JP2957673B2 - 反転グレイコードの逆変換値算出方法 - Google Patents

反転グレイコードの逆変換値算出方法

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JP2957673B2 JP26314290A JP26314290A JP2957673B2 JP 2957673 B2 JP2957673 B2 JP 2957673B2 JP 26314290 A JP26314290 A JP 26314290A JP 26314290 A JP26314290 A JP 26314290A JP 2957673 B2 JP2957673 B2 JP 2957673B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、ある値Vに対して、この値Vのグレイコー
ドGvの各符号を反転した反転グレイコード*Gvに対応す
る値である逆変換値*Vを処理装置上の演算処理によっ
て得る反転グレイコードの逆変換値算出方法に関するも
のである。
[従来の技術] グレイコードは別名交番2進コードと呼ばれるもの
で、隣接する値V1,V2に対するグレイコードGv1,Gv2相互
は1ビットしか符号が変わらないという性質を有してい
る。
このような性質は、データを符号化する場合の誤変換
の防止や、データの圧縮に役立てることができ、例え
ば、無線電話機等で音声をディジタル信号化して伝送す
る場合の音声符号化方式であるVSELP音声符号化方式で
は、符号化すべき値Vは、一旦グレイコードに変換し、
さらにそれを伝送に適した符号に変換するという手法に
よって、音声データの伝送における高効率化を図ってい
る。
ところで、前述のVSELP音声符号化方式のようにグレ
イコードへの符号変換を扱う符号化処理などでは、ある
値Vに対して、この値VのグレイコードGvの各符号を反
転した反転グレイコード*Gvに対応する値である逆変換
値*Vを算出することが必要とされる。
従来、このような逆変換値*Vの算出は、まず、予め
メモリ装置上に用意しておいたグレイコードの変換テー
ブルからGvを求め、次いでこのGvの各符号を反転した*
Gvを求め、次いでこの*Gvと一致するコードを変換テー
ブルから探し出して、探し出したコードの変換テーブル
上の位置から*Vを求めるようにしていた。
具体例を挙げて、以下に、従来の逆変換値*Vの算出
方法を説明する。
第2図は、符号化すべきデータVを4ビットのグレイ
コードGvに変換するための変換テーブルを示したもので
ある。
ある値Vが0であるとき、このVに対する逆変換値*
Vを求める場合には、まず、前記変換テーブルから、G0
である“0000"を求め、次いで、このG0の各符号を反転
させて、*G0である“1111"を求める。そしてこの符号
列を変換テーブル上で探し、グレイコード“1111"に対
応する値10を求めていた*Vとする。
[発明が解決しようとする課題] ところが、グレイコードへの変換に使う変換テーブル
は、得べきグレイコードのビット数がMであれば、2M
の大きさとなり、かなりの記憶容量を必要とする。
従って、逆変換値*Vの算出に変換テーブルを利用す
る従来の方式を採用する場合、処理装置が大容量の記憶
装置を付属させることのできる計算機等であれば特に支
障とはならないが、メモリ空間が小さいDSP(ディジタ
ル・シグナル・プロセッサ)などであるときには、グレ
イコードへの変換の為だけにメモリの大部分を使うこと
になってしまい、メモリの容量不足等の不都合が発生す
る虞れがあった。
また、従来の方式による場合、反転グレイコード*Gv
と一致するコードを変換テーブルで探す検索処理が必要
になるが、この検索処理には、かなりの計算量が必要と
され、処理の遅延を招く虞れがあった。
特に、前述のVSELP音声符号化方式の様に非常に計算
量が大きい処理においては、グレイコードへの変換ある
いは逆変換等のために大きい計算量が必要となること
は、処理の遅延に密接に繋がるため、改善が望まれてい
た。
本発明は、前記事情に鑑みてなされたもので、ある値
Vに対してグレイコードが反転した値となる逆変換値*
Vを算出する場合に、大きなメモリ容量を必要とせず、
しかも比較的に計算量が少なく処理の高速化を図ること
のできる反転グレイコードの逆変換値算出方法を提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る反転グレイコードの逆変換値算出方法
は、ある値Vに対して、この値VのグレイコードGvの各
符号を反転した反転グレイコード*Gvに対応する値であ
る逆変換値*Vを処理装置上の演算処理によって得るも
のである。
具体的には、まず、第1の変数値保持手段に保持され
るパラメータwの値には2のべき乗を格納したレジスタ
上の2Mを設定し、第2の変数値保持手段に保持されるパ
ラメータxの値にはVを設定し、第3の変数値保持手段
に保持されるパラメータyの値には0を設定し、第4の
変数値保持手段に保持されるパラメータiの値には1を
設定する初期設定処理を実行する。
次いで、第1の変数値保持手段に保持されているパラ
メータwの値に基づいて、5の変数値保持手段に保持さ
れているパラメータzの値をw−1に設定するデクリメ
ント処理を実行する。
次いで、前記第5の変数値保持手段に保持されている
パラメータzの値と第2の変数値保持手段に保持されて
いるパラメータxの値とに基づいてx>Zが成立するか
否かを判断する位置判断処する。
さらに前記位置判断処理でx>zが成立した場合に
は、第1乃至第3の変数値保持手段に保持されているパ
ラメータw,x,yの値に基づいて、前記第2の変換値保持
手段に保持されているパラメータxの値をx−wに更新
するとともに、第3の変換値保持手段に保持されている
パラメータyの値をy+wに更新する修正処理を実行す
る。
次いで、前記第5の変数値保持手段に保持されている
パラメータzの値に基づいて、前記第2の変数値保持手
段に保持されているパラメータxの値をz−xに更新す
る符号化値置換処理を実行する。
次いで、第1の変数値保持手段に保持されているパラ
メータwの値を、2のべき乗を格納したレジスタ上の右
に1桁シフトした値に更新するシフト処理を実行する。
次いで、第4の変数値保持手段に保持されているパラ
メータiの値がMに等しいか否かを判断する終了判断処
理を実行する。
そして、前記終了判断処理でi<Mと判断された場合
には、第4の変数値保持手段に保持されているパラメー
タiの値をi+1に更新するビット更新処理を実行して
から、前記デクリメント処理、位置判断処理、修正処
理、符号化値置換処理、シフト処理、終了判断処理を順
に繰返す。
また、前記終了判断処理で、i=Mと判断された場合
には、前記第2および第3の変数値保持手段に保持され
ているパラメータx,yの値に基づいて、第2の変数値保
持手段に保持されているパラメータxの値をx+yに更
新し、この更新したパラメータxの値を求める逆変換値
*Vとして処理を終了する。
[作用] 本発明に係る反転グレイコードの逆変換値算出方法
は、変換テーブルを使用せずに処理装置上における演算
処理で逆変換値*Vを求めるため、大きなメモリ容量を
必要とせず、処理装置がメモリ空間の小さいDSPなどで
あっても、メモリの容量不足等の不都合が生じない。
しかも、レジスタを利用することによって2のべき乗
を計算する手間を省いいており、また、計算量がかさむ
検索処理等を含まないため、高々M回のデクリメント命
令、M回のシフト命令、および(3M+1)回のアキュム
レート命令だけで逆変換値*Vを得ることができ、計算
量を少なく抑えて処理を高速化することもできる。
[実施例] 本発明に係る反転グレイコードの逆変換値算出方法
は、グレイコードの変換テーブルを作成する操作を分析
し、さらに、記憶装置への負担を少なくすると同時に計
算量も軽減することを目標として、鋭意考究した結果、
得たものである。
まず、グレイコードの変換テーブルを作成する操作等
を説明し、その後で、本発明の一実施例を説明する。
グレイコードの変換テーブルは、通常は、まず1ビッ
トの変換テーブルを作成し、次いで、この1ビットの変
換テーブルを利用して2ビットの変換テーブルを作成
し、以下同様に、先に作成した(k−1)ビットの変換
テーブルを利用してkビットの変換テーブルを作成する
操作を繰り返して、所望のビット長の変換テーブルを得
る。
以下、第3図(a)〜(d)に基づいて、具体的に変
換テーブルを作成する操作を説明する。
第3図(a)は、1ビットの変換テーブルを示したも
のである。変換すべき値Vに対するグレイコードをGv
表すとき、1ビットの変換テーブルは、V=0に対する
グレイコードG0と、V=1に対するグレイコードG1との
2行の符号列で構成されている。なお、G0は0、G1は1
としている。
第3図(b)は、2ビットの変換テーブルを示したも
のである。2ビットの変換テーブルは、V=0に対する
グレイコードG0と、V=1に対するグレイコードG1と、
V=2に対するグレイコードG2と、V=3に対するグレ
イコードG3との3行の符号列で構成されている。
2ビットの変換テーブルにおける下位ビットの符号
は、G0=G3,G1=G2で、下位ビットの符号配列G1とG2
の間に引いた境界線(図示略)に対して互いに対称にな
っており、しかも、2ビットの変換テーブルにおける
G0,G1の下位ビットの符号は、何れも、1ビットの変換
テーブルにおけるG0,G1の符号と一致する。
従って、2ビットの変換テーブルにおけるG0,G1の下
位ビットの符号は、1ビットの変換テーブルにおける
G0,G1の符号配列をそのまま複写することによって得る
ことができ、また、2ビットの変換テーブルにおける
G2,G3の下位ビットの符号は、1ビットの変換テーブル
におけるG0,G1の符号配列を天地逆にして複写すること
によって得ることができる。
また、2ビットの変換テーブルにおける上位ビットの
符号は、1ビットの変換テーブルの符号配列をそのまま
複写したものに対しては、“0"、天地逆にして複写した
ものに対しては“1"とすれば良い。
第3図(c)は、3ビットの変換テーブルを示したも
のである。3ビットの変換テーブルは、G0〜G7の8行の
符号配列で構成されている。
3ビットの変換テーブルにおけるG0〜G3の下位2ビッ
トの符号は、2ビットの変換テーブルにおけるG0〜G3
符号配列をそのまま複写することによって得ることがで
き、また、3ビットの変換テーブルにおけるG4〜G7の下
位2ビットの符号は、2ビットの変換テーブルにおける
G0〜G3の符号配列を天地逆にして複写することによって
得ることができる。
また、3ビットの変換テーブルにおける最上位ビット
の符号は、2ビットの変換テーブルの符号配列をそのま
ま複写したものに対しては、“0"、天地逆にして複写し
たものに対しては“1"とすれば良い。
第3図(d)は、4ビットの変換テーブルを示したも
のである。4ビットの変換テーブルは、G0〜G15の24
の符号列で構成されている。
4ビットの変換テーブルにおけるG0〜G7の下位3ビッ
トの符号は、3ビットの変換テーブルにおけるG0〜G7
符号配列をそのまま複写することによって得ることがで
き、また、4ビットの変換テーブルにおけるG8〜G15
下位3ビットの符号は、3ビットの変換テーブルにおけ
るG0〜G7の符号配列を天地逆にして複写することによっ
て得ることができる。
また、4ビットの変換テーブルにおける最上位ビット
の符号は、3ビットの変換テーブルの符号配列をそのま
ま複写したものに対しては“0"、天地逆にして複写した
ものに対しては“1"とすれば良い。
即ち、符号化すべき値Vに対するMビットのグレイコ
ードGvは、第4図に示すように、最下位のビットをG
v[0]、最上位のビットをGv[M−1]、最上位から
i番目のビットをGv[M−i]とすると、符号の反転に
ついて、以下の(I),(II),(III)が成立する。
(I)値VのグレイコードGvに対して、Gv[M−1]の
符号のみが反転し、Gv[M−2]からGv[0]までの符
号は元のままであるグレイコードGv′に対応する値V′
は、 V′=2M−1−V …… である。
例えば、V=10に対するビットのグレイコードは“11
11"であるが、その最上位のビットの符号だけを反転さ
せたグレイコード“0111"に対応する値V′は、前述の
式から、V′=24−1−10=5となる。
(II)また、値VのグレイコードGvに対して、Gv[M−
2]の符号のみが反転し、それ以外のビットの符号は全
て元のままであるグレイコードGv′に対応する値V′
は、 V<2M-1のときは、 V′=2M-1−1−V …… V≧2M-1のときは、 V′=2M-1−1−V+2M …… である。
例えば、V=7に対する4ビットのグレイコードは
“0100"であるが、その上位から2番目のビットの符号
だけを反転させたグレイコード“0000"に対応する値
V′は、前述の式から、V′=24-1−1−7=0とな
る。
また、例えば、V=10に対する4ビットのグレイコー
ドは“1111"であるが、その上位から2番目のビットの
符号だけを反転させたグレイコード“1011"に対応する
値V′は、前述の式から、V′=24-1−1−10+24
13となる。
即ち、上位から2番目のビットの符号だけが反転した
グレイコードに対応する値V′は、元の値Vが変換テー
ブルを上下に2分した場合に、変換テーブルの上下のど
ちらかに存在するかの位置判断で場合分けして、求める
ことができる。
(III)さらに、0≦V<2M-i+2である値Vのグレイコ
ードGvに対して、その上位からi番目のビットGv[M−
i]の符号だけが反転したグレイコードに対応する値
V′は、前記(II)の論理を拡張して、 V<2M-i+1のときは、 V′=2M-i+1−1−V …… V≧2M-i+1のときは、 V′=2M-i+1−1−V+2M-i+2 …… で得ることができる。
以上の(I),(II),(III)から、本願発明者等
は、第5図に示す反転グレイコードの逆変換算出方法を
得た。
この第5図の逆変換値算出方法は、変換テーブルを利
用せずに、0≦V<2Mの任意の値V(ただし、Vは、正
の整数)に対して、この値VのグレイコードGvの各符号
を反転した反転グレイコード*Gvに対応する値である逆
変換値*Vを処理装置上の演算処理によって得るもの
で、前記処理装置には、パラメータxの値を保持する第
1の変数値保持手段と、パラメータyの値を保持する第
2の変数値保持手段と、パラメータiの値を保持する第
3の変数値保持手段とを装備しておく。
そして、まず、前記第1の変数値保持手段に保持され
るパラメータxの値をVに設定するとともに、第2の変
数値保持手段に保持されるパラメータyの値を0に設定
し、さらに、第3の変数値保持手段に保持されるパラメ
ータiの値を1に設定する初期設定処理を実行する(ス
テップ101,102,103)。次いで、第1および第3の変数
値保持手段に保持されているパラメータx,iの値に基づ
いて、x>2M-i+1−1が成立するか否かを判断する位置
判断処理を実行する(ステップ104)。
そして、ステップ104の位置判断処理でx>2M-i+1
1が成立した場合には、前記第1の変換値保持手段に保
持されているパラメータxの値をx−2M-i+1に更新する
とともに、第2の変換値保持手段に保持されているパラ
メータyの値をy+2M-i+1に更新する修正処理を実行す
る(ステップ105)。
次いで、さらに、前記第1の変数値保持手段に保持さ
れているパラメータxの値を2M-i+1−Xに更新する符号
化値置換処理を実行する(ステップ106)。
次いで、第3の変数値保持手段に保持されているパラ
メータiの値がMに等しいか否かを判断する終了判断処
理を実行する(ステップ107)。
ステップ107の終了判断処理でi<Mと判断された場
合には、第3の変数値保持手段に保持されているパラメ
ータiの値をi+1に更新するビット更新処理(ステッ
プ108)を実行してから、前述のステップ104に戻って、
位置判断処理、修正処理、符号化値置換処理、終了判断
処理を順に繰返す。
また、ステップ107の終了判断処理で、i=Mと判断
された場合には、前記第1および第2の変数値保持手段
に保持されているパラメータx,yの値に基づいて、第1
の変数値保持手段に保持されているパラメータxの値を
x+yに更新し(ステップ)、この更新したパラメータ
xの値を求める逆変換値*Vとして処理を終了する(ス
テップ110)。
しかし、第5図に示した方式では、一連の処理中で、
2のべき乗の計算があり、計算量の増大が懸念される。
そこで、本願発明者等は、計算量の軽減、処理の高速
化の観点から、第5図の方式を改善し、本発明に係る反
転グレイコードの逆変換値算出方法を得た。
第1図は、本発明の一実施例である反転グレイコード
の逆変換値算出方法による処理を示したものである。
この一実施例の反転グレイコードの逆変換値算出方法
は、変換テーブルを利用せずに、0≦V<2Mの任意の値
V(ただし、Vは、正の整数)に対して、この値Vのグ
レイコードGvの各符号を反転した反転グレイコード*Gv
に対応する値である逆変換値*Vを処理装置上の演算処
理によって得るもので、前記処理装置は、図示はしない
が、2のべき乗を格納したレジスタと、パラメータwの
値を保持する第1の変数値保持手段と、パラメータxの
値を保持する第2の変数値保持手段と、パラメータyの
値を保持する第3の変数値保持手段と、パラメータiの
値を保持する第4の変数値保持手段と、パラメータzの
値を保持する第5の変数値保持手段とを装備した構成と
されている。
以下、第1図に基づいて、一実施例による処理手順を
説明する。
まず、第1の変数値保持手段に保持されるパラメータ
wの値には2のべき乗を格納したレジスタ上の2Mを設定
し、第2の変数値保持手段に保持されるメーパラタxの
値にはVを設定し、第3の変数値保持手段に保持される
パラメータyの値には0を設定し、第4の変数値保持手
段に保持されるパラメータiの値には1を設定する初期
設定処理を実行する(ステップ201,202,203,204)。
次いで、第1の変数値保持手段に保持されているパラ
メータwの値に基づいて、第5の変数値保持手段に保持
されているパラメータzの値をw−1に設定するデクリ
メントの処理を実行する(ステップ205)。
次いで、前記第5の変数値保持手段に保持されている
パラメータzの値と第2の変数値保持手段に保持されて
いるパラメータxの値とに基づいてx>Zが成立するか
否かを判断する位置判断処理を実行する(ステップ20
6)。
さらに前記位置判断処理でX>z成立がした場合に
は、第1乃至第3の変数値保持手段に保持されているパ
ラメータw,x,yの値に基づいて、前記第2の変換値保持
手段に保持されているパラメータxの値をx−wに更新
するとともに、第3の変換値保持手段に保持されている
パラメータyの値をy+Wに更新する修正処理を実行す
る(ステップ207)。
次いで、前記第5の変数値保持手段に保持されている
パラメータzの値に基づいて、さらに前記第2の変数値
保持手段に保持されているパラメータxの値をz−Xに
更新する符号化値置換処理を実行する(ステップ20
8)。
次いで、第1の変数値保持手段に保持されているパラ
メータWの値を、2のべき乗の格納したレジスタ上の右
に1桁シフトした値に更新するシフト処理を実行する
(ステップ209)。
次いで、第4の変数値保持手段に保持されているパラ
メータiの値がMに等しいか否かを判断する終了判断処
理を実行する(ステップ210)。
ステップ210の終了判断処理でi<Mと判断された場
合には、第4の変数値保持手段に保持されているパラメ
ータiの値をi+1に更新するビット更新処理(ステッ
プ211)を実行してからステップ205に戻り、前記デクリ
メント処理、位置判断処理、修正処理、符号化値置換処
理、シフト処理、終了判断処理を順に繰返す。
ステップ210の終了判断処理で、i=Mと判断された
場合には、前記第2および第3の変数値保持手段に保持
されているパラメータx,yの値に基づいて、第2の変数
値保持手段に保持されているパラメータxの値をx+y
に更新し(ステップ212)、この更新したパラメータx
の値を求める逆変換値*Vとして処理を終了する(ステ
ップ213)。
第6図は、一実施例における各パラメータの取る値
を、V=10,M=4の場合を例に取って、具体的に示した
もので、ステップ212におけるx+y=0あることか
ら、逆変換値*V=0を得ることができる。
なお、図中の斜線の部分の数値は、初期設定処理によ
るものである。
以上の如き一実施例は、変換テーブルを使用せずに処
理装置上における演算処理で逆変換値*Vを求めるた
め、大きなメモリ容量を必要とせず、処理装置がメモリ
空間の小さいDSPなどであっても、メモリの容量不足等
の不都合が生じない。
しかも、レジスタを利用することによって2のべき乗
を計算する手間を省いいており、また、計算量がかさむ
検索処理等を含まないため、高々M回のデクリメント命
令、M回のシフト命令、および(3M+1)回のアキュム
レート命令だけで逆変換値*Vを得ることができ、計算
量を少なく抑えて処理を高速化することもできる。
従って、計算量の多いVSELP音声符号化方式等におけ
るグレイコードの算出にも、有効に利用することができ
る。
なお、本発明で使用するパラメータw,x,y,z,iなどの
値を保持する変数値保持手段としては、一般的には、フ
リップフロップの集合からなるレジスタやRAMの一領域
を割り当てたレジスタが考えられるが、これら以外の公
知の記憶手段を利用するようにしても良い。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明に係る反転グ
レイコードの逆変換値算出方法は、変換テーブルを使用
せずに処理装置上における演算処理で逆変換値*Vを求
めるため、大きなメモリ容量を必要とせず、処理装置が
メモリ空間の小さいDSPなどであっても、メモリの容量
不足等の不都合が生じない。
しかも、レジスタを利用することによって2のべき乗
を計算する手間を省いいており、また、計算量がかさむ
検索処理等を含まないため、高々M回のデクリメント命
令、M回のシフト命令、および(3M+1)回のアキュム
レート命令だけで逆変換値*Vを得ることができ、計算
量を少なく抑えて処理を高速化することもできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の処理手順を示す流れ図、第
2図は変換テーブルの説明図、第3図は変換テーブルを
作成する操作の説明図、第4図はグレイコードのビット
構成図、第5図は本発明に至る前段階におけるグレイコ
ードの算定方法の流れ図、第6図は一実施例における各
パラメータの取る値を具体例で示した図である。 V……符号化すべき値、Gv……値Vに対するグレイコー
ド、M……ビット数、*Gv……反転グレイコード、*V
……逆変換値。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細田 賢一郎 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−213128(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H03M 7/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ある値Vに対して、この値Vのグレイコー
    ドGvの各符号を反転した反転グレイコード*Gvに対応す
    る値である逆変換値*Vを処理装置上の演算処理によっ
    て得る反転グレイコードの逆変換値算出方法であって、 まず、第1の変数値保持手段に保持されるパラメータw
    の値には2のべき乗を格納したレジスタ上の2Mを設定
    し、第2の変数値保持手段に保持されるパラメータxの
    値にはVを設定し、第3の変数値保持手段に保持される
    パラメータyの値には0を設定し、第4の変数値保持手
    段に保持されるパラメータiの値には1を設定する初期
    設定処理を実行し、 次いで、第1の変数値保持手段に保持されているパラメ
    ータwの値に基づいて、第5の変数値保持手段に保持さ
    れているパラメータzの値をw−1に設定するデクリメ
    ント処理を実行し、 次いで、前記第5の変数値保持手段に保持されているパ
    ラメータzの値と第2の変数値保持手段に保持されてい
    るパラメータxの値とに基づいてx>zが成立するか否
    かを判断する位置判定処理を実行し、 さらに前記判断処理でx>zが成立した場合には、第1
    乃至第3の変数値保持手段に保持されているパラメータ
    w,x,yの値に基づいて、前記第2の変数値保持手段に保
    持されるパラメータxの値をx−wに更新するととも
    に、第3の変換値保持手段に保持されているパラメータ
    yの値をy+wに更新する修正処理を実行し、 次いで、前記第5の変数値保持手段に保持されているパ
    ラメータzの値に基づいて、前記第2の変数値保持手段
    に保持されているパラメータxの値をz−xに更新する
    符号化値置換処理を実行し、 次いで、第1の変数値保持手段に保持されるパラメータ
    wの値を、2のべき乗を格納したレジスタ上の右に1桁
    シフトした値に更新するシフト処理を実行し、 次いで、第4の変数値保持手段に保持されているパラメ
    ータiの値がMに等しいか否かを判断する終了判断処理
    を実行し、 前期終了判断処理で、i<Mと判断された場合には、第
    4の変数値保持手段に保持されているパラメータiの値
    をi+1に更新するビット更新処理を実行してから、前
    記デクリメント処理、位置判断処理、修正処理、符号化
    値置換処理、シフト処理、終了判断処理を順に繰り返
    し、 前記終了判断処理で、i=Mと判断された場合には、前
    記第2および第3の変数値保持手段に保持されるパラメ
    ータx,yの値に基づいて、第2の変数値保持手段に保持
    されているパラメータxの値をx+yに更新し、この更
    新したパラメータxの値を求める逆変換値*Vとして処
    理を終了することを特徴とした反転グレイコードの逆変
    換値算出方法。
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