JPS61220997A - 水中減音装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、水中における減音装置に関する。

更に詳しくは、動力を実質的に必要としない船舶騒音を
低減させる装置を提供するものである。

〔従来技術〕

船舶騒音には機関室を騒音源とする機関室騒音とプロペ
ラ及び舵周辺を騒音源とする船尾騒音とがあるが、これ
らの船舶騒音がその船舶の機能を果す上で特に問題とな
る場合がある。

例えば、海底探査を行う調査船にあっては、船舶騒音の
影響をできるだけ避けるために被曳航体を船舶から離し
て曳航し、この被曳航体に海底側に音波を発射する水中
スピーカ及び海底からの反射音波を集音する水中マイク
ロホンを備えさせていたが、このような場合であっても
必ずしも船舶騒音の影響を充分に防止することができな
かった。

減音装置として騒音源を微細な気泡を含んだジェット水
流を利用して気泡流を水中の所定の域に分散させ、それ
によって減音する装置を本発明者等が開発している。

しかし、このジェット水流を使用する方法にも問題があ
る。すなわち、このジェット水流を製造するためのポン
プの容量がかなり大きなものとなる上に、それを駆動す
る動力が大きなものとなり、その設備費と維持費が増大
する欠点がある。

〔発明の目的〕

本発明は、前記従来技術の欠点を解消するものであって
、その第１の目的は、船体の航行に従ってジェット水流
を形成し、このジェット水流を利用してジェット水流中
に空気を吸引し、分散させることができる減音装置を提
供することにある。

そして第２の目的は、設備費とそれを運転する動力を減
少できる減音装置を提供することにある。

更に、第３の目的は、簡単な設備であってメンテナンス
が容易な減音装置を提供することにある。

〔発明の概要〕

前記目的を達成するための本発明の構成は、船体の進行
方向に開口した導入口と、船尾方向に開口した吐出口を
有する主流ガイド管と、この主流ガイド管内に一端が開
口され、他端が空中に開口された空気供給管を有し、前
記主流ガイド管は船体の水没部に位置し、船体の進行に
伴なって前記主流ガイド管中に導入された水中に前記空
気供給管より空気を吐出するように構成して成る水中減
音装置である。

〔実施例〕

次に、図面を参照して本発明の詳細な説明する。

第１図は本発明に係る減音装置の概要を示す説明図であ
るが、船体ｌの後方に設けたプロペラ２の前方の船底部
１ａ（あるいは船側部）に本発明に係る減音装置３が設
けられている。

そしてこの減音装置３は船体の航行方向に開口した導入
口５と、船尾方向に吐出口６を有する主流ガイド７と、
この主流ガイド７の内部に一端が開口し、他端が空気中
に開口した空気供給管８が設けられている。この実施例
においては前記空気供給管８の上端は甲板上に開口した
集空体９（ベンチレータの一種）が駆動装置１０を介し
て設けられ、この駆動装置ｌＯによって前記集空体９を
風の方向に自動的に向けるように構成している。

第２図は減音装置３の要部の詳細を示すものであって、
主流ガイド７はブラケット１２によって例えば船底部１
ａに固定され、導入口５の近傍に空気噴出用のノズル１
３が設けられている。また、船底部１ａの船内側には箱
状のブラケット１４が設けられ、これに空気供給管８の
下端が固定されている。

この構造のように、ブラケット１２にノズル１３を設け
た装置においては、このノズル１３を着脱自在に構成す
ることによって、船体構造や航行速度に最も適したもの
を使用することができる。

なお、第２図においてはブラケット１４やノズル１３の
部分のシール構造については詳細は記載されていないが
、当然それらの構造は採用されるものである。

第３図は船体１に全体的に本考案にかかる減音装置３Ａ
を船側部と船底部にかけて設けた例を示すもので、第４
図及び第５図にその詳細を示すように、ダクト状の主流
ガイド７Ａを設け、この主流ガイド７Ａの内部に第４図
及び第５図に示すように多数の空気供給管８Ａを配列し
たものである。この空気供給管８Ａの先端部は船体１に
沿って偏平化してノズル部１３Ａが形成されている。

前記多数の空気供給管８Ａは空気供給ダクト８Ｂに接続
され、１本の空気供給ダク）８Ｂを介して船体１の進行
に伴って主流ガイド７Ａの導入口５Ａより海水Ｗを導入
し、吐出口６Ａより吐出される海水Ｗによる負圧の作用
によって空気Ａが水中に水泡状に分散して気泡流Ａ゛を
形成するように構成されている。

第３図において、船尾部にも横型の減音装置３Ｂが設け
られている。この減音装置！３Ｂは主流ガイド７Ｂの前
端部がラッパ状に開拡されており、大量の海水Ｗをこの
主流ガイド７Ｂ中に導入して吐出口より大量の気泡流Ａ
′を吐出するように構成されている。

なお、本装置を使用しない時、航走停止時の海水逆流防
止装置の詳細は記載していないが、当然それらの装置は
採用されるものである。

本発明にかかる減音装置は、船底部あるいは船側部の水
中に船体の進行に伴って多量の海水Ｗを導入し吐出する
ための主流ガイド７．７Ａ１７Ｂを設け、この主流ガイ
ド中に一端が開口し、他端が空気中に開口した空気供給
管８．８Ａを設け、海水Ｗの水流に伴って主流ガイド７
．７Ａ中に生ずる負圧によって空気供給管８．８Ａを通
じて空気Ａを吸引し、主流ガイド７．７Ａを流れる海水
Ｗ水中に空気Ａを気泡状に分散させて主流ガイド７．７
Ａのの後端部より気泡流Ａ°　として排出するように構
成したことを基本構成とするものである。

従って、第１図に示すように集空体９やこの集空体９を
風の方向に向けるための駆動装置１０は必ずしも必要で
はないが、これらの設備や風力で駆動される送風機（タ
ーボ送風機）を併用した方が良好な結果を得ることは当
然である。

〔発明の効果〕

以上のように本発明は構成されているので、船体１の進
行に伴なって主流ガイド７．７Ａの開口部５．５Ａより
より大量の海水Ｗを導入し、吐出口６．６Ａこの海水Ｗ
を排出するが、この際にノズル１３あるいはノズル部１
３Ａの先端部に負圧が生じているので、その作用により
空気Ａを微細な気泡状で吐出する。この気泡を混合した
海水Ｗ、すなわち気泡流Ａ゛は船体１の後方のプロペラ
２等の騒音発生源が存在する海水中に拡散されて減音効
果を発揮する。

従って、本発明によれば気泡流Ａ゛を発生するエネルギ
ー及びこの気泡流Ａ″を遠方に飛翔させるためのエネル
ギーは船体ｌ自体の進行によって得られるので、特別に
高圧のポンプ等の付加設備を必要としない、また、船体
１の高所に空気の取入口を設けることによって大量の空
気を空気供給管８．８Ａに導入することができる。

また、実施例によって明らかなように、本発明に係る装
置は極めて単純な構造であるので、メンテナンスも容易
となる。

更に、風力で駆動されるターボ送風機を使用すれば設備
費は若干上昇するが、空気の供給効率は更に上昇し、大
量の気泡流を製造し、減音効果を増加することができる
。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例を示すものであって、第１図は本発
明にかかる減音装置の作動状況を示す説明図、第２図は
第１の実施例にかかる減音装置の断面図、第３図は第２
の実施例にかかる減音装置を装備した船舶の斜視図、第
４図は同減音装置の要部の正面図、第５図は同減音装置
の平断面図である。 Ａ・・・空気、Ａ゛・・・気泡流、 １・・・船体、１ａ・・・船底部、２・・・プロペラ、
３・・・減音装置、５・・・導入口、６吐出口、７．７
Ａ・・・主流ガイド、８，８Ａ・・・空気供給管、８Ｂ
・・・空気供給ダクト、９・・・集空体、１０・・・駆
動装置、１２・・・ブラケット、１３・・・ノズル、１
３Ａ・・・ノズル部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 船体の進行方向に開口した導入口と、船尾方向に開口し
   た吐出口を有する主流ガイド管と、この主流ガイド管内
   に一端が開口され、他端が空中に開口された空気供給管
   を有し、前記主流ガイド管は船体の水没部に位置し、船
   体の進行に伴なって前記主流ガイド管中に導入された水
   中に前記空気供給管より空気を吐出するように構成して
   成る水中減音装置。