JP2954647B2 - ヘキシトール誘導体 - Google Patents

ヘキシトール誘導体

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JP2954647B2
JP2954647B2 JP2100005A JP10000590A JP2954647B2 JP 2954647 B2 JP2954647 B2 JP 2954647B2 JP 2100005 A JP2100005 A JP 2100005A JP 10000590 A JP10000590 A JP 10000590A JP 2954647 B2 JP2954647 B2 JP 2954647B2
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裕晃 林
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    • C07D493/02Heterocyclic compounds containing oxygen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system in which the condensed system contains two hetero rings
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、血管拡張作用を有するデオキシ−1.4;3.6
−ジアンヒドロヘキシトールおよびその硝酸エステルに
関する。
従来の技術 ヘキシトール誘導体としては、古くより利尿剤として
イソソルビドが、また冠血管拡張剤としてイソソルビド
二硝酸エステルがそれぞれ知られている〔以上、ザ・メ
ルクインデクス10版751頁(1983年)〕。
また、本発明に関連して血管拡張作用を示す5−(4
−メチルピペラジノ)−5−デオキシ−1.4;3.6−ジア
ンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレートが特開昭
57−58686号公報に開示されている。
発明が解決しようとする課題 硝酸エステル系薬剤としては、古くからニトログリセ
リンが臨床上舌下投与法のもとに狭心症に繁用されてい
るが、経口的には吸収性に問題があり用いられていな
い。従って、狭心症の発症に備えて予防的に服用するこ
とはできないので、常に発症後の救急的用法に限られて
いる。また、イソソルビド二硝酸エステルも狭心症や冠
不全の場合に使用されているが、作用強度、副作用(頭
痛、嘔吐など)の面で必ずしも満足されるものではな
い。また、これらは爆発性なので、特殊な防災基準に基
づいて製造し取扱わなければならない。
本発明により、経口吸収性にすぐれ、強力でかつ抗冠
血管攣縮活性を示す置換ピペラジノまたは置換ホモピペ
ラジノ−1.4;3.6−ジアンヒドロヘキシトールおよびそ
の硝酸エステルが提供される。
課題を解決するための手段 本発明は式(I) {式中、 〔式中、aはNH,OまたはSを表わし、b,cおよびdは同
一または異なって、CHまたはNを表わし、R1,R2,R3およ
びR4は同一または異なって、水素、低級アルキル、トリ
フルオロメチル、アリール、低級アルカノイルオキシ、
アミノ、低級アルキルアミノ、低級アルカノイルアミ
ノ、低級アルカノイル、アロイル、ハロゲン、ニトロ、
(CH2mOR7,(CH2mSR7,(CH2mCO2R7(式中、R7
水素または低級アルキルを表わし、mは0〜3の整数で
ある)を表わし、R5およびR6は同一または異なって水素
または低級アルキルを表わす〕を表わし、 Uは を表わし、 Wは単結合、−O−または−S−を表わし、 Xは、 (式中、Y1およびY2は同一または異なって、水素、低級
アルキル、ヒドロキシル、低級アルカノイルオキシ、ニ
トリルまたはフェニルを表わすかもしくはY1とY2が一緒
になって酸素を意味し、Y3およびY4は同一または異なっ
て水素または低級アルキルを表わし、は0〜6の整数
である。
ここで、が2以上の場合、各 は同一または異なっていてもよい)を表わし、 Zは、水素またはニトロを表わし、 nは2または3である} で表わされるヘキシトール誘導体〔以下、化合物(I)
という。他の式番号の化合物についても同様である〕ま
たはその薬理上許容される塩に関する。
また、化合物(I)には幾つかの不斉炭素が存在し、
下記式で示される化合物(I a〜d)等が例示される。
および (各式中、Q,U,W,X,Zおよびnは前記と同義である) 本発明は、これら光学異性体を含め全ての可能な立体
異性体およびそれらの混合物も包含される。
式(I)の各基の定義における低級アルキルおよび低
級アルキルアミノのアルキル部分は、直鎖または分岐状
の炭素数1〜6の例えば、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、n−ペンチル、ネオペンチル、n
−ヘキシル等があげられる。低級アルカノイル、低級ア
ルカノイルオキシおよび低級アルカノイルアミノにおけ
るアルカノイル部分は、直鎖または分岐状の炭素数1〜
6の例えば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチ
リル、イソブチリル、バレリル、イソバレリル、ピバロ
イル、ヘキサノイル等があげられる。アリールおよびア
ロイルにおけるアリール部分は、フェニル、ナフチル等
が例示され、ハロゲンはフッ素、塩素、臭素、ヨウ素が
あげられる。
化合物(I)の塩は、薬理上許容される酸付加塩、金
属塩、アンモニウム塩、有機アミン付加塩、アミノ酸付
加塩等を包含する。
化合物(I)の薬理上許容される酸付加塩としては、
塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩等の無機酸塩、酢酸塩、マレ
イン酸塩、フマル酸塩、酒石酸塩、クエン酸塩等の有機
酸塩があげられ、薬理上許容される金属塩としてはナト
リウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、マグネシウ
ム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩のほか、ア
ルミニウム塩、亜鉛塩もあげられ、薬理上許容される有
機アミン付加塩としてはモルホリン、ピペリジン等の付
加塩、薬理上許容されるアミノ酸付加塩としてはリジ
ン、グリシン、フェニルアラニン等の付加塩があげられ
る。
次に本発明化合物の製造法について説明する。
(式中、Q,U,W,X,Zおよびnは前記と同義であり、Lは
脱離基を意味する) ここでLで表わされる脱離基としては、例えば塩素、
臭素、ヨウ素等のハロゲン原子、メタンスルホニルオキ
シ等のアルキルスルホニルオキシ基、フェニルスルホニ
ルオキシ、p−トルエンスルホニルオキシ等のアリール
スルホニルオキシ基などがあげられる。
反応は溶媒中で、好ましくは塩基の存在下に実施する
ことができる。使用する溶媒は本反応に関与しなければ
特に制限はなく、例えばテトラヒドロフラン、ジオキサ
ンのようなエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミドのようなアミド類、アセトン、メチルエ
チルケトンのようなケトン類、メタノール、エタノー
ル、イソプロピルアルコールのようなアルコール類、塩
化メチレン、クロロホルム、二塩化エタン等のハロゲン
化炭化水素類、酢酸エチル等のエステル類およびジメチ
ルスルホキシド等が単独または混合して用いられる。ま
た、使用する塩基としては、重炭酸ナトリウム、重炭酸
カリウムのようなアルカリ金属重炭酸塩、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウムのようなアルカリ金属炭酸塩、水素化
ナトリウムのような水素化アルカリ金属、ナトリウムメ
トキシド、ナトリウムエトキシドのようなアルカリ金属
アルコキシド、トリメチルベンジルアンモニウムハイド
ロキサイド(トリトンB)のようなアンモニウム塩、ト
リエチルアミン、ピリジンのような有機塩基などがあげ
られる。
反応温度は0〜180℃、好ましくは室温〜150℃で、反
応時間は反応温度によって異なるが、通常は30分〜20時
間である。
また、化合物(II a)に代えて下式 (式中、QおよびWは前記と同義であり、XaはXの定義
を除く残基を示す) で表わされる化合物(II b)と(III)とをほぼ同様の
条件下に反応させることにより、下式 (式中、Q,U,W,Xa,Zおよびnは前記と同義である) で表わされる化合物(I−1)を得ることができる。
原料化合物(II a),(II b)および(III)は、後
述する参考例の方法あるいはそれに準じて合成すること
ができる。また、化合物(II a)は、ジャーナル オブ
・メディシナルケミストリー(J.Med.Chem.),30巻,682
頁(1987年);同,30巻,2216頁(1987年)等に、化合物
(II b)はJ.Med.Chem.,20巻,371頁(1977年)等に記載
の公知化合物もしくは文献記載の方法に準じて合成する
ことができる。
(式中、Q,W,X,ZおよびLは前記と同義である) 化合物(I)で、置換ピペラジノ基(U=N−;n=
2)を有する化合物(I−2)は、上記製造工程に従い
得ることもできる。
反応は、製法1に記載した反応条件に準じて同様に実
施することができる。
原料化合物(IV)および(V)は、後述する参考例の
方法あるいはそれに準じて合成することができる。
(式中、Q,W,X,ZおよびLは前記と同義である) 化合物(I−2)は、また上記製造工程に従い得るこ
ともできる。
反応は、製法1に記載した反応条件に準じて同様に実
施することができる。
原料化合物(VI)および(VII)は、後述する参考例
の方法あるいはそれに準じて合成することができる。
(式中、Q,U,W,Xおよびnは前記と同義である)化合物
(I)で、硝酸エステル(Z=NO2)を有する化合物
(I−4)は、水酸基(Z=H)である化合物(I−
3)より上記製造工程に従い得ることができる。
反応は、無水酢酸−発煙硝酸、発煙硝酸、発煙硝酸−
濃硫酸などのニトロ化剤を用いて、溶媒の存在下または
非存在下に、通常−40〜20℃で行う。溶媒としては、ア
セトニトリル、クロロホルム、塩化メチレン、酢酸など
が好ましく用いられる。
(式中、Q,W,X,Zおよびnは前記と同義である) 化合物(I)で、N−オキサイド である化合物(I−6)は、UがN−である化合物
(I−5)より、上記製造工程に従い酸化することによ
り得ることができる。
酸化剤としては、m−クロロ過安息香酸、過酢酸、過
酸化水素、過酸化ベンゾイルなどが用いられ、必要によ
り触媒としてアゾビスイソブチロニトリルなどを添加し
てもよい。反応溶媒としては、塩化メチレン、クロロホ
ルム、酢酸、メタノール、ジエチルエーテル、水などが
好ましく用いられ、反応は−40〜50℃で5分〜6時間で
終了する。
上述した製法における中間体および目的化合物は、有
機合成化学で常用される精製法、例えば濾過、抽出、洗
浄、乾燥、濃縮、再結晶、各種クロマトグラフィー等に
付して単離精製することができる。また中間体において
は、特に精製することなく次の反応に供することも可能
である。
化合物(I)の塩を取得したいとき、化合物(I)が
塩の形で得られる場合には、そのまま精製すればよく、
また、遊離の形で得られる場合には、通常の方法により
塩を形成させればよい。
また、化合物(I)およびその薬理上許容される塩
は、水あるいは各種溶媒との付加物の形で存在すること
もあるが、これら付加物も本発明に包含される。
各製法によって得られる化合物(I)の具体例を第1
−1表〜第1−3表に示す。
次に、代表的な化合物(I)の薬理作用および毒性作
用のうち(a)冠血管収縮モデルに対する試験結果、
(b)心不全モデルに対する試験結果、(c)急性毒性
試験に対する結果を試験例に示した。
試験例1 (a) 冠血管収縮モデルに対する効果(リジン−バン
プレッシン試験) ウイスター系ラットオス体重200〜250gを実験に用い
た。本試験の心電図(ECG)は心電計(RB−5;日本光
電)で測定し、ポリグラフ(RPM−6200;日本光電)で記
録した。
試験化合物を経口投与または腹腔内投与でラットに各
々麻酔前30分前または20分前に投与した。ラットをウレ
タンで麻酔した後、冠血管収縮を生じさせるため、ラッ
トにリジン−バソプレッシン(V−2875;シグマ)0.3
I.U./kgを静脈内投与した。リジン−バソプレッシン投
与後、ECGにおいてST−セグメントの増加が観測された
〔アルツナイミッテル フォルシュング(Arzneim.Fors
h.)36巻、1454頁、1986年〕。
本試験においては、リジン−バソプレッシン投与後の
ST−セグメント上昇の減衰効果を抗狭心症活性としたた
め〔アルツナイミッテル フォルシュング(Arzneim.Fo
rsh.)36巻、1454頁、1986年〕、リジン−バソプレッシ
ン投与後20〜30秒間のST−セグメントの上昇を測定し、
試験化合物による減衰率を次式により算出した。
なお本試験においてST−セグメントの上昇を有意に20
%以上減衰させた化合物を、冠血管収縮モデルに対して
有効と定義し、その抗血管収縮活性を示す最小投与量を
最小有効量(MED)と定義した。
その結果を第2表に示した。
試験例2. (b) プロプラノロール誘発心不全モデルに対する効
果 動物は雑種成犬(雌雄8〜20kg)を使用した。動物を
ペントバルビタールのナトリウム塩35mg/kgを静脈内投
与によって麻酔し、気管カニューレを挿入後、直ちに人
工呼吸(高島商店大動物用)を開始した。犬の総頚動脈
を介して左心室に左心室内圧用カテーテル(ミラーチッ
プ5F )を挿入し、左心室内圧(LVP)、左心室内最大
変化率(Max dp/dt)、左心室拡張終気圧(LVEDP)を
ミラーチップで測定した。血圧(BP)は大腿動脈にカテ
ーテルを挿入し、圧トランスデューサー(MPU−0.5;日
本光電)により測定し、心拍数は大腿動脈圧より心拍計
(AT610−G;日本光電)で測定した。記録はポリグラフ
装置(RPM−6200;日本光電)を介して記録計(RAT−120
0;日本光電)上に記録した。
全てのパラメーターが安定した後、犬にプロプラノロ
ール2mg/kgを静脈内投与した。その後プロプラノロール
(0.05mg/kg/分)を連続的に静脈内投与し、心不全状態
を作製した〔ジャーナル・オブ・カルディオバスキュラ
ー・ファーマコロジー(J.Cardiovasc.Pharmacol.)6
巻,35頁,1984年〕。プロプラノロールの連続投与によ
り、心不全の徴候としてLVEDPが10〜15mmHgまで増加し
た。心不全の出現後、試験化合物を静脈内または十二指
腸内投与した。試験化合物投与後、15分毎にLVEDP.LVP,
Max dp/dt,BPおよびHRを測定し記録した。
本試験では、心不全の指標としてLVEDPを用いたが、
プロプラノロール処理により増加したLVEDP(10〜15mmH
g)を20%以上低下させた薬物を、心不全に有効と定義
した。
その結果を第2表に示した。化合物1Sa、22Sa、58S
a、80および80Saは0.3mg/kg十二指腸内投与で有効であ
った。また化合物31Sa、80および80Saは0.3mg/kg静脈内
投与で有効であった。
(3) 急性毒性 試験化合物をdd−系マウスオス体重20〜25gに経口投
与した。MLD(最小致死量)は投与7日後の死亡率を測
定して判定した。
その結果を第3表に示す。
化合物(I)またはその薬理上許容される塩はその薬
理作用に応じて、投与目的に対し、そのままあるいは各
種の製薬形態で使用することができる。本発明の製薬組
成物は活性成分として、有効な量の化合物(I)または
その薬理上許容される塩を薬理上許容される担体と均一
に混合して製造できる。この担体は投与に対して望まし
い製剤の形態に応じて、広い範囲の形態をとることがで
きる。これらの製薬組成物は、経口的または注射による
投与に対して適する単位服用形態にあることが望まし
い。
経口服用形態にある組成物の調製においては、何らか
の有用な薬理的に許容しうる担体が使用できる。例えば
懸濁剤およびシロップ剤のような経口液体調製物は、
水、シュークロース、ソルビトール、フルクトースなど
の糖類、ポリエチレングリコール、プロピレングリコー
ルなどのグリコール類、ゴマ油、オリーブ油、大豆油な
どの油類、アルキルパラヒドロキシベンゾエートなどの
防腐剤、ストロベリーフレーバー、ペパーミントなどの
フレーバー類などを使用して製造できる。粉剤、丸剤、
カプセルおよび錠剤は、ラクトース、グルコース、シュ
ークロース、マンニトールなどの賦形剤、でん粉、アル
ギン酸ソーダなどの崩壊剤、マグネシウムステアレー
ト、タルクなどの滑沢剤、ポリビニルアルコール、ヒド
ロキシプロピルセルロース、ゼラチンなどの結合剤、脂
肪酸エステルなどの表面活性剤、グリセリンなどの可塑
剤などを用いて製造できる。錠剤およびカプセルは投与
が容易であるという理由で、最も有用な単位経口投与剤
である。錠剤やカプセルを製造する際には固体の製薬担
体が用いられる。また注射用の溶液は、蒸留水、塩溶
液、グルコース溶液または塩水とグルコース溶液の混合
物から成る担体を用いて調製することができる。化合物
(I)もしくはその薬理的に許容される塩の有効容量お
よび投与回数は、投与形態、患者の年齢、体重、症状等
により異なるが、通常1日当り、1〜50mg/kgを3〜4
回に分けて投与するのが好ましい。
以下に、実施例、参考例および製剤例をもって本発明
の態様を説明する。
実施例1. 5−デオキシ−5−〔4−(3−フェニルチオプロピ
ル)ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ
−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物1) 参考例2で得られる化合物b1.25g(4.82ミリモル)、
1−クロロ−3−フェニルチオプロパン(参考例6)0.
91g(4.87ミリモル)、トリエチルアミン0.7ml(5.02ミ
リモル)およびエタノール30mlの混合物を24時間加熱還
流した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=40
/1)に付した。得られた生成物をエタノールに溶解し、
塩化水素を飽和した酢酸エチル溶液を加え析出する結晶
を濾取乾燥させて化合物1の塩酸塩0.80g(収率34%)
を得た。
元素分析:C19H27N3O5S・2HClとして 理論値(%);C,47.30 H,6.06 N,8.71 実測値(%);C,47.00 H,5.98 N,8.53 IR(KBr)cm-1:2985,2410(br),1643,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.28−7.45(4H,m),7.17−
7.27(1H,m),5.42(1H,m),5.04(1H,m),4.80(1H,
m),4.09−4.19(1H,m),4.06(2H,m),3.87−3.98(1
H,m),3.0−4.8(11H,m),3.06(2H,t,J=7.2Hz),2.02
(2H,m) 実施例2. 5−〔4−(3−(4−アセチル−3−ヒドロキシ−2
−n−プロピルフェノキシ)プロピル〕ピペラジン−1
−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L
−イジトール 2−ナイトレート(化合物2) 1−クロロ−3−フェニルチオプロパンの代わりに2
−ヒドロキシ−4−(3−ヨードプロポキシ)−3−n
−プロピルアセトフェノンを用いる以外は実施例1の方
法に準じ化合物2を塩酸塩として得た(収率43%)。
元素分析:C24H35N3O8・2HClとして 理論値(%);C,50.89 H,6.58 N,7.42 実測値(%);C,50.56 H,6.61 N,7.06 IR(KBr)cm-1:3450(br),2974,2410(br),1653,162
9,1274 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):12.84(1H,s),7.82(1H,d,
J=9.0Hz),6.65(1H,d,J=9.0Hz),5.42(1H,m),5.04
(1H,brs),4.81(1H,m),4.10−4.25(3H,m),4.02−
4.10(2H,m),3.85−3.99(1H,m),3.0−3.8(11H,m),
2.58(3H,s),2.40−2.67(2H,m),2.24(2H,m),1.47
(2H,m),0.89(3H,t,J=7.3Hz) 実施例3. 5−デオキシ−5−〔4−(1,3−ジ−n−ブチルキサ
ンチン−7−イルプロピル)ピペラジン−1−イル〕−
1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイト
レート(化合物3) 1−クロロ−3−フェニルチオプロパンの代わりに1.
3−ジ−n−ブチル−7−(3−ヨードプロピル)キサ
ンチンを用い、加熱還流時間24時間を5時間に変えるこ
と以外は実施例1の方法に準じ、化合物3を塩酸塩とし
て得た(収率28%)。
融点:220〜221℃ 元素分析:C26H41N7O7・2.1HClとして 理論値(%);C,48.78 H,6.79 N,15.31 実測値(%);C,48.77 H,6.98 N,15.18 IR(KBr)cm-1:2960,2420(br),1696,1650,1644,1278 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.14(1H,s),5.41(1H,
m),4.96(1H,m),4.76(1H,m),4.38(2H,t,J=6.6H
z),4.07−4.17(1H,m),4.02−4.08(2H,m),3.99(2
H,t,J=7.2Hz),3.88(2H,t,J=7.1Hz),3.12(2H,t,J
=7.7Hz),2.8−4.2(10H,m),2.20−2.35(2H,m),1.5
9−1.73(2H,m),1.46−1.59(2H,m),1.20−1.40(4H,
m),0.90(6H,t,J=6.9Hz) 実施例4. 5−(4−シンナミルピペラジン−1−イル)−5−デ
オキシ−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2
−ナイトレート(化合物4) 参考例2で得られる化合物b1.20g(4.63ミリモル)、
トリエチルアミン0.65ml(4.66ミリモル)および塩化メ
チレン15mlの混合物を0℃で撹拌しながら、シンナミル
ブロマイド0.92g(4.67ミリモル)の塩化メチレン溶液5
mlを5分間で滴下し、さらに同温度で1時間撹拌した。
この溶液を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄し、塩
化メチレン層を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を
減圧下に留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=25/
1)に付した。得られた生成物をエタノールに溶解し、
塩化水素を飽和した酢酸エチル応を加えた。溶媒を減圧
下に留去後、乾燥させて化合物4の塩酸塩0.85g(収率4
2%)を得た。
融点:215〜216℃ 元素分析:C19H25N3O5・1.7HClとして 理論値(%);C,52.17 H,6.15 N,9.61 実測値(%);C,52.10 H,6.27 N,9.52 IR(KBr)cm-1:2976,2360(br),2200(br),1634,1268 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.48(2H,m),7.28−7.45
(3H,m),6.89(1H,d,J=15.9Hz),6.32−6.48(1H,
m),5.42(1H,m),5.04(1H,m),4.79(1H,m),4.10−
4.20(1H,m),4.02−4.10(2H,m),3.84−4.03(3H,
m),3.2−3.8(9H,m) 実施例5. 5−デオキシ−5−〔4−(5−メチル−s−トリアゾ
ロ〔1,5−a〕ピリミジン−7−イル)ピペラジン−1
−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール
2−ナイトレート(化合物5) 化合物b1.00g(3.86ミリモル)、7−クロロ−5−メ
チル−s−トリアゾロ〔1,5−a〕ピリミジン〔薬学雑
誌,78巻,1395頁(1958年)〕0.65g(3.86ミリモル)、
トリエチルアミン0.56ml(4.02ミリモル)およびエタノ
ール25mlの混合物を室温で40分間撹拌後減圧濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;クロロホルム/メタノール=20/1)に付し、得られ
た生成物をエタノールに溶解し、塩化水素を飽和した酢
酸エチル溶液を加えた。これを冷ジエチルエーテル中に
注ぎ析出する結晶を濾取乾燥させて化合物5の塩酸塩0.
85g(収率45%)を得た。
元素分析:C16H21N7O5・2.6HClとして 理論値(%);C,39.53 H,4.89 N,20.17 実測値(%);C,39.69 H,5.06 N,19.20 IR(KBr)cm-1:2940(br),2580(br),1645,1583,1278 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.65(1H,s),6.89(1H,
s),5.45(1H,m),5.36(1H,dd,J=5.2,2.3Hz),5.25−
6.10(4H,m),4.89(1H,m),4.12−4.31(2H,m),4.05
−4.12(2H,m),3.95−4.06(1H,m),3.30−3.75(4H,
m),2.55(3H,s) 実施例6. 5−デオキシ−5−〔4−(ジフェニルメチル)ピペラ
ジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジ
トール 2−ナイトレート(化合物6) 1−クロロ−3−フェニルチオプロパンの代わりにジ
フェニルメチルブロマイドを用い、加熱還流時間24時間
を1時間に変え、塩酸塩にする際の溶媒をエタノールに
代えエタノールと塩化メチレンの混合溶媒を用いること
以外は実施例1の方法に準じ化合物6を塩酸塩として得
た(収率35%)。
融点:182〜183℃ 元素分析:C23H27N3O5・2HClとして 理論値(%);C,55.43 H,5.87 N,8.43 実測値(%);C,54.59 H,6.07 N,8.10 IR(KBr)cm-1:2950,2370(br),1653,1644,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.55−8.15(4H,m),7.20−
7.55(6H,m),5.43(1H,m),5.15(1H,m),4.80(1H,
m),2.70−4.25(14H,m) 実施例7. 5−〔4−〔3−(4−アセチル−3−ヒドロキシ−2
−n−プロピルフェノキシ)−2−ヒドロキシプロピ
ル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.6
−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物7) 化合物b0.98g(3.78ミリモル)、4−(2,3−エポキ
シプロピル)−2−ヒドロキシ−3−n−プロピルアセ
トフェノン0.98g(3.92ミリモル)およびエタノール30m
lの混合物を12時間加熱還流した。減圧濃縮後、残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロ
ロホルム/メタノール=25/1)に付し、次いで実施例1
の方法に準じて化合物7の塩酸塩1.01g(収率46%)を
得た。
融点:217〜218℃ 元素分析:C24H35N3O9・2HClとして 理論値(%);C,49.49 H,6.40 N,7.21 実測値(%);C,49.57 H,6.46 N,7.28 IR(KBr)cm-1:3380(br),2964,2400(br),1655,163
0,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):12.84(1H,s),7.82(1H,d,
J=9.0Hz),6.67(1H,d,J=9.0Hz),5.43(1H,m)5.05
(1H,m),4.81(1H,m),4.45(1H,m),3.99−4.21(5H,
m),3.88−4.00(1H,m),3.0−3.9(11H,m),2.59(3H,
s),2.53−2.67(2H,m),1.48(2H,m),0.89(3H,t,J=
7.4Hz) 実施例8. 5−デオキシ−5−〔4−〔2−ヒドロキシ−3−(1,
3−ジヒドロ−1,3−ジメチル−2H−プリン−2−オン−
6−イルチオ)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.
4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレ
ート(化合物8) 化合物b1.02g(3.93ミリモル)、6−(2,3−エポキ
シプロピルチオ)−1,3−ジヒドロ−1,3−ジメチル−2H
−プリン−2−オン2.31g(9.16ミリモル)、エタノー
ル25mlおよびクロロホルム25mlの混合物を60℃で11時間
加熱撹拌後減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール
=25/1)に付し、得られた生成物をエタノールおよびク
ロロホルムに溶解し、塩化水素を飽和した酢酸エチル溶
液を加え、析出する結晶を濾取乾燥させて化合物8の塩
酸塩0.35g(収率14.3%)を得た。
MS(FAB)m/z:512(M++1) IR(KBr)cm-1:3480(br),1698,1650 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.12および8.08(1H,s),5.
43(1H,m),5.19(1H,m),3.44および3.43(3H,s),3.2
3(3H,s),2.60−4.95(20H,m) 実施例9. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(4−メトキシフェニ
ルチオ)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6
−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物9) 化合物b0.80g(3.09ミリモル)、1−クロロ−3−
(4−メトキシフェニルチオ)プロパン(参考例7)0.
67g(3.09ミリモル)、トリエチルアミン0.43ml(3.08
ミリモル)、ヨウ化ナトリウム0.69g(4.60ミリモル)
およびメチルエチルケトン30mlの混合物を8時間加熱還
流した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=40
/1)に付し、得られた生成物をクロロホルムに溶解し、
塩化水素を飽和した酢酸エチル溶液を加え、析出する結
晶を濾取乾燥させて化合物9の塩酸塩0.98g(収率62
%)を得た。
融点:203.5〜204.5℃ 元素分析:C20H29N3O6S・2HCとして 理論値(%);C,46.88 H,6.10 N,8.20 実測値(%);C,46.31 H,6.18 N,8.04 IR(KBr)cm-1:2956,2346(br),1643,1272 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.38(2H,d,J=8.8Hz),6.9
3(2H,d,J=8.8Hz),5.42(1H,m),5.03(1H,m),4.80
(1H,m),4.08−4.19(1H,m),4.03−4.09(2H,m),3.8
6−3.97(1H,m),3.75(3H,s),3.4−4.5(5H,m),3.1
−3.4(6H,m),2.92(2H,t,J=7.0Hz),1.93(2H,m) 実施例10. 5−〔4−〔3−(4−クロロフェニルチオ)プロピ
ル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.6
−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物10) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに4
−クロロチオフェノールを用い1−クロロ−3−(4−
クロロフェニルチオ)プロパンを得(収率96%)、次い
で実施例9の方法に準じて化合物10を塩酸塩として得た
(収率67%)。
融点:201.5〜202.0℃ MS(EI)m/z:443(M+) IR(KBr)cm-1:2882,2400(br),1644,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.39(4H,s),5.42(1H,
m),5.01(1H,m),4.79(1H,m),4.08−4.19(1H,m),
4.03−4.09(2H,m),3.84−3.96(1H,m),3.4−4.5(5
H,m),3.1−3.4(6H,m),3.07(2H,t,J=7.2Hz),2.00
(2H,m) 実施例11. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(3,4−ジクロロフェ
ニルチオ)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物11) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに3,
4−ジクロロチオフェノールを用い1−クロロ−3−
(3,4−ジクロロフェニルチオ)プロパンを得(収率97
%)、次いで実施例9の方法に準じて化合物11を塩酸塩
として得た(収率72%)。
融点:205.8〜206.0℃ MS(FAB)m/z:478(M++1) IR(KBr)cm-1:2980,2380(br),1644,1273 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.63(1H,d,J=2.1Hz),7.5
7(1H,d,J=8.5Hz),7.35(1H,dd,J=8.5,2.1Hz),5.41
(1H,m),5.01(1H,m),4.79(1H,m),3.4−4.5(9H,
m),3.1−3.4(6H,m),3.13(2H,t,J=7.2Hz),2.02(2
H,m) 実施例12. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(ピリジン−4−イル
チオ)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−
ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化
合物12) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに4
−ピリジンチオールを用い1−クロロ−3−(ピリジン
−4−イルチオ)プロパンを得(収率95%)、次いで加
熱還流時間8時間を5時間に変えること以外は実施例9
の方法に準じて化合物12を塩酸塩として得た(収率50
%)。
融点:207.7〜208.5℃ MS(EI)m/z:410(M+) IR(KBr)cm-1:2920(br),2550(br),1627,1276 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.66(2H,d,J=6.8Hz),7.9
6(2H,d,J=6.8Hz),5.42(1H,m),5.06(1H,m),4.81
(1H,m),4.1−4.2(1H,m,),4.0−4.1(2H,m),3.85−
4.0(1H,m),3.0−4.5(13H,m),2.17(2H,m) 実施例13. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(ピリミジン−2−イ
ルチオ)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6
−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物13) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに2
−メルカプトピリミジンを用い1−クロロ−3−(ピリ
ミジン−2−イルチオ)プロパンを得(収率21%)、次
いで実施例9の方法に準じて化合物13を塩酸塩として得
た(収率10%)。
融点:205.5〜206.0℃ 元素分析:C17H25N5O5S・3HCとして 理論値(%);C,39.20 H,5.42 N,13.45 実測値(%);C,39.69 H,5.67 N,13.41 IR(KBr)cm-1:2976,2340(br),1650,1276 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.65(2H,d,J=4.9Hz),7.2
4(1H,t,J=4.9Hz),5.43(1H,m),5.11(1H,m),4.83
(1H,m),4.1−4.25(1H,m),4.07(2H,m),3.90−4.05
(1H,m),3.3−5.0(9H,m),3.28(2H,t,J=7.7Hz),3.
20(2H,t,J=7.1Hz),2.15(2H,m) 実施例14. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(2−エトキシカルボ
ニルフェニルチオ)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕
−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイ
トレート(化合物14) 1−クロロ−3−(4−メトキシフェニルチオ)プロ
パンの代わりに1−クロロ−3−(2−エトキシカルボ
ニルフェニルチオ)プロパン(参考例8)を用いる以外
は実施例9の方法に準じて化合物14を塩酸塩として得た
(収率50%)。
融点:186.3〜186.8℃ 元素分析:C22H31N3O7S・2HCとして 理論値(%);C,47.65 H,6.00 N,7.58 実測値(%);C,47.38 H,6.12 N,7.46 IR(KBr)cm-1:2982,2360(br),1705,1642,1272 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.87(1H,dd,J=7.8,1.5H
z),7.56(1H,m),7.28(1H,d,J=7.8Hz),7.26(1H,d
d,J=7.8,7.8Hz),5.42(1H,m),5.02(1H,m),4.79(1
H,m),4.29(2H,q,J=7.1Hz),3.05(2H,t,J=7.3Hz),
2.9−4.6(15H,m),2.07(2H,m),1.32(3H,t,J=7.1H
z) 実施例15. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(4−エトキシカルボ
ニルメチルフェニルチオ)プロピル〕ピペラジン−1−
イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2
−ナイトレート(化合物15) 1−クロロ−3−(4−メトキシフェニルチオ)プロ
パンの代わりに1−クロロ−3−(4−エトキシカルボ
ニルメチルフェニルチオ)プロパン(参考例9)を用い
る以外は実施例9の方法に準じて化合物15を塩酸塩とし
て得た(収率70%)。
融点:194〜195℃ 元素分析:C23H33N3O7S・2HCとして 理論値(%);C,48.59 H,6.21 N,7.39 実測値(%);C,48.76 H,6.25 N,7.39 IR(KBr)cm-1:2980,2410(br),1731,1638,1276 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.33(2H,d,J=8.3Hz),7.2
3(2H,d,J=8.3Hz),5.41(1H,m),5.01(1H,m),4.79
(1H,m),3.64(2H,s),3.4−4.5(11H,m),3.1−3.4
(6H,m),3.04(2H,t,J=7.1Hz),2.01(2H,m),1.18
(3H,t,J=7.1Hz) 実施例16. 5−〔4−〔3−(4−カルボキシメチルフェニルチ
オ)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ
−1.4;3,6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイ
トレート(化合物16) 実施例15で得られる化合物15の遊離体1.87g(3.77ミ
リモル)、水酸化ナトリウム0.40g(10.00ミリモル)、
水25ml、エタノール25mlおよびテトラヒドロフラン50ml
の混合物を室温で20分間撹拌した後、希塩酸でpHを6〜
7に調整した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタノー
ル=5/1)に付し、さらにイソプロピルアルコール−水
で再結晶し、濾取乾燥させて化合物16 1.38g(収率78
%)を得た。
融点:129〜130℃ 元素分析:C21H29N3O7Sとして 理論値(%);C,53.95 H,6.25 N,8.99 実測値(%);C,53.96 H,6.27 N,8.82 IR(KBr)cm-1:3420(br),2922(br),1695,1636,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.26(2H,d,J=8.3Hz),7.1
9(2H,d,J=8.3Hz),5.35(1H,m),4.62(2H,m),3.85
−4.10(3H,m),3.53(2H,s),3.5−3.6(1H,m),2.94
(2H,t,J=7.3Hz),2.78(1H,m),2.15−2.65(10H,
m),1.68(2H,m) 実施例17. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(4−エトキシカルボ
ニルフェニルチオ)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕
−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイ
トレート(化合物17) 参考例9で4−アミノフェニル酢酸の代わりに4−ア
ミノ安息香酸を用い1−クロロ−(4−エトキシカルボ
ニルフェニルチオ)プロパンを得(収率30%)、次いで
実施例15の方法に準じて化合物17を塩酸塩として得た
(収率63%)。
融点:193.0〜193.7℃ 元素分析:C22H31N3O7S・2HCとして 理論値(%);C,47.65 H,6.00 N,7.58 実測値(%);C,47.70 H,6.15 N,7.47 IR(KBr)cm-1:2984,2390(br),1709,1641,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.88(2H,d,J=8.5Hz),7.4
5(2H,d,J=8.5Hz),5.42(1H,m),5.02(1H,m),4.80
(1H,m),4.30(2H,q,J=7.1Hz),4.08−4.18(1H,m),
4.00−4.09(2H,m),3.85−3.97(1H,m),3.17(2H,t,J
=7.3Hz),3.0−4.7(11H,m),2.08(2H,m),1.31(3H,
t,J=7.1Hz) 実施例18. 5−デオキシ−5−〔4−(2−フェニルチオエチル)
ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L
−イジトール 2−ナイトレート(化合物18) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりにチ
オフェノールを、また1−ブロモ−3−クロロプロパン
の代わりに1−ブロモ−2−クロロエタンを用い1−ク
ロロ−2−フェニルチオエタンを得(収率89%)、次い
で実施例9の方法に準じて化合物18を塩酸塩として得た
(収率47%)。
融点:209.3〜209.8℃ 元素分析:C18H25N3O5S・2HCとして 理論値(%);C,46.16 H,5.81 N,8.97 実測値(%);C,45.79 H,5.97 N,8.94 IR(KBr)cm-1:2984,2362(br),1645,1274 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.2−7.5(5H,m),5.42(1
H,m),5.03(1H,m),4.79(1H,m),4.08−4.19(1H,
m),4.00−4.10(2H,m),3.84−3.98(1H,m),2.9−5.2
(13H,m) 実施例19. 5−〔4−〔3−(ベンゾチアゾール−2−イルチオ)
プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.
4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレ
ート(化合物19) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに2
−メルカプトベンゾチアゾールを用い1−(ベンゾチア
ゾール−2−イルチオ)−3−クロロプロパンを得(収
率83%)、次いで加熱還流時間8時間を4時間に変える
こと以外は実施例9の方法に準じて化合物19を塩酸塩と
して得た(収率31%)。
融点:213.5〜214.0℃ 元素分析:C20H26N4O5S2・3HCとして 理論値(%);C,41.71 H,5.08 N,9.73 実測値(%);C,41.92 H,5.31 N,9.73 IR(KBr)cm-1:2960(br),2368(br),1635,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.02(1H,d,J=7.7Hz),7.8
7(1H,d,J=7.5Hz),7.48(1H,m),7.38(1H,m),5.42
(1H,m),5.09(1H,m),4.82(1H,m),4.10−4.22(1H,
m),4.03−4.10(2H,m),3.90−4.03(1H,m),3.49(2
H,t,J=7.1Hz),3.0−5.1(11H,m),2.27(2H,m) 実施例20. 5−デオキシ−5−〔4−(3−フェノキシプロピル)
ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L
−イジトール 2−ナイトレート(化合物20) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりにフ
ェノールを用い1−クロロ−3−フェノキシプロパンを
得(収率58%)、次いで実施例9の方法に準じて化合物
20を塩酸塩として得た(収率73%)。
融点:207.3〜208.5℃ 元素分析:C19H27N3O6・2HCとして 理論値(%);C,48.93 H,6.27 N,9.01 実測値(%);C,49.26 H,6.41 N,9.04 IR(KBr)cm-1:2954,2362(br),1643,1278 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.30(2H,m),6.85−7.05
(3H,m),5.42(1H,m),5.04(1H,m),4.80(1H,m),4.
10−4.20(1H,m),4.00−4.11(2H,m),3.85−3.99(1
H,m),3.0−5.1(13H,m),2.19(2H,m) 実施例21. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(イミダゾール−1−
イル)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−
ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化
合物21) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりにイ
ミダゾールを用い(溶出溶媒;クロロホルム/メタノー
ル=10/1)1−クロロ−3−(イミダゾール−1−イ
ル)プロパンを得(収率46%)、次いで実施例9の方法
に準じ(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=20/1)
化合物21を塩酸塩として得た(収率26%)。
MS(FAB)m/z:368(M++1) IR(KBr)cm-1:2950,2550(br),1642,1278 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.26(1H,s),7.85(1H,
m),7.72(1H,m),5.43(1H,m),5.09(1H,m),4.82(1
H,m),4.38(2H,t,J=6.8Hz),4.10−4.22(1H,m),4.0
4−4.11(2H,m),3.90−4.03(1H,m),3.17(2H,t,J=
7.1Hz),3.0−5.0(9H,m),2.33(2H,m) 実施例22. 5−〔4−〔3−(ベンズイミダゾール−1−イル)プ
ロピル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;
3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレー
ト(化合物22) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりにベ
ンズイミダゾールを用い(溶出溶媒;クロロホルム/メ
タノール=50/1)1−(ベンズイミダゾール−1−イ
ル)−3−クロロプロパンを得(収率86%)、次いで加
熱還流時間8時間を5時間に変えること以外は実施例9
の方法に準じて化合物22を塩酸塩として得た(収率35
%)。
融点:216.5〜217.5℃ MS(EI)m/z:417(M+) IR(KBr)cm-1:2950(br),2500(br),1641,1277 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.66(1H,s),8.05−8.14
(1H,m),7.87−7.98(1H,m),7.60−7.75(2H,m),5.4
0(1H,m),4.80−4.87(1H,m),4.69−4.75(1H,m),4.
64(2H,t,J=7.2Hz),4.00−4.13(1H,m),2.7−3.9(1
4H,m),2.40(2H,m) 実施例23. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(5,6−ジメチルベン
ズイミダゾール−1−イル)プロピル〕ピペラジン−1
−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール
2−ナイトレート(化合物23) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに5,
6−ジメチルベンズイミダゾールを用い(溶出溶媒;ク
ロロホルム/メタノール=50/1)1−クロロ−3−(5,
6−ジメチルベンズイミダゾール−1−イル)プロパン
を得(収率62%)、次いで加熱還流時間8時間を5時間
に変えること以外は実施例9の方法に準じて化合物23を
塩酸塩として得た(収率44%)。
融点:225.8〜226.8℃ MS(EI)m/z:445(M+) IR(KBr)cm-1:2970,2356(br),1635,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.66(1H,s),7.92(1H,
s),7.66(1H,s),5.42(1H,m),5.03(1H,m),4.79(1
H,m),4.61(2H,t,J=6.6Hz),3.0−4.5(15H,m),2.42
(3H,s),2.41(3H,s),2.3−2.5(2H,m) 実施例24. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(4,5−ジメチルベン
ズイミダゾール−1−イル)プロピル〕ピペラジン−1
−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール
2−ナイトレート(化合物24)および5−デオキシ−5
−〔4−〔3−(6,7−ジメチルベンズイミダゾール−
1−イル)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物25) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに4,
5−ジメチルベンズイミダゾールを用い1−クロロ−3
−(4,5−ジメチルベンズイミダゾール−1−イル)プ
ロパンおよび1−クロロ−3−(6,7−ジメチルベンズ
イミダゾール−1−イル)プロパンの混合物を得(収率
100%)、次いで加熱還流時間8時間を5時間に変える
こと以外は実施例9の方法に準じて化合物24および化合
物25の混合物(約21:1)を塩酸塩として得た(収率58
%)。
融点:222〜223℃ MS(EI)m/z:445(M+) IR(KBr)cm-1:2975(br),2340(br),1634,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9,78(1H,s)(化合物24),
9.67(1H,s)(化合物25),7.80(1H,d,J=8.6Hz)(化
合物24),7.61(1H,d,J=8.6Hz)(化合物25),7.46(1
H,d,J=8.6Hz),5.42(1H,m),5.01(1H,m),4.77(1H,
m),4.62(2H,t,J=6.8Hz),2.9−4.5(15H,m),2.56
(3H,s),2.42(3H,s),2.30−2.50(2H,m) 実施例25. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(5,6−ジメトキシベ
ンズイミダゾール−1−イル)プロピル〕ピペラジン−
1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール
2−ナイトレート(化合物26) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに5,
6−ジメトキシベンズイミダゾールを用い1−クロロ−
3−(5,6−ジメトキシベンズイミダゾール−1−イ
ル)プロパンを得(収率78%)次いで加熱還流時間8時
間を5時間に変えること以外は実施例9の方法に準じて
化合物26を塩酸塩として得た(収率36%)。
融点:224.5〜226.0℃ 元素分析:C22H31N5O7・3HCとして 理論値(%);C,45.02 H,5.84 N,11.93 実測値(%);C,44.94 H,5.86 N,11.83 IR(KBr)cm-1:2970(br),2420(br),1642,1274 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.56(1H,s),7.72(1H,
s),7.31(1H,s),5.42(1H,m),5.05(1H,m),4.80(1
H,m),4.65(2H,t,J=6.8Hz),4.09−4.20(1H,m),4.0
2−4.10(2H,m),3.94(3H,s),3.88(3H,s),3.0−4.1
(12H,m),2.41(2H,m) 実施例26. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(インドール−1−イ
ル)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジ
アンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合
物27) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりにイ
ンドールを用い1−クロロ−3−(インドール−1−イ
ル)プロパンを得(収率100%)、次いで加熱還流時間
8時間を5時間に変えること以外は実施例9の方法に準
じて化合物27を塩酸塩として得た(収率44%)。
融点:300℃以上 MS(EI)m/z:416(M+) IR(KBr)cm-1:2980(br),2410(br),1640,1278 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.49−7.61(2H,m),7.39−
7.48(1H,m),7.14(1H,m),7.03(1H,m),6.45(1H,
m),5.41(1H,m),5.05(1H,m),4.80(1H,m),4.30(2
H,t,J=7.1Hz),3.15(2H,t,J=7.9Hz),3.0−5.1(13
H,m),2.23(2H,m) 実施例27. 5−〔4−〔3−(ベンゾトリアゾール−1−イル)プ
ロピル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;
3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレー
ト(化合物28) 1−クロロ−3−(4−メトキシフェニルチオ)プロ
パンの代わりに1−(ベンゾトリアゾール−1−イル)
−3−クロロプロパン(化合物f;参考例10)を用い、加
熱還流時間8時間を5時間に変えること以外は実施例9
の方法に準じて化合物28を塩酸塩として得た(収率51
%)。
融点:206.5〜208.0℃ 元素分析:C19H26N6O5・2.2HCとして 理論値(%);C,45.76 H,5.70 N,16.85 実測値(%);C,45.74 H,5.81 N,16.59 IR(KBr)cm-1:2982,2360(br),1639,1278 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.05(1H,d,J=8.4Hz),7.9
5(1H,d,J=8.4Hz),7.58(1H,m),7.42(1H,m),5.41
(1H,m),4.94(1H,m),4.84(2H,t,J=7.0Hz),4.75
(1H,m),2.8−4.2(15H,m),2.42(2H,m) 実施例28. 5−〔4−〔3−(ベンゾトリアゾール−2−イル)プ
ロピル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;
3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレー
ト(化合物29) 1−クロロ−3−(4−メトキシフェニルチオ)プロ
パンの代わりに1−(ベンゾトリアゾール−2−イル)
−3−クロロプロパン(化合物g;参考例10)を用いる以
外は実施例9の方法に準じて化合物29を塩酸塩として得
た(収率40%)。
融点:211.5〜213.0℃ 元素分析:C19H26N6O5・2HC4として 理論値(%);C,46.44 H,5.74 N,17.10 実測値(%);C,46.56 H,5.77,N,16.87 IR(KBr)cm-1:2984,2364(br),1642,1278 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.92(2H,m),7.45(2H,
m),5.42(1H,m),4.95(1H,m),4.88(2H,t,J=6.9H
z),4.77(1H,m),4.07−4.17(1H,m),4.01−4.08(2
H,m),2.7−4.2(12H,m),2.52(2H,m) 実施例29. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(インダゾール−1−
イル)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−
ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化
合物30) 1−クロロ−3−(4−メトキシフェニルチオ)プロ
パンの代わりに1−クロロ−3−(インダゾール−1−
イル)プロパン(化合物h;参考例11)を用い、加熱還流
時間8時間を4時間に変えること以外は実施例9の方法
に準じて化合物30を塩酸塩として得た(収率29%)。
融点:197.0〜198.5℃ 元素分析:C20H27N5O5・2.5HClとして 理論値(%);C,47.23 H,85 N,13.775.85 N,13.77 実測値(%);C,47.28 H,6.07 N,13.74 IR(KBr)cm-1:2950(br),2420(br),1642,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.09(1H,s),7.77(1H,d,J
=8.1Hz),7.72(1H,d,J=8.6Hz),7.41(1H,m),7.15
(1H,m),5.41(1H,m),4.94(1H,m),4.75(1H,m),4.
52(2H,t,J=6.9Hz),2.8−4.3(15H,m),2.31(2H,m) 実施例30. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(インダゾール−2−
イル)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−
ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化
合物31) 1−クロロ−3−(4−メトキシフェニルチオ)プロ
パンの代わりに1−クロロ−3−(インダゾール−2−
イル)プロパン(化合物i;参考例11)を用い、加熱還流
時間8時間を4時間に変えること以外は実施例9の方法
に準じて化合物31を塩酸塩として得た(収率28%)。
融点:204.5〜205.5℃ MS(EI)m/z:417(M+) IR(KBr)cm-1:2950(br),2420(br),1640,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.43(1H,s),7.71(1H,d,J
=8.2Hz),7.61(1H,d,J=8.8Hz),7.25(1H,m),7.04
(1H,m),5.42(1H,m),5.05(1H,m),4.79(1H,m),4.
58(2H,t,J=6.7Hz),4.09−4.19(1H,m),4.03−4.09
(2H,m),3.19(2H,t,J=7.8Hz),3.0−4.3(10H,m),
2.42(2H,m) 実施例31. 5−〔4−〔3−(4−アザベンズイミダゾール−3−
イル)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デオキ
シ−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナ
イトレート(化合物32) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに4
−アザベンズイミダゾールを用い1−(4−アザベンズ
イミダゾール−3−イル)−3−クロプロパンを得(収
率44%)、次いで加熱還流時間8時間を6時間に変える
こと以外は実施例9の方法に準じて化合物32を塩酸塩と
して得た(収率24%)。
融点:208.3〜208.8℃ MS(EI)m/z:418(M+) IR(KBr)cm-1:2970(br),2400(br),1640,1274 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.62(1H,s),8.65(1H,d,J
=4.8Hz),8.33(1H,d,J=8.2Hz),7.61(1H,dd,J=8.
2,4.8Hz),5.43(1H,m),5.13(1H,m),4.82(1H,m),
4.61(2H,t,J=6.6Hz),4.11−4.22(1H,m),4.08(2H,
m),3.95−4.05(1H,m),3.81(1H,m),3.34−3.74(8
H,m),3.28(2H,t,J=7.7Hz),2.47(2H,m) 実施例32. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(5−メトキシベンズ
イミダゾール−1−イル)プロピル〕ピペラジン−1−
イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2
−ナイトレート(化合物33)および5−デオキシ−5−
〔4−〔3−(6−メトキシベンズイミダゾール−1−
イル)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−
ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化
合物34) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに5
−メトキシベンズイミダゾールを用い1−クロロ−3−
(5−メトキシベンズイミダゾール−1−イル)プロパ
ンおよび1−クロロ−3−(6−メトキシベンズイミダ
ゾール−1−イル)プロパンの混合物を得(収率19
%)、次いで加熱還流時間8時間を5時間に変えること
以外は実施例9の方法に準じて化合物33および化合物34
の混合物(約1:1)を塩酸塩として得た(収率38%)。
融点:227.8〜228.5℃ 元素分析:C21H29N5O6・3HClとして 理論値(%);C,45.29 H,5.79 N,12.58 実測値(%);C,45.24 H,5.88 N,12.49 IR(KBr)cm-1:2975(br),2360(br),1632,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.68および9.66(1H,s),7.
20−8.17(3H,m),5.42(1H,m),5.02(1H,m),4.78(1
H,m),4.65(2H,m),3.92および3.88(3H,s),3.27(2
H,t,J=7.3Hz),2.9−4.5(13H,m),2.42(2H,m) 実施例33. 5−〔4−〔3−(5−クロロベンズイミダゾール−1
−イル)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デオ
キシ−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−
ナイトレート(化合物35および5−〔4−〔3−(6−
クロロベンズイミダゾール−1−イル)プロピル〕ピペ
ラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.6−ジアン
ヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物3
6) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに5
−クロロベンズイミダゾールを用い1−クロロ−3−
(5−クロロベンズイミダゾール−1−イル)プロパン
および1−クロロ−3−(6−クロロベンズイミダゾー
ル−1−イル)プロパンの混合物を得(収率77%)、次
いで加熱還流時間8時間を4時間に変えること以外は実
施例9の方法に準じて化合物35および化合物36の混合物
(約1:1)を塩酸塩として得た(収率42%)。
融点:227.0〜228.5℃ 元素分析:C20H26ClN5O5・3HClとして 理論値(%);C,42,80 H,5.21 N,12.48 実測値(%);C,42.88 H,5.34 N,12.41 IR(KBr)cm-1:2960(br),2350(br),1633,1276 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.62および9.59(1H,s),7.
58−8.33(3H,m),5.42(1H,m),5.05(1H,m),4.79(1
H,m),4.63(2H,m),4.10−4.21(1H,m),4.04−4.11
(2H,m),3.90−4.01(1H,m),3.00−3.85(11H,m),2.
39(2H,m) 実施例34. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(5,6−ジクロロベン
ズイミダゾール−1−イル)プロピル〕ピペラジン−1
−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール
2−ナイトレート(化合物37) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに5,
6−ジクロロベンゾイミダゾールを用い1−クロロ−3
−(5,6−ジクロロベンゾイミダゾール−1−イル)プ
ロパンを得(収率45%)、次いで加熱還流時間8時間を
4時間に変えること以外は実施例9の方法に準じて化合
物37を塩酸塩として得た(収率52%)。
融点:228.0〜229.5℃ 元素分析:C20H25Cl2N5O5・3HClとして 理論値(%);C,40.32 H,4.74 N,11.76 実測値(%);C,40.36 H,4.80 N,11.79 IR(KBr)cm-1:2965(br),2350(br),1642,1276 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.15(1H,s),8.38(1H,
s),8.08(1H,s),5.43(1H,m),5.09(1H,m),4.81(1
H,m),4.54(2H,t,J=7.0Hz),4.11−4.21(1H,m),4.0
3−4.11(2H,m),3.92−4.04(1H,m),3.22(2H,t,J=
7.4Hz),3.00−3.85(9H,m),2.34(2H,m) 実施例35. 5−〔4−(ベンズイミダゾール−2−イルメチル)ピ
ペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.6−ジア
ンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物
38) 参考例2で得られる化合物b1.55g(5.98ミリモル)、
2−クロロメチルベンズイミダゾール0.97g(5.82ミリ
モル)、ヨウ化ナトリウム1.31g(8.74ミリモル)およ
びメチルエチルケトン40mlの混合物を1時間30分加熱還
流した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=25
/1)に付した。得られた生成物をクロロホルムに溶解
し、塩化水素を飽和したメタノール溶液を加えた。これ
を冷ジエチルエーテル中に注ぎ析出する結晶を濾取乾燥
させて化合物38の塩酸塩1.30g(収率44%)を得た。
MS(EI)m/z:389(M+) IR(KBr)cm-1:2930(br),1648,1278 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.83(2H,m),7.55(2H,
m),5.45(1H,m),5.30(1H,m),4.85(1H,m),4.26(2
H,s),2.7−4.6(14H,m) 実施例36. 5−〔4−〔3−(7−アザインドール−1−イル)プ
ロピル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;
3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレー
ト(化合物39) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに7
−アザインドールを用い1−(7−アザインドール−1
−イル)−3−クロロプロパンを得(収率72%)、次い
で実施例9の方法に準じて化合物39を塩酸塩として得た
(収率10%)。
MS(EI)m/z:417(M+) IR(KBr)cm-1:2940(br),1637,1277 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.34(1H,d,J=5.2Hz),8.1
9(1H,d,J=7.7Hz),7.72(1H,d,J=3.5Hz),7.25(1H,
dd,J=7.7,5.2Hz),6.63(1H,d,J=3.5Hz),5.42(1H,
m),5.10(1H,m),4.82(1H,m),4.46(2H,t,J=6.9H
z),3.28−5.00(13H,m),3.20(2H,t,J=7.8Hz),2.30
(2H,m) 実施例37. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(5−ニトロベンズイ
ミダゾール−1−イル)プロピル〕ピペラジン−1−イ
ル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−
ナイトレート(化合物40)および5−デオキシ−5−
〔4−〔3−(6−ニトロベンズイミダゾール−1−イ
ル)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジ
アンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合
物41) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに5
−ニトロベンズイミダゾールを用い1−クロロ−3−
(5−ニトロベンズイミダゾール−1−イル)プロパン
および1−クロロ−3−(6−ニトロベンズイミダゾー
ル−1−イル)プロパンの混合物を得(収率69%)、次
いで加熱還流時間8時間を5時間に変えること以外は実
施例9の方法に準じて化合物40および化合物41の混合物
(約58:42)を塩酸塩として得た(収率72%)。
融点:212〜213℃ MS(FAB)m/z:463(M++1) IR(KBr)cm-1:2990,2550(br),1636,1276 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.93−9.17(4H,m),5.43
(1H,m),5.08(1H,m),4.80(1H,m),4.51−4.69(2H,
m),3.1−4.4(15H,m),2.35(2H,m) 実施例38. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(2−メチルベンズイ
ミダゾール−1−イル)プロピル〕ピペラジン−1−イ
ル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−
ナイトレート(化合物42) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに2
−メチルベンズイミダゾールを用い1−クロロ−3−
(2−メチルベンズイミダゾール−1−イル)プロパン
を得(収率86%)、次いで加熱還流時間8時間を5時間
に変えること以外は実施例9の方法に準じて化合物42を
塩酸塩として得た(収率64%)。
MS(EI)m/z:431(M+) IR(KBr)cm-1:2950(br),2450(br),1640,1277 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.07(1H,m),7.81(1H,
m),7.58(2H,m),5.42(1H,m),5.04(1H,m),4.80(1
H,m),4.57(2H,t,J=7.2Hz),3.1−4.4(15H,m),2.90
(3H,s),2.33(2H,m) 実施例39. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(2−フェニルインド
ール−1−イル)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−
1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイト
レート(化合物43) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに2
−フェニルインドールを用い、1−クロロ−3−(2−
フェニルインドール−1−イル)プロパンを得(収率60
%)、次いで加熱還流時間8時間を6時間に変えること
以外は実施例9の方法に準じて化合物43を塩酸塩として
得た(収率57%)。
MS(EI)m/z:492(M+) IR(KBr)cm-1:2960(br),2400(br),1641,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.4−7.7(7H,m),7.20(1
H,t,J=7.0Hz),7.09(1H,t,J=7.0Hz),6.55(1H,s),
5.40(1H,m),4.96(1H,m),4.76(1H,m),4.25(2H,t,
J=7.5Hz),2.9−4.2(15H,m),2.07(2H,m) 実施例40. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(3−エトキシカルボ
ニルメチルインドール−1−イル)プロピル〕ピペラジ
ン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジト
ール 2−ナイトレート(化合物44) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに3
−エトキシカルボニルメチルインドール(参考例12)を
用い1−クロロ−3−(3−エトキシカルボニルメチル
インドール−1−イル)プロパンを得(収率47%)、次
いで実施例9の方法に準じて化合物44を塩酸塩として得
た(収率36%)。
融点:188.0〜188.5℃ MS(EI)m/z:502(M+) IR(KBr)cm-1:2980(br),2410(br),1729,1644,1277 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.52(2H,m),7.34(1H,
s),7.16(1H,t,J=9.1Hz),7.04(1H,t,J=7.7Hz),5.
41(1H,m),5.01(1H,m),4.79(1H,m),4.26(2H,t,J
=7.1Hz),4.08(2H,q,J=7.1Hz),3.73(2H,s),3.0−
4.4(15H,m),2.21(2H,m),1.19(3H,t,J=7.1Hz) 実施例41. 5−〔4−〔3−〔4,5−ビス(エトキシカルボニル)
イミダゾール−1−イル〕プロピル〕ピペラジン−1−
イル〕−5−デオキシ−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−
イジトール 2−ナイトレート(化合物45) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに4,
5−ビス(エトキシカルボニル)イミダゾール(参考例1
3)を用い1−クロロ−3−〔4,5−ビス(エトキシカル
ボニル)イミダゾール−1−イル〕プロパンを得(収率
65%)、次いで実施例9の方法に準じて化合物45を塩酸
塩として得た(収率54%)。
融点:196.5〜197.0℃ 元素分析:C22H33N5O9・3HClとして 理論値(%);C,42.56 H,5.84 N,11.28 実測値(%);C,42.19 H,5.93 N,11.15 IR(KBr)cm-1:2986,2400(br),1717,1363,1272 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.10(1H,s),5.43(1H,
m),5.15(1H,m),4.84(1H,m),4.12−4.41(7H,m),
4.07(2H,m),3.95−4.06(1H,m),3.24−3.94(9H,
m),3.17(2H,t,J=7.6Hz),2.21(2H,m),1.20−1.35
(6H,m) 実施例42. 5−〔4−〔3−〔4,5−ジカルボキシイミダゾール−
1−イル)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デ
オキシ−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2
−ナイトレート(化合物46) 実施例41で得られる化合物45の遊離体1.32g(2.58ミ
リモル)、水酸化ナトリウム0.68g(17.00ミリモル)、
水20ml、エタノール20mlおよびテトラヒドロフラン40ml
の混合物を室温で10時間撹拌した後、希塩酸でpHを6〜
7に調整した。溶液を半分以下に濃縮し、析出した結晶
を濾取乾燥させて化合物46 0.78g(収率66%)を得
た。
融点:202〜205℃ MS(FAB)m/z:456(M++1) IR(KBr)cm-1:3470(br),3000,1651,1627,1599,1287 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.9(1H,brs),7.76(1H,
s)5.36(1H,m),4.65(2H,m),4.50(2H,t,J=6.1H
z),3.90−4.07(3H,m),2.25−3.70(12H,m),2.13(2
H,m) 実施例43. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(5−エトキシカルボ
ニルベンズイミダゾール−1−イル)プロピル〕ピペラ
ジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジ
トール 2−ナイトレート(化合物47)および5−デオ
キシ−5−〔4−〔3−(6−エトキシカルボニルベン
ズイミダゾール−1−イル)プロピル〕ピペラジン−1
−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール2
−ナイトレート(化合物48) 参考例12でインドール−3−酢酸の代わりにベンズイ
ミダゾール−5−カルボン酸を用い5−エトキシカルボ
ニルベンズイミダゾールを得(収率100%)、次いで参
考例7の方法に準じて1−クロロ−3−(5−エトキシ
カルボニルベンズイミダゾール−1−イル)プロパンお
よび1−クロロ−3−(6−エトキシカルボニルベンズ
イミダゾール−1−イル)プロパンの混合物を得(収率
58%)、次いで加熱還流時間8時間を5時間に変えるこ
と以外は実施例9の方法に準じて化合物47および化合物
48の混合物(約49:51)を塩酸塩として得た(収率44
%)。
融点:219.5〜222.0℃ 元素分析:C23H31N5O7・3HClとして 理論値(%);C,46.13 H,5.72 N,11.69 実測値(%);C,46.17 H,5.84 N,11.66 IR(KBr)cm-1:2980,2370(br),1712,1633,1276 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.66(1H,s)(化合物48),
9.56(1H,s)(化合物47),8.60(1H,s)(化合物47),
8.40(1H,s)(化合物48),7.94−8.18(2H,m),5.42
(1H,m),5.04(1H,m),4.79(1H,m),3.10−4.77(17
H,m),2.41(2H,m),1.33−1.43(3H,m) 実施例44. 5−〔4−〔3−(5−カルボキシベンズイミダゾール
−1−イル)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−5−
デオキシ−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール
2−ナイトレート(化合物49)および5−〔4−〔3−
(6−カルボキシベンズイミダゾール−1−イル)プロ
ピル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物50) 実施例43で得られる化合物47および化合物48の混合物
(約49:51)の遊離体1.34g(2.74ミリモル)、水酸化ナ
トリウム0.70g(17.50ミリモル)、水20ml、エタノール
20ml、およびテトラヒドロフラン40mlの混合物を室温で
9時間撹拌した後希塩酸でpHを6〜7に調整した。減圧
濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=3/1)に付
し、さらにイソプロピルアルコール−水−アセトンで再
結晶し、濾取乾燥させて化合物49および化合物50の混合
物(約56:44)0.65g(収率51%)を得た。
IR(KBr)cm-1:3400(br),2950,2822,1626,1590,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.53−8.34(4H,m),5.36
(1H,m),4.61(2H,m),4.20−4.38(2H,m),3.90−4.0
6(3H,m),3.58(1H,m),2.80(1H,m),2.10−2.42(10
H,m),1.95(2H,m) 実施例45. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(3,4,5−トリメトキ
シフェノキシ)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.
4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレ
ート(化合物51) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに3,
4,5−トリメトキシフェノールを用い1−クロロ−3−
(3,4,5−トリメトキシフェノキシ)プロパンを得(収
率68%)、次いで加熱還流時間8時間を5時間に変える
こと以外は実施例9の方法に準じて化合物51を塩酸塩と
して得た(収率76%)。
融点:207.5〜208.0℃ 元素分析:C22H33N3O9・2HClとして 理論値(%);C,47.49 H,6.34,N,7.55 実測値(%);C,47.16 H,6.41,N,7.51 IR(KBr)cm-1:2970(br),2400(br),1645,1593,127
6,1127 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):6.26(2H,s),5.42(1H,
m),5.04(1H,m),4.80(1H,m),3.76(6H,s),3.58(3
H,s),3.15−4.60(17H,m),2.18(2H,m) 実施例46. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(3,5−ジメトキシフ
ェノキシ)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物52) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに3,
5−ジメトキシフェノールを用い、1−クロロ−3−
(3,5−ジメトキシフェノキシ)プロパンを得(収率36
%)、次いで加熱還流時間8時間を5時間に変えること
以外は実施例9の方法に準じて化合物52を塩酸塩として
得た(収率78%)。
融点:198.5〜199.0℃ MS(EI)m/z:453(M+) IR(KBr)cm-1:2970(br),2420(br),1645,1600,127
6,1151 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):6.11(3H,s),5.42(1H,
m),5.03(1H,m),4.80(1H,m),3.71(6H,s),3.15−
4.60(17H,m),2.19(2H,m) 実施例47. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(3,5−ジメチルフェ
ノキシ)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6
−ジアンヒドロ−L−イジトール2−ナイトレート(化
合物53) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに3,
5−ジメチルフェノールを用い、1−クロロ−3−(3,5
−ジメチルフェノキシ)プロパンを得(収率69%)、次
いで加熱還流時間8時間を5時間に変えること以外は実
施例9の方法に準じて化合物53を塩酸塩として得た(収
率68%)。
融点:202.0〜202.5℃ MS(EI)m/z:421(M+) IR(KBr)cm-1:2950(br),2410(br),1631,1274 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):6.58(1H,s),6.56(2H,
s),5.42(1H,m),5.02(1H,m),4.80(1H,m),3.05−
4.50(17H,m),2.23(6H,s),2.17(2H,m) 実施例48. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(3,4,5−トリメトキ
シフェニル)−トランス−2−プロペノイル〕ピペラジ
ン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジト
ール 2−ナイトレート(化合物54) トランス−3′,4′,5′−トリメトキシ桂皮酸1.20g
(5.04ミリモル)、トリエチルアミン1.4ml(10.04ミリ
モル)および2−ブタノールとアセトニトリルの混合溶
媒(5/1)12mlの混合物を0℃で撹拌し、これにクロロ
ギ酸エチル0.57g(5.25ミリモル)の2−ブタノールと
アセトニトリルの混合溶媒(5/1)溶液1.6mlを滴下し、
さらに室温で15分間撹拌した。次いで、化合物b1.30g
(5.01ミリモル)の2−ブタノールとアセトニトリルの
混合溶媒(5/1)溶液6mlを滴下し、室温で50分間撹拌し
た。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=3/1)
に付し、得られた生成物をクロロホルムに溶解させ、塩
化水素を飽和した酢酸エチル溶液を加えた。これを冷ジ
エチルエーテル中に注ぎ析出する結晶を濾取乾燥させて
化合物54の塩酸塩1.19g(収率46%)を得た。
融点:161〜168℃ MS(FAB)m/z:480(M++1) IR(KBr)cm-1:2940(br),2432(br),1640,1600,127
6,1122 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.51(1H,d,J=15.3Hz),7.
21(1H,d,J=15.3Hz),7.07(2H,s),5.44(1H,m),5.3
3(1H,m),4.87(1H,m),3.83(6H,s),3.69(3H,s),
2.95−4.75(13H,m) 実施例49. 5−デオキシ−5−〔4−(2−ニトロフェニル)ピペ
ラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イ
ジトール(化合物100) 参考例1で得られる化合物a5.0g(23.3ミリモル)、
2−ブロモニトロベンゼン23.7g(117.3ミリモル)、炭
酸カリウム6.5g(47.0ミリモル)、銅粉末1.6g(25.2ミ
リモル)およびメチルエチルケトン50mlの混合物を16時
間加熱還流した。減圧濃縮後、水およびクロロホルムを
加え濾過し、濾液のクロロホルム層を無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム
/メタノール=25/1)で精製し、化合物100 7.8g(定
量的)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):6.9−7.8(4H,m),4.72(1H,
m),4.38(1H,m),4.27(1H,m),3.51−4.15(4H,m),
2.4−3.2(9H,m) 実施例50. 5−デオキシ−5−〔4−(2,4−ジニトロフェニル)
ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L
−イジトール 2−ナイトレート(化合物55)および5
−デオキシ−5−〔4−(2,6−ジニトロフェニル)ピ
ペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−
イジトール2−ナイトレート(化合物5) 発煙硝酸2.44mlを0℃に冷やし、アセトニトリル4.8m
lおよび無水酢酸4.8mlを加え、さらに実施例49で得られ
る化合物55 3.97g(11.8ミリモル)のアセトニトリル
溶液15.5mlを15分かけて滴下し、さらに0℃で20分間撹
拌した。この溶液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え中和し、クロロホルムで抽出した。クロロホルム層を
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下に留去後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;クロロホルム)に付し、最初の画分より得られた生
成物をクロロホルムに溶解し、塩化水素を飽和した酢酸
エチル溶液を加えた。この溶液を冷ジエチルエーテル中
に注ぎ析出する結晶を濾取乾燥させて化合物56の塩酸塩
0.36g(収率6%)を得た。
次いで、2番目の画分より同様にして化合物55の塩酸
塩2.25g(収率38%)を得た。
化合物55; 融点:84〜88℃ MS(EI)m/z:425(M+) IR(KBr)cm-1:2940(br),2400(br),1639,1605,152
7,1338,1276 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.70(1H,s),8.36(1H,d,J
=9.5Hz),7.54(1H,d,J=9.5Hz),5.44(1H,m),5.29
(1H,m),4.85(1H,m),2.9−4.3(13H,m) 化合物56; 融点:204.5〜205.0℃ MS(EI)m/z:425(M+) IR(KBr)cm-1:2964(br),2180(br),1641,1533,134
4,1273 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.21(2H,d,J=8.1Hz),7.6
2(1H,t,J=8.1Hz),5.43(1H,m),5.25(1H,m),4.81
(1H,m),4.16−4.30(1H,m),3.87−4.16(3H,m),2.8
0−3.85(9H,m) 実施例51. 5−〔4−〔2−(ベンズイミダゾール−2−イル)エ
チル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物57) 化合物b2.61g(10.07ミリモル)、1−メタンスルホ
ニル−2−(2−メタンスルホニルオキシエチル)ベン
ズイミダゾール(参考例14)2.54g(7.98ミリモル)、
トリエチルアミン30ml(21.51ミリモル)およびn−ブ
タノール60mlの混合物を2時間30分加熱還流した。減圧
濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=20/1)に付
し、得られた生成物をクロロホルムに溶解し、塩化水素
を飽和した酢酸エチル溶液を加えた。この溶液を冷ジエ
チルエーテル中に注ぎ析出する結晶を濾取乾燥させて化
合物57の塩酸塩0.98g(収率24%)を得た。
融点:77〜79℃ IR(KBr)cm-1:2970(br),2570(br),1640,1273 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.81(2H,m),7.55(2H,
m),5.42(1H,m),5.10(1H,m),4.81(1H,m),3.0−4.
8(17H,m) 実施例52. 5−〔4−(ベンゾチアゾール−2−イル)ピペラジン
−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.6−ジアンヒドロ
−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物58) 化合物b0.90g(3.47ミリモル)、2−クロロベンゾチ
アゾール0.57g(3.36ミリモル),炭酸カリウム0.52g
(3.76ミリモル)およびn−ブタノール25mlの混合物を
7時間加熱還流した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メ
タノール=50/1)に付し、得られた生成物を実施例51の
方法に準じて塩とすることにより化合物58の塩酸塩0.29
g(収率18%)を得た。
融点:225.0〜229.5℃ MS(EI)m/z:392(M+) IR(KBr)cm-1:2975(br),2422(br),1636,1277 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.85(1H,d,J=7.5Hz),7.5
5(1H,d,J=7.5Hz),7.34(1H,dd,J=9.0,7.5Hz),7.16
(1H,dd,J=9.0,7.5Hz),5.45(1H,m)5.34(1H,m),4.
87(1H,m),3.1−4.9(13H,m) 実施例53. 5−〔4−(ベンゾオキサゾール−2−イル)ピペラジ
ン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.6−ジアンヒド
ロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物59) 2−クロロベンゾチアゾールの代わりに2−クロロベ
ンゾオキサゾールを用い、加熱還流時間7時間を1時間
30分に変えること以外は実施例52の方法に準じて化合物
59を塩酸塩として得た(収率28%)。
融点:232.3〜232.9℃ MS(EI)m/z:376(M+) IR(KBr)cm-1:3024,2360(br),1733,1640,1280 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.47(1H,d,J=7.8Hz),7.3
7(1H,d,J=7.8Hz),7.21(1H,dd,J=9.0,7.8Hz),7.10
(1H,dd,J=9.0,7.8Hz),5.44(1H,m)5.34(1H,m),4.
87(1H,m),3.2−4.9(13H,m) 実施例54. 5−デオキシ−5−〔4−(1−フェニル−1H−テトラ
ゾール−5−イル)ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6
−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物60) 化合物b1.20g(4.64ミリモル)、5−クロロ−1−フ
ェニル−1H−テトラゾール0.84g(4.65ミリモル)、ト
リエチルアミン0.64ml(4.64ミリモル)およびメチルエ
チルケトン20mlの混合物を10時間加熱還流した。減圧濃
縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホ
ルムで抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減
圧下に留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=40/1)
に付し、得られた生成物を実施例51の方法に準じて塩と
することにより化合物60の塩酸塩1.20g(収率51%)を
得た。
融点:136.5〜137.0℃ MS(EI)m/z:403(M+) IR(KBr)cm-1:2870,2200(br),1642,1542,1281 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.55〜7.80(5H,m),5.42
(1H,m),5.22(1H,m),4.82(1H,m),3.97−4.26(4H,
m),2.9−4.0(9H,m) 実施例55. 5−デオキシ−5−〔4−〔2−(3,5−ジメトキシフ
ェノキシ)エチル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6
−ジアンヒドロ−L−イジトール2−ナイトレート(化
合物61) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに3,
5−ジメトキシフェノールを用い、1−ブロモ−3−ク
ロロプロパンの代わりに1−ブロモ−2−クロロエタン
を用い1−クロロ−2−(3,5−ジメトキシフェノキ
シ)エタンを得(収率5%)、次いで加熱還流時間8時
間を15時間に変えること以外は実施例9の方法に準じて
化合物61を塩酸塩として得た(収率52%)。
融点:207.0℃ 元素分析:C20H29N3O8・2HClとして 理論値(%);C,46.88 H,6.10 N,8.20 実測値(%);C,46.65 H,6.15 N,7.95 IR(KBr)cm-1:2960(br),2340(br),1634,1605,1276 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):6.19(2H,s),6.16(1H,
s),5.42(1H,m),5.05(1H,m),4.80(1H,m),4.39(2
H,m),4.09−4.21(1H,m),4.02−4.10(2H,m),3.87−
4.01(1H,m),3.72(6H,s),3.00−3.85(11H,m) 実施例56. 5−〔4−〔2−(ベンズイミダゾール−1−イル)エ
チル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物62) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりにベ
ンズイミダゾールを用い、1−ブロモ−3−クロロプロ
パンの代わりに1−ブロモ−2−クロロエタンを用い1
−(ベンズイミダゾール−1−イル)−2−クロロエタ
ンを得(収率24%)、次いで加熱還流時間8時間を18時
間に変えること以外は実施例9の方法に準じて化合物62
を塩酸塩として得た(収率47%)。
融点:204〜205℃ MS(EI)m/z:403(M+) IR(KBr)cm-1:2975(br),2375(br),1637,1450,1274 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.85(1H,s),8.14(1H,
m),7.91(1H,m),7.58−7.72(2H,m),5.42(1H,m),
5.17(1H,m),4.91(2H,m),4.82(1H,m),2.9−4.8(1
5H,m) 実施例57. 5−デオキシ−5−〔4−〔2−(3,4,5−トリメトキ
シフェノキシ)エチル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;
3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレー
ト(化合物63) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりに3,
4,5−トリメトキシフェノールを用い、1−ブロモ−3
−クロロプロパンの代わりに1−ブロモ−2−クロロエ
タンを用い1−クロロ−2−(3,4,5−トリメトキシフ
ェノキシ)エタンを得(収率11%)、次いで実施例9の
方法に準じて化合物63を塩酸塩として得た(収率36
%)。
融点:199〜200℃ MS(EI)m/z:469(M+) IR(KBr)cm-1:2980(br),2190(br),1632,1598,150
6,1277 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):6.35(2H,s),5.42(1H,
m),5.05(1H,m),4.80(1H,m),4.40(2H,m),4.10−
4.21(1H,m),4.03−4.10(2H,m),3.88−3.99(1H,
m),3.77(6H,s),3.59(3H,s),3.1−3.9(11H,m) 実施例58. 5−デオキシ−5−〔4−(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−
イジトール 2−ナイトレート(化合物64) 5−アミノ−5−デオキシ−1.4;3.6−ジアンヒドロ
−L−イジトール 2−ナイトレート(特開昭57−5869
2号公報)1.90g(10.00ミリモル)、o−〔N,N−ビス
(クロロエチル)アミノ〕アニソール(参考例15)4.47
g(18.01ミリモル)、トリエチルアミン2.8ml(20.08ミ
リモル)、ヨウ化ナトリウム8.00g(53.37ミリモル)お
よびメチルエチルケトン50mlの混合物を38時間加熱還流
した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒;クロロホルム)に付し、得られた
生成物を実施例51の方法に準じて塩とすることにより化
合物64の塩酸塩1.75g(収率40%)を得た。
融点:202.1〜207.3℃ MS(EI)m/z:365(M+) IR(KBr)cm-1:2980(br),2350(br),1643,1456,1277 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):6.87−7.10(4H,m),5.45
(1H,m),5.35(1H,m),4.86(1H,m),3.80(3H,s),2.
90−4.65(13H,m) 実施例59. 5−〔4−〔4−シアノ−5−メチル−4−(3,4,5−
トリメトキシフェニル)ヘキシル〕ピペラジン−1−イ
ル〕−5−デオキシ−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イ
ジトール 2−ナイトレート(化合物65) 1−クロロ−3−(4−メトキシフェニルチオ)プロ
パンの代わりに4−シアノ−5−メチル−4−(3,4,5
−トリメトキシフェニル)ヘキシルクロライド(参考例
16)を用い、加熱還流時間8時間を17時間に変えること
以外は実施例9の方法に準じて化合物65を塩酸塩として
得た(収率50%)。
融点:112℃ MS(EI)m/z:548(M+) IR(KBr)cm-1:2960(br),2430(br),1644,1590,127
7,1125 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):6.68(2H,s),5.41(1H,
m),4.98(1H,m),4.77(1H,m),3.82(6H,s),3.68(3
H,s),2.95−4.70(15H,m),2.05−2.35(3H,m),1.63
(1H,m),1.36(1H,m),1.12(3H,d,J=6.6Hz),0.72
(3H,d,J=6.6Hz) 実施例60. 5−デオキシ−5−〔4−(7−メチル−s−トリアゾ
ロ〔1,5−a〕ピリミジン−5−イル)ピペラジン−1
−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール
2−ナイトレート(化合物66) 7−クロロ−5−メチル−s−トリアゾロ〔1,5−
a〕ピリミジンの代わりに5−クロロ−7−メチル−s
−トリアゾロ〔1,5−a〕ピリミジン〔モナチェフテ
フューア ケミ(Monat.Chem.),118巻,601頁(1987
年)〕を用い、撹拌時間40分間を7時間に変えること以
外は実施例5の方法に準じて化合物66を塩酸塩として得
た(収率49%)。
融点:228.0〜230.0℃ MS(FAB)m/z:392(M++1) IR(KBr)cm-1:2522(br),1673,1638,1538,1277 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.80(1H,s),7.27(1H,
s),5.45(1H,m),5.34(1H,m),4.88(1H,m),3.1−5.
6(13H,m),2.66(3H,s) 実施例61. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(4,6−ジメチル−7
−ヒドロキシベンズイミダゾール−1−イル)プロピ
ル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ
−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物67)およ
び5−デオキシ−5−〔4−〔3−(5,7−ジメチル−
4−ヒドロキシベンズイミダゾール−1−イル)プロピ
ル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ
−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物68) 1−クロロ−3−(4−メトキシフェニルチオ)プロ
パンの代わりに1−(3−クロロプロピル)−4,6−ジ
メチル−7−ヒドロキシベンズイミダゾールと1−(3
−クロロプロピル)−5,7−ジメチル−4−ヒドロキシ
ベンズイミダゾールの混合物(参考例17)を用い、加熱
還流時間8時間を15時間に変えること以外は実施例9の
方法に準じて化合物67および化合物68の混合物(約1:
1)を塩酸塩として得た(収率63%)。
融点:206〜209℃ MS(FAB)m/z:462(M++1) IR(KBr)cm-1:2980(br),2570(br),1638,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.67および9.57(1H,s),7.
51および7.33(1H,s),7.12および7.10(1H,s),5.39
(1H,m),4.81(1H,m),4.61−4.78(3H,m),2.63およ
び2.47(3H,s),2.33および2.29(3H,s),2.1−4.4(17
H,m) 実施例62. 5−デオキシ−5−〔4−(キノリン−2−イル)ピペ
ラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イ
ジトール 2−ナイトレート(化合物69) 5−クロロ−1−フェニル−1H−テトラゾールの代わ
りに2−クロロキノリンを用い、加熱還流時間10時間を
20時間に変えること以外は実施例54の方法に準じて化合
物69を塩酸塩として得た(収率17%)。
融点:219℃ 元素分析:C19H22N4O5・2.6HClとして 理論値(%);C,47.42 H,5.15 N,11,64 実測値(%);C,47.40 H,5.21 N,11.74 IR(KBr)cm-1:2960(br),2360(br),1644,1276 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.47(1H,d,J=9.6Hz),8.2
9(1H,d,J=7.3Hz),7.94(1H,d,J=7.3Hz),7.79(1H,
t,J=7.3Hz),7.59(1H,d,J=9.6Hz),7.51(1H,t,J=
7.3Hz),5.45(1H,m),5.33(1H,m),4.89(1H,m),2.8
−5.0(13H,m) 実施例63. 5−デオキシ−5−〔4−(2−フェノキシエチル)ピ
ペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−
イジトール 2−ナイトレート(化合物70) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりにフ
ェノールを用い、1−ブロモ−3−クロロプロパンの代
わりに1−ブロモ−2−クロロエタンを用い1−クロロ
−2−フェノキシエタンを得(収率10%)、次いで実施
例9の方法に準じて化合物70を塩酸塩として得た(収率
48%)。
融点:198.0〜199.5℃ 元素分析:C18H25N3O6・2HClとして 理論値(%);C,47.80 H,6.02,N,9.29 実測値(%);C,47.67 H,6.13,N,9.23 IR(KBr)cm-1:2950(br),2240(br),2634,1597,1274 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.33(2H,m),6.95−7.08
(3H,m),5.42(1H,m),5.07(1H,m),4.81(1H,m),4.
42(2H,m),4.09−4.20(1H,m),4.01−4.10(2H,m),
3.88−4.01(1H,m),2.9−3.9(11H,m) 実施例64. 5−デオキシ−5−〔4−(ピリミジン−2−イル)ピ
ペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−
イジトール 2−ナイトレート(化合物71) 5−クロロ−1−フェニル−1H−テトラゾールの代わ
りに2−クロロピリミジンを用いる以外は実施例54の方
法に準じて化合物71を塩酸塩として得た(収率41%)。
融点:186〜188℃ MS(EI)m/z:337(M+) IR(KBr)cm-1:3572,3418,2675(br),2375(br),1637
(br),1282 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.46(2H,d,J=4.9Hz),6.7
8(1H,t,J=4.9Hz),5.44(1H,m),5.34(1H,m),4.86
(1H,m),2.9−5.8(13H,m) 実施例65. 5−デオキシ−5−〔4−(4−フェニルチオブチル)
ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L
−イジトール 2−ナイトレート(化合物72) 参考例7で4−メトキシチオフェノールの代わりにチ
オフェノールを用い、1−ブロモ−3−クロロプロパン
の代わりに1−ブロモ−4−クロロブタンを用い1−ク
ロロ−4−フェニルチオブタンを得(収率87%)、次い
で実施例9の方法に準じて化合物72を塩酸塩として得た
(収率64%)。
融点:195.5〜197.5℃ 元素分析:C20H29N3O5S・2HClとして 理論値(%);C,48.39 H,6.29 N,8.46 実測値(%);C,48.29 H,6.36 N,8.23 IR(KBr)cm-1:2960(br),2400(br),1648,1278 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.25−7.41(4H,m),7.19
(1H,m),5.42(1H,m),5.05(1H,m),4.80(1H,m),4.
09−4.21(1H,m),4.01−4.09(2H,m),3.86−3.99(1
H,m),3.14(2H,t,J=7.9Hz),3.05−3.80(9H,m),3.0
0(2H,t,J=7.2Hz),1.84(2H,m),1.61(2H,m) 実施例66. 5−デオキシ−5−〔4−(3−フェニルチオプロピ
ル)ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ
−D−マンニトール 2−ナイトレート(化合物95) 5−アミノ−5−デオキシ−1.4;3.6−ジアンヒドロ
−D−マンニトール 2−ナイトレート(特開昭57−58
692号公報)1.51g(7.94ミリモル)、1−ビス(クロロ
エチル)アミノ−3−フェニルチオプロパン(参考例1
8)2.84g(9.72ミリモル)、トリエチルアミン3.0ml(2
1.5ミリモル)、ヨウ化ナトリウム13.0g(86.7ミリモ
ル)およびメチルエチルケトン50mlの混合物を10時間加
熱還流した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール
=50/1)に付し、得られた生成物を実施例51の方法に準
じて塩とすることにより化合物95の塩酸塩1.00g(収率2
6%)を得た。
融点:197〜199℃ MS(EI)m/z:409(M+) IR(KBr)cm-1:2980(br),2475(br),1651,1292 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.25−7.45(4H,m),7.16−
7.27(1H,m),5.55(1H,m),4.99(1H,m),4.67(1H,
m),3.06(2H,t,J=7.2Hz),2.7−4.6(15H,m),2.03
(2H,m) 実施例67. 2−デオキシ−2−〔4−(3−フェニルチオプロピ
ル)ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ
−D−グルシトール 5−ナイトレート(化合物96) 化合物bの代わりに参考例3で得られる化合物cを用
い、1−クロロ−3−(4−メトキシフェニルチオ)プ
ロパンの代わりに1−クロロ−3−フェニルチオプロパ
ン(参考例6)を用いる以外は実施例9の方法に準じて
化合物96を塩酸塩として得た(収率70%)。
融点:198.5〜201.0℃ MS(EI)m/z:409(M+) IR(KBr)cm-1:2960(br),2440(br),1649,1280 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.26−7.44(4H,m),7.17−
7.27(1H,m),5.56(1H,m),5.00(1H,dd,J=5.3,5.3H
z),4.67(1H,m),3.06(2H,t,J=7.2Hz),3.0−4.4(1
5H,m),2.03(2H,m) 実施例68. 5−デオキシ−5−〔4−(3−フェニルチオプロピ
ル)ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ
−D−グリシトール 2−ナイトレート(化合物97) 化合物bの代わりに参考例4で得られる化合物dを用
い、1−クロロ−3−(4−メトキシフェニルチオ)プ
ロパンの代わりに1−クロロ−3−フェニルチオプロパ
ン(参考例6)を用いる以外は実施例9の方法に準じて
化合物97を塩酸塩として得た(収率80%)。
融点:204.5〜205.5℃ MS(EI)m/z:409(M+) IR(KBr)cm-1:2990(br),2350(br),1656,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.28−7.45(4H,m),7.18−
7.27(1H,m),5.48(1H,m),4.80−4.83(2H,m),4.17
−4.34(2H,m),4.03−4.12(1H,m),3.23(2H,t,J=7.
9Hz),3.06(2H,t,J=7.2Hz),2.9−4.2(10H,m),2.03
(2H,m) 実施例69. 5−〔4−〔3−(ベンズイミダゾール−1−イル)プ
ロピル〕ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;
3.6−ジアンヒドロ−D−グリシトール 2−ナイトレ
ート(化合物98) 化合物bの代わりに参考例4で得られる化合物dを用
いる以外は実施例22の方法に準じて化合物98の塩酸塩と
して得た(収率39%)。
元素分析:C20H27N5O5・2.7HCl・3.7H2Oとして 理論値(%);C,41.23 H,6.42 N,12.02 実測値(%);C,41.23 H,6.32 N,11.92 IR(KBr)cm-1:2970(br),2460(br),1638,1275 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.80(1H,s),8.14(1H,
m),7.91(1H,m),7.59−7.72(2H,m),5.49(1H,m),
4.90(1H,m),4.68(1H,m),2.8−4.5(17H,m),2.43
(2H,m) 実施例70. 5−デオキシ−5−〔4−(3−フェニルチオプロピ
ル)ホモピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒ
ドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物99) 化合物bの代わりに参考例5で得られる化合物eを用
い、1−クロロ−3−(4−メトキシフェニルチオ)プ
ロパンの代わりに1−クロロ−3−フェニルチオプロパ
ン(参考例6)を用いる以外は実施例9の方法に準じて
化合物99を塩酸塩として得た(収率53%)。
MS(EI)m/z:423(M+) IR(KBr)cm-1:2940,2580(br),1636,1276 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.28−7.46(4H,m),7.17−
7.28(1H,m),5.44(1H,m),5.20(1H,m),4.85(1H,
m),3.1−4.3(15H,m),3.05(2H,t,J=7.2Hz),2.22
(2H,m),1.99(2H,m) 実施例71. 5−デオキシ−5−〔4−(3−フェニルチオプロピ
ル)ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ
−L−イジトール(化合物101) 化合物bの代わりに参考例1で得られる化合物aを用
い、実施例1の方法に準じて化合物101の塩酸塩を得た
(収率27%)。
MS(FAB)m/z:365(M++1) IR(KBr)cm-1:3410(br),2975,2420(br),1442,1073 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):11,71(1H,br),7.29−7.45
(4H,m),7.17−7.27(1H,m),4.99(1H,m),4.36(1H,
m),3.99−4.13(2H,m),3.87(1H,m),3.15−3.82(13
H,m),3.06(2H,t,J=7.2Hz),2.01(2H,m) 実施例72. 5−デオキシ−5−〔4−(3−フェノキシプロピル)
ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L
−イジトール(化合物102) 化合物bの代わりに参考例1で得られる化合物aを用
い、実施例20の方法に準じて化合物102の塩酸塩を得た
(収率65%)。
融点:235.0〜235.5℃ 元素分析:C19H28N2O4・2HClとして 理論値(%);C,54,16 H,7.18 N,6.65 実測値(%);C,54.12 H,7.14 N,6.80 IR(KBr)cm-1:3430(br),2976(br),2440(br),160
1,1496,1250,1071 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):11,40(1H,br),7.30(2H,
t,J=8.1Hz),6.87−7.03(3H,m),5.01(1H,m),4.37
(1H,m),3.98−4.16(2H,m),3.89(1H,m),3.05−4.8
5(15H,m),2.20(2H,m) 実施例73. 5−〔4−(ベンゾオキサゾール−2−イル)ピペラジ
ン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.6−ジアンヒド
ロ−L−イジトール(化合物103) 化合物bの代わりに参考例1で得られる化合物aを用
い、実施例53の方法に準じて化合物103の塩酸塩を得た
(収率80%)。
融点:224.2〜225.8℃ MS(EI)m/z:331(M+) IR(KBr)cm-1:3350(br),2420(br),1695,1682,163
4,1086 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):12.50(1H,br),7.47(1H,
d,J=7.6Hz),7.37(1H,d,J=7.2Hz),7.21(1H,dd,J=
7.6,7.2Hz),7.09(1H,dd,J=7.6,7.2Hz),5.20(1H,
m),3.0−4.8(15H,m) 実施例74. 5−デオキシ−5−〔4−(1−フェニル−1H−テトラ
ゾール−5−イル)ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6
−ジアンヒドロ−L−イジトール(化合物104) 化合物bの代わりに参考例1で得られる化合物aを用
い、実施例54の方法に準じて化合物104の塩酸塩を得た
(収率58%)。
MS(EI)m/z:358(M+) IR(KBr)cm-1:3400(br),2938(br),2580(br),155
8,1071 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):12.37(1H,br),7.50−7.81
(5H,m),5.13(1H,m),4.36(1H,m),3.0−4.6(14H,
m) 実施例75. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(3,4,5−トリメトキ
シフェノキシ)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.
4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール(化合物105) 化合物bの代わりに参考例1で得られる化合物aを用
い、実施例45の方法に準じて化合物105の塩酸塩を得た
(収率51%)。
融点:227〜228℃ MS(EI)m/z:438(M+) IR(KBr)cm-1:3430(br),2960(br),2440(br),159
2,1504,1228,1121 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):11.81(1H,br),6.26(2H,
s),4.99(1H,m),4.37(1H,m),397−4.16(4H,m),3.
76(6H,s),3.58(3H,s),3.00−3.95(14H,m),2.17
(2H,m) 実施例76. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(3,5−ジメトキシフ
ェノキシ)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−L−イジトール(化合物106) 化合物bの代わりに参考例1で得られる化合物aを用
い、実施例46の方法に準じて化合物106の塩酸塩を得た
(収率74%)。
融点:222〜225℃ 元素分析:C21H32N2O7・2HClとして 理論値(%);C,52.39 H,7.12 N,5.82 実測値(%);C,52.21 H,7.21 N,6.00 IR(KBr)cm-1:3434(br),2950(br),2440(br),160
4,1208,1155,1071 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):11.83(1H,br),6.11(3H,
s),5.00(1H,m),4.37(1H,m),3.97−4.19(4H,m),
3.71(6H,s),3.05−3.95(14H,m),2.17(2H,m) 実施例77. 5−〔4−〔4−シアノ−5−メチル−4−(3,4,5−
トリメトキシフェニル)ヘキシル〕ピペラジン−1−イ
ル〕−5−デオキシ−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イ
ジトール(化合物(107) 化合物bの代わりに参考例1で得られる化合物aを用
い、実施例59の方法に準じて化合物107の塩酸塩を得た
(収率98%)。
融点:85〜88℃ MS(EI)m/z:503(M+) IR(KBr)cm-1:3400(br),2960(br),2410(br),159
0,1512,1252,1121 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):11.31(1H,br),6.68(2H,
s),4.95(1H,m),4.33(1H,m),3.82(6H,s),3.68(3
H,s),2.85−4.70(16H,m),2.02−2.33(3H,m),1.63
(1H,m),1.35(1H,m),1.12(3H,d,J=6.5Hz),0.72
(3H,d,J=6.5Hz) 実施例78. 5−デオキシ−5−〔4−(2−フェノキシエチル)ピ
ペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−
イジトール(化合物108) 化合物bの代わりに参考例1で得られる化合物aを用
い、実施例63の方法に準じて化合物108の塩酸塩を得た
(収率48%)。
融点:199.0〜199.5℃ MS(EI)m/z:334(M+) IR(KBr)cm-1:3288(br),2954(br),2570(br),159
8,1494,1455,1245,1087 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):11.92(1H,br),7.20−7.43
(2H,m),6.88−7.11(3H,m),5.01(1H,m),4.30−4.5
0(3H,m),3.0−4.8(16H,m) 実施例79. 5−デオキシ−5−〔4−〔3−(3,5−ジメチルフェ
ノキシ)プロピル〕ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6
−ジアンヒドロ−L−イジトール(化合物109) 化合物bの代わりに参考例1で得られる化合物aを用
い、実施例47の方法に準じて化合物109の塩酸塩を得た
(収率80%)。
融点:242℃ 元素分析:C21H32N2O4・2HClとして 理論値(%);C,56.12 H,7.63 N,6.23 実測値(%);C,56.12 H,7.81 N,6.05 IR(KBr)cm-1:3434(br),2950(br),2450(br),159
5,1323,1298,1169,1070 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):11.81(1H,br),6.58(1H,
s),6.56(2H,s),5.00(1H,m),4.37(1H,m),3.94−
4.12(4H,m),3.81−3.94(1H,m),3.0−3.9(13H,m),
2.23(6H,s),2.17(2H,m) 実施例80. 5−デオキシ−5−〔4−(2−メトキシフェニル)ピ
ペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−
イジトール(化合物110) 化合物bの代わりに参考例1で得られる化合物aを用
い、実施例58の方法に準じて化合物110の塩酸塩を得た
(収率5%)。
融点:209.0〜210.5℃ MS(EI)m/z:320(M+) IR(KBr)cm-1:3416(br),2994(br),2370(br),160
7,1457,1265,1063 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):12.18(1H,br),6.87−7.08
(4H,m),5.21(1H,m),4.40(1H,m),3.95−4.20(3H,
m),3.80(3H,s),2.95−3.90(11H,m) 実施例81. 5−デオキシ−5−〔4−(2,3,4−トリメトキシベン
ジル)ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒド
ロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物73) 濃塩酸10mlの中に0℃で撹拌下2,3,4−トリメトキシ
ベンジルアルコール5.0g(4.34ミリモル)を滴下し、さ
らに0℃で5分間撹拌した。反応終了後、水を加え、ジ
エチルエーテルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、溶媒を減圧下に留去し、2,3,4−トリメトキシベン
ジルクロライド 4.80gを粗生成物として得た。
上記の2,3,4−トリメトキシベンジルクロライドの粗
生成物2.44g、参考例2で得られる化合物b1.73g(6.67
ミリモル)およびメチルエチルケトン50mlの混合物を室
温で4日間撹拌した。減圧濃縮後、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下に留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロ
ロホルム/メタノール=50/1)で精製し、化合物73 0.
56g(収率 21%)を得た。
MS(EI)m/z:439(M+) IR(ヌジョール)cm-1:1648 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):6.95(1H,d,J=8.6Hz),6.7
5(1H,d,J=8.6Hz),5.35(1H,m),4.62(2H,m),3.90
〜4.05(3H,m),3.77(6H,s),3.73(3H,s),3.56(1H,
m),2.79(1H,m),2.15〜3.90(10H,m) 実施例82. 5−〔4−(5−クロロベンゾチアゾール−2−イル)
ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.6−ジ
アンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合
物74) 水素化ナトリウム0.24g(10.00ミリモル)のジメチル
ホルムアミド(DMF)溶液10mlに氷冷撹拌下5−クロロ
−2−メルカプトベンゾチアゾール2.00g(9.92ミリモ
ル)を少量ずつ加えた。これをヨードメタン0.62ml(9.
96ミリモル)のDMF溶液20mlに氷冷撹拌下滴下し、さら
に、氷冷下で30分間撹拌した。減圧濃縮後、飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下に留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒;クロロホルム/メタノール=100/1)で精製し、
5−クロロ−2−メチルチオベンゾチアゾール2.10g
(収率 98%)を得た。
上記化合物1.80g(8.34ミリモル)、過マンガン酸カ
リウム1.80g(11.39ミリモル)及び50%酢酸水溶液45ml
の混合物を室温で1時間撹拌した。反応終了後、30.0〜
35.5%過酸化水素水を氷冷撹拌下色が消えるまで滴下
し、さらにチオ硫酸ナトリウム水溶液を加えた。この溶
液をクロロホルムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
させ、溶媒を減圧下に留去し、5−クロロ−2−メタン
スルホニルベンゾチアゾール2.05g(収率100%)を得
た。
上記化合物1.64g(6.62ミリモル)、参考例2で得ら
れる化合物b 2.57g (9.91ミリモル)およびアセト
ニトリル40mlの混合物を20時間加熱還流した。反応液を
減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=100/1)で
精製し、化合物74を得た。
化合物74にクロロホルムを加え溶解させ、飽和塩酸塩
エチル溶液を加えた。次いで冷ジエチルエーテル中に注
ぎ析出する結晶を取乾燥させて化合物74の塩酸塩0.61
g(収率 11%)を得た。
MS(EI)m/z:426(M+) IR(KBr)cm-1:2954(br),2660(br),2160(br),163
9,1280 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.87(1H,d,J=8.4Hz),7.5
6(1H,d,J=2.0Hz),7.18(1H,dd,J=8.4Hz,2.0Hz),5.
45(1H,m),5.34(1H,m),3.15〜5.20(14H,m) 実施例83. 5−デオキシ−5−〔4−(ピリド〔3,2−d〕チアゾ
ール−2−イル)ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−
ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化
合物75) 3−アミノ−2−クロロピリジン6.43g(50.0ミリモ
ル)、二硫化水素50ml、およびDMF50mlの混合物を6日
間加熱還流した。過剰の二硫化炭素を減圧留去後、氷水
300ml中に撹拌下注入し、析出する結晶を取乾燥させ
てピリド〔3,2−d〕チアゾリン−2−チオン7.57g(収
率90%)を得た。
その後は、5−クロロ−2−メルカプトベンゾチアゾ
ールの代わりに、ピリド〔3,2−d〕チアゾリン−2−
チオンを用いる以外は実施例82と同様の操作を行い、化
合物75を塩酸塩として得た(収率 93%,94%,21%)。
融点;166〜170℃ MS(EI)m/z:393(M+) IR(KBr)cm-1:2940(br),2510(br),1642,1552,1274 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.24(1H,d,J=4.8Hz),7.8
7(1H,d,J=8.2Hz),7.39(1H,dd,J=8.2Hz,4.8Hz),5.
45(1H,m),5.35(1H,m),3.1〜5.1(14H,m) 実施例84. 5−〔4−(ベンズイミダゾール−2−イル)ピペラジ
ン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.6−ジアンヒド
ロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物76) 参考例2で得られる化合物b1.50g(5.79ミリモル)、
2−クロロベンズイミダゾール(特開昭55−149263号公
報)0.89g(5.83ミリモル)およびn−ブタノール40ml
の混合物を10時間加熱還流した。減圧濃縮後、飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下に留去し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出
溶媒;クロロホルム/メタノール=20/1)で精製し、化
合物76を得た。
これにクロロホルム加え溶解させ、さらに飽和塩酸−
酢酸エチル溶液を加えた。これを冷ジエチルエーテルに
注ぎ析出する結晶を取乾燥させて化合物76を塩酸塩と
して0.94g(収率 34%)を得た。
融点:223〜227℃ MS(EI)m/z:375(M+) IR(KBr)cm-1:2950(br),1647,1281 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):13.81(1H,br),7.44(2H,
m),7.30(2H,m),5.44(1H,m),5.20(1H,m),4.85(2
H,m),2.6〜4.5(13H,m) 実施例85. 5−〔4−(2−クロロ−4−フェニルチアゾール−5
−イル)ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;
3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレー
ト(化合物77) 塩化スルフリル13.0mlの中に室温で撹拌下2−メルカ
プト−4−フェニルチアゾール2.50g(12.9ミリモル)
を加え、さらに室温で30分間撹拌した。反応終了後、氷
冷撹拌下水を徐々に加え、塩化メチレンで抽出した。塩
化メチレン層を水で洗浄し、次いで無水硫酸ナトリウム
で乾燥させ、溶媒を減圧下に留去後、乾燥させて2,5−
ジクロロ−4−フェニルチアゾールを粗生成物として得
た。
上記の粗生成物、参考例2で得られる化合物b3.34g
(12.9ミリモル)、トリエチルアミン1.80ml(12.9ミリ
モル)およびアセトニトリル30mlの混合物を15時間加熱
還流した。減圧濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
を加え、クロロホルムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥させ、溶媒を減圧下に留去した。残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム)
で精製し化合物77を得た。
これにクロロホルムを加え溶解させ、さらに飽和塩酸
酢酸エチル溶液を加えた。これを冷ジエチルエーテルに
注ぎ析出する結晶を取乾燥させて化合物77を塩酸塩と
して2.38g(収率 33%)を得た。
融点:125.0〜125.5℃ MS(EI)m/z:452(M+) IR(KBr)cm-1:2928(br),2360(br),1643,1363,127
7,1176 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.96(2H,m),7.45〜7.63
(3H,m),5.43(1H,m),5.18(1H,m),4.81(1H,m),3.
05〜4.25(13H,m) 実施例86. 5−〔4−(4−アミノ−6,7−ジメトキシキナゾリン
−2−イル)ピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−
1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイト
レート(化合物78) 参考例2で得られる化合物b1.00g(3.87ミリモル)、
4−アミノ−2−クロロ−6,7−ジメトキシキナゾリン
0.95g(3.96ミリモル)、トリエチルアミン0.53ml(3.8
7ミリモル)、およびn−ブタノール30mlの混合物を3
時間加熱還流した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタ
ノール=20/1)で精製し、化合物78を得た。
これにクロロホルムを加え溶解させ、さらに飽和塩酸
−酢酸エチル溶液を加えた。これを冷ジエチルエーテル
に注ぎ析出する結晶を取乾燥させて化合物78塩酸塩と
して1.35g(収率 59%)を得た。
融点;253〜261℃ MS(FAB)m/z:463(M++1) IR(KBr)cm-1:3170(br),2570(br),1640,1595,1276 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.04(1H,brs),8.74(1H,b
rs),7.80(1H,s),7.68(1H,s),5.45(1H,m),5.30
(1H,m),4.87(1H,m),3.88(3H,s),3.86(3H,s),3.
0〜4.3(13H,m) 実施例87. 5−〔4−(4−アミノ−6,7,8−トリメトキシキナゾ
リン−2−イル)ピペラジン−1−イル〕−5−デオキ
シ−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナ
イトレート(化合物79) 3,4,5−トリメトキシアントラニル酸4.94g(21.7ミリ
モル)および尿素15.15g(249.8ミリモル)の混合物を1
45℃で1時間加熱撹拌した。冷却後、水を加え沸点で加
熱撹拌し、得られた固体を取乾燥させて6,7,8−トリ
メトキシキナゾリン−2,4−ジオン2.47g(収率45%)を
得た。
NMR(DMSO−d6)δ(ppm):11.18(1H,brs),10.57(1
H,brs),7.18(1H,s),3.88(3H,s),3.84(3H,s),3.8
1(3H,s) 上記化合物2.17g(8.60ミリモル)、N,N−ジメチルア
ニリン0.69ml(5.47ミリモル)およびオキシ塩化リン7.
3mlの混合物を1時間30分加熱還流した。冷却後、この
溶液を氷水55mlに注ぎ撹拌し、析出する固体を取乾燥
させて2,4−ジクロロ−6,7,8−トリメトキシキナゾリン
2.17g(収率 87%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):7.22(1H,s),4.14(3H,s),4.
13(3H,s),4.04(3H,s) 上記化合物2.17g(7.51ミリモル)、25〜28%アンモ
ニア水溶液50mlおよびジオキサン50mlの混合物を室温で
1時間30分撹拌した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メ
タノール=40/1)で精製し、4−アミノ−2−クロロ−
6,7,8−トリメトキシキナゾリン1.61g(収率 84%)を
得た。
NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.06(2H,brs),7.47(1H,
s),3.94(3H,s),3.89(6H,s) その後は4−アミノ−2−クロロ−6,7−ジメトキシ
キナゾリンの代わりに4−アミノ−2−クロロ−6,7,8
−トリメトキシキナゾリンを用いることと加熱還流時間
3時間を6時間に変えること以外は実施例86と同様の操
作を行い化合物79を塩酸塩として得た(収率 45%)。
融点;104〜105℃ MS(EI)m/z:492(M+) IR(KBr)cm-1:2570(br),1653,1633,1589,1471,1277 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.01(2H,brs),7.74(1H,
s),5.45(1H,m),5.28(1H,m),4.86(1H,m),3.96(3
H,s),3.95(3H,s),3.91(3H,s),2.90〜4.35(13H,
m) 実施例88. 5−デオキシ−5〔4−(ピリジン−3−イル)カルボ
ニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ
−L−イジトール 2−ナイトレート塩酸塩(化合物80
Sa) ニコチン酸0.74g(5.61ミリモル)、トリエチルアミ
ン1.56ml(11.2ミリモル)および2−ブタノールとアセ
トニトリルの混合溶媒(5/1)12mlの混合物を0℃で撹
拌し、これにクロロギ酸イソブチル0.74ml(5.64ミリモ
ル)の2−ブタノールとアセトニトリルの混合溶媒(5/
1)溶液1.6mlを滴下し、さらに0℃で5分間撹拌した。
これに参考例2で得られる化合物b 1.45g(5.59ミリ
モル)の2−ブタノールとアセトニトリルの混合溶媒
(5/1)溶液6mlを滴下し、0℃で2時間撹拌した。減圧
濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=50/1)で精製
し、化合物80を得た。
これにクロロホルムを加え溶解させ、さらに飽和塩酸
−メタノール溶液を加えた。これを冷ジエチルエーテル
に注ぎ析出する結晶を取乾燥させて化合物80Saを1.00
g(収率41%)を得た。
融点;176.0〜180.0℃ MS(EI)m/z:364(M+) IR(KBr)cm-1:1643,1440,1280 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.89(1H,s),8.84(1H,d,J
=5.3Hz),8.27(1H,d,J=7.9Hz),7.82(1H,dd,J=7.9
Hz,5.3Hz),5.45(1H,m),5.34(1H,m),4.86(1H,m),
4.27(1H,m),4.17(1H,m),4.07(2H,m),3.94(1H,
m),3.10〜5.25(8H,m) 実施例89. 5−デオキシ−5−〔4−(ピリジン−2−イル)カル
ボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒド
ロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物81) ピコリン酸0.80g(6.50ミリモル)および塩化メチレ
ン8mlの混合物を0℃で撹拌し、これにピリジン1.1ml
(13.60ミリモル)および塩化チオニル0.47ml(6.48m
l)を順次滴下し、さらに0℃で30分間撹拌した(溶液
)。
参考例2で得られる化合物b 1.59g(6.13ミリモ
ル)およびアセトニトリル15mlの混合物を0℃で撹拌
し、これに溶液を滴下し、さらに0℃で1時間撹拌し
た。減圧濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、クロロホルムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
させ、溶媒を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタ
ノール=40/1)で精製し化合物81を得た。
これにクロロホルムを加え溶解させ、さらに飽和塩酸
−酢酸エチル溶液を加えた。これを冷ジエチルエーテル
に注ぎ析出する結晶を取乾燥させて化合物81を塩酸塩
として0.95g(収率 35%)を得た。
融点;168〜169℃ MS(EI)m/z:364(M+) IR(KBr)cm-1:1652,1455,1279 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.63(1H,d,J=5.6Hz),8.0
0(1H,dd,J=7.9Hz,7.8Hz),7.71(1H,d,J=7.8Hz),7.
56(1H,dd,J=7.9Hz,5.6Hz),5.44(1H,m),5.32(1H,
m),4.85(1H,m),3.0〜4.8(13H,m) 実施例90. 5−デオキシ−5−〔4−(ピリジン−4−イル)カル
ボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒド
ロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物82) ピコチン酸の代わりにイソニチコン酸を用いる以外は
実施例89と同様の操作を行い、化合物82を塩酸塩として
得た(収率 24%)。
融点;164〜168℃ MS(EI)m/z:364(M+) IR(KBr)cm-1:1646,1438,1280 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.92(2H,d,J=6.3Hz),7.9
0(2H,d,J=6.3Hz),5.45(1H,m),5.34(1H,m),4.95
(1H,m),4.27(1H,m),4.16(1H,m),4.07(2H,m),3.
93(1H,m),3.05〜5.25(8H,m) 実施例91. 5−デオキシ−5−〔4−(フラン−2−イル)カルボ
ニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ
−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物83) 溶液の代わりに、2−フロイルクロライド(1当
量)を用いることとその前にトリエチルアミン(1当
量)を加えること以外は実施例89と同様の操作を行い化
合物83を塩酸塩として得た(収率 31%)。
融点;183〜185℃ MS(EI)m/z:353(M+) IR(KBr)cm-1:1644,1629,1480,1426,1297,1276 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.87(1H,m),7.10(1H,
m),6.65(1H,m),5.44(1H,m),5.25(1H,m),4.84(1
H,m),2.90〜4.70(13H,m) 実施例92. 5−(4−ベンゾイルピペラジン−1−イル)−5−デ
オキシ−1.4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2
−ナイトレート(化合物84) 溶液の代わりにベンゾイルクロライド(1等量)を
用いることとその前にトリエチルアミン(1等量)を加
えることと撹拌時間1時間を30分間に変える以外は実施
例89と同様の操作を行い化合物84を塩酸塩として得た
(収率85%)。
MS(EI)m/z:363(M+) IR(KBr)cm-1:1645,1630,1424,1285 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.47(5H,s),5.44(1H,
m),5.27(1H,m),4.85(1H,m),4.10〜4.30(2H,m),
4.07(2H,m),2.95〜4.05(9H,m) 実施例93. 5−〔4−(2−クロロピリジン−3−イル)カルボニ
ルピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.6−
ジアンヒドロ−L−イジトール2−ナイトレート(化合
物85) ピコリン酸の代わりに2−クロロニコチン酸を用いる
ことと撹拌時間1時間を3時間30分に変えること以外は
実施例89と同様の操作を行い化合物85を塩酸塩として得
た(収率 73%)。
MS(EI)m/z:393(M+) IR(KBr)cm-1:2300(br),1642,1615,1434,1406,1300,
1283 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.51(1H,d,J=4.9Hz),7.9
8(1H,d,J=7.6Hz),7.56(1H,dd,J=7.6Hz,4.9Hz),5.
44(1H,m),5.27(1H,m),4.83(1H,m),4.17(2H,m),
4.07(2H,m),2.90〜4.05(9H,m) 実施例94. 5−デオキシ−5−〔4−(ピラジン−2−イル)カル
ボニルピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物86) ピコリン酸の代わりにピペラジンカルボン酸を用いる
以外は実施例89と同様の操作を行い化合物86を塩酸塩と
して得た(収率 91%)。
融点;164℃ 元素分析:C15H19N5O6・1.8HClとして 理論値(%);C,41.80 H,4.86 N,16.25 実測値(%);C,42.02 H,5.11 N,15.97 IR(KBr)cm-1:2440(br),1667,1643,1428,1279 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.91(1H,s),8.79(1H,d,J
=2.6Hz),8.69(1H,d,J=2.6Hz),5.44(1H,m),5.27
(1H,m),4.84(1H,m),4.17(2H,m),4.06(2H,m),2.
85〜4.05(9H,m) 実施例95. 5−デオキシ−5−〔4−(2,3,4−トリメトキシベン
ゾイル)ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒ
ドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物87) ピコリン酸の代わりに2,3,4−トリメトキシ安息香酸
を用いることと撹拌時間1時間を2時間に変えること以
外は実施例89と同様の操作を行い化合物87を塩酸塩とし
て得た(収率 42%)。
融点;152.0〜152.5℃ MS(EI)m/z:453(M+) IR(KBr)cm-1:2350(br),1644,1598,1466,1429,1292,
1275,1096 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.00(1H,d,J=8.6Hz),6.8
7(1H,d,J=8.6Hz),5.43(1H,m),5.24(1H,m),4.82
(1H,m),4.10〜4.25(2H,m),4.06(2H,m),3.83(3H,
s),3.79(3H,s),3.77(3H,s),2.85〜4.00(9H,m) 実施例96. 5−デオキシ−5−〔4−(3,4,5−トリメトキシベン
ゾイル)ピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒ
ドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物88) ピコリン酸の代わりに、3,4,5−トリメトキシ安息香
酸を用いることと撹拌時間1時間を2時間に変えること
以外は実施例89と同様の操作を行い化合物88を塩酸塩と
して得た(収率 41%)。
MS(EI)m/z:453(M+) IR(KBr)cm-1:1642,1584,1463,1417,1278,1125 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):6.75(2H,s),5.44(1H,
m),5.28(1H,m),4.84(1H,m),4.10〜4.30(2H,m),
4.07(2H,m),3.81(6H,s),3.70(3H,s),2.95〜4.00
(9H,m) 実施例97. 5−〔4−(6−クロロピリジン−3−イル)カルボニ
ルピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.6−
ジアンヒドロ−L−イジトール2−ナイトレート(化合
物89) ピコリン酸の代わりに6−クロロニコチン酸を用いる
ことと撹拌時間1時間を2時間に変えること以外は実施
例89と同様の操作を行い化合物89を塩酸塩として得た
(収率 64%)。
融点;145〜146℃ MS(EI)m/z:398(M+) IR(KBr)cm-1:1654,1639,1433,1279 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.54(1H,s),7.98(1H,d,J
=8.3Hz),7.64(1H,d,J=8.3Hz),5.45(1H,m),5.30
(1H,m),4.86(1H,m),4.24(1H,m),4.16(1H,m),4.
07(2H,m),2.95〜4.95(9H,m) 実施例98. 5−〔4−(5−ブロモピリジン−3−イル)カルボニ
ルピペラジン−1−イル〕−5−デオキシ−1.4;3.6−
ジアンヒドロ−L−イジトール2−ナイトレート(化合
物90) ピコリン酸の代わりに5−ブロモニコチン酸を用いる
ことと撹拌時間1時間を4時間に変えること以外は実施
例89と同様の操作を行い、化合物90を塩酸塩として得た
(収率 79%)。
融点;138.5〜139.0℃ MS(EI)m/z:442(M+) IR(KBr)cm-1:2580(br),1653,1643,1439,1280 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.82(1H,s),8.67(1H,
s),8.19(1H,s),5.45(1H,m),5.32(1H,m),4.86(1
H,m),2.95〜4.65(13H,m) 実施例99. 5−デオキシ−5−〔4−(2−メチルピリジン−3−
イル)カルボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−
ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化
合物91) ピコリン酸の代わりに2−メチルニコチン酸を用いる
ことと撹拌時間1時間を4時間に変えること以外は実施
例89と同様の操作を行い、化合物91を塩酸塩として得た
(収率 84%)。
融点;188〜189℃ MS(EI)m/z:378(M+) IR(KBr)cm-1:1651,1641,1441,1281 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.75(1H,d,J=5.6Hz),8.3
5(1H,d,J=7.8Hz),7.79(1H,dd,J=7.8Hz,5.6Hz),5.
45(1H,m),5.33(1H,m),4.85(1H,m),4.24(1H,m),
4.17(1H,m),4.07(2H,m),3.93(1H,m),3.00〜5.15
(8H,m),264(3H,s) 実施例100. 5−デオキシ−5−〔4−(キノリン−3−イル)カル
ボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒド
ロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物92) ピコリン酸の代わりに3−キノリンカルボン酸を用い
ることと撹拌時間1時間を4時間に変えること以外は実
施例89と同様の操作を行い、化合物92を塩酸塩として得
た(収率 83%)。
融点;191〜192℃ MS(EI)m/z:414(M+) IR(KBr)cm-1:2570(br),1641,1439,1279 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.13(1H,s),8.79(1H,
s),8.13〜8.28(2H,m),7.98(1H,m),7.80(1H,m),
5.46(1H,m),5.35(1H,m),4.87(1H,m),4.29(1H,
m),4.18(1H,m),4.08(2H,m),3.96(1H,m),3.10〜
5.20(8H,m) 実施例101. 5−デオキシ−5−〔4−(6−メチルピリジン−3−
イル)カルボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−
ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化
合物93) ピコリン酸の代わりに6−メチルニコチン酸を用いる
以外は実施例89と同様の操作を行い、化合物93を塩酸塩
として得た(収率 85%)。
融点;166〜168℃ MS(EI)m/z:378(M+) IR(KBr)cm-1:1651,1641,1439,1280 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.80(1H,s),8.24(1H,d,J
=7.7Hz),7.75(1H,d,J=7.7Hz),5.45(1H,m),5.32
(1H,m),4.86(1H,m),3.0〜4.8(13H,m),2.69(3H,
s) 実施例102. 5−デオキシ−5−〔4−(チオフェン−3−イル)カ
ルボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒ
ドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物94) ピコリン酸の代わりに3−チオフェンカルボン酸を用
いることと撹拌時間1時間を2時間を変えること以外は
実施例89と同様の操作を行い化合物93を塩酸塩として得
た(収率 56%)。
融点;198〜200℃ MS(EI)m/z:369(M+) IR(KBr)cm-1:1645,1631,1428,1284 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.88(1H,s),7.64(1H,d,J
=5.0Hz),7.25(1H,d,J=5.0Hz),5.44(1H,m),5.26
(1H,m),4.85(1H,m),2.8〜4.6(13H,m) 実施例103 5−デオキシ−5−〔4−(チオフェン−2−イル)カ
ルボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒ
ドロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物11
1) 参考例2で得られた化合物b 1.59g(6.13ミリモ
ル)およびアセトニトリル15mlの混合物を0℃で撹拌
し、トリエチルアミン0.86ml(6.17ミリモル)を加えた
後、2−テノイルクロライド0.90g(6.14ミリモル)を
滴下し、さらに0℃で30分間撹拌した。減圧濃縮後、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽
出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下に
留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=40/1)で精製
し化合物111を得た。
この化合物111から実施例89と同様の方法で化合物111
の塩酸塩1.74g(収率 70%)を得た。
融点;180〜196℃ MS(EI)m/z:369(M+) IR(KBr)cm-1:1642,1628,1426,1291 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.80(1H,d,J=5.1Hz),7.5
0(1H,d,J=3.7Hz),7.15(1H,dd,J=5.1Hz,3.7Hz),5.
44(1H,m),5.26(1H,m),4.85(1H,m),2.9〜4.7(13
H,m) 実施例104 5−デオキシ−5−〔4−(フラン−3−イル)カルボ
ニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒドロ
−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物112) ピコリン酸の代わりに3−フランカルボン酸を用いる
以外は実施例89の方法に準じて化合物112を塩酸塩とし
て得た(収率 50%)。
融点;213〜217℃ MS(EI)m/z:353(M+) IR(KBr)cm-1:1645,1633,1424,1285 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.10(1H,s),7.76(1H,
m),6.70(1H,m),5.44(1H,m),5.28(1H,m),4.85(1
H,m),2.8〜4.7(13H,m) 実施例105 5−デオキシ−5−〔4−(ピリジン−3−イル)カル
ボニルピペラジン N1−オキサイド−1−イル〕−1.4;
3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレー
ト(化合物113) 実施例88で得られる化合物80 0.80g(2.20ミリモ
ル)、m−クロロ過安息香酸0.38g(2.20ミリモル)、
塩化メチレン26mlおよび飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
26mlの混合物を0℃で2時間撹拌した。反応終了後、ク
ロロホルムで抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒
を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=5/
1)に付し、得られた生成物をクロロホルムに溶解し、
塩化水素を飽和したメタノール溶液を加えた。この溶液
を冷酢酸エチル中に注ぎ析出する結晶を取乾燥させて
化合物113の塩酸塩0.92g(収率 100%)を得た。
融点;79.5〜82.0℃ MS(FAB)m/z:381(M++1) IR(KBr)cm-1:1658,1641,1443,1277,1090,855 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.89(1H,s),8.83(1H,d,J
=5.5Hz),8.24(1H,d,J=7.6Hz),7.79(1H,m),5.55
(1H,m),5.48(1H,m),4.89(1H,m),3.2〜5.2(13H,
m) 実施例106 5−デオキシ−5−〔4−(6−ヒドロキシピリジン−
3−イル)カルボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物114) ニコチン酸の代わりに6−ヒドロキシニコチン酸を用
い、撹拌時間2時間を5時間に、および溶出溶媒の組成
を(クロロホルム/メタノール=20/1)に変えること以
外は実施例88の方法に準じて化合物114を塩酸塩として
得た(収率10%)。
融点;185.0〜187.0℃ MS(FAB)m/z:381(M++1) IR(KBr)cm-1:3420(br),1673,1634,1446,1281 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.66(1H,s),7.53(1H,d,J
=9.5Hz),6.37(1H,d,J=9.5Hz),5.45(1H,m),5.30
(1H,m),4.85(1H,m),2.8〜4.6(13H,m) 実施例107 5−デオキシ−5−〔4−(2−ヒドロキシピリジン−
3−イル)カルボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物115) ニコチン酸の代わりに2−ヒドロキシニコチン酸を用
い、撹拌時間2時間を4時間に、および溶出溶媒の組成
を(クロロホルム/メタノール=20/1)に変えること以
外は実施例88の方法に準じて化合物115を塩酸塩として
得た(収率32%)。
MS(FAB)m/z:381(M++1) IR(KBr)cm-1:3430(br),1726,1670,1640,1280 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.52(1H,brs),7.60(1H,
d,J=6.8Hz),7.53(1H,d,J=6.5Hz),6.30(1H,m),5.
43(1H,m),5.28(1H,m),4.83(1H,m),2.7〜4.7(13
H,m) 実施例108 5−デオキシ−5−〔4−(2−メチルチアゾール−4
−イル)カルボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6
−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物116) ピコリン酸の代わりに2−メチルチアゾール−4−カ
ルボン酸(EP−A−300400)を用いる以外は実施例89の
方法に準じて化合物116を塩酸塩として得た(収率 29
%)。
融点;87.0〜88.0℃ MS(EI)m/z:384(M+) IR(KBr)cm-1:1658,1642,1436,1277,846 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.06(1H,s),5.44(1H,
m),5.31(1H,m),4.85(1H,m),2.9〜5.0(13H,m),2.
70(3H,s) 実施例109 5−デオキシ−5−〔4−(ピリジン−3−イル)カル
ボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒド
ロ−L−イジトール 2−ナイトレート(化合物80) 実施例88で得られる化合物80Saを遊離体とし、これを
イソプロピルアルコールで2度再結晶し、取乾燥させ
て化合物80を得た。
▲〔α〕15℃ 589▼=+229.46(c=0.998,アセトン) 融点;134.2〜135.3℃ 元素分析:C16H20N4O6 理論値(%);C,52.74 H,5.53 N,15.38 実測値(%);C,52.73 H,5.54 N,15.32 IR(KBr)cm-1:1656,1636,1616,1450,1273,1008,876 NMR(CDCl3)δ(ppm):8.63〜8.76(2H,m),7.76(1H,
d,J=7.7Hz),7.37(1H,dd,J=7.7Hz,4.8Hz),5.32(1
H,m),4.70(1H,m),4.56(1H,m),3.95〜4.20(3H,
m),3.71(1H,m),3.3〜4.0(4H,m),2.93(1H,m),2.2
〜2.8(4H,m) MS(EI)m/z:364(M+) 実施例110 5−デオキシ−5−〔4−(ピリジン−3−イル)カル
ボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒド
ロ−L−イジトール(化合物117) ニコチン酸0.80g(6.50ミリモル)および塩化メチレ
ン8mlの混合物を0℃で撹拌し、これにピリジン1.1ml
(13.60ミリモル)および塩化チオニル0.47ml(6.48ミ
リモル)を順次滴下し、さらに0℃で30分間撹拌した
(溶液′)。
参考例1で得られる化合物a 1.59g(6.13ミリモ
ル)およびアセトニトリル15mlの混合物を0℃で撹拌
し、これに溶液′を滴下し、さらに室温で1日撹拌し
た。減圧濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、クロロホルムで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥
させ、溶媒を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタ
ノール=5/1)で精製し目的化合物を得た。
これにイソプロピルアルコールを加え加熱溶解させ、
これをn−ヘキサンに注ぎ析出する結晶を取乾燥させ
て化合物117 0.56g(収率 25%)を得た。
融点;140.5〜141.0℃ MS(EI)m/z:319(M+) IR(KBr)cm-1:3410(br),1622,1593,1440,1295,1264,
1074,1044 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.64(1H,d,J=4.9Hz),8.6
0(1H,s),7.82(1H,d,J=8.1Hz),7.47(1H,m),5.09
(1H,m),4.57(1H,m),4.22(1H,m),4.03(1H,m),3.
88(1H,m),3.70(1H,m),2.2〜3.8(11H,m) 実施例111 5−デオキシ−5−〔4−(ピリジン−3−イル)カル
ボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒド
ロ−D−グルシトール 2−ナイトレート(化合物11
8) ピコリン酸の代わりにニコチン酸を用い、化合物bの
代わりに参考例4で得られる化合物dを用いる以外は実
施例89の方法に準じて化合物118の粗生成物を得た。こ
れをイソプロピルアルコール/n−ヘキサン系で再結晶
し、取乾燥させて化合物118を得た(収率 60%)。
融点;162.0〜164.0℃ 元素分析;C16H20N4O6 理論値(%);C,52.74 H,5.53 N,15.38 実測値(%);C,52.98 H,5.76 N,15.22 IR(KBr)cm-1:1626,1589,1443,1274,1009,861 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):8.50〜8.65(2H,m),7.76
(1H,d,J=7.9Hz),7.37(1H,m),5.35(1H,m),4.70
(1H,m),4.63(1H,m),4.30(1H,m),4.11(1H,m),4.
01(1H,m),3.72(1H,m),2.84(1H,m),2.2〜4.0(8H,
m) 実施例112 2−デオキシ−2−〔4−(ピリジン−3−イル)カル
ボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6−ジアンヒド
ロ−D−グルシトール 5−ナイトレート(化合物11
9) ピコリン酸の代わりにニコチン酸を用い、化合物bの
代わりに参考例3で得られる化合物cを用いる以外は実
施例89の方法に準じて化合物119の粗生成物を得た。こ
れをイソプロピルアルコール/n−ヘキサン系で再結晶
し、取乾燥させて化合物119を得た(収率 30%)。
融点;136.0〜137.0℃ MS(EI)m/z;364(M+) IR(KBr)cm-1:1633,1586,1440,1278,1095,1009,876,85
3 NMR(CDCl3)δ(ppm);8.60〜8.75(2H,m),7.75(1H,
d,J=7.7Hz),7.36(1H,m),5.34(1H,m),4.93(1H,
m),4.44(1H,m),4.20(1H,m),4.07(1H,m),2.3〜4.
0(11H,m) 実施例113 5−デオキシ−5−〔4−(1,2,3−チアジアゾール−
5−イル)カルボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物120) ピコリン酸の代わりに1,2,3−チアジアゾール−5−
カルボン酸〔J.Pharmaceutical Sci.,65,304(1976)〕
を用い、0℃で1時間の撹拌時間を室温で1時間に変え
ること以外は実施例89の方法に準じて化合物120を塩酸
塩として得た(収率 53%)。
融点;128.0〜133.0℃ MS(EI)m/z;371(M+) IR(KBr)cm-1:1659,1642,1487,1432,1278,1097,856 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.23(1H,s),5.45(1H,
m),5.24(1H,m),4.85(1H,m),2.8〜4.7(13H,m) 実施例114 5−デオキシ−5−〔4−(1,2,3−チアジアゾール−
4−イル)カルボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物121) ピコリン酸の代わりに1,2,3−チアジアゾール−4−
カルボン酸〔J.Am.Chem.Soc.,77,5359(1955)〕を用
い、0℃で1時間の撹拌時間を室温で3時間に変えるこ
と以外は実施例89の方法に準じて化合物121を塩酸塩と
して得た(収率 46%)。
融点;118.0〜121.0℃ MS(EI)m/z;371(M+) IR(KBr)cm-1:1658,1640,1420,1277,971,852,750 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):9.63(1H,s),5.44(1H,
m),5.26(1H,m),4.84(1H,m),2.9〜4.7(13H,m) 実施例115 5−デオキシ−5−〔4−(2−アミノチアゾール−4
−イル)カルボニルピペラジン−1−イル〕−1.4;3.6
−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物122) ピコリン酸の代わりに2−アミノチアゾール−4−カ
ルボン酸(EP−A−300400)を用いる以外は実施例89の
方法に準じて化合物122を塩酸塩として得た(収率 34
%)。
MS(FAB)m/z;386(M++1) IR(KBr)cm-1:1658,1640,1429,1278,849 NMR(DMSO−d6)δ(ppm):7.24(1H,s),5.44(1H,
m),5.32(1H,m),4.85(1H,m),2.9〜5.3(13H,m) 参考例1. 5−デオキシ−5−(ピペラジン−1−イル)−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−L−イジトール(化合物a) 1.4;3.6−ジアンヒドロ−D−グルシトール5−メタ
ンスルホネート(特開昭57−58692号公報)20.2g(90.1
ミリモル)、ピペラジン84.8g(984.4ミリモル)および
n−ブタノール240mlの混合物を36時間加熱還流した。
減圧濃縮後、残渣を数回トルエンと共沸させ出来るだけ
ピペラジンを除去することにより、化合物aのメタンス
ルホン酸塩を粗生成物として得た。
上記粗生成物は、ダイヤイオンSP207(三菱化成社
製)(溶出溶媒;水〜30%メタノール水溶液)のクロマ
トグラフィーに付し、イソプロピルアルコールで共沸後
酢酸エチルから結晶化することにより化合物aを純度よ
く得た。
NMR(DMSO−d6)δ(ppm):5.35(1H,m),4.50(1H,
m),4.19(1H,m),2.2−4.1(14H,m) 参考例2. 5−デオキシ−5−(ピペラジン−1−イル)−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−L−イジトール 2−ナイトレート
(化合物b) 参考例1と同様にして得られる化合物aのメタンスル
ホン酸塩の粗生成物37.8gに水10.6mlを加え、冷却しな
がら濃硫酸5.6mlを滴下した溶液を調製した(以下、溶
液Bという)。
尿素2.47g(41.1ミリモル)を濃硫酸55.6mlに溶解し
た溶液を、撹拌下−15℃に冷却しながら発煙硝酸(86
%)37mlに滴加した。次いで、溶液Bを−15℃で30分な
いし1時間で滴下し、さらに同温度で2時間撹拌した。
反応混合物を300mlの水中に徐々に撹拌して注入した。
冷却しながら、水酸化ナトリウム120g(3.00モル)と水
370mlの混合液を徐々に添加して中和した。この溶液を
クロロホルムで5〜10回抽出し、クロロホルム層は無水
硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下に留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;クロロホルム/メタノール=10/1〜0/1)で精製
し、化合物b8.9g(収率38%)を得た。
IR(KBr)cm-1:3420(br),1634,1278 参考例3. 2−デオキシ−2−(ピペラジン−1−イル)−1.4;3,
6−ジアンヒドロ−D−グルシトール5−ナイトレート
(化合物c) 5−O−アセチル−1.4;3.6−ジアンヒドロ−D−グ
ルシトール〔シンセーシス(Synthesis),174頁(1987
年)〕4.36g(23.2ミリモル)、ピリジン15mlおよびジ
メチルアミノピリジン0.85g(6.96ミリモル)の混合物
中にメタンスルホニルクロライド 2.7ml(34.9ミリモ
ル)を氷冷撹拌下滴下し、さらに室温で1時間撹拌し
た。減圧濃縮後、水を加え塩化メチレンで抽出した。塩
化メチレン層を10%塩酸水溶液で2回、次いで飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄後、
無水硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下に留去
することにより5−O−アセチル−1.4;3.6−ジアンヒ
ドロ−D−グルシトール 2−メタンスルホネート5.78
g(収率94%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):5.03−5.30(2H,m),4.87(1H,
m),4.66(1H,m),3.61−4.27(4H,m),3.07(3H,s),
2.12(3H,s) 上記化合物6.65g(25.0ミリモル)、炭酸カリウム1.0
4g(7.5ミリモル)、メタノール30mlおよびクロロホル
ム30mlの混合物を室温で3時間撹拌した。反応終了後、
不溶物を濾去し、濾液を減圧濃縮した。残渣をクロロホ
ルムから再結晶することにより、1.4;3.6−ジアンヒド
ロ−D−グルシトール 2−メタンスルホネート2.90g
(収率52%)を得た。
NMR(DMSO−d6)δ(ppm):5.07(1H,m),4.57(1H,
m),4.47(1H,m),4.15(1H,m),4.03(1H,m),3.90(1
H,m),3.76(1H,m),3.35(1H,m),3.27(3H,s) 以下、参考例1の1.4;3.6−ジアンヒドロ−D−グル
シトール 5−メタンスルホネートの代わりに上記化合
物を用いる以外は参考例1および2の方法に準じ化合物
cを得た(収率35%)。
NMR(CDCl3)δ(ppm):5.32(1H,m),4.90(1H,m),4.
43(1H,m),2.2−4.3(14H,m) 参考例4. 5−デオキシ−5−(ピペラジン−1−イル)−1.4;3.
6−ジアンヒドロ−D−グルシトール2−ナイトレート
(化合物d) 参考例3で得られる1.4;3.6−ジアンヒドロ−D−グ
ルシトール 2−メタンスルホネート20.0g(89.3ミリ
モル)、トリフェニルホスフィン46.8g(178.4ミリモ
ル)、安息香酸21.8g(178.5ミリモル)および無水テト
ラヒドロフラン1.3の混合物を室温で撹拌しながらジ
エチルアゾジカルボキシレート27.5ml(178.4ミリモ
ル)の無水テトラヒドロフラン溶液100mlを滴下し、さ
らに室温で終夜撹拌した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホル
ム)で精製し、5−O−ベンゾイル−1.4;3.6−ジアン
ヒドロ−L−イジトール 2−メタンスルホネート20.0
g(収率68%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):8.03(2H,d,J=8.0Hz),7.60
(1H,dd,J=7.5,7.5Hz),7.46(2H,dd,J=8.0,7.5Hz),
5.47(1H,m),5.18(1H,m),4.90(1H,m),4.84(1H,
m),4.16(1H,m),4.08(2H,m),4.03(1H,m),3.10(3
H,s) 上記化合物30.0g(91.5ミリモル)、水酸化ナトリウ
ム1.83g(45.7ミリモル)およびメタノール1の混合
物を室温で2時間撹拌した。反応終了後、希塩酸を加え
中和し、溶媒を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メ
タノール=25/1)に付し、次いでジエチルエーテルでト
リチレーションすることにより、1.4;3.6−ジアンヒド
ロ−L−イジトール 2−メタンスルホネート19.9g
(収率97%)を得た。
NMR(DMSO−d6/CDCDl3)δ(ppm):5.08(1H,m),4.83
(1H,m),4.60(1H,m),4.30(1H,m),4.07(1H,m),3.
86−3.98(2H,m),3.81(1H,m),3.09(3H,s) 以下、参考例1の1.4;3.6−ジアンヒドロ−D−グル
シトール 5−メタンスルホネートの代わりに上記化合
物を用い、36時間の加熱還流反応を160℃で22時間の封
管反応に変えること以外は参考例1および2の方法に準
じて化合物dを得た(収率25%)。
NMR(CDCl3)δ(ppm):5.33(1H,m),4.50−4.75(2H,
m),2.2−4.5(14H,m) 参考例5. 5−デオキシ−5−(ホモピペラジン−1−イル)−1.
4;3.6−ジアンヒドロ−L−イジトール2−ナイトレー
ト(化合物e) 参考例1のピペラジンの代わりにホモピペラジンを用
い、加熱還流時間36時間を7日間に変えること以外は参
考例1および2の方法に準じ化合物eを得た(収率11
%)。
参考例6. 1−クロロ−3−フェニルチオプロパン チオフェノール54.0g(490ミリモル)、1−ブロモ−
3−クロロプロパン160.0g(1016ミリモル)および2.2M
水酸化ナトリウム水溶液250mlの混合物を30時間加熱還
流した。冷却後、塩化メチレンで抽出し、塩化メチレン
層を希水酸化ナトリウム水溶液、次いで水で洗浄し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒を減圧下に留去した。
残渣を減圧蒸留(138〜140℃/13mmHg)することにより
標記化合物51.9g(収率57%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):7.0−7.7(5H,m),3.60(2H,t,
J=6.0Hz),3.03(2H,t,J=7.0Hz),5.03(2H,m) 参考例7. 1−クロロ−3−(4−メトキシフェニルチオ)プロパ
ン 水素化ナトリウム0.98g(40.8ミリモル)のジメチル
ホルムアミド溶液20mlに室温で撹拌下、4−メトキシチ
オフェノール5.6g(39.9ミリモル)を少量ずつ加えた。
この溶液を1−ブロモ−3−クロロプロパン6.3g(40.0
ミリモル)のジメチルホルムアミド溶液40mlに氷冷撹拌
下滴下し、さらに、氷冷下で1時間撹拌した。反応終了
後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチル
で3回抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ溶媒を減
圧下に留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;クロロホルム)で精製し、標記化合
物7.8g(収率90%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):7.35(2H,d,J=8.9Hz),6.84
(2H,d,J=8.9Hz),3.78(3H,s),3.63(2H,t,J=6.4H
z),2.95(2H,t,J=6.9Hz),1.99(2H,m) 参考例8. 1−クロロ−3−(2−エトキシカルボニルフェニルチ
オ)プロパン 水素化ナトリウム2.44g(101.7ミリモル)のジメチル
ホルムアミド溶液50mlに室温で攪拌下、チオサリチル酸
15.4g(99.9ミリモル)を少量ずつ加えた。この溶液を
1−ブロモ−3−クロロプロパン15.7g(99.7ミリモ
ル)のジメチルホルアミド溶液100mlに水冷攪拌下滴下
し、さらに氷冷下で1時間30分攪拌した。反応終了後、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで10回
抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下留去
した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶
出溶媒;クロロホルム/メタノール=50/1)で精製し、
1−クロロ−3−(2−ヒドロキシカルボニルフェニル
チオ)プロパン9.0g(収率39%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):8.10(1H,m),7.05−7.60(3H,
m),3,71(2H,t,J=6.3Hz),3.11(2H,t,J=7.0Hz),2.
18(2H,m) 上記化合物2.13g(9.23ミリモル)、エタノール100ml
および濃硫酸1mlの混合物を18時間加熱還流した。0℃
に冷却後、2規定水酸化ナトリウム水溶液で中和し、溶
媒を減圧留去後、水を加えクロロホルムで抽出した。ク
ロロホルム層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、次いで
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。
溶媒を減圧下留去後、乾燥させて標記化合物2.09g(収
率87%)を得た。
NMR(COCl3)δ(ppm):7.94(1H,m),7.00−7.60(3H,
m),4.39(2H,q,J=7.1Hz),3.70(2H,t,J=6.3Hz),3.
10(2H,t,J=7.0Hz),2.17(2H,m),1.40(3H,t,J=7.1
Hz) 参考例9. 1−クロロ−3−(4−エトキシカルボニルメチルフェ
ニルチオ)プロパン 硫化ナトリウム・9水塩54.7g(228ミリモル)、硫黄
7.0g(218ミリモル)および水60mlの混合物を少し加熱
し硫化ナトリウム・9水塩を溶解させ、これに水酸化ナ
トリウム8.83gを水24mlに溶解させた溶液を加え5℃に
冷却した(溶液C)。
4−アミノフェニル酢酸30.3g(200ミリモル)および
水100mlの混合物に、氷冷下濃塩酸40.0mlを加え、さら
に0℃で攪拌下、亜硫酸ナトリウム13.8g(200ミリモ
ル)を水60mlに溶解させた溶液を内温が5℃以上になら
ないように氷を加えながら滴下した。次いで、溶液C
を、同じく内温が5℃以上になるないように加えた後、
攪拌しながら徐々に室温に戻し、濃塩酸35.9mlを加え濾
過した。濾取した固体に10%炭酸ナトリウム水溶液1500
mlを加え、80℃で攪拌し、不溶物を濾去した。濾液に濃
塩酸を加え酸性とし、析出物を濾取乾燥させて18.3gの
粗4,4′−ジチオビス(フェニル酢酸)を得た 上記の粗4,4′−ジチオビス(フェニル酢酸)3.34g、
エタノール350mlおよび濃硫酸7mlの混合物を3時間加熱
還流した。0℃に冷却後、2規定水酸化ナトリウム水溶
液で中和し、溶媒を減圧留去後、水を加えたクロロホル
ムで抽出した。クロロホルム層を飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液、次いで飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、溶媒を減圧下留去後、乾燥させて4,4′
−ジチオビス(フェニル酢酸ジエチルエステル)2.18g
を得た。
NMR(COCl3)δ(ppm):7.45(4H,d,J=8.6Hz),7.20
(4H,d,J=8.6Hz),4.14(4H,q,J=7.2Hz),3.57(4H,
s),1.24(6H,t,J=7.2Hz) 上記化合物2.18g(5.58ミリモル)のジメチルホルム
アミド溶液20mlに氷冷攪拌下、水素化ホウ素ナトリウム
0.88g(22.47ミリモル)を少量ずつ加え、さらに氷冷下
30分間攪拌した。この溶液を、1−ブロモ−3−クロロ
プロパン1.76g(11.37ミリモル)のジメチルホルムアミ
ド溶液20mlに氷冷攪拌下滴下し、さらに氷冷下50分間攪
拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を
加え、酢酸エチルで3回抽出し、酢酸エチル層は無水硫
酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下に留去した。残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;
クロロホルム)で精製し、標記化合物2.0g(収率66%)
を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):7.32(2H,d,J=8.6Hz),7.19
(2H,d,J=8.6Hz),4.15(2H,q,J=7.1Hz),3.65(2H,
t,J=6.4Hz),3.57(2HZs),3.05(2H,t,J=6.9Hz),2.
06(2H,m),1.25(3H,t,J=7.0Hz) 参考例10. 1−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−3−クロロプ
ロパン(化合物f)および1−(ベンゾトリアゾール−
2−イル)−3−クロロプロパン(化合物g) 水素化ナトリウム2.01g(83.8ミリモル)のジメチル
ホルムアミド溶液40mlに室温で攪拌下、ベンゾトリアゾ
ール10.0g(83.9ミリモル)を少量ずつ加えた。この溶
液を1−ブロモ−3−クロロプロパン13.2g(83.8ミリ
モル)のジメチルホルムアミド溶液80mlに氷冷攪拌下滴
下し、さらに氷冷下で4時間攪拌した。反応終了後、飽
和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸エチルで3回
抽出し、酢酸エチル層は無水硫酸ナトリウムで乾燥さ
せ、溶媒を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン/酢酸エチル
=3/1)で精製し、最初の画分より化合物g7.48g(収率4
6%)を、次の画分より化合物f6.16g(収率38%)を得
た。
化合物f; NMR(CDCl3)δ(ppm):8.06(1H,m),7.20−7.70(3H,
m),4.82(2H,t,J=6.5Hz),3.54(2H,t,J=6.0Hz),2.
50(2H,m) 化合物g; NMR(CDCl3)δ(ppm):7.65−7,95(2H,m),7.15−7.4
5(2H,m),4.91(2H,t,J=6.5Hz),3.60(2H,t,J=6.3H
z),2.57(2H,m) 参考例11. 1−クロロ−3−(インダゾール−1−イル)プロパン
(化合物h)および1−クロロ−3−(インダゾール−
2−イル)プロパン(化合物i) 水素化ナトリウム1.03g(42.9ミリモル)のジメチル
ホルムアミド溶液25mlに室温で攪拌下、インダゾール5.
00g(42.3ミリモル)を少量ずつ加えた。この溶液を1
−ブロモ−3−クロロプロパン6.67g(42.4ミリモル)
のジメチルホルムアミド溶液50mlに氷冷攪拌下滴下し、
さらに氷冷下で1時間30分攪拌した。反応終了後、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液を加え酢酸エチルで3回抽出
し、酢酸エチル層は無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、灰
を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=3/1)
で精製し、最初の画分より化合物h4.94g(収率60%)
を、次の画分より化合物i1.93(収率23%)を得た。
化合物h; NMR(CDCl3)δ(ppm):8.01(1H.s),7.73(1H,d,J=
7.9Hz),6.95−7.60(3H,m),4.56(2H,t,J=6.4Hz),
3.50(2H,t,J=6.2Hz),2.40(2H,m) 化合物i; NMR(CDCl3)δ(ppm):7.96(1H,s),7.53−7.77(2H,
m),6.93−7.38(2H,m),4.62(2H,t,J=6.4Hz),3.47
(2H,t,J=6.0Hz),2.47(H,m) 参考例12. 3−エトキシカルボニルメチルインドール インドール−3−酢酸5.0g(28.5ミリモル)、エタノ
ール250mlおよび濃硫酸5mlの混合物を2時間加熱還流し
た。0℃に冷却後、2規定水酸化ナトリウム水溶液で中
和し溶媒を減圧留去後、水を加えクロロホルムで抽出し
た。クロロホルム層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下に留去後、乾燥させ
て標記化合物5.2g(収率90%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):8.10(1H,brs),7.0−7.7(4H,
m),6.97(1H,s),4.15(2H,q,J=7.1Hz),3.73(2H,
s),1.23(3H,t,J=7.1Hz) 参考例13. 4,5−ビス(エトキシカルボニル)イミダゾール イミダゾール−4,5−ジカルボン酸4.0g(25.6ミリモ
ル)、エタノール600mlおよび濃硫酸16mlの混合物を7
時間加熱還流した。0℃に冷却後、2規定水酸化ナトリ
ウム水溶液で中和し溶媒を減圧留去後、水を加えクロロ
ホルムで抽出した。クロロホルム層を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、次いで飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下に留去後、乾燥させ
て標記化合物2.5g(収率46%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):7.83(1H,s),7.26(1H,s),4.
41(4H,q,J=7.2Hz),1.38(6H,t,J=7.2Hz) 参考例14. 1−メタンスルホニル−2−(2−メタンスルホニルオ
キシエチル)ベンズイミダゾール o−フェニレンジアミン3.17g(29.3ミリモル)、3
−メトキシプロピオン酸〔ジャーナルオブ・アメリカン
ケミカル ソサエティ(J.Am.Chem.Soc.),70巻,100
4頁(1948年)〕3.75g(36.0ミリモル)および4規定塩
酸水溶液32mlの混合物を14時間加熱還した。冷却後、28
〜30%アンモニア水溶液を加え中和した。減圧濃縮後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;クロロホルム/メタノール=20/1)で精製し、2−
(2−メトキシエチル)ベンズイミダゾール4.74g(収
率92%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):7.35−7.60(2H,m),7.05−7.3
0(2H,m),3,79(2H,t,J=5.7Hz),3.41(3H,s),3.19
(2H,t,J=5.7Hz) 上記化合物4.74g(26.9ミリモル)および47〜49%臭
化水素酸水溶液100mlの混合物を50分間加熱還流した。
冷却後、2規定水酸化ナトリウム水溶液で中和した。減
圧濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=10/1)で精製
し、2−(2−ヒドロキシエチル)ベンズイミダゾール
3.18g(収率73%)を得た。
NMR(CDCl3−CD3OD)δ(ppm):7.30−7.65(2H,m),7.
00−7.30(2H,m),4.01(2H,t,J=5.9Hz),3.09(2H,t,
J=5.9Hz) 上記化合物1.50g(9.25ミリモル)およびピリジン15m
lの混合物を0℃で攪拌下メタンスルホニルクロライド
1.46ml(18.48ミリモル)を滴下し、さらに0℃で1時
間30分攪拌した。次いで、4規定塩酸水溶液を加えクロ
ロホルムで抽出した。クロロホルム層は無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥させ、溶媒を減圧下に留去後、残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホル
ム/メタノール=50/1)で精製した標記化合物1.32g
(収率45%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):7.55−7.95(2H,m),7.25−7.5
0(2H,m),4.81(2H,t,J=6.3Hz),3.63(2H,t,J=6.3H
z),3.29(3H,s),3.05(3H,s) 参考例15. o−〔N,N−ビス(クロロエチル)アミノ〕アニソール o−アニシジン7.38g(59.9ミリモル、エチレンオキ
サイド10ml(202.3ミリモル)および酢酸と水の混合溶
媒(9/1)150mlの混合物を室温で40時間攪拌した。減圧
濃縮後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=30/1)で精製
し、o−〔N,N−ビス(ヒドロキシエチル)アミノ〕ア
ニソールを得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):6.75−7.30(4H,m),3.86(3H,
s),3.51(4H,t,J=5.0Hz),3.19(4H,t,J=5.0Hz) 上記化合物にリチウムクロライド5.35g(126.2ミリモ
ル)、ピリジン9.6ml(118.7ミリモル)およびジメチル
ホルムアミド100mlを加え0℃で攪拌下にメタンスルホ
ニルクロライド9.3ml(120.2ミリモル)を滴下し、さら
に室温で60時間攪拌した。減圧濃縮後、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;ヘキサン/酢
酸エチル=4/1)で精製し、標記化合物5.47g(収率37
%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):6.70−7.25(4H,m),3.84(3H,
s),3.50(8H,s) 参考例16. 4−シアノ−5−メチル−4−(3,4,5−トリメトキシ
フェニル)ヘキシルクロライド 水素化ナトリウム2.45g(102.1ミリモル)のジメチル
ホルムアミド溶液50mlに氷冷攪拌下3,4,5−トリメトキ
シフェニルアセトニトリル20.25g(97.7ミリモル)を少
量ずつ加えた。この溶液を2−ブロモプロパン12.45g
(101.2ミリモル)のジメチルホルムアミド溶液100mlに
氷冷攪拌下滴下し、さらに氷冷下で3時間攪拌した。反
応終了後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、酢酸
エチルで抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を
減圧下に留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(溶出溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=4/1)で
精製し、3−メチル−2−(3,4,5−トリメトキシフェ
ニル)ブチロニトリル13.2g(収率54%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):6.49(2H,s),3.87(6H,s),3.
84(3H,s),3.57(1H,d,J=6.4Hz),2.13(1H,m),1.06
(6H,d,J=6.6Hz) 上記化合物9.71g(38.9ミリモル)およびトルエン30m
lの混合物に40℃で攪拌下に水酸化カリウム10.08g(17
9.7ミリモル)、テトラブチルアンモニウムアイオダイ
ド100mg(0.27ミリモル)および1−ブロモ−3−クロ
ロプロパン6.48g(41.2ミリモル)のトルエン溶液30ml
を順次加え、90℃で2時間加熱攪拌した。減圧濃縮後、
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;ヘキサン/酢酸エチル=5/1)で精製し、標記化合
物7.10g(収率56%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):6.58(2H,s),3.87(6H,s),3.
86(3H,s),3.51(2H,t,J=5.8Hz),1.30−2.30(5H,
m),1.21(3H,d,J=6.8Hz),0.84(3H,d,J=6.8Hz) 参考例17. 1−(3−クロロプロピル)−7−ヒドロキシ−4,6−
ジメチルベンズイミダゾールおよび1−(3−クロロプ
ロピル)−4−ヒドロキシ−5,7−ジメチルベンズイミ
ダゾール 3−ベンジルオキシ−4,6−ジメチル−1,2−フェニレ
ンジアミン〔ジャーナル オブ メディシナル ケミス
トリー(J.Med.Chem.),30巻,2216頁(1987年)〕2.50g
(10.3ミリモル)およびギ酸20mlの混合物を30分間加熱
還流した。減圧濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
を加えクロロホルムで抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥
させ、溶媒を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタ
ノール=40/1)で精製し、7−ベンジルオキシ−4,6−
ジメチルベンズイミダゾール1.59(収率61%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):7.84(1H,s),7.10−7.60(5H,
m),6.86(1H,s),5.28(2H,s),2.47(3H,s),2.33(3
H,s) 水素化ナトリウム0.15g(6.25ミリモル)のジメチル
ホルムアミド溶液50mlに水冷攪拌下上記化合物1.57g
(6.26ミリモル)を少量ずつ加えた。この溶液を1−ブ
ロモ−3−クロロプロパン0.99g(6.29ミリモル)のジ
メチルホルムアミド溶液100mlに水冷攪拌下滴下し、さ
らに室温で一夜攪拌した。反応終了後、飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出、無水硫酸ナ
トリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下に留去した。残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒;クロ
ロホルム/メタノール=50/1)で精製し、7−ベンジル
オキシ−1−(3−クロロプロピル)−4,6−ジメチル
ベンズイミダゾールと4−ベンジルオキシ−1−(3−
クロロプロピル)−5,7−ジメチルベンズイミダゾール
の混合物1.76g(収率86%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):7.79および7.74(1H,s),7.10
−7.60(5H,m),6.90および6.78(1H,s),5.60および4.
96(2H,s),4.50および(4.26(2H,t,J=6.7Hz),3.50
および3.24(2H,t,J=6.0Hz),1.90−2.70(8H,m) 上記混合物1.76g(5.35ミリモル)および5規定塩酸
水溶液45mlの混合物を80℃で15分間加熱攪拌した。冷却
後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で中和し、クロロホ
ルムで抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減
圧下に留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(溶出溶媒;クロロホルム/メタノール=30/1)
で精製し、標記化合物の混合物1.00g(収率78%)を得
た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):7.74および7.71(1H,s),7.32
および7.28(1H,s),6.79(1H,brs),4.25−4.70(2H,
m),3.25−3.60(2H,m),1.90−2.65(8,m) 参考例18. 1−ビス(クロロエチル)アミノ−3−フェニルチオプ
ロパン 1−クロロ−3−フェニルチオプロパン8.30g(44.5
ミリモル)、ジエタノールアミン100ml、ヨウ化ナトリ
ウム13.3g(88.7ミリモル)およびジオキサン250mlの混
合物を15時間加熱還流した。減圧濃縮後、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液を加えクロロホルムで5回抽出、無水
硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減圧下に留去した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶
媒;クロロホルム/メタノール=25/1)で精製し、1−
ビス(ヒドロキシエチル)アミノ−3−フェニルチオプ
ロパン6.46g(収率57%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):6.9−7.6(5H,m),3.61(4H,t,
J=5.4Hz),2.98(2H,t,J=6.9Hz),2.20−2.85(6H,
m),1.80(2H,m) 上記化合物6.46g(25.4ミリモル)、リチウムクロラ
イド2.15g(50.8ミリモル)、ピリジン4.02g(50.8ミリ
モル)およびジメチルホルムアミド160mlの混合物に0
℃で攪拌下にメタンスルホニルクロライド5.63g(50.8
ミリモル)を滴下し、さらに室温で50時間攪拌した。減
圧濃縮後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロ
ロホルムで抽出、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒
を減圧下に留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(溶出溶媒;ヘキサン/酢酸エチル=8/1)
で精製し、標記化合物3.82g(収率44%)を得た。
NMR(CDCl3)δ(ppm):6.9−7.6(5H,m),3.50(4H,t,
J=7.0Hz),2.40−3.15(8H,m),1.75(2H,m) 製剤例1 錠剤 常法により、次の組成からなる錠剤を作成する 化合物80 50mg 乳糖 150mg 馬鈴薯でんぷん 75mg ポリビニルアルコール 7.5mg ステアリン酸マグネシウム 2.5mg 製剤例2 散剤 常法により、次の組成からなる散剤を作成する 化合物80 50mg 乳糖 750mg 製剤例3 シロップ剤 常法により、次の組成からなるシロップ剤を作成す
る。
化合物80 50mg 精製白糖 75mg p−ヒドロキシ安息香酸エチルエステル 100mg p−ヒドロキシ安息香酸プロピルエステル 25mg ストロベリーフレーバー 0.25cc これに水を加えて全量100ccとする 製剤例4 カプセル剤 常法により、次の組成からなるカプセル剤を作成す
る。
化合物80 50mg 乳糖 500mg ステアリン酸マグネシウム 12.5mg これを混合し、ゼラチンカプセルに充填する。
製剤例5 注射剤 常法により、次の組成からなる注射剤を作成する。
化合物80 20mg 塩化ナトリウム 45mg これに水を加えて全量5mlとする(1アンプル分) なお水はあらかじめ蒸留し、オートクレーブ中滅菌し
てある。
発明の効果 本発明によれば、血管拡張作用を有する新規デオキシ
−1,4;3,6−ジアンヒドロヘキシトールおよびその硝酸
エステルが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−58686(JP,A) 特開 昭57−64696(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C07D 493/04 C07D 519/00 A61K 31/495 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) {式中、 〔式中、aはNH,OまたはSを表わし、b,cおよびdは同
    一または異なって、CHまたはNを表わし、R1,R2,R3およ
    びR4は同一または異なって、水素、低級アルキル、トリ
    フルオロメチル、アリール、低級アルカノイルオキシ、
    アミノ、低級アルキルアミノ、低級アルカノイルアミ
    ノ、低級アルカノイル、アロイル、ハロゲン、ニトロ、
    (CH2mOR7,(CH2mSR7,(CH2mCO2R7(式中、R7
    水素または低級アルキルを表わし、mは0〜3の整数で
    ある)を表わし、R5およびR6は同一または異なって水素
    または低級アルキルを表わす〕を表わし、 Uは 表わし、 Wは単結合、−O−または−S−を表わし、 Xは、 (式中、Y1およびY2は同一または異なって、水素、低級
    アルキル、ヒドロキシル、低級アルカノイルオキシ、ニ
    トリルまたはフェニルを表わすかもしくはY1とY2が一緒
    になって酸素を意味し、Y3およびY4は同一または異なっ
    て水素または低級アルキルを表わし、は0〜6の整数
    である。 ここで、が2以上の場合、各 は同一または異なっていてもよい)を表わし、 Zは、水素またはニトロを表わし、 nは2または3である} で表わされるヘキシトール誘導体またはその薬理上許容
    される塩。
  2. 【請求項2】式(I a) (式中、Q,U,W,X,Zおよびnは前記と同義である) で表わされる請求項(1)記載の化合物。
  3. 【請求項3】式(I b) (式中、Q,U,W,X,Zおよびnは前記と同義である) で表わされる請求項(1)記載の化合物。
  4. 【請求項4】式(I c) (式中、Q,U,W,X,Zおよびnは前記と同義である) で表わされる請求項(1)記載の化合物。
  5. 【請求項5】式(I d) (式中、Q,U,W,X,Zおよびnは前記と同義である) で表わされる請求項(1)記載の化合物。
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