JP2953130B2 - 電子写真式プリンタの現像器 - Google Patents

電子写真式プリンタの現像器

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JP2953130B2
JP2953130B2 JP3221987A JP22198791A JP2953130B2 JP 2953130 B2 JP2953130 B2 JP 2953130B2 JP 3221987 A JP3221987 A JP 3221987A JP 22198791 A JP22198791 A JP 22198791A JP 2953130 B2 JP2953130 B2 JP 2953130B2
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勝 米持
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  • Dry Development In Electrophotography (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真式プリンタに
用いる現像器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真式プリンタの現像器で
は、現像剤戻り口から出ていく現像剤の量は一定であ
り、調整することはできなかった。このため印字パター
ンによって現像剤だまりに溜まる現像剤の量が片寄って
しまっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の現像器
では、搬送スクリューにより現像剤だまりへ供給される
現像剤の量と、バケットローラ上のかくはん羽根でかく
はんされながら現像剤戻り口へ移動する現像剤の量との
違いから、現像剤だまりに溜まる現像剤の量が、戻り口
側よりもスリット側の方へ片寄ってしまう。そのため印
刷濃度に差が生じ、印刷物に影響を与えてしまうという
欠点がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の電子写真式プリ
ンタの現像器は、トナーを含む現像剤を現像剤だまりに
溜めておき要求された印刷位置にトナーを供給するとと
もに、使用されたトナーの補充を行うために、前記現像
剤だまりの側部に設けられた仕切り板のスリットと現像
剤戻り口とを通して前記現像剤を前記現像剤だまりの内
外に循環させながら新規のトナーの混入を行う電子写真
式プリンタの現像器において、前記仕切り板のスリット
から前記現像剤だまりへ供給された現像剤をかくはんし
ながら前記仕切り板の現像剤戻り口へ移動させる第1の
搬送手段と、前記現像剤戻り口を通して前記現像剤だま
りの外部へ戻された現像剤に前記新規のトナーを混入し
ながら前記仕切り板のスリットへ移動させ前記現像剤だ
まりへ供給する第2の搬送手段と、前記現像剤戻り口に
その開口面の大きさを変更自在に設けられ、前記現像剤
だまりから前記第2の搬送手段側へ戻される現像剤の戻
り量を印刷密度に応じて調整可能とする現像剤流量調整
板とを有する。また、前記現像剤流量調整板は、前記現
像剤戻り口の開口面に沿って上下方向に移動自在に設け
られた板状部材からなり、その高さを調整することによ
り前記現像剤だまりから前記第2の搬送手段側へ戻され
る現像剤の戻り量を調整する構成とすることができる。
【0005】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0006】図1は、本発明の一実施例を示す平面図で
ある。現像器の現像剤戻り口10に、現像剤だまり6か
ら搬送スクリュー9部へ移動する現像剤の時間当たりの
移動量を変更する現像剤流量調整板2を備えている。こ
の高さを調整し、現像剤だまり6に溜まる現像剤の量の
片寄りを調整することができる。まず、トナー供給口1
より供給されたトナーは、現像剤戻り口10から戻った
現像剤と混ざり、搬送スクリュー9により運ばれ、仕切
り板8のスリット7から現像剤だまり6へ供給される。
その後、現像剤は、バケットローラ3上を回転するかく
はん羽根4でかくはんされながらスリーブ表面5に供給
される。スリーブ表面5に付着した現像剤に含まれるト
ナーは、図示していない感光体ドラム表面のレーザによ
って露光され電位の下がった部分にのみ付着する。スリ
ーブ表面5に供給され、感光体ドラムと対向する現像位
置を通過した現像剤は、再び現像剤だまり6へ戻り、か
くはん羽根4でかくはんされながら現像剤戻り口10へ
移動する。
【0007】現像剤流量調整板2がない従来の現像器で
は、搬送スクリュー9によって現像剤だまり6へ供給さ
れる現像剤の量より、バケットローラ上のかくはん羽根
4でかくはんされながら現像剤戻り口10へ移動する現
像剤の量の方が少ないため、現像剤だまり6に溜まる現
像剤は、戻り口側よりもスリット側へ、片寄ってしまっ
ていた。本発明は現像剤流量調整板2を設けて、この欠
点を解決している。以下に動作を詳細に説明する。
【0008】図2は現像剤戻り口10と仕切り板8の正
面図である。まず、現像剤流量調整板2を低く設定した
ときは、搬送スクリュー9によって現像剤だまり6へ供
給される現像剤の量よりも、バケットローラ3上のかく
はん羽根4でかくはんされながら現像剤戻り口10へ移
動する現像剤の量の方が少ない。このため、現像剤だま
り6に溜まる現像剤の量は、戻り口側よりもスリット側
へ片寄ってしまい、トナー量の多いスリット側の印字濃
度が、戻り口側よりも高くなる。
【0009】次に、現像剤流量調整板2を高く設定した
ときには、かくはん羽根4でかくはんされながら現像剤
戻り口10へ移動してきた現像剤は、現像剤戻り口10
から出にくくなり、現像剤だまり6から戻り搬送スクリ
ュー9によって供給される現像剤が減少する。このた
め、現像剤は戻り口10の付近に溜まるようになり、ト
ナー量の多い戻り口側の印字濃度が、スリット側よりも
高くなる。
【0010】さらに、現像剤流量調整板2を適当な高さ
に設定し、現像剤だまり6に溜まる現像剤の量を均一に
し、戻り口側とスリット側の印字濃度差をなくすことも
可能となる。
【0011】以上のことから、印刷密度の違うそれぞれ
の印刷パターンに合わせ、スリット側の印字数が多い場
合は現像剤流量調整板2を低く設定し、戻り口側の印字
数が多い場合は現像剤流量調整板2を高く設定し、印字
数が平均している場合は現像剤流量調整板2を中間に設
定すれば、それぞれの印字濃度を適切化できることにな
る。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、電子写真
式プリンタの現像器において、現像剤戻り口にその開口
面の大きさを変更可能な現像剤流量調整板を設けたこと
により、現像剤だまりに溜まる現像剤の量の片寄りを左
右に調整することができ、印刷密度の違うそれぞれの印
刷パターンに合わせ、印字濃度を適切化できる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図である。
【図2】図1の現像剤戻り口及び仕切り板の正面図であ
る。
【符号の説明】
1 トナー供給口 2 現像剤流量調整板 3 バケットローラ 4 かくはん羽根 5 スリーブ表面 6 現像剤だまり 7 スリット 8 仕切り板 9 搬送スクリュー 10 現像剤戻り口

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーを含む現像剤を現像剤だまりに溜
    めておき要求された印刷位置にトナーを供給するととも
    に、使用されたトナーの補充を行うために、前記現像剤
    だまりの側部に設けられた仕切り板のスリットと現像剤
    戻り口とを通して前記現像剤を前記現像剤だまりの内外
    に循環させながら新規のトナーの混入を行う電子写真式
    プリンタの現像器において、 前記仕切り板のスリットから前記現像剤だまりへ供給さ
    れた現像剤をかくはんしながら前記仕切り板の現像剤戻
    り口へ移動させる第1の搬送手段と、 前記現像剤戻り口を通して前記現像剤だまりの外部へ戻
    された現像剤に前記新規のトナーを混入しながら前記仕
    切り板のスリットへ移動させ前記現像剤だまりへ供給す
    る第2の搬送手段と、 前記現像剤戻り口にその開口面の大きさを変更自在に設
    けられ、前記現像剤だまりから前記第2の搬送手段側へ
    戻される現像剤の戻り量を印刷密度に応じて調整可能と
    する 現像剤流量調整板とを有することを特徴とする電子
    写真式プリンタの現像器。
  2. 【請求項2】 前記現像剤流量調整板は、前記現像剤戻
    り口の開口面に沿って上下方向に移動自在に設けられた
    板状部材からなり、その高さを調整することにより前記
    現像剤だまりから前記第2の搬送手段側へ戻される現像
    剤の戻り量を調整することを特徴とする請求項1記載の
    電子写真式プリンタの現像器。
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