JP2956986B2 - カセット装着装置 - Google Patents

カセット装着装置

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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はVTR等の磁気テープを内蔵したカセットを装
着するようにしたフロントローディングタイプのカセッ
ト装着装置に関する。
〔従来の技術〕
VTR等の磁気テープを内蔵したカセットを装着するた
めのフロントローディングタイプのカセット装着装置
に、標準カセットと小型カセットの大小2つのカセット
を選択的に装着するようにしたものがある。
このようなカセット装着装置では、カセットを装填す
るホルダの幅方向寸法が標準カセットの幅寸法と略等し
いため、小型カセットはホルダ内の任意の位置に挿入可
能となり、予め定めた正規の位置に挿入されない虞れが
ある。
このため、例えば特開昭63−146263号公報や特開昭63
−191347号公報等に、小型カセットも予め定めた正規の
位置に挿入できるようにしたものが提案されている。
特開昭63−146263号公報に記載のものは、カセット挿
入口に小型カセットの幅方向寸法と略同一寸法の両端部
二ヶ所にカセット挿入検知部材と共にそれに連動するロ
ック部材を配設すると共に、上記二ヶ所の検出部材の略
中央位置にカセット挿入禁止蓋部材を備え、小型カセッ
トが正規の位置に挿入された時は上記二ヶ所の検知部材
とロック部材が作動し上記カセット挿入禁止蓋部材を開
口させて挿入及び装着を可能にし、不正規位置に挿入さ
れた時には片側の検知部材のみの作動となり他方の検知
部材及びロック部材により上記蓋部材の開口を不能にす
るものである。
しかしながら、上記検知部材、ロック部材、蓋部材等
の構成が複雑で部品点数も多くコスト高となるばかり
か、上述した構成はカセットホルダの上面部に設けられ
ているため、カセット装着装置の厚さが厚くなりVTR全
体も厚くせざるを得ない。
これに対し、特開昭63−191347号公報に記載のもの
は、ドアを左右に2分割して片側、例えば左側ドアを小
型カセットに対応する幅に設定し、この左右両ドアにそ
れぞれドアロックレバーを設けると共に、小型カセット
が標準カセットの左端と前面端で同一になるように形成
した業務用(M IIフォーマットVTR用カセット)のもの
である。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、一般に民生用で使用されている小型カセット
(VHS−C(登録商標))は、上記業務用小型カセット
よりも幅狭であり、従って、民生用小型カセットを幅広
のドア内に挿入する場合、正規の位置に挿入することが
できない。
そこで、全幅の大型ドアに民生用小型カセットに対応
して小型ドアを形成する、即ち左端から所要の間隔を有
して小型ドアを形成することが考えられるが、この場
合、左側ロック部材はこれに対応して内側方向に移動し
て設ける必要があり、このように内側にロック部材を設
けると、大小2つのカセットの着脱の際、テープローデ
ィング部材が嵌入するカセット前面底部に形成した開口
部の通過時にカセットによるロック部材の押圧が解除さ
れ、ロック部材が元の状態に復帰するため、開口部内に
係合嵌入してテープを傷つける問題があり、採用するこ
とができなかった。
また、上記の構成を、民生用で用いられる標準カセッ
ト(VHS(登録商標))と小型カセット(VHS−C)を使
用するVTRに用いるとすると、カセットがVTR内の所定位
置に装着された時には、ドアは再び閉状態となり、ドア
ロックレバーからなる上記ロック部材にてロックされて
おり、そのカセットをイジェクトするためには、例えば
ソレノイド等により上記ロック部材をロック解除方向に
回動させる必要があり、部品点数が増し、コスト高にな
るばかりか制御も複雑になる問題点を有している。
本発明は、上記のような点に鑑みてなされたもので、
ソレノイド等別途ロック解除手段を用いることなく、簡
単な構成でドアロック部材によるドアロックを解除で
き、カセットのイジェクトが可能なカセット装着装置を
提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本発明に係るカセット装
着装置は、本体前面のカセット挿入口より挿入されるカ
セットを所定の装着位置に装着するフロントローディン
グタイプのカセット装着装置において、前記カセット挿
入口にカセット挿入口全体を開閉する回動自在なドアを
設けると共に、このドアと係合してロックする係止部
と、ドアの前方で挿入されるカセットと係合するテーパ
部を有するロック部材を設け、かつ挿入されたカセット
を所定位置に移動するための駆動力伝達機構のギアと連
係し、このギアの回転に連動して前記ロック部材を制御
する操作片を有し、カセットの非挿入時はロック部材を
ロック状態となるよう前記ギアにより制御すると共に、
挿入したカセットの所定装着位置への移動時はロック部
材を非ロック状態に回動制御してその非ロック状態を保
持するドアロックリリース機構を設けたことを特徴とす
るものである。
〔作用〕
従って、上記構成によるカセット装着装置において
は、カセットの非挿入時は、ドアロックリリース機構に
より、ロック部材をロック状態となるように制御すると
共に、挿入したカセットの所定装着位置への移動時に
は、上記ドアロックリリース機構により、駆動力伝達機
構のギアの回転に連動して操作片を操作することによ
り、上記ロック部材をロック状態から非ロック状態に回
動制御し、この非ロック状態に保持する。
〔実 施 例〕
以下、本発明を説明する一実施例を図に基づいて説明
する。第1図ないし第3図は本実施例に係るカセット装
着装置の全体構成を示す平面図、正面図及びドアを取り
除いた状態での正面図を順次示す。カセット装着装置の
カセットハウジング本体は、ブラケット100、このブラ
ケット100の前面に設けたハウジングドア200、及びホル
ダ300を移動する駆動力伝達機構400から大略構成されて
いる。
上記ブラケット100は、左右の側板110,120と天板130
及び底板140から構成され、左右の側板110,120に、図示
する如く上記駆動力伝達機構400が設けられており、こ
の駆動力伝達機構400は、第4図と第5図に詳細に示す
ように、駆動モータ401→ウォーム402→ウォームホイー
ル403→プーリ404→ベルト405→プーリ406→右コネクト
ギア407→右メインギア408、及び上記プーリ406から伝
達シャフト409を介して左コネクトギア410→左メインギ
ア411といった順に上記駆動モータ401の駆動力が左右の
メインギア408,411に伝達されるようになっている。
また、上記ブラケット100内にはホルダ300が配設さ
れ、このホルダ300に、標準(VHS)カセット及びこれよ
り小型の小型(VHS−C)カセットとが前面側より選択
的に装着され、この装着されたカセットを所定位置に移
動するようになされている。すなわち、第4図ないし第
6図に詳細に示すように、ホルダ300の両側部には、そ
れぞれガイドピン310b(301a),302b(302a)が設けら
れ、ブラケット100の両側板110,120にそれぞれ形成した
略L字形のガイド溝111(121),112(122)に係合し、
さらに、この内一方のガイドピン301a,301bを上記左右
のメインギア408,411の操作アーム413,414の長孔415,41
6と係合している。
従って、カセット装着時に、第4図(a)に示すカセ
ット挿入待機位置にホルダ300があり、このホルダ300に
前方のカセット挿入口150より挿入された標準カセット
又は小型カセットが装着されると、後述するカセット検
出スイッチによりカセットが装着されたのを検出して駆
動モータ401を駆動し、左右のメインギア408,411が第4
図中時計方向に回転することにより操作アーム413,414
も時計方向に回転するので、ガイドピン301a,301bはガ
イド溝111,121に沿って案内され、これによりホルダ300
は上記カセット挿入待機位置から標準カセット装着時に
は第4図(b)に示す第1所定装着位置に、小型カセッ
ト装着時には第4図(c)に示す上記第1所定装着位置
より若干高い位置の第2所定装着位置に移動する。
これにより、各カセットは予め定められた所定装着位
置に装着されることになる。
また、上記第4図に示すカセット挿入口150部位に
は、第1図と第2図、第5図ないし第7図に示す如くハ
ウジングドア200が設けられ、このハウジングドア200
は、第2図と第10図及び第11図に示すように標準カセッ
ト用の大なる第1ドア210と、この第1ドア210に設けら
れた切欠部210Aを開閉すべく第1ドア210の裏面(内
側)の一部に設けた小型カセット用の小なる第2ドア22
0から大略構成している。
上記第2ドア220の左右端部には、第16図に示すよう
に、第1ドア210との対向面側に突出する小型カセット
の左右をガイドするためのガイド部223を形成してい
る。
また、第1図、第8図と第9図、第10図と第11図に示
すように、上記第1ドア210の左右両端部、即ちカセッ
ト挿入口150の左右両側部に同第1ドア210を閉状態にロ
ックする第1ドアロック機構240を設けるとともに、上
記第2ドア220の左右両端下部、即ちカセット挿入口150
底面に相当するブラケット100の底板140に、同第2ドア
220を閉状態にロックする第2ドアロック機構1000をそ
れぞれ設けている。
上記第1ドアロック機構240は、ブラケット100のカセ
ット挿入口150の底面に支点242を回動可能に支持した左
右の第1ドアロック部材241よりなり、図示しないスプ
リングにて内側方向(第8図及び第9図中時計方向)に
付勢するようにしているが、後端のL字片243をブラケ
ット100の切欠部151(第1図参照)に係合して該内側方
向の最大回動範囲を規制するようになされ、上記各第1
ドアロック部材241の内側面には第1ドア210の端部と係
合する係合凹部244を形成すると共に、その前後にそれ
ぞれテーパ部245,246を形成している。
そして、この第1ドアロック機構240の第1ドアロッ
クリリース機構250としては、上記ブラケット100に、第
1図ないし第3図、第8図ないし第13図に示すように、
後述する第2ドアロックリリース機構2000のシャフト20
03に左右の第1ドアロックリリース部材251を回動可能
に軸着しており、この第1ドアロックリリース部材251
は、第2図と第3図に示すスプリング255にて第12図及
び第13図中時計方向に付勢されているが、その図中Y端
の内側方向に突出した当接部252を上記ブラケット100の
切欠部151内側において当接させて第12図に示す状態に
保持するようにしている。また、第8図と第9図に示す
ように、上記当接部252部位に所定位置に装着されたカ
セットと係合するテーパ部253を形成する一方、図中X
端部に外側方向に傾斜するテーパ部254を形成し、この
前方テーパ部254に上記ドアロック部材241のL字片243
を係合させている。
一方、上記第2ドアロック機構1000は、第10図と第11
図に示すように、ブラケット100の底板140に軸1002を回
動可能に軸支された左右の第2ドアロック部材1001より
なり、いずれも図示しないスプリングにて第14図中時計
方向に付勢されつつも、その一部が底板140の裏面に当
接して、通常は第14図(a)及び第15図(a)に示す水
平状態に保持され、この水平状態から同図中反時計方向
に回動可能としている。
上記左右第2ドアロック部材1001のハウジングドア20
0の手前側(X端側)には、第10図と第11図、第14図及
び第15図に示すように、小型カセット挿入間隔に対応し
て段差1003を形成し、低位置とした挿入領域内側を小型
カセット用受け部1004に、高位置とした挿入領域外側を
標準カセット用受け部1005にする一方、ハウジングドア
200の奥側(Y端側)には、上記第2ドア220の裏面に対
向して同第2ドア220の回動を阻止するロック部1006
と、後述する第2ドアロックリリース機構と係合するピ
ン1007を形成している。
そして、上記第2ドアロック機構1000の第2ドアロッ
クリリース機構2000としては、第10図に示すように、上
記駆動力伝達機構400の左メインギア411の側面に設けた
ピン2001と、左右側板110,120間に回動自在に軸支した
シャフト2003、同シャフト2003に固着した上記ピン2001
と係合する操作レバー2004及び上記左右両第2ドアロッ
ク部材1001に設けたピン1007とそれぞれ係合する左右の
操作片2005からなる第2ドアロックリリース部材2002と
から構成している。なお、上記第2ドアロックリリース
部材2002は、シャフト2003に設けたスプリング2006によ
り第14図及び第15図中反時計方向に付勢されつつも、操
作片2005の一部が底板140の裏面に当接して、通常は第1
4図(a)及び第15図(a)の状態に保持され、この状
態から同図中時計方向に回動可能としている。
従って、カセットの非挿入時、第1ドアロック部材24
1及び第1ドアロックリリース部材251は第1図と第8図
に実線で示す状態にあり、左右の第1ドアロック部材24
1はその係合凹部244に第1ドア210の両端に係合し、こ
の第1ドア210の回動を規制する一方、第2ドアロック
部材1001及び第2ドアロックリリース部材2002は第14図
(a)及び第15図(a)に示す状態にあり、第2ドアロ
ックリリース部材2002は非作動状態で、第2ドアロック
部材1001のロック部1006が第2ドア220の裏面に対向
し、この第2ドア220の回動を規制している。
これによって、第1ドア210と第2ドア220は共にロッ
クされて閉状態に保持されているので、例えば異種のカ
セットを挿入しようとしたり、手で押し開けようとして
も、ハウジングドア200(上記第1ドア210及び第2ドア
220)は開かず、異種カセットの誤挿入を防止すること
ができるとともに、例えば子供等が手を挿入してVTR装
置を壊したり怪我をするのを未然に防止することができ
る。
そして、第1図と第8図及び第15図(a)に示す状態
から標準カセットを挿入口150より挿入すると、第8図
に示すように、標準カセットの両端部が左右両第1ドア
ロック部材241のX端テーパ部245をスプリング(図示せ
ず)に抗して外側方向に押し、第1ドアロック部材241
が支点242を中心として図中反時計方向に回転し二点鎖
線で示す状態となるので、上記第1ドアロック部材241
の係合凹部244と第1ドア210の端部との係合が外れ第1
ドア210のロックが解除される一方、第15図(b)に示
すように標準カセットの底面が第2ドアロック部材1001
の標準カセット用受け部1005を押し、第2ドアロック部
材1001が軸1002を中心に図中反時計方向に回転して第15
図(c)に示す状態となるので、上記第2ドアロック部
材1001のロック部1006が第2ドア220から外れて同第2
ドア220のロックが解除される。これにより、第1ドア2
10と第2ドア220のハウジングドア200自体は回動可能と
なるので、挿入される標準カセットに押されて開蓋し、
標準カセットは第15図(d)に示すホルダ300内に装着
され、更に第15図(e)を通過して第15図(f)に示す
所定装着位置に至るようになる。
上記標準カセットが第15図(f)に示す所定装着位置
に装着される際、第9図と第13図に示すように、この標
準カセットの後端部が上記第1ドアロックリリース部材
251のY端テーパ部253に当接して押圧するため、第13図
に示すように、第1ドアロックリリース部材251は支点
である第2ドアロックリリース機構2000のシャフト2003
を中心として反時計方向に回転し、よって、上記第1ド
アロック部材241のL字片243が第1ドアロックリリース
部材251のX端テーパ部254のテーパ面によって支持さ
れ、第9図中実線で示す回動状態に該第1ドアロック部
材241を保持する。即ち、第1ドア210はロック解除状態
に維持される。
一方、ホルダ300を移動すべき左メインギア411の回転
により、第15図(e)及び(f)に示すように、同左メ
インギア411に設けたピン2001が操作レバー2004に当接
して図中時計方向に押し上げるので、これに伴ってシャ
フト2003も時計方向に回転し、操作片2005が図中時計方
向に回動した状態の第2ドアロック部材1001のピン1007
と当接し、同第2ドアロック部材1001をこの回動状態に
保持する。即ち、第2ドア220はロック解除状態に維持
される。
これにより、標準カセットの所定装着位置への装着時
には、上記第1ドア210と第2ドア220の両ドアロックが
解除されて、この標準カセットのイジェクト時に後述す
る開蓋機構によりハウジングドア200(第1ドア210と第
2ドア220の両ドア)を開く際に支障を来すことはな
い。
また、上記第1図と第8図と第14図(a)に示す第1
ドア210と第2ドア220のハウジングドア200がロックさ
れた状態から小型カセットを第2ドア220より挿入する
と、第8図に示す如く挿入した小型カセットが左右の第
1ドアロック部材241と係合することなく、第1ドアロ
ック部材241が第8図中実線で示す状態のままなので、
第1ドア210は閉状態のまま保持されている。一方、第1
4図(b)に示す如く挿入した小型カセットの底面が左
右の第2ドアロック部材1001の小型カセット受け部1004
を押し、第2ドアロック部材1001が軸1002を中心に図中
反時計方向に回転して第14図(c)に示す状態となるの
で、上記第2ドアロック部材1001のロック部1006が第2
ドア220から外れて同第2ドア220のロックが解除され
る。これにより、第1ドアは回動不能で第2ドア220の
みが回動可能となるので、第2ドア220のみが挿入され
る小型カセットに押されて開蓋し、小型カセットは第14
図(d)に示すホルダ300内に装着される。
この際、第14図(d)のi−i線矢視図である第16図
に示すように、左右の第2ドアロック部材1001は、その
段差1003部分で挿入される小型カセットの左右下部コー
ナ部をガイドする一方、第2ドア220のガイド部223で小
型カセットの左右上部コーナ部をガイドする。これによ
り、小型カセットの左右方向の移動を規制して、小型カ
セットを左右方向上所定位置に確実に挿入できるように
している。
更に、ホルダ300内に装着された小型カセットは、第1
4図(e)を通過して第14図(f)に示す所定装着位置
に至るようになる。第10図はこの第14図(f)に示す所
定装着位置における上面図を示している。
上記小型カセットが第10図と第14図(f)に示す所定
装着位置に装着される際、第9図に示すようにこの小型
カセットが上記第1ドアロックリリース部材251に当接
せず、第1ドアロックリリース部材251は第12図に示す
非回転状態のままなので、上記第1ドアロック部材241
は第9図中二点鎖線で示す元の状態にあり、第1ドア21
0はロック状態に保持される。一方、上記第2ドアロッ
クリリース部材2002は、その操作片2005が標準カセット
の装着時と同様に図C中時計方向に回動した状態の第2
ドアロック部材1001のピン1007に当接し、同第2ドアロ
ック部材1001をこの回動状態に保持し、第2ドア220は
ロック解除状態とする。
これにより、小型カセットの所定装着位置への装着時
には、上記第2ドア220のみのロックが解除されて、こ
の小型カセットのイジェクト時に後述する開蓋機構によ
り第2ドア220のみを開く際に支障を来すことはない。
次に、上記第1ドア210と第2ドア220から成るハウジ
ングドア200について詳述する。
上記第1ドア210は上記カセット挿入口150部位におい
て、第1図と第2図及び第7図に示すように、上部に設
けた軸211を上記ブラケット100にて回動自在に軸支する
と共に、ダブルトーションスプリング212にて閉蓋方向
(第5図中反時計方向)に付勢している。
また、第2ドア220は、第7図に示すように第1ドア2
10の裏面側に左右の軸221を回動自在に軸支され、その
一端側より突出するように設けた操作杆222に上記ダブ
ルトーションスプリング212の一端212aを係止すること
により上記第1ドア210同様に閉蓋方向(第5図中反時
計方向)に付勢している。さらに、上記第1ドア210の
軸211には、第7図に示すように上記ダブルトーション
スプリング212の中間部を掛けて同じく第5図中反時計
方向に付勢された引掛けレバー230を設け、引掛けレバ
ー230の内側面に先端部が第1ドア210の裏面に当接する
操作ピン231を設けている。
また、上記ハウジングドア200のイジェクト時の開蓋
機構としては、第5図に示すように、駆動力伝達機構40
0の左メインギア411の外側面にハウジングドアの開蓋カ
ム部260が設けられており、その一側には伝達シャフト4
09に軸着され、且つ後端部に上記開蓋カム部260と係合
するカム部271を有する第1ドア210用の第1開蓋レバー
270を設ける一方、その他側にはブラケット100の左側板
120に支点282で回動自在に支持され、且つ中間部に上記
開蓋カム部260と係合するカム部281を有する第2ドア22
0用の第2開蓋レバー280を設けている。
そして、上記第1開蓋レバー270の先端部には、第5
図と第7図に示すように上記引掛けレバー230のX端側
(第5図中右側)に対向する開蓋ピン272を設ける一
方、上記第2開蓋レバー280の先端部283を上記第2ドア
220の操作杆222の先端部においてそのX端側(第5図中
右側)に対向させている。
従って、ハウジングドア200は次のようにしてイジェ
クト時に開蓋動作する。
先ず、標準カセット又は小型カセットが所定装着位置
に装着されている時には、左メインギア411の開蓋カム
部260と第1及び第2開蓋レバー270,280は第19図に示す
状態にある。第19図中、左メインギア411において実線
は標準カセットの所定装着位置における回転位置を、二
点鎖線は小型カセットの所定装着位置における回転位置
をそれぞれ示している。この第19図より明らかなように
上記両開蓋レバー270,280は開蓋カム部260のカム部から
外れ、非作動状態にあるので、上記第1及び第2ドア21
0,220は閉蓋状態にある。
このような状態から標準カセットのイジェクト時、ホ
ルダ300のイジェクト方向の移動に伴って左メインギア4
11が第19図中時計方向に回転すると、標準カセットが第
1ドアに至る前において第18図に示すように、第1及び
第2開蓋レバー270,280が開蓋カム部260のカム部と当接
し、それぞれ支点409,282を中心に反時計方向に回動す
る。よって、上記第1開蓋レバー270の回動に伴ってそ
の先端の開蓋ピン272が第19図の位置から第18図に示す
位置まで移動し、これによって引掛けレバー230がダブ
ルトーションスプリング212に抗して押し上げられるた
め、追随するように第1ドア210に開蓋方向の付勢力が
作用する。この際、上記第1ドア210はドアロックリリ
ース部材250によってドアロック部材241によるロックが
解除されているので、上記引掛けレバー230の回動に伴
って第1ドア210が回動(開蓋)する。なお、第2ドア2
20も第1ドア210と一緒に開蓋するため、第2開蓋レバ
ー280は作用しない。
また、小型カセットのイジェクト時、上記第19図の状
態からホルダ300のイジェクト方向の移動に伴って左メ
インギア411が第19図中時計方向に回転すると、小型カ
セットが第1ドアに至る前において標準カセットの場合
と同様に第17図に示すように、第1及び第2開蓋レバー
270,280が開蓋カム部260のカム部と当接し、それぞれ支
点409,282を中心に反時計方向に回動する。よって、上
記第1開蓋レバー270の回動に伴ってその先端の開蓋ピ
ン272が第19図の位置から第17図に示す位置まで移動
し、これによって引掛けレバー230がダブルトーション
スプリング212に抗して押し上げるが、上記第1ドア210
はドアロック部材241によってロックされて回動を阻止
されているため、上記引掛けレバー230のみが回動し第
1ドア210は閉蓋状態のままである。しかして、第2開
蓋レバー280の回動に伴って操作杆222が第17図に示すよ
うに押し上げられるため、第2ドア220のみが回動(開
蓋)する。
このようにして、各カセットに対応したドアが開蓋状
態となるので、この開蓋された各ドアより各カセットが
イジェクトされることとなる。なお、カセットの挿入時
にも上記左メインギア411の開蓋カム部260によって上記
第1及び第2開蓋レバー270,280が回動するが、この際
にはカセットが各ドアを押退けて挿入する動作中になの
で特に問題はない。なお、この実施例ではメインギア41
1は左側のみに設けられているが、左右両側に設けて開
蓋レバーを左右に分けてもよい。
次に、ホルダ300の構成としては、第1図と第3図及
び第20図ないし第22図に示すように、断面略ロ字形状で
なり、その幅寸法を標準カセットと略同一寸法とすると
共に、その内底面の所要小型カセット装着位置(若干左
によった位置)に段差部320を形成している。また、テ
ープローディング部材等が嵌合するカセットの前面開口
部に対応するY端側(第1図参照)301を切欠して邪魔
にならないようにすると共に、所定装着位置に移動時に
デッキ側のリール台に対応する位置に穴302を形成して
いる。
さらに、このカセット装着装置には、後述する標準カ
セット検出機構、小型カセット検出機構、小型カセット
位置決め機構、標準及び小型カセットの誤挿入防止機
構、小型カセット押え機構、小型カセットのリッドオー
プナ組立体回動機構、ワイヤの引き出し機構、及びホル
ダの支持機構が備えられている。
先ず、標準カセット検出機構としては、第1図及び第
6図に示すように、ホルダ300の左右両側部に標準カセ
ット検出レバー310を設けており、この左右に設けた各
標準カセット検出レバー310は上記ガイドピン302a,302b
にてその支点をホルダ300の側面にてそれぞれ回動自在
に支持され、その下端311を第1図に示すようにホルダ3
00の内底面のY端左右に突出する一方、他端312側に位
置するホルダ300の外側面には標準カセット検出スイッ
チ313を設けている。なお、標準カセット検出レバー310
は第6図に示すようにスプリング314にて図中反時計方
向に付勢し、ホルダ300の左右側面に形成した折曲片315
に他端312側上面を当接させて、通常第6図に示す状態
に保持させている。
従って、標準カセットがホルダ300内に正しく挿入さ
れた場合には、挿入された標準カセットの前面で上記左
右の標準カセット検出レバー310の下端311を押すので、
該左右両標準カセット検出レバー310は支点302a,302bを
中心に回動し、その各他端312側にてそれぞれ標準カセ
ット検出スイッチ313を押圧してONとすることになり、
マイコンにて左右両標準カセット検出スイッチ313がと
もにONとなったのを検出して正しく標準カセットが装着
されたと判断することができ、これに基づき上述した駆
動モータ401を駆動制御することになる。
仮に、標準カセットがホルダ300内に正しく挿入され
ず、左右の標準カセット検出レバー310の内、片側の下
端311のみを押すと、マイコンにて一方の標準カセット
検出スイッチ313のみがONとなっているため正しく標準
カセットが装着されていないと判断し、上述した駆動モ
ータ401を駆動しない。
次に、小型カセット検出機構330としては、第1図と
第3図及び第20図に示すように、ホルダ300の段差部320
にY端(奥部)に折曲片332を有するスライド板331を設
けており、このスライド板331は、ホルダ300底面に形成
した前後方向に延びるガイド孔333に嵌合し前後方向に
スライド可能とすると共に、スライドスプリング334に
て第20図中X方向に付勢して通常、第1図の位置にある
ようになされ、またこのスライド板331の奥側(第20図
中Y方向)に位置してホルダ300に小型カセット検出ス
イッチ335を設けている。
従って、小型カセットがホルダ300内に挿入される
と、小型カセットの前面が上記スライド板331の折曲片3
32に当接してスライドスプリング334の弾性力に抗して
押すので、該スライド板331は第20図中Y方向にスライ
ドする。小型カセットが所要量挿入されると、第20図
(a)に示すように上記折曲片332が小型カセット検出
スイッチ335を押圧してONとするので、マイコンにて小
型カセットが装着されたと判断し、上述した駆動モータ
401を駆動制御する。
次に、小型カセットの位置決め機構340としては、第
1図と第3図及び第20図に示すように、ホルダ300の段
差部320の両側に、第20図に詳示するように図中X側端
部に小型カセットの左右両側面に形成した縦溝に係合す
る位置決め用のフック341を設けており、このフック341
は第20図に示すフックスプリング342にて内側方向に付
勢され、通常(カセット挿入待機時)には第1図に示す
フック341先端が段差部内(小型カセット収納空間内)
に突出する状態に至る。一方、上記ブラケット100のカ
セット挿入口150の底面には上記フック341と係合するフ
ックリリースピン343が設けられている。
従って、小型カセットの挿入時には、ホルダ300が第
1図に示す位置にあり、この状態のホルダ300内に小型
カセットが上記第2ドア220から挿入されるが、小型カ
セットの左右前端部で上記フック341をフックスプリン
グ342の弾性力に抗して押し広げるようにして挿入され
る。
そして、小型カセットを所要量挿入した際(上記した
小型カセット検出機構330による小型カセット検出スイ
ッチ335のONと略同時期)に、第20図(a)に示すよう
に上記フック341が小型カセットの両側面の縦溝に係合
し、小型カセットの前後左右の位置決めを行う。
また、小型カセットのイジェクト時には、小型カセッ
トがフック341にて位置決めされた第20図(a)に示す
状態から、ホルダ300が第20図中X方向に移動して第1
図に示したカセット装着待機位置を通り過ぎて第20図
(b)に示す位置に至る。この時フック341はブラケッ
ト100のカセット挿入口150の底面のフックリリースピン
343と当接し、このフックリリースピン343にてフックス
プリング342の弾性力に抗して押し広げられるため、こ
のフック341による位置決めが解除される。
このため、位置決め時に上述したスライド板331のス
ライドスプリング334に蓄積していた弾性力によって、
第20図(b)中X方向に小型カセットが吐き出される。
即ち、上述した開蓋されている第2ドア220より該小型
カセットの後部が少なくとも掴める量だけ突出し、カセ
ットの取り出し作業を確実且つ容易にし操作性の向上を
図っている。
次に、標準及び小型両カセットの誤挿入防止機構とし
ては、ホルダ300にカセットを装着する際、標準カセッ
トに対し小型カセットはホルダ300の段差部320部位に装
着されるため、標準カセットと小型カセットとの装着高
さ位置が相違する他、これらの間では誤挿入防止溝の深
さが相違するため、各カセット毎に別個に設ける必要が
あるが、その場合には部品点数が増し、コスト高や作業
性が悪い等の問題があり、次のようにした。
すなわち、第1図と第20図ないし第22図に示すよう
に、ホルダ300の底面にカセットの誤挿入防止機構350を
設けている。
上記誤挿入防止機構350は、第21図と第22図に示すよ
うにホルダ300の外底面に回動自在に軸支された誤挿入
防止レバー351を設け、この誤挿入防止レバー351に後述
する小型カセットの1側面をガイドするガイド板380と
係合する係合部352と、先端部に標準及び小型両カセッ
トの底面に形成した誤挿入防止溝に対応する誤挿入防止
片353を備えている。
従って、カセットの装着前にあっては、第21図に示す
ようにガイド板380は垂下しており、このガイド板380の
下端の押圧部382で誤挿入防止レバー351の係合部352が
押され、同誤挿入防止レバー351が同図中時計方向に若
干回動している。これにより、誤挿入防止レバー351の
誤挿入防止片353の高さ位置は小型カセットの底面に形
成した誤挿入防止溝の高さ位置と同一となる。
ここで、小型カセットがホルダ300内に正規の状態で
挿入されると、第21図に示すように誤挿入防止レバー35
1の誤挿入防止片352が挿入された小型カセットの誤挿入
防止溝に係合して、同小型カセットの挿入動作の邪魔を
しないが、小型カセットが例えば誤って逆さまに挿入し
た場合には、誤挿入防止片353が小型カセットにぶつか
って挿入を阻止する。
次に、標準カセットが挿入されると、ガイド板380が
後述する機構によって第22図に示すように自動的に回動
してホルダ300の天井部に位置するため、ガイド板380の
押圧部382による押圧作用が解除されるため、誤挿入防
止レバー351は第21図中反時計方向に若干回動して第22
図に示す状態となる。これにより、誤挿入防止レバー35
1の誤挿入防止片353の高さ位置は標準カセットの誤挿入
防止溝の高さ位置と同一となる。そして、上記同様に挿
入された標準カセットが正規の状態で挿入されると、標
準カセットの誤挿入防止溝に誤挿入防止片353が係合し
て挿入動作の邪魔にならないが、誤って逆さまにして挿
入した場合には、誤挿入防止片353がぶつかってその挿
入を阻止する。
次に、小型カセットの押え機構360としては、第3図
と第23図ないし第28図に示すように、ホルダ300の天板3
03に設けられており、この小型カセット押え機構360
は、第3図と第23図及び第24図に示すように並設した押
え部材363と操作部材364とから大略構成している。
上記押え部材363は、上記天板303の取付部361に設け
た第1軸365に回動自在に取付けられた押え基部363a
と、この押え基部363aに設けた第2軸366に軸着された
板バネ部363bとよりなり、同板バネ部363bの先端部位に
は小型カセット用の押え部363cを設けると共に、その先
端を第23図に示すように円弧状部363fとしている。
なお、上記押え基部363aを第1軸365の第1スプリン
グ365aにて第23図中反時計方向に付勢し、押え基部363a
の上面を上記取付部361に突設したピン362に当接すると
共に、上記板バネ部363bを第2軸366の第2スプリング3
66aにて第23図中時計方向に付勢するが、押え基部363a
の側面に形成したストッパ片363dに板バネ部363bの当接
部363eが当接し、通常第23図に示す傾斜した状態に維持
すると共に、該板バネ部363bが第23図中反時計方向には
回動可能だが時計方向には回動不能としている。
また、上記操作部材364は、上記押え基部363aに設け
た第3軸367に軸着された操作基部364aと、この操作基
部364aに設けた第4軸368に軸着された操作片364bとよ
りなり、上記操作基部364aを第3軸367の第3スプリン
グ367aにて第23図中反時計方向に付勢し、同操作基部36
4aに設けられて上記押え部材363を回動可能状態と回動
不可状態にする回動規制部材として引掛部364eを上記取
付部361のピン362に引掛けている。また、操作片364bを
第4軸368の第4スプリング368aにて第23図中時計方向
に付勢するが、操作基部364aの側面に形成したストッパ
片364cに操作片364bの当接部364dが当接し、通常上記同
様に第23図に示す傾斜した状態に維持すると共に、該操
作片364bが第23図中反時計方向には回動可能だが時計方
向には回動不能としている。
また、上記第2軸366の操作部材364側端部を突出し、
この突出部366bを操作基部364a上部に位置させて操作部
材364に連動して押え部材363も第23図中時計方向に回動
するようにし、且つ上記突出部366bに対応して操作基部
364aにはU溝369を形成し、カセット押え機構360が最大
に上方に押し上げられた際に上記突出部366bが邪魔とな
って、操作部材364が途中で回動できなくなるのを防止
している。
従って、カセット装着待機時、小型カセット押え機構
360は第26図に示す状態にあり、この状態で第26図に示
すように標準カセットを挿入すると、標準カセットによ
って上述した第1ドア210が第26図(a)のように開蓋
し、この第1ドア210が操作部材364の操作片364bを上方
に押圧する。この際、操作片364bと操作基部364aとはス
トッパ片364cに当接部364dが係合しているので一体とな
って第3軸367を中心として第23図中時計方向に回動
し、第26図(a)に示すように引掛部364eがピン362か
ら外れる。
そして、標準カセットを第26図(b)に示すように更
に挿入すると、第1ドア210が押え部材363及び操作部材
364を押し上げて、カセット押え機構360の下に第1ドア
210が潜り込む形となる。この際、突出部366bがU溝369
に嵌入して操作部材364の上方への回動を邪魔しないよ
うになっている。
しかる後、標準カセットを装着したホルダ300がY方
向に移動すると、カセット押え機構360は第1ドア210か
ら外れるが、この際、第23図に示すように天板303には
操作部材364に対応して板バネ304が設けられており、第
25図に示すようにこの板バネ304にて弾性力が付加され
た形となり第26図(c)に示すように操作部材364が標
準カセットの一方端側のカセット押えとして作用する。
なお、イジェクト時には、上記と全く逆の動作で、第26
図(c),(b),(a)の順で各部材が動作する。
また、上記のようにカセット押え機構360が第28図に
示す状態にあるカセット装着待機時に、第27図に示すよ
うに小型カセットを挿入すると、小型カセットによって
上述した第2ドア220のみが第27図(a)に示すように
開蓋し、この第2ドア220が押え部材363の板バネ部363b
を図中時計方向(第23図中も時計方向)に押圧する。こ
の時、操作部材364の操作片364bは第2ドア220から外れ
た位置にあり、同第2ドア220とは当接しない。このた
め、第23図及び第27図に示すように操作部材364の引掛
部364eがピン362に係合したままなので、上記第2ドア2
20による板バネ部363bの押圧によって、同押え部材363
が第1軸365を中心として天井側に回動しようとする
が、この回動が阻止され、同状態を維持し、板バネ部36
3bが弾性によって撓み第2ドア220が同板バネ部363bの
下に潜り込む形となる。
しかる後、第27図(b)に示すように小型カセットを
装着したホルダ300が移動すると、カセット押え機構360
は第2ドア220から外れるが、この際、該板バネ部363b
の弾性力により押え部363cにて小型カセットを下方に押
圧する。
そして、この小型カセットのイジェクト時には、上記
と略逆の動作、即ち第27図の(b),(a)の順で各部
材が動作するが、ここで開蓋された第2ドア220が挿入
時と同様に第27図(a)のように板バネ部363bの下に潜
り込むと、小型カセットは標準カセットに対して短径方
向の幅が短いために上述したスライド板331等の吐き出
し手段にて小型カセットを吐き出すようにしているが、
第2ドア220が板バネ部363bの下に潜り込む分、この板
バネ部363bの弾性力が大となって、吐き出し動作の負荷
となってしまう。
そこで、上記板バネ部363bの先端を第23図に示すよう
に円弧状部363fとして、第2ドア220が第27図(c)に
示すようにこの円弧状部363fにガイドされて挿入時とは
逆に板バネ部363bの上部に位置するようにしている。こ
れにより、小型カセットの吐き出し時の負荷を軽減し、
同吐き出し動作をスムーズ且つ吐き出し動力の軽減を図
っている。
ここで小型カセットは第40図(a)に示すように、磁
気テープを巻回した供給リールと巻取リールを収納した
カセットケースと、このカセットケースの前面に張架し
た磁気テープを保護する回動自在なリッドによって大略
構成されている。このリッドが開蓋すると、第40図
(b)に示すようにリッドの上端面がカセットケースの
上端面より高くなり、段差部ができる。イジェクト時に
は、第23図に示す板バネ部363bの押え部363cの図中右側
の面により、この段差部が引掛けられて閉蓋するように
なっている。なお、小型カセットの吐き出し動作によっ
て開蓋状態(スプリングにより閉蓋方向に付勢されてい
る小型カセットでは、リッドが自動的に閉蓋する)のリ
ッドが上記板バネ部363bの押え部363cに当って閉蓋す
る。
次に、小型カセットのリッドオープナ組立体回動機構
370としては、第29図ないし第31図に示す如く、ホルダ3
00の天板303の裏面に設けられており、その構成として
は、第29図ないし第32図に示すように、天板303の取付
部371に設けた第1軸376aに軸着された第1アーム373
と、天板303の切起片372の長穴372aに係合した操作ピン
377に軸着された第2アーム374と、この両アーム373,37
4と共に第2軸376bに軸着された第3アーム375から大略
構成している。
上記第3アーム375は、第2軸376bに設けたスプリン
グ376cにて第31図(a)中時計方向に付勢しているが、
図示しないストッパにて第1アーム373に対して時計方
向には同図(a)の状態より回動しないようにしてい
る。
そして、上記操作ピン377の他端側には回動可能な扇
状板378が設けられ、この扇状板378に係合して左右方向
に移動自在なラック棒379が設けられ、その先端部に形
成したラック379aの近傍に位置して、このラック379aと
噛合するギア381と、下端部に上述した第21図〜第22図
に示す誤挿入防止機構350の誤挿入防止レバー351の係合
部352を押圧する押圧部382を有し、且つ後述するリッド
オープナ組立体390を備えた小型カセット挿入時に小型
カセットの側面をガイドするガイド板380を第3軸384に
軸着している。なお、このガイド板380は第3軸384に設
けたスプリング383にて第30図(b)中反時計方向即ち
垂下状態方向に付勢している。
従って、標準カセットの挿入時に第1ドア210が回動
すると、第31図(a)に示すように第3アーム375がこ
の第1ドア210にて時計方向に押圧され、これにより、
第2アーム374の操作ピン377が切起片372の長穴372aに
案内されてY方向に移動し、この操作ピン377のY方向
の移動により扇状板378が第30図(a)から同図(d)
に示すように回動する。
そして、扇状片378の回動によりラック棒379が第30図
(b)中右側方向に摺動するので、そのラック379aに噛
合しているガイド板380は垂下状態から同図(c)に示
す天板303と略平行な横倒状態となる。
これにより、リッドオープナ組立体390を備えたガイ
ド板380は挿入された標準カセットと天板303との間に位
置するので、同標準カセットの挿入動作に邪魔にならな
い位置に回避することになる。また、ガイド板380は垂
下状態時には、上述したようにその下端部の押圧部382
が第21図に示す如く誤挿入防止レバー351の係合部352を
押圧しているが、横倒状態への変移動作により、第22図
に示す如くこの誤挿入防止レバー351の係合部352の押圧
を解除する。
小型カセット挿入時には、第2ドア220は第3アーム3
75と当接しないので、上記動作は行われず、ガイド板38
0はそのまま垂下状態となって、挿入される小型カセッ
トの一側面側をこのガイド板380にてガイドする。
また、ホルダ300の天板303には第31図に示すように板
バネ305が第2軸376bに対応して設けてあり、標準カセ
ット挿入時に、第2アーム374が上方に押上げられた
際、この板バネ305が第2軸376b部に当接して第31図
(b)に示すように標準カセットの他方端側のカセット
押えとして作用する(反対側の標準カセットのカセット
押えは小型カセットのカセット押え機構360の外側の操
作部材364が作用している)。
次に、小型カセットのリッドオープナ組立体390は、
上記ガイド板380に設けられており、第3図と第32図及
び第33図に示すように、ガイド板380の一側面に設けた
アームギア391と、リッドオープナ395から構成してい
る。
上記アームギア391は、第32図と第33図に示すように
ガイド板380に設けた軸391aにて回動自在に支持される
と共に、円弧状穴391bにガイド板380に設けたピン382が
嵌合して、その回動範囲が規制されている。また、係止
片392とギア部393とを有している。
上記リッドオープナ395は、軸395aにて回動自在に支
持され、この軸395aからずれた位置に設けたピン396と
上記ガイド板380に設けたピン384との間にスプリング39
4が係止され、通常、第33図(a)中時計方向に付勢さ
れている。また、上記アームギア391のギア部393と噛合
するギア部397と、小型カセット収納空間内に突出し、
同小型カセットのリッド(前蓋)を開蓋する爪部399を
有するオープナ部398を有している。
一方、ブラケット100の底板140には、例えば伝達シャ
フト409に軸着された回動自在なアームギアフック160を
設けている。このアームギアフック160は第3図と第32
図及び第33図に示すようにスプリング161にて第33図中
反時計方向に付勢され、その一端が図示しない該ブラケ
ット100の底板140の切欠端部に当接して第32図に示す状
態に保持されている。また、上記アームギア391の係止
片392の先端と係合するフック部162を設けると共に、こ
のフック部162の外側面側にテーパ部163を形成してい
る。
従って、カセットの非装着時には、第32図に示すよう
に上記ガイド板380は垂下状態にあり、リッドオープナ
組立体390もアームギア391の係止片392及びリッドオー
プナ395のオープナ部398も共に下向きの状態となってい
る。
この状態で第33図(a)に示すように小型カセットを
挿入すると、リッドオープナ395のオープナ部398の爪部
399が小型カセットのリッド(前蓋)の内側に係合す
る。又、上述したようにホルダ300自体が第33図中Y方
向に移動するため、アームギアフック160のフック部162
にアームギア391の係止片392先端が引掛かり、同ホルダ
300の移動に伴って係止片392がX方向に引張られる形と
なる。よって、アームギア391は軸391aを中心として第3
3図中時計方向に回動するため、リッドオープナ395は反
時計方向に回動する。
そして、第33図(b)に示すようにガイド板380のピ
ン384とリッドオープナ395の軸395aとを結ぶ線上をピン
396が越えると、該スプリング394の付勢力は第33図中反
時計方向に働くため、リッドオープナ395は反時計方向
にクリック的に回動して第33図(c)に示す状態とな
る。
これに伴って、オープナ部398の爪部399に係止されて
いる小型カセットのリッドが第33図(a)に示す閉蓋状
態から第33図(c)に示す開蓋状態となる。
小型カセットのイジェクト時には、リッドオープナ組
立体390が第33図(c)に示す状態でホルダ300がX方向
に移動する。このホルダ300のX方向の移動によって、
第33図(d)に示すようにアームギア391の係止片392先
端がアームギアフック160のテーパ部163に当接し、更に
X方向の移動に伴ってアームギア391に同図(c)中反
時計方向の圧力が加わり反時計方向に回動する。
そして、第33図(b)に示すようにガイド板380のピ
ン384とリッドオープナ395の軸395aとを結ぶ線上をピン
396が越えると、該スプリング394の付勢力は上記とは逆
に第33図中時計方向に働くため、リッドオープナ395は
時計方向にクリック的に回動して第32図に示す元の状態
に戻る。
更に、ホルダ300のx方向への移動により、再びアー
ムギア391の係止片392先端がアームギアフック160のテ
ーパ部163に当接するが、アームギアフック160が時計方
向に回動してこれを乗り越えて第33図(a)に示す元の
フック部162の手前側(X側)に位置するようになる。
次に、ワイヤの引き出し機構500について述べると、
第1図に示すようにホルダ300には、標準カセットの検
出スイッチ313と小型カセットの検出スイッチ335を備え
ており、この各スイッチ313,335からのワイヤ501をVTR
デッキ本体側のマイコンへ導出するが、上記ホルダ300
は移動するため、該ホルダ300の移動動作に伴ってワイ
ヤ501がVTRデッキ上の他の部材に引掛かったりして、ワ
イヤ501が断線したり、ホルダ300が移動できなくなる可
能性がある。
そこで、例えば第1図と第4図に示すようにホルダ30
0の右ガイドピン302aのX方向側に位置してワイヤの導
出部材502を設けている。この導出部材502は、第34図に
示すように連結部材503にて同ガイドピン302aと回動自
在に連結され、該導出部材502をガイドピン302aと同様
にガイド溝112に嵌合することにより、第4図に示すよ
うにガイドピン302aの移動に連動して移動するようにな
っている。
そして、各スイッチ313,335からのワイヤ501を直接導
出部材502の貫通穴504を通して固定のブラケット100の
側板110に導出してもよいが、第4図(b),(c)に
示すようにガイド溝112の垂直部に導出部材502が至った
際に同図中ガイドピン302aを中心として時計方向に回動
するので、これを考慮して第1図に示す如く、例えばワ
イヤ501を導出部材502が回動した際に弛む方向にガイド
ピン302aに適宜巻き付けてから、同導出部材502を介し
てブラケットの側板110の外側面に導出するようにする
と望ましい。
これにより、可動するホルダ300より、ワイヤ501を損
傷したり、ホルダ300の移動を妨げることなく極めて簡
単な構成で該ワイヤ501を導出できる。
次に、ホルダ300の支持機構600について述べると、第
35図と第36図に示すように、デッキ側に、小型カセット
用の位置決めピン602や伝達ギヤ603等を設けた小シャー
シ601を設け、この小シャーシ601を、第35図に示す標準
カセット装着時には下降させ、第36図に示す小型カセッ
ト装着時には上昇させるようになされている。
ここで、標準カセットと小型カセットとのホルダ300
内の高さ位置及び所定装着位置での装着高さの違い等に
より、第35図の標準カセット装着時には第4図(b)に
示すようにホルダ300のガイドピン301a(301b),302a
(302b)がガイド溝111(121),112(122)の最下端位
置に達し、このガイド溝111(121),112(122)の最下
端部でガイドピン301a(301b),302a(302b)が支持さ
れて、ホルダ300の位置決めが第35図に示す位置に正確
に行われる。
しかして、第36図の小型カセット装着時には第4図
(c)に示すようにホルダ300のガイドピン301a(301
b),302a(302b)がガイド溝111(121),112(122)の
最下端位置より若干上の位置に在るため、上述のように
ガイド溝111(121),112(122)によってガイドピン301
a(301b),302a(302b)を支持することができず、ホル
ダ300の高さ位置の規制が非常に弱い。このため、何か
の原因でホルダ300が所定位置より若干降下することが
ある。この場合、ホルダ300がデッキ側の例えばアイド
ラ等の部材に衝突して動作を妨げたり、ホルダ300が降
下した分、第27図に示した小型カセット押え機構360の
押圧力が増すため、逆に同押え機構360に過大な負荷と
なって破損する虞れがある。そこで、上記小シャーシ60
1にホルダ300と当接して支持する支持部604を形成して
いる。
従って、第35図に示す標準カセットの装着時には、小
シャーシ601が降下状態にあるので、この小シャーシ601
の支持部604はホルダ300と当接しないが、第36図に示す
小型カセット装着時には、小シャーシ601が上昇してい
るので、同小シャーシ601の支持部604が移動してきたホ
ルダ300の底面に当接し、このホルダ300を支持する。こ
れによって、ホルダ300がむやみに降下するのを確実且
つ簡単に防止することができる。
次に、本発明に係るホルダ300の位置決めのためのシ
ーケンスについて述べると、第1図と第20図に示すよう
に、小型カセット装着時には、イジェクト時にホルダ30
0を正規のイジェクト位置(第1図に示すカセットの装
着待機位置)よりもイジェクト方向(第20図中X方向)
に余分に移動させて第20図(b)に示す位置(オーバー
ストローク位置)まで移動し、フック341をフックリリ
ースピン343により押し広げて位置決め動作を解除した
後、正規のイジェクト位置に戻すようにしている。一
方、標準カセット装着時には、この必要がないので、イ
ジェクト時にホルダ300を正規のイジェクト位置で止め
るようにする。
このように、装着されるカセットによってホルダ300
の移動コントロールが異なる。即ち、最終的にホルダ30
0を止める時の移動方向は、小型カセットの場合と標準
カセットの場合とで逆の移動方向となり、センサの精度
やメカのバッククラッシュ等により共に同一位置に停止
させることが非常に難しい。
そこで、第37図に示すように、 a.小型カセットのイン状態(所定位置に装着された状
態)から、ホルダ300をイジェクト方向に移動する際
に、正規のイジェクト位置を越えてオーバーストローク
位置まで移動させる(このオーバーストローク位置への
移動時にフック341による位置決めを解除する)。
b.ホルダ300を、オーバーストローク位置から一旦イジ
ェクト位置を越えてカセット装着方向に所要量引き込
む。
c.ホルダ300を、多めに引き込んだ位置から再びイジェ
クト方向に移動し、正規のイジェクト位置に停止する。
ようにしている。
これによって、標準カセットと小型カセットとで、イ
ジェクト位置への停止時の移動方向を同一とすることが
でき、共に同一位置で停止させ、次のカセットの装着動
作を確実且つ安定させている。
第38図は上述した第37図に示すシーケンスに基づく動
作を実施する概略的なハード構成図、第39図(a)と
(b)は同様に第37図に示すシーケンスに対応するカセ
ット挿入時とイジェクト時のホルダ300を制御するため
のCPUによる動作フローチャートを示している。
第38図において、カセットハウジング内に設けられた
ホルダ300を駆動する駆動モータ401はモータドライバ70
1を介してCPU702により駆動制御されるようになされ、
このCPU702は、標準カセット及び小型カセットの各検出
機構における左右の標準カセット検出スイッチ313,313
と小型カセット検出スイッチ335による検出信号と、上
記ホルダ300を駆動する駆動モータ401の駆動力が伝達さ
れるメインギア408(411)上に設けられ、上記メインギ
アの回転角に基づいて小型カセットと標準カセットが所
定の装着位置に移動したことを検出するハウジングセン
サS1とS2(なお、第37図におけるセンサS1とセンサS2
対応する)の検出信号と、及びイジェクト時のイジェク
ト操作信号に基づき上記駆動モータ401を第39図
(a),(b)の如く制御する。
第39図(a)に示すカセット挿入時においては、先
ず、挿入されるカセットを識別し、FWDの処理ステップ
では駆動モータ401を順回転制御する。次に、待機位置
の判断ステップでは小シャーシ601及びテープローディ
ング部材等本体側の移動機構が識別した(挿入された)
カセットに対応したローディング待機位置にあってその
ままカセットを装着できるかを判断するステップであ
り、待機位置にない時は本体側の移動機構を識別したカ
セットに対応したローディング待機位置にすべく該当す
る移動機構を動かし移動開始する処理ステップを実行す
る。この時、タイマtを初期値TO(第37図に示すホルダ
300の水平移動期間)にセットし、再び待機位置の判断
ステップで本体側の移動機構がインされたカセットに対
応するローディング待機位置に至らなかった場合はタイ
マをカウントダウンして経過を待ち、TO時間経過して
も、まだ本体側の移動機構がローディング待機位置にな
い場合、これ以上駆動モータ401を駆動制御するとホル
ダ300と本体側の移動機構が衝突すると判断し、BRAKEの
処理ステップにおいて、駆動モータ401を停止する(な
お、本体側の移動機構は移動を継続する)。
タイマのカウントダウンに伴って本体側の移動機構が
インされたカセットに対応する位置に至った場合は本体
の移動機構を停止すべく停止処理ステップに移り、その
後、第37図に示す垂直移動期間に移行して駆動モータ40
1を順回転制御するFWDの処理ステップを実行する(な
お、BRAKEの処理ステップで駆動モータ401を停止制御し
た場合は順回転制御を再開し、そうでなければ継続す
る)。
そして、上記最初の待機位置の判断ステップでYESと
判断された場合、及び前述したFWD処理ステップ後に、
ハウジングセンサS1の検出信号が“0"となった時は挿入
されたカセットが標準カセットか小型カセットかを前述
した各検出スイッチ313,335の検出信号に基づいて判断
するステップを経て、小型カセットと判断された場合は
前述したBRAKE処理ステップと同様に駆動モータ401を停
止制御して終了し、また、標準カセットと判断された場
合はハウジングセンサS2の検出信号が“0"となった後、
駆動モータ401を停止制御して終了する。これにより、
ホルダ300は、第37図に示すようにカセット挿入待機位
置(イジェクト位置)から標準カセット装着時には第4
図(b)に示す第1所定装着位置に、また小型カセット
装着時には第4図(c)に示す上記第1所定装着位置よ
り若干高い第2所定装着位置に移動して停止する。
次に、第39図(b)に示すカセットイジェクト時にお
いては(なお、第37図の経路に付した符号と同様な符号
〜により対応して示す)、先ず、第38図に示すイジ
ェクト操作信号に基づいて駆動モータ401を逆回転制御
すべくREV処理ステップを実行して、小型カセットのイ
ン状態からホルダ300をイジェクト方向に移動させる。
そして、ハウジングセンサS1,S2の検出信号の各判断ス
テップを経てホルダ300がイジェクト位置に至ったら検
出スイッチ313,335の検出信号に基づきカセットが標準
カセットか小型カセットかを判断し、標準カセットの時
はBRAKE処理ステップに移行しホルダ300を正規のイジェ
クト位置で停止すべく駆動モータ401を停止制御してイ
ジェクトプロセスを終了する。
他方、小型カセットの時には、ホルダ300を正規のイ
ジェクト位置よりもイジェクト方向に所定量余分に移動
すべく所定の待ち時間DELAY1の処理ステップを経て、駆
動モータ401を停止させるBRAKE処理ステップを実行す
る。
このようにすることにより、小型カセットをカセット
挿入口より所定量余分に吐出させるので、小型カセット
の取り出し作業が容易なものとなり操作性を向上するこ
とができる。
次に、ホルダ300をオーバーストローク位置から一旦
イジェクト位置を越えてカセット装着方向に所要量引き
込むべく駆動モータ401を順回転制御するFWD処理ステッ
プを実行する。そして、ハウジングセンサS2の検出信号
が“1"となって引き込み量に応じた所定の待ち時間DELA
Y2の処理ステップ経過後再びBRAKE処理ステップで駆動
モータ401を停止制御する。その後、ホルダ300をカセッ
ト装入方向に余分に引き込んだ位置から再びイジェクト
方向に移動させるべく、駆動モータ401を逆回転制御す
るREV処理ステップを実行し、ハウジングセンサS2の検
出信号が“0"となった時、すなわち、正規のイジェクト
位置で上記駆動モータ401を停止制御してイジェクトプ
ロセスを終了する。
〔発明の効果〕 以上のように、本発明によれば、ホルダを移動する駆
動力伝達機構のギアに連係する操作片によりドアロック
部材によるドアロックを解除させるようにドアロックリ
リース機構を構成したので、特別なロック解除手段を設
けることなくドアロック部材によるドアロックを解除で
き、カセットのイジェクトが可能となるという効果を奏
する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本発明に係るカセット装着装置を
説明するための一実施例に係るカセット装着装置の全体
構成を示す平面図と正面図及びドアを開いた状態での正
面図、第4図(a)〜(c)はカセット装着時の装着位
置の移動説明図、第5図と第6図は駆動力伝達機構とハ
ウジングドアのイジェクト時の開蓋機構の説明図、第7
図はドアを裏側から見た説明図、第8図ないし第16図は
ドアロック及びリリース機構の説明図、第17図ないし第
19図はハウジングドアのイジェクト時の開蓋動作説明
図、第20図(a),(b)は小型カセット検出機構と位
置決め機構の説明図、第21図と第22図は小型及び標準カ
セットの誤挿入防止機構の説明図、第23図ないし第28は
小型カセット押え機構の説明図、第29図ないし第31図は
小型カセットのリッドオープナ組立体回動機構の説明
図、第32図と第33図は小型カセットのリッドオープナ組
立体の説明図、第34図(a),(b)はワイヤの導出部
材とガイドピンの関係を示す模式図及び正面図、第35図
と第36図はホルダの支持機構の説明図、第37図はカセッ
ト挿入時及びイジェクト時のホルダ300の移動経路を説
明するシーケンス図、第38図は上記シーケンスに基づく
動作を実施する概略的なハード構成図、第39図(a),
(b)は同様に上記シーケンスに対応するカセット挿入
時とイジェクト時のホルダ300を制御するCPU702による
動作フローチャート、第40図(a),(b)は小型カセ
ットを示す斜視図と側面図である。 150:カセット挿入口、200:ハウジングドア、210:第1ド
ア、210A:切欠部、220:第2ドア、240:第1ドアロック
機構、241:ドアロック部材、243:L字片、244:係合凹
部、245,246:テーパ部、250:第1ドアロックリリース機
構、251:第1ドアロックリリース部材、252:当接部、25
3,254:テーパ部、400:駆動力伝達機構、411:ギア、100
0:第2ドアロック機構、1001:第2ドアロック部材、100
3:段差、1004:小型カセット受け部、1005:標準カセット
受け部、1006:ロック部、1007:ピン、2000:第2ドアロ
ック機構、2001:ピン、2002:第2ドアロックリリース部
材、2003:シャフト、2004:操作レバー、2005:操作片、2
006:スプリング。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】本体前面のカセット挿入口より挿入される
    カセットを所定の装着位置に装着するフロントローディ
    ングタイプのカセット装着装置において、前記カセット
    挿入口にカセット挿入口を開閉する回動自在なドアを設
    けると共に、このドアと係合してロックする係止部と、
    ドアの前方で挿入されるカセットと係合するテーパ部を
    有するロック部材を設け、かつ挿入されたカセットを所
    定位置に移動するための駆動力伝達機構のギアと連係
    し、このギアの回転に連動して前記ロック部材を制御す
    る操作片を有し、カセットの非挿入時はロック部材をロ
    ック状態となるよう前記ギアにより制御すると共に、挿
    入したカセットの所定装着位置への移動時はロック部材
    を非ロック状態に回動制御してその非ロック状態を保持
    するドアロックリリース機構を設けたことを特徴とする
    カセット装着装置。
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