JP2955817B2 - 噴水装置 - Google Patents

噴水装置

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JP2955817B2
JP2955817B2 JP18862394A JP18862394A JP2955817B2 JP 2955817 B2 JP2955817 B2 JP 2955817B2 JP 18862394 A JP18862394 A JP 18862394A JP 18862394 A JP18862394 A JP 18862394A JP 2955817 B2 JP2955817 B2 JP 2955817B2
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隆晴 角田
直 宮内
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
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  • Nozzles (AREA)
  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)
  • Special Spraying Apparatus (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は噴水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】噴水装置で空中に水を放出することはよ
り良い景観を形成したり水の姿態を楽しんだりすること
に役立つのみならず、曝気効果により水の溶存酸素を増
大させることや水質悪化による悪臭発生を軽減ないし防
止するといったことにも役立つ。そして、溶存酸素を増
大させたり悪臭を軽減ないし防止するといった水質保全
の観点からすると、空中に水を放出するという噴水運転
を昼夜連続して運転することが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、住宅近
くに設置された噴水装置を昼夜連続運転すると、特に夜
間は水が水面に落下するときの落下音が騒音源になるお
それがあるので、夜間には運転できない場合がある。そ
こで、噴水装置を昼間に限って運転し、夜間には運転を
行わないようにして騒音の発生を無くすることが考えら
れるけれども、そのようにすると、夜間には水質保全の
役割を担えなくなる。本発明は以上の事情のもとでなさ
れたものであり、噴水装置からの水の放出場所を空中と
水中とで選び分けられるようにすることによって、たと
えば、日中は景観形成や曝気による水質保全に役立つ運
転(噴水運転)を行うことができ、夜間には空気を巻き
込ませた水を水中に放出して曝気攪拌による水質保全に
役立つ運転(水流発生運転)を行うことのできる噴水装
置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の噴水装置は、水
を空中に向けて放出する噴水ノズルと、水中で開口する
吸込口を一端部に有し他端部に水中で開口する吐出口を
有し中間部に絞り通路を有するエゼクタ機構と、エゼク
タ機構の絞り通路に連通しかつ空中で開口する吸気路
と、エゼクタ機構の吸込口に臨む水噴出ノズルと、水中
ポンプと、水中ポンプの吐出口に対して上記噴水ノズル
の水入口と上記水噴出ノズルの水入口とを連通する給水
路と、この給水路に介在されて水中ポンプの吐出口に対
する上記噴水ノズルの水入口と上記水噴出ノズルの水入
口との連通状態を択一的に切り換える切換弁と、を備え
るというものである。
【0005】
【作用】このように構成された噴水装置において、切換
弁によって水中ポンプの吐出口に噴水ノズルの水入口を
連通させて運転(噴水運転)を行うと、噴水ノズルから
放出された水が空中に飛び出して景観形成に役立つのみ
ならず、曝気に伴う水の溶存酸素の増大や悪臭発生の防
止といった水質保全に役立つ。他方、切換弁を切り換え
ることにより水中ポンプの吐出口に水噴出ノズルの水入
口を連通させて運転を行うと、水噴出ノズルから放出さ
れた水がエゼクタ機構の絞り通路を高速で通過する。そ
のため、絞り通路がそれに連通されて空中で開口してい
る吸気路に対して負圧になり、その吸気路から絞り通路
を通過する水流中に空気が吸い込まれるので、エゼクタ
機構の吐出口から空気の混ざった水流が水中に放出・攪
拌される(水流発生運転)。したがって、曝気と攪拌と
の相乗作用により水中の溶存酸素が増大し、水質が改善
されて悪臭の発生が軽減される。また、エゼクタ機構の
吐出口から水が水中に放出されることにより水音が軽減
されて騒音が発生しなくなる。したがって、水質保全に
役立つ運転が大きな騒音を伴わずに行われる。
【0006】
【実施例】図1は本発明の実施例による噴水装置の概略
垂直断面図、図2は図1の噴水装置の概略平面図であ
る。この噴水装置は所謂フロート式噴水装置であって、
池や湖、川、遊園地の水域などの水圏に浮かべられるフ
ロートF,Fでバルブ室Rを形成するハウジング1を支
持させてある。ハウジング1の上に噴水ノズル2が設置
されている。この噴水ノズル2はその内周面が上窄まり
形状になっており、その内周面の周方向の複数箇所に接
線方向に向けて開口する水入口22…が備わっており、
これらの水入口22…から接線方向に流入して水が頂部
の放水口21から周囲にたとえば花びら状に散水される
ようになっている。この噴水ノズル2の放水口21は、
フロートF,Fを水に浮かべたときに空中で開口する。
3はエゼクタ機構である。このエゼクタ機構3は、一端
部に吸込口31、他端部に吐出口32、中間部に絞り通
路33をそれぞれ備えている。そして、このエゼクタ機
構3の吐出口32にカバー35をやゝ先下がりになるよ
うに取り付けてあり、吐出口32から放出された攪乱水
流の水中での滞留時間をカバー35により長くするよう
にしてある。また、上記絞り通路33には空中で開口す
る吸気路4が連通されている。41は吸気路4の空気取
入口である。このエゼクタ機構3は、フロートF,Fを
水に浮かべたときに全体が水中に没した水平姿勢をと
る。したがって、上記吸込口31と吐出口32とは水中
で開口する。このエゼクタ機構2の吸込口31には水噴
出ノズル7が臨んでいる。5は水中ポンプで、吸込口が
スクリーン51で覆われて土砂や塵などの固形物が吸い
込まれにくくなっていると共に、その吐出口52に給水
路6の始端部が接続されている。この給水路6は、水中
ポンプ5の吐出口52に対して上記噴水ノズル2の水入
口22と上記水噴出ノズル7の水入口71とを連通す
る。そして、この給水路6における上記バルブ室R内の
分岐箇所に三方弁(三方切換弁)Vが介在されており、
この三方弁Vを2つの状態に択一的に切り換えることに
より、水中ポンプ5の吐出口52に対する上記噴水ノズ
ル2の水入口22と上記水噴出ノズル7の水入口71と
の連通状態が択一的に切り換えられるようになってい
る。三方弁Vの切換えは水中ケーブルCを用いて電気的
に遠隔制御することができる。以上説明した構成の噴水
装置において、フロートF,Fを水Wに浮かべると、噴
水ノズル2の放水口21が空中に露呈し、エゼクタ機構
3の吸込口31と吐出口32、水噴出ノズル7、水中ポ
ンプ2が水中に没する。図3と図4に三方弁Vの異なる
2つの切換状態をそれぞれ示してある。たとえば図3の
ように、三方弁Vによって水中ポンプ2の吐出口52に
対し噴水ノズル2の水入口22だけを連通させ、水噴出
ノズル7の水入口71を遮断した状態で噴水装置を運転
すると、水中ポンプ5に吸い込まれた水が給水路6と三
方弁Vの弁通路とを通って噴水ノズル2に給送され、こ
の噴水ノズル2の放水口21から水が空中に散水され
る。これにより、放水口21から散水された水が人の目
を楽しませて景観形成に役立つ。空中に散水された水に
は空気中の酸素の溶け込みや落水時の空気の巻込みなど
が起こり、これらによって起こる曝気により水の溶存酸
素が増大し、また、水質が改善されて悪臭発生が防止さ
れる。この作用は、実施例のように噴水ノズル2が花び
ら状に水を散水するものである場合に顕著に発揮され
る。この運転状態(噴水運転)によって景観形成と水質
保全とが行われる。エゼクタ機構3には水が給送されな
い。他方、図4のように、三方弁Vを切り換えて水中ポ
ンプ2の吐出口52に対し水噴出ノズル7の水入口71
だけを連通させ、噴水ノズル2の水入口22を遮断した
状態で噴水装置を運転すると、水中ポンプ5に吸い込ま
れた水が給水路6と三方弁Vの弁通路とを通って水噴出
ノズル7に給送され、水噴出ノズル7から放出された水
がエゼクタ機構3の絞り通路33を高速で通過する。そ
のため、絞り通路33がそれに連通されて空中で開口し
ている吸気路4に対して負圧になり、その吸気路4から
絞り通路33を通過する水流中に空気が吸い込まれる。
そして、空気を吸い込んだ水がエゼクタ機構3の吐出口
32から水中に放出されて激しく攪乱された気泡混じり
の水流を発生する。したがって、水の攪乱による効率の
よい曝気により水中の溶存酸素が増大し、水質が改善さ
れて悪臭の発生が軽減される。したがって、この運転状
態(水流発生運転)によって水質保全が行われる。特
に、この実施例では、カバー35が吐出口32から放出
された攪乱水流に混入している気泡の水面への浮上を抑
制して水中に滞留することを助けるので、気泡の水中で
の滞留時間が長くなって水に対する酸素の溶け込み量が
増大し、このことが水質改善に大きく寄与する。この作
用はカバー35が先下がりに傾斜していることによりさ
らに助長される。上記した水流発生運転は、水面への水
の落下を伴わないので騒音が発生しにくく、水質保全に
役立つ運転が大きな騒音を伴わずに行われる。上述した
噴水運転や水流発生運転は三方弁Vを切り換えるだけで
任意に選び分けられる。したがって、たとえば日中は噴
水運転を選び、夜間には水流発生運転を選ぶようにして
昼夜連続運転を行うと、日中には景観形成と水質保全に
役立つ運転が行われ、夜間には水質保全に役立つ運転が
騒音を伴わずに行われる。なお、図3および図4におい
て、矢印aおよびbは噴水ノズル1またはエゼクタ機構
3の吐出口32から放出された水を表している。この実
施例において、噴水ノズル2には水を空中に散水するす
るタイプのものを用いているけれども、この噴水ノズル
2として、水を空中に棒状に放出するものや、他の形で
水を空中に放出するタイプのものを用いることも可能で
ある。
【0007】
【発明の効果】本発明の噴水装置によると、三方弁の切
換えによって水を空中に放出する噴水運転と水を水中に
放出する水流発生運転とに切り換えることができるの
で、景観形成と水質保全とに役立つ運転状態と、水質保
全に役立つ運転を騒音のない状態で行う運転状態とを、
自由に選び分けることが可能になる。そのため、たとえ
ば、日中を景観形成と水質保全に役立つ運転に割り当
て、夜間を水質保全に役立つ運転に割り当てるようにす
ることにより、周辺住民に騒音被害を及ぼすことなく水
質保全に役立つ運転を昼夜連続して行うことができるよ
うになる。特に、水流発生運転を行うときには、エゼク
タ機構による水中への空気の巻込み作用が発揮されるの
で、水中の溶存酸素が増大したり水質が改善されて悪臭
の発生が軽減される効果が顕著に発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による噴水装置の概略垂直断面
図である。
【図2】図1の噴水装置の概略平面図である。
【図3】噴水運転の説明図である。
【図4】水流発生運転の説明図である。
【符号の説明】
2 噴水ノズル 3 エゼクタ機構 4 吸気路 5 水中ポンプ 6 給水路 7 水噴出ノズル 22 水噴水ノズルの水入口 31 吸込口 32 吐出口 33 絞り通路 52 水中ポンプの吐出口 V 三方弁(切換弁)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05B 17/08 C02F 7/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を空中に向けて放出する噴水ノズル
    と、水中で開口する吸込口を一端部に有し他端部に水中
    で開口する吐出口を有し中間部に絞り通路を有するエゼ
    クタ機構と、エゼクタ機構の絞り通路に連通しかつ空中
    で開口する吸気路と、エゼクタ機構の吸込口に臨む水噴
    出ノズルと、水中ポンプと、水中ポンプの吐出口に対し
    て上記噴水ノズルの水入口と上記水噴出ノズルの水入口
    とを連通する給水路と、この給水路に介在されて水中ポ
    ンプの吐出口に対する上記噴水ノズルの水入口と上記水
    噴出ノズルの水入口との連通状態を択一的に切り換える
    切換弁と、を備えることを特徴とする噴水装置。
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