JP2956530B2 - 電子式燃料噴射装置 - Google Patents

電子式燃料噴射装置

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JP2956530B2
JP2956530B2 JP7115728A JP11572895A JP2956530B2 JP 2956530 B2 JP2956530 B2 JP 2956530B2 JP 7115728 A JP7115728 A JP 7115728A JP 11572895 A JP11572895 A JP 11572895A JP 2956530 B2 JP2956530 B2 JP 2956530B2
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electrical connector
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和紀 山下
光弘 藤谷
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車の電子式燃料
噴射装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のコネクタの接続構造としては、例
えば、図15に示すようなものが挙げられる。
【0003】上記コネクタの接続構造は、筒状の中継端
子収容部51内に中継端子52を収容配置した本体側の
接続コネクタ50と、中継端子52に接続される雄型接
続端子81を備えた外部の被接続コネクタ80とから構
成される。
【0004】中継端子52はその両端側に雄型の接続端
子が接続状とされる雌接続部52a、52bをそれぞれ
備えている。また、中継端子収容部51の内部底面か
ら、基端側が適宜電気回路に接続された雄型接続端子5
3の先端側が突出し、中継端子52の雌接続部52aに
接続されている。
【0005】また、中継端子収容部51外周側の基端側
に形成された段部51aより先端側にはシール材60が
密着状に外嵌され、被接続コネクタ80を接続した際
に、後述するコネクタハウジング80の内周面と密着す
ることにより、中継端子収容部51内の防水性を付与す
る。
【0006】中継端子収容部51の周囲には、それを囲
むようにコネクタハウジング54が設けられている。そ
して、コネクタハウジング54の一側には後述する被接
続コネクタ80側の被ロック部82に係止するロック部
55が設けられている。
【0007】被接続コネクタ80は、その先端方向に突
出状とされた雄型接続端子81を有し、この雄型接続端
子81の周囲に筒状のコネクタハウジング83が設けら
れている。そして、コネクタハウジング83の一側に前
記ロック部55に係止して該被接続コネクタ80を抜け
止め係止する被ロック部82を備えている。
【0008】上述した被接続コネクタ80の接続コネク
タ50への接続は、雄型接続端子81を中継端子52の
雌接続部52bに挿入すると共に、コネクタハウジング
83を中継端子収容部51とコネクタハウジング54の
間に形成された環状溝56に嵌め込んで、被ロック部8
2にロック部55を係合させることにより、コネクタハ
ウジング83を接続コネクタ50より抜け止め状に保持
するように構成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したコ
ネクタ構造においては、接続コネクタ50と被接続コネ
クタ80との抜け方向への移動規制はロック部55と被
ロック部82との係合により行われ、接続方向への移動
規制は環状溝56の底面であるハウジング受面57にコ
ネクタハウジング83の先端面を当接させることにより
行われている。
【0010】しかしながら、通常、製造誤差を考慮し
て、ロック部55と被ロック部82とのロック状態でコ
ネクタハウジング83の先端面とハウジング受面57間
に多少の隙間(クリアランス)が生じるように寸法設定
するので、このため、被接続コネクタ80は、その被ロ
ック部82の基端側面82aがロック部55の基端側面
55aに当接する位置と、そのコネクタハウジング83
の先端面が環状溝56のハウジング受面57に当接する
位置との間で移動自在となる。従って、周囲の振動によ
り接続コネクタ50と被接続コネクタ80との間にがた
つきが生じ、雄型接続端子81が中継端子52の雌接続
部52bに対して摺動して、フレッティングコロージョ
ンを生じ、コネクタ構造の電気的信頼性を損なう恐れが
ある。
【0011】そこで、この発明は上記のような問題点を
解決すべくなされたもので、耐振動性の強いコネクタ接
構造を含む電子式燃料噴射装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1記載の電子式燃料噴射装置は、燃料吸引口
を有するインジェクタ側燃料コネクタと、内蔵されたソ
レノイドへの通電回路の一端に接続されたインジェクタ
側電気コネクタとを、それぞれの接続方向が同一方向に
なるように並列的に配置したトップフィードタイプのイ
ンジェクタと、前記インジェクタ側燃料コネクタが接続
される接続口を有する燃料供給路と、前記インジェクタ
側電気コネクタが接続される駆動回路側電気コネクタ
と、この駆動回路側電気コネクタとソレノイド駆動部と
を接続する通電回路とを、前記接続口及び前記駆動回路
側電気コネクタの接続方向が共に同一方向になるように
一体化した燃料供給部とを備えた電子式燃料噴射装置で
あって、前記駆動回路側電気コネクタは、内部に中継端
子を収容配置した中継端子収容部に基端側周縁に外方へ
張り出し状にハウジング受面を形成する一方、前記イン
ジェクタ側電気コネクタは、前記中継端子に接続される
雄型接続端子を内部に収容配置して前記中継端子収容部
に外嵌状に接続されるコネクタハウジングを備え、前記
中継端子収容部の外周側にリング状のシール材が外嵌さ
れて、そのシール材から前記端子収容部の基端側に向け
て延設して前記ハウジング受面上に配設される弾性の摺
動抑止部が前記シール材に一体に形成され、前記コネク
タハウジングを前記シール材を介し前記端子収容部に外
嵌して、前記コネクタハウジング側に形成されたロック
部を前記中継端子収容部側に形成された被ロック部に係
合させることにより、前記コネクタハウジングの先端面
を前記ハウジング受面上に配設された摺動抑止部に圧接
し、さらに前記摺動抑止部に、それを周方向に分割させ
る割り溝を形成すると共に、前記ハウジング受面および
前記コネクタハウジングの先端面のいずれか一方側の前
記割り溝に対応する位置に、前記摺動抑止部の厚み寸法
よりも高さ寸法が短い変形防止突部を一体に形成してい
る。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】また、請求項2記載のように、前記中継端
子収容部に、インジェクタ側電気コネクタ側の雄型接続
端子を中継端子の雌接続部に案内するための挿入案内通
路部を備えた案内キャップが挿着され、前記挿入案内通
路部に、前記雄型接続端子挿入側端部周縁に形成され雄
型接続端子挿入方向に向かって順次縮径するテーパガイ
ド面部と、このテーパガイド面部から連続するように前
記雌接続部に向かって対向状に並設されたガイド内側面
部とを備えてもよい。
【0017】
【作用】以上のように構成された請求項1記載の電子式
燃料噴射装置によると、インジェクタを燃料供給部に取
り付ける際、インジェクタ側燃料コネクタの燃料供給路
の接続口への接続と、インジェクタ側電気コネクタの駆
動回路側電気コネクタへの接続が同時に行われる。
【0018】
【0019】さらに、中継端子収容部の基端側周縁に張
り出し状に形成されたハウジング受面上に、シール材よ
り延設されてなる摺動抑止部を配設し、コネクタハウジ
ング側のロック部を中継端子収容部側の被ロック部に係
合させることにより、コネクタハウジングの先端面をこ
の摺動抑止部に押し付けた状態で保持しているので、中
継端子収容部とコネクタハウジングとががたつくような
ことはない。
【0020】また、前記シール材より延設された摺動抑
止部に、それを周方向に分割させる割り溝を形成すれ
ば、シール材を中継端子収容部に装着する際に該摺動抑
止部は外方向に広がる。
【0021】さらに、中継端子収容部側のハウジング受
面側及びコネクタハウジングの先端面のいずれか一方側
の前記割り溝に対応する位置に、摺動抑止部材の厚み寸
法よりも高さ寸法が短い変形防止突部を形成すれば、強
度の振動によりコネクタハウジングの先端面が中継端子
収容部側のハウジング受面に過度に押し付けられた際
に、そのコネクタハウジングの先端面が変形防止突部に
当接する。
【0022】また、請求項2記載のように、前記中継端
子収容部に挿入案内通路部を備えた案内キャップを装着
すれば、中継端子収容部内に収容配置された中継端子の
雌接続部にインジェクタ側燃料コネクタの雄型の接続端
子を接続する際に、雄型接続端子が雌接続部に対し多少
位置ずれしていても、該雄型接続端子は、挿入案内通路
部の雄型接続端子挿入側周縁に形成されたテーパガイド
面部によりガイド内側面部に導かれ、このガイド内側面
部により中継端子の雌接続部に正確に案内されて中継端
子に接続される。
【0023】
【実施例】以下、この発明にかかる第1実施例について
図面を参照して説明する。図1ないし図5に示すよう
に、この電子式燃料噴射装置は、トップフィードタイプ
のインジェクタ100と、このインジェクタ100が装
着される燃料供給部200とから構成されている。
【0024】前記インジェクタ100は、図1及び図2
に示すように、一端側に燃料噴射孔112を有する燃料
噴射部111が形成され、他端側に燃料吸引孔114を
有するインジェクタ側燃料コネクタ113が形成された
インジェクタ本体110と、このインジェクタ本体11
0の他端側の周面から張り出すように一体形成されたイ
ンジェクタ側電気コネクタ120とから構成されてい
る。
【0025】前記インジェクタ本体110内には、ニー
ドルバルブ(図示せず)と、このニードルバルブを駆動
するためのソレノイド115が内蔵されており、このソ
レノイド115が図示しない通電回路を介して前記イン
ジェクタ側電気コネクタ120の接続端子121に電気
的に接続されている。また、前記インジェクタ側燃料コ
ネクタ113には、その先端部に周方向溝116が形成
されており、その周方向溝116にOリング117を嵌
め込むようになっている。
【0026】前記インジェクタ側電気コネクタ120
は、雄型の接続端子121と、この接続端子121を囲
うコネクタハウジング122とから構成されており、そ
の接続方向が前記インジェクタ側燃料コネクタ113の
接続方向と同一方向を向くように前記インジェクタ側燃
料コネクタ113と並列的に配置されている。また、前
記コネクタハウジング122には、後述する駆動回路側
電気コネクタ230の被ロック部240に係合して駆動
回路側電気コネクタ230との接続状態を保持するロッ
ク部123が形成されている。
【0027】前記燃料供給部200は、図3ないし図5
に示すように、その長手方向に平行に伸びる燃料供給路
211、燃料返還路212を備えた燃料通路部210及
び、図3及び図4に一点鎖線で示すバスバー221によ
って構成される通電回路が埋設された通電回路部220
を有する供給部本体201と、この供給部本体201を
エンジン等の基体側に支持するための取付け片202と
から構成されており、前記供給部本体201と前記取付
け片202とは、合成樹脂材料によって一体に形成され
ている。
【0028】前記燃料通路部210には、前記インジェ
クタ100のインジェクタ側燃料コネクタ113を装着
するための接続口213が、その長手方向に沿って一定
間隔でその下面側から突出するように形成されており、
それぞれの接続口213は前記燃料供給路211に連通
している。
【0029】また、この燃料通路部210は、その一端
側にある前記燃料供給路211の入口部分及び燃料返還
路212の出口部分にそれぞれ燃料タンク(図示せず)
への接続口214、215が形成されており、他端側に
は前記燃料供給路211の出口部分及び燃料返還路21
2の入口部分を包含するようにプレッシャレギュレータ
(図示せず)の接続口216が形成されている。従っ
て、前記燃料タンクから前記燃料供給路211内に供給
される燃料は、プレッシャレギュレータによって燃料供
給路211内における燃料圧力が調整されると共に余剰
分が前記燃料返還路212を介して燃料タンクに戻され
ることになる。
【0030】前記通電回路部220には、前記インジェ
クタ100のインジェクタ側電気コネクタ120と接続
される駆動回路側電気コネクタ230が、前記接続口2
13に対応して一定間隔でその下面側から突出するよう
に形成されると共に長手方向の中央部には、この通電回
路部220を前記ソレノイド駆動部(図示せず)に電気
的に接続するための電気コネクタ280が上面側から突
出するように形成されており、前記駆動回路側電気コネ
クタ230の接続端子231と前記電気コネクタ280
の接続端子281とは、前記バスバー221によって電
気的に接続されている。
【0031】前記駆動回路側電気コネクタ230は、そ
の接続方向が前記燃料通路部210の接続口213の接
続方向と同一方向になるように、接続口213と並列的
に配置されており、前記インジェクタ100のインジェ
クタ側燃料コネクタ113を接続口213を介して燃料
供給部200に装着する際、インジェクタ側電気コネク
タ120を同時に接続できるようになっている。
【0032】また、この各駆動回路側電気コネクタ23
0は、図5ないし図7に示すように、燃料供給部200
の長手方向に沿って並設された一対の雄型の接続端子2
31と、これら各接続端子231にそれぞれ接続される
一対の雌型の中継端子250と、両中継端子250を隔
てた状態で囲うように形成された中継端子収容部232
と、前記インジェクタ側電気コネクタ120の各接続端
子121を前記各中継端子250に挿入、接続した状態
で中継端子収容部232に外嵌めされる前記インジェク
タ側電気コネクタ120のコネクタハウジング122の
外側を囲うように形成されたコネクタハウジング233
とから構成されており、このコネクタハウジング233
には、前記インジェクタ側電気コネクタ120のコネク
タハウジング122に形成されたロック部123と係合
する被ロック部240が形成されている。そして、ロッ
ク部123を被ロック部240に係合させて、コネクタ
ハウジング122の先端面を、後述するコネクタハウジ
ング233側のハウジング受面233a上に配設された
摺動抑止部263に圧接した状態で、インジェクタ側電
気コネクタ120を駆動回路側電気コネクタ230に接
続保持するように構成されている。
【0033】なお、前記各中継端子250は従来と同様
に、その両端側に一対の弾性片251を備えた雌接続部
251a、251bをそれぞれ備えており、それら一対
の弾性片251により各雄型の接続端子231、121
を挟持するように構成されている。
【0034】また、前記中継端子収容部232の周囲に
は、その中継端子収容部232の外周面と、接続された
インジェクタ側電気コネクタ120のコネクタハウジン
グ122の内周面とに密着して防水性能を付与するシー
ル材260が装着されると共に、中継端子収容部232
の先端部には、前記インジェクタ側電気コネクタ120
の接続端子121を適正姿勢で前記中継端子250に案
内する案内キャップ270が外嵌、挿着されている(図
7参照)。
【0035】この案内キャップ270は可撓性樹脂によ
り形成されており、図8ないし図12に示すように、そ
の挿着時に中継端子収容部232の先端部の周囲を包囲
する環状側壁部271と、この環状側壁部271に連続
してその一方側開口(中継端子収容部232先端側)を
閉鎖する蓋部272とを備えている。環状側壁部271
の一側面側には、その一側面を切り欠いて該案内キャッ
プ270の挿着方向に延設状に係合弾性片273が形成
されており、この係合弾性片273の先端には、中継端
子収容部232側に設けられた係合凹部274aに係合
する係合凸部274bが内向き突出状に形成されてい
る。また、環状側壁部271の内周面側には、案内キャ
ップ270の挿着時に中継端子収容部232の外周面に
密着してがたつきを防止するための突条部271aが形
成されている。
【0036】前記蓋部272には、中継端子収容部23
2内の一対の中継端子250の各位置に対応してテーパ
ガイド面部276とガイド内側面部277とから構成さ
れる一対の挿入案内通路部275が形成されている。該
テーパガイド面部276は挿入案内通路部275の雄型
接続端子121挿入側端部周縁に設けられ、その接続端
子121の挿入方向に向かって順次縮径するテーパ形状
に仕上げられている。また、このテーパガイド面部27
6から中継端子250の雌接続部251aに向かって一
対の突片277aが平行に延設されて、その対向内側面
によりガイド内側面部277が形成されている。さら
に、突片277aの先端側には中継端子250の四隅を
押さえつけて位置決め保持するための保持突部277b
が形成され、これによりガイド内側面部277と雌接続
部251aとの相対的な位置合わせが正確に行われる。
【0037】また、シール材260はゴム製で、図13
に示すように、リング状のシール材本体261とシール
材本体261の一方端側よりシール材本体261の筒軸
方向に延設された摺動抑止部263とから構成される。
シール材本体261の内周面及び外周面には、中継端子
収容部232の外周面及びインジェクタ側電気コネクタ
120のコネクタハウジング122の内周面への密着性
を高めるための段部262がそれぞれ形成されている。
摺動抑止部263は、シール材本体261よりシール材
本体261の筒軸方向に延設された延設部263aとこ
の端部で径方向外側に向かって突設されたフランジ部2
63bとから構成され、さらに、該摺動抑止部263に
はそれを周方向に分割させる割り溝264が形成されて
いる。
【0038】そして、割り溝264により分割された各
摺動抑止部263を外方へ少し押し広げながら、シール
材260を中継端子収容部232に装着すると、図6、
図7に示すように、シール材本体261が中継端子収容
部232の段部232aよりも先端側に密着状に嵌め込
まれると共に、摺動抑止部263の延設部263aが中
継端子収容部232の段部232aの外周に沿って配設
されると共に、フランジ部263bが段部233aの基
端側より外方へ張り出し状に形成されたリング状のハウ
ジング受面233a上に配設される。
【0039】以上のように構成された電子式燃料噴射装
置をエンジンに組み付ける場合は、まず、図6に示すよ
うに、前記インジェクタ100のインジェクタ側燃料コ
ネクタ113とインジェクタ側電気コネクタ120と
を、燃料供給部200の接続口213と駆動回路側電気
コネクタ230にそれぞれ接続してインジェクタ100
を燃料供給部200に取り付ける。この時、上述したよ
うに、インジェクタ側燃料コネクタ113と接続口21
3の接続及び、インジェクタ側電気コネクタ120と駆
動回路側電気コネクタ230の接続を一操作によって同
時に行うことができる。
【0040】このようにして、インジェクタ100が取
り付けられた燃料供給部200は、突出した各インジェ
クタ100の燃料噴射部111をエンジンのシリンダに
装着した後、前記取付け片202を介してエンジン等の
基体に支持し、電気コネクタ280を介して燃料供給部
200の通電回路部220と前記ソレノイド駆動部とを
電気的に接続する。
【0041】以上のような組付方法を採用すると、先に
インジェクタ100をエンジンのシリンダに装着する場
合のように、インジェクタ100を燃料供給部200に
取り付ける際に各インジェクタ100の燃料供給部20
0に対する相対位置の調整を行う必要がなく、効率よく
組付作業を行うことができる。
【0042】また、インジェクタ側電気コネクタ120
の雄型接続端子121を中継端子250の雌接続部25
1aに接続する際に、雄型接続端子121が雌接続部2
51aに対し多少位置ずれしていても、該雄型接続端子
121は、挿入案内通路部275の雄型接続端子121
挿入側端縁部周縁に形成されたテーパガイド面部276
によりガイド内側面部277に導かれ、このガイド内側
面部277により雌接続部251aに正確に案内されて
中継端子250に接続される。
【0043】さらに、中継端子収容部232に装着され
たシール材本体261より延設された摺動抑止部263
を駆動回路側電気コネクタ230側のハウジング受面2
33a上に配設し、ロック部123と被ロック部240
との係合により、インジェクタ側電気コネクタ120の
ハウジング122の先端面が摺動抑止部263に圧接さ
れるため、周囲の振動によりインジェクタ側電気コネク
タ120と駆動回路側電気コネクタ230とががたつく
ようなことはない。従って、インジェクタ側電気コネク
タ120と駆動回路側電気コネクタ230との接続構造
の耐振動性が高まる。
【0044】また、その摺動抑止部263には、それを
周方向に分割させる割り溝264が形成されているの
で、中継端子収容部232に装着する際、割り溝264
で摺動抑止部263が外方向に広がりその装着を容易に
行える。
【0045】なお、本第1実施例では中継端子収容部2
32とコネクタハウジング233との間の環状溝底部よ
りハウジング受面233aを形成したが、このハウジン
グ受面は、中継端子収容部232の基端側周縁に張り出
し状に形成されていればどのような構成であってもよ
い。
【0046】また、図14に示すように、上述した第1
実施例において、駆動回路側電気コネクタ230のハウ
ジング受面233a側の割り溝264に対応する位置
に、フランジ部263bの厚み方向の寸法よりも高さ方
向の寸法が小さい変形防止突部233bを形成してもよ
い。
【0047】これにより、上記第1実施例の効果に加え
て、周囲の強い振動によりコネクタハウジング122の
先端面が摺動抑止部263に強く押し当てられた際に、
コネクタハウジング122の先端面が変形防止突部23
3bに当接し、摺動抑止部263の押しつぶれが防止さ
れるという効果が得られる。
【0048】なお、この変形防止突部233bは、ハウ
ジング受面に代えて、コネクタハウジング122の先端
面側に設けられていてもよい。
【0049】さらに、上記各実施例では、この発明にか
かるコネクタ構造を自動車の電子式燃料噴射装置に適用
した場合について説明したが、一般家庭用電気機器やO
A機器等の電気機器に用いられるコネクタ構造において
も、端子収容部の基端側面に本実施例と同様の摺動抑止
部を設けることにより同様の作用効果を得ることができ
る。
【0050】
【発明の効果】以上のように、この請求項1記載の電子
式燃料噴射装置によると、インジェクタを燃料供給部に
取り付ける際、インジェクタ側燃料コネクタの燃料供給
路の接続口への接続と、インジェクタ側電気コネクタの
駆動回路側電気コネクタへの接続が同時に行われるの
で、組立作業性が向上する。
【0051】
【0052】さらに、コネクタハウジングの先端面を中
継端子収容部のハウジング受面上に配設された摺動抑止
部に圧接した状態で保持しているので、中継端子収容部
とインジェクタ側燃料コネクタとのがたつきは防止さ
れ、中継端子収容部内の中継端子とインジェクタ側燃料
コネクタ側の雄型接続端子とにフレッティングコロージ
ョンが生じず、耐振動性が強くなる。
【0053】また、シール材より延設されてなる摺動抑
止部に、それを周方向に分割させる割り溝を形成してい
るので、その摺動抑止部を備えたシール材を中継端子収
容部に嵌め込む際に、該摺動抑止部はその径外方向に広
がり、その嵌め込み作業が容易となる。
【0054】さらに、中継端子収容部及びコネクタハウ
ジングの先端面のいずれか一方側の割り溝に対応する位
置に、摺動抑止部の厚み寸法よりも高さ寸法が小さい変
形防止突部を一体に形成しているので、強度の振動によ
りコネクタハウジングの先端面が中継端子収容部のハウ
ジング受面に過度に押し付けられた際に、そのコネクタ
ハウジングの先端面が変形防止突部に当接し、摺動抑止
部が押しつぶされるのを有効に防止できる。
【0055】また、請求項2記載のように、中継端子収
容部に挿入案内通路部を備えた案内キャップを挿着すれ
ば、駆動回路側電気コネクタの中継端子収容部内に収容
配置された中継端子の雌接続部にインジェクタ側燃料コ
ネクタの雄型の接続端子を接続する際に、雄型接続端子
が雌接続部に対し多少位置ずれしていても、該雄型接続
端子は、挿入案内通路部の雄型接続端子挿入側周縁に形
成されたテーパガイド面部によりガイド内側面部に導か
れ、このガイド内側面部により中継端子の雌接続部に正
確に案内されて中継端子に接続される。従って、雄型接
続端子の不正確な位置の挿入によるそれら接続端子の破
損を有効に回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかる一実施例を示すインジェクタ
の一部切欠断面図である。
【図2】同上のインジェクタの平面図である。
【図3】この発明にかかる一実施例を示す燃料供給部の
平面図である。
【図4】同上の側面図である。
【図5】同上の底面図である。
【図6】同上のインジェクタの燃料供給部に対する取付
け状態を示す一部切欠断面図である。
【図7】中継端子収容部に対する案内キャップの取り付
け状態を示す断面図である。
【図8】この発明にかかる一実施例を示す案内キャップ
の正面図である。
【図9】同上の平面図である。
【図10】同上の底面図である。
【図11】図9のXI−XI線断面図である。
【図12】図9のXII−XII線断面図である。
【図13】この発明にかかる一実施例を示すシール材の
斜視図である。
【図14】この発明にかかる他の実施例を示す断面図で
ある。
【図15】従来のコネクタの接続構造を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
100 インジェクタ 113 インジェクタ側燃料コネクタ 115 ソレノイド 120 インジェクタ側電気コネクタ 121 雄型接続端子 123 ロック部 122 コネクタハウジング 200 燃料供給部 211 燃料供給路 213 接続口 220 通電回路部 230 駆動回路側電気コネクタ 232 中継端子収容部 233a ハウジング受面 233b 変形防止突部 240 被ロック部 250 中継端子 251a 雌接続部251a 260 シール材 261 シール材本体 263 摺動抑止部 264 割り溝 270 案内キャップ 275 挿入案内通路部 276 テーパガイド面部 277 ガイド内側面部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−61770(JP,A) 特開 昭63−36060(JP,A) 特開 平5−209567(JP,A) 特開 平6−10789(JP,A) 特開 平1−59787(JP,A) 実開 平2−27682(JP,U) 実開 昭62−103180(JP,U) 特表 平4−505202(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 51/06 F02M 51/02 F02M 55/02 330 - 340 H01R 13/52 301 H01R 13/56 - 13/72

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料吸引口を有するインジェクタ側燃料
    コネクタと、内蔵されたソレノイドへの通電回路の一端
    に接続されたインジェクタ側電気コネクタとを、それぞ
    れの接続方向が同一方向になるように並列的に配置した
    トップフィードタイプのインジェクタと、 前記インジェクタ側燃料コネクタが接続される接続口を
    有する燃料供給路と、前記インジェクタ側電気コネクタ
    が接続される駆動回路側電気コネクタと、この駆動回路
    側電気コネクタとソレノイド駆動部とを接続する通電回
    路とを、前記接続口及び前記駆動回路側電気コネクタの
    接続方向が共に同一方向になるように一体化した燃料供
    給部とを備えた電子式燃料噴射装置であって、 前記駆動回路側電気コネクタは、内部に中継端子を収容
    配置した中継端子収容部に基端側周縁に外方へ張り出し
    状にハウジング受面を形成する一方、前記インジェクタ
    側電気コネクタは、前記中継端子に接続される雄型接続
    端子を内部に収容配置して前記中継端子収容部に外嵌状
    に接続されるコネクタハウジングを備え、 前記中継端子収容部の外周側にリング状のシール材が外
    嵌されて、そのシール材から前記端子収容部の基端側に
    向けて延設して前記ハウジング受面上に配設される弾性
    の摺動抑止部が前記シール材に一体に形成され、 前記コネクタハウジングを前記シール材を介し前記端子
    収容部に外嵌して、前記コネクタハウジング側に形成さ
    れたロック部を前記中継端子収容部側に形成された被ロ
    ック部に係合させることにより、前記コネクタハウジン
    グの先端面を前記ハウジング受面上に配設された摺動抑
    止部に圧接し、 前記摺動抑止部に、それを周方向に分割させる割り溝が
    形成されると共に、前記ハウジング受面および前記コネ
    クタハウジングの先端面のいずれか一方側の前記割り溝
    に対応する位置に、前記摺動抑止部の厚み寸法よりも高
    さ寸法が短い変形防止突部が一体に形成されていること
    を特徴とする電子式燃料噴射装置。
  2. 【請求項2】 前記中継端子収容部に、インジェクタ側
    電気コネクタ側の雄型接続端子を中継端子の雌接続部に
    案内するための挿入案内通路部を備えた案内キャップが
    挿着され、 前記挿入案内通路部は、前記雄型接続端子挿入側端部周
    縁に形成され雄型接続端子挿入方向に向かって順次縮径
    するテーパガイド面部と、このテーパガイド面部から連
    続するように前記雌接続部に向かって対向状に並設され
    たガイド内側面部とを備えたことを特徴とする請求項1
    記載の電子式燃料噴射装置。
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