセンサ特
性の非飽和領域にある時)EGOセンサの出力電圧は、
図1のBに示す触媒後方EGOセンサの図によって示さ
れる空燃比に直線的に比例するであろう。この場合のE
GOセンサ出力電圧は、エンジン空燃比が理論空燃比か
らどれだけ遠く離れているかを示す情報を提供するか
ら、フィードバック方法はEGOセンサの出力と適切な
基準電圧、たとえば0.45ボルト、との差に比例した
信号をフィードバックすることになる。触媒による遅延
時間はフィードバック・モードとは関係なくかなりの時
間に達するから、この比例フィードバックによるゲイン
の値は低い値に保持されていなければならないので、フ
ィードバック・システムが不安定になり発振することは
ない。このゲインは、発振を惹起せずに空燃比の外乱を
できるかぎり速く修正するのに十分な高い値でなければ
ならない。発振させることが最大の課題であるという使
用条件では、ゲインは減少されてゼロになるであろうか
ら、実際には線形領域は不感帯になる。
【0011】空燃比に起こる定状偏差を除去するため、
この「直線的」動作領域における比例フィードバック信
号に小量の積分フィードバックをプラスすることが望ま
しい。この積分フィードバックに使用されるゲインの値
は十分高い値に選択され定状偏差は除去されるが、不安
定な動作(即ち、発振状態)になるほど高い値は選択さ
れない。更に、低濃度スイッチ電圧を(たとえば、0.
15ボルトから0.5ボルトへ)引き上げ、また基準電
圧を(たとえば、0.45ボルトから0.6ボルトへ)
高くすることにより、EGOセンサの線形領域の低端を
「切り捨てる」ことは利点を生じるであろう。これの理
由は、空燃比フィードバック制御システムの能力を向上
させるため、EGOセンサの実効直線動作範囲でわずか
に濃い状態にシフトさせ、触媒浄化率を最適にするから
である。エンジン/動力測定法に関するいくつかの研究
によれば、炭化水素、一酸化炭素、窒素酸化物に対して
同時に最高となる触媒浄化率は、触媒後方EGOセンサ
制御電圧が約0.6ボルトであるときに得られることが
示されている。実際の制御電圧はEGOセンサの動作温
度の関数である。
【0012】エンジンが触媒ウインドウの薄い状態(即
ち、触媒後方EGOセンサによって示される通り、理論
空燃比より薄い状態(lean of stoichiometry ))の側
で運転されている場合、EGOセンサの出力は必然的に
「低濃度」出力電圧に飽和しており、エンジンの空燃比
が理論空燃比よりどの程度薄い状態にあるかを示す意味
のある情報を全然与えない(図1のBを参照)。この場
合のフィードバック手段は、センサの出力電圧が濃い状
態に向かって切り換えを開始するまで、エンジン空燃比
を理論空燃比に向かって単純に傾斜することになる。こ
れは、エンジン空燃比がこれから薄い側へではなく濃い
側へ傾斜してゆくことを除けば、エンジンが触媒ウイン
ドウの濃い状態の側で運転されている場合に使用された
のと同じ手段である。
【0013】前に説明した通り、フィードバック信号が
エンジン空燃比を理論空燃比に向かって傾斜させる速度
は非常に小さい値に限定されなければならないので、エ
ンジン空燃比はEGOセンサにより検出され触媒のウイ
ンドウにおいて保持されるのであるが、そうなる前に理
論空燃比を通過してしまうことはない。またこれも前に
説明した通り、空燃比の傾斜速度はフィードバックによ
り、不安定なシステム動作を惹起することなく、できる
かぎり速く修正されるように自動的に調整される。本発
明による触媒前方型使用方法では、傾斜速度の最適値は
エンジンの回転数(rpm)(およびトルク)の関数と
なり、エンジン制御コンピュータ内の適当なテーブルに
納めることができるであろう。
【0014】不規則な発振を除去するため、本発明の実
施例による3状態制御方法(tri-state control metho
d)は、触媒前方型あるいは触媒後方型空燃比フィード
バックを使ったシステムに適用することができる。低周
波発振を除去する本発明の能力の1例が図3のAおよび
Bに示されており、純粋な積分型触媒後方型空燃比フィ
ードバック・コントローラに対する触媒後方EGOセン
サ出力電圧対時間(図3のA)と、この3状態コントロ
ーラに対する触媒後方EGOセンサ出力電圧対時間(図
3のB)が示されている。これらの図が示す通り、純粋
積分フィードバックのときに発生する低周波発振は、3
状態フィードバックが使用されたとき除去されている。
また本発明の1実施例は、ある種の触媒監視方式の動作
を向上させるために使用できる。たとえば、触媒後方型
3状態空燃比フィードバック・システムは、より均一な
空燃比対時間特性を与えることによって触媒監視方式を
向上させることに使用できる。
【0015】図4を参照すると、エンジン41は触媒4
2に結合する排気流を備えている。触媒前方EGOセン
サ43は触媒42の上流に置かれ、触媒後方EGOセン
サ44は触媒42の下流に置かれている。触媒後方型フ
ィードバック・コントローラ46がセンサ44から信号
を受信すると、空燃比調整信号(air/fuel ratio trim
signal)を、センサ43から信号を受信する触媒前方型
フィードバック・コントローラ45に送る。フィードバ
ック・コントローラ45の出力は、燃料制御信号をエン
ジン41に供給する基本燃料コントローラ47に供給さ
れる。
【0016】図4を参照すると、触媒前方型フィードバ
ック・ループによる高周波の修正能力を実現するため
に、触媒後方型3状態空燃比コントローラを触媒前方型
空燃比コントローラと組み合わせることもできる。触媒
後方型空燃比フィードバック・コントローラ46は触媒
前方型空燃比フィードバック・コントローラ45の調整
の役目をしている。空燃比調整信号によって触媒前方型
フィードバック・ループの「直流」の値が適切に変更さ
れ、触媒後方EGOセンサ44は理論空燃比に保たれ
る。注意されたいことは、実際の空燃比の調整はいくつ
かの異なる方法の1つにより実行されるということであ
る。たとえば、触媒後方型空燃比コントローラ46から
のフィードバック信号を触媒前方EGOセンサ43の切
り換え点を変更するために使用しても良い。触媒後方型
コントローラ46からのフィードバック信号は、触媒前
方型コントローラ45において上から下へ積分する速度
(up-down integration rate)及び/或いは下から上へ
(jump back )積分する速度の相対値(relative value
s )を交互に変更するために使用しても良い。
【0017】3状態制御方法は、EGOセンサを使用し
ている全ての空燃比フィードバック・ループに適用可能
である。したがって、3状態制御方法は、触媒後方型フ
ィードバック・ループと同様に触媒前方型フィードバッ
ク・ループに直接応用することができる。触媒前方型フ
ィードバック・ループに3状態制御方法を使用すると、
通常触媒前方型フィードバック・ループに付随する限定
サイクルモードを除去することが可能である。
【0018】本発明の動作をより詳細に説明するため
に、図1のBに示す高濃度領域、やや低濃度の領域、低
濃度領域を検討して頂きたい。更に、図5を参照する
と、エンジン空燃比は当初は理論空燃比より濃い状態で
あり、空燃比フィードバック・ループはt=t1 で閉じ
ているものと想定して頂きたい。EGOセンサは当初濃
い空燃比を感知していたのであるから、その出力は0.
8ボルトにほぼ等しく、したがって空燃比フィードバッ
ク・コントローラは空燃比を徐々に薄い側に傾斜させる
であろう。エンジン空燃比がEGOセンサの線形領域に
達すると、フィードバック・コントローラは単純傾斜モ
ードから比例(あるいは比例プラス積分)フィードバッ
ク・モードに切り替わるであろう。これが(t=t
2 で)起こると、コントローラはエンジン空燃比を予め
プログラムされた設定値(setpoint)(たとえば、1
4.7)に移す。これとは違う変化が全然なかったとす
ると、エンジン空燃比はこの点に留まっているであろ
う。この例に該当するエンジン空燃比、EGOセンサ出
力、フィードバック制御信号の理想的な波形が図5の
A、B、Cに時間の関数として示されている。
【0019】当初エンジン空燃比が理論空燃比より濃い
状態ではなく薄い状態であれば、当初EGOセンサは薄
い空燃比を感知していたのであるから、その出力は0.
1ボルトにほぼ等しいであろう。この場合、空燃比フィ
ードバック・ループが閉じると、エンジン空燃比がEG
Oセンサの線形領域に達するまで空燃比フィードバック
・コントローラは空燃比を徐々に濃い側に傾斜させるで
あろう。その時点で、フィードバック・コントローラは
単純傾斜モードから比例(あるいは比例プラス積分)フ
ィードバック・モードに切り替わり、コントローラはエ
ンジン空燃比を予めプログラムされた設定値に移す。こ
れとは違う変化が全然ないとすると、エンジン空燃比は
この点に留まっているであろう。この状態に該当するエ
ンジン空燃比、EGOセンサ出力、フィードバック制御
信号の理想的な波形が図6のA、B、Cに時間の関数と
して示されている。
【0020】図5、図6の時間尺度は定義されていない
ことに注意して頂きたい。これは、フィードバック・シ
ステムが触媒前方型か触媒後方型のいずれであるかによ
って実際の時刻は変わるからであるが、本発明はどちら
の状況にも適用可能である。分かりやすくするため、図
5、図6に示す各種グラフには信号の雑音は全然含まれ
ていない。
【図面の簡単な説明】
【図1】触媒浄化率対空燃比および排気ガス内酸素セン
サ出力電圧対空燃比のグラフを示す図であって、Aは触
媒浄化率対空燃比を示す図、Bは排気ガス内酸素センサ
出力電圧対空燃比を示す図。
【図2】触媒後方排気ガス内酸素センサの出力電圧対空
燃比の時間軸上の図であって、Aは触媒後方排気ガス内
酸素センサの出力電圧対空燃比の時間軸上の図、Bは触
媒後方排気ガス内酸素センサの出力電圧対空燃比の時間
軸上の図。
【図3】触媒後方排気ガス内酸素センサの出力電圧対空
燃比で純粋な積分コントローラに対するものと3状態フ
ィードバック・コントローラに対するものとのグラフを
示す図であって、Aは純粋な積分コントローラに対する
触媒後方排気ガス内酸素センサの出力電圧対空燃比のグ
ラフを示す図、Bは3状態フィードバックコントローラ
に対する触媒後方排気ガス内酸素センサの出力電圧対空
燃比のグラフを示す図。
【図4】本発明の実施例によるフィードバックシステム
のブロック図。
【図5】本発明の実施例によるエンジン空燃比、センサ
出力、時間に関連するフィードバック制御信号と時間の
関係をグラフにした図であって、Aは空燃比のグラフを
示す図、BはEGOセンサの出力のグラフを示す図、C
はフィードバック制御信号のグラフを示す図。
【図6】本発明の実施例によるエンジン空燃比、センサ
出力、時間に関連するフィードバック制御信号と時間の
関係をグラフにした図であって、Aは空燃比のグラフを
示す図、BはEGOセンサの出力のグラフを示す図、C
はフィードバック制御信号のグラフを示す図。
【符号の説明】 41 エンジン 42 触媒 43 触媒前方EGOセンサ 44 触媒後方EGOセンサ 45 触媒前方型フィードバック・コントローラ 46 触媒後方型フィードバック・コントローラ 47 基本燃料コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジュディス エム.カーラン アメリカ合衆国ミシガン州ノースビル, ヒーサーリッジ レーン 22098 (56)参考文献 特開 昭61−232349(JP,A) 特開 平1−121541(JP,A) 特開 平3−20655(JP,A) 特開 平2−11844(JP,A) 特開 平1−224433(JP,A) 特開 昭62−243939(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02D 41/00 - 41/40

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子式エンジン制御装置によって制御さ
    れ、かつエンジンからの排気流に置かれた排気ガス内酸
    素(EGO)センサを有する内燃機関の空燃比を制御す
    る方法であって、前記排気ガス内酸素センサの出力電圧
    が濃い状態を示している場合には、時間の関数としてエ
    ンジン空燃比を薄くするようにするため、薄い側へ直線
    的に傾斜するフィードバック信号を利用するステップ
    と、前記排気ガス内酸素センサの出力電圧が薄い状態を
    示している場合には、時間の関数としてエンジン空燃比
    を濃くするようにするため、濃い側へ直線的に傾斜する
    フィードバック信号を利用するステップと、および前記
    排気ガス内酸素センサの出力電圧が高濃度飽和限界と低
    濃度飽和限界の間にある場合には、前記排気ガス内酸素
    センサの出力と適切な基準電圧との差の関数であるフィ
    ードバック信号を利用するステップとを具備することを
    特徴とする内燃機関の空燃比制御方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法であって、前記差の
    関数は比例関数であることを特徴とする内燃機関の空燃
    比制御方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法であって、前記差の
    関数は比例関数プラス積分関数であることを特徴とする
    内燃機関の空燃比制御方法。
JP5272588A 1992-10-30 1993-10-29 内燃機関の空燃比制御方法 Expired - Fee Related JP2958224B2 (ja)

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