JP2951204B2 - ねじ締め量調整装置及び該装置を用いた調整方法 - Google Patents

ねじ締め量調整装置及び該装置を用いた調整方法

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JP2951204B2 JP10832794A JP10832794A JP2951204B2 JP 2951204 B2 JP2951204 B2 JP 2951204B2 JP 10832794 A JP10832794 A JP 10832794A JP 10832794 A JP10832794 A JP 10832794A JP 2951204 B2 JP2951204 B2 JP 2951204B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はねじ締め量調整装置及び
該装置を用いた調整方法に関し、より詳細には、例えば
ラジオ、CDプレーヤ、テープレコーダ等の電気回路に
搭載された可変抵抗、可変コンデンサ等の電子部品にお
ける摺動子や、あるいはテープレコーダ等の磁気ヘッド
のアジマス角等を調整する際に用いられるねじ締め量調
整装置及び該装置を用いた調整方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ラジオ、CDプレーヤ、テープレコーダ
等のオーディオ機器いついては、音声帯域に復調された
電気特性信号を測定しつつ、電気特性を調整することが
一般的に行なわれている。例えばボリュームを調整する
場合、該ボリュームが最大値、最小値あるいは任意レベ
ルになるよう、電気回路に搭載された可変抵抗、可変コ
ンデンサ等における摺動子の挿入深さ(ねじ締め量)を
調整する。またアジマス角を調整する場合、該アジマス
角損失が小さくなるように録音及び再生用磁気ヘッドを
回転させ、装着されたねじのねじ締め量を調整しながら
前記ヘッドを所定位置に固定する。
【0003】図6は上記した摺動子やねじを締める際に
用いられる従来のこの種ねじ締め量調整装置及びワーク
を摸式的に示した断面図であり、図中10は例えばテー
プレコーダを示している。テープレコーダ10の所定箇
所には録音用または再生用ヘッド(以下、単にヘッドと
記す)11が配設されており、ヘッド11はねじ12に
より固定されるようになっている。ワークとしてのねじ
12は例えば直径が約3mmのボス部(ねじ頭部)12
a(図7)とこの下部に形成されたねじ部12b(図
7)とにより構成されており、ボス部12a上部には平
面視十文字(プラス)形状または一文字(マイナス)形
状を有する溝13等が形成されている。
【0004】ねじ12の上方にはドライバビット20が
配設されており、ドライバビット20はツール部21、
ツール保持部22を含んで構成されている。図7に示し
たように、ツール部21は略中空円柱形状のツール部本
体21aと略丸棒形状のツール21bとを含んで構成さ
れており、ツール21bの先端部21cは断面が溝13
と略同様の凸形状に形成され、ねじ12の溝13に挿入
されるようになっている。またツール21b上端部側は
ツール部本体21a内に挿入され、安全固定機構(図示
せず)により半固定的に取り付けられており、ツール2
1bに所定トルク以上の回転力が掛かった場合、ツール
21bがスリップ回転するようになっている。またツー
ル部本体21a外周部の所定箇所には、ピン21dが装
脱着可能に取り付けられている。一方、ツール部本体2
1aの外側にはツール保持部22が配設されており、ツ
ール保持部22は上部壁22aを有して略円筒形状に形
成されている。ツール保持部22の側壁には長孔23が
ツール21bの軸心と平行的に形成されており、長孔2
3はピン21dと約同一形状の幅を有し、かつ所定長さ
1 を有している。さらにツール保持部22の上部壁2
2aとツール部本体21aの上端部との間にはコイル形
状の圧縮バネ24が挿入されており、圧縮バネ24の両
端部は上部壁22aとツール部本体21aとには接続さ
れず、フリー状態になっている。さらにツール保持部2
2内にツール部21が挿入され、ピン21dが長孔23
内に挿入されてツール部21に装着されており、ツール
保持部22内にツール部21が上下方向摺動可能及び回
転不能に保持されるようになっている。そして、ピン2
1dが長孔23における上死点23aと下死点23bと
の間にあるとき、ツール部21は圧縮バネ24により常
時下方へ付勢されるようになっている。
【0005】ドライバビット20の上部は、ユニバーサ
ルジョイント等の接続部31を介して回転手段32に接
続されており、回転手段32は電源、駆動回路、DCモ
ータ等を含んで構成されている。さらに回転手段32は
略逆L字形状を有する支持部33左側面上部に取り付け
られており、支持部33の水平ブラケット33aにはガ
イド孔33bが形成され、ガイド孔33bにドライバビ
ット20のツール部21が挿入されるようになってい
る。そして回転手段32を時計方向または反時計方向に
回転させると、接続手段31を介してツール保持部22
が回転するとともに、ツール部21がガイド孔33bに
案内されつつ回転するようになっている。さらに支持部
33の右側面は基台34に固定されており、基台34は
取り付け定盤34aに水平回転可能に取り付けられてい
る。これらドライバビット20、接続部31、回転手段
32、支持部33等を含んでねじ締め量調整装置が構成
されており、さらにこのねじ締め量調整装置には電気特
性信号を測定する装置(図示せず)が付設されている。
【0006】このように構成されたねじ締め量調整装置
と電気特性測定装置とを用い、アジマス角を調整した
後、ねじを所定量締めつけてへッドを所定位置に固定す
る場合、まずテープレコーダ10を所定箇所に載置す
る。次にピン21dが上死点23aに当接するまでツー
ル部21を持ち上げるとともに基台34を回転させ、ね
じ12の上方にツール部21の軸心を設定した後、ツー
ル部21の把持を徐々に弱くする。すると圧縮バネ24
の付勢力によりツール部21が下降し、先端部21cが
ねじ12のボス部12aに緩やかに当接する。次に回転
手段32を駆動して反時計方向に回転させると、接続部
31を介してドライバビット20が回転し、先端部21
c(図7)がねじ12の溝13に嵌合する。すると同時
にねじ12が回転して上昇し、ツール部21を押し上げ
てゆくとともに、ヘッド11の固定状態が弛む。次に前
記電気特性測定装置により電気特性を測定しつつヘッド
11のアジマス角を調整する。次に回転手段32を時計
方向に回転させると、圧縮バネ24の付勢力によりツー
ル部21が下降しつつ回転し、ねじ12を締め付けてゆ
く。ねじ12が締まってヘッド11が固定され、前記安
全固定機構に所定トルク以上の回転力が掛かると該安全
固定機構が作動してツール部21がスリップ回転する。
そこで回転手段32の駆動を停止し、ツール部21を持
ち上げるとともに基台34を回転させ、ねじ12から先
端部21cを外すと調整が終了する。
【0007】なお上記した安全固定機構の所定のトルク
値を変更する場合、ピン21dを外し、ツール保持部2
2からツール部21を抜き出した後、ツール部21内に
ある前記安全固定機構を調整する。この後再びツール保
持部22内にツール部21を挿入し、ツール部21にピ
ン21dを装着してドライバビット20を組み立てるこ
とにより、安全固定機構のトルク値が調整される。
【0008】また図示しないがボリューム等を調整する
場合、まず可変抵抗等が搭載されたプリント基板を所定
箇所に載置する。次に可変抵抗の摺動子(ねじ)のボス
部に先端部21cを当接させ、電気特性を測定しながら
回転手段32によりねじ12を回転させ、前記ボリュー
ムが最大値、最小値あるいは任意レベルになるよう、ね
じ締め量を調整している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のねじ締
め量調整装置においては、ねじ12を介してヘッド11
に押圧力が常時掛かっており、しかもこの押圧力はねじ
12の高さにより絶えず変化している。このためヘッド
11における電気特性を正確に測定するのが難しく、こ
の調整を確実に行なうのが難しいという課題があった。
またアジマス角を調整してヘッド11をねじ締め・固定
した後、先端部21cをねじ12から離すと、電気特性
が再び変化し易い。したがって1回で確実に調整するの
が難しく、調整に時間を要するという課題があった。
【0010】また支持部33が基台34に固定されて昇
降不能になっており、テープレコーダ10等の高さ(ね
じ12のボス部12a上面の高さ)が変わると、その都
度測定する電気特性が変化し易くなる。またテープレコ
ーダ10等の前記高さが上死点23aの範囲を超える
と、装置にワークが装着できなくなる。このためワーク
の高さが変わる度に所定長さのドライバビットに変更す
る必要があり、段取りに時間が掛かるとともに、ドライ
バビットを多数準備する必要があり、コストが高く付く
という課題があった。
【0011】またドライバビット20は接続部31を支
点に吊り下げられた状態であり、またツール部21とガ
イド孔33bとの間には空隙があり、先端部21cが偏
心し易く、ねじ12の溝13への嵌合が難しいという課
題があった。またねじ締め中に先端部21cが偏心する
とねじ12やヘッド11に水平分力が掛かり、ねじ12
が損傷し易くなるとともに、電気特性の測定値がばらつ
き易く、アジマス角を正確に調整するのが難しいという
課題があった。
【0012】また小さいねじ12の溝13に先端部21
cを合わせて嵌合させるのが難しく、位置が合わない状
態でドライバビット20を回転させると、回転する先端
部21との摩擦力により、ねじ12のボス部12aや溝
13に損傷が生じ易いという課題があった。
【0013】本発明はこのような課題に鑑みなされたも
のであり、ドライバビットの先端部をねじの溝に簡単に
嵌合させることができ、ねじや電子部品に押圧力やこの
水平分力が掛かるのを抑制することができ、ねじ締め量
や前記電子部品の電気特性を確実に調整することがで
き、また前記ねじや電子部品の損傷を防止することがで
き、しかも被調整装置が異なってもドライバビットを共
用することができるねじ締め量調整装置及び該装置を用
いた調整方法を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明に係るねじ締め量調整装置は、ねじ締め用のツ
ール部及び該ツール部を保持するツール保持部より成る
ドライバビットと、回転手段と、該回転手段及び前記ド
ライバビットを接続する接続部と、前記回転手段を保持
するとともに前記ドライバビットを案内する支持部と
該支持部を上下方向に移動させる昇降手段とを備えたね
じ締め量調整装置において、前記昇降手段が昇降用モー
タと駆動用ねじとを含んで構成され、前記昇降用モータ
と前記回転手段における回転用モータとに同一仕様のも
のが使用され、前記駆動用ねじのピッチがワークとして
のねじのピッチと同一ピッチに設定されるとともに、前
記昇降用モータ及び前記回転用モータがこれらの駆動を
制御する制御手段に接続されていることを特徴としてい
る(1)。
【0015】
【0016】また本発明に係るねじ締め量調整装置は、
上記ねじ締め量調整装置(1)において、前記ツール部
前記ツール保持部にコイルバネを用いて吊り下げられ
るとともに、回転不能に支持されていることを特徴とし
ている(2)。
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】また本発明に係るねじ締め量調整方法は、
上記ねじ締め量調整装置(または(2)を用い、
昇降手段を駆動させて前記ねじのボス部に形成された
溝に前記ドライバビットの先端部を嵌合させた後、前記
昇降手段と前記回転手段とを同一電流で駆動させて前記
ねじを時計方向または反時計方向に回転させることを特
徴としている。
【0024】
【作用】図5はねじに掛かる押圧力Fとツール先端部の
高さ(あるいはねじの高さ)Hとの関係を摸式的に示し
た折れ線図であり、直線Aは重量Wのツール部がバネ定
数k1 を有する圧縮バネにより下方に付勢されている場
合(ケースA)、直線Bは重量Wのツール部がバネ定数
2 を有するコイルばねにより吊り下げられている場合
(ケースB)を示している。ケースAの場合におけるね
じに掛かる押圧力は、ツール先端部の高さがH2 のとき
最も小さくなり(F=W)、これより高くなる(ねじが
弛む)と次第に増加して高さがH4 で最大(F4 )にな
り、逆に高さがH4 から低くなる(ねじが締まる)と、
高さがH2 に至るまで次第に減少することとなる。した
がってドライバビットの高さを移動・調節し、前記ツー
ル先端部の高さをH3 近傍の所定位置に設定してねじ締
め工程を行うと、ねじに掛かる押圧力をF3 近傍に低下
させ得ることとなる。さらにねじ締めの際、前記ドライ
バビットをねじ締めと同様の方向・速度で移動させる
と、前記ねじに掛かる押圧力を常時一定にし得ることと
なる。この結果、前記ツール先端部の高さをH2近傍に
設定すれば、前記ねじに掛かる押圧力をさらにWまで低
下させ得ることとなる。
【0025】一方、ケースBにおけるねじに掛かる押圧
力は、前記ツール先端部の高さがH2 のとき最も大きく
なり(F=W)、H2 より高さが低くなる(ねじが締ま
る)と次第に減少し、高さがH0 で前記コイルバネの引
っ張り力とツール部の重量とがバランスして押圧力がゼ
ロとなる。また逆に高さがH0 から高くなる(ねじが弛
む)と、高さがH4 に至るまで次第に増加することとな
る。したがってケースAに比べてねじに掛かる押圧力F
をいちじるしく低下させ得ることとなる。また前記ドラ
イバビットの高さを移動・調節し、前記ツール先端部の
高さをH1 近傍の所定位置に設定してねじ締め工程を行
うと、ねじに掛かる押圧力をF1 近傍に低下させ得るこ
ととなる。さらにねじ締めの際、前記ドライバビットを
ねじ締めと同様の方向・速度で移動させると、前記ねじ
に掛かる押圧力を常時一定にし得ることとなる。この結
果、前記ツール先端部の高さをH0 近傍に設定すれば、
前記ねじに掛かる押圧力をさらにゼロまで低下させ得る
こととなる。
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】上記構成のねじ締め量調整装置(1)によ
れば、前記昇降手段が昇降用モータと駆動用ねじとを含
んで構成され、前記昇降用モータと前記回転手段におけ
る回転用モータとに同一仕様のものが使用され、前記駆
動用ねじのピッチがワークとしてのねじのピッチと同一
ピッチに設定されるとともに、前記昇降用モータ及び前
記回転用モータがこれらの駆動を制御する制御手段に接
続されているので、前記ドライバビットをねじ締めと同
様の方向・速度移動させ得ることとなり、前記ねじや
電子部品に掛かる押圧力を常時一定にし得ることとな
る。この結果、ねじ締め後に生じる前記電子部品の電気
特性変化を抑制し得ることとなり、電気特性を正確に測
定しつつ確実に調整し得ることとなる。
【0032】また上記構成のねじ締め量調整装置(
によれば、前記ツール部が前記ツール保持部にコイルバ
ネを用いて吊り下げられるとともに、回転不能に支持さ
れているので、前記ねじや電子部品に掛かる押圧力を前
記ツール部の重量以下に減少させてねじ締め量を調整し
得ることとなる。この結果、ねじ締め後に生じる前記電
子部品の電気特性変化を一層抑制し得ることとなり、電
気特性を正確に測定しつつより確実に調整し得ることと
なる。
【0033】
【0034】
【0035】また上記記載のねじ締め量調整方法によれ
ば、ねじ締め量調整装置(または(2)を用い、
昇降手段を駆動させて前記ねじのボス部に形成された
溝に前記ドライバビットの先端部を嵌合させた後、前記
昇降手段と前記回転手段とを同一電流で駆動させて前記
ねじを時計方向または反時計方向に回転させるので、ね
じ締め量調整装置(または(2)の場合と同様の作
用を容易に得ることができる。
【0036】
【実施例】以下に、本発明に係るねじ締め量調整装置及
び該装置を用いた調整方法の実施例を図面に基づいて説
明する。なお、従来例と同一機能を有する構成部品には
同一の符号を付すこととする。図1は実施例(1)に係
るねじ締め量調整装置を模式的に示した断面図であり、
図中20はドライバビットを示している。ドライバビッ
ト20上部は、蛇腹ジョイント等の接続部41を介して
回転手段45に接続され、回転手段45は駆動回路(図
示せず)、エンコーダ45b付き回転用DCモータ45
a等を含んで構成されており、さらに回転用DCモータ
45aは略逆L字形状を有する支持部33左側面上部に
取り付けられている。また支持部33の水平ブラケット
33aにはベアリング43が配設されており、ベアリン
グ43を介して支持部33がツール保持部22を回転可
能、上下動不能の状態に支持している。さらに支持部3
3は略L字形状を有する基台46にスライド機構44a
を介して上下動可能に取り付けられるとともに、駆動用
ねじ44cを介して昇降用DCモータ44bに接続され
ている。これら昇降用DCモータ44b、駆動用ねじ4
4c、スライド機構44a等を含んで昇降手段44が構
成されており、昇降用DCモータ44bは回転用DCモ
ータ45aと同一仕様のものが使用されるとともに、制
御手段47に接続されており、また駆動用ねじ44cの
ピッチはワ−クとしてのねじ12のピッチと同一ピッチ
に設定されている。そして回転用DCモータ45aに電
流を供給して時計方向または反時計方向に回転させる
と、接続手段31、ツール保持部22、ツール21を介
してねじ12が回転するようになっている。同時に上記
電流が昇降用DCモータ44bに供給されて回転し、駆
動用ねじ44c、支持部33を介してツール21がねじ
12のねじ締め方向、ねじ締め速度と同様に移動するよ
うになっている。
【0037】一方、エンコーダ45b付き回転用DCモ
ータ45aは前記駆動回路を介して制御手段47に接続
されており、制御手段47はカウント部47a、演算処
理部47b等を含んで構成されている。そして所定のパ
ルス数が設定されると回転手段45が駆動され、エンコ
ーダ45bからパルス信号が出力されてカウント部47
aにより前記パルス数が読み取られ、設定されたパルス
数と読み取られたパルス数とが同一になったことが演算
処理部47bにより判断されると、回転手段45が設定
されたパルス数に対応する所定回転角で停止するように
なっている。
【0038】またドライバビット20上面におけるツー
ル部21の回転基準位置と同様の所定箇所にはレバー4
2aが固定的に取り付けられ、レバー42aを上下方向
に挟む所定箇所には光センサ42bが配設され、光セン
サ42bは制御手段47に接続されており、これらレバ
ー42a、光センサ42bを含んで基準位置検出手段4
2が構成されている。そしてツール部21の回転位置を
前記回転基準位置に設定して回転手段45を駆動する
と、レバー42aはドライバビット20と同様に回転
し、レバー42aが光センサ42bを横切ると、回転手
段45の駆動が停止され、ツール部21が回転基準位置
に停止するようになっている。
【0039】さらにドライバビット20近傍にはねじ1
2の溝13を撮像するCCDカメラ48aを含んで構成
された溝角度検出手段48が配設されており、溝角度検
出手段48は制御手段47に接続されている。そして溝
角度検出手段48により溝13の回転角が検出され、制
御手段47により前記回転基準位置に対する溝13の相
対角が演算され、該相対角に対応するパルス数が演算さ
れ、前記設定パルス数として入力されるようになってい
る。
【0040】その他の構成は図6、図7に示した従来の
ものと同様であるので、ここではその詳細な説明は省略
するものとする。これらドライバビット20、回転手段
45、昇降手段44、制御手段47等を含んでねじ締め
量調整装置40が構成されている。
【0041】このように構成されたねじ締め量調整装置
40と電気特性測定装置とを用い、磁気ヘッドのアジマ
ス角を調整した後、ねじを所定量締め付ける場合、まず
昇降手段44を駆動させてドライバビット20を所定高
さに設定した後、テープレコーダ10を所定箇所に載置
する。次に基準位置検出手段42と回転手段45とを用
い、ツール部21を前記回転基準位置に設定する。次に
溝角度検出手段48を用いて前記回転基準位置に対する
溝13の相対角度を検出した後、回転手段45を用いて
ツール部21を前記相対角度ほど回転させる。次に昇降
手段44を用いてドライバビット20を徐々に下降さ
せ、ツール部先端部21c(図7)をねじ12の溝13
に嵌合させる。ツール部先端部21cがねじ12に接触
する際、圧縮ばね24(図7)及び蛇腹ジョイント等の
接続部41により衝撃が吸収される。次に電気特性測定
装置を用いて電気特性を測定しつつ、同時に回転手段4
5と昇降手段44とに同一電流を供給して駆動させ、ね
じ12を回転させながらねじ12を送ってゆく。所定の
ねじ締め量に達すると、ツール部本体21a(図7)が
スリップ回転し、回転手段45と昇降手段44とが停止
する。次に回転手段45を停止させた状態で昇降手段4
4を駆動してドライバビット20を上昇させ、調整を終
了する。
【0042】上記説明から明らかなように、実施例
(1)に係るねじ締め量調整装置40及びこの装置を用
いた調整方法では、ツール部21の先端部21cが偏心
するのをベアリング43により防止することができ、ね
じ12の溝13に先端部21cを容易に嵌合させること
ができ、ねじ締め効率を高めることができる。またねじ
12やヘッド11に押圧力の水平分力が掛かるのを防止
することができ、ねじ締め量を確実に調整することがで
き、ヘッド11の電気特性を正確に調整することができ
る。
【0043】またドライバビット20の高さを自在に移
動・調節することができ、ツール先端部21cの高さを
低い位置に設定してねじ締め工程を行わせることがで
き、ねじ12やヘッド11に掛かる押圧力を圧縮ばね2
4による押圧力が作用しないツール部21の重量程度に
減少させてねじ締め量を調整することができる。このた
め、ねじ締め後に生じるヘッド11の電気特性変化を抑
制することができ、電気特性を正確に測定しつつ確実に
調整することができる。また高さが高いテープレコーダ
10を調整装置に装着する場合でもドライバビット20
を変更する必要がなく、ドライバビット20を共用する
ことができ、コストを削減することができる。
【0044】またドライバビット20をねじ締めと同様
の方向・速度に移動させることができ、ねじ12やヘッ
ド11に掛かる押圧力を常時一定にすることができ、こ
の結果、ねじ締め後に生じるヘッド11の電気特性変化
を抑制することができ、電気特性を正確に測定しつつ確
実に調整することができる。
【0045】また溝12の回転位置にツール部先端部2
1cの回転位置を確実、かつ容易に合わせることがで
き、ねじ12やヘッド11に損傷が生じるのを防止する
ことができる。
【0046】図2は実施例(2)に係るねじ締め量調整
装置を模式的に示した断面図であり、図中50はドライ
バビットを示している。ドライバビット50は図3に示
したようにツール部21及びツール保持部22を含んで
構成され、ツール部21はコイルばね54を用いて上部
壁22aに吊り下げられている。その他の構成及びこの
使用方法は図1に示したねじ締め量調整装置40の場合
と同様であるので、ここではそれらの詳細な説明は省略
するものとする。
【0047】上記説明から明らかなように、実施例
(2)に係るねじ締め量調整装置及び該装置を用いた調
整方法では、実施例(1)のねじ締め量調整装置40の
場合と略同様の効果を得ることができるとともに、ねじ
12やヘッド11に掛かる押圧力をツール部21の重量
以下に減少させてねじ締め量を調整することができるた
め、ねじ締め後に生じるヘッド11の電気特性変化を一
層抑制することができ、電気特性を正確に測定しつつよ
り確実に調整することができる。
【0048】図4は実施例(3)に係るねじ締め量調整
装置を模式的に示した断面図であり、図中65は回転手
段を示している。回転手段65はパルスモータ65a、
駆動回路(図示せず)等を含んで構成され、回転手段6
5は制御手段67に接続されており、制御手段67は演
算処理部67b等を含んで構成されている。一方、昇降
手段64を構成するパルスモータ64bはパルスモータ
65aと同一仕様のものが使用され、パルスモータ64
b、駆動用ねじ44c、スライド機構44a、駆動回路
(図示せず)等を含んで昇降手段64が構成されてお
り、パルスモータ64bは前記駆動回路を介して制御手
段67に接続されている。そして制御手段67により演
算された前記相対角に対応するパルス数が回転手段65
の前記駆動回路に出力されると、パルスモータ65aが
前記相対角だけ回転するようになっている。その他の構
成は図1に示したねじ締め量調整装置40と同様である
ので、ここではその詳細な説明は省略するものとする。
【0049】上記説明から明らかなように、実施例
(3)に係るねじ締め量調整装置及び該装置を用いた調
整方法でも、実施例(1)のねじ締め量調整装置40の
場合と略同様の効果を得ることができる。
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】
【発明の効果】 以上詳述したように、 本発明に係るねじ
締め量調整装置()にあっては、前記昇降手段が昇降
用モータと駆動用ねじとを含んで構成され、前記昇降用
モータと前記回転手段における回転用モータとに同一仕
様のものが使用され、前記駆動用ねじのピッチがワーク
としてのねじのピッチと同一ピッチに設定されるととも
に、前記昇降用モータ及び前記回転用モータがこれらの
駆動を制御する制御手段に接続されているので、前記ド
ライバビットをねじ締めと同様の方向・速度移動させ
ることができ、前記ねじや電子部品に掛かる押圧力を常
時一定にすることができる。この結果、ねじ締め後に生
じる前記電子部品の電気特性変化を抑制することがで
き、電気特性を正確に測定しつつ確実に調整することが
できる。
【0056】また本発明に係るねじ締め量調整装置
)にあっては、前記ツール部が前記ツール保持部に
コイルバネを用いて吊り下げられるとともに、回転不能
に支持されているので、前記ねじや電子部品に掛かる押
圧力を前記ツール部の重量以下に減少させてねじ締め量
を調整することができる。この結果、ねじ締め後に生じ
る前記電子部品の電気特性変化を一層抑制することがで
き、電気特性を正確に測定しつつより確実に調整するこ
とができる。
【0057】
【0058】また本発明に係るねじ締め量調整方法にあ
っては、ねじ締め量調整装置(または(2)を用
い、前記昇降手段を駆動させて前記ねじのボス部に形成
された溝に前記ドライバビットの先端部を嵌合させた
後、前記昇降手段と前記回転手段とを同一電流で駆動さ
せて前記ねじを時計方向または反時計方向に回転させる
ので、ねじ締め量調整装置(または(2)の場合
同様の効果を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るねじ締め量調整装置の実施例
(1)を模式的に示した断面図である。
【図2】実施例(2)に係るねじ締め量調整装置を模式
的に示した断面図である。
【図3】実施例(2)のねじ締め量調整装置に用いられ
るドライバビットを概略的に示した部分断面図である。
【図4】実施例(3)に係るねじ締め量調整装置を模式
的に示した断面図である。
【図5】ねじに掛かる押圧力とツール先端部の高さ(あ
るいはねじの高さ)との関係を模式的に示した折れ線図
であり、直線Aは重量Wのツール部が圧縮ばねにより下
方に付勢されている場合(ケースA)、直線Bは重量W
のツール部がコイルばねにより吊り下げられている場合
(ケースB)を示している。
【図6】従来のねじ締め量調整装置を模式的に示した断
面図である。
【図7】従来のねじ締め量調整装置に用いられるドライ
バビットを概略的に示した部分断面図である。
【符号の説明】
20 ドライバビット 21 ツール部 22 ツール保持部 33 支持部 41 接続部 45 昇降手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23P 19/06 B25B 23/14 630

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ねじ締め用のツール部及び該ツール部を
    保持するツール保持部より成るドライバビットと、回転
    手段と、該回転手段及び前記ドライバビットを接続する
    接続部と、前記回転手段を保持するとともに前記ドライ
    バビットを案内する支持部と、該支持部を上下方向に移
    動させる昇降手段とを備えたねじ締め量調整装置におい
    て、前記昇降手段が昇降用モータと駆動用ねじとを含ん
    で構成され、前記昇降用モータと前記回転手段における
    回転用モータとに同一仕様のものが使用され、前記駆動
    用ねじのピッチがワークとしてのねじのピッチと同一ピ
    ッチに設定されるとともに、前記昇降用モータ及び前記
    回転用モータがこれらの駆動を制御する制御手段に接続
    されていることを特徴とするねじ締め量調整装置。
  2. 【請求項2】 前記ツール部が前記ツール保持部にコイ
    ルバネを用いて吊り下げられるとともに、回転不能に支
    持されていることを特徴とする請求項1記載のねじ締め
    量調整装置。
  3. 【請求項3】 請求項または請求項記載のねじ締め
    量調整装置を用い、前記昇降手段を駆動させて前記ねじ
    のボス部に形成された溝に前記ドライバビットの先端部
    を嵌合させた後、前記昇降手段と前記回転手段とを同一
    電流で駆動させて前記ねじを時計方向または反時計方向
    に回転させることを特徴とするねじ締め量調整方法。
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