JP2957358B2 - ロールディスペンサー - Google Patents
ロールディスペンサーInfo
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- JP2957358B2 JP2957358B2 JP4204415A JP20441592A JP2957358B2 JP 2957358 B2 JP2957358 B2 JP 2957358B2 JP 4204415 A JP4204415 A JP 4204415A JP 20441592 A JP20441592 A JP 20441592A JP 2957358 B2 JP2957358 B2 JP 2957358B2
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- cylindrical tube
- ring member
- paper tube
- film
- roll dispenser
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒管に巻付けられた
フィルムをこの円筒管を回転させながら巻き出す作業時
に、この円筒管の両端を作業者の手で把持するためのロ
ールディスペンサーに関する。
フィルムをこの円筒管を回転させながら巻き出す作業時
に、この円筒管の両端を作業者の手で把持するためのロ
ールディスペンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】形状及び大きさが不定な物品、例えば、
ビン、書籍、各種箱等の集積物を密封包装、梱包する場
合に、透明かつ薄肉で弾性力を有するフィルムを緊張状
態で巻付けることがなされている。このフィルムは円筒
状の、通常紙で形成されている芯材(以下紙管という)
にロール状に層状に巻き取られており、フィルムは包装
する物品に最適な厚さや幅があり、これらはそれぞれ異
なる紙管に巻き取られている。ここで、作業者は包装す
る物品に対して適宜フィルムを選択して使用することに
なる。
ビン、書籍、各種箱等の集積物を密封包装、梱包する場
合に、透明かつ薄肉で弾性力を有するフィルムを緊張状
態で巻付けることがなされている。このフィルムは円筒
状の、通常紙で形成されている芯材(以下紙管という)
にロール状に層状に巻き取られており、フィルムは包装
する物品に最適な厚さや幅があり、これらはそれぞれ異
なる紙管に巻き取られている。ここで、作業者は包装す
る物品に対して適宜フィルムを選択して使用することに
なる。
【0003】従来、この紙管ロールを使用して包装、梱
包作業をする場合には、この紙管の両端開口を貫通する
金属製の支持バーを備えた略十手状のディスペンサーが
使用され、支持バーと紙管とは相対回転可能とされてい
た。なお、支持バーには把手が取付けられている。
包作業をする場合には、この紙管の両端開口を貫通する
金属製の支持バーを備えた略十手状のディスペンサーが
使用され、支持バーと紙管とは相対回転可能とされてい
た。なお、支持バーには把手が取付けられている。
【0004】包装作業手順は、まず、作業者が包装する
物品の一部に紙管に巻き取られているフィルムの最上層
の端部を当てる。これによって、フィルムはその粘着力
によって物品に密着されるため、作業者が把手を把持し
て移動させると、紙管は回転され、徐々にフィルムが巻
き出されていく。この巻出されたフィルムによって物品
の外周は被覆され、包装される。
物品の一部に紙管に巻き取られているフィルムの最上層
の端部を当てる。これによって、フィルムはその粘着力
によって物品に密着されるため、作業者が把手を把持し
て移動させると、紙管は回転され、徐々にフィルムが巻
き出されていく。この巻出されたフィルムによって物品
の外周は被覆され、包装される。
【0005】ところで、形状及び大きさが不定であり、
複数の物品を集積した状態で包装する場合には、フィル
ムを物品回りに螺旋状に巻出しながら作業を行ってい
る。さらに、複数の物品ががたつかないようにするた
め、フィルムの巻き出しを手で制限することによりフィ
ルムを延伸させ、これによってフィルムを緊張状態で巻
付ける必要がある。
複数の物品を集積した状態で包装する場合には、フィル
ムを物品回りに螺旋状に巻出しながら作業を行ってい
る。さらに、複数の物品ががたつかないようにするた
め、フィルムの巻き出しを手で制限することによりフィ
ルムを延伸させ、これによってフィルムを緊張状態で巻
付ける必要がある。
【0006】このような作業は、ディスペンサー自体の
重量が重いため、多大な労力を必要とする。また、ディ
スペンサー自体が大きく、取扱いが不便であるため、特
に螺旋状にフィルムを巻出したり、緊張させながら包装
するといった作業には不向きである。
重量が重いため、多大な労力を必要とする。また、ディ
スペンサー自体が大きく、取扱いが不便であるため、特
に螺旋状にフィルムを巻出したり、緊張させながら包装
するといった作業には不向きである。
【0007】これを解消するために、紙管の端部開口に
挿入される筒状部材と、この筒状部材の一端(紙管から
突出される側の一端)に一体形成された把持部材と、で
構成されたプラスチック製の一対のディスペンサーが提
案されている(フランス特許85−10214号)。
挿入される筒状部材と、この筒状部材の一端(紙管から
突出される側の一端)に一体形成された把持部材と、で
構成されたプラスチック製の一対のディスペンサーが提
案されている(フランス特許85−10214号)。
【0008】このプラスチック製のディスペンサーで
は、筒状部材は略円筒形で外周の複数箇所に軸線方向と
平行な切り込みが形成され、紙管挿入方向にかけて徐々
に外径が紙管内径よりも大きくなる、所謂チューリップ
形状とされている。ここで、ディスペンサーの筒状部材
を紙管の端部開口へ挿入する際には、弾性変形によって
外径が縮小されながら挿入されることになる。これによ
り、筒状部材は適度な摩擦力によって紙管の内周面に保
持されることになる。
は、筒状部材は略円筒形で外周の複数箇所に軸線方向と
平行な切り込みが形成され、紙管挿入方向にかけて徐々
に外径が紙管内径よりも大きくなる、所謂チューリップ
形状とされている。ここで、ディスペンサーの筒状部材
を紙管の端部開口へ挿入する際には、弾性変形によって
外径が縮小されながら挿入されることになる。これによ
り、筒状部材は適度な摩擦力によって紙管の内周面に保
持されることになる。
【0009】一方、把持部材は鍔形状とされ、紙管の外
径よりも大きく形成されており、作業者はこの把持部材
を両手で掴むことにより、紙管を持つことができる。
径よりも大きく形成されており、作業者はこの把持部材
を両手で掴むことにより、紙管を持つことができる。
【0010】ここで、包装作業時では、ディスペンサー
と紙管とが適度な摩擦力で嵌合されているため(同心円
回りで一箇所)、フィルムを密着させて紙管を移動させ
ることにより紙管はディスペンサーに対して回転され、
フィルムを巻出すことができる。また、作業者の手が紙
管の両端に位置しているため、例えば親指等で紙管の外
周(実際にはフィルム面)を押さえつつ紙管を引張るこ
とにより、フィルムの巻出しを抑制し、フィルムを延伸
させることができる。また、このプラスチック製のディ
スペンサーは軽量であるため、作業の労力も軽減する。
と紙管とが適度な摩擦力で嵌合されているため(同心円
回りで一箇所)、フィルムを密着させて紙管を移動させ
ることにより紙管はディスペンサーに対して回転され、
フィルムを巻出すことができる。また、作業者の手が紙
管の両端に位置しているため、例えば親指等で紙管の外
周(実際にはフィルム面)を押さえつつ紙管を引張るこ
とにより、フィルムの巻出しを抑制し、フィルムを延伸
させることができる。また、このプラスチック製のディ
スペンサーは軽量であるため、作業の労力も軽減する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造のプラスチック製のディスペンサーでは、紙管と
の相対回転時に摩擦力があるため、特に紙管の内周面が
削り取られディスペンサーによる保持力が徐々に低下し
て、作業中にディスペンサーが脱落するという問題点が
ある。
来構造のプラスチック製のディスペンサーでは、紙管と
の相対回転時に摩擦力があるため、特に紙管の内周面が
削り取られディスペンサーによる保持力が徐々に低下し
て、作業中にディスペンサーが脱落するという問題点が
ある。
【0012】本発明は上記事実を考慮し、紙管の内周面
に摩擦力がかかることなく、長時間の使用でも確実に保
持することができ、かつ円滑に紙管を回転させることが
できるロールディスペンサーを得ることが目的である。
に摩擦力がかかることなく、長時間の使用でも確実に保
持することができ、かつ円滑に紙管を回転させることが
できるロールディスペンサーを得ることが目的である。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
円筒管に巻付けられたフィルムをこの円筒管を回転させ
ながら巻き出す作業時に、この円筒管の両端を把持する
ためのロールディスペンサーであって、前記円筒管の端
部に挿入される胴部及びこの胴部の軸線方向一端に連続
して設けられた顎部を備えた把持部材と、この把持部材
の胴部外周に回転可能に取り付けられると共に前記胴部
の円筒管への挿入時に外周が前記円筒管の内周面と嵌合
され前記フィルムの巻出し作業時に前記胴部と相対回転
されるリング部材と、を有し、前記リング部材は、前記
軸線方向両端に亘って、当該軸線方向と平行に形成され
た切り込みによって弾性力で拡縮可能とされることを特
徴としている。
円筒管に巻付けられたフィルムをこの円筒管を回転させ
ながら巻き出す作業時に、この円筒管の両端を把持する
ためのロールディスペンサーであって、前記円筒管の端
部に挿入される胴部及びこの胴部の軸線方向一端に連続
して設けられた顎部を備えた把持部材と、この把持部材
の胴部外周に回転可能に取り付けられると共に前記胴部
の円筒管への挿入時に外周が前記円筒管の内周面と嵌合
され前記フィルムの巻出し作業時に前記胴部と相対回転
されるリング部材と、を有し、前記リング部材は、前記
軸線方向両端に亘って、当該軸線方向と平行に形成され
た切り込みによって弾性力で拡縮可能とされることを特
徴としている。
【0014】請求項2に記載の発明は、前記リング部材
が、その外周に軸線と平行に延設されたリブが形成され
ていることを特徴としている。
が、その外周に軸線と平行に延設されたリブが形成され
ていることを特徴としている。
【0015】請求項3に記載の発明は、前記請求項1又
は2記載の発明において、前記把持部材の胴部には、前
記円筒管挿入先端側から鍔部側に徐々に半径方向突出量
が大きくなるリング抜け止め用の爪部が形成されること
を特徴としている。
は2記載の発明において、前記把持部材の胴部には、前
記円筒管挿入先端側から鍔部側に徐々に半径方向突出量
が大きくなるリング抜け止め用の爪部が形成されること
を特徴としている。
【0016】
【0017】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、把持部材の胴
部は直接円筒管の内周面に接触せず、リング部材を介し
て取付けられている。このリング部材は、その外周が円
筒管の内周に嵌合され、内周面は胴部の外周に回転可能
に取付けられているため、円筒管と把持部材とは相対回
転可能となる。従って、円筒管の内周面に摩擦力が加わ
ることがないため、円筒管の回転がより円滑となる。ま
た、リング部材に、軸線方向両端に亘って、当該軸線と
平行な切り込みを形成したため、リング部材は、弾性力
でその径方向に拡縮可能となる。このため、円筒管への
嵌合力は維持され、かつロールディスペンサーの円筒管
への脱着作業が容易となる。
部は直接円筒管の内周面に接触せず、リング部材を介し
て取付けられている。このリング部材は、その外周が円
筒管の内周に嵌合され、内周面は胴部の外周に回転可能
に取付けられているため、円筒管と把持部材とは相対回
転可能となる。従って、円筒管の内周面に摩擦力が加わ
ることがないため、円筒管の回転がより円滑となる。ま
た、リング部材に、軸線方向両端に亘って、当該軸線と
平行な切り込みを形成したため、リング部材は、弾性力
でその径方向に拡縮可能となる。このため、円筒管への
嵌合力は維持され、かつロールディスペンサーの円筒管
への脱着作業が容易となる。
【0018】請求項2に記載の発明によれば、前記リン
グ部材の外周にはリブが形成されており、そのリブの長
手方向が軸線と平行されているため、軸線方向移動に対
しては抵抗力は少なく、軸回転方向に対しては大きな抵
抗力となる。従って、リング部材を確実に円筒管と一体
化できる。
グ部材の外周にはリブが形成されており、そのリブの長
手方向が軸線と平行されているため、軸線方向移動に対
しては抵抗力は少なく、軸回転方向に対しては大きな抵
抗力となる。従って、リング部材を確実に円筒管と一体
化できる。
【0019】請求項3に記載の発明によれば、胴部に設
けられた爪部によって、リング部材の胴部への挿入時に
はこの爪部がリング部材の内周面に押圧され、胴部は縮
径する。従って、リング部材の胴部への挿入組付作業が
容易となる。リング部材が胴部へ挿入された後は、爪部
によってその抜けが防止されるため、作業時等にロール
ディスペンサ自体が抜け落ちるような不具合はない。
けられた爪部によって、リング部材の胴部への挿入時に
はこの爪部がリング部材の内周面に押圧され、胴部は縮
径する。従って、リング部材の胴部への挿入組付作業が
容易となる。リング部材が胴部へ挿入された後は、爪部
によってその抜けが防止されるため、作業時等にロール
ディスペンサ自体が抜け落ちるような不具合はない。
【0020】
【0021】
【実施例】図1乃至図3には、本実施例に係るロールデ
ィスペンサー10が示されている。ロールディスペンサ
ー10は、円筒管の一例としての紙管12の両端に取付
け可能となっている。
ィスペンサー10が示されている。ロールディスペンサ
ー10は、円筒管の一例としての紙管12の両端に取付
け可能となっている。
【0022】図2に示される如く、紙管12は、円筒状
でその外周に薄肉の包装用フィルム14が層状に巻き取
られている。このフィルム14は、弾性力があると共に
それ自体に粘着力も有している。従って、包装する物品
の外周に容易に巻付けられ、密封することができる。
でその外周に薄肉の包装用フィルム14が層状に巻き取
られている。このフィルム14は、弾性力があると共に
それ自体に粘着力も有している。従って、包装する物品
の外周に容易に巻付けられ、密封することができる。
【0023】前記ロールディスペンサー10は、図1に
示すように、前記紙管12の両端開口に挿入されるリン
グ部材16と、このリング部材16を保持すると共に作
業者が把持するための把持部材18とで構成されてい
る。
示すように、前記紙管12の両端開口に挿入されるリン
グ部材16と、このリング部材16を保持すると共に作
業者が把持するための把持部材18とで構成されてい
る。
【0024】図3にも示される如く、リング部材16
は、薄肉プラスチック製の円筒体で形成され、外周には
複数のリブ20が形成されている。このリブ20は、リ
ング部材16自身の軸線と平行に延設されている。リン
グ部材16の外径寸法は、前記紙管12の内径寸法と所
定の嵌め合い公差に設定されている。すなわち、リング
部材16が紙管12の両端開口に嵌合される構成となっ
ている。このとき、前記リブ20は、軸線方向に延設さ
れているため、リング部材16の挿入時には大きな抵抗
力はなく、リング部材16の回転時に大きな抵抗力とな
る形状となっている。
は、薄肉プラスチック製の円筒体で形成され、外周には
複数のリブ20が形成されている。このリブ20は、リ
ング部材16自身の軸線と平行に延設されている。リン
グ部材16の外径寸法は、前記紙管12の内径寸法と所
定の嵌め合い公差に設定されている。すなわち、リング
部材16が紙管12の両端開口に嵌合される構成となっ
ている。このとき、前記リブ20は、軸線方向に延設さ
れているため、リング部材16の挿入時には大きな抵抗
力はなく、リング部材16の回転時に大きな抵抗力とな
る形状となっている。
【0025】一方、把持部材18は、前記紙管12内に
収容される胴部22と、この胴部22の一端に形成され
る鍔部24とが一体形成されている。胴部22の外径寸
法は前記リング部材16の外径寸法よりも若干小さく設
定されている。このため、胴部22はリング部材16に
軸支された状態となり、胴部22とリング部材16とは
相対回転可能に取付けられる。
収容される胴部22と、この胴部22の一端に形成され
る鍔部24とが一体形成されている。胴部22の外径寸
法は前記リング部材16の外径寸法よりも若干小さく設
定されている。このため、胴部22はリング部材16に
軸支された状態となり、胴部22とリング部材16とは
相対回転可能に取付けられる。
【0026】胴部22の紙管12への挿入先端部には、
爪26が形成されている。この爪26は、胴部22の挿
入先端から鍔部24方向に徐々に拡径され、所定長さで
終端している。また、胴部22には、軸方向に沿って複
数のスリット状の切り込み28が形成されており、この
スリット幅分拡縮可能とされている。この切り込み28
は、本実施例では、2か所設けてあるが、その数は限定
されるものではなく、2か所から4か所程度が最も適し
ている。
爪26が形成されている。この爪26は、胴部22の挿
入先端から鍔部24方向に徐々に拡径され、所定長さで
終端している。また、胴部22には、軸方向に沿って複
数のスリット状の切り込み28が形成されており、この
スリット幅分拡縮可能とされている。この切り込み28
は、本実施例では、2か所設けてあるが、その数は限定
されるものではなく、2か所から4か所程度が最も適し
ている。
【0027】ここで、リング部材16を胴部22へ挿入
する際にリング部材16の内周面によって爪26が押圧
され、弾性変形によって胴部22の外径が縮小すること
により、リング部材16を挿入可能としている。リング
部材16の挿入後端が爪26を通過すると、胴部22の
弾性変形が解除され、リング部材16は胴部22に回転
可能に保持される構成である。
する際にリング部材16の内周面によって爪26が押圧
され、弾性変形によって胴部22の外径が縮小すること
により、リング部材16を挿入可能としている。リング
部材16の挿入後端が爪26を通過すると、胴部22の
弾性変形が解除され、リング部材16は胴部22に回転
可能に保持される構成である。
【0028】鍔部24はその端面に長孔30が設けら
れ、かつこの長孔30の周縁に沿って突出壁31が形成
され、作業者の把持部とされている。作業者がこの把持
部を把持した場合、胴部22とリング部材16との相対
回転によって、紙管12は自由に回転できるため、フィ
ルム14の最上層の端部を包装される物品の一部に密着
し移動させることにより、紙管12の内周面に何ら摩擦
力を与えることなく、フィルム14を巻出すことができ
るようになっている。
れ、かつこの長孔30の周縁に沿って突出壁31が形成
され、作業者の把持部とされている。作業者がこの把持
部を把持した場合、胴部22とリング部材16との相対
回転によって、紙管12は自由に回転できるため、フィ
ルム14の最上層の端部を包装される物品の一部に密着
し移動させることにより、紙管12の内周面に何ら摩擦
力を与えることなく、フィルム14を巻出すことができ
るようになっている。
【0029】以下に本実施例の作用を説明する。包装す
る物品に最適な紙管12を選択し、この紙管12の両端
開口にロールディスペンサー10のリング部材16を挿
入する。リング部材16の外周にはリブ20が形成され
ているが、このリブ20は軸線と平行とされているた
め、この挿入作業に際しては抵抗力は小さく、容易に挿
入することができる。また、挿入されたリング部材16
は紙管12の内周面に緊密に挿入され、かつリブ20に
よって回転方向に大きな抵抗力を与えているため、リン
グ部材16と紙管12とは一体回転することになる。
る物品に最適な紙管12を選択し、この紙管12の両端
開口にロールディスペンサー10のリング部材16を挿
入する。リング部材16の外周にはリブ20が形成され
ているが、このリブ20は軸線と平行とされているた
め、この挿入作業に際しては抵抗力は小さく、容易に挿
入することができる。また、挿入されたリング部材16
は紙管12の内周面に緊密に挿入され、かつリブ20に
よって回転方向に大きな抵抗力を与えているため、リン
グ部材16と紙管12とは一体回転することになる。
【0030】紙管12に層状に巻き取られたフィルム1
4の先端を包装する物品へ当てると、フィルム14の粘
着力でフィルム14は物品に密着する。この状態で包装
に最も適した巻き方(例えば螺旋状)に沿って作業者は
フィルム14を巻き付けていく。このとき、胴部22と
リング部材16とが相対回転可能となっているので、作
業者が把持する鍔部24は回転することなく、適宜紙管
12は回転されながら、フィルム14が巻き出される。
4の先端を包装する物品へ当てると、フィルム14の粘
着力でフィルム14は物品に密着する。この状態で包装
に最も適した巻き方(例えば螺旋状)に沿って作業者は
フィルム14を巻き付けていく。このとき、胴部22と
リング部材16とが相対回転可能となっているので、作
業者が把持する鍔部24は回転することなく、適宜紙管
12は回転されながら、フィルム14が巻き出される。
【0031】フィルム14の巻付けに緊張力を与えるに
は、紙管全体を引張るとともに把持している手の一部
(例えば親指)をフィルム面へあてがうことにより、紙
管12の回転は制限され、フィルムはそれだけ延伸さ
れ、必要な緊張力を得ることができる。
は、紙管全体を引張るとともに把持している手の一部
(例えば親指)をフィルム面へあてがうことにより、紙
管12の回転は制限され、フィルムはそれだけ延伸さ
れ、必要な緊張力を得ることができる。
【0032】このように、紙管12の両端に作業者の手
があるため、巻き方が螺旋状のように複雑であっても、
軽微な労力で作業を行うことができる。また、ロールデ
ィスペンサー10がプラスチック製で軽量のため、その
労力はさらに軽減される。
があるため、巻き方が螺旋状のように複雑であっても、
軽微な労力で作業を行うことができる。また、ロールデ
ィスペンサー10がプラスチック製で軽量のため、その
労力はさらに軽減される。
【0033】本実施例のロールディスペンサー10で
は、把持部材18とリング部材16との2個の部材を組
付け、これらを相対回転させることによって、紙管12
の内周面との摩擦力を無くしたので、長時間の作業で紙
管12の内周面が損傷して、ロールディスペンサー10
自体が脱落するといった不具合が解消される。
は、把持部材18とリング部材16との2個の部材を組
付け、これらを相対回転させることによって、紙管12
の内周面との摩擦力を無くしたので、長時間の作業で紙
管12の内周面が損傷して、ロールディスペンサー10
自体が脱落するといった不具合が解消される。
【0034】この把持部材18とリング部材16との組
付作業は、把持部材18の胴部22に切り込み28を形
成して弾性力を持たせ、先端部に爪26を形成したの
で、リング部材16の挿入に応じて、爪26が押圧され
て胴部22が縮径し容易に挿入することができる。さら
に、挿入完了時には、胴部22の弾性変形が解除される
ことにより、爪26がリング部材16の抜け止めとして
の作用を持ち、この結果リング部材16の軸線移動を制
限すると共に軸回転可能に保持することができる。
付作業は、把持部材18の胴部22に切り込み28を形
成して弾性力を持たせ、先端部に爪26を形成したの
で、リング部材16の挿入に応じて、爪26が押圧され
て胴部22が縮径し容易に挿入することができる。さら
に、挿入完了時には、胴部22の弾性変形が解除される
ことにより、爪26がリング部材16の抜け止めとして
の作用を持ち、この結果リング部材16の軸線移動を制
限すると共に軸回転可能に保持することができる。
【0035】なお、紙管の内周面が容易に損傷を受ける
ものでない場合は、爪26の外径を紙管の内径と所定の
嵌め合い公差に設定すれば、必ずしもリング部材16は
必要でなくなる。すなわち、爪26と紙管との接触は周
方向すなわち回転方向に延在する線接触であり、かつ切
り込み28の存在による弾性により、把持部材18と紙
管との摩擦は少なく、従って紙管を円滑に回転させるこ
とができる。一方、爪26の存在により、容易に把持部
材16が紙管から脱落するのを防止することもできる。
ものでない場合は、爪26の外径を紙管の内径と所定の
嵌め合い公差に設定すれば、必ずしもリング部材16は
必要でなくなる。すなわち、爪26と紙管との接触は周
方向すなわち回転方向に延在する線接触であり、かつ切
り込み28の存在による弾性により、把持部材18と紙
管との摩擦は少なく、従って紙管を円滑に回転させるこ
とができる。一方、爪26の存在により、容易に把持部
材16が紙管から脱落するのを防止することもできる。
【0036】また、図1および図3で示したた実施例で
は胴部22に切り込み28を設けたが、逆に、胴部22
に切り込み28を設けずに、図4に示される如くリング
部材16の軸方向両端に亘って軸線と平行な切欠部32
を形成してもよい。これによれば、リング部材16に大
きな弾性力を付与することができ、ロールディスペンサ
ー10の紙管12への脱着が容易となる。なお、リング
部材16の紙管12の内周面への嵌合はリブ20が形成
されているため、何ら問題はない。さらに、この切欠部
32を設けることにより、リング部材16を大きく弾性
変形させて拡径すれば、胴部22への組付けも容易とな
る。
は胴部22に切り込み28を設けたが、逆に、胴部22
に切り込み28を設けずに、図4に示される如くリング
部材16の軸方向両端に亘って軸線と平行な切欠部32
を形成してもよい。これによれば、リング部材16に大
きな弾性力を付与することができ、ロールディスペンサ
ー10の紙管12への脱着が容易となる。なお、リング
部材16の紙管12の内周面への嵌合はリブ20が形成
されているため、何ら問題はない。さらに、この切欠部
32を設けることにより、リング部材16を大きく弾性
変形させて拡径すれば、胴部22への組付けも容易とな
る。
【0037】また、本実施例では、リブ20をリング部
材16の外周に4ヵ所設けたが、図4に示される如く、
多数のリブ20を形成してもよい。
材16の外周に4ヵ所設けたが、図4に示される如く、
多数のリブ20を形成してもよい。
【0038】さらに、本実施例では、鍔部24の表面を
平面としたが、作業者の指型に合わせて形成すれば把持
し易くなる。
平面としたが、作業者の指型に合わせて形成すれば把持
し易くなる。
【0039】またさらに、以上の実施例では、本発明を
包装用フィルムの分野に適用した例を示したが、これに
限定する必要はなく、例えば何等かの仕切りを設けるた
めにフィルム状材をある区域にわたって張るような場合
等、円筒管にフィルムを巻いたものを利用し、フィルム
を巻き出して一定の目的を達成する際に円筒管に設置さ
れるあらゆるロールディスペンサーに適用することがで
きる。
包装用フィルムの分野に適用した例を示したが、これに
限定する必要はなく、例えば何等かの仕切りを設けるた
めにフィルム状材をある区域にわたって張るような場合
等、円筒管にフィルムを巻いたものを利用し、フィルム
を巻き出して一定の目的を達成する際に円筒管に設置さ
れるあらゆるロールディスペンサーに適用することがで
きる。
【0040】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るロールデ
ィスペンサーは、円筒管の内周面に大きな摩擦力がかか
ることなく、長時間の使用でも確実に保持することがで
き、かつ円滑に円筒管を回転させることができるという
優れた効果を有する。
ィスペンサーは、円筒管の内周面に大きな摩擦力がかか
ることなく、長時間の使用でも確実に保持することがで
き、かつ円滑に円筒管を回転させることができるという
優れた効果を有する。
【0041】
【図1】本実施例に係るロールディスペンサーの分解斜
視図である。
視図である。
【図2】本実施例のロールディスペンサーが紙管へ装着
された状態を示す斜視図である。
された状態を示す斜視図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】リング部材に切欠部及び多数のリブを設けた場
合の斜視図である。
合の斜視図である。
10 ロールディスペンサー 12 紙管(円筒管) 14 フィルム 16 リング部材 18 把持部材 22 胴部 24 鍔部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−131124(JP,A) 特開 平2−180106(JP,A) 実開 平4−50608(JP,U) 実開 平4−29905(JP,U) 実公 平3−50008(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65D 25/52 B65D 83/08 B65B 67/08
Claims (3)
- 【請求項1】 円筒管に巻付けられたフィルムをこの円
筒管を回転させながら巻き出す作業時に、この円筒管の
両端を把持するためのロールディスペンサーであって、
前記円筒管の端部に挿入される胴部及びこの胴部の軸線
方向一端に連続して設けられた顎部を備えた把持部材
と、この把持部材の胴部外周に回転可能に取り付けられ
ると共に前記胴部の円筒管への挿入時に外周が前記円筒
管の内周面と嵌合され前記フィルムの巻出し作業時に前
記胴部と相対回転されるリング部材と、を有し、前記リ
ング部材は、前記軸線方向両端に亘って、当該軸線と平
行に形成された切り込みによって弾性力で拡縮可能とさ
れるロールディスペンサー。 - 【請求項2】 前記リング部材は、その外周に軸線と平
行に延設されたリブが形成されていることを特徴とする
請求項1記載のロールディスペンサー。 - 【請求項3】 前記把持部材の胴部には、前記円筒管挿
入先端側から顎部側に徐々に半径方向突出量が大きくな
るリング抜け止め用の爪部が形成されたことを特徴とす
る請求項1又は請求項2記載のロールディスペンサー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4204415A JP2957358B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | ロールディスペンサー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4204415A JP2957358B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | ロールディスペンサー |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0769349A JPH0769349A (ja) | 1995-03-14 |
JP2957358B2 true JP2957358B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=16490166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4204415A Expired - Lifetime JP2957358B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | ロールディスペンサー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2957358B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6022292B2 (ja) * | 2012-10-09 | 2016-11-09 | 旭化成株式会社 | 梱包体 |
US9272870B2 (en) | 2013-12-17 | 2016-03-01 | Pratt Corrugated Holdings, Inc. | Braking wrap dispenser |
US9908656B2 (en) | 2015-01-30 | 2018-03-06 | Pratt Corrugated Holdings, Inc. | Capped wrap dispenser |
US9988171B2 (en) | 2015-03-10 | 2018-06-05 | Pratt Corrugated Holdings, Inc. | Collared wrap dispenser |
US10150639B2 (en) | 2016-07-20 | 2018-12-11 | Pratt Corrugated Holdings, Inc. | Wrap dispenser with flat rim cap |
USD823905S1 (en) | 2017-03-09 | 2018-07-24 | Pratt Corrugated Holdings, Inc. | Braking film dispenser with lobes |
US10287122B2 (en) | 2017-03-09 | 2019-05-14 | Pratt Corrugated Holdings, Inc. | Braking film dispenser with lobes |
USD983555S1 (en) | 2019-11-15 | 2023-04-18 | Pratt Corrugated Holdings, Inc. | Wrap dispenser with ribbed core |
US11203509B2 (en) | 2019-11-15 | 2021-12-21 | Pratt Corrugated Holdings, Inc. | Wrap dispenser |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4248392A (en) * | 1979-12-18 | 1981-02-03 | Parry John C | Apparatus for application of plastics stretch films |
JPH02180106A (ja) * | 1988-12-28 | 1990-07-13 | Tokyo Sankei Kogyo Kk | ラツピング方法及び該方法に使用するラツピング用フイルム支持具 |
JPH0350008U (ja) * | 1989-09-25 | 1991-05-15 | ||
JPH0429905U (ja) * | 1990-07-05 | 1992-03-10 | ||
JP2545577Y2 (ja) * | 1990-09-03 | 1997-08-25 | 大化工業株式会社 | ロール状の合成樹脂フィルムの把持具 |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP4204415A patent/JP2957358B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0769349A (ja) | 1995-03-14 |
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