JP2957546B1 - 半導体集積回路のテストパターン生成装置及び半導体集積回路のテストパターン生成方法 - Google Patents

半導体集積回路のテストパターン生成装置及び半導体集積回路のテストパターン生成方法

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JP2957546B1
JP2957546B1 JP10107805A JP10780598A JP2957546B1 JP 2957546 B1 JP2957546 B1 JP 2957546B1 JP 10107805 A JP10107805 A JP 10107805A JP 10780598 A JP10780598 A JP 10780598A JP 2957546 B1 JP2957546 B1 JP 2957546B1
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Abstract

【要約】 【課題】 安定した半導体集積回路の試験、特に、半導
体集積回路の出力バッファ特性試験や入力バッファ特性
試験に効果的なテストパターンを生成する。 【解決手段】 半導体集積回路のテストパターン生成装
置は、組み合わせパターン生成部10が生成した組み合
わせパターンから出力信号が論理0と論理1のいずれか
により構成されるテストパターンよりなる組み合わせパ
ターンを、組み合わせパターン取得部11により取得す
る。さらに、組み合わせパターン決定部13により、上
記取得した組み合わせパターンのうち、出力同時変化数
が所定の許容可能な出力変化数を満たすようにテストパ
ターンを削除、或いは、実行順序を変更して半導体集積
回路の出力同時変化数を抑えたテストパターンを生成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体集積回路の
試験用テストパターンを生成する装置、及び、半導体集
積回路のテストパターンを生成する方法に関わるもので
ある。特に、テストパターンの実行順序が変更可能であ
るテスト容易化回路を備えた半導体集積回路のテストを
行うテストパターンを生成する装置及び方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、特開平2−9007
7に入力データ生成方式が開示されている。上記特開平
2−90077は、半導体集積回路の出力信号の同時変
化数を抑えて入力データを生成する発明である。図19
に従来技術における入力データ生成手順を示す。まず、
第1ステップ(100)として、LSI(半導体集積回
路)に発生しうる全ての故障を仮定する。第2ステップ
(101)として、上記第1ステップ(100)で仮定
した全故障の中から1つの故障を選択する。第3ステッ
プ(102)として、上記第2ステップで選択した故障
に対して入力データを生成する。第4ステップ(10
4)として、上記第3ステップ(102)で生成した入
力データをメモリに格納する。第1ステップから第4ス
テップまでを繰り返し行い、第1ステップで仮定した全
ての故障について入力データを作成した後、第5ステッ
プ(105)として、生成した全ての入力データについ
て出力同時変化数に対する禁止条件をチックする。第6
ステップ(106)、第7ステップ(107)として、
禁止条件が成立した場合、上記第4ステップ(104)
でメモリに格納した入力データの組み替えを行う。上記
組み替えた入力データについて全ての禁止条件が成り立
つ場合、処理を終了する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来技術
は、入力データの組み替えを行い、出力同時変化数を抑
制した入力データを生成する。しかし、入力バッファ特
性試験や出力バッファ特性試験では、全ての半導体集積
回路の入力信号や出力信号が論理0と論理1にトグルす
る必要があるが、特開平2−90077においては、出
力同時変化数の抑制した入力データ生成についてのみ記
載がされているため、入力バッファ及び出力バッファの
特性試験を行うことができないという問題がある。
【0004】また、半導体集積回路の試験では半導体集
積回路の出力信号が同時に多数変化すると、グランドバ
ウンスの電気的な要因により半導体集積回路が誤動作す
ることがある。これにより安定した試験ができなくなる
という問題がある。
【0005】更に、半導体集積回路の入力特性、出力特
性を評価する試験は、機能試験や故障検出を目的とした
試験と比べて時間がかかる。試験時間が長いと半導体集
積回路の製造コストに反映するという問題がある。
【0006】本発明は、この問題を解決するためになさ
れたもので、以下のことを目的とする。半導体集積回路
の出力信号の同時変化数を抑えたテストパターンを生成
することを目的にしている。特に、上記目的を実現する
ために、半導体集積回路にテストパターンの実行順序が
変更可能であるテスト容易化回路を備える。また、出力
同時変化数抑制の為にテストパターンを削除した場合
に、最終的な故障検出率を効率的に算出し、故障検出率
が目標の値に達していない場合、未検出の故障について
テストパターンを生成することを目的にしている。ま
た、周期数の小さい、つまり、テストパターン数の少な
いテストパターンの組み合わせを作成することを目的に
している。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる半導体
集積回路のテストパターン生成装置は、テストパターン
の実行順序が変更可能であるテスト容易化回路を備えた
半導体集積回路のテストを行うテストパターンを生成す
る半導体集積回路のテストパターン生成装置において、
以下の要素を備えることを特徴とする。 (a)上記半導体集積回路を試験するためのテストパタ
ーンとして少なくともテスト順と入力データと入力デー
タに対する半導体集積回路の出力期待値とを生成する第
1のテストパターン生成部、 (b)故障シュミレーションを実行して上記半導体集積
回路に発生し得る故障を検出するとともに、上記第1の
テストパターン生成部により生成されたテストパターン
を実行することにより、上記検出した故障が検出可能で
あるかを判断して、上記検出された故障と上記判断した
結果とを故障情報として記憶する故障検出部、 (c)上記第1のテストパターン生成部により生成され
た出力期待値について、上記テスト順に従い先に行うテ
ストパターンの出力期待値と次に行うテストパターンの
出力期待値とを比較し、出力期待値の変化数をカウント
する変化数カウント部、 (d)上記変化数カウント部によりカウントされた出力
期待値の変化数が所定の許容可能な出力変化数を越えて
いるテストパターンでのみ検出可能な故障を求め、上記
求めた故障が検出不可能な故障となるように上記故障検
出部に記憶されている故障情報を更新する故障情報更新
部、 (e)上記故障情報更新部により更新された故障情報よ
り故障検出率を求め、上記故障検出率が規定した故障検
出率を満足するように、上記故障情報のうち故障検出不
可能である故障についてテストパターンを生成する第2
のテストパターン生成部、 (f)上記第2のテストパターン生成部により生成され
たテストパターンと、上記第1のテストパターン生成部
により生成されたテストパターンの内出力期待値の変化
数が所定の許容可能な出力変化数を満たすテストパター
ンとを合わせたテストパターンの出力期待値について、
先に実行するテストパターンの出力期待値と次に実行す
るテストパターンの出力期待値とを比較して出力期待値
の変化数をカウントし、上記カウントされた出力期待値
の変化数が所定の許容可能な出力変化数を越えないよう
に上記合わせたテストパターンの実行順序を変更する第
3のテストパターン生成部。
【0008】また、上記半導体集積回路は、上記テスト
パターンの実行順序が変更可能であるテスト容易化回路
として、少なくともスキャン回路及びバウンダリスキャ
ン回路のいずれかを備えることを特徴とする。
【0009】また、この発明に係わる半導体集積回路の
テストパターン生成方法は、テストパターンの実行順序
が変更可能であるテスト容易化回路を備えた半導体集積
回路のテストを行うテストパターンを生成する半導体集
積回路のテストパターン生成方法において、以下の工程
を備えることを特徴とする。 (a)上記半導体集積回路を試験するためのテストパタ
ーンとして少なくともテスト順と入力データと入力デー
タに対する半導体集積回路の出力期待値とを生成する第
1のテストパターン生成工程、 (b)故障シュミレーションを実行して上記半導体集積
回路に発生し得る故障を検出するとともに、上記第1の
テストパターン生成工程により生成されたテストパター
ンを実行することにより、上記検出した故障が検出可能
であるかを判断して、上記検出された故障と、上記判断
した結果とを故障情報として記憶する故障検出工程、 (c)上記第1のテストパターン生成工程により生成さ
れた出力期待値について、上記テスト順に従い先に行う
テストパターンの出力期待値と次に行うテストパターン
の出力期待値とを比較し、出力期待値の変化数をカウン
トする変化数カウント工程、 (d)上記変化数カウント工程によりカウントされた出
力期待値の変化数が所定の許容可能な出力変化数を越え
ているテストパターンでのみ検出可能な故障を求め、上
記求めた故障が検出不可能な故障となるように上記故障
検出工程により記憶された故障情報を更新する故障情報
更新工程、 (e)上記故障情報更新工程により更新された故障情報
より故障検出率を求め、上記故障検出率が規定した故障
検出率を満足するように、上記故障情報のうち故障検出
不可能である故障についてテストパターンを生成する第
2のテストパターン生成工程、 (f)上記第2のテストパターン生成工程により生成さ
れたテストパターンと上記第1のテストパターン生成工
程により生成されたテストパターンのうち出力期待値の
変化数が所定の許容可能な出力変化数を満たすテストパ
ターンとを合わせたテストパターンの出力期待値につい
て、先に実行するテストパターンの出力期待値と次に実
行するテストパターンの出力期待値とを比較して出力期
待値の変化数をカウントし、上記カウントとされた出力
期待値の変化数が所定の許容可能な出力変化数を越えな
いように上記合わせたテストパターンの実行順序を変更
する第3のテストパターン生成工程。
【0010】
【発明の実施の形態】実施の形態1. 本発明の半導体集積回路のテストパターン生成装置及び
半導体集積回路のテストパターン生成方法について、以
下に説明を行う。本発明に係わる半導体集積回路のテス
トパターン生成装置及びテストパターン生成方法は、半
導体集積回路のテスト容易化回路として少なくともスキ
ャン回路およびバウンダリスキャン回路のいずれかを用
いた故障検出、および、特性試験のテストパターンを生
成する装置及び方法である。まず、半導体集積回路の信
号経路上に一つのみ存在する単一縮退故障を検出できる
ようなテストパターンをATPG(ATPGは、Aut
omatic Test Pattern Gener
ationの略、半導体集積回路の故障を検出するため
のテストパターンを自動的に生成するプログラムのこ
と)を用いて生成する。このATPGのアルゴリズムに
ついては、例えば、渡部誠:編著「超LSI設計」株式
会社企画センター:発行(昭和58年)P.198〜2
07に示されている。
【0011】ここで生成されたテストパターンは、半導
体集積回路の入力信号からテストパターンを与えるフェ
ーズ、スキャン回路又はバウンダリスキャン回路にテス
トパターンをシリアルにスキャンするフェーズ、半導体
集積回路の出力信号で試験結果を観測するフェーズに分
けられ、この3つのフェーズを繰り返し行うテストパタ
ーンである。1つのフェーズで1つの試験は完結して、
次のフェーズでは、前に実行した結果は影響しない。こ
のため、テストパターンを実行する順番を変更しても、
故障検出の為の試験や特性試験は、何の問題もない。
【0012】次に、生成されたテストパターン出力信号
(以下この実施の形態1〜6では、出力信号の期待値を
単に出力信号と称するものとする)の変化を次の試験で
行うテストパターンの出力と比較することにより、出力
信号の変化数をカウントし、半導体集積回路の特性や半
導体集積回路を封印するパッケージの特性や、半導体集
積回路の試験環境などから割り出した許容可能な出力同
時変化数を越えた部分を全てのテストパターンについて
検索する。許容値を越えた部分のテストパターンを対象
に、出力信号の同時変化数が許容値を満足するようにテ
ストパターンの順番を変更したり、或いは、削除すると
いう手法を用いて、出力信号の同時変化数を抑えたテス
トパターンを生成する。
【0013】図1は、上記した半導体集積回路のテスト
パターン生成方法を説明するためのフローチャートであ
る。図2と図3は、図1に示した手順により生成される
テストパターンの具体例を示す図である。
【0014】まず、半導体集積回路のテスト容易化回路
であるスキャン回路やバウンダリスキャン回路に対し
て、ATPGのアルゴリズムで初期パターンを生成(S
100)する。
【0015】ATPGのアルゴリズムで生成されたテス
トパターンは、半導体集積回路の全ての入力信号から値
を印加するフェーズ、スキャン回路やバウンダリスキャ
ン回路にシリアルにテストパターンをシフトするフェー
ズ、半導体集積回路の全ての出力信号で期待値を観測す
るフェーズに分けられ、この3つのフェーズを繰り返す
というテストパターンである。そして、繰り返しパター
ンの順番を変更しても、何の問題もなく試験を行うこと
ができる特徴がある。本発明は、スキャン回路およびバ
ウンダリスキャン回路のテストにおけるこの特徴を利用
したものである。
【0016】次に、初期パターンの中で、半導体集積回
路の出力信号の期待値の変化に着目して、各テストパタ
ーン毎に何本の出力信号が変化するかカウント(S10
1)する。
【0017】最後に、予め、半導体集積回路の特性や半
導体集積回路を封印するパッケージの特性や、半導体集
積回路の試験環境などから割り出した許容可能な出力同
時変化数を越えた部分を全てのテストパターンについて
検索する。半導体集積回路の出力が同時に多数変化する
と、グランドバウンスが起こる場合がある。このため、
測定信号や半導体集積回路自体の入力信号にノイズがの
り、安定した試験ができなくなる。出力同時変化数の
「許容可能な」値は、出力バッファ容量、半導体集積回
路の試験環境、(出力ピンやDUT(Device U
nter Test)カードにつくインダクタンス成
分)などから、人が経験により値を推定する。検索の結
果、許容値以上のテストパターンについては、出力の同
時変化数が許容値を満足するようにテストパターンの順
番を変更したり、あるいは、そのテストパターンを削除
(S102)することにより、出力同時変化数を抑えた
テストパターンを形成する。
【0018】図2は、ATPGのアルゴリズムを用いて
生成された初期のテストパターンの出力信号の期待値と
同時変化数(SSO)の数を示している。出力信号の変
化数をカウントすると、パターン識別ID No.1の
テストパターンからNo.2のテストパターンの間で出
力の同時変化数は、9である。No.2からNo.3の
間の出力同時変化数は、15である。No.3からN
o.4の間の出力の同時変化数は、8である。この半導
体集積回路の出力の許容値は、半導体集積回路の特性や
半導体集積回路を封印するパッケージの特性や、半導体
集積回路の試験環境などから、11であるとすると、N
o.2からNo.3の間で出力の同時変化数15は、許
容値を越えている。このテストパターンで半導体集積回
路の試験を行うと、この出力同時変化数の許容値を越え
たNo.2からNo.3の間でグランドバウンスが発生
し、安定した試験を行うことができなくなる可能性があ
る。
【0019】そこで、図1示したフローチャートに基づ
き、テストパターンの順番を変更した。図3に、その例
を示す。テストパターンの順番をNo.1―>No.3
―>No.4―>No.2と変更することにより、最大
の同時変化数は、No.1からNo.3の間の10とな
り、許容値11以下となる。この図1のアルゴリズムを
適用することにより、出力の同時変化数を小さくするこ
とができ、安定した試験を行うことができるようにな
る。
【0020】実施の形態2. 実施の形態2では、上記実施の形態1において出力同時
変化数抑制の為にテストパターンを削除した場合に、故
障検出率が規定した故障検出率を満足する様にテストパ
ターンを生成する半導体集積回路のテストパターン生成
装置、及び、テストパターン生成方法について、以下に
説明を行う。
【0021】まず、削除したテストパターンを用いて、
故障シュミレーションを行い、検出可能な故障を求め
る。上記求めた検出可能な故障と、初期のテストパター
ンで検出可能な故障とにより故障検出率を求める。求め
た故障検出率は、正確な故障検出率ではないが、テスト
パターンを削除した場合の最悪値である。この故障検出
率が目標の故障検出率に達していない場合、削除したテ
ストパターンで検出できる故障と初期のテストパターン
で検出不可能な故障を対象としたテストパターン生成を
行い、新たなテストパターンを得る。この新たなテスト
パターンを出力の同時変化数が許容値内に収まるよう
に、初期のテストパターンから上記実施の形態1におい
て削除した許容値を超えるテストパターンに挿入する。
これにより、出力信号の同時変化数を抑え、目標の故障
検出率のテストパターンを生成することができる。
【0022】図4は、実施の形態2の半導体集積回路の
テストパターン生成装置の構成を示す図である。図5
は、実施の形態2の半導体集積回路のテストパターン生
成方法を説明するためのフローチャートである。図6
は、総故障と未検出故障の関係を説明するための図であ
る。
【0023】以下に図について説明を行う。図4におい
て、1は、第1のテストパターン生成部であり、半導体
集積回路のテスト容易化回路であるスキャン回路やバウ
ンダリスキャン回路に対して、ATPGのアルゴリズム
を用いて初期のテストパターンを生成する。図5のS2
00の初期パターン生成処理は、第1のテストパターン
生成部1により実行される。2は、故障検出部であり、
故障シュミレーションを実行して上記半導体集積回路に
発生し得る故障を検出する。そして、検出した故障が初
期のテストパターンにより検出可能であるか否かを判断
する。検出した故障と判断した結果は、故障情報として
故障情報記憶部3に記憶する。図5のS200の故障辞
書を生成する処理は、故障検出部2により実行される。
4は、変化数カウント部であり、初期のテストパターン
の中で、半導体集積回路の出力信号の期待値の変化に着
目して、各テストパターン毎に何本の出力信号が変化す
るかをカウントする。図5のS201の出力同時変化数
をカウントする処理は、変化数カウント部4により実行
される。5は、故障情報更新部であり、変化数カウント
部4によりカウントされた出力同時変化数が許容可能な
出力変化数を越えているテストパターンのみにより検出
可能な故障を検出する。そして、検出した結果に基づい
て、故障情報記憶部3に記憶されている故障情報を更新
する。図5のS203の故障情報更新の処理は、故障情
報更新部5により実行される。6は、第2のテストパタ
ーン生成部であり、故障情報記憶部に記憶されている故
障情報に基づいて故障検出率を計算する。そして、計算
した故障検出率が規定した故障検出率を満足するよう
に、故障の検出が不可能である故障についてテストパタ
ーンを生成する。図5のS204のテストパターン生成
処理は、第2のテストパターン生成部6により実行され
る。7は、第3のテストパターン生成部であり、第2の
テストパターン生成部6により生成されたテストパター
ンと、第1のテストパターン生成部1により生成された
テストパターンとにより実行順序を決定する。この時、
変化数カウント部4によりカウントされた出力同時変化
数が許容可能な出力変化数を越えているテストパターン
を、第1のテストパターン生成部1により生成されたテ
ストパターンから除く。また、出力同時変化数が所定の
許容可能な出力変化数を越えないようにテストパターン
の実行順序を決定する。図5のS205の出力同時変化
数を満足する位置にテストパターンを挿入する処理は、
第3のテストパターン生成部7により実行される。
【0024】図5のフローチャトに従い、半導体集積回
路のテストパターン生成方法を説明する。図5のS20
0は、第1のテストパターン生成工程と故障検出工程で
ある。S200からS202までの処理は、上記実施の
形態1の図1のS100からS102とほぼ同じ処理で
ある。S200では、初期のテストパターンを生成する
とともに、故障検出部2により故障シュミレーションを
実行して、故障情報を生成する。図6の総故障20は、
半導体集積回路に発生し得る故障であり、図6の検出故
障22は、第1のテストパターン生成部1により検出可
能な故障である。S200では、総故障20と検出故障
と未検出故障21とが故障情報として求められる。S2
02では、出力の同時変化数を満足しないテストパター
ンを削除する。テストパターンを削除した後、故障情報
更新工程において、故障情報更新部5により故障シュミ
レーションを行い、この削除したテストパターンで検出
可能な故障(図6の23)を求める。そして、S200
の第1のテストパターン生成工程で得られていた図6の
検出故障22と削除したパターンで検出される故障23
との差をとり、故障情報記憶部3に記憶されている故障
情報を更新する(S203)。S203で求める差は、
初期パターンから所定のテストパターンを削除(S20
2)した後のテストパターンで検出される故障の全てで
はない。つまり、削除したテストパターンで検出可能な
故障(図5の23)のいくつかは、削除したテストパタ
ーン以外のテストパターンによって検出することができ
る可能性があり、故障情報記憶部3に記憶された更新後
の故障情報は、第1のテストパターン生成部1により生
成されたテストパターンから出力の同時変化数を満足し
ないテストパターンを削除した残りのテストパターンに
より最低検出できる故障である。
【0025】次に、第2のテストパターン生成部6によ
り、第2のテストパターン生成工程(S204)を実行
する。第2のテストパターン生成工程では、まず、故障
情報記憶部3に記憶されている故障情報を基に故障検出
率を計算する。故障検出率は、図6の総故障20と検出
故障22から削除したテストパターンで検出される故障
23を除いた検出故障との比により計算する。そして、
計算した故障検出率が規定の故障検出率を満足しないと
き、故障情報記憶部3に記憶されている故障情報の内、
故障検出が不可能である故障を対象に、テストパターン
の生成を行う。故障検出不可能な故障は、図6の未検出
故障21と削除したテストパターンで検出される故障2
3とを合わせたものである。
【0026】最後に、S202において出力同時変化数
が許容可能な出力変化数を越えるテストパターンを削除
した後のテストパターンに対して、第2のテストパター
ン生成工程であるS204において生成されたテストパ
ターンを挿入して、テストパターンの実行順序を決定す
る。この時、出力同時変化数が許容値を満足する位置に
テストパターンを挿入(S205)する。
【0027】このアルゴリズムをテストパターン生成に
適用することにより、同時変化数を抑え、かつ、故障検
出率の高い安定した試験を行なうことができるテストパ
ターンを生成することができる。
【0028】実施の形態3. 実施の形態3では、半導体集積回路の出力バッファ特性
評価用のテストパターンを生成するスキャン回路または
バウンダリスキャン回路を実装した半導体集積回路のテ
ストパターン生成装置及びテストパターン生成方法につ
いて以下に説明する。
【0029】実施の形態3で説明する半導体集積回路の
テスト容易化回路であるスキャン回路およびバウンダリ
スキャン回路を用いた半導体集積回路の故障検出用また
は特性試験用のテストパターン生成方法では、まず、初
期のテストパターンを生成する。次に、生成されたテス
トパターンの出力値を検索し、半導体集積回路の全ての
出力信号が論理0および論理1になるテストパターンを
抽出する。その際に、テストパターンの数が最小になる
テストパターンを抽出する。これにより、半導体集積回
路の出力バッファ特性評価用のテストパターンを生成す
ることができる。
【0030】図7は、実施の形態3における半導体集積
回路のテストパターン生成装置の構成図である。図8
は、実施の形態3における半導体集積回路のテストパタ
ーン生成方法のフローチャートである。図9と図10
は、図8に示した手順により生成されるテストパターン
の具体例を示す図である。以下に図7から図10を用い
て、実施の形態3における半導体集積回路のテストパタ
ーン生成装置及びテストパターン生成方法を説明する。
【0031】図7において、10は、組み合わせパター
ン生成部であり、上記実施の形態1の図1S100の処
理において作成したテストパターンを複数組み合わせて
組み合わせパターンを生成する。図8のS300の初期
パターン生成処理は、組み合わせパターン生成部10に
より実行される。11は、組み合わせパターン取得部で
あり、組み合わせパターン生成部10により生成された
組み合わせパターンより、出力期待値が論理0及び論理
1のいずれかであるテストパターンにより構成される組
み合わせパターンを取得する。図9に示すテストパター
ンは、出力期待値が論理0及び論理1のいずれかにより
構成されているが、出力期待値は論理0と論理1の他に
不定値を示す“X”を含む場合もある。図8のS301
の検索処理は、組み合わせパターン取得部11により実
行される。12は、変化数カウント部であり、組み合わ
せパターン取得部11により取得された組み合わせパタ
ーンを構成するテストパターンの出力期待値を、上記実
施の形態2の図4の変化数カウント部4と同様にカウン
トする。図8のS302の出力同時変化数のカウント処
理は、変化数カウント部12により実行される。13
は、組み合わせパターン決定部であり、変化数カウント
部12によりカウントされた出力期待値の変化数が所定
の許容可能な出力変化数を満足するテストパターンによ
り構成される組み合わせパターンを取得する。この時、
テストパターンの実行順序を変更することにより出力期
待値の変化数が所定の許容可能な出力変化数を満足する
ようにしてもかまわない。さらに、出力期待値の変化数
が所定の許容可能な出力変化数を満足しないテストパタ
ーンを組み合わせパターンより削除してもかまわない。
なお、実施の形態3では、組み合わせパターン決定部1
3は、組み合わせパターンを構成するテストパターンの
数が少ない組み合わせパターンを優先して、組み合わせ
パターンを取得する。図8のS303の順番の変更処理
及びS304の処理終了判定は、組み合わせパターン決
定部13により実行される。
【0032】図8のフローチャートに従い、半導体集積
回路のテストパターン生成方法を説明する。図8のS3
00の処理は、組み合わせパターン生成工程である。S
300の処理は、上記実施の形態1の図1のS100と
ほぼ同様の処理である。S300では、生成したテスト
パターンを複数組み合わせて組み合わせパターンを生成
する。次に、S301の組み合わせパターン取得工程に
より、全ての出力信号が論理0と論理1になるテストパ
ターンの組み合わせを、S300で作成した組み合わせ
パターンより取得する。そして、S301で取得した組
み合せパターンの中から、組み合わせパターンを構成す
るテストパターン数の少ないものを優先的に後述のS3
02からS304の処理を行なう。S302からS30
4の処理は、S301で取得した全ての組み合わせパタ
ーンについて行う(S305)。まず、S302の変化
数カウント工程により、テストパターンの出力信号の同
時変化数をカウントし、S303の組み合わせパターン
決定工程により、S302でカウントされた出力同時変
化数が所定の許容値を満足するように、テストパターン
の実行順序を変更、或いは、テストパターンの削除を行
う。組み合わせパターンを構成する全てのテストパター
ンが、所定の許容値を満足する出力同時変化数であれ
ば、実行順序の変更やテストパターンの削除は行わな
い。S303の処理で同時変化数が許容値を満足しない
場合(S304)、S302の処理から繰り返して、許
容値を満足する組み合わせパターンを探す処理を行な
う。
【0033】上記図8のアルゴリズムを図9と図10を
使って説明する。図9は、S300においてATPGで
得られた初期のテストパターンである。出力の同時変化
数は15であり、出力の同時変化数の許容値11を越え
ているとする。図9に示すテストパターンは、全ての出
力信号が、論理0と論理1に変化している。そして、組
み合わせパターンを構成するテストパターンの数が最小
であるとする。そこで、図8のS302からS304の
処理をこのパターンに対して適用すると、図10に示し
たテストパターンを最終的に得ることができる。図10
に示したテストパターン数は、3であり、出力の同時変
化数は最大で9であり、許容値11以内を満足してい
る。
【0034】図8のアルゴリズムにより、周期数の短
い、つまり、テストパターン数の少ないテストパターン
で出力同時変化数を抑えた半導体集積回路の出力バッフ
ァの特性試験用のテストパターンを生成することができ
る。これにより、初期のテストパターンを用いた試験よ
りも短い時間で、かつ、より安定した試験を行なうこと
ができる。
【0035】実施の形態4. 実施の形態4では、バウンダリスキャン回路を適用した
半導体集積回路のテストパターン生成装置及びテストパ
ターン生成方法について説明する。
【0036】まず、初期のテストパターンを生成する。
次に、生成されたテストパターンの入力値を検索し、半
導体集積回路の全ての入力信号が論理0および論理1に
なるテストパターンを抽出する。その際に、テストパタ
ーンの数が最小になるテストパターンを抽出する。バウ
ンダリスキャン回路は、入力信号に設定された値をバウ
ンダリスキャンレジスタでラッチし、その値がバウンダ
リスキャン回路のシリアル出力でスキャン出力されるの
で、前述の方法で抽出したテストパターンで半導体集積
回路の入力バッファの閾値電圧測定することができる。
【0037】このように、バウンダリスキャン回路を用
いれば、入力信号に設定したデータは、バウンダリスキ
ャンレジスタにラッチされ、そのデータは、バウンダリ
スキャン回路のシリアル出力に現れるため、半導体集積
回路の入力バッファの特性を測定することは可能であ
る。
【0038】図11は、実施の形態4の半導体集積回路
のテストパターン生成装置の構成を示す図である。図1
2は、実施の形態4の半導体集積回路のテストパターン
生成方法を説明するためのフローチャートである。図1
3と図14は、図12に示した手順により生成されるテ
ストパターンの具体例を示す図である。以下に図につい
て説明を行う。
【0039】図11において、組み合わせパターン生成
部10と組み合わせパターン取得部11は、上記実施の
形態3の図7の組み合わせパターン生成部10と組み合
わせパターン取得部11と同じ動作を行う。14は、組
み合わせパターン絞込部であり、組み合わせパターン取
得部11により取得された組み合わせパターンを構成す
るテストパターンの入力データが、論理0及び論理1の
いずれかであるテストパターンにより構成されている組
み合わせパターンを取得する。図12のS402の検索
処理は、組み合わせパターン絞込部14により実行され
る。変化数カウント部12は、上記実施の形態3の変化
数カウント部12と同じ動作をするが、組み合わせパタ
ーン絞込部14により取得された組み合わせパターンを
構成するテストパターンの出力同時変化数をカウントす
る。組み合わせパターン決定部13は、上記実施の形態
3の組み合わせパターン決定部13と同じ動作を行う。
【0040】図12のフローチャートに従い、半導体集
積回路のテストパターン生成方法を説明する。図12の
S400とS401とS406の処理は、上記実施の形
態3の図8のS300とS301とS305の処理と同
じ処理を行う。また、S402とS407の処理は、組
み合わせパターン絞込工程であり、S402の処理で取
得された組み合わせパターンを対象に、組み合わせパタ
ーンを構成するテストパターンの入力データが、論理0
及び論理1のいずれかであるテストパターンにより構成
されている組み合わせパターンを取得する。S402の
処理は、S401で取得された全ての組み合わせパター
ンに対して行う(S407)。S403の処理は、S4
02で取得された組み合わせパターンを対象に行う。S
404の処理とS405の処理は、上記実施の形態3の
図8のS303とS304の処理と同じ処理である。こ
のように、全ての出力信号が論理0および論理1になる
組み合せを検索した後のテストパターンに対して、更
に、S402で全ての入力データ(入力データは、入力
信号と称することもある)が論理0および論理1になる
組み合せを検索する。このS402の処理を上記実施の
形態3の図8に追加することにより、テストパターン数
が少なく、出力信号の同時変化数を抑えた半導体集積回
路の入力バッファ特性試験用のテストパターンを作成す
ることができる。
【0041】図13は、図12のS400でATPGを
用いて生成した初期のテストパターンであり、出力の同
時変化数は、15と出力同時変化数の許容値11を越え
ている。このため、入力バッファの特性試験用のテスト
パターンとしては、このままでは使用することができな
い。図12に示した処理をこの図13に示すテストパタ
ーンに対して適用した結果を図14に示す。図14で
は、出力の同時変化数は最大で9となり、許容値11を
満足している。さらに、テストパターン数も3であり、
少ないテストパターン数である。このように、図11に
示す構成をした半導体集積回路のテストパターン生成装
置及び図12示す手順を備える半導体集積回路のテスト
パターン生成方法とにより、半導体集積回路の入力バッ
ファ特性試験用のテストパターンを得ることがき、初期
のテストパターンを用いた試験よりもテストパターン数
を少なく、かつ、より安定した試験を行なうことができ
る。
【0042】実施の形態5. 実施の形態5では、テストパターン中に同一の制御を行
うことにより、テストの実行順序を変更しても半導体集
積回路の動作に影響しない部分を指定する。例えば、演
算回路とメモリ間のデータバス上のデータ転送が、それ
に当たる。上記指定した部分のテストパターンについて
実行順序を変更することにより、出力信号の同時変化数
が予め規定した許容可能な同時変化数以内に収まるよう
にテストパターンを生成する半導体集積回路のテストパ
ターン生成装置と半導体集積回路のテストパターン生成
方法とを説明する。
【0043】図15は、実施の形態5における半導体集
積回路のテストパターン生成装置の構成を示す図であ
る。図16は、実施の形態5における半導体集積回路の
テストパターン生成方法を説明するためのフローチャー
トである。以下、図について説明を行う。
【0044】図15において、30は、テストパターン
生成部であり、上記実施の形態2の図4の第1のテスト
パターン生成部1と同じ動作を行う。図16のS503
のテストパターン生成処理は、テストパターン生成部3
0により実行される。31は、グループ指定部であり、
テストパターン生成部30により生成されたテストパタ
ーンのうち、同一の制御によりテストパターンを半導体
集積回路に印加させるテストパターンのグループを指定
する。図16のS500の繰り返しテストパターンを印
可する部分を指定する処理は、グループ指定部31によ
り実行される。32は、変化数カウント部であり、グル
ープ指定部31により指定されたグループを対象に、上
記実施の形態2の図4の変化数カウント部4と同様に出
力同時変化数をカウントする。図16のS501のカウ
ント処理は、変化数カウント部32により実行される。
33は、実行順序決定部であり、変化数カウント部32
によりカウントされた出力同時変化数が所定の許容可能
な出力変化数を満足するようにテストパターンの実行順
序を変更したり、所定の許容可能な出力変化数を越える
テストパターンを削除して、テストパターンの実行順序
を決定する。図16のS502の処理は、実行順序決定
部33により実行される。
【0045】次に、図16のフローチャートに従い、半
導体集積回路のテストパターン生成方法について説明を
行う。まず、テストパターン生成工程において、上記実
施の形態1の図1のS100と同じようにATPGを用
いてテストパターンを生成する(S503)。次に、グ
ループ指定工程において、S503で生成したテストパ
ターンの中で、同一の制御により半導体集積回路にテス
トパターンを繰り返し印加する部分を指定(S500)
する。テストパターンを繰り返し印加する部分は、例え
ば、連続したメモリ領域のデータを繰り返し読み出した
り、書き出したりする処理などに相当する。そして、変
化数カウント工程において、S500で指定した部分の
テストパターンについて出力信号の同時変化数をカウン
ト(S501)する。最後に、実行順序決定工程におい
て、S501でカウントした出力同時変化数が許容値を
越えているテストパターンの順番を変更または削除し
て、出力同時変化数を抑えたテストパターンを生成する
(S502)。このように、図16のアルゴリズムを用
いることにより、初期のテストパターンを用いた試験よ
りも、より安定した試験を行なうことができる。
【0046】以上、実施の形態5によれば、例えば、連
続したメモリ領域のデータを繰り返し読み出したり、書
き出したりする処理の試験を半導体集積回路に対して行
う場合、同一の制御によりテストパターンを繰り返し半
導体集積回路に印可する部分を指定することができるの
で、テストパターンの生成を容易に行えるとともに、半
導体集積回路の特定の動作に対する試験を確実に行うこ
とができる。
【0047】実施の形態6. 実施の形態6では、テストパターン中に同一の制御を行
うことにより、テストパターンの実行順序を変更しても
半導体集積回路の動作に影響しない部分を指定する。例
えば、演算回路とメモリ間のデータバス上のデータ転送
が、それに当たる。さらに、半導体集積回路の全ての出
力信号が論理0および論理1に変化するテストパターン
を抽出する。その際、テストパターン数が最小になるよ
うにする。これにより、出力バッファ特性試験用のテス
トパターンを生成することができる半導体集積回路のテ
ストパターン生成装置と半導体集積回路のテストパター
ン生成方法とを説明する。
【0048】図17は、実施の形態6における半導体集
積回路のテストパターン生成装置の構成を示す図であ
る。図18は、実施の形態6における半導体集積回路の
テストパターン生成方法を説明するフローチャートであ
る。以下、図について説明を行う。
【0049】図17において、テストパターン生成部3
0とグループ指定部31は、上記実施の形態5の図15
のテストパターン生成部30とグループ指定部31と同
じ動作を行う。但し、テストパターン生成部30は、組
み合わせパターン生成部30aを備えており、組み合わ
せパターン生成部30aは、テストパターン生成部30
が生成したテストパターンを複数組み合わせて組み合わ
せテストパターンを生成する。図18のS605のテス
トパターン生成処理は、テストパターン生成部30と組
み合わせパターン生成部30aとにより実行される。図
18のS600の繰り返しテストパターンを印可する部
分を指定する処理は、グループ指定部31により実行さ
れる。34は、組み合わせパターン取得部であり、上記
実施の形態3の図7の組み合わせパターン取得部11と
同じ動作を行う。図18のS601の検索処理は、組み
合わせパターン取得部34により実行される。35は、
変化数カウント部であり、組み合わせパターン取得部3
4により取得された組み合わせパターンを構成するテス
トパターンの出力同時変化数を、上記実施の形態3の図
7の変化数カウント部12と同じ動作によりカウントす
る。図18のS602のカウント処理は、変化数カウン
ト部35により実行される。33は、実行順序決定部で
あり、変化数カウント部35によりカウントされた出力
同時変化数が、所定の許容可能な出力変化数を越えない
ようにテストパターンの実行順序を変更する。図18の
S603とS604の処理は、実行順序決定部33によ
り実行される。
【0050】図18のフローチャートに従い、半導体集
積回路のテストパターン生成方法を説明する。まず、S
605のテストパターン生成工程により、テストパター
ンを生成し、さらに、組み合わせパターン生成工程によ
り、上記生成したテストパターンを複数組み合わせて組
み合わせテストパターンを生成する。次に、S600の
グループ指定工程により、テストパターンの中で同一の
制御によりテストパターンを繰り返し印加する部分を指
定する。このような部分は、例えば、連続したメモリ領
域のデータを繰り返し読み出したり、書き出したりする
処理などに相当する。そして、S601の組み合わせパ
ターン取得工程により、S600で指定された繰り返し
印可する部分を対象に、全ての出力信号が論理0および
論理1になるテストパターンの組み合せを検索する。検
索した組み合せのテストパターンの中から、テストパタ
ーン数の少ないものから優先的に後述のS602からS
604の処理を行なう。S602の変化数カウント工程
では、テストパターンの出力信号の同時変化数をカウン
トし、S603の実行順序決定工程により、出力同時変
化数の許容値以上のテストパターンの順番を変更する。
この変更で出力同時変化数が許容値を満足しない場合
(S604)、別のテストパターンの組み合せで出力同
時変化数のカウント処理を行い、許容値を満足するテス
トパターンを探すように、上記S602からS604の
処理を繰り返し行なう。
【0051】上記図18のアルゴリズムにより、周期数
の短いテストパターン、つまり、テストパターン数の少
ないテストパターンで出力同時変化数を抑えた半導体集
積回路の出力バッファの特性試験用のテストパターンを
生成することができ、初期のテストパターンを用いた試
験よりも、短い時間でより安定した試験を行なうことが
できる。
【0052】以上、実施の形態6によれば、例えば、連
続したメモリ領域のデータを繰り返し読み出したり、書
き出したりする処理の試験を半導体集積回路に対して行
う場合、同一の制御によりテストパターンを繰り返し半
導体集積回路に印可する部分を指定することができると
ともに、テストパターン数の少ないテストパターンによ
り出力同時変化数を抑えた半導体集積回路の出力バッフ
ァの特性試験用のテストパターンを生成することができ
る。このため、短い時間で半導体集積回路の出力バッフ
ァの特性試験を行うことができる。
【0053】
【発明の効果】以上のように、この発明の半導体集積回
路テストパターン生成装置と半導体集積回路のテストパ
ターン生成方法では、半導体集積回路の出力信号の同時
変化数を抑えたテストパターンを生成することができる
ようになり、半導体集積回路の試験時にグランドバウン
スの電気的な要因による半導体集積回路の誤動作が起こ
らないテストパターンを生成することができる効果があ
る。また、半導体集積回路の試験を行う時、半導体集積
回路に従来からあるテスト容易化回路であるスキャン回
路やバウンダリスキャン回路の他に特別なテスト回路を
追加する必要がないため、テスト回路のオーバーヘッド
が生じない効果がある。また、半導体集積回路の故障検
出用のテストパターン生成において、出力信号の同時変
化数を抑えるとともに、規定の故障検出率を満足するテ
ストパターンを生成することができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1に係わるスキャン回路またはバ
ウンダリスキャン回路を実装した半導体集積回路の出力
同時変化数を抑制したテストパターン生成の一つの例を
示すフローチャート図。
【図2】 実施の形態1に係わるスキャン回路またはバ
ウンダリスキャン回路を実装した半導体集積回路の出力
同時変化数を抑制したテストパターン生成の一つの例を
説明するための図。
【図3】 実施の形態1に係わるスキャン回路またはバ
ウンダリスキャン回路を実装した半導体集積回路の出力
同時変化数を抑制したテストパターン生成の一つの例を
説明するための図。
【図4】 実施の形態2に係わるスキャン回路またはバ
ウンダリスキャン回路を実装した半導体集積回路のテス
トパターン生成装置の構成図。
【図5】 実施の形態2に係わるスキャン回路またはバ
ウンダリスキャン回路を実装した半導体集積回路の同時
変化数を抑制し、かつ、故障検出率を考慮したテストパ
ターン生成の一つの例を説明するためのフローチャート
図。
【図6】 実施の形態2に係わるスキャン回路またはバ
ウンダリスキャン回路を実装した半導体集積回路の同時
変化数を抑制し、かつ、故障検出率を考慮したテストパ
ターン生成の一つの例を説明するための故障の分類を示
す図。
【図7】 実施の形態3に係わるスキャン回路およびバ
ウンダリスキャン回路を実装した半導体集積回路のテス
トパターン生成装置の構成図。
【図8】 実施の形態3に係わるスキャン回路およびバ
ウンダリスキャン回路を実装した半導体集積回路の同時
変化数を抑制した半導体集積回路の出力バッファ特性試
験用のテストパターン生成の一つの例を説明するための
フローチャート図。
【図9】 実施の形態3に係わるスキャン回路およびバ
ウンダリスキャン回路を実装した半導体集積回路の同時
変化数を抑制した半導体集積回路の出力バッファ特性試
験用のテストパターン生成の一つの例を説明する図。
【図10】 実施の形態3に係わるスキャン回路および
バウンダリスキャン回路を実装した半導体集積回路の同
時変化数を抑制した半導体集積回路の出力バッファ特性
試験用のテストパターン生成の一つの例を説明する図。
【図11】 実施の形態4に係わるスキャン回路および
バウンダリスキャン回路を実装した半導体集積回路のテ
ストパターン生成装置の構成図。
【図12】 実施の形態4に係わるバウンダリスキャン
回路を実装した半導体集積回路の同時変化数を抑制した
半導体集積回路の入力バッファ特性試験用のテストパタ
ーン生成の一つの例を説明するためのフローチャート
図。
【図13】 実施の形態4に係わるバウンダリスキャン
回路を実装した半導体集積回路の同時変化数を抑制した
半導体集積回路の入力バッファ特性試験用のテストパタ
ーン生成の一つの例を説明する図。
【図14】 実施の形態4に係わるバウンダリスキャン
回路を実装した半導体集積回路の同時変化数を抑制した
半導体集積回路の入力バッファ特性試験用のテストパタ
ーン生成の一つの例を説明する図。
【図15】 実施の形態5に係わる半導体集積回路の同
時変化数を抑制した半導体集積回路のテストパターン生
成装置の構成図。
【図16】 実施の形態5に係わる半導体集積回路の同
時変化数を抑制した半導体集積回路のテストパターン生
成の一つの例を説明するためのフローチャート図。
【図17】 実施の形態6に係わる半導体集積回路の同
時変化数を抑制した半導体集積回路のテストパターン生
成装置の構成図。
【図18】 実施の形態6に係わる半導体集積回路の同
時変化数を抑制した半導体集積回路の出力バッファ特性
試験用のテストパターン生成の一つの例を説明するため
のフローチャート図。
【図19】 半導体集積回路の同時変化数を考慮したテ
ストパターン生成の従来の技術を説明するためのフロー
チャート図。
【符号の説明】
1 第1のテストパターン生成部、2 故障検出部、3
故障情報記憶部、4変化数カウント部、5 故障情報
更新部、6 第2のテストパターン生成部、7 第3の
テストパターン生成部、10 組み合わせパターン生成
部、11 組み合わせパターン取得部、12 変化数カ
ウント部、13 組み合わせパターン決定部、14 組
み合わせパターン絞込部、20 総故障、21 未検出
故障、22 検出故障、23 削除したパターンで検出
される故障、30 テストパターン生成部、30a 組
み合わせパターン生成部、31 グループ指定部、32
変化数カウント部、33 実行順序決定部、34 組み
合わせパターン取得部、35 変化数カウント部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 君島 達也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (72)発明者 千葉 一雄 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三菱電機株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−90077(JP,A) 特開 平5−183398(JP,A) 特開 平4−38482(JP,A) 特開 平4−142475(JP,A) 特開 平8−114656(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01R 31/28 G06F 17/50

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テストパターンの実行順序が変更可能で
    あるテスト容易化回路を備えた半導体集積回路のテスト
    を行うテストパターンを生成する半導体集積回路のテス
    トパターン生成装置において、以下の要素を備えること
    を特徴とする半導体集積回路のテストパターン生成装置 (a)上記半導体集積回路を試験するためのテストパタ
    ーンとして少なくともテスト順と入力データと入力デー
    タに対する半導体集積回路の出力期待値とを生成する第
    1のテストパターン生成部、 (b)故障シュミレーションを実行して上記半導体集積
    回路に発生し得る故障を検出するとともに、上記第1の
    テストパターン生成部により生成されたテストパターン
    を実行することにより、上記検出した故障が検出可能で
    あるかを判断して、上記検出された故障と上記判断した
    結果とを故障情報として記憶する故障検出部、 (c)上記第1のテストパターン生成部により生成され
    た出力期待値について、上記テスト順に従い先に行うテ
    ストパターンの出力期待値と次に行うテストパターンの
    出力期待値とを比較し、出力期待値の変化数をカウント
    する変化数カウント部、 (d)上記変化数カウント部によりカウントされた出力
    期待値の変化数が所定の許容可能な出力変化数を越えて
    いるテストパターンでのみ検出可能な故障を求め、上記
    求めた故障が検出不可能な故障となるように上記故障検
    出部に記憶されている故障情報を更新する故障情報更新
    部、 (e)上記故障情報更新部により更新された故障情報よ
    り故障検出率を求め、上記故障検出率が規定した故障検
    出率を満足するように、上記故障情報のうち故障検出不
    可能である故障についてテストパターンを生成する第2
    のテストパターン生成部、 (f)上記第2のテストパターン生成部により生成され
    たテストパターンと、上記第1のテストパターン生成部
    により生成されたテストパターンの内出力期待値の変化
    数が所定の許容可能な出力変化数を満たすテストパター
    ンとを合わせたテストパターンの出力期待値について、
    先に実行するテストパターンの出力期待値と次に実行す
    るテストパターンの出力期待値とを比較して出力期待値
    の変化数をカウントし、上記カウントされた出力期待値
    の変化数が所定の許容可能な出力変化数を越えないよう
    に上記合わせたテストパターンの実行順序を変更する第
    3のテストパターン生成部。
  2. 【請求項2】 上記半導体集積回路は、上記テストパタ
    ーンの実行順序が変更可能であるテスト容易化回路とし
    て、少なくともスキャン回路及びバウンダリスキャン回
    路のいずれかを備えることを特徴とする請求項1記載の
    半導体集積回路のテストパターン生成装置。
  3. 【請求項3】 テストパターンの実行順序が変更可能で
    あるテスト容易化回路を備えた半導体集積回路のテスト
    を行うテストパターンを生成する半導体集積回路のテス
    トパターン生成方法において、以下の工程を備えること
    を特徴とする半導体集積回路のテストパターン生成方法 (a)上記半導体集積回路を試験するためのテストパタ
    ーンとして少なくともテスト順と入力データと入力デー
    タに対する半導体集積回路の出力期待値とを生成する第
    1のテストパターン生成工程、 (b)故障シュミレーションを実行して上記半導体集積
    回路に発生し得る故障を検出するとともに、上記第1の
    テストパターン生成工程により生成されたテストパター
    ンを実行することにより、上記検出した故障が検出可能
    であるかを判断して、上記検出された故障と、上記判断
    した結果とを故障情報として記憶する故障検出工程、 (c)上記第1のテストパターン生成工程により生成さ
    れた出力期待値について、上記テスト順に従い先に行う
    テストパターンの出力期待値と次に行うテストパターン
    の出力期待値とを比較し、出力期待値の変化数をカウン
    トする変化数カウント工程、 (d)上記変化数カウント工程によりカウントされた出
    力期待値の変化数が所定の許容可能な出力変化数を越え
    ているテストパターンでのみ検出可能な故障を求め、上
    記求めた故障が検出不可能な故障となるように上記故障
    検出工程により記憶された故障情報を更新する故障情報
    更新工程、 (e)上記故障情報更新工程により更新された故障情報
    より故障検出率を求め、上記故障検出率が規定した故障
    検出率を満足するように、上記故障情報のうち故障検出
    不可能である故障についてテストパターンを生成する第
    2のテストパターン生成工程、 (f)上記第2のテストパターン生成工程により生成さ
    れたテストパターンと上記第1のテストパターン生成工
    程により生成されたテストパターンのうち出力期待値の
    変化数が所定の許容可能な出力変化数を満たすテストパ
    ターンとを合わせたテストパターンの出力期待値につい
    て、先に実行するテストパターンの出力期待値と次に実
    行するテストパターンの出力期待値とを比較して出力期
    待値の変化数をカウントし、上記カウントとされた出力
    期待値の変化数が所定の許容可能な出力変化数を越えな
    いように上記合わせたテストパターンの実行順序を変更
    する第3のテストパターン生成工程。
JP10107805A 1998-04-17 1998-04-17 半導体集積回路のテストパターン生成装置及び半導体集積回路のテストパターン生成方法 Expired - Fee Related JP2957546B1 (ja)

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