JP2950129B2 - スイッチング電源装置 - Google Patents

スイッチング電源装置

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JP2950129B2
JP2950129B2 JP5348176A JP34817693A JP2950129B2 JP 2950129 B2 JP2950129 B2 JP 2950129B2 JP 5348176 A JP5348176 A JP 5348176A JP 34817693 A JP34817693 A JP 34817693A JP 2950129 B2 JP2950129 B2 JP 2950129B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリモートコントロール機
能を持つテンビジョン受像機(TV)とビデオテープレ
コーダ(VTR)とを含むシステムの電源に好適なスイ
ッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般のTV受像機はリモートコントロー
ル(以下、リモコンと言う)回路を有するので、この電
源装置には主負荷のための電源回路とリモコン負荷(副
負荷)のための電源回路を設けなければならない。更
に、TV受像機又はモニタとVTRを一体化した場合に
はVTR電源回路も設けなければならない。主負荷用電
源回路とリモコン負荷用の電源回路とVTR用電源回路
とを全く独立に形成すると、電源部分がコスト高且つ大
型になるので、スイッチング電源装置の出力トランスの
1次巻線側を共通に使用することが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、TV受像機
とリモコン回路とVTRとに1つのスイッチングレギュ
レータで電力供給するように構成すると、各負荷が要求
する電源電圧を高精度に供給することが困難であり、且
つ3つの負荷の全部に電力を供給する時に最高効率が得
られるように設計すると、3つの負荷から選択された1
つ又は2つにのみ電力供給する時の効率が低下し、電力
損失が大きくなる。
【0004】そこで、本発明の目的は、複数の負荷に選
択的に電力を供給する場合において、電圧精度を高める
ことができ、且つ電力損失を低減することができ、且つ
低コスト化及び小型化を達成することができるスイッチ
ング電源装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、直流電源2にトランス5の1次巻線6を介
して接続されたスイッチング素子7と、互いに直列に接
続された第1及び第2の巻線8a、8bから成り且つ前
記1次巻線6に電磁結合された2次巻線8と、前記2次
巻線8に接続された第1の整流平滑回路26と、前記第
1の整流平滑回路26から第1の電圧を第1の負荷30
に供給するための第1の出力端子27と、前記2次巻線
8の前記第2の巻線8bよりも少ない巻線を有して前記
1次巻線6に電磁結合された補助出力巻線9と、前記補
助出力巻線9に接続された第2の整流平滑回路33と、
前記第2の整流平滑回路33から前記第1の電圧よりも
低い第2の電圧を第2の負荷72及び第3の負荷34に
供給するための第2の出力端子54と、前記2次巻線8
の前記第2の巻線8bに接続された第3の整流平滑回路
37と、前記第1の出力端子27とグランドとの間に接
続され、前記第1の出力端子27の電圧の検出値と基準
電圧との差に対応した電圧を出力し、前記第1の出力端
子27の電圧が低くなった時に誤差出力電圧が高くなる
ように構成された第1の誤差信号形成回路50と、前記
第1の負荷30の駆動期間に前記第1の誤差信号形成回
路50を動作状態に制御し、前記第1の負荷30の非駆
動期間に前記第1の誤差信号形成回路50を非動作状態
に制御する第1の切替制御手段と、前記第3の整流平滑
回路37の出力端子と前記第1の誤差信号形成回路50
の出力端子との間に接続された発光ダイオード12と、
前記第1の発光ダイオード12に光結合された受光素子
14を含んで前記スイッチング素子7を制御するパルス
幅変調(PWM)パルスを発生するものであり、前記受
光素子14の受光量が増大した時に前記スイッチング素
子7のオン時間が短くなるように設定されたパルス幅変
調パルス発生回路13と、前記第2の出力端子54とグ
ランドとの間に接続され、前記第2の出力端子54の電
圧の検出値と基準電圧との差に対応した電圧を出力し、
前記第2の出力端子54の電圧が低くなった時にここか
ら得られる誤差出力電圧が高くなるように構成され、出
力端子が前記の発光ダイオード12のカソードに接続さ
れた第2の誤差信号形成回路71と、前記第2の負荷7
2又は第2及び第3の負荷72、34の駆動期間に前記
第2の誤差信号形成回路71を動作状態に制御する第2
の切替制御手段と、エミッタが前記第3の整流平滑回路
37に接続され、コレクタが前記第2の出力端子54に
接続された第1のトランジスタ39と、コレクタが抵抗
52を介して前記第1のトランジスタ39のベースに接
続され、エミッタがグランドに接続された第2のトラン
ジスタ40と、前記第1の発光ダイオード12のカソー
ドと前記第2のトランジスタ40のコレクタとの間に接
続された第1のダイオード70と、前記第3の負荷34
が駆動期間であると共に前記第1及び第2の負荷30、
72が非駆動期間の時に前記第1及び第2のトランジス
タ39、40をオン状態に制御する第3の切替制御手段
と、前記第1の負荷30の駆動期間には前記パルス幅変
調パルスを第1の周波数で発生させ、前記第1の負荷3
0の非駆動期間には前記第1の周波数よりも低い第2の
周波数のパルス幅変調パルスを発生するように前記パル
ス幅変調パルス発生回路13を制御する周波数制御手段
とを備えたスイッチング電源装置に係わるものである。
【0006】
【発明の作用及び効果】本発明は次の作用効果を有す
る。 (イ) 1つの発光素子12に第1及び第2の誤差信号
形成回路50、71を関係づけ、更に第3の負荷34の
みを駆動する時にオンになるトランジスタ40も関係づ
けたので、1つの発光素子12を使用して種々の電圧制
御が可能になり、装置の低コスト化が図れる。 (ロ) 第2の誤差信号形成回路71を設けたので、第
1の負荷30の非駆動時の電圧精度を高めることができ
る。 (ハ) 第1の負荷30の非駆動時には、PWMパルス
の周波数が低下するので、電力損失の低減及び動作の安
定化を図ることができる。
【0007】
【実施例】次に、本発明に係わるTV及びVTR一体化
装置用のスイッチング電源装置を説明する。
【0008】図1において、交流電源端子1に接続され
た整流平滑回路から成る直流電源2の出力端子即ち直流
電源端子3とグランド端子4との間には、トランス5の
1次巻線6とトランジスタ7との直列回路が接続されて
いる。トランス5には2次巻線8、3次巻線9及び4次
巻線10が設けられ、2次巻線8と3次巻線9には出力
回路11が接続されている。なお、トランス5にはVT
Rのモータ駆動用電源を構成するための巻線及びTV及
びVTRの増幅器等の電子回路用電源を構成するための
巻線も設けられているが、これ等の図示は省略されてい
る。定電圧制御を行うために出力回路11には出力電圧
に対応する光を発生する第1の発光ダイオード(発光素
子)12及び周波数切替手段を構成する第2の発光ダイ
オード(発光素子)75が含まれている。
【0009】スイッチング素子7をオン・オフするため
に、PWM(パルス幅変調)パルス発生回路13が設け
られている。このPWMパルス発生回路13は定電圧制
御を行うために第1のホトトランジスタ(受光素子)1
4を含み、これが第1の発光ダイオード12に光結合さ
れている。PWMパルス発生回路13は駆動回路15を
介してスイッチング素子7のベース(制御端子)に接続
されている。
【0010】PWMパルス発生回路13の出力周波数の
切替え制御を行うために第2の発光ダイオード75に光
結合された第2のホトトランジスタ(受光素子)16が
PWMパルス発生回路13に接続されている。このスイ
ッチング電源装置は後述から明らかになるように、リモ
コン受信回路とVTRとの一方又は両方のみを駆動する
時PWMパルスの周波数を低下させる。
【0011】4次巻線10は制御駆動回路の電源電圧を
得るためのものであり、ここにはダイオード17を介し
てコンデンサ18が接続され、この出力ラインが定電圧
化回路19aを介してPWMパルス発生回路13、駆動
回路15の電源端子に接続されている。なお、19は起
動抵抗であって、電源端子3とコンデンサ18との間に
接続されている。
【0012】PWMパルスの周波数の切替信号をPWM
パルス発生回路13に与えるために抵抗20、21の分
圧回路がコンデンサ18に並列に接続され、この分圧点
に接続されたライン16aがPWMパルス発生回路13
に接続され、ライン16aの電圧をオン・オフするため
にこのライン16aとグランドとの間に第2のホトトラ
ンジスタ16が接続されている。
【0013】図2は図1の2次巻線8及び3次巻線9に
接続された出力回路11の詳細を示す。2次巻線8はほ
ぼ中間にタップ23を有し、第1の巻線8aと第2の巻
線8bに分割されている。なお、タップ23を設ける代
りに第1及び第2の巻線8a、8bを独立に設けること
ができる。2次巻線8は第1の出力巻線(主負荷用巻
線)として機能し、整流ダイオード24と平滑コンデン
サ25とから成る第1の整流平滑回路26を介して第1
の出力端子27に接続されている。第1の出力端子27
とグランド端子28との間には第1の負荷としてのTV
回路30が接続されている。なお、ダイオード24とコ
ンデンサ25との間に電源スイッチ22が接続されてい
る。このスイッチ22は電磁スイッチであって、コイル
22aでオン・オフ制御される。コイル22aにはここ
に電流を選択的に流すためのスイッチ制御回路29が接
続されている。このスイッチ制御回路29はリモコン回
路(リモコン受信回路)34に接続され、オン・オフ動
作する。
【0014】2次巻線8よりも巻数の少ない3次巻線9
は第2の出力巻線即ち補助出力巻線として機能し、整流
ダイオード31と平滑コンデンサ32とから成る第2の
整流平滑回路33を介して第2の負荷としてのVTR7
2と第3の負荷としてのリモコン回路34に接続されて
いる。所要電力は、TV回路30が約90W、VTR7
2が約20W、リモコン回路34が約1Wである。
【0015】タップ23は待機(スタンバイ)時にリモ
コン回路34に電力を供給するためのものであり、ここ
にはダイオード35とコンデンサ36とから成る第3の
整流平滑回路37が接続されている。この第3の整流平
滑回路37の出力ライン38はpnp型の第1のトラン
ジスタ39を介して第2の出力端子54に接続されてい
る。第1のトランジスタ39を待機時のみに動作させる
ために、このベースとグランドとの間にnpn型の第2
のトランジスタ40が接続され、このトランジスタ40
のベースが第3のトランジスタ41を介して切替信号供
給端子42に接続されている。ライン38と第2のトラ
ンジスタ40のベースとの間にはリモコン電圧調整用抵
抗43と電圧安定化ツエナーダイオード44が接続され
ている。切替信号は主動作時に高レベルとなり、待機時
には低レベルになる。従って、TV回路30とVTR7
2との一方又は両方の動作時には第3のトランジスタ4
1がオンになり、第1及び第2のトランジスタ39、4
0がオフになり、第3の整流平滑回路37はリモコン回
路34から切り離される。この時に第1のトランジスタ
39がオフになっても、リモコン回路34は第2の整流
平滑回路33によって動作する。なお、第2のトランジ
スタ40のベースとグランドとの間に抵抗80が接続さ
れ、第2の出力端子54と第3のトランジスタ41との
間に抵抗81が接続され、第3のトランジスタ41のベ
ースと切替制御端子42との間に抵抗82が接続されて
いる。第3のトランジスタ41はnpn型であって、こ
のコレクタが第2のトランジスタ40のベースに接続さ
れ、このエミッタがグランドに接続されている。第3の
トランジスタ41は本発明における第3の切替制御手段
として機能する。
【0016】第1の出力端子27の電圧の変化に応じて
図1の第1のホトトランジスタ14を制御するために出
力電圧検出抵抗45、46と基準電圧源用ツエナーダイ
オード47と誤差増幅用トランジスタ48と抵抗49と
から成る第1の誤差信号形成回路50が設けられ、ここ
に第1の発光ダイオード12と電流制限抵抗51が接続
されている。電圧検出抵抗45、46は出力端子27と
グランド端子28間に接続され、この電圧分割点が誤差
増幅用トランジスタ48のベースに接続されている。ツ
エナーダイオード47は抵抗49を介して出力端子2
7、28間に接続され、ここに得られる基準電圧をトラ
ンジスタ48のエミッタに与える。この実施例では出力
電圧が高くなると誤差増幅用トランジスタ48のコレク
タ電位が低くなる。第1のホトトランジスタ14に光結
合されている第1の発光ダイオード12のアノードは抵
抗51を介して第3の整流平滑回路37の出力ライン3
8に接続され、カソードは誤差増幅用トランジスタ48
のコレクタ即ち第1の誤差信号形成回路50の出力端子
に接続されている。TV回路30が非動作の期間に第1
の誤差信号形成回路50を非動作状態に切替えるための
第1の切替制御手段として誤差増幅用トランジスタ48
のベースとグランドとの間にトランジスタ83が接続さ
れ、このベースが切替信号供給端子84に接続されてい
る。
【0017】待機時に2次巻線8の電圧を下げるための
第2のトランジスタ40のコレクタは抵抗52を介して
第1のトランジスタ39のベースに接続されていると共
にダイオード70と53とを介して第1の発光ダイオー
ド12のカソードに接続され、このエミッタはグランド
に接続されている。
【0018】TV回路30が非駆動で、VTR回路72
とリモコン回路34が駆動の期間の電圧の安定化を図る
ために、第2の誤差信号形成回路71が設けられてい
る。この第2の誤差信号形成回路71は、第2の出力端
子54とグランドとの間に接続された分圧用抵抗85、
86と、この抵抗85、86の接続中点(分圧点)にベ
ースが接続された誤差増幅用トランジスタ87と、この
トランジスタ87のエミッタとグランドとの間に接続さ
れた基準電圧源としてのツエナーダイオード88と、第
2の出力端子54とツエナーダイオード88のカソード
との間に接続された抵抗89とから成る。誤差増幅用ト
ランジスタ87のコレクタは第2の誤差信号形成回路7
1の出力端子として機能し、ダイオード53を介して第
1の発光ダイオード12のカソードに接続されている。
【0019】TV回路30が非駆動で、VTR72とリ
モコン回路34が駆動の期間のみに第2の誤差信号形成
回路71を動作させるための第2の切替制御手段として
トランジスタ90が設けられている。このトランジスタ
90のコレクタは誤差増幅用トランジスタ87のベース
に接続され、エミッタはグランドに接続され、ベースは
抵抗91を介して切替制御端子92に接続されている。
【0020】図1の第2のホトトランジスタ16と共に
周波数切替制御手段を構成するために図2に第2の発光
ダイオード75とスイッチング素子としてのトランジス
タ74、91と、抵抗92、93とから成る回路が設け
られている。この回路の第2の発光素子75はトランジ
スタ74を介して第2の出力端子54とグランドとの間
に接続されている。トランジスタ91はトランジスタ7
4のベースとグランドとの間に接続されている。抵抗9
2は第2の出力端子54とトランジスタ91のコレクタ
との間に接続され、抵抗93はトランジスタ91のベー
スと切替制御端子92との間に接続されている。
【0021】切替制御端子42、84、92は図示が省
略されている切替制御信号発生回路に接続されている。
第2の出力端子54に接続されたリモコン回路34はT
V受像機の種々の操作を行うものであり、例えばスイッ
チ22のオン・オフ制御も行う。リモコン回路34がス
イッチ29をオフ制御している期間即ち待機期間(スタ
ンバイ期間)にはリモコン回路34からスタンバイを示
す信号が前述の図示の省略された切替制御信号発生回路
に与えられる。
【0022】図1のPWMパルス発生回路13は図3に
示すように、大別して電圧比較器55と、オフ幅制御回
路56と、オン幅制御回路57と、基準電圧源58とを
有し、PWMパルスを駆動回路15に送る。各部を更に
詳しく説明すると、オフ幅制御回路56は、コンデンサ
C1 と、第1、第2、第3及び第4の抵抗R1 、R2、
R3 、R4 と、トランジスタQ10、Q11と、3つのダイ
オードD1 、D2 、D3 とから成る。コンデンサC1 は
電源端子59とグランドとの間にトランジスタQ11とダ
イオードD1 とを介して接続されている。第1の抵抗R
1 は放電回路を形成するためにコンデンサC1 に並列に
接続されている。コンデンサC1 の上端は、比較器55
の負入力端子に接続されている。トランジスタQ11のベ
ースは抵抗R3 を介して基準電圧源58に接続されてい
ると共に、抵抗R2 とダイオードD2 とから成るコンデ
ンサC1 の充電停止制御回路を介して比較器55の出力
端子に接続されている。比較器55の正入力端子は抵抗
R3 を介して基準電圧源58に接続されていると共に、
抵抗R2 とダイオードD2 を介して比較器55の出力端
子にも接続されている。トランジスタQ10はコンデンサ
C1 の放電時定数を切換えるために抵抗R4 を介してコ
ンデンサC1 に並列に接続されている。このトランジス
タQ10のベースは図1のライン16aに接続されてい
る。
【0023】オン幅制御回路57は、コンデンサC2
と、トランジスタQ12と、トランジスタQ13と、NOT
回路(インバータ)60と、出力電圧制御のための充電
制御素子としての第1のフォトトランジスタ14とから
成る。
【0024】コンデンサC2 の上端は第1のフォトトラ
ンジスタ14を介して電源端子59に接続され、下端は
グランドに接続されている。このコンデンサC2 の電圧
Vc2を比較器55に関係づけるために、比較器55の正
入力端子とグランドとの間にトランジスタQ12が接続さ
れ、このトランジスタQ12のベースがコンデンサC2の
上端に接続されている。また、コンデンサC2 の放電を
比較器55の出力に関係づけるために、コンデンサC2
に対して並列に放電制御素子としてトランジスタQ13が
接続され、比較器55の出力端子がNOT回路60を介
してトランジスタQ13のベースに接続されている。
【0025】
【動作】図1〜図3に示すスイッチング電源装置は第
1、第2及び第3のモードで動作する。第1のモードで
はTV回路30とVTR72とリモコン回路34のすべ
てが駆動される。第2のモードではTV回路30が非駆
動とされ、VTR72とリモコン回路34が駆動され
る。第3のモードではTV回路30とVTR72が非駆
動とされ、リモコン回路34が駆動される。次に各モー
ドの動作を詳しく説明する。
【0026】
【第1のモード】第1のモードの時にはスイッチ22が
オンに制御される。また、切替制御端子42、84及び
92に高レベルの制御信号が与えられる。この結果、第
1の切替制御手段としてのPNP型トランジスタ83が
オフに制御され、第1の誤差信号形成回路50は動作状
態になる。また、第3の切替制御手段としてのトランジ
スタ41がオンになり、逆に第1及び第2のトランジス
タ39、40がオフになり、第3の整流平滑回路37が
第2の出力端子54から切り離される。また、第2の切
替制御手段としてのトランジスタ90がオンになり、第
2の誤差信号形成回路71が非動作状態になる。また、
第4の切替制御手段としてのトランジスタ91がオンに
なり、周波数切替用トランジスタ74がオフになり、周
波数切替用の第2の発光ダイオード75が非発光状態に
保たれる。この結果、図1の第2のホトトランジスタ1
6はオフに保たれ、図3のトランジスタQ10はオンに保
たれ、抵抗R4 がコンデンサC1に並列に接続され、三
角波の周波数が高くなる。これにより、PWMパルス発
生回路13から30〜40kHz 程度の高い周波数のパル
スが発生する。スイッチングトランジスタを高い周波数
でオン・オフすれば、スイッチング損失が大きくなると
いう欠点が生じる反面、トランス5の損失が小さくな
り、これを小型化できるという長所が生じる。この第1
のモードでは第1の誤差信号形成回路50による定電圧
制御が実行される。即ち、第1の誤差信号形成回路50
によって第1の出力端子27の電圧とツエナーダイオー
ド47の電圧との差に対応する出力電圧が形成される。
例えば、出力電圧が高くなると、第1の誤差信号形成回
路50の出力端子の電位が下り、第3の整流平滑回路3
7を電源として第1の発光ダイオード12に流れる電流
が増大し、図1及び図3に示す第1のホトトランジスタ
14の抵抗が小さくなり、PWMパルス発生回路13か
ら発生する出力パルスの幅が狭くなり、出力電圧は基準
値に戻される。TV回路30を駆動している期間には2
次巻線8にTV回路30の駆動用電圧が発生し、これは
比較的に高い値(例えば112V)である。
【0027】
【第2のモード】第2のモードの時には、第1の切替制
御端子84に低レベルの制御信号が供給され、トランジ
スタ83がオンすることによって第1の誤差信号形成回
路50は非動作状態となり、第1の発光ダイオード12
に対して無関係になる。また、切替制御端子42には第
1のモードと同様に高レベルの制御信号が供給され、ト
ランジスタ41はオン、逆にトランジスタ39、40は
オフになる。また、この第2のモードでは第1のモード
とは逆に切替制御端子92に低レベルの制御信号が供給
され、トランジスタ90、91がオフになる。この結
果、第2の誤差信号形成回路71のトランジスタ87の
ベースの接地が解除され、第2の誤差信号形成回路71
が動作可能状態になる。第2のモードではトランジスタ
40、48がオフであるので、第1の発光ダイオード1
2の電流通路は第2の誤差信号形成回路71のトランジ
スタ87を通る回路のみとなる。これにより、PWMパ
ルス発生回路13は第2の誤差信号形成回路71の出力
で制御された第1の発光ダイオード12の光出力に応答
して第2の出力端子54の電圧を所定値(例えば12
V)にするようなPWMパルスを発生する。第2のモー
ドでは、更にトランジスタ91がオフになることによっ
てトランジスタ74がオンになり、第2の発光ダイオー
ド75が発光し、図1の第2のホトトランジスタ16が
オンになり、ライン16aがグランドに接続される。こ
の結果、図3のトランジスタQ10がオフになり、コンデ
ンサC1 の放電時定数が大きくなるために三角波の周波
数が例えば17kHz 程度に低下し、これにより、PWM
パルスの周波数も17kHz になり、スイッチングトラン
ジスタ7の損失が小さくなり、効率が向上する。また、
周波数が低下すると、この分だけPWMパルスの幅を広
げることが可能になり、PWMパルスを安定的に発生さ
せることができる。
【0028】
【第3のモード】第3のモードではTV回路30及びV
TR72が非駆動(オフ)であり、リモコン回路34が
駆動である。このため、第3のモードでは、切替制御端
子84に低レベル信号が与えられ、第1の誤差信号形成
回路50は非動作状態になる。切替制御端子42には低
レベル信号が与えられ、トランジスタ41がオフにな
り、逆に第1及び第2のトランジスタ39、40がオン
になる。これにより、第3の整流平滑回路37が第1の
トランジスタ39を介して第2の出力端子54に接続さ
れる。第1のモード時に第2の整流平滑回路33は約1
2Vを発生し、第3の整流平滑回路37は約60Vを発
生するように3次巻線9と2次巻線8の第2の巻線8b
とが設定されているので、第1のトランジスタ39がオ
ンになると、ダイオード31が逆バイアス状態になり、
第2の出力端子54には第3の整流平滑回路37からの
み電力が供給される。第3のモードで第2のトランジス
タ40がオンになると、第2の誤差信号形成回路71の
トランジスタ87のコレクタが第2のトランジスタ40
を介してグランドに接続され、第2の誤差信号形成回路
71は非動作状態になる。また、第1の発光ダイオード
12のカソードがダイオード53、70と第2のトラン
ジスタ40を介してグランドに接続される。これによ
り、第1の発光ダイオード12は実質的に飽和又はこれ
に近い発光状態となり、第1のホトトランジスタ14も
実質的に飽和又はこれに近い状態となり、PWMパルス
の幅が狭くなり、第1の整流平滑回路26の出力電圧が
例えば1/5の22.4Vになる。これにより、待機時
に2次巻線8から高い電圧が発生し続けることを防ぐこ
とができ、安全性が向上する。また、第3のモードでは
第3の整流平滑回路37の出力電圧が約12Vになり、
第2の出力端子54の電圧は約11.8Vとなり、待機
時にリモコン回路34を駆動することができる。この時
の第2の整流平滑回路33の出力電圧は約2Vである。
この第3のモードにおいては、第2のモードと同様に切
替制御端子92を低レベル状態にする。これにより、第
2の発光ダイオード75が発光し、PWMパルスの周波
数は第2のモード同様に低くなる。
【0029】上述から明らかなように、この装置では、
多くの部分を共用して第1、第2及び第3のモードで要
求される電圧を高精度に得ることが可能になる。
【0030】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) トランジスタ90を制御するための端子を独立
に設け、第3のモード時にこのトランジスタ90をオン
にするように構成することができる。 (2) スイッチ22を省くことができる。 (3) PWMパルスの周波数の切替制御を発光ダイオ
ード75とホトトランジスタ16の組み合せで行ってい
るが、ホトトランジスタ16の位置にスイッチング素子
を接続し、これをオン・オフ制御してPWMパルスの周
波数を切替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のスイッチング電源装置を示す回路図で
ある。
【図2】図1の2次巻線及び3次巻線に接続された出力
回路を詳しく示す回路図である。
【図3】図1のPWMパルス形成回路とこの出力段を示
す回路図である。
【符号の説明】
7 スイッチングトランジスタ 13 PWMパルス発生回路 50、71 第1及び第2の誤差信号形成回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源(2)にトランス(5)の1次
    巻線(6)を介して接続されたスイッチング素子(7)
    と、 互いに直列に接続された第1及び第2の巻線(8a、8
    b)から成り且つ前記1次巻線(6)に電磁結合された
    2次巻線(8)と、 前記2次巻線(8)に接続された第1の整流平滑回路
    (26)と、 前記第1の整流平滑回路(26)から第1の電圧を第1
    の負荷(30)に供給するための第1の出力端子(2
    7)と、 前記2次巻線(8)の前記第2の巻線(8b)よりも少
    ない巻線を有して前記1次巻線(6)に電磁結合された
    補助出力巻線(9)と、 前記補助出力巻線(9)に接続された第2の整流平滑回
    路(33)と、 前記第2の整流平滑回路(33)から前記第1の電圧よ
    りも低い第2の電圧を第2の負荷(72)及び第3の負
    荷(34)に供給するための第2の出力端子(54)
    と、 前記2次巻線(8)の前記第2の巻線(8b)に接続さ
    れた第3の整流平滑回路(37)と、 前記第1の出力端子(27)とグランドとの間に接続さ
    れ、前記第1の出力端子(27)の電圧の検出値と基準
    電圧との差に対応した電圧を出力し、前記第1の出力端
    子(27)の電圧が低くなった時に誤差出力電圧が高く
    なるように構成された第1の誤差信号形成回路(50)
    と、 前記第1の負荷(30)の駆動期間に前記第1の誤差信
    号形成回路(50)を動作状態に制御し、前記第1の負
    荷(30)の非駆動期間に前記第1の誤差信号形成回路
    (50)を非動作状態に制御する第1の切替制御手段
    と、 前記第3の整流平滑回路(37)の出力端子と前記第1
    の誤差信号形成回路(50)の出力端子との間に接続さ
    れた発光ダイオード(12)と、 前記第1の発光ダイオード(12)に光結合された受光
    素子(14)を含んで前記スイッチング素子(7)を制
    御するパルス幅変調(PWM)パルスを発生するもので
    あり、前記受光素子(14)の受光量が増大した時に前
    記スイッチング素子(7)のオン時間が短くなるように
    設定されたパルス幅変調パルス発生回路(13)と、 前記第2の出力端子(54)とグランドとの間に接続さ
    れ、前記第2の出力端子(54)の電圧の検出値と基準
    電圧との差に対応した電圧を出力し、前記第2の出力端
    子(54)の電圧が低くなった時にここから得られる誤
    差出力電圧が高くなるように構成され、出力端子が前記
    発光ダイオード(12)のカソードに接続された第2の
    誤差信号形成回路(71)と、 前記第2の負荷(72)又は第2及び第3の負荷(7
    2、34)の駆動期間に前記第2の誤差信号形成回路
    (71)を動作状態に制御する第2の切替制御手段と、 エミッタが前記第3の整流平滑回路(37)に接続さ
    れ、コレクタが前記第2の出力端子(54)に接続され
    た第1のトランジスタ(39)と、 コレクタが抵抗(52)を介して前記第1のトランジス
    タ(39)のベースに接続され、エミッタがグランドに
    接続された第2のトランジスタ(40)と、 前記第1の発光ダイオード(12)のカソードと前記第
    2のトランジスタ(40)のコレクタとの間に接続され
    た第1のダイオード(70)と、 前記第3の負荷(34)が駆動期間であると共に前記第
    1及び第2の負荷(30、72)が非駆動期間の時に前
    記第1及び第2のトランジスタ(39、40)をオン状
    態に制御する第3の切替制御手段と、 前記第1の負荷(30)の駆動期間には前記パルス幅変
    調パルスを第1の周波数で発生させ、前記第1の負荷
    (30)の非駆動期間には前記第1の周波数よりも低い
    第2の周波数のパルス幅変調パルスを発生するように前
    記パルス幅変調パルス発生回路(13)を制御する周波
    数制御手段とを備えたスイッチング電源装置。
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