JP2952280B2 - ブタ成長促進 - Google Patents

ブタ成長促進

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JP2952280B2 JP1510108A JP51010889A JP2952280B2 JP 2952280 B2 JP2952280 B2 JP 2952280B2 JP 1510108 A JP1510108 A JP 1510108A JP 51010889 A JP51010889 A JP 51010889A JP 2952280 B2 JP2952280 B2 JP 2952280B2
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、一般的にブタの成長促進方法、特にブタに
おいて相乗時に成長を促進し体重増加を亢進させかつ飼
料利用効率を上昇させるために高レベルの栄養リシンと
ともにブタソマトトロピンを併用する方法に関する。
発明の背景 ソマトトロピン(ST)は時に当該技術において成長ホ
ルモン(GH)と呼ばれ、動物の一生を通じて通常脳下垂
体で産生されるが、成熟期以前において明らかに多量に
産生される。STは骨格成長、窒素滞留、タンパク質合成
を促進し、かつ、グルコースおよび脂質代謝に影響を及
ぼすことが公知である。したがって、STは、一般的な同
化剤のひとつとして認識されている。
ST活性の機序はあまりよく把握されていないが、被験
物質として同種の外因性STを投与すると、動物における
成長速度、体重増加、および肉の産生が著しく増加する
こと、およびブタソマトトロピンの場合には、食肉の化
学的組成が改良されることが実証されている。E.J.Trum
an、“脳下垂体前葉成長ホルモンのブタに対する影響
(Some Effects of Pituitary Anterior Growth Hormon
e on Swine)”、学位論文(Thesis);プールズー大学
(Purdue University)(1953年4月)参照。
STは、摘出脳下垂体組織から単離することができる。
例えば、C.H.Li、ジャーナル・オブ・バイオロジカルケ
ミストリ(J.Biol.Chem.)、211、55(1954)参照。ST
は、また、ST産生を規定する組換えDNA含有遺伝子工学
微生物からも得ることができる。例えば、P.H.Seeburg
ら、ネーチャー(Nature)、276、795-798(1978);P.
H.Seeburgら、ネーチャー(Nature)、270、486-494(1
978);J.A.Martial、サイエンス(Science)、205、602
-607(1979)参照。
ブタソマトトロピン(pST)は当該技術においてブタ
成長ホルモン(pGH)ともいわれており、脳下垂体前葉
で合成され分泌されるポリヘプチドである。pSTの調製
は、当技術で周知である。例えば、米国特許第3,201,38
2号は、摘出脳下垂体からpSTのような動物ソマトトロピ
ンを単離する方法を開示している。1983年9月26日出
願、公開番号第104,920号の欧州特許出願第83305717.7
号は、pST産生に適したDNA配列、組換えDNA分子、およ
び形質転換宿主を開示しており、1983年4月11日出願、
公開番号第111,389号の欧州特許出願第83306730.9号
は、pST産生のためのDNA配列および形質転換宿主を開示
している。
リシンは、動物の正常成長および発育に必要な必須ア
ミノ酸である。リシンは、動物用食物中にさまざまな量
で存在している。しかし、特に畜産業においては、適切
な栄養を保持するために強化リシンを動物用食物に添加
しなければならない。
さらに、成長促進、体重増加亢進および飼料利用効率
上昇のために当該技術において高栄養リシンが用いられ
てきた。Olsonに発行された米国特許第3,868,467号は、
若年ブタの急成長を促進するためのリシン高含量のとう
もろこしからなる飼料組成物を開示している。本組成物
は、また、別に添加物としてもリシンをさらに添加して
おり、リシンが本組成物総重量の0.25%を占めるまでに
いたる。Hauckらに発行された米国特許第4,172,148号
は、反すう動物の成長および飼料効率亢進のためにリシ
ンのトリクロロエステルを添加することを開示してい
る。しかし、高濃度のリシンを含む飼料で、より大幅の
体重増加および飼料利用改善が観察されている。Baker
ら、2段楷のタンパク質レベルにおけるブタ成長のため
のリシン必要性(Lysine Requirement of Growing Pigs
at Two Levels of Dietary Protein)、ジャーナル・
オプ・アニマルサイエンス(J.Anim.Sci.)40号、851
(1975);Brownら、体重増加および効率最大割合のため
のブタ最終再上げにおけるリシン必要性(Lyslne Requi
rement of the Finishing Pig for Maximum Rate of Ga
in and Efficiency)、ジャーナル・オブ・アニマルサ
イエンス(J.Anim.Sci.)37号、708(1973):Kornegay
ら、ブタ成長仕上げ用飼料中リシン、ポリリン酸アンモ
ニウムおよび尿素の強化(Su−pplementation of Lysin
e,Ammonium Polyphosphate and Urea in Diets for Gro
wing-Finishing Pigs)、ジャーナル・オブ・アニマル
サイエンス(J・Anim.Sci.)34号、55(1972);Williams
ら、成長非去勢雄性豚対去勢雄性豚のリシン必要性(th
e Ly−sine Requlrement of the Growing Boar Versus
Barrow)、ジャーナル・オブ・アニマルサイエンス(J.
Anim.Sci.)58号、657(1984)。
ソマトトロピンおよび高栄養リシンが、それぞれ、ブ
タの成長を促進することが双方について公知である。し
かし、成長を相乗的に促進するために公知の成長促進剤
を併用する方法が必要である。相乗的併用によって、各
物質の必要投与量を低下させ、それによって、成長促進
に必要な材料のコストを低下させる。
発明の要約 したがって、本発明の目的は、ブタにおける成長促
進、体重増加冗進および飼料利用効率上昇のための方法
を提供することである。
本発明のもうひとつの目的は、ブタにおける相乗的な
成長促進、体重増加亢進および飼料利用効率上昇のため
の方法を提供することである。
本発明のもうひとつの目的は、ブタにおける成長促
進、体重増加亢進および飼料利用効率上昇のために必要
な材料のコストを低下させるための方法を提供すること
である。
これらの目的およびその他の目的は、ブタソマトトロ
ピン(pST)および高栄養リシンを併用投与し、ブタに
おいて相乗的に成長を促進させ、体重増加を亢進させお
よび飼料利用効率を上昇させることによって達成され
る。前記化合物の投与は、(1)注入またはインプラン
トのような従来の方法を用いてブタにブタソマトトロピ
ン(pST)を投与すること、および(2)pSTと併用し
て、相乗的に成長を促進し、体重増加を亢進させかつ飼
料利用効率を上昇させるために十分な量のリシンを含有
する飼料をブタに投与すること、によって都合よく達成
される。
好適な実施例では、pSTを、約1-20mg/ブタ/日、好適
には3−6mg/ブタ/日の投与量でブタに投与し、リシン
は、約0.9-1.6重量%栄養リシン、好適にはおよそ1.1-
1.4%の量でブタに投与し、相乗的にブタの成長を促進
させ、体重増加を亢進させおよび飼料利用効率を上昇さ
せる。
本発明のその他の目的、利点、および新規特徴は、以
下の本発明の詳細な記載によって明らかとなるであろ
う。
図面の説明 第1図は、pSTおよびリシン低含量飼料と比較したpST
および高栄養リシンの併用投与による体重増加および飼
料利用効率の改善%を示したものである。
発明の詳細な説明 本文で使用する“高栄養リシン”という用語は、およ
そ0.9-1.6重量%以上のリシンを含有する食品を意味す
る。
本発明によれば、ブタソマトトロピン(pST)および
高栄養リシンは、ブタにおいて相乗的に成長を促進し体
重増加を亢進させおよび飼料利用効率を上昇させるため
に、ブタに併用投与される。
pSTは如何なる適切な出所からでも得ることができ
る。天然および組換えpSTを生産単離し精製する方法
は、当分野において周知である。ここで使用するpSTに
は、天然、組換え、および欠失・置換または変化したア
ミノ酸配列およびその生体活性断片を有するムテインタ
ンパク質を含むpST活性を有する全てのタンパク質が含
まれる。
ある特定のブタの年齢、大きさおよび特徴に応じてpS
Tの投与量は異なるが、pSTは通常、約1-20mg/ブタ/
日、好適には3−6mg/ブタ/日の投与量でブタに投与す
る。
本発明のpSTは、注入によって、インプラントを用い
てなど許容できるすべての方法でブタに投与することが
できる。注入およびインプラントは、投与の時期および
投与量を厳密に管理できるので、好適である。本発明の
pSTは、非経口的に投与するのが好適である。本文で使
用するように、非経口投与とは、静注、皮下注、筋注、
または腹腔内注射、または皮下インプラントを意味す
る。
注入によって投与する時、本発明のpSTは、種々の賦
形薬、アジュバント類、添加剤類、および希釈剤類のよ
うな生体適合性でかつpST適合性の如何なる担体をも含
有する注入可能な剤形でブタに投与することができる。
本発明のpSTは、注入したときにブタに約1-20mg/ブタを
供給するのに十分な量で前記担体に添加される。本発明
のpSTは、好適には、ブタに約3−6mg/ブタを供給する
のに十分な量で約0.4-0.5M塩酸アルギニン含有緩衝液に
添加される。
不揮発性の発熱物質を含まない水、滅菌水、および静
菌水のような水性賦形薬もまた注入可のpST溶液を形成
するのに適切である。これらの形態の水に加えて、他に
数種の水性賦形薬を使用することができる。これらに
は、塩化ナトリウム、リンガー液、デキストロース、デ
キストロースと塩化ナトリウム、および乳酸リンガー液
のような滅菌可能等張注入組成物が挙げられる。メタノ
ール、エタノール、またはプロピレングリコールのよう
な水混和性溶媒は、一般にこれらの賦形薬中におけるpS
Tの溶解性および安定性を増加させる。
綿実油、胡麻油、ピーナッツオイルおよびミリスチン
酸イソプロピルのようなエステルのような非水性賦形薬
は、pST組成物の溶媒系として同様に使用することがで
きる。
さらに、抗菌性保存剤、抗酸化剤、キレート剤および
緩衝液のようなこの組成物の安定性、滅菌性、および等
張性を増強させる種々の添加剤も添加することができ
る。しかし、使用した賦形薬、希釈剤、または添加剤は
全て、生体適合性であり、かつ、本発明のpSTと適合性
でなければならない。pSTは、約0.4-0.5M塩酸アルギニ
ン含有緩衝液として投与されるのが好適である。
本発明のpSTは、徐放性皮下インプラントの形態でブ
タの皮膚下に挿入してブタに投与することができる。こ
のインプラントは、ブタに移植された後においてゆっく
りと溶解する錠剤の形態とすることができ、あるいは、
当業者に周知の生体適合性でかつブタに適合するデリバ
リモジュールの形態とすることができる。上記の周知の
投与形態は、その活性成分類が、数日間及至数週間の期
間にわたりゆっくりと放出されるように設計されてい
る。前記インプラントは、ブタに約1-20mg/ブタ/日、
好適には約3−6mg/ブタ/日を供給するように設計され
ている。
リシンは、必須アミノ酸である。リシンは、正常成長
および発育のためにブタの飼料中に必要である。リシン
は、とうもろこしおよび大豆のような自然のブタ飼料中
に存在するが、ブタを成長させるための栄養上の要件を
満たすためには量的に不十分であることが多い。ナショ
ナルリサーチカウンセル(the National Research Coun
cil)は、最近(1988)、50-100kgのブタに対する栄養
リシン必要量を0.6%と規定した。飼料がこの栄養リシ
ン必要量未満しか含んでいないとき、強化リシンを飼料
に添加する。強化リシンは、いかなる適切な出所からも
得ることができる。飼料等級のリシンは、バイオキョー
ワ(Biokyowa)社、エルブリッジペイン(Elbridge Pay
ne)1400、チェターフィールド(Chesterfield)、ミズ
ーリ州、63017から市販されている。一部の食料は、pST
と併用すると相乗時にブタの成長を促進させ、体重増加
を亢進させかつ飼料利用効率を上昇させるような量で元
来リシンを含有していることもある。しかし、一般的に
ほとんどにおいて強化リシンをブタの飼料に添加し、pS
Tと併用して相乗的に成長を促進するために必要な高栄
養リシンを補給しなければならない。
特定のブタの年齢、大きさおよび特徴に応じてリシン
の投与量は異なるが、pSTは通常、約0.9-1.6%栄養リシ
ン、好適には1.1-1.4%の投与量でブタに投与する。好
適な実施例では、リシンは、必要投与量を供給するため
に十分な量で、通常、約0.9-1.6%リシン、好適には約
1.1-1.4%リシンを含有する飼料組成物を調製すること
によってブタの飼料に混合する。
本発明のリシンは、全ての許容可能な方法で、好適に
は経口でブタに投与できる。経口投与には、錠剤、懸濁
液、液剤、乳剤、カプセル剤、粉剤、シロップ剤、飼料
組成物などとしてリシンを投与することが挙げられる。
例えば、リシンは、通常の飼料組成物と混合することが
できる。好適な実施例では、リシンは、pSTと併用して
相乗的にブタの成長を促進させ、体重増加を亢進させか
つ飼料利用効率を上昇させるような量のリシン含有飼料
組成物をブタに給餌することによって、ブタに投与され
る。
リシンを飼料として投与する場合、本発明では、強化
リシン、および炭水化物類、脂肪類、タンパク質類、ビ
タミン類および無機質類を多量に含有する通常の栄量バ
ランス飼料を含有する飼料組成物として調製できる。飼
料組成物に含まれる通常の栄養素の一部は、粉砕した穀
粉および穀粉副生物のような穀粉類、魚肉粉および肉片
にみられるようなブタタンパク質物質、大豆油粉末また
はピーナッツ油粉末のような植物性タンパク質、例えば
どタミンA・D混合物、リボフラビン強化剤およびその
他ビタミンB混合物のようなどタミンおよびビタミン含
有物質類、および無機質類を供給する骨片および石灰石
である。ブタに使用される従来の飼料のある種類では、
強化ビタミン類、ビタミン含有物質類、および所望の場
合には無機質類を含むコーンおよび大豆粉末を含む。本
発明に有用な周知の飼料組成物の一例が、引用の参考文
献米国特許第4,320,116号(ブタ、子ブタ、および他の
ブタ類のための飼料組成物の基本的成分)に開示されて
いる。他にも多くのこのような飼料組成物が当業者に周
知である。
pSTおよびリシンは“併用”投与されるが、このこと
は、本文で定義したように、前記化合物類の必要相乗的
投与量が同時にブタ中に存在するようにpSTおよびリシ
ンを投与するように設計された種々の方法を包含してい
る。例えば、(1)pSTを長期にわたり供給するpST徐放
性製剤を移植し、その毎日の飼料投与とともにリシンを
ブタに投与すること、または、(2)pSTを定期的に注
入し、その毎日の飼料投与とともにリシンをブタに投与
すること。
pSTおよびリシンは別々に投与することができるの
で、本発明は、1パッケージまたはパッケージ類の別々
の容器にいれた(1)ブタソマトトロピン(pST)およ
び(2)pSTと併用投与できる飼料組成物を作るのにふ
さわしいリシン添加物からなるキットの形態の製品につ
いても考慮している。上記キットは、動物に投与するの
にふさわしい形態で、すなわち、注入可能な剤形または
インプラントの形態でpSTを含有すべきであり、かつ、
従来の飼料と混合するために適した形態のリシンを含有
し“高栄養リシン”含有飼料を作る。このリシン強化剤
は、また、動物飼料と混合しないで直接動物に投与する
こともできる。
前記キットは、約1-20mg/ブタ/日の投与量で動物に
定期的に投与するための1種以上のインプラントまたは
注入可能製剤の形態でpSTを含有することもできる。前
記キットは、また、動物飼料と混合すなわちブレンドす
るための濃縮リシン強化剤を含有し、本発明で必要とす
る量のリシン、すなわち約0.9-1.6重量%の栄養リシン
を含有する飼料を作ることもできる。
本発明のpSTおよびリシンは併用され、ブタにおいて
相乗的に成長を促進し、体重増加を亢進させかつ飼料利
用効率を上昇させる。
本発明を全般的に述べたので、以下の実施例を本発明
の特定の実施例として挙げ、その実用および利点を実際
に示した。本実施例は例示のためのみに示されており、
本明細書またはその後のクレームをいかなる方法でも限
定することを意図していないことがわかる。
実施例1 健康および体重を基準として、本研究のために交雑去
勢雄性ブタ72匹を選択した。ブタは個室ケージに無作為
に振り分け、処置開始までおよそ2週間この施設に慣れ
させた。実験前期問において、全てのブタに第1表に示
した飼料1を給餌した。飼料および水は自由摂取(ad l
ibitum)とした。
この雄性ブタを1群9匹の8群に分け、第2表に示し
たようにpSTおよびリシンを投与した。
本研究に使用した各バッチの飼料から試料を採取し、
研究の終了時において、粗タンパク質、リシン、カルシ
ウム、およびリンを組成解析した。
注入可のpST溶液を0.427Mの塩酸アルギニンで調製し
た。この塩酸アルギニンを無菌的に前記pSTに添加し、
所望のpST濃度とした。プラセボ溶液は、塩酸アルギニ
ン溶液のみからなっていた。全ての投与は、総量1mlで
投与された。注射は背部頸部領域に筋注で投与し、その
後の注射を行う事にかわるがわる(注射する)側を変え
た。新しい滅菌注射筒を各投与濃度について用いた。注
射は全て、各注射日の8時から10時の間に行った。投与
部位の状況を毎日観察し、研究記録に記録した。
ブタの体重を量り、研究開始日および研究中は第56日
まで定期的に飼料摂取を測定した。56日間の飼料摂取お
よび体重のデータを用いて、一日平均増加量、一日平均
飼料摂取量および飼料利用効率を求めた。実験は、pST
投与量/頻度および栄養リシンを主要効果として用いる
2x4の因子設計として行った。ケージ設置は、阻害因子
として作用した。初期体重は、生成反応データの共変数
として作用した。実験の結果を第3表に示した。データ
を変数解析(SAS、1985)で解析した。改善%として結
果を第1図に示した。
第3表および第1図に付いて、体重増加および飼料利
用効率は、リシンをpSTと併用して給餌したときに大き
かった。一日平均体重増加は、pSTが存在しない場合栄
養リシン添加によって1.2%しか上昇しなかった。一日
平均体重増加は、5mg pST/日で12%、10mg pST/2日で7
%、15mg pST/3日で2%上昇した。飼料利用効率は、pS
Tが存在しない場合栄養リシン添加によって5%だけ改
善し、5mg/日、10mg/2日および15mg/3日のpST併用処置
で、改善は、それぞれ、17、12および8%であった。さ
らに、体重増加および飼料利用における改善は、単に相
加ではなく相乗的であった。
本発明の改良および変更が、上記教示に照らし合わせ
て可能であることが明らかである。したがって、付属の
クレームの範囲内で本発明が特に記載された以外に実施
できることを理解すべきである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−130633(JP,A) 特開 昭62−48635(JP,A) 特開 昭59−144743(JP,A) 特開 昭61−183229(JP,A) 特開 昭61−236729(JP,A) Journal of Animal Science,Vol.66,Abs tract No.12(1988),p.95 −96 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 38/27 A23K 1/165 A61K 31/195 A23K 1/16

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1−20mg/ブタ/日の量でブタソマトトロ
    ビンをブタに投与し、 0.9重量%−1.6重量%のリシンを含む飼料組成物を前記
    ブタに給餌することからなる、前記ブタにおいて相乗的
    に成長を促進し体重増加を亢進させかつ飼料利用効率を
    上昇させる方法。
  2. 【請求項2】前記ブタソマトトロピンが3−6mg/ブタ/
    日の量で投与され、および、前記栄養リシンが1.1-1.4
    重量%のリシンを含んで投与される特許請求の範囲第1
    項記載の方法。
  3. 【請求項3】前記ブタソマトトロピンが非経口的に投与
    され、および、前記栄養リシンが、錠剤、懸濁液、液
    剤、乳剤、カプセル剤、粉剤、シロップ剤および飼料組
    成物として経口的に投与される特許請求の範囲第1項記
    載の方法。
  4. 【請求項4】前記ブタソマトトロピンがインプラントを
    用いて投与され、このインプラントが、さらに生体適合
    性およびブタソマトトロピン適合性のインプラント材
    料、および成長を促進させ、体重増加を亢進させかつ飼
    料利用効率を上昇させる量の前記ブタソマトトロピンか
    らなる特許請求の範囲第3項記載の方法。
  5. 【請求項5】前記ブタソマトトロピンが注入可の剤形で
    投与され、この注入可の剤形がさらに、生体適合性およ
    びブタソマトトロピン適合性の担体、および成長を促進
    させ、体重増加を亢進させかつ飼料利用効率を上昇させ
    る量の前記ブタソマトトロピンからなる特許請求の範囲
    第3項記載の方法。
  6. 【請求項6】前記担体が0.4-0.5M塩酸アルギニンを含有
    する緩衝液である特許請求の範囲第5項記載の方法。
  7. 【請求項7】前記ブタソマトトロピンが組換えブタソマ
    トトロピンである特許請求の範囲第1項記載の方法。
  8. 【請求項8】1つのパッケージまたは複数のパッケージ
    で別々の容器にいれた(1)1-20m/ブタ/日の量で投与
    するためのブタソマトトロピン(pST)および(2)0.9
    -1.6重量%のリシンを含む飼料組成物を作るためのリシ
    ン強化剤からなるキット。
  9. 【請求項9】前記pSTを注入可の剤形またはインプラン
    トの形態で含有する特許請求の範囲第8項記載のキッ
    ト。
  10. 【請求項10】前記ブタソマトトロピンが組換えブタソ
    マトトロピンである特許請求の範囲第8項記載のキッ
    ト。
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