JP2951495B2 - カセットホルダの昇降機構 - Google Patents

カセットホルダの昇降機構

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JP2951495B2
JP2951495B2 JP4326613A JP32661392A JP2951495B2 JP 2951495 B2 JP2951495 B2 JP 2951495B2 JP 4326613 A JP4326613 A JP 4326613A JP 32661392 A JP32661392 A JP 32661392A JP 2951495 B2 JP2951495 B2 JP 2951495B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カセットケースを保持
するカセットホルダがスライドシャーシに昇降自在に支
持された磁気記録再生装置において、カセットホルダを
常に略水平な状態で昇降させる昇降同期機構に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置のうち磁気テープを使
用するものとして、所謂、8ミリビデオがある。この8
ミリビデオにおいて、スライドシャーシは磁気テープが
巻かれたカセットケースを収納保持することができる。
そして、スライドシャーシは内蔵された昇降機構により
ビデオ本体からカセットホルダが外方に突出してカセッ
トケースの出し入れを行うイジェクト位置に移動可能で
あると共にビデオ本体内でスライド機構によりプレイ位
置に移動可能となっており、このプレイ位置でカセット
ケース内の磁気テープを引出して走行させ、記録あるい
は再生を行うことができるようになっている。
【0003】カセットホルダは、両側部に設けられた昇
降機構により、カセットケースの板面が平行移動する状
態でスライドシャーシに対して昇降するようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】カセットホルダは両側
部に設けられた昇降機構によって略平行な状態が保たれ
て昇降する。このため、一方の昇降機構に力が偏るとカ
セットホルダが略平行に昇降されず、カセットの装着が
不確実となる場合があった。また、カセットホルダの下
降位置を固定するロック機構は一方の昇降機構側だけに
備えられているので、他方側のカセットホルダが反力に
より浮き上がるという問題点があった。また、本件のよ
うに、ラック・ピニオン機構で両側の昇降機構を同期さ
せた場合、アームが水平に近い状態、即ちカセットホル
ダーロックに近い状態ではアームの上下動に対するピニ
オンの動きが小さくなり、ラックとピニオンの間のバッ
クラッシが上下動に対しての不感部分を作ってしまうと
いう問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の構成は、磁気テープが巻かれた箱型のカセッ
トケースが収納保持されるカセットホルダと、カセット
ケースの板面が平行移動する状態でカセットホルダを昇
降自在に支持し磁気記録再生装置本体にスライド自在に
設けられるスライドシャーシと、カセットホルダの昇降
方向両側におけるカセットホルダとスライドシャーシと
に亘ってそれぞれ設けられる昇降機構とを備えた磁気記
録再生装置において、昇降機構は連動機構で連結され、
カセットホルダの下降端位置で昇降機構を固定する固定
機構を一方側の昇降機構に備え、他方側の昇降機構に一
方側の昇降動作に比べて昇降動を増速させる増速機構を
備えたことを特徴とするカセットホルダの昇降機構。
【0006】また、上記課題を解決するための本発明の
構成は、磁気テープが巻かれた箱型のカセットケースが
収納保持されるカセットホルダと、カセットケースの板
面が平行移動する状態でカセットホルダを昇降自在に支
持し磁気記録再生装置本体にスライド自在に設けられる
スライドシャーシと、カセットホルダの昇降方向両側に
おけるカセットホルダとスライドシャーシとに亘ってそ
れぞれ設けられる昇降機構とを備えた磁気記録再生装置
において、昇降機構は、中間部で互いに回動自在となる
二本のアームを備え、各アームの一端がカセットホルダ
に枢支されると共に他端がスライドシャーシに枢支さ
れ、一方のアームの一端にそれぞれラックを設けると共
にラックに噛み合うピニオンをそれぞれ備える一方、カ
セットホルダに一つの連結ロッドを回転自在に支持し、
連結ロッドの両端にピニオンをそれぞれ取付け、カセッ
トホルダの下降端位置でピニオンと噛み合うラックの歯
厚を、カセットホルダの上昇端位置でピニオンと噛み合
うラックの歯厚より厚くしたことを特徴とする。
【0007】
【作用】昇降機構の二本のアームの回動によりカセット
ホルダの昇降が行なわれる。アームが回動すると、ラッ
ク及びピニオンを介して連結ロッドが回転し、カセット
ホルダの両側のアームは互いに同期し、両方の昇降機構
は略同一速度で作動する。カセットホルダは固定機構に
よって下降端位置で固定され、カセットホルダの固定機
構が備えられていない側は増速機構によって下降端位置
での浮き上がりが防止される。
【0008】また、カセットホルダの下降端位置でピニ
オンと噛み合うラックの歯幅を広くしたことにより、下
降端位置でのラックとピニオンのバックラッシュ量を減
らしカセットホルダの下降端側での不感量を減らすこと
ができる。
【0009】
【実施例】本発明のカセットホルダの昇降同期機構を備
えた磁気記録再生装置を説明する。
【0010】図1にはカセットケース収納部の斜視、図
2にはスライドシャーシの斜視、図3にはカセットホル
ダの斜視、図4にはカセットケース収納部の平面視、図
5にはカセットケースが上昇位置にある図4中のV矢
視、図6にはカセットケースが下降位置にある図4中の
V矢視、図7にはカセットケースが上昇位置にある図4
中のVII 矢視、図8にはカセットケースが下降位置にあ
る図4中のVII 矢視、図9には図4中のIX矢視、図10
及び図11にはカセットケースと回転ヘッドドラムとの
位置関係を示してある。
【0011】本実施例にあっては、リールブレーキの駆
動機構が装備された磁気記録再生装置として8ミリビデ
オを用いて説明する。そして、この8ミリビデオはカセ
ットホルダが昇降機構によりビデオ本体から外方に突出
することができると共に、スライドシャーシに支持され
てビデオ本体のベースシャーシに対してプレイ位置まで
スライドできるようになっている。なお、本実施例にお
いて、前方あるいは前部とはカセットケースをカセット
ホルダに挿入する側とし、後方あるいは後部とはその反
対とする。
【0012】また、図においてスライドシャーシに装着
されている磁気テープの駆動に関する各種部材は省略し
てある。
【0013】図1に示すように、磁気テープ1は箱状の
カセットケース2内に供給リール3及び巻取リール4に
巻かれた状態で収納されている。そして、前部の蓋5が
上方に開口することで磁気テープ1が露出し、ローディ
ングが可能となっている。
【0014】図1乃至図5及び図7に示すように、カセ
ットホルダ11は前後が開口した箱型形状をなし、前部
(図5において左方、図7において右方)の開口からカ
セットケース2が挿入されるようになっている。スライ
ドシャーシ15は上部が開口した箱型形状をなし、カセ
ットホルダ11は左右両側(昇降方向両側)に設けられ
た昇降機構16,17によってカセットケース2の板面
が水平移動する状態でスライドシャーシ15に対して昇
降自在となっている。
【0015】カセットホルダ11の両側下部にはカセッ
トケース2を支持する支持部13,14が形成され、支
持部14の前部側(挿入開口部)は先端部102となっ
ている。先端部102の先端には開口外側を向く角部1
02aが形成され、先端部102によってカセットケー
ス2の挿入が案内される。
【0016】支持部13,14はアルミニウム製で、先
端部14の角部102aを含む先端部102は、アルミ
ニウムに較べて高強度な構造体としてステンレス製とな
っている。先端部102は支持部14に継ぎ足された状
態でかしめ止めされ、支持部14及び先端部102によ
り案内部材202が構成されている。
【0017】従って、支持部14の先端部102は高い
剛性が維持され、板厚が厚くなることがない。このた
め、カセットケース2を挿入する際に支持部14が変形
することがなくなり、また、補強板等を取付けた場合に
較べて重量の増加は少ない。
【0018】カセットホルダ11の後部(カセットケー
ス2の挿入後端部)には、挿入されたカセットケース2
の位置を規制するためのストッパ12が設けられてい
る。ストッパ12は、支持部13の後端部を絞り曲げ加
工して形成されている。
【0019】ストッパ12を絞り曲げ加工により支持部
13に形成したことで、重量を増加させることなく強度
が飛躍的に向上する。このため、カセットケース2を繰
り返してストッパ12に当接させても、ストッパ12が
変形することがなく、常に確実な位置決めが行なえる。
【0020】図5,図6に基づいて一方側の昇降機構1
6を説明する。
【0021】図に示すように、一対のアーム19,20
が中間部の連結軸18を介して互いに回動自在に連結さ
れ、各アーム19,20の前端側、即ちアーム19の一
端が枢軸21によってカセットホルダ11に枢支される
と共に、アーム20の他端が枢軸22によってスライド
シャーシ15に枢支されている。また、各アーム19,
20の後端側、即ちアーム19の他端が長孔23及び支
持軸25によってスライドシャーシ15に枢支されると
共に、アーム20の一端が長孔24及び支持軸26によ
ってカセットホルダ11に枢支されている。アーム1
9,20の連結軸18の上方側同士はスプリング27
(引張りばね)で連結され、アーム19,20はスプリ
ング27の引張り力により起立方向に付勢されている。
【0022】図7,図8に基づいて他方側の昇降機構を
説明する。
【0023】図に示すように、一対のアーム29,30
が中間部の連結軸28を介して互いに回動自在に連結さ
れ、各アーム29,30の前端側、即ちアーム29の一
端が枢軸31によってカセットホルダ11に枢支される
と共に、アーム30の他端が枢軸32によってスライド
シャーシ15に枢支されている。また、各アーム29,
30の後端側、即ちアーム29の他端が長孔33及び支
持軸35によってスライドシャーシ15に枢支されると
共に、アーム30の一端が長孔34及び支持軸36によ
ってカセットホルダ11に枢支されている。アーム2
9,30の連結軸28の上方側同士はスプリング37
(引張りばね)で連結され、アーム29,30はスプリ
ング37の引張り力により起立方向に付勢されている。
【0024】この昇降機構16,17のアーム19,2
0及びアーム29,30の起倒により、図5乃至図8に
示したように、カセットホルダ11が略水平を保った状
態で昇降する。
【0025】本発明の昇降同期機構によって略同一速度
で作動するようになっている。この本発明の昇降同期機
構を説明する。
【0026】図5乃至図8に示すように、昇降機構1
6,17の一方のアーム20,30の上端部にはラック
38,39が形成されている。また、図1,図3及び図
4乃至図9に示すように、カセットホルダ11の後側部
にはピニオン40,41が回転自在に取付けられ、ピニ
オン40はアーム20のラック38に噛み合うと共にピ
ニオン41はアーム30のラック39に噛み合ってい
る。カセットホルダ11には一つの連結ロッド42が回
転自在に支持され、連結ロッド42の両端にピニオン4
0,41がそれぞれ取付けられている。ピニオン40,
41は連結ロッド42によって一体に回転する。
【0027】従って、昇降機構16,17によるカセッ
トホルダ11の水平昇降時、各アーム20,30が回動
するとラック38,39を介してピニオン40,41が
それぞれ回転させられるが、このピニオン40,41は
連結ロッド42によって連結されているので、互いに同
期して回転して左右の昇降機構16,17は略同一速度
で作動する。そして、昇降機構16,17のアーム2
0,30の後端部側、即ちラック38,39が形成され
ている側が長孔24,34及び支持軸26,36により
カセットホルダ11に連結されているので、ラック3
8,39は回動と共にスライド移動しながらピニオン4
0,41を増速回転させる。このため、昇降機構16,
17に加わる力が異なった場合、即ちカセットホルダ1
1の片側にのみ力を加えて押し込んだ場合でも、昇降機
構16,17は確実に同期して作動して、カセットホル
ダ11は昇降される。
【0028】一方、昇降機構17にはアーム29,30
を傾倒状態、即ちカセットホルダ11を下降状態で保持
する固定機構としてのロック機構48が設けられてい
る。
【0029】ロック機構48を説明する。
【0030】図7,図8に示すように、スライドシャー
シ15において、昇降機構17側の側部には軸49によ
ってフック50が回転自在に取付けられると共にスライ
ドシャーシ15との間に張設されたスプリング51によ
って反時計回り方向に付勢されている。また、フック5
0に隣接して軸52によって規制板53が回転自在に取
付けられると共にスプリング54によって反時計回り方
向に付勢され、且つ、先端部がフック50に当接するこ
とで、このフック50をスプリング51の付勢力に抗し
て回動させて解除位置(図7に示す位置)に保持してい
る。一方、アーム30には下方への延設部が一体に形成
されてこの延設部に係止ピン55が固定されている。ま
た、フック50には下部に突出部56が一体に形成さ
れ、スライドシャーシ15をスライド自在に支持するベ
ースシャーシ71には解除レバー105が形成されてい
る。
【0031】従って、図7に示すカセットホルダ11を
上昇位置(アーム29,30を起立位置)から下降させ
ると、アーム29,30が傾倒すると共に係止ピン55
が下降する。すると、この係止ピン55が規制板53に
当接してスプリング54の付勢力に抗して押し下げ、こ
の規制板53により解除位置に保持されていたフック5
0はスプリング51の付勢力によって反時計回り方向に
回動する。よって、図8に示すように、フック50が係
止ピン55に係合してアーム30の起立が阻止され、カ
セットホルダ11は下降位置(アーム29,30を傾倒
位置)にて拘束される。一方、ベースシャーシ71の解
除レバー105にフック50の突出部56が当接する
と、このフック50はスプリング51の付勢力に抗して
反時計回り方向に回動して係止ピン55との係合が解除
される。すると、アーム29,30はスプリング37の
付勢力によって起立し、カセットホルダ11が上昇す
る。
【0032】なお、図5乃至図8において、57,58
は昇降機構16,17の各アーム19,20及び29,
30の傾倒状態、即ち、カセットホルダ11の下降状態
を検出する検出スイッチである。
【0033】ロック機構48は昇降機構17側にのみ備
えられているため、カセットホルダ11を下降させた際
に左右の保持力に差が生じ、カセットホルダ11の昇降
機構16側が浮いてしまう虞がある。予め、ピニオン4
0,41の噛み合い位相をずらし、ねじれ力を利用して
下降時にカセットホルダ11が水平になるようにするこ
とも考えられる。しかしこの場合、カセットホルダ11
を上昇させた際にカセットホルダ11が斜めになり見栄
えが悪くなってしまう。
【0034】このため、昇降機構16側には増速機構が
備えられている。増速機構を説明する。
【0035】昇降機構16側(固定機構が備えられてい
ない側)のピニオン40は11歯となり、昇降機構17
側のピニオン41は10歯となり、ピニオン40の歯数
が1歯多く、かつ外径もピニオン41より大きくなって
いる。ピニオン40の歯数を多くして外径を大きくし
かつピニオンとラックの噛み合い位置だけを変更し、連
結ロッド42とアーム20の位置関係を保つ構成となっ
ており、昇降機構16側のカセットホルダ11が固定機
構側に比して昇降時に増速される
【0036】従って、カセットホルダ11の昇降機構1
6側は、下降端位置での浮き上がりが防止され、下降端
でのカセットホルダ11の両側は確実に保持される。
【0037】一方、図5乃至図8に示すように、カセッ
トホルダ11の上昇時にピニオン40,41と噛み合う
ラック38,39の歯厚と、カセットホルダ11の下降
時にピニオン40,41と噛み合うラック38,39の
歯厚は異なった厚さとなっている。即ち、カセットホル
ダ11が上昇している際にピニオン40,41と噛み合
うラック38,39の歯38a,39aの歯厚に対し、
カセットホルダ11が下降している際にピニオン40,
41と噛み合うラック38,39の歯38b,39bの
歯厚は厚くなっている。歯38a,39aと歯38b,
39bは歯底が同一でピッチ線の位置がずれている。
【0038】これにより、カセットホルダ11が下降し
た際に、ピニオン40,41とラック38,39との間
のバックラッシュ量が減少する。なお、カセットホルダ
11が上昇した際のピニオン40,41とラック38,
39との間のバックラッシュはスプリング27,37で
除去される。
【0039】ラック38,39の歯38a,38b及び
歯39a,39bとの間の歯厚を徐々に増加させること
で、カセットホルダ11の昇降動が滑らかになる。
【0040】また、前述したように、左右の昇降機構1
6,17のアーム19,20及びアーム29,30には
スプリング27,37が張設され、カセットホルダ11
の上昇はこのスプリング27,37の付勢により行なわ
れる。スプリング27,37の付勢力はカセットホルダ
11を上昇させ得る力となっているため、カセットホル
ダ11の上昇端では衝撃及び振動が生じる。この衝撃及
び振動を軽減してカセットホルダ11を緩やかに停止さ
せる緩衝部材としてのダンパ機構43が備えられてい
る。
【0041】ダンパ機構43を説明する。
【0042】図2,図7及び図8に示すように、スライ
ドシャーシ15において、昇降機構17側の側部後方
(カセットホルダ11の後部側)には、上部にラック4
4が形成された連結部材としての樹脂製のスライド部材
45が設けられている。スライド部材45は前後(図
7,図8中左右)に移動自在に支持され、スライド部材
45の一端はアーム29の後端に枢支(連結)されてい
る。
【0043】スライドシャーシ15の内側にはオイルダ
ンパ47が取付けられ、オイルダンパ47の回転部には
樹脂製のピニオン46が装着されている。ピニオン46
にはスライド部材45のラック44が噛み合い、スライ
ド部材45の移動がオイルダンパ47によって緩やかと
なる。
【0044】昇降機構17によるカセットホルダ11の
上昇時に、スプリング37の付勢力によってアーム2
9,30は起立する方向に回動する。このとき、アーム
29は後端部がスライド部材45と共に前方に移動し、
ラック44を介してピニオン46を回転させる。オイル
ダンパ47の作用によりピニオン46は緩やかに回転し
てスライド部材45の移動が緩やかになり、カセットホ
ルダ11は上昇端での衝撃及び振動がなくなり緩やかに
停止する。
【0045】ダンパ機構43は昇降機構17の後方にお
けるスライドシャーシ15に設けられているので、カセ
ットホルダ11を大型化する必要がなく、スライドシャ
ーシ15の幅を広げる必要がない。また、スライド部材
45を介して昇降機構17のアーム29とオイルダンパ
47のピニオン46を連結しているため、ピニオン46
とラック44の歯幅が大きくとれるため、オイルダンパ
の粘性が高くなり、ピニオン46とラック44に大きな
力が加わっても破損が生じる虞がなく、軽量化とコスト
低減が図れる。
【0046】また、図4及び図9に示すように、本実施
例のカセットホルダ11にはテーププロテクタ61が設
けられている。カセットホルダ11(カセットケース
2)の下降時にこの移動に伴ってカセットケース2の蓋
5が開くが、このときに静電気によって磁気テープ1が
蓋5の裏側に付着してしまうことがあり、この場合、磁
気テープ1は回転ヘッドドラムを乗り上げて反対側にも
っていかれてしまい、適正にローディングされなくなっ
てしまう。テーププロテクタ61は磁気テープ1の回転
ヘッドドラムに対する乗り上げを防止するものである。
【0047】カセットホルダ11には昇降機構17側の
側部後方に枢軸62によって回動部材63が取付けられ
ており、この回動部材63の外周部には2つの突片6
4,65が一体に形成され、一方の突片64には昇降機
構17のアーム29の後端部が当接可能となっている。
この回動部材63に隣接してL字形状をなす作動部材6
6が軸67によって回動自在に支持され、この作動部材
66の下方に延びる一端は回動部材63の一方の突片6
5と当接可能であり、水平に延びる他端には長孔68が
形成されている。また、カセットホルダ11の後部にお
いて、その中心から昇降機構17側(図9において右
側)に所定量寄った位置に枢軸69によりテーププロテ
クタ61の一端が回動自在に取付けられており、このテ
ーププロテクタ61の枢軸69から他端側に寄った位置
に連結ピン70が固定され、この連結ピン70は作動部
材66の長孔68に係合している。
【0048】従って、カセットケース2が保持されたカ
セットホルダ11が上昇位置にあるとき、図9及び図1
0に示すように、カセットケース2の蓋5は閉じてお
り、一方、テーププロテクタ61は所定角度θで下方を
向き、このテーププロテクタ61の先端部はベースシャ
ーシ71に装着された回転ヘッドドラム112の外周辺
であって径方向のほぼ中心に位置している。
【0049】この状態からカセットホルダ11が下降す
ると、図9及び図11に示すように、図示しない解除機
構によりカセットケース2の蓋5が開けられ、磁気テー
プ1が露出する。一方、昇降機構17のアーム29,3
0は傾倒し、このアーム29の後端部が回動部材63の
突片64に当接してこれを図9において反時計回り方向
に徐々に回転させていく。すると、回動部材63の突片
65が作動部材66の一端に当接して他端を作動(上
昇)させ、カセットホルダ11の下降に伴ってテーププ
ロテクタ61を上昇回動させる。このテーププロテクタ
61の上昇動作はカセットケース2の蓋5の開扉動作に
対して遅れて行われ、且つ、テーププロテクタ61はカ
セットケース2から露出した磁気テープ1が回転ヘッド
ドラム112の外周面に対向する直前に上昇が終了す
る。
【0050】カセットケース2を8ミリビデオ本体内に
装着する場合、図1に示すように、上昇位置にあるカセ
ットホルダ11内に前方からカセットケース2を挿入す
る。そして、図5及び図7に示すイジェクト(上昇)位
置からこのカセットホルダ11を上部から押し下げる
と、昇降機構16,17の各アーム19,20及び2
9,30が傾倒し、カセットケース2を収納したカセッ
トホルダ11は下降位置に移動する。このとき、カセッ
トホルダ11(カセットケース2)は水平状態を保って
下降することができ、左右の昇降機構16,17におけ
るアーム20,30が動作がラック38,39及びピニ
オン40,41を介して連結ロッド42により互いに連
動することで、この左右の昇降機構16,17は同期し
て作動する。
【0051】ピニオン40の歯数はピニオン41よりも
1歯多くなっているので、カセットホルダ11は下降端
で昇降機構16側が浮き上がることがない。また、ラッ
ク38,39は、カセットホルダ11が下降している際
にピニオン40,41と噛み合う歯38b,39bの歯
厚が厚くなっているので、カセットホルダ11の下降端
でのピニオン40,41とラック38,39とのバック
ラッシュ量が減少する。このため、カセットホルダ11
はその下降時にねじれたり、斜めになることが防止され
る。
【0052】図6,図8及び図9に示すように、カセッ
トホルダ11が下降すると、このカセットホルダ11は
下降位置でロック機構48により拘束される。即ち、昇
降機構17のアーム29,30が傾倒すると係止ピン5
5が共に下降し、この係止ピン55にフック50が係合
する。従って、アーム30の起立が阻止され、カセット
ホルダ11は下降位置にて拘束されることとなる。そし
て、カセットホルダ11の下降位置への移動を検出スイ
ッチ57,58が検出する。
【0053】また、カセットホルダ11が上昇位置にあ
るとき、図9及び図10に示すように、カセットケース
2の蓋5は閉じており、テーププロテクタ61はその先
端部が回転ヘッドドラム112の外周辺であって径方向
のほぼ中心に位置している。そして、カセットホルダ1
1が下降すると、図9及び図11に示すように、カセッ
トケース2の蓋5が開けられて磁気テープ1が露出し、
一方、カセットホルダ11の下降に伴ってテーププロテ
クタ61を上昇回動させる。このとき、テーププロテク
タ61の上昇動作はカセットケース2の蓋5の開扉動作
から遅れて行われ、カセットケース2から露出した磁気
テープ1が回転ヘッドドラム112の外周面に対向する
カセットホルダ11の下降位置では、テーププロテクタ
61は水平をなす位置に上昇する。
【0054】従って、カセットホルダ11(カセットケ
ース2)が下降時する際に、カセットケース2の蓋5の
開扉に伴って静電気により磁気テープ1がこの蓋5の裏
側に付着しても、磁気テープ1と回転ドラムヘッド11
2との間にはテーププロテクタ61が位置しているの
で、磁気テープ1の回転ヘッドドラム112に対する乗
り上げが防止される。
【0055】カセットホルダ11が完全に下降してロッ
ク機構48によりその位置に拘束されると、図示しない
駆動機構によりスライドシャーシ15がプレイ位置に移
動してカセットケース2がローディングされる。プレイ
位置でカセットケース2内の磁気テープ1を引き出して
走行させ、記録あるいは再生を行なう。
【0056】磁気テープ1の記録あるいは再生が終了し
走行が停止すると、カセットケース2のローディングが
解除され、スライドシャーシ15が元の位置(イジェク
ト位置)に移動する。スライドシャーシ15がイジェク
ト位置に移動すると、図6,図8に示すように、ベース
シャーシ71の解除レバー105にフック50の突出部
56が当接し、このフック50がスプリング51の付勢
力に抗して反時計回り方向に回動することで係止ピン5
5との係合が解除される。すると、昇降機構17のアー
ム29,30はスプリング37の付勢力によって起立
し、また、昇降機構16のアーム19,20もスプリン
グ27の付勢力によって起立し、カセットホルダ11が
上昇する。
【0057】この昇降機構16,17によるカセットホ
ルダ11の上昇時に、カセットホルダ11はスプリング
27,37の付勢力によって上昇するが、アーム29の
起立時にその後端部がスライド部材45と共に前方に移
動してラック44を介してピニオン46を回転させるこ
とで、オイルダンパ47の作用によってこのピニオン4
6の回転が緩やかとなり、カセットホルダ11の上昇端
における衝撃及び振動が軽減されて緩やかに停止する。
カセットホルダ11が上昇した後、カセットホルダ11
内からカセットケース2を取り出す。
【0058】上述したカセットホルダ11の昇降同期機
構では、各アーム20,30の回動によりラック38,
39を介してピニオン40,41がそれぞれ回転し、ピ
ニオン40,41は連結ロッド42によって同期して回
転し、左右の昇降機構16,17は略同一速度で作動す
る。また、ラック38,39は回動と共にスライド移動
しながらピニオン40,41を回転させるので、アーム
と連絡ロッド42をリジットに構成した場合に比べてピ
ニオン40,41は回転が増速され、昇降機構16,1
7の同期が確実となり、カセットホルダ11は常に略水
平が保たれた状態で昇降される。
【0059】ピニオン41に対してピニオン40の歯数
を多くして増速機構を構成したので、カセットホルダ1
1の左右のねじれにより下降端位置で昇降機構16側の
浮き上がりが防止される。また、ラック38,39の歯
38a,39aの歯厚よりも歯38b,39bの歯厚を
厚くしたので、カセットホルダ11を下降させた際にピ
ニオン40,41とラック38,39のバックラッシュ
量を減少させることができる。
【0060】
【発明の効果】本発明のカセットホルダの昇降機構は、
二つの昇降機構によってカセットホルダがスライドシャ
ーシに対して昇降自在に支持された磁気記録再生装置に
おいて、固定機構が備えられていない側のラック・ピニ
オン機構に増速機構を備えたので、カセットホルダの下
降端時に増速機構により浮き上がりが防止される。この
結果、カセットホルダの両側で、安定した保持力が得ら
れる。
【0061】また、カセットホルダの下降端位置でピニ
オンと噛み合うラックの歯厚を、カセットホルダの上昇
端位置でピニオンと噛み合うラックの歯厚より厚くした
ので、カセットホルダの下降端時におけるラックとピニ
オンのバックラッシュ量を減らすことができる。この結
果、カセットホルダの下降端での不感部分が減少し、良
好な操作感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】カセットケース収納部の斜視図。
【図2】スライドシャーシの斜視図。
【図3】カセットホルダの斜視図。
【図4】カセットケース収納部の平面図。
【図5】カセットケースが上昇位置にある図4中のV矢
視図。
【図6】カセットケースが下降位置にある図4中のV矢
視図。
【図7】カセットケースが上昇位置にある図4中のVII
矢視図。
【図8】カセットケースが下降位置にある図4中のVII
矢視図。
【図9】図4中のIX矢視図。
【図10】カセットケースと回転ヘッドドラムとの位置
関係を表わす説明図。
【図11】カセットケースと回転ヘッドドラムとの位置
関係を表わす説明図。
【符号の説明】
1 磁気テープ 2 カセットケース 3 供給リール 4 巻取リール 11 カセットホルダ 12 ストッパ 13,14 支持部 16,17 昇降機構 19,20,29,30 アーム 38,39 ラック 40,41 ピニオン 42 連結ロッド 43 ダンパ機構 45 スライド部材 46 ピニオン 47 オイルダンパ 48 ロック機構 102 先端部 102a 角部

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気テープが巻かれた箱型のカセットケ
    ースが収納保持されるカセットホルダと、カセットケー
    スの板面が平行移動する状態でカセットホルダを昇降自
    在に支持し磁気記録再生装置本体にスライド自在に設け
    られるスライドシャーシと、カセットホルダの昇降方向
    両側におけるカセットホルダとスライドシャーシとに亘
    ってそれぞれ設けられる昇降機構とを備えた磁気記録再
    生装置において、昇降機構は連動機構で連結され、カセ
    ットホルダの下降端位置で昇降機構を固定する固定機構
    を一方側の昇降機構に備え、他方側の昇降機構に一方側
    の昇降動作に比べて昇降動を増速させる増速機構を備え
    たことを特徴とするカセットホルダの昇降機構。
  2. 【請求項2】 請求項1において、昇降機構は、中間部
    で互いに回動自在となる二本のアームを備え、各アーム
    の一端がカセットホルダに枢支されると共に他端がスラ
    イドシャーシに枢支され、一方のアームの一端にそれぞ
    れラックを設けると共にラックに噛み合うピニオンをそ
    れぞれ備える一方、カセットホルダに一つの連結ロッド
    を回転自在に支持し、連結ロッドの両端にピニオンをそ
    れぞれ取付けてなり、固定機構が設けらていない側の
    昇降機構のピニオンの外径を、固定機構が設けられてい
    る側の昇降機構のピニオンの外径よりも大きくしたこと
    を特徴とするカセットホルダの昇降機構。
  3. 【請求項3】 磁気テープが巻かれた箱型のカセットケ
    ースが収納保持されるカセットホルダと、カセットケー
    スの板面が平行移動する状態でカセットホルダを昇降自
    在に支持し磁気記録再生装置本体にスライド自在に設け
    られるスライドシャーシと、カセットホルダの昇降方向
    両側におけるカセットホルダとスライドシャーシとに亘
    ってそれぞれ設けられる昇降機構とを備えた磁気記録再
    生装置において、昇降機構は、中間部で互いに回動自在
    となる二本のアームを備え、各アームの一端がカセット
    ホルダに枢支されると共に他端がスライドシャーシに枢
    支され、一方のアームの一端にそれぞれラックを設ける
    と共にラックに噛み合うピニオンをそれぞれ備える一
    方、カセットホルダに一つの連結ロッドを回転自在に支
    持し、連結ロッドの両端にピニオンをそれぞれ取付け、
    カセットホルダの下降端位置でピニオンと噛み合うラッ
    クの歯厚を、カセットホルダの上昇端位置でピニオンと
    噛み合うラックの歯厚より厚くしたことを特徴とするカ
    セットホルダの昇降機構。
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