JP2951287B2 - 頭部位置検出装置およびこれを備えた頭部位置追従型立体表示装置 - Google Patents

頭部位置検出装置およびこれを備えた頭部位置追従型立体表示装置

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JP2951287B2
JP2951287B2 JP9137158A JP13715897A JP2951287B2 JP 2951287 B2 JP2951287 B2 JP 2951287B2 JP 9137158 A JP9137158 A JP 9137158A JP 13715897 A JP13715897 A JP 13715897A JP 2951287 B2 JP2951287 B2 JP 2951287B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特殊な眼鏡を必要
とせずに観察者に立体視させる場合に観察者の頭部位置
を検出して立体視可能範囲を拡大させることができる頭
部位置検出装置およびこれを備えた頭部位置追従型立体
表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特殊な眼鏡を必要とせずに観察者に立体
視させる立体表示装置としては、パララックスバリアを
用いる方式やレンチキュラーレンズを用いる方式などが
知られている。これら方式の立体表示装置では、いずれ
も右眼画像と左眼画像がそれぞれ観察者の右眼と左眼に
よって観察される正視領域の他に、右眼画像が左眼に左
眼画像が右眼に導かれてしまう逆視領域、或いは両画像
が一つの眼に観察されてしまうクロストーク領域が存在
する。そこで、観察者の頭部位置を検出し、左右眼の表
示画像の切り換え制御等を行うことによって立体視可能
範囲を拡大させることが考えられる。
【0003】従来の頭部位置検出装置としては、観察者
が磁気を発するものを装着し、磁気センサーによって前
記磁気の発生位置を捉えることで観察者の位置を検出す
るようにしたものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記磁
気センサーを用いて観察者の位置を検出するのでは、装
置が大がかりになるとともに、コストも割高になるとい
う欠点がある。
【0005】この発明は、上記の事情に鑑み、簡潔な構
成で観察者の位置を検出することができる頭部位置検出
装置およびこれを備えた頭部位置追従型立体表示装置を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の頭部位置検出装
置は、正視領域用の第1受光素子および逆視領域用の第
2受光素子を横方向に並べてなる受光手段と、正視領域
に位置する観察者の顔部分にて反射された光を前記第1
受光素子に、逆視領域に位置する観察者の顔部分にて反
射された光を前記第2受光素子に、それぞれ導くレンズ
手段と、前記第1受光素子にて検出される光量と前記第
2受光素子にて検出される光量とを比較して観察者が正
視領域と逆視領域のどちらに位置しているかを判断する
判断手段とから成ることを特徴とする。
【0007】上記の構成であれば、受光手段やレンズ手
段といった比較的安価な構成要素にて構成されるので、
頭部位置検出装置の低コスト化が図れる。
【0008】眼間距離をE、前記レンズ手段と観察者と
の距離をA1、前記レンズ手段と前記受光素子との距離
をB1、第1受光素子と第2受光素子とのピッチをP1
とするとき、P1=E×B1/A1を満たし、前記レン
ズ手段間のピッチをQ1とするとき、Q1=2×E×B
1/(A1+B1)を満たし、前記レンズ手段の焦点距
離をF1とするとき、F1=A1×B1/(A1+B
1)を満たすのが望ましい。
【0009】また、この発明の頭部位置検出装置は、正
視領域用の第1受光素子、逆視領域用の第2受光素子、
第1のクロストーク領域用の第3受光素子、及び第2の
クロストーク領域用の第4受光素子を横方向に並べてな
る受光手段と、正視領域に位置する観察者の顔部分にて
反射された光を前記第1受光素子に、逆視領域に位置す
る観察者の顔部分にて反射された光を前記第2受光素子
に、第1のクロストーク領域に位置する観察者の顔部分
にて反射された光を前記第3受光素子に、第2のクロス
トーク領域に位置する観察者の顔部分にて反射された光
を前記第4受光素子に、それぞれ導くレンズ手段と、前
記第1受光素子にて検出される光量と前記第2受光素子
にて検出される光量と前記第3受光素子にて検出される
光量と前記第4受光素子にて検出される光量とを比較し
て観察者が正視領域と逆視領域と第1のクロストーク領
域第と2のクロストーク領域のどちらに位置しているか
を判断する判断手段とから成ることを特徴とする。
【0010】上記の構成であれば、正視領域と逆視領域
のみならず、第1のクロストーク領域および第2のクロ
ストーク領域に観察者の頭部が位置していることも検出
することができる。そして、この構成においても、受光
素子とレンズ手段といった比較的安価な構成要素にて構
成することができるので、装置の低コスト化を図ること
ができる。
【0011】眼間距離をE、前記レンズ手段と観察者と
の距離をA2、前記レンズ手段と前記受光素子との距離
をB2、受光素子間のピッチをP2とするとき、P2=
E×B2/(2×A2)を満たし、レンズ手段間のピッ
チをQ2とするとき、Q2=2×E×B2/(A2+B
2)を満たし、前記レンズ手段の焦点距離をF2とする
とき、F2=A2×B2/(A2+B2)を満たすのが
望ましい。
【0012】前記レンズ手段を横方向に複数並べて配置
してもよい。ここで、nを整数、Eを観察者の眼間距
離、Aを画面真正面の正視位置中央からの横方向距離と
するとき、画面真正面の正視位置中央を基準に、(2n
−1/2)×E≦A≦(2n+1/2)×Eで示される
領域を正視領域とし、観察者が{(2n+1)−1/
2}×E<A<{(2n+1)+1/2}×Eで示され
る領域を逆視領域とすると、正視領域→逆視領域→正視
領域→…のごとくなり、その一サイクル(便宜上、これ
を一つの対象領域と称する)は、眼間距離の2倍ごとに
繰り返される。また、この場合において、特に{(1+
2n)/2−1/4}×E<A<{(1+2n)/2+
1/4}×Eで示される領域をクロストーク領域とする
と、正視領域→第1のクロストーク領域→逆視領域→第
2のクロストーク領域→正視領域→…のごとく成り、そ
の一サイクル(便宜上、これを一つの対象領域と称す
る)も眼間距離の2倍ごとにやってくる。上述のごと
く、前記レンズ手段を横方向に複数並べて配置すれば、
そのレンズ個数に応じた数の前記対象領域に対応するこ
とが可能となる。そして、このように、レンズ手段を横
方向に複数並べて配置したものとしてレンチキュラーレ
ンズを用いる場合には、各レンズ手段が個々にばらばら
に構成されている場合に比べると、部品点数の削減およ
び組立の容易化が図れる。
【0013】また、この発明の頭部位置追従型立体表示
装置は、前述の頭部位置検出装置を備え、この頭部位置
検出装置にて観察者が正視領域に位置するとの信号を得
たときには、正視領域に位置する観察者の右眼には右眼
映像を、左眼には左眼映像を、それぞれ導くように構成
され、観察者が逆視領域に位置するとの信号を得たとき
には、逆視領域に位置する観察者の右眼には右眼映像
を、左眼には左眼映像を、それぞれ導くように構成され
ていることを特徴とする。また、前述の頭部位置検出装
置を備え、この頭部位置検出装置にて観察者が正視領域
に位置するとの信号を得たときには、正視領域に位置す
る観察者の右眼には右眼映像を、左眼には左眼映像を、
それぞれ導くように構成され、観察者が逆視領域に位置
するとの信号を得たときには、逆視領域に位置する観察
者の右眼には右眼映像を、左眼には左眼映像を、それぞ
れ導くように構成され、観察者が第1のクロストーク領
域に位置するとの信号を得たときには、第1のクロスト
ーク領域に位置する観察者の右眼には右眼映像を、左眼
には左眼映像を、それぞれ導くように構成され、観察者
が第2のクロストーク領域に位置するとの信号を得たと
きには、第2のクロストーク領域に位置する観察者の右
眼には右眼映像を、左眼には左眼映像を、それぞれ導く
ように構成されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0015】まず、図1乃至図4を用いて観察者の頭部
が正視領域と逆視領域と第1のクロストーク領域と第2
のクロストーク領域に移動した場合にそれに追従して観
察者に立体視を適正に行わせることができる頭部位置追
従型立体表示装置の一例を説明する。
【0016】頭部位置追従型立体表示装置は、平面状の
バックライト1と、前記バックライト1の光出射側に配
置され、縦ストライプ状の所定幅の透光部と遮光部とを
交互に形成し、これら透光部と遮光部とをその幅の1/
2ピッチずつ移動させることのできる液晶シャッタ2
と、この液晶シャッタ2の光出射側に配置され、前記透
光部と遮光部との各組に対応した蒲鉾レンズ部を有して
成るレンチキュラーレンズ3と、このレンチキュラーレ
ンズ3の光出射側に配置された光透過型の例えば液晶か
らなる画像表示パネル4と、観察者の頭部位置を検出す
る頭部位置検出装置5と、制御部6と、観察者10の顔
を照らすための照明手段(図示せず)を備えている。
【0017】液晶シャッタ2は、図2(a)(b)に示
すような構成を有している。この図2において、2a,
2bは、液晶層2cを挟むように配置された透明基板で
あり、透明基板2aの内面側には、縦ストライプ状の透
明導電膜2d…が、透光部の幅(遮光部幅も同じであ
る)をAとするとき、A/2の幅で形成されており、透
明基板2bの内面側には、ベタパターンの透明導電膜2
eが形成されている。なお、偏光板は図においては省略
している。また、図2では、通電OFF状態の導電膜2
dは黒塗りで示し、通電ON状態の導電膜2dは白抜き
で示している。そして、かかる通電ON/OFFによる
液晶の透光状態を非ハッチングとハッチングで示してい
る。
【0018】制御部6は、表示制御回路部6aとシャッ
タ制御回路部6bとを備える。表示制御回路部6aは、
頭部位置検出装置5からの頭部位置情報に基づき、光透
過型の画像表示パネル4における左眼用の画像と右眼用
の画像との表示切換タイミングの制御を行う。また、シ
ャッタ制御回路部6bは、表示切り換えタイミングに同
期した前記液晶シャッタ2における透光部と遮光部との
交互切換及び所定ピッチ移動を制御する。以下、これら
の制御の具体的態様について説明する。
【0019】(観察者10が逆視領域に位置した場合)
この場合には、表示制御回路部6aにより、正視位置に
おける左眼用の画像と右眼用の画像との切り換えを逆タ
イミングで行う。即ち、逆視位置とは、左眼に右眼用映
像が入射し、右眼に左眼用映像が入射する状態であるか
ら、左眼用画像と右眼用画像との交互表示タイミングを
正視のときとは逆タイミングで行えばよいことになる。
【0020】(観察者10がクロストーク領域に位置し
た場合)シャッタ制御回路部6bは、隣り合う一対の縦
ストライプ状の透明電極2d,2dがペアとなってON
/OFF(透光状態/遮光状態)するように液晶シャッ
タ2に対して通電制御を行う。このような制御により、
液晶シャッタ2においては、図2(a)(b)に示して
いるように、液晶シャッタ2における透光部と遮光部を
A/2ピッチ単位で移動させることができる。そして、
シャッタ制御回路部6bは、前記の頭部位置検出装置5
から、観察者10がクロストーク領域(クロストーク領
域については図3,図4参照)に位置したとの判断情報
を得たとき、上述のごとく、透光部と遮光部を正視位置
状態からA/2ピッチ移動させ、観察者10がさらにク
ロストーク領域に過ぎて逆視領域に位置したとの情報を
得たときには、透光部と遮光部を更にA/2ピッチ移動
させる。
【0021】表示制御回路部6aは、観察者10がクロ
ストーク領域に位置している段階では、左眼用の画像と
右眼用の画像との切り換えを逆タイミングで行うことは
しない。逆タイミング化は、観察者10がクロストーク
領域を過ぎて逆視領域に来たときに行うようになってい
る。
【0022】かかる制御により、例えば、観察者10の
頭部が、図3に示すように、正視領域(図において点線
で表された位置)から右方向にE/2の距離移動して第
1のクロストーク領域に位置するとき、それに対応させ
て、遮光部と透光部は正視位置状態から左側へA/2ピ
ッチ移動され(左右眼映像の切り換えは正視位置状態時
と同じ)、これによって観察者10の右眼に右眼用の画
像に入射し且つ左眼に左眼用の画像が入射する状態が維
持され、良好に立体視が行えることになる。
【0023】一方、観察者10が正視領域から左方向に
E/2の距離移動して第2のクロストーク領域に位置す
るとき、それに対応させて、遮光部と透光部は正視位置
状態から右側へA/2ピッチ移動させればよい。この場
合も、左右眼映像の切り換えは正視位置状態時と同じで
ある。なお、このような制御以外に、観察者が正視領域
から左方向にE/2の距離移動してクロストーク領域に
位置するとき、それに対応させて、図4に示しているよ
うに、遮光部と透光部を正視位置状態から左側へA/2
ピッチ移動させる(前述の観察者右移動時と同じ)こと
とし、左右眼映像の切換を逆視位置状態のタイミングと
することとしてもよいものである。
【0024】図5は、観察者10が正視領域と逆視領域
と第1のクロストーク領域と第2のクロストーク領域の
どちらに位置しているのかを検出する頭部位置検出装置
5の詳細な構造を示した説明図である。この頭部位置検
出装置5は、受光手段51と、レンチキュラーレンズ5
2と、判断手段53とから成る。
【0025】受光手段51は、正視領域用の第1受光素
子51a、逆視領域用の第2受光素子51b、第1のク
ロストーク領域用の第3受光素子51c、及び第2のク
ロストーク領域用の第4受光素子51dを横方向に並べ
て成る。観察者10の顔を照らす前記照明手段として赤
外光を発光するものを用いるであれば、各受光素子は、
この赤外光に対して高感度のものを用いればよいことに
なる。
【0026】レンチキュラーレンズ52は、4つの蒲鉾
レンズ部52a,52b,52c,52dを横方向に並
べて構成されている。各蒲鉾レンズ部は、正視領域に位
置する観察者10の顔部分にて反射された光を前記第1
受光素子51aに、逆視領域に位置する観察者10の顔
部分にて反射された光を前記第2受光素子51bに、第
1のクロストーク領域に位置する観察者10の顔部分に
て反射された光を前記第3受光素子51cに、第2のク
ロストーク領域に位置する観察者10の顔部分にて反射
された光を前記第4受光素子51dに各々導くようにな
っている。
【0027】判断手段53は、前記第1受光素子51a
にて検出される光量と前記第2受光素子51bにて検出
される光量と前記第3受光素子51cにて検出される光
量と前記第4受光素子51dにて検出される光量とを比
較して観察者10が正視領域と逆視領域と第1のクロス
トーク領域第と2のクロストーク領域のどちらに位置し
ているかを判断するようになっている。例えば、第1受
光素子51aにて検出される光量が最も大きければ、観
察者は正視領域に位置していると判断する。
【0028】ここで、nを整数、Eを観察者の眼間距
離、Aを画面真正面の正視位置中央からの横方向距離と
するとき、画面真正面の正視位置中央を基準に、(2n
−1/2)×E≦A≦(2n+1/2)×Eで示される
領域を正視領域とし、観察者が{(2n+1)−1/
2}×E<A<{(2n+1)+1/2}×Eで示され
る領域を逆視領域とすると、正視領域→逆視領域→正視
領域→…のごとく成り、その一サイクルは眼間距離の2
倍毎に繰り返される。更に、この場合において、特に
{(1+2n)/2−1/4}×E<A<{(1+2
n)/2+1/4}×Eで示される領域をクロストーク
領域とすると、正視領域→第1のクロストーク領域→逆
視領域→第2のクロストーク領域→正視領域→…のごと
く成り、その一サイクル(便宜上、これを一つの対象領
域と称し、図では各対象領域に55a,55b,55
c,55dの符号を付記している)は眼間距離の2倍毎
にやってくる。
【0029】上述のごとく、4つの蒲鉾レンズ部52
a,52b,52c,52dを横方向に並べて配置して
いるので、そのレンズ個数に応じた数の4つの対象領域
55a,55b,55c,55dに対応することが可能
となる。そして、このように、蒲鉾レンズ部52a,5
2b,52c,52dを横方向に複数並べて配置したも
のとしてレンチキュラーレンズ52を用いているので、
各蒲鉾レンズ部が個々にばらばらに構成されている場合
に比べると、部品点数の削減および組立の容易化が図れ
ることになる。
【0030】図6は、頭部位置検出装置5における構成
要素の配置寸法等を示した説明図である。眼間距離を
E、前記レンチキュラーレンズ52(レンズ中心)と観
察者との距離をA2、前記レンチキュラーレンズ52
(レンズ中心)と前記受光素子との距離をB2、受光素
子間のピッチをP2とするとき、P2=E×B2/(2
×A2)を満たし、更に、蒲鉾レンズ部52a,52
b,52c,52d間のピッチをQ2とするとき、Q2
=2×E×B2/(A2+B2)を満たし、更に、前記
蒲鉾レンズ部52a,52b,52c,52dの焦点距
離をF2とするとき、F2=A2×B2/(A2+B
2)を満たす。
【0031】(実施の形態2)図7は、観察者10が正
視領域と逆視領域のどちらに位置しているのかを検出す
る頭部位置検出装置15の詳細な構造を示した説明図で
ある。なお、かかる頭部位置検出装置15を用いる場合
には、図1の構成の頭部位置追従型立体表示装置におい
て、液晶シャッタ2は透光部及び遮光部の幅単位で透光
部及び遮光部を切り換えるように構成されていればよ
い。
【0032】頭部位置検出装置15は、受光手段151
と、レンチキュラーレンズ152と、判断手段153と
から成る。
【0033】受光手段151は、正視領域用の第1受光
素子151aおよび逆視領域用の第2受光素子151b
を横方向に並べて成る。
【0034】レンチキュラーレンズ152は、4つの蒲
鉾レンズ部152a,152b,152c,152dを
横方向に並べて構成されてる。各蒲鉾レンズ部は、正視
領域に位置する観察者10の顔部分にて反射された光を
前記第1受光素子151aに、逆視領域に位置する観察
者10の顔部分にて反射された光を前記第2受光素子1
51bに各々導くようになっている。
【0035】判断手段153は、前記第1受光素子15
1aにて検出される光量と前記第2受光素子151bに
て検出される光量とを比較して観察者10が正視領域と
逆視領域のどちらに位置しているかを判断するようにな
っている。例えば、第1受光素子151aにて検出され
る光量が最も大きければ、観察者は正視領域に位置して
いると判断する。
【0036】そして、前述したごとく、画面真正面の正
視位置中央を基準に、(2n−1/2)×E≦A≦(2
n+1/2)×Eで示される領域を正視領域とし、観察
者が{(2n+1)−1/2}×E<A<{(2n+
1)+1/2}×Eで示される領域を逆視領域とする
と、正視領域→逆視領域→正視領域→…のごとく成り、
その一サイクル(便宜上、一つの対象領域と称し、図7
では、各対象領域に155a,155b,155c,1
55dの符号を付記している)は、眼間距離の2倍毎に
繰り返される。
【0037】上述のごとく、4つの蒲鉾レンズ部152
a,152b,152c,152dを横方向に並べて配
置しているので、そのレンズ個数に応じた数の4つの対
象領域155a,155b,155c,155dに対応
することが可能となる。そして、このように、蒲鉾レン
ズ部152a,152b,152c,152dを横方向
に複数並べて配置したものとしてレンチキュラーレンズ
152を用いているので、各蒲鉾レンズ部が個々にばら
ばらに構成されている場合に比べると、部品点数の削減
および組立の容易化が図れることになる。
【0038】図8は、頭部位置検出装置15における構
成要素の配置寸法等を示した説明図である。眼間距離を
E、前記レンチキュラーレンズ152(レンズ中心)と
観察者10との距離をA1、前記レンチキュラーレンズ
152(レンズ中心)と前記受光素子との距離をB1、
第1受光素子と第2受光素子とのピッチをP1とすると
き、P1=E×B1/A1を満たし、更に、蒲鉾レンズ
部152a,152b,152c,152d間のピッチ
をQ1とするとき、Q1=2×E×B1/(A1+B
1)を満たし、更に、前記蒲鉾レンズ部152a,15
2b,152c,152dの焦点距離をF1とすると
き、F1=A1×B1/(A1+B1)を満たす。
【0039】なお、以上の説明では、頭部位置追従型立
体表示装置として、画像表示パネルに左右眼画像の全体
が時間的に交互に表示される構成のものを示したが、画
像表示パネルに左右眼画像を縦ストライプ状に位置的に
交互に表示するとともに、その映像の分離をパララック
スバリアやレンチキュラーレンズにて行う構成のもので
あってもよいことは勿論であり、特殊な眼鏡を必要とせ
ずに観察者の右眼には右眼映像を、左眼には左眼映像を
それぞれ導ける構造のものであればどのような構成でも
よいものである。また、光源がバックライトと液晶シャ
ッタとから成るものを示したが、これに限るものではな
く、例えば、ライン状光源からの光をレンチキュラーレ
ンズにて拡散板上に明部と暗部とを交互に所定ピッチで
形成し、かかる明部と暗部を図1の構成における透光部
および遮光部のごとく扱うようにした構成であって、前
記ライン状光源として、正視領域(または逆視領域)に
おける左右眼に対応する一組と、クロストーク領域にお
ける左右眼に対応する他の一組の合計4つのライン状光
源から成るものを用いた構成等でもよいものである。ま
た、画像表示パネルを1つとしてこれに左右眼映像を所
定タイミングで交互に表示させるようにしたが、二つの
画像表示パネルに左眼映像または右眼映像をそれぞれ表
示し、例えばハーフミラーで合成して観察者に導くよう
にした構造の頭部位置追従型立体表示装置であってもよ
いものである。
【0040】また、頭部位置検出装置と頭部位置追従型
立体表示装置とが別個の筐体で構成されており、頭部位
置検出装置が頭部位置追従型立体表示装置とは別個に提
供される構成であってよいし、或いは、頭部位置検出装
置が頭部位置追従型立体表示装置内に組み込まれている
構成であってもよいものである。また、頭部位置検出装
置5(15)は、レンズ手段として蒲鉾レンズ部を備え
たが、これに限らず球面レンズを備えたものでもよいこ
とは勿論である。また、頭部位置検出装置がレンチキュ
ラーレンズを有し、頭部位置追従型立体表示装置もレン
チキュラーレンズを備える場合には、立体表示方式やレ
ンチキュラーレンズの仕様等にもよるが、頭部位置追従
型立体表示装置のレンチキュラーレンズが頭部位置検出
装置のレンチキュラーレンズを兼ねる構造を採用するこ
とも可能である。
【0041】また、以上の実施の形態では、観察者10
の顔を照らすために照明手段を備えることとしたが、こ
の照明手段は必ずしも必要としない。例えば、観察者の
背景側に黒色のボード等が配置されていれば、観察者の
顔部分のみが明るくなるので、通常の室内の蛍光灯等の
明かりの下でも観察者の頭部検出は可能である。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、受光手段やレンズ手段といった比較的安価な構成要
素にて構成されるので、頭部位置検出装置およびこれを
備える頭部位置追従型立体表示装置の低コスト化が図れ
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の頭部位置追従型立体表示装置の概略
構成を示す構成図である。
【図2】図1の頭部位置追従型立体表示装置における液
晶シャッタの動作を説明する説明図である。
【図3】図1の頭部位置追従型立体表示装置における動
作説明図である。
【図4】図1の頭部位置追従型立体表示装置における動
作説明図である。
【図5】この発明の頭部位置検出装置の詳細を示す説明
図である。
【図6】図5の頭部位置検出装置の各要素の配置関係等
を示す説明図である。
【図7】この発明の他の実施の形態の頭部位置検出装置
の詳細を示す説明図である。
【図8】図7の頭部位置検出装置の各要素の配置関係等
を示す説明図である。
【符号の説明】
1 バックライト 2 液晶シャッタ 3 レンチキュラーレンズ 4 液晶表示パネル 5 頭部位置検出装置 6 制御部 51 受光手段 52 レンチキュラーレンズ 53 判断手段 151受光手段 152レンチキュラーレンズ 153判断手段

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正視領域用の第1受光素子および逆視領
    域用の第2受光素子を横方向に並べてなる受光手段と、
    正視領域に位置する観察者の顔部分にて反射された光を
    前記第1受光素子に、逆視領域に位置する観察者の顔部
    分にて反射された光を前記第2受光素子に、それぞれ導
    くレンズ手段と、前記第1受光素子にて検出される光量
    と前記第2受光素子にて検出される光量とを比較して観
    察者が正視領域と逆視領域のどちらに位置しているかを
    判断する判断手段とから成ることを特徴とする頭部位置
    検出装置。
  2. 【請求項2】 眼間距離をE、前記レンズ手段と観察者
    との距離をA1、前記レンズ手段と前記受光素子との距
    離をB1、第1受光素子と第2受光素子とのピッチをP
    1とするとき、 P1=E×B1/A1を満たすことを特徴とする請求項
    1に記載の頭部位置検出装置。
  3. 【請求項3】 眼間距離をE、前記レンズ手段と観察者
    との距離をA1、前記レンズ手段と前記受光素子との距
    離をB1、前記レンズ手段間のピッチをQ1とすると
    き、 Q1=2×E×B1/(A1+B1)を満たすことを特
    徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の頭
    部位置検出装置。
  4. 【請求項4】 眼間距離をE、前記レンズ手段と観察者
    との距離をA1、前記レンズ手段と前記受光素子との距
    離をB1、前記レンズ手段の焦点距離をF1とすると
    き、 F1=A1×B1/(A1+B1)を満たすことを特徴
    とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の頭部位
    置検出装置。
  5. 【請求項5】 前記レンズ手段を横方向に複数並べて配
    置したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれ
    かに記載の頭部位置検出装置。
  6. 【請求項6】 前記レンズ手段を横方向に複数並べて配
    置したものとしてレンチキュラーレンズを用いたことを
    特徴とする請求項5に記載の頭部位置検出装置。
  7. 【請求項7】 正視領域用の第1受光素子、逆視領域用
    の第2受光素子、第1のクロストーク領域用の第3受光
    素子、及び第2のクロストーク領域用の第4受光素子を
    横方向に並べてなる受光手段と、正視領域に位置する観
    察者の顔部分にて反射された光を前記第1受光素子に、
    逆視領域に位置する観察者の顔部分にて反射された光を
    前記第2受光素子に、第1のクロストーク領域に位置す
    る観察者の顔部分にて反射された光を前記第3受光素子
    に、第2のクロストーク領域に位置する観察者の顔部分
    にて反射された光を前記第4受光素子に、それぞれ導く
    レンズ手段と、前記第1受光素子にて検出される光量と
    前記第2受光素子にて検出される光量と前記第3受光素
    子にて検出される光量と前記第4受光素子にて検出され
    る光量とを比較して観察者が正視領域と逆視領域と第1
    のクロストーク領域第と2のクロストーク領域のどちら
    に位置しているかを判断する判断手段とから成ることを
    特徴とする頭部位置検出装置。
  8. 【請求項8】 眼間距離をE、前記レンズ手段と観察者
    との距離をA2、前記レンズ手段と前記受光素子との距
    離をB2、受光素子間のピッチをP2とするとき、 P2=E×B2/(2×A2)を満たすことを特徴とす
    る請求項7に記載の頭部位置検出装置。
  9. 【請求項9】 眼間距離をE、前記レンズ手段と観察者
    との距離をA2、前記レンズ手段と前記受光素子との距
    離をB2、レンズ手段間のピッチをQ2とするとき、 Q2=2×E×B2/(A2+B2)を満たすことを特
    徴とする請求項7または請求項8のいずれかに記載の頭
    部位置検出装置。
  10. 【請求項10】 眼間距離をE、前記レンズ手段と観察
    者との距離をA2、前記レンズ手段と前記受光素子との
    距離をB2、前記レンズ手段の焦点距離をF2とすると
    き、 F2=A2×B2/(A2+B2)を満たすことを特徴
    とする請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の頭部位
    置検出装置。
  11. 【請求項11】 前記レンズ手段を横方向に複数並べて
    配置したことを特徴とする請求項7乃至請求項10のい
    ずれかに記載の頭部位置検出装置。
  12. 【請求項12】 前記レンズ手段を横方向に複数並べて
    配置したものとしてレンチキュラーレンズを用いたこと
    を特徴とする請求項11に記載の頭部位置検出装置。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至請求項6のいずれかの頭
    部位置検出装置を備え、この頭部位置検出装置にて観察
    者が正視領域に位置するとの信号を得たときには、正視
    領域に位置する観察者の右眼には右眼映像を、左眼には
    左眼映像を、それぞれ導くように構成され、観察者が逆
    視領域に位置するとの信号を得たときには、逆視領域に
    位置する観察者の右眼には右眼映像を、左眼には左眼映
    像を、それぞれ導くように構成されていることを特徴と
    する頭部位置追従型立体表示装置。
  14. 【請求項14】 請求項7乃至請求項12のいずれかの
    頭部位置検出装置を備え、この頭部位置検出装置にて観
    察者が正視領域に位置するとの信号を得たときには、正
    視領域に位置する観察者の右眼には右眼映像を、左眼に
    は左眼映像を、それぞれ導くように構成され、観察者が
    逆視領域に位置するとの信号を得たときには、逆視領域
    に位置する観察者の右眼には右眼映像を、左眼には左眼
    映像を、それぞれ導くように構成され、観察者が第1の
    クロストーク領域に位置するとの信号を得たときには、
    第1のクロストーク領域に位置する観察者の右眼には右
    眼映像を、左眼には左眼映像を、それぞれ導くように構
    成され、観察者が第2のクロストーク領域に位置すると
    の信号を得たときには、第2のクロストーク領域に位置
    する観察者の右眼には右眼映像を、左眼には左眼映像
    を、それぞれ導くように構成されていることを特徴とす
    る頭部位置追従型立体表示装置。
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