JP2951330B1 - 木工沈床構造物 - Google Patents
木工沈床構造物Info
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- JP2951330B1 JP2951330B1 JP28520098A JP28520098A JP2951330B1 JP 2951330 B1 JP2951330 B1 JP 2951330B1 JP 28520098 A JP28520098 A JP 28520098A JP 28520098 A JP28520098 A JP 28520098A JP 2951330 B1 JP2951330 B1 JP 2951330B1
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Abstract
【要約】
【課題】 河川の流れに対してきわめて安定し、かつ自
然環境によくなじんだ木工沈床構造物を提供する。 【解決手段】 所定間隔においた台石3の上に複数の丸
太4を架け渡し、この台石3と丸太4をアンカー金具5
で連結して木材囲枠1を形成する。この木材囲枠1を2
〜3段積み重ね、かつ上下の木材囲枠1の台石3どうし
を連結金具7で連結する。また、木材囲枠1の内部に中
詰め石2をそれぞれ充填する。また特に、台石3に自然
石を使用する。
然環境によくなじんだ木工沈床構造物を提供する。 【解決手段】 所定間隔においた台石3の上に複数の丸
太4を架け渡し、この台石3と丸太4をアンカー金具5
で連結して木材囲枠1を形成する。この木材囲枠1を2
〜3段積み重ね、かつ上下の木材囲枠1の台石3どうし
を連結金具7で連結する。また、木材囲枠1の内部に中
詰め石2をそれぞれ充填する。また特に、台石3に自然
石を使用する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、特に河岸、堤防
の浸食を防ぎ、あるいは流向を規制し、河床の洗掘を防
止するために構築される木工沈床構造物に関する。
の浸食を防ぎ、あるいは流向を規制し、河床の洗掘を防
止するために構築される木工沈床構造物に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでこの種の構造物としては、例え
ば図6(a),(b)に図示するように複数の丸太20
を井桁状に積み重ね、鉄筋や縄21などを用いて丸太2
0どうしを連結し、かつ底と蓋に成木を用いて枠22を
つくり、中に割石や玉石23を充填して構築したものが
知られている。
ば図6(a),(b)に図示するように複数の丸太20
を井桁状に積み重ね、鉄筋や縄21などを用いて丸太2
0どうしを連結し、かつ底と蓋に成木を用いて枠22を
つくり、中に割石や玉石23を充填して構築したものが
知られている。
【0003】また、図7(a),(b)に図示するよう
に、粗朶24を縄や鉄線25などを用いてマット状に組
み、その上に沈石26をおいて構築する粗朶沈床も知ら
れている。
に、粗朶24を縄や鉄線25などを用いてマット状に組
み、その上に沈石26をおいて構築する粗朶沈床も知ら
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしこのようなもの
では、永年の経過とともに丸太や粗朶を連結している鉄
筋や縄が破断する等して全体が破壊にいたるおそれがあ
った。
では、永年の経過とともに丸太や粗朶を連結している鉄
筋や縄が破断する等して全体が破壊にいたるおそれがあ
った。
【0005】また、丸太などの木材を使用していること
から重量が軽く、河川の流れに対して不安定を免れない
等の課題もあった。この発明は以上の課題を解決するた
めになされたもので、特に河川の流れに対して安定し、
かつ自然環境になじんだ木工沈床構造物を提供すること
を目的とする。
から重量が軽く、河川の流れに対して不安定を免れない
等の課題もあった。この発明は以上の課題を解決するた
めになされたもので、特に河川の流れに対して安定し、
かつ自然環境になじんだ木工沈床構造物を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、この発明に係る請求項1記載の木工沈床構造物
は、所定間隔においた台石の上に複数の木材を架け渡す
とともに、木材と台石をアンカー金具で連結して木材囲
枠を形成し、この木材囲枠を積み重ね、上下の木材囲枠
の台石どうしを連結金具で連結し、かつ木材囲枠の内部
に中詰め石を充填して構築する。
めに、この発明に係る請求項1記載の木工沈床構造物
は、所定間隔においた台石の上に複数の木材を架け渡す
とともに、木材と台石をアンカー金具で連結して木材囲
枠を形成し、この木材囲枠を積み重ね、上下の木材囲枠
の台石どうしを連結金具で連結し、かつ木材囲枠の内部
に中詰め石を充填して構築する。
【0007】請求項2記載の木工沈床構造物は、請求項
1において、台石として自然石を、木材として丸太をそ
れぞれ使用する。
1において、台石として自然石を、木材として丸太をそ
れぞれ使用する。
【0008】
【発明の実施の形態】図1〜図5は、この発明の実施の
一形態を示し、図において河床に複数の木材囲枠1が互
いに隣接し、かつ河心側から河岸方向に2〜5段、階段
状に除々に高くなるように積み重ねておかれている。
一形態を示し、図において河床に複数の木材囲枠1が互
いに隣接し、かつ河心側から河岸方向に2〜5段、階段
状に除々に高くなるように積み重ねておかれている。
【0009】また、各木材囲枠1の内部に割石、玉石な
どの中詰め石2がそれぞれ充填されている。こうして、
自然石木工沈床構造物が構築されている。木材囲枠1
は、所定間隔におかれた台石3の上に木材として丸太4
を架け渡し、かつ台石3と丸太4を後述するアンカー金
具5で連結して、複数の台石3と複数の丸太4から平面
視して方形枠状に形成されている。
どの中詰め石2がそれぞれ充填されている。こうして、
自然石木工沈床構造物が構築されている。木材囲枠1
は、所定間隔におかれた台石3の上に木材として丸太4
を架け渡し、かつ台石3と丸太4を後述するアンカー金
具5で連結して、複数の台石3と複数の丸太4から平面
視して方形枠状に形成されている。
【0010】台石3は自然石で、少なくとも各丸太4の
両端部分と中間部分にそれぞれおかれている。各丸太4
の両端部分におかれた台石3は、隣接する丸太4の両端
部分におかれた台石3と連結金具7および凝固剤によっ
てそれぞれ互いに固着されている。
両端部分と中間部分にそれぞれおかれている。各丸太4
の両端部分におかれた台石3は、隣接する丸太4の両端
部分におかれた台石3と連結金具7および凝固剤によっ
てそれぞれ互いに固着されている。
【0011】また、台石3にはアンカー金具5がそれぞ
れ真上に向けて突設され、各丸太4はこのアンカー金具
5が丸太4に打ち込まれることで各台石3とそれぞれ連
結されている。アンカー金具5は台石3の上端部に形成
された縦孔3a内に差し込まれ、その周囲に凝固剤6が
充填されることで固定されている。
れ真上に向けて突設され、各丸太4はこのアンカー金具
5が丸太4に打ち込まれることで各台石3とそれぞれ連
結されている。アンカー金具5は台石3の上端部に形成
された縦孔3a内に差し込まれ、その周囲に凝固剤6が
充填されることで固定されている。
【0012】なお、木材囲枠1の形状は、必ずしも矩形
状である必要はなく、三角形状でもよく、また特に外観
を重視して意匠性を高めるなら五角形などの多角形状に
形成されていてもよい。
状である必要はなく、三角形状でもよく、また特に外観
を重視して意匠性を高めるなら五角形などの多角形状に
形成されていてもよい。
【0013】こうして形成された木材囲枠1は河岸から
河心側に、および河岸に沿って互いに隣接しておかれて
いる。また、図1,2に図示するように、木材囲枠1は
河心側から河岸方向に徐々に高くなるように2〜3段、
階段状に積み重ねておかれている。その際特に、上下の
木材囲枠1が図1に図示するように、横にずらしながら
積み重ねられていてもよい。
河心側に、および河岸に沿って互いに隣接しておかれて
いる。また、図1,2に図示するように、木材囲枠1は
河心側から河岸方向に徐々に高くなるように2〜3段、
階段状に積み重ねておかれている。その際特に、上下の
木材囲枠1が図1に図示するように、横にずらしながら
積み重ねられていてもよい。
【0014】また、上下の木材囲枠1と1は、上下の台
石3と3が連結金具7で連結されていることで強固に連
結されている。さらに、各木材囲枠1の内部に割石、玉
石などの中詰め石2がそれぞれ充填されている。こうし
て、周囲の自然環境によくなじみ、かつ河川の流れに対
してきわめて安定した木工沈床構造物が構築されてい
る。
石3と3が連結金具7で連結されていることで強固に連
結されている。さらに、各木材囲枠1の内部に割石、玉
石などの中詰め石2がそれぞれ充填されている。こうし
て、周囲の自然環境によくなじみ、かつ河川の流れに対
してきわめて安定した木工沈床構造物が構築されてい
る。
【0015】
【発明の効果】この発明は以上説明した構成からなり、
所定間隔においた台石の上に複数の木材を架け渡すとと
もに木材と台石をアンカー金具で連結して木材囲枠を形
成し、この木材囲枠を積み重ね、上下の木材囲枠の台石
どうしを連結金具で連結し、かつこの木材囲枠の内部に
中詰め石を充填して構築してあるので、木工沈床構造物
として所要の重量が得られ、河川流速に対してきわめて
安定した木工沈床構造物を提供できる。
所定間隔においた台石の上に複数の木材を架け渡すとと
もに木材と台石をアンカー金具で連結して木材囲枠を形
成し、この木材囲枠を積み重ね、上下の木材囲枠の台石
どうしを連結金具で連結し、かつこの木材囲枠の内部に
中詰め石を充填して構築してあるので、木工沈床構造物
として所要の重量が得られ、河川流速に対してきわめて
安定した木工沈床構造物を提供できる。
【0016】また、台石に自然石を、木材に丸太をそれ
ぞれ使って木材囲枠が形成されているで、きわめて経済
的であるとともに天然の素材を生かして自然環境によく
なじんだ木工沈床構造物といえる。
ぞれ使って木材囲枠が形成されているで、きわめて経済
的であるとともに天然の素材を生かして自然環境によく
なじんだ木工沈床構造物といえる。
【0017】さらに、上下の木材囲枠の台石どうしが連
結金具で連結されているので、永年の経過とともに木材
が腐食したとしても、台石としての自然石が残り、河川
根固め、水制、護床などの作用効果と機能を維持し得
る。
結金具で連結されているので、永年の経過とともに木材
が腐食したとしても、台石としての自然石が残り、河川
根固め、水制、護床などの作用効果と機能を維持し得
る。
【図1】自然木工沈床構造物の一例を示す縦断面図であ
る。
る。
【図2】自然木工沈床構造物の一例を示す縦断面図であ
る。
る。
【図3】図1と図2に示す自然木工沈床構造物の一部平
面図である。
面図である。
【図4】木材囲枠の一例を示し、(a)はその平面図、
(b)はその正面図、(c)はその底面図、(d)はそ
の側面図である。
(b)はその正面図、(c)はその底面図、(d)はそ
の側面図である。
【図5】丸太どうし、及び丸太と台石との連結部を示
し、(a)はその平面図、(b)はその側面図、(c)
はその平面図、(d)はその側面図である。
し、(a)はその平面図、(b)はその側面図、(c)
はその平面図、(d)はその側面図である。
【図6】従来の木工沈床構造物の一例を示し、(a)は
その一部縦断面図、(b)はその一部平面図である。
その一部縦断面図、(b)はその一部平面図である。
【図7】従来の木工沈床構造物の一例を示し、(a)は
その一部縦断面図、(b)はその一部平面図である。
その一部縦断面図、(b)はその一部平面図である。
1 木材囲枠 2 中詰め石 3 台石 4 丸太(木材) 5 アンカー金具 6 凝固剤 7 連結金具
Claims (2)
- 【請求項1】 所定間隔においた台石の上に複数の木材
を架け渡すとともに、木材と台石をアンカー金具で連結
して木材囲枠を形成し、この木材囲枠を積み重ね、上下
の木材囲枠の台石どうしを連結金具で連結し、かつ木材
囲枠の内部に中詰め石を充填してなることを特徴とする
木工沈床構造物。 - 【請求項2】 台石に自然石を、木材に丸太をそれぞれ
使用してなることを特徴とする請求項1記載の木工沈床
構造物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28520098A JP2951330B1 (ja) | 1998-10-07 | 1998-10-07 | 木工沈床構造物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28520098A JP2951330B1 (ja) | 1998-10-07 | 1998-10-07 | 木工沈床構造物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2951330B1 true JP2951330B1 (ja) | 1999-09-20 |
JP2000110143A JP2000110143A (ja) | 2000-04-18 |
Family
ID=17688411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28520098A Expired - Fee Related JP2951330B1 (ja) | 1998-10-07 | 1998-10-07 | 木工沈床構造物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2951330B1 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018199898A (ja) * | 2017-05-25 | 2018-12-20 | 塚本建設株式会社 | 河川構造 |
-
1998
- 1998-10-07 JP JP28520098A patent/JP2951330B1/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018199898A (ja) * | 2017-05-25 | 2018-12-20 | 塚本建設株式会社 | 河川構造 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000110143A (ja) | 2000-04-18 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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