JP2953907B2 - グラデーション付ガラスの製法およびその治具 - Google Patents

グラデーション付ガラスの製法およびその治具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スパツタリング法、真
空蒸着法等の物理的蒸着手段でもって、透明ガラス板状
体の上部面の一部領域に種々の機能性薄膜を成膜するに
際し、予め透明ガラス板状体と特異な離隔支持治具とで
もって非成膜領域をマスキング材的に用いて配置し、例
えば透明ガラス板状体の一部の特定領域表面に防眩的な
シエードバンドの一部である均等成膜域と、非成膜域と
の境界域にグラデーション成膜部とを施すようにし、し
かも複数枚の透明ガラス板状体に同時に成膜することが
できる、高効率なグラデーション付ガラスの製法および
その治具に関する。
【0002】特に自動車用窓ガラスであるフロントガラ
スあるいはリアガラス等において格段に有用となるグラ
デーション付ガラスの製法およびその治具を提供するも
のである。
【0003】
【従来技術とその問題点】近年、各種窓ガラスや車輌用
窓ガラスに種々の機能性薄膜を成膜すること、なかでも
特に太陽の直射光によるギラギラ等のギラツキ感、眩し
さを防ぐために、例えば前記窓ガラスの一部に各種無機
物等の薄膜でもってシエード部を設けることが多くなっ
てきている。
【0004】例えば、本出願人が既に出願している実願
昭63ー138396号には、マスキング部材を記載しており、
スパッタリング法等で透明基板の特定領域への無機薄膜
の成膜に際し、非成膜領域に密着するマスキング材とし
て基板側を絞った構造の透孔を設けること、該透孔が断
面積の異なる複数の透孔であって、断面積の大なるもの
から小なるものへ順次配設することにより、成膜後の透
明基板は前記透孔に倣った薄膜が形成され、境界部にお
ける見掛け上のグラデーション効果を発揮せしめること
を開示している。しかしながら該技術手段によれば、遠
隔点から透明基板、すなわち窓ガラスを見れば境界部が
見掛け上グラデートし、目立ち難いが、近接点からは前
記透孔に倣った無数の薄膜の斑点が目立ち易いものであ
る。
【0005】また例えば、本出願人が既に出願している
実願平3ー83108 号には、マスキング材を記載してお
り、透明基材所望領域に物理的蒸着法により無機薄膜を
成膜する際に、予め非成膜領域をマスキングする材料で
あって、前記透明基材への密着層と、透明基材との離隔
層とを一体的に配し、該離隔層が前記密着層を覆うごと
く稍大サイズとしたものを開示している。確かに成膜部
と非成膜部の境界部にグラデーションを施すにはよい手
段であるものの、必ずしも機動力性や複数枚を同時に製
造する効率性ならびに大面積で複雑形状等には必ずしも
充分とは言い難いものである。
【0006】さらに例えば、実開平4ー110611号公報に
は、自動車用窓ガラスが記載されており、天井ガラス部
と天井ガラス部から曲げられて連なる境界部と境界部か
ら連なるサイドガラス部とが一体となって形成された自
動車窓ガラスにおいて、天井ガラス部の室内側ガラス表
面には熱線遮蔽性の透明膜が被覆され、透明膜の透明膜
が被覆されていない部分との境界が天井ガラス部または
境界部にあり、かつ、連続的に可視光線透過率が変化す
るように形成されているものが開示されている。なかで
も熱線遮蔽層を被覆しない部分とターゲットの間にマス
キング板を設置し、熱線遮蔽層を被覆する部分と被覆し
ない部分との境界の膜厚が連続的に変るようにし、境界
が肉眼でみてぼけるようにし、境界のぼけている部分の
幅はマスキング板と熱線遮蔽層を被覆するときのガラス
との距離を変えることにより調整することが記載されて
いる。
【0007】しかしながら単に前記マスキング板を使用
し、かつ前記距離を変えるのみでは、必ずしも充分効率
的に製造することができず、量産化的であるとは言い難
く、しかも前記ぼかしの幅の調整に対しても充分とは言
い難いものである。
【0008】
【問題点を解決するための手段】本発明はこのような点
に鑑みてなしたものであり、大型の透明ガラス板状体の
比較的広いあるいは長い所定領域における、成膜域と非
成膜域との境界部にグラデーション域を自在にコントロ
ールして所期のものとできるとともに、複数枚を同時に
充分満足して得られる量産化に適応した技術を確立し、
しかも成膜部には所望の種々の機能と色調および光学特
性ならびに単板で使用できる耐久性を有する、有用なグ
ラデーション付ガラスの製法およびその治具を提供する
ものである。
【0009】すなわち、本発明は、透明ガラス板状体の
表面の所定領域に、物理的蒸着法により均等成膜部と
ラデーション成膜部とからなる機能的薄膜を成膜する方
法において、均等成膜部とグラデーション成膜部の境界
線に相似した端部輪郭線を有し、かつキャリア上に載置
した一枚の透明ガラス板状体の上に載置して該板状体の
表面の所定領域は遮蔽せずに、非成膜領域のみを遮蔽す
るとともに該治具上に載置した他の透明ガラス板状体の
下面を遮蔽する治具を複数用いて治具の端部輪郭線が、
下側の透明ガラス板状体の表面の均等成膜部とグラデー
ション成膜部の境界線に対応する位置になるようにずら
して位置決めして重ねて、複数枚の透明ガラス板状体に
同時に成膜することにより、透明ガラス板状体の表面の
所定領域に均等成膜部と幅10〜75mmのグラデーシ
ョン成膜部とを同時に成膜し、かつ透明ガラス板状体の
端部から裏面への裏回りによる膜の付着を防止すること
特徴とするグラデーション付ガラスの製法。
【0010】および、複数枚の透明ガラス板状体を互い
にずらして位置決めして重ねるとともに、非成膜領域を
遮蔽する離隔部を有する治具であって、該治具は、該所
定領域側に設けられ、重ねた上側の透明ガラス板状体の
下面に接してその端部まで延びた裏回りによる膜付着を
防止するための突出部を備え、突出部の幅が10〜75
mm、離隔部の高さが7〜50mmの範囲で調整可能と
されていることを特徴 とする上述のグラデーション付ガ
ラスの製法に使用する治具。
【0011】あるいは、透明ガラス板状体を水平面に対
して5〜40°の傾斜をもたせ離隔して重ねるように支持
する傾斜状構造としたことを特徴とする上述のグラデー
ション付ガラスの製法に使用する治具。
【0012】並びに、上述の製法によって得られたグラ
デーション付ガラスであって、該グラデーション付きガ
ラスは自動車窓用のフロントガラスまたはリアガラス用
のシェードバンドガラスであり、該シェードバンドは、
均等成膜部とグラデーション成膜部が同時に成膜され、
幅が100〜150mmであり、グラデーション成膜部
の幅が10〜75mmであることを特徴とするグラデー
ション付ガラスをそれぞれ提供するものである。ここ
で、前記成膜薄膜は、例えば使用箇所によって電波透過
型あるいは電波遮蔽型、または熱線遮蔽性能、透明導電
性能等各種機能を有するもの、また色調としてはグレー
系色調が好ましいが各種色調をもたせることができ、し
かもこれらを種々組み合わせることもでき、所定の光学
特性をもたせて、耐摩耗性、耐薬品性等耐久性に優れる
もので、単板で使用可能な薄膜となるものである。
【0013】また、治具およびマスキング部材は、フッ
素系ゴムあるいは樹脂、ステンレス、アルミニウム等の
金属など耐熱性かつ耐食性があるものであればよい。さ
らに透明ガラス板状体としては、無機質以外にも有機質
も適用できる。さらに、少なくとも前記透明ガラス板状
体と該透明ガラス板状体を離隔して支持する治具をマス
キング材的に用いて、前記透明ガラス板状体を逐次ずら
すようにして前記所定領域の均等成膜部を、かつ前記治
具で前記透明ガラス板状体における治具からの突出幅と
前記離隔高さを、必要に応じてコントロールするように
してグラデーション成膜部を得るようにしたのは、大型
の透明ガラス板状体の比較的細長い部分に、複数枚の透
明ガラス板状体に同時に前記境界線を目立つようなこと
なくぼかし、均一な機能あるいは膜厚と色調、光学特性
ならびに均質な耐久性を、所期のめざすものとなるよ
う、自由自在にできるようにするためである。また予め
設けた、例えばガラスアンテナ、黒枠あるいは防曇等の
性能に影響を与えないようにするためである。
【0014】
【作用】前述したとおり、本発明のグラデーション付ガ
ラスの製法およびその治具は、複数枚の透明ガラス板状
体を逐次ずらし、かつ離隔した状態で支持する治具をマ
スキング材的に用い、該治具により透明ガラス板の下面
全域と上部面の所定領域を除いた非成膜領域を遮蔽し
て、前記透明ガラス板状体の所定領域面における治具の
突出部からはみ出た部分に均等成膜部を設け、離隔した
突出部によって覆われたガラス板状体部にグラデーショ
ン成膜部を同時に連続一体的に形成するようにしたの
で、各ガラス板の裏面への裏周りも無く、大型で各種形
状の透明ガラス板状体であっても、複数枚の透明ガラス
板状体を同時に、自由自在にコントロールして、所期の
色調と機能を備えた、均一かつ均質の均等成膜部および
グラデーション成膜部で、しかもその両者の境界線もぼ
けて目立たないものとなり、適宜シエードバンド的な役
目を果たし得るものとなり、自動車や建物に得られたグ
ラデーション付ガラスを用いて、より安全性で、人的に
も環境的にも優しいものが、効率よく提供できる。
【0015】
【実施例】以下、図面に基づいて、本発明の一実施例を
詳細に説明する。図1は本発明のグラデーション付ガラ
スの製法を実施した際における、治具を用いて透明ガラ
ス板状体を配置した状態を示す側面図、図2は該配置で
もって成膜した後における、成膜した所定領域と透明ガ
ラス板状体および治具との関係を部分拡大して示した側
面図、図3はその治具を示す斜視図、また図4は本発明
のグラデーション付ガラスの製法を実施して得られたグ
ラデーション付シエードバンドガラスである自動車窓用
リアガラスを示す平面図、図5はその一部を部分拡大し
た断面図であり、さらに図6はその実施の際における配
置の離隔部の高さとグラデーション成膜部の幅との関係
を示す図であり、図7は本発明のグラデーション付ガラ
スの製法を実施した他の一実施例で、他の形状の自動車
用窓ガラスである透明ガラス板状体の配置を示す断面図
である。
【0016】実施例1 フロート板ガラスを約150cm x約80cmで板厚約3.5mm 程
度の略台形である所定形状に切断加工し、自動車窓用リ
アガラスとして割合フラツト状に曲げ加工ならびに強化
加工を施し、さらに黒枠、ガラスアンテナならびに防曇
等を内面側に形成処理した透明ガラス板状体2を予め用
意した。
【0017】次いで、図1乃至図3に示すように、4点
に突起状物を配設したキヤリア9上に、上面にカバーを
兼ねる耐熱性の緩衝材11、非成膜領域17にスパツタが及
ばないようにするマスキング用カーテン部材12、離隔部
6の高さh調整部15を有する脚部16、ならびに均等成膜
部4とグラデーション成膜部7の境界線に相似の輪郭線
を有している突出部5の出具合である幅m調整用長孔14
を有する該脚部16に設けた固定部13からなる治具8で、
前記透明ガラス板状体2を治具8の突出部5の幅mを約
25mmおよび離隔部6の高さhを約12mmにコントロールし
てセツトし、前記所定領域の均等成膜部4の幅lなら
びに、前記所定領域のグラデーション成膜部の幅
l’を、同時に連続一体的に該透明ガラス板状体2の内
面側上辺部の所定領域の表面幅Lに、所謂シエードバ
ンドを成膜し形成することができるよう、前記透明ガラ
ス板状体2を3枚前記を繰り返し3段に重ねるように前
記透明ガラス板状体2を突出部5の輪郭線が均等成膜部
4とグラデーション成膜部7の境界線の位置に対応する
ように逐次ずらして配置した。但し、最上段にカバーで
きる治具10(場合によっては、治具とダミー用ガラス板
状体)でマスキングした。
【0018】次いで、上記キヤリア9をインラインスパ
ツタ装置に送り込み、該装置の真空槽内にセツトしてあ
るSUS316とTaのターゲツトを用い、槽内を真空ポンプで
約5x10-6Torr以下まで脱気した後、該槽内に窒素ガス
と酸素ガスを流量比が92:8でもって導入して真空度を
約2x10-3Torrに保持し、SUS ターゲツトに約50kwの電
力を印加し、表1に示すように、約24nm厚さのSUSNxOy
薄膜を第1層目として成膜を完了した。
【0019】次に、同槽内を約5x10-6Torr以下した
後、酸素ガスとアルゴンガスを流量比が95:5でもって
導入して真空度を約2x10-3Torrに保持し、Taターゲツ
トに約50kwの電力を印加し、表1に示すように、約5nm
厚さのTaOx薄膜を第2層目として積層成膜を完了し、図
4および図5に示すような、グラデーション成膜部
シエードバンドを備える自動車窓用リアガラスを得
た。
【0020】得られたグラデーション付ガラスであるグ
ラデーション成膜部付シエードバンドを備える自動
車窓用リアガラスは、表1に示すように、所謂ぼかし
であるグラデーション成膜部は約16mmとなり、表2に
示すような可視光透過率が約33.2%、日射透過率が約3
6.6%である等の光学特性でグレー系の色調を示し、し
かも優れたトラバース試験による耐摩耗性ならびに耐薬
品性を有するグラデーション成膜部付シエードバンド
となる等、複数枚を同時に効率よく、所期のめざすグラ
デーション付ガラスを得ることができた。
【0021】実施例2および3 前記実施例1と同様にして、表1に示すような、グラデ
ーション成膜部付シエードバンドを備える自動車窓
用リアガラスを得た。得られたグラデーション成膜部
付シエードバンドを備える自動車窓用リアガラス
は、表1および表2に示すように、それぞれ実施例1と
同様な所期のめざすグラデーション付ガラスを得るこ
とができた。
【0022】比較例1 前記実施例1と同様にして、表1に示すように、前記実
施例1と同様の膜構成であるが、離隔部6の高さhをゼ
ロと密着状態とした場合であって、グラデーション成膜
の幅l’はほとんど無く境界部が線状にはっきり見
え、所期のめざすグラデーション付ガラスと言えるも
のではなかった。
【0023】比較例2 表1に示すように、前記実施例1と同様にして単層薄膜
で、離隔部6の高さhを極端に低くした場合であって、
グラデーション成膜部の幅l’は極端に狭く境界部が
線状にはっきり見え、所期のめざすグラデーション付ガ
ラスと言えるものではなかった。なお、例えばグラデ
ーション成膜部の幅l’が約5mm程度未満ではグラデ
ーションには見え難く、境界線がすじ状に目立つように
なる。
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】さらに、図6は上記実施例等から得た、実
施の際における配置の離隔部6の高さhとグラデーショ
ン成膜部の幅l’との関係を示す図であり、例えば自
動車用窓ガラスにおいては、シエードバンドの幅Lと
しては安全上等から約100 〜150 mm程度であり、グラデ
ーション成膜部の幅l’は10〜75mm程度、好ましくは
15〜60mm程度、より好ましくは20〜50mm程度、最適には
30〜40mm程度であって、離隔部6の高さhとしては約7
〜50mm程度、好ましくは約15〜45mm程度、より好ましく
は約20〜40mm程度、最適には約25〜35mm程度である。な
お、キヤリアに配置した際に最下段と最上段との透明ガ
ラス板状体の距離が開き過ぎると、グラデーション成膜
の色調むらを発現することがあるので好ましくな
い。
【0027】さらにまた、図7は本発明のグラデーショ
ン付ガラスの製法を実施した他の一実施例で、他の形状
の自動車用窓ガラスである透明ガラス板状体2の配置を
示す断面図であって、傾斜状に配置したものであり、上
述した実施例のように水平状に重ねるように配置した場
合より、上下差はなく、各グラデーション付ガラス間の
色むらを発現しにくく、しかもより効率的に製造できる
ものである。傾斜の角度としては、45°以下、好ましく
は5〜40°程度、より好ましくは10〜30°程度である。
【0028】
【発明の効果】本発明のグラデーション付ガラスの製法
およびその治具によれば、簡単かつ容易な技術手段で、
効果的にコントロールされた各種機能と所定色調を有す
る均等成膜域とグラデーション成膜域を自在に、しかも
複数枚を同時に効率よく設けることができ、ガラス板の
下面への裏回りもなく、車輌用に有用なことはもとよ
り、建築用あるいはエレベーター用、シヨーケース用等
広く採用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で本発明を実施した際における、治具
を用いて透明ガラス板状体を配置した状態を示す側面図
である。
【図2】図1の配置でもって成膜した後における、成膜
した所定領域と透明ガラス板状体および治具との関係を
部分拡大して示した側面図である。
【図3】図1および図2で用いた一治具を示す斜視図で
ある。
【図4】実施例1によって得られたグラデーション付シ
エードバンドガラスである自動車窓用リアガラスを示す
平面図である。
【図5】図4の一部を部分拡大した断面図である。
【図6】実施例と同様に実施した際における、離隔部の
高さhとグラデーション成膜部の幅l’との関係を示す
図である。
【図7】本発明のグラデーション付ガラスの製法を実施
した他の一実施例で、他の形状の自動車窓用リアガラス
の配置を示す断面図である。
【符号の説明】 自動車窓用リアガラス 2 透明ガラス板状体 所定領域 4 均等成膜部 5 突出部 6 離隔部 グラデーション成膜部 8 治具

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明ガラス板状体の表面の所定領域に、物
    理的蒸着法により均等成膜部とグラデーション成膜部と
    からなる機能的薄膜を成膜する方法において、均等成膜
    部とグラデーション成膜部の境界線に相似した端部輪郭
    線を有し、かつキャリア上に載置した一枚の透明ガラス
    板状体の上に載置して該板状体の表面の所定領域は遮蔽
    せずに、非成膜領域のみを遮蔽するとともに該治具上に
    載置した他の透明ガラス板状体の下面を遮蔽する治具を
    複数用いて治具の端部輪郭線が、下側の透明ガラス板状
    体の表面の均等成膜部とグラデーション成膜部の境界線
    に対応する位置になるようにずらして位置決めして重ね
    て、複数枚の透明ガラス板状体に同時に成膜することに
    より、透明ガラス板状体の表面の所定領域に均等成膜部
    と幅10〜75mmのグラデーション成膜部とを同時に
    成膜し、かつ透明ガラス板状体の端部から裏面への裏回
    りによる膜の付着を防止することを特徴とするグラデー
    ション付ガラスの製法。
  2. 【請求項2】複数枚の透明ガラス板状体を互いにずらし
    て位置決めして重ねるとともに、非成膜領域を遮蔽する
    離隔部を有する治具であって、該治具は、該所定領域側
    に設けられ、重ねた上側の透明ガラス板状体の下面に接
    してその端部まで延びた裏回りによる膜付着を防止する
    ための突出部を備え、突出部の幅が10〜75mm、離
    隔部の高さが7〜50mmの範囲で調整可能とされてい
    ることを特徴とする請求項1記載のグラデーション付ガ
    ラスの製法に使用する治具。
  3. 【請求項3】透明ガラス板状体を水平面に対して5〜40
    °の傾斜をもたせ離隔して重ねるように支持する傾斜状
    構造としたことを特徴とする請求項2記載のグラデーシ
    ョン付ガラスの製法に使用する治具。
  4. 【請求項4】請求項1記載の製法によって得られたグラ
    デーション付ガラスであって、該グ ラデーション付きガ
    ラスは自動車窓用のフロントガラスまたはリアガラス用
    のシェードバンドガラスであり、該シェードバンドは、
    均等成膜部とグラデーション成膜部が同時に成膜され、
    幅が100〜150mmであり、グラデーション成膜部
    の幅が10〜75mmであることを特徴とするグラデー
    ション付ガラス。
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