JP2955916B2 - シートプラズマの形成方法及び装置 - Google Patents

シートプラズマの形成方法及び装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として試料表面処理
用となる所定の空間内でプラズマ源により放射したプラ
ズマビームからカスプ状シートプラズマ流を形成するシ
ートプラズマの形成方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシートプラズマを生成す
る方法としては、特公平4−23400号公報に開示さ
れたシートプラズマの生成法が知られている。この生成
法は、磁場中の放電により形成された円柱プラズマを挟
むように一対の永久磁石を配置し、永久磁石を同極同士
を対向させて強い反発磁場を形成することにより円柱プ
ラズマを圧縮して拡げると共に、円柱プラズマの軸方向
における永久磁石の磁場成分の大きさを円柱プラズマ形
成の場における同方向の磁場より小さくすることによ
り、円柱プラズマ形成の場における磁場方向のシートプ
ラズマ流を形成するものである。
【0003】このようなシートプラズマの形成装置に
は、圧力勾配型のプラズマ源が用いられるが、プラズマ
がシート状に形成されると表面処理用試料の表面積が大
きい場合にも適用できるので有効である。このため、シ
ートプラズマの形成装置は、各種の表面処理,例えば物
理蒸着法(PVD),化学蒸着法(CVD),イオンプ
レーティング,表面活性化法等を行う各種の装置に適用
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したシートプラズ
マの生成方法の場合、永久磁石の反発磁場を利用してシ
ートプラズマ流を形成するものであるため、形成される
シートプラズマ流の形状は簡単な装置構成では変化させ
られない。このため、表面処理用試料の大きさ(特にそ
の表面積)がシートプラズマ流の形状(大きさ)に適合
しない場合には使用が困難になり、表面処理用試料が使
用に際して制約されてしまうという問題がある。
【0005】又、この生成方法を適用した装置の場合
も、シートプラズマ流の形状を変化させられないため、
容器内で所定の形状に形成されたシートプラズマ流に対
して表面処理用試料の設置条件が規制されてしまう。し
かも、表面処理用試料の設置に際しては工夫を凝らさな
ければならず、その作業は煩雑である上、試料の大きさ
によっては上述したように使用不能になるという欠点が
ある。
【0006】本発明は、このような問題点を解決すべく
なされたもので、その技術的課題は、表面処理用試料の
使用上における制約が緩和され得ると共に、表面処理用
試料の設置条件が余り規制されずに表面処理を行い得る
シートプラズマの形成方法及び装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、所定の
空間内の一端側における特定方向の磁場中からプラズマ
源より一軸方向にプラズマビームを放射し、該所定の空
間内の該一軸方向に沿った他端側において該特定方向と
は逆方向の磁場を作用させることにより、該所定の空間
内にカスプ状シートプラズマ流を形成する際、該特定方
向及び該逆方向における磁場の強度を相対的に可変とす
ることにより、該カスプ状シートプラズマ流の形状を変
形させるシートプラズマの形成方法が得られる。
【0008】一方、本発明によれば、所定の空間内の一
端側における特定方向の磁場中からプラズマ源より一軸
方向にプラズマビームを放射し、該所定の空間内の該一
軸方向に沿った他端側において該特定方向とは逆方向の
磁場を作用させることにより、該所定の空間内にカスプ
状シートプラズマ流を形成する際、該特定方向及び該逆
方向における磁場の少なくとも一方のものの方向を可変
とすることにより、該カスプ状シートプラズマ流の形状
を変形させるシートプラズマの形成方法が得られる。
【0009】他方、本発明によれば、所定の空間を規定
する容器と、容器の一端部に設けられ、所定の空間内で
一軸方向にプラズマビームを放射するプラズマ発生装置
と、容器外のプラズマ発生装置近傍で該プラズマム発生
装置を囲むように設けられた第1のステアリングコイル
から成ると共に、プラズマビームに特定方向の磁場を印
加する磁場発生部と、容器の一軸方向に沿った他端部に
設けられた陽極と、容器外の陽極近傍で該陽極を囲むよ
うに設けられた第2のステアリングコイルから成ると共
に、プラズマビームに特定方向とは逆方向の磁場を印加
する逆方向磁場発生部と、第1のステアリングコイルに
は特定方向の磁場を、第2のステアリングコイルには該
特定方向とは逆方向の磁場をそれぞれ発生させるための
電流を供給する電源装置とから構成され、更に、電源装
置は、第1のステアリングコイル及び第2のステアリン
グコイルに供給する電流を可変にすることが可能である
シートプラズマの形成装置が得られる。
【0010】このシートプラズマの形成装置において、
第1のステアリングコイル及び第2のステアリングコイ
ルの少なくとも一方は、該ステアリングコイルを可動自
在にする駆動部を有することは好ましい。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本発明のシートプラズ
マの形成方法及び装置について図面を参照して詳細に説
明する。
【0012】最初に、本発明のシートプラズマの形成方
法の概要を簡単に説明する。このシートプラズマの形成
方法は、所定の空間内の一端側における特定方向の磁場
中からプラズマ源より一軸方向にプラズマビームを放射
し、所定の空間内の一軸方向に沿った他端側において特
定方向とは逆方向の磁場を作用させることにより、所定
の空間内にカスプ状シートプラズマ流を形成する際、特
定方向及び逆方向における磁場の強度を相対的に可変と
するか、或いは特定方向及び逆方向における磁場の少な
くとも一方のものの方向を可変とすることにより、カス
プ状シートプラズマ流の形状を変形させるものである。
【0013】このシートプラズマの形成方法の場合、シ
ートプラズマ流がカスプ状に形成され、一軸方向とは垂
直な平面上の360度へ延びた隆起部分の断面積が従来
のシートプラズマ流の断面積に比べてずっと大きくなる
上、カスプ状シートプラズマ流の形状を変形させている
ので、表面処理用試料として従来よりも表面積の大きな
ものを使用でき、しかも形状や寸法が様々な表面処理用
試料を対象にして各種の表面処理(PVD,CVD,イ
オンプレーティング,表面活性化法等)を行るようにな
る。
【0014】そこで、以下はこのシートプラズマの形成
方法を適用したシートプラズマの形成装置について説明
する。
【0015】図1は、このシートプラズマの形成方法を
適用した本発明の一実施例に係るシートプラズマの形成
装置の基本構成を断面側面図により示したものである。
このシートプラズマの形成装置は、所定の空間を規定す
る容器6と、この容器6の一端部に設けられ、空容器6
内で一軸方向にプラズマビームを放射するプラズマ発生
装置1と、容器6外のプラズマ発生装置1近傍でこのプ
ラズマ発生装置1を囲むように設けられ、プラズマビー
ムに特定方向の磁場を印加する磁場発生部と、容器6の
一軸方向に沿った他端部に設けられた放電用の陽極4
と、容器6外の陽極4近傍でこの陽極4を囲むように設
けられ、プラズマビームに上述した特定方向とは逆方向
の磁場を印加する逆方向磁場発生部とから成っている。
【0016】このうち、磁場発生部と逆方向磁場発生部
とは、それぞれ特定方向の磁場強度,逆方向の磁場強度
を可変的に印加できる磁場強度可変型であり、磁場発生
部は特定の極性による可変電流の供給を受けて特定方向
の磁場を強度可変で発生する第1のステアリングコイル
2,及び第1のステアリングコイル2に可変電流を供給
するための電源装置(図示せず)を含み、逆方向磁場発
生部は特定の極性とは逆極性による可変電流の供給を受
けて逆方向の磁場を強度可変で発生する第2のステアリ
ングコイル3,及び第2のステアリングコイル3に可変
電流を供給するための電源装置(図示せず)を含んでい
る。ここで、第1のステアリングコイル2及び第2のス
テアリングコイル3は、リング状である。又、ここでの
電源装置は独立して用いられるタイプのものでも、或い
は共用されるタイプのものでも良い。更に、プラズマ発
生装置1には圧力勾配型プラズマ銃が用いられている。
尚、陽極4にはハースを用いることも可能である。
【0017】図2は、磁場発生部及び逆方向磁場発生部
の構成を回路例により示したもので、同図(a)は1つ
の電源装置を各ステアリングコイル2,3に直列に接続
した場合の回路構成であり、同図(b)は2つの電源装
置をそれぞれ各ステアリングコイル2,3に接続した場
合の回路構成である。
【0018】図2(a)に示す回路構成における電源装
置は、その電源から供給する電流を可変とすることによ
り、各ステアリングコイル2,3から発生する磁場の強
度を制御する。この場合、各ステアリングコイル2,3
は同じ性能(その形状やアンペアターン等)のものであ
れば、発生する磁場は1:1の強度比で変化し、一方の
ステアリングコイル(2又は3)を逆接続することによ
り、カスプ状の磁場を形成することができる。ここで
は、磁場強度はほぼ同一で変化するので、シート厚の薄
いシートプラズマが中央よりもやや低い位置に形成され
る。
【0019】一方、図2(b)に示す回路構成における
各電源装置では、各電源からそれぞれ各ステアリングコ
イル2,3に対して相対的に逆方向となるように電流を
供給し、その供給電流を可変とすることにより、カスプ
状の磁場を形成する。この場合も各ステアリングコイル
2,3から発生する磁場の強度を制御できるが、ここで
は磁場の強度比と磁場強度の絶対値とを変化させること
ができるので、シートプラズマのシート厚やシート形状
を変化させることが可能となる。
【0020】因みに、ここでは各ステアリングコイル
2,3が同一である場合を仮定しているが、各ステアリ
ングコイル2,3の性能(その形状やアンペアターン
等)をそれぞれ変化させることによっても同様な効果が
得られる。例えば、ステアリングコイル2のアンペアタ
ーンをステアリングコイル3のアンペアターンの2倍に
すれば、ステアリングコイル2に関しては同一な電流を
供給する場合よりも約2倍の磁場強度を発生することが
できる。
【0021】このシートプラズマの形成装置では、磁場
発生部及び逆方向磁場発生部における特定方向,逆方向
に生じる磁場の相互作用によりプラズマビームから図3
にその拡大図を示すような形状のカスプ状シートプラズ
マ流5が形成される。
【0022】図4(a)は、表面処理用試料を四角筒状
のプラスチックパネル8とした場合において、このシー
トプラズマの形成装置による表面処理を説明するため
に、カスプ状シートプラズマ流5及びプラスチックパネ
ル8を斜視図により示したものである。ここでは、カス
プ状シートプラズマ流5の隆起部(即ち、断面積が最大
となる線カスプ部分)で箱型のプラスチックパネル8の
内表面を表面処理する状態を示している。
【0023】ここでの表面処理は、例えばプラスチック
パネル8の表面状態を全周に渡って改質されるようにカ
スプ状シートプラズマ流5をプラスチックパネル8に当
てるので、これによりプラスチックパネル8の全周を一
度に改質することができる。但し、表面処理をプラスチ
ックパネル8の内表面全体を対象にして行う場合にはプ
ラスチックパネル8とカスプ状シートプラズマ流5とを
相対的に移動させることが必要になる。又、プラスチッ
クパネル8をSUSパイプや四角管8´とし、図4
(b)に示すような電源回路を付加することにより、パ
イプや四角管の内面を洗浄できる。しかも、全周に渡っ
て均一な加熱を行うことができる。
【0024】そこで、表面処理用試料とカスプ状シート
プラズマ流5とを相対的に移動させる条件を満たすため
に、カスプ状シートプラズマ流5の形状を変形させるた
めの要件について説明する。カスプ状シートプラズマ流
5の形状を変形させるためには、磁場発生部及び逆方向
磁場発生部により特定方向及び逆方向に生じさせる磁場
における磁場強度を相対的に可変させれば良い。
【0025】具体的に云えば、磁場発生部における第1
のステアリングコイル2に供給する電流をI1 ,逆方向
磁場発生部における第2のステアリングコイル3に供給
する電流をI2 とした場合(但し、各ステアリングコイ
ル2,3は同一性能のものとする)、カスプ状シートプ
ラズマ流5の隆起部は、I1 >I2 とすると,図5
(a)に示すように第2のステアリングコイル3側に近
寄って現われる。I1 =I2 とすると,図5(b)に示
すように第1のステアリングコイル2及び第2のステア
リングコイル3の間のほぼ中央付近に現われれるが、I
1 <I2 とすると,図5(c)に示すように第1のステ
アリングコイル2側に近寄って現われる。
【0026】又、カスプ状シートプラズマ流5の隆起部
は、I1 ,I2 が何れも大きい場合には図5(a)に示
すようにその幅△xが比較的小さくなり、I1 ,I2
何れも小さい場合には図5(a)に示すようにその幅△
x´が比較的大きくなる。
【0027】即ち、第1のステアリングコイル2に供給
する電流I1 と第2のステアリングコイル3に供給する
電流I2 とをこのような様々な条件で可変させてカスプ
状シートプラズマ流5の形状を変形させることにより、
表面処理用試料とカスプ状シートプラズマ流5とを相対
的に移動させる条件を満たすことができ、又、プラズマ
のシート厚(上述した幅△xと同じ)を制御することに
より、単位面積当りに衝突させるプラズマ強度を変化さ
せ、ハードな表面処理とソフトな表面処理との何れかの
選択ができる。
【0028】ところで、カスプ状シートプラズマ流5の
形状を変形させるためには、上述した磁場発生部及び逆
方向磁場発生部の少なくとも一方を容器6の所定の空間
内でカスプ状シートプラズマ流5に方向可変で磁場を印
加する方向可変型磁場印加部とすることによっても達成
される。この方向可変型磁場印加部は、上述した第1又
は第2のステアリングコイル2,3と、第1又は第2の
ステアリングコイル2,3を可動自在にする駆動部を含
んでいる。
【0029】図7は、上述したシートプラズマの形成装
置に備えられる方向可変型磁場印加部の基本構成を示し
たもので、同図(a)は上面図であり、同図(b)は正
面図であり、同図(c)は側面図である。
【0030】この方向可変型磁場印加部では、取付板に
固定された減速機能付モータM1が基板10の下面に取
り付けられ、減速機能付モータM1の回転軸には支持部
9の支持軸が結合されており、この支持軸が基板10を
回転可能に貫通することにより、支持部9全体がZ軸の
回りを回転可能に構成されている。又、支持部9の二股
状に分岐された分岐部の一方側には取付板に固定された
減速機能付モータM2が取り付けられ、この減速機能付
モータM2の回転軸には第1又は第2のステアリングコ
イル2,3の両側に設けられた軸芯の一方側が結合され
ると共に、第1又は第2のステアリングコイル2,3の
軸芯の他方側が分岐部の他方側に回転可能に設けられる
ことにより、第1又は第2のステアリングコイル2,3
全体がY軸の回りを回転可能に構成されている。
【0031】即ち、この方向可変型磁場印加部では、第
1又は第2のステアリングコイル2,3がY軸及びZ軸
の回りを回転可能となるように基板10を容器6の外側
に固定して構成されるもので、第1又は第2のステアリ
ングコイル2,3を除く他部全体が駆動部となる。
【0032】この方向可変型磁場印加部の場合、図8に
示すように、第1のステアリングコイル2の上端を第2
のステアリングコイル3側に傾けて空間的位置を変える
ことでカスプ状シートプラズマ流5に印加する磁場の方
向を可変した結果、カスプ状シートプラズマ流5の隆起
部の上端部を第2のステアリングコイル3側に,下端部
を第1のステアリングコイル2側に変形させることがで
きる。この隆起部の形状に関する変形は、必要に応じて
行えば良いものである。変形の態様としては、カスプ状
シートプラズマ流5の捩りを調整したり、その厚みを調
整したり、或いはその方向性を調整する例が挙げられ
る。
【0033】因みに、磁場発生部や逆方向磁場発生部を
方向可変型磁場印加部として構成するか否かは、形成さ
れたカスプ状シートプラズマ流5に対して表面処理を行
う表面処理用試料の使用態様に応じて決定されるもので
ある。
【0034】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、従来の
シートプラズマ流を変形させてカスプ状として断面積
(特に隆起部)を拡大させて表面処理用試料として従来
よりも表面積の大きなものを使用できるようにした上、
カスプ状シートプラズマ流の形状を変形させているの
で、形状や寸法が様々な表面処理用試料を対象にして各
種の表面処理(PVD,CVD,イオンプレーティン
グ,表面活性化法等)を行い得るようになる。結果とし
て、表面処理用試料の使用上における制約が顕著に緩和
されると共に、表面処理用試料の設置条件に対する規制
も格段に緩和されるため、各種の表面処理を簡易に行い
得るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシートプラズマの形成方法を適用した
一実施例に係るシートプラズマの形成装置の基本構成を
示した断面側面図である。
【図2】図1に示すシートプラズマの形成装置に備えら
れる磁場発生部及び逆方向磁場発生部の構成例を回路図
で示したもので、(a)は1つの電源装置を2つのステ
アリングコイルに直列に接続した場合の回路構成であ
り、(b)は2つの電源装置をそれぞれ2つのステアリ
ングコイルに接続した場合の回路構成である。
【図3】図1に示すシートプラズマの形成装置により形
成されたカスプ状シートプラズマ流を示した拡大斜視図
である。
【図4】表面処理用試料を四角状体とした場合におい
て、図1に示すシートプラズマの形成装置による表面処
理の一態様を説明するために示したカスプ状シートプラ
ズマ流及び四角状体の斜視図であり、(a)は四角状体
をプラスチックパネルとした場合のもの、(b)は四角
状体をSUSパイプとし、このSUSパイプに電源回路
を付加した場合のものである。
【図5】図1に示すシートプラズマの形成装置で形成さ
れるカスプ状シートプラズマ流の形状や位置を変化させ
る要件を説明するため、同装置に備えられる磁場発生部
におけるステアリングコイルに供給する電流をI1 ,同
装置に備えられる逆方向磁場発生部におけるステアリン
グコイルに供給する電流をI2 とした場合のI1,I2
の関係によるカスプ状シートプラズマ流の隆起部におけ
る形状変化を示したもので、(a)はI1 >I2 の場合
に関するもの、(b)はI1 =I2 の場合に関するも
の、(c)はI1 <I2 の場合に関するものである。
【図6】図4で説明したI1 ,I2 の関係によるカスプ
状シートプラズマ流の隆起部における幅の形状変化を示
したもので、(a)はI1 ,I2 が何れも大きい場合に
関するもの、(b)はI1 ,I2 が何れも小さい場合に
関するものである。
【図7】図1に示すシートプラズマの形成装置に備えら
れる方向可変型磁場印加部の基本構成を示したもので、
(a)は上面図であり、(b)は正面図であり、(c)
は側面図である。
【図8】図1に示すシートプラズマの形成装置に備えら
れる磁場発生部及び逆方向磁場発生部における一方のス
テアリングコイルを傾斜させた場合のカスプ状シートプ
ラズマ流の隆起部における形状変化を示したものであ
る。
【符号の説明】
1 プラズマ発生装置 2,3 ステアリングコイル 4 陽極 5 カスプ状シートプラズマ流 6 容器 8 プラスチックパネル 9 支持部 10 基板 M1,M2 減速機能付モータ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の空間内の一端側における特定方向
    の磁場中からプラズマ源より一軸方向にプラズマビーム
    を放射し、該所定の空間内の該一軸方向に沿った他端側
    において該特定方向とは逆方向の磁場を作用させること
    により、該所定の空間内にカスプ状シートプラズマ流を
    形成する際、該特定方向及び該逆方向における磁場の強
    度を相対的に可変とすることにより、該カスプ状シート
    プラズマ流の形状を変形させることを特徴とするシート
    プラズマの形成方法。
  2. 【請求項2】 所定の空間内の一端側における特定方向
    の磁場中からプラズマ源より一軸方向にプラズマビーム
    を放射し、該所定の空間内の該一軸方向に沿った他端側
    において該特定方向とは逆方向の磁場を作用させること
    により、該所定の空間内にカスプ状シートプラズマ流を
    形成する際、該特定方向及び該逆方向における磁場の少
    なくとも一方のものの方向を可変とすることにより、該
    カスプ状シートプラズマ流の形状を変形させることを特
    徴とするシートプラズマの形成方法。
  3. 【請求項3】 所定の空間を規定する容器と、前記容器
    の一端部に設けられ、前記所定の空間内で一軸方向にプ
    ラズマビームを放射するプラズマ発生装置と、前記容器
    外の前記プラズマ発生装置近傍で該プラズマム発生装置
    を囲むように設けられた第1のステアリングコイルから
    成ると共に、前記プラズマビームに特定方向の磁場を印
    加する磁場発生部と、前記容器の前記一軸方向に沿った
    他端部に設けられた陽極と、前記容器外の前記陽極近傍
    で該陽極を囲むように設けられた第2のステアリングコ
    イルから成ると共に、前記プラズマビームに前記特定方
    向とは逆方向の磁場を印加する逆方向磁場発生部と、前
    記第1のステアリングコイルには特定方向の磁場を、前
    記第2のステアリングコイルには該特定方向とは逆方向
    の磁場をそれぞれ発生させるための電流を供給する電源
    装置とから構成され、更に、前記電源装置は、前記第1
    のステアリングコイル及び前記第2のステアリングコイ
    ルに供給する電流を可変にすることが可能であることを
    特徴とするシートプラズマの形成装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のシートプラズマの形成装
    置において、前記第1のステアリングコイル及び前記第
    2のステアリングコイルの少なくとも一方は、該ステア
    リングコイルを可動自在にする駆動部を有することを特
    徴とするシートプラズマの形成装置。
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