JP2955721B2 - 粉粒体乾燥装置 - Google Patents
粉粒体乾燥装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は粉粒体の乾燥装置に関する。さらに詳しくい
えば、マイクロ波加熱を利用して合成樹脂材料等の粉粒
体、特にペレットを乾燥あるいは結晶化しながら乾燥す
る装置において粉粒体を加熱処理槽内で円滑に移送しか
つ均一に乾燥するための撹拌装置に関する。
えば、マイクロ波加熱を利用して合成樹脂材料等の粉粒
体、特にペレットを乾燥あるいは結晶化しながら乾燥す
る装置において粉粒体を加熱処理槽内で円滑に移送しか
つ均一に乾燥するための撹拌装置に関する。
[従来の技術およびその課題] 合成樹脂材料の粉粒体は一般に吸水性であり、成形に
際して成形処理に支障がない程度まで脱水乾燥する必要
がある。
際して成形処理に支障がない程度まで脱水乾燥する必要
がある。
従来の乾燥装置は熱風を利用するものが殆どであり、
合成樹脂材料の粉粒体を乾燥槽に入れ、乾燥熱風を通し
て許容量以下の含水量とするものであった。
合成樹脂材料の粉粒体を乾燥槽に入れ、乾燥熱風を通し
て許容量以下の含水量とするものであった。
しかしながら、合成樹脂は耐熱性に問題があり、乾燥
材料を長時間一定温度以上の熱風にさらすと、表面が軟
化して互いに融着し均一に乾燥できなかったり、表面が
変色したりして、成形材料として使用不能となるため比
較的低温の熱風により乾燥しなければならず、乾燥に長
時間を要するという問題があった。
材料を長時間一定温度以上の熱風にさらすと、表面が軟
化して互いに融着し均一に乾燥できなかったり、表面が
変色したりして、成形材料として使用不能となるため比
較的低温の熱風により乾燥しなければならず、乾燥に長
時間を要するという問題があった。
そこで、本出願人は粉粒体を内部から加熱できるマイ
クロ波に着目し、乾燥処理槽にマイクロ波装置(マイク
ロ波発信機)を取付け、マイクロ波加熱により、従来の
熱風乾燥装置に比べて速やかに乾燥できる粉粒体の乾燥
装置について出願し(特開昭64−67305号)、さらにそ
の改良に努め別の乾燥装置あるいは非晶質のポリエステ
ル樹脂(PET)などでは結晶化を進めながら乾燥する、
乾燥・結晶化装置を提案している(特開平1−163006
号、同1−163007号、同1−163008号、同1−301310
号、同2−13782号)。
クロ波に着目し、乾燥処理槽にマイクロ波装置(マイク
ロ波発信機)を取付け、マイクロ波加熱により、従来の
熱風乾燥装置に比べて速やかに乾燥できる粉粒体の乾燥
装置について出願し(特開昭64−67305号)、さらにそ
の改良に努め別の乾燥装置あるいは非晶質のポリエステ
ル樹脂(PET)などでは結晶化を進めながら乾燥する、
乾燥・結晶化装置を提案している(特開平1−163006
号、同1−163007号、同1−163008号、同1−301310
号、同2−13782号)。
これらの装置では処理槽の材料入口部から供給され出
口部へ移送される粉粒体を均一に撹拌し、脱湿空気を通
しながら、マイクロ波で一定の滞留時間加熱して乾燥が
行なわれる。
口部へ移送される粉粒体を均一に撹拌し、脱湿空気を通
しながら、マイクロ波で一定の滞留時間加熱して乾燥が
行なわれる。
本出願人はマイクロ波による横長型の加熱乾燥装置の
材料撹拌装置とし、完全混合領域を複数備え被乾燥材料
の滞留時間が極めてシャープとなる装置を先に提案した
(特開平1−301310号)。
材料撹拌装置とし、完全混合領域を複数備え被乾燥材料
の滞留時間が極めてシャープとなる装置を先に提案した
(特開平1−301310号)。
すなわち、特開平1−301310号では第5図(a)に撹
拌装置を備えた乾燥・結晶化装置の概略側面断面図、第
5図(b)にそのB−B断面図、第5図(c)に撹拌装
置の部分斜視図を示すように、加熱処理槽に装入する被
乾燥結晶化粉粒体がマイクロ波の乱反射により加熱ムラ
を起こすのを防ぐことを目的として、材料入口部8と材
料出口部9とを有し、マイクロ波装置20と脱湿空気供給
口10を設けた横長型処理槽1内に、長手方向に設置した
駆動軸4に複数の円盤状隔壁6を取付け、隣接する各隔
壁の間に隔離空間S(第5図(c)参照)を形成すると
ともに隔壁に各隔離空間内の粉粒体を撹拌する羽根7を
取付け、撹拌しつつ順次材料出口9側の隔離空間Sへ粉
粒体を移送する装置を提案したものである。
拌装置を備えた乾燥・結晶化装置の概略側面断面図、第
5図(b)にそのB−B断面図、第5図(c)に撹拌装
置の部分斜視図を示すように、加熱処理槽に装入する被
乾燥結晶化粉粒体がマイクロ波の乱反射により加熱ムラ
を起こすのを防ぐことを目的として、材料入口部8と材
料出口部9とを有し、マイクロ波装置20と脱湿空気供給
口10を設けた横長型処理槽1内に、長手方向に設置した
駆動軸4に複数の円盤状隔壁6を取付け、隣接する各隔
壁の間に隔離空間S(第5図(c)参照)を形成すると
ともに隔壁に各隔離空間内の粉粒体を撹拌する羽根7を
取付け、撹拌しつつ順次材料出口9側の隔離空間Sへ粉
粒体を移送する装置を提案したものである。
具体的には、加熱処理槽1の長さ方向に貫通する駆動
軸4に、複数の円盤状隔壁6を、前記軸4の長さ方向に
一定間隔を置いて、かつ前記各円盤状隔壁6の外周面
と、半円形状の加熱処理槽下壁12との間に生じる間隙
(クリアランス)が同一になるように取付け、隣接する
各隔壁6の間に隔離空間Sを形成すると共に、第5図
(c)に示すように、前記各円盤状隔壁6の外周縁端部
に、板状の撹拌羽根7を前記駆動軸4を中心として120
度の位相角度で、かつ、前記駆動軸4に対して平行で、
かつ、材料入口8側方向に延びるように設けたものであ
る。
軸4に、複数の円盤状隔壁6を、前記軸4の長さ方向に
一定間隔を置いて、かつ前記各円盤状隔壁6の外周面
と、半円形状の加熱処理槽下壁12との間に生じる間隙
(クリアランス)が同一になるように取付け、隣接する
各隔壁6の間に隔離空間Sを形成すると共に、第5図
(c)に示すように、前記各円盤状隔壁6の外周縁端部
に、板状の撹拌羽根7を前記駆動軸4を中心として120
度の位相角度で、かつ、前記駆動軸4に対して平行で、
かつ、材料入口8側方向に延びるように設けたものであ
る。
この装置ではロータリーフィーダ15からの連続的な粉
粒体の排出につれて、各隔離空間S内の粉粒体は、撹拌
羽根7により下壁12側に押しつけられ、下壁12と各円盤
状隔壁6の外周面との間隙から材料出口9側に隣接する
隔離空間Sに順次移動し、粉粒体が前記処理槽1内に滞
留して、マイクロ波加熱を受けるので、極めてシャープ
な粉粒体滞留時間頻度分布を得ることができるものであ
る。
粒体の排出につれて、各隔離空間S内の粉粒体は、撹拌
羽根7により下壁12側に押しつけられ、下壁12と各円盤
状隔壁6の外周面との間隙から材料出口9側に隣接する
隔離空間Sに順次移動し、粉粒体が前記処理槽1内に滞
留して、マイクロ波加熱を受けるので、極めてシャープ
な粉粒体滞留時間頻度分布を得ることができるものであ
る。
しかしながら、合成樹脂の中には比較的粘着性のある
もの(例えば、ポリエステル(PET)、ポリカーボネー
トなど)があり、また、近年合成樹脂材料の用途の多様
化と共に種々の物性のポリマー組成物(ポリマーアロ
イ)、共重合体が開発されており、広い融点範囲を示
し、加熱乾燥処理条件下の比較的低い温度で粘着性を示
し融着しやすい樹脂が増えてきている。このような樹脂
では、上記の撹拌装置で下壁12に押しつけながら、下壁
12と各円盤状隔壁6の外周面との間隙から材料出口9側
に隣接する隔離空間Sへの移動が円滑に行なえないこと
が判明した。
もの(例えば、ポリエステル(PET)、ポリカーボネー
トなど)があり、また、近年合成樹脂材料の用途の多様
化と共に種々の物性のポリマー組成物(ポリマーアロ
イ)、共重合体が開発されており、広い融点範囲を示
し、加熱乾燥処理条件下の比較的低い温度で粘着性を示
し融着しやすい樹脂が増えてきている。このような樹脂
では、上記の撹拌装置で下壁12に押しつけながら、下壁
12と各円盤状隔壁6の外周面との間隙から材料出口9側
に隣接する隔離空間Sへの移動が円滑に行なえないこと
が判明した。
従って、本発明の課題はマイクロ波装置を備え横長型
の粉粒体乾燥装置(請求項を含めて、以下、本明細書で
は乾燥装置の用語を乾燥装置および乾燥結晶化装置の両
者を指すものとして使用する。)で、特に粘着性の樹脂
ペレットを安定して撹拌移送できる撹拌装置およびその
装置を備えた粉粒体乾燥装置を提供することにある。
の粉粒体乾燥装置(請求項を含めて、以下、本明細書で
は乾燥装置の用語を乾燥装置および乾燥結晶化装置の両
者を指すものとして使用する。)で、特に粘着性の樹脂
ペレットを安定して撹拌移送できる撹拌装置およびその
装置を備えた粉粒体乾燥装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、粘着性樹脂ペレットが融着されずに円
滑に撹拌移送されるためには、第5図に示した従来の円
盤状隔壁および円盤に取付けた軸に平行な小羽根からな
る隔離空間の構成を単純化し、基本的には軸に対して棒
状の撹拌棒を取付けるのみとし、棒材の径、取り付け角
度等を工夫することにより移送が円滑に、かつ撹拌の効
果も十分得られることを見出し、本発明を完成した。
滑に撹拌移送されるためには、第5図に示した従来の円
盤状隔壁および円盤に取付けた軸に平行な小羽根からな
る隔離空間の構成を単純化し、基本的には軸に対して棒
状の撹拌棒を取付けるのみとし、棒材の径、取り付け角
度等を工夫することにより移送が円滑に、かつ撹拌の効
果も十分得られることを見出し、本発明を完成した。
すなわち、本発明は 1)上壁11、下壁12、両側壁13a,13bおよび両端壁14a,1
4bにより横長状に構成され、材料入口部8と材料出口部
9と脱湿空気供給口10を有する横長型加熱処理槽1と、
この横長型加熱処理槽1へ供給される粉粒体にマイクロ
波を照射するマイクロ波装置20と、脱湿空気供給装置30
と、前記粉粒体を混合しつつ材料入口部8から材料出口
部9へ連続的に移送する撹拌装置を備えた粉粒体乾燥装
置において、前記撹拌装置が加熱処理槽1の長手方向に
渡って両端壁14a,14bの間に設置された駆動軸4にその
軸4を中心にして上下に取付けられた複数の棒材5から
なることを特徴とする粉粒体乾燥装置、 2)上壁11、下壁12、両側壁13a,13bおよび両端壁14a,1
4bにより横長状に構成され、材料入口部8と材料出口部
9と脱湿空気供給口10を有する横長型加熱処理槽1と、
この横長型加熱処理槽1へ供給される粉粒体にマイクロ
波を照射するマイクロ波装置20と、脱湿空気供給装置30
と、前記粉粒体を混合しつつ材料入口部8から材料出口
部9へ連続的に移送する撹拌装置を備えた粉粒体の乾燥
装置において、前記撹拌装置が両端壁の加熱処理槽1の
長手方向に渡って設置された駆動軸4にその軸4を中心
にして上下に同一長さで取付けられた粉粒体の上流側の
複数の棒材5と粉粒体の下流側の複数の撹拌羽根7を取
付けた円盤材6とからなることを特徴とする粉粒体乾燥
装置、 3)前記棒材5は、断面が円形状で、かつその径が棒材
の回転時に接触する粉粒体に撹拌効果を及ぼすに充分な
程度粉粒体の径より大きなものである前記1または2に
記載の粉粒体乾燥装置、 4)前記棒材5は、平滑な表面を有する金属材料からな
る前記1、2または3に記載の粉粒体乾燥装置、 5)前記複数の棒材5は、駆動軸4に垂直に並列して取
付けられている前記1乃至4のいずれかに記載の粉粒体
乾燥装置、 6)前記複数の棒材5は、軸4に垂直かつ互いに隣接す
る棒材5a,5b同志が軸4の回転方向に角度をずらして取
付けられている前記1乃至4のいずれかに記載の粉粒体
乾燥装置、および 7)互いに隣接する棒材5a,5b同志が軸4の回転方向に
ずれている角度が90度前後である前記6に記載の粉粒体
乾燥装置を提供したものである。
4bにより横長状に構成され、材料入口部8と材料出口部
9と脱湿空気供給口10を有する横長型加熱処理槽1と、
この横長型加熱処理槽1へ供給される粉粒体にマイクロ
波を照射するマイクロ波装置20と、脱湿空気供給装置30
と、前記粉粒体を混合しつつ材料入口部8から材料出口
部9へ連続的に移送する撹拌装置を備えた粉粒体乾燥装
置において、前記撹拌装置が加熱処理槽1の長手方向に
渡って両端壁14a,14bの間に設置された駆動軸4にその
軸4を中心にして上下に取付けられた複数の棒材5から
なることを特徴とする粉粒体乾燥装置、 2)上壁11、下壁12、両側壁13a,13bおよび両端壁14a,1
4bにより横長状に構成され、材料入口部8と材料出口部
9と脱湿空気供給口10を有する横長型加熱処理槽1と、
この横長型加熱処理槽1へ供給される粉粒体にマイクロ
波を照射するマイクロ波装置20と、脱湿空気供給装置30
と、前記粉粒体を混合しつつ材料入口部8から材料出口
部9へ連続的に移送する撹拌装置を備えた粉粒体の乾燥
装置において、前記撹拌装置が両端壁の加熱処理槽1の
長手方向に渡って設置された駆動軸4にその軸4を中心
にして上下に同一長さで取付けられた粉粒体の上流側の
複数の棒材5と粉粒体の下流側の複数の撹拌羽根7を取
付けた円盤材6とからなることを特徴とする粉粒体乾燥
装置、 3)前記棒材5は、断面が円形状で、かつその径が棒材
の回転時に接触する粉粒体に撹拌効果を及ぼすに充分な
程度粉粒体の径より大きなものである前記1または2に
記載の粉粒体乾燥装置、 4)前記棒材5は、平滑な表面を有する金属材料からな
る前記1、2または3に記載の粉粒体乾燥装置、 5)前記複数の棒材5は、駆動軸4に垂直に並列して取
付けられている前記1乃至4のいずれかに記載の粉粒体
乾燥装置、 6)前記複数の棒材5は、軸4に垂直かつ互いに隣接す
る棒材5a,5b同志が軸4の回転方向に角度をずらして取
付けられている前記1乃至4のいずれかに記載の粉粒体
乾燥装置、および 7)互いに隣接する棒材5a,5b同志が軸4の回転方向に
ずれている角度が90度前後である前記6に記載の粉粒体
乾燥装置を提供したものである。
[発明の構成] 本発明の構成を図面を参照しながら実施例に基づいて
説明する。
説明する。
第1図(a)は本発明にかかる粉粒体乾燥装置の側断
面図、第1(b)はそのA−A断面図である。加熱処理
槽1は上壁11、下壁12、両側壁13a,13bおよび両端壁14
a,14bにより横長状に、かつマイクロ波が漏れない密閉
状に構成されている。前記上壁11には、一側端部に材料
入口部8と、導波管16を備えた複数のマイクロ波装置20
が設置されている。また、前記下壁12は、第1図(b)
に示すように断面半円形状で、下壁12と前記両側壁13a,
13bとにより、前記処理槽1の横断面がU字形状をな
し、下壁12の前記材料入口部8に対して長手方向反対側
の端部には、粉粒体を連続して一定量排出するロータリ
ーフィーダ15を備えた材料出口部9を有し、この材料出
口部9のロータリーフィーダ15の上方に脱湿空気供給口
10を取付けている。
面図、第1(b)はそのA−A断面図である。加熱処理
槽1は上壁11、下壁12、両側壁13a,13bおよび両端壁14
a,14bにより横長状に、かつマイクロ波が漏れない密閉
状に構成されている。前記上壁11には、一側端部に材料
入口部8と、導波管16を備えた複数のマイクロ波装置20
が設置されている。また、前記下壁12は、第1図(b)
に示すように断面半円形状で、下壁12と前記両側壁13a,
13bとにより、前記処理槽1の横断面がU字形状をな
し、下壁12の前記材料入口部8に対して長手方向反対側
の端部には、粉粒体を連続して一定量排出するロータリ
ーフィーダ15を備えた材料出口部9を有し、この材料出
口部9のロータリーフィーダ15の上方に脱湿空気供給口
10を取付けている。
両端壁14a,14bの中心やや下方には両壁に渡って、本
発明による複数の撹拌棒5を取付けた駆動軸4を設置
し、一方の端壁14bに付設するモータ等の駆動装置40に
接続して駆動軸4を回転させるようにしている。
発明による複数の撹拌棒5を取付けた駆動軸4を設置
し、一方の端壁14bに付設するモータ等の駆動装置40に
接続して駆動軸4を回転させるようにしている。
この撹拌装置では、撹拌棒5は駆動軸4にその軸を中
心にして上下に、好ましくはほぼ同一長さで、かつ駆動
軸に垂直に並列して取付けられている。
心にして上下に、好ましくはほぼ同一長さで、かつ駆動
軸に垂直に並列して取付けられている。
前記棒材5は加熱処理槽1と同じくマイクロ波を反射
するステンレス鋼などの金属材料製のもので、断面が円
形状で、尖鋭な部分のない平滑な表面を有し、かつその
径は棒材の回転時に接触する粉粒体(ペレット)に撹拌
効果を及ぼすに充分な程度粉粒体の径より大きなもので
あることが好ましい。表面に突起部あるいはざらつきが
あると粘着性物質が部分的に固着し、次いでマイクロ波
を吸収して融着する。
するステンレス鋼などの金属材料製のもので、断面が円
形状で、尖鋭な部分のない平滑な表面を有し、かつその
径は棒材の回転時に接触する粉粒体(ペレット)に撹拌
効果を及ぼすに充分な程度粉粒体の径より大きなもので
あることが好ましい。表面に突起部あるいはざらつきが
あると粘着性物質が部分的に固着し、次いでマイクロ波
を吸収して融着する。
ペレットPの粒径よりも太い径の棒材を用いることに
より第2図(a)、(b)に示すように、棒材の回転で
接触する時には粉粒体を押しのけるが(第2図
(a))、棒材通過後はそこに生ずる空隙部に粉粒体が
流れ込み(第2図(b))、粉粒体の撹拌効果が得られ
るのである。
より第2図(a)、(b)に示すように、棒材の回転で
接触する時には粉粒体を押しのけるが(第2図
(a))、棒材通過後はそこに生ずる空隙部に粉粒体が
流れ込み(第2図(b))、粉粒体の撹拌効果が得られ
るのである。
1例として、軸として径が30mm程度ステンレス材を用
い、これに取付ける棒材として最大径30mmまでのものが
使用できるが、5〜30mm程度であれば通常の換算直径2
〜3mm程度のペレット材の乾燥で十分な撹拌効果が得ら
れる。複数の撹拌棒5の設置間隔は加熱対象樹脂により
異なり、一概に規定できないが、比較的細い棒材を用い
るときには間隔を狭く、太い棒材では広く取る。通常は
40〜50mmとする。
い、これに取付ける棒材として最大径30mmまでのものが
使用できるが、5〜30mm程度であれば通常の換算直径2
〜3mm程度のペレット材の乾燥で十分な撹拌効果が得ら
れる。複数の撹拌棒5の設置間隔は加熱対象樹脂により
異なり、一概に規定できないが、比較的細い棒材を用い
るときには間隔を狭く、太い棒材では広く取る。通常は
40〜50mmとする。
第3図(a)は他の撹拌装置の実施例の側面図であ
り、第3図(b)は正面図である。この例では、棒材を
軸に垂直かつ互いに隣接する棒材同志(5a,5b)が軸の
回転方向に90度の角度ずれるように取付けたものであ
る。隣接する棒材の位相角のずれは3本目で元に戻る60
度、120度にするなど任意であり、位相角をずらすこと
でより効率的な撹拌が行われる。
り、第3図(b)は正面図である。この例では、棒材を
軸に垂直かつ互いに隣接する棒材同志(5a,5b)が軸の
回転方向に90度の角度ずれるように取付けたものであ
る。隣接する棒材の位相角のずれは3本目で元に戻る60
度、120度にするなど任意であり、位相角をずらすこと
でより効率的な撹拌が行われる。
第4図は他の実施例の側断面図であり、マイクロ波加
熱により非晶質の粘着性合成樹脂ペレットが結晶化する
位置までは上述の棒材5からなる撹拌棒により撹拌し、
結晶化が完了し粘着性がなくなり融着しなくなった後
は、円盤材6に羽根7を付けた従来技術で説明した隔離
空間Sを持つ撹拌装置で撹拌するようにしたものであ
る。
熱により非晶質の粘着性合成樹脂ペレットが結晶化する
位置までは上述の棒材5からなる撹拌棒により撹拌し、
結晶化が完了し粘着性がなくなり融着しなくなった後
は、円盤材6に羽根7を付けた従来技術で説明した隔離
空間Sを持つ撹拌装置で撹拌するようにしたものであ
る。
本発明の粉粒体乾燥装置は以上のように構成して、前
記駆動装置40により回転駆動軸4の棒材5を回転させな
がら、材料出口9のロータリーフィーダ15により粉粒体
を処理槽1から定量的に排出すると共に、材料入口8か
ら粉粒体を順次装入して、前記処理槽1内に滞留する粉
粒体の量を前記回転駆動軸4の棒材5が粉粒体によって
隠れる程度に維持し、マイクロ波装置20からのマイクロ
波を導波管16を経て加熱処理槽1に滞留する粉粒体に照
射して粉粒体を加熱する。
記駆動装置40により回転駆動軸4の棒材5を回転させな
がら、材料出口9のロータリーフィーダ15により粉粒体
を処理槽1から定量的に排出すると共に、材料入口8か
ら粉粒体を順次装入して、前記処理槽1内に滞留する粉
粒体の量を前記回転駆動軸4の棒材5が粉粒体によって
隠れる程度に維持し、マイクロ波装置20からのマイクロ
波を導波管16を経て加熱処理槽1に滞留する粉粒体に照
射して粉粒体を加熱する。
粉粒体の水分はマイクロ波による加熱によって蒸発
し、脱湿空気供給装置30から脱湿空気供給口10を通して
供給される脱湿空気と共に、上壁11の端部に設けられた
材料入口部8近傍の排気口17から処理槽1の外へ排出さ
れる。
し、脱湿空気供給装置30から脱湿空気供給口10を通して
供給される脱湿空気と共に、上壁11の端部に設けられた
材料入口部8近傍の排気口17から処理槽1の外へ排出さ
れる。
なお、以上の説明においては本発明の特徴に直接関係
しないので、脱湿空気供給装置30ついては詳しくは触れ
ていないが、一般的な脱湿空気供給装置を広く使用する
ことができる。
しないので、脱湿空気供給装置30ついては詳しくは触れ
ていないが、一般的な脱湿空気供給装置を広く使用する
ことができる。
また、脱湿空気供給装置としては本出願人が既に出願
した特開平2−13782号にあるように、加熱処理槽出口
に脱湿空気取入れ口を備えた乾燥槽を連結し、乾燥槽か
らの空気を加熱処理槽に導入し材料入口経由で、あるい
は別途設けた排気口から大気に解放するか、または脱湿
空気供給装置に循環する装置が好ましく使用できる。
した特開平2−13782号にあるように、加熱処理槽出口
に脱湿空気取入れ口を備えた乾燥槽を連結し、乾燥槽か
らの空気を加熱処理槽に導入し材料入口経由で、あるい
は別途設けた排気口から大気に解放するか、または脱湿
空気供給装置に循環する装置が好ましく使用できる。
[発明の効果] 本発明は、マイクロ波で加熱する横長型の処理槽を有
する粉粒体の乾燥装置において、粉粒体の供給入口から
供給出口への移送を単純な棒材からなる撹拌棒の回転に
より行なうようにしたものであり、特に粘着性のある樹
脂からなる粉粒体(ペレット)の乾燥についても、撹拌
棒と処理槽下壁との間隙から材料は融着することなく円
滑に撹拌移送ができる。従って、粉粒体は処理槽内に平
均的にほぼ一定時間滞留して、マイクロ波加熱を受ける
ので、材料をむらなく均一に乾燥することができる。
する粉粒体の乾燥装置において、粉粒体の供給入口から
供給出口への移送を単純な棒材からなる撹拌棒の回転に
より行なうようにしたものであり、特に粘着性のある樹
脂からなる粉粒体(ペレット)の乾燥についても、撹拌
棒と処理槽下壁との間隙から材料は融着することなく円
滑に撹拌移送ができる。従って、粉粒体は処理槽内に平
均的にほぼ一定時間滞留して、マイクロ波加熱を受ける
ので、材料をむらなく均一に乾燥することができる。
第1図(a)は本発明にかかる粉粒体の乾燥装置の1例
の概略側断面図、第1図(b)は第1図(a)のA−A
断面図であり、 第2図(a)および第2図(b)は棒材を付けた撹拌装
置におけるペレットの撹拌作用を説明するための側面図
であり、 第3図(a)は本発明にかかる装置で使用する他の撹拌
装置例の概略側面図、第3図(b)は同じく正面図であ
り、 第4図は2種類の撹拌部材を取付けた撹拌装置を備えた
本発明による粉粒体乾燥装置例の側断面図であり、 第5図(a)は、従来の撹拌装置を備えた乾燥・結晶化
装置例の概略側面断面図、第5図(b)はそのB−B断
面図、第5図(c)はその装置の撹拌部材の部分斜視図
である。 図中符号: 1……加熱処理槽;4……駆動軸;5,5a,5b……撹拌棒;6…
…円盤材(円盤状隔壁);7……撹拌羽根;8……材料入
口;9……材料出口;10……脱湿空気供給口;11……上壁;1
2……下壁;13a,13b……側壁;14a,14b……端壁;15……ロ
ータリーフィーダー;16……導波管;17……排気口;20…
…マイクロ波装置;30……脱湿空気供給装置;40……駆動
装置;S……隔離空間;P……粉粒体(ペレット)。
の概略側断面図、第1図(b)は第1図(a)のA−A
断面図であり、 第2図(a)および第2図(b)は棒材を付けた撹拌装
置におけるペレットの撹拌作用を説明するための側面図
であり、 第3図(a)は本発明にかかる装置で使用する他の撹拌
装置例の概略側面図、第3図(b)は同じく正面図であ
り、 第4図は2種類の撹拌部材を取付けた撹拌装置を備えた
本発明による粉粒体乾燥装置例の側断面図であり、 第5図(a)は、従来の撹拌装置を備えた乾燥・結晶化
装置例の概略側面断面図、第5図(b)はそのB−B断
面図、第5図(c)はその装置の撹拌部材の部分斜視図
である。 図中符号: 1……加熱処理槽;4……駆動軸;5,5a,5b……撹拌棒;6…
…円盤材(円盤状隔壁);7……撹拌羽根;8……材料入
口;9……材料出口;10……脱湿空気供給口;11……上壁;1
2……下壁;13a,13b……側壁;14a,14b……端壁;15……ロ
ータリーフィーダー;16……導波管;17……排気口;20…
…マイクロ波装置;30……脱湿空気供給装置;40……駆動
装置;S……隔離空間;P……粉粒体(ペレット)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B29B 13/00 - 13/10 F26B 17/00 - 17/34
Claims (7)
- 【請求項1】上壁11、下壁12、両側壁13a,13bおよび両
端壁14a,14bにより横長状に構成され、材料入口部8と
材料出口部9と脱湿空気供給口10を有する横長型加熱処
理槽1と、この横長型加熱処理槽1へ供給される粉粒体
にマイクロ波を照射するマイクロ波装置20と、脱湿空気
供給装置30と、前記粉粒体を混合しつつ材料入口部から
材料出口部へ連続的に移送する撹拌装置を備えた粉粒体
乾燥装置において、前記撹拌装置が加熱処理槽1の長手
方向に渡って両端壁14a,14bの間に設置された駆動軸4
にその軸を中心にして上下に取付けられた複数の棒材5
からなることを特徴とする粉粒体乾燥装置。 - 【請求項2】上壁11、下壁12、両側壁13a,13bおよび両
端壁14a,14bにより横長状に構成され、材料入口部8と
材料出口部9と脱湿空気供給口10を有する横長型加熱処
理槽と、この横長型加熱処理槽へ供給される粉粒体にマ
イクロ波を照射するマイクロ波装置20と、脱湿空気供給
装置30と、前記粉粒体を混合しつつ材料入口部から材料
出口部へ連続的に移送する撹拌装置を備えた粉粒体の乾
燥装置において、前記撹拌装置が加熱処理槽1の長手方
向に渡って両端壁14a,14bの間に設置された駆動軸4に
その軸4を中心にして上下に同一長さで取付けられた粉
粒体の上流側の複数の棒材5と粉粒体の下流側の複数の
撹拌羽根7を取付けた円盤材6とからなることを特徴と
する粉粒体乾燥化装置。 - 【請求項3】前記棒材5は、断面が円形状で、かつその
径が棒材の回転時に接触する粉粒体に撹拌効果を及ぼす
に充分な程度粉粒体の径より大きなものである請求項第
1項または第2項に記載の粉粒体乾燥装置。 - 【請求項4】前記棒材5は、平滑な表面を有する金属材
料からなる請求項第1項、第2項または第3項に記載の
粉粒体乾燥装置。 - 【請求項5】前記複数の棒材5は、駆動軸4に垂直に並
列して取付けられている請求項第1項乃至第4項のいず
れかの項に記載の粉粒体乾燥装置。 - 【請求項6】前記複数の棒材5は、軸4に垂直かつ互い
に隣接する棒材5a,5b同志が軸の回転方向に角度をずら
して取付けられている請求項第1項乃至第4項のいずれ
かの項に記載の粉粒体乾燥装置。 - 【請求項7】互いに隣接する棒材同志が軸の回転方向に
ずれている角度が90度前後である請求項第6項に記載の
粉粒体乾燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29805690A JP2955721B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | 粉粒体乾燥装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29805690A JP2955721B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | 粉粒体乾燥装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04173110A JPH04173110A (ja) | 1992-06-19 |
JP2955721B2 true JP2955721B2 (ja) | 1999-10-04 |
Family
ID=17854561
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29805690A Expired - Fee Related JP2955721B2 (ja) | 1990-11-02 | 1990-11-02 | 粉粒体乾燥装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2955721B2 (ja) |
-
1990
- 1990-11-02 JP JP29805690A patent/JP2955721B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04173110A (ja) | 1992-06-19 |
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