JP2949626B1 - 動画データ処理方法 - Google Patents

動画データ処理方法

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JP2949626B1
JP2949626B1 JP10261404A JP26140498A JP2949626B1 JP 2949626 B1 JP2949626 B1 JP 2949626B1 JP 10261404 A JP10261404 A JP 10261404A JP 26140498 A JP26140498 A JP 26140498A JP 2949626 B1 JP2949626 B1 JP 2949626B1
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大祐 西岡
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Abstract

【要約】 【課題】 データの転送にエラーが発生しても、送信す
るデータ量をあまり増加させることなく、ある程度動き
の精度が保証された状態で転送先で動画を表示できるよ
うにする。 【解決手段】 差分バッファ107には、各フレーム間
で表示している三次元動画の各頂点の変化分(差分)を
加算して累積差分データを作成する。転送エラーが発生
したとき、受信用計算機103では、前回の差分データ
を再度適用してディスプレイ104にフレームを表示す
る。また、エラー処理部109では、その状態を、エラ
ー処理バッファ108に再現し、このエラー処理バッフ
ァ108と差分バッファ107により修正差分データを
作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の三次元画
像を時系列的に転送表示することで動画を表現する動画
データ処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】三次元動画データを転送して送信先でそ
のデータによる三次元動画を表示する方法の1つとし
て、次に示す手法がある。まず、送信側では、シーンが
変わる部分に基準フレームとして完全な三次元形状デー
タ(基準データ)を配置し、基準フレームの間に直前の
フレームのデータからの差分を抽出した差分データを配
置し、それらで動画データとして逐次転送する。そし
て、受信側では、基準データはそのまま表示に用い、次
のフレームの表示には基準データと差分データとを合成
して用いる。
【0003】例えば、送信側では、三次元動画を構成す
る第1フレームは、これを基準フレームとしてそのまま
のデータを基準データとして送信する。次に、第2フレ
ームに関しては、第1フレームとの差分を抽出して第1
差分データとを作成し、これを送信する。次に、第3フ
レームに関しては、第2フレームとの差分を抽出して第
2差分データを作成し、これを送信する。そして、それ
らのことを、次に基準フレームとして設定されているフ
レームのデータを送信する段階まで継続する。
【0004】一方、受信側では、まず、前述した基準デ
ータを受信してこれより第1フレームを表示する。次
に、第1差分データを受信し、この第1差分データと基
準データとを合成して第2フレームを表示する。次に、
第2差分データを受信し、この第2差分データと第1差
分データおよび基準データを合成して第3フレームを表
示する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うに、差分データを用いる場合、途中で通信エラーなど
によりデータが受信できなくなるなど転送エラーが発生
すると、そのときのフレームに関しては正確な表示がで
きなくなり、表示する動画の動きの精度が保証できなく
なる。これは、次に基準フレームが受信されるまで解消
できない。この問題を解決する一手法として、通信エラ
ーが発生したときなど、はじめには設定されていないフ
レームにおいても、それを基準フレームとして全部のデ
ータを基準データとして送信し直す方法がある。しかし
これでは、送信するデータ量が増加してしまうという問
題があった。
【0006】この発明は、以上のような問題点を解消す
るためになされたものであり、データの転送にエラーが
発生しても、送信するデータ量をあまり増加させること
なく、ある程度動きの精度が保証された状態で転送先で
動画を表示できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の動画データ処
理方法は、複数の三次元座標値で構成される三次元形状
データから構成された複数のフレームからなる三次元動
画を表示するための動画データを、基準となるフレーム
を構成する三次元形状データそのものからなる基準デー
タと、この基準データに続いて直前のフレームとの間で
それぞれを構成する三次元形状データの対応する頂点同
士の関係より得られた複数の差分データとから構成して
転送元に備え、その転送元より基準データに引き続いて
差分データを転送先に転送し、その転送先で基準データ
および複数の差分データを用いて各フレームを再現して
三次元動画を表示する動画データ処理方法において、転
送した転送差分データに異常が発生したときは、転送先
では、転送差分データを用いて再現する表示フレーム
を、転送差分データの1つ前に転送した前転送差分デー
タを転送差分データの代わりに再度用いて再現するよう
にした。このように構成したので、転送先の動画表示で
は、動いていた状態が止まることなく継続される。
【0008】また、この発明の動画データ処理方法は、
転送元では、差分データを転送する毎に差分データによ
る基準データからの変化分を累積して累積差分データと
して保持し、転送した転送差分データに異常が発生した
ときは、転送元では、転送先でその異常発生の後に表示
した表示フレームを構成しているデータの状態を再現し
て再現データを生成し、転送差分データの次に転送する
差分データまでの累積差分データより再現データを減じ
て修正差分データを作成し、その修正差分データを転送
差分データの次に転送するようにした。このように構成
したので、転送先の動画表示では、転送エラーによる表
示の違いが転送エラー発生の次の差分データの転送で修
正される。
【0009】また、この発明の動画データ処理方法は、
転送元では、差分データを転送する毎に差分データによ
る基準データからの変化分を累積して累積差分データと
して保持し、転送した転送差分データに異常が発生した
ときは、転送先では、転送差分データを用いて再現する
表示フレームを、転送差分データの1つ前に転送した前
転送差分データを転送差分データの代わりに再度用いて
再現し、転送元では、転送先における表示フレームを構
成しているデータの状態を再現して再現データを生成
し、転送差分データの次に転送する差分データまでの累
積差分データより再現データを減じて修正差分データを
作成し、その修正差分データを転送差分データの次に転
送するようにした。このように構成したので、転送先の
動画表示では、動いていた状態が止まることなく継続さ
れているなかで、転送エラーによる表示の違いが転送エ
ラー発生の次の差分データの転送で修正される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は、この発明の実施の形態にお
ける動画データ処理を行う三次元動画データ処理システ
ムの構成を示す構成図である。この三次元動画データ処
理システムでは、まず、三次元動画データを転送する送
信用計算機101と、三次元動画データを構成する多数
の時系列三次元データをファイルとして格納してい外部
記憶装置102と、転送された三次元動画データを受信
して表示する受信用計算機103と、その表示など各種
情報を表示するディスプレイ104とから構成されてい
る。また、送信用計算機101と受信用計算機103と
は、ネットワーク105で接続されている。
【0011】また、送信用計算機101は、三次元動画
データを転送するデータ転送部106と、転送している
データで再現されるフレームで表示される三次元形状の
基準フレームからの各頂点の移動量を格納する差分バッ
ファ107と、転送エラー発生時に修復用データを作成
する際に使用されるエラー処理バッファ108と、それ
ら差分バッファ107とエラー処理バッファ108など
を用いて転送エラー処理を行うエラー処理部109とを
備えている。ここで、転送エラーは、例えば、データ転
送中のネットワーク105の異常がある。また、受信用
計算機103における、受信処理が追いつかないなどの
計算機処理の異常などがある。また、時間優先で通信を
行うネットワークでは、所定時間内に転送が終了しない
タイムアウトの場合も、転送エラーとなる。
【0012】また、受信用計算機103では、送信機計
算機101から送信されてきたデータを受信し、その受
信したデータをディスプレイ104に表示するなどのこ
とを行うデータ受信部110を備えている。そのデータ
通信部110には、転送エラー時に送信用計算機101
へエラーを通知するエラー通知部111が備えられてい
る。なお、転送エラーの検出は、例えば、チェックサム
等を用いるようにすればよい。すなわち、転送元では転
送するデータのチェックサムを計算してこれをデータの
最後に付加し、転送先では転送されたデータのチェック
サムを計算し、その計算結果と最後に付加されてきた値
とを比較し、それらが異なっていたら転送エラーと判断
する。
【0013】また、送信パケットにヘッダをつけておけ
ば、予め規定されている送信パケットの転送データ量が
転送されていないうちに、次のヘッダが転送されてくれ
ば、それは転送エラーと判断できる。また、転送元と転
送先とで確認のメッセージをやりとりするような転送プ
ロトコルであれば、転送エラーは容易に検出できる。ま
た、予め決められた時間内にデータの転送(受信)が終
了しない場合に、それを転送エラーとしても良い。
【0014】ここで、転送されるデータは、時系列三次
元画像データファイルとして、外部記憶装置102内に
格納されている。すなわち、動画は複数のフレームを時
系列に表示することで構成され、その各フレームに対応
して三次元画像を示す三次元画像データがある。そし
て、その三次元動画データは、差分動画形式で格納され
ている。図2の(a),(b),(c),(d),
(e)に示すように変化して各フレームが表示される、
ポリゴン形式の三次元動画データを例にとって、その差
分動画形式について説明する。ここで、ポリゴン形式で
は、その三次元形状データは、複数の三次元座標値で構
成され、その頂点が結ばれた状態となっているものであ
る。
【0015】例えばこの場合、(a)のフレームの表示
と(d)のフレームの表示には、基準フレームのデータ
をそのまま用い、(b),(c),(e)のフレームの
表示には、基準フレームの基準データと差分データとを
用いて表示するものである。その差分データは、例え
ば、基準フレームの次の第1差分データは、(b)のフ
レームの表示の中で、(a)のフレームの表示と異なる
部分だけを取り出したものである。また、第1差分デー
タの次の第2差分データは、(c)のフレームの表示の
中で、(b)のフレームの表示と異なる部分だけを取り
出したものである。ここで、(b)のフレームの表示に
は、基準データと第1差分データが用いられる。また、
(c)のフレームの表示には、基準データと第1差分デ
ータに加えて第2差分データが必要となる。
【0016】ただし、すでに(b)のフレームを表示し
た後で(c)のフレームを表示して動画を表現するの
で、(c)のフレームを表示しようとするときには、基
準データ+第1差分データは(b)のフレーム表示のた
めに存在している。従って、(c)のフレームを表示し
ようとするときは、(b)のフレームを表示したデータ
に第2差分データを加えればよいことになる。以上のよ
うに構成された形式のデータにおいて、基準データと、
次の基準フレームまでのフレームに対応する差分データ
に集まりを1つのグループとし、次の基準フレームの基
準データからは別のグループとして構成し、それらを前
述したファイルに格納するようにしている。
【0017】以上のように構成した差分動画形式の三次
元動画データの転送において、送信用計算機101のデ
ータ転送部106では、まず、外部記憶装置102内に
格納されている三次元動画を構成する所定の時系列三次
元画像データファイルを読み込み可能な状態にオープン
し、そのファイルに格納されている三次元動画データを
読み込む。次いで、データ転送部106は、読み込んだ
三次元動画データを、ネットワーク105を通して受信
用計算機103へ転送し、基準フレームからの差分、す
なわち、差分データの累積を差分バッファ107に格納
する。このデータ転送に関して、例えば、5つのフレー
ムからなり、第1のフレームと第4のフレームを基準フ
レームとした三次元動画のデータの転送を例にとり、図
3のフローチャートを用いてより詳細に説明する。
【0018】まずステップ301で、第1のフレームの
データである基準データを外部記憶装置102(図1)
から読み込み、これをデータ転送部106により転送す
る。次に、ステップ302で、その転送にエラーが発生
したかどうかを判断する。これは、受信用計算機103
(図1)からの転送エラーが発生したという通知の有無
で判断する。ここで、転送エラーが発生したと判断され
た場合、ステップ301に戻り、再度基準データを転送
する。一方、転送エラーが発生していないと判断した場
合、次のステップに進む。
【0019】次のステップ303で、今度は、第2のフ
レームのデータとして、第1のフレームとの差分をとっ
た第1の差分データを、外部記憶装置102から読み込
んでデータ転送106により転送する。次に、ステップ
304で、差分バッファ107(図1)に、第1フレー
ムから第2フレームへと変化した、表示している三次元
動画の各頂点の変化分(差分)を加算して累積差分デー
タを作成する。
【0020】次に、ステップ305で、差分データの転
送にエラーが発生したかどうかを判断する。これは、ス
テップ302と同様であり、受信用計算機103からの
転送エラーが発生したという通知の有無で判断する。こ
こで、転送エラーが発生したと判断された場合、ステッ
プ306のエラー処理を行う。このエラー処理は、エラ
ー処理部109が行う。一方、転送エラーが発生してい
ないと判断した場合、次のステップに進む。
【0021】次に、ステップ307で、全ての差分デー
タを転送したかどうかを判断する。ここでは、第2フレ
ームに対応する第1の差分データを転送した後なので、
ステップ303に戻る。そして、次の第3フレームに対
応する第2の差分データを転送し、前述と同様に、次の
ステップの処理へと進行する。そして、第3のフレーム
に対応する第2の差分データの転送処理が終われば、こ
れで第1フレームの基準データに続く全ての差分データ
の転送が終了したので、ステップ307では全ての差分
データを転送したと判断する。
【0022】次に、ステップ308で、全てのフレーム
に関するデータを転送したかどうかを判断する。ここで
は、まだ、次の基準データ(第4フレーム)とそれに続
く差分データ(第5フレーム)とを転送していないの
で、ステップ301に戻り、基準フレームの転送から始
める。そして、同様にして、基準データの転送と、それ
に引き続く差分データの転送とを行えば、ステップ30
8において全てのデータを転送したものと判断され、一
連の処理が終了する。一方、受信用計算機103では、
データ受信部110において、送信用計算機101から
のデータを受信し、差分データを用いてそれに対応する
フレームの表示データを復元しつつ、そのフレームの画
像をディスプレイ110に表示する。
【0023】このデータ受信および画像表示に関して、
図4のフローチャートを用いてより詳細に説明する。ま
ず、ステップ401で、送信されてきたデータが基準フ
レームのデータ(基準データ)かそれとも差分データか
を判断する。ここで、送信されてきたデータが基準デー
タと判断された場合、ステップ402に進み、その受信
したデータをメモリに格納する。そして、ステップ40
6に進み、メモリ上のデータを画面表示する。なお、ス
テップ402の前に、実際には基準データの転送エラー
の有無を判断する。そして、基準データに転送エラーが
あった場合は、その旨を送信用計算機101に通知し、
再度基準データの転送を行うようにする。ここで、例え
ば、各データの転送においては、基準データであるなら
そのヘッダに基準フレームのデータである情報をつけて
おくようにすればよい。この情報の有無により上述した
判断が行える。
【0024】一方、受信したデータが基準データでなか
った場合、ステップ403に進み、このデータは差分デ
ータであるとして読み込む(メモリに格納する)。そし
て、ステップ404で、そのデータの読み込みにおける
エラーの有無を確認する。ここで、エラーがなかった場
合、ステップ405に進み、すでにメモリ上に格納され
ているデータに読み込んだ差分データを合成する。そし
て、ステップ406で、メモリ内のデータを画面表示す
る。
【0025】一方、ステップ404の確認で、データ読
み込みにエラーが発生していた場合、ステップ407で
受信データを破棄し、ステップ408でそのフレーム番
号を送信用計算機101(図1)に通知する。そして、
この場合、次のステップ409で前のフレーム表示に用
いた差分データを再び利用し、この差分データをメモリ
に格納されているデータに合成する。そして、ステップ
406で、メモリ内のデータを画面表示する。
【0026】以上示したように、転送エラーが生じた場
合、この転送エラーは前述したように受信用計算機10
3より送信用計算機101に通知されるが、送信用計算
機101では、エラー処理バッファ108に、受信用計
算機側103で転送エラー発生時に表示に用いたデータ
の状態を再現する。そして、そのときは、エラー処理部
109が、差分バッファ107とそのエラー処理バッフ
ァ108とを用い、エラーから復帰するための差分デー
タを新たに作成する。
【0027】一方、転送エラー時の受信用計算機103
では、エラー通知部111が、そのエラーの発生したフ
レーム情報とともに、前述した通知を送信用計算機10
1に行う。そして、まず、前のフレームに適用した差分
データを再び適用して今回のフレームを再現し、これを
実際に表示するべきフレームの代わりに表示する。そし
て、次に、送信用計算機101からは、エラーから復帰
するための差分データが送られてくるので、これを通常
の差分データを用いた画像表示処理の通りに処理し、次
のフレームを再現表示する。従って、この実施の形態に
よれば、転送エラーが発生したときは、そのときに表示
するはずのフレームの表示が、実際とは異なるだけで、
その次のフレームの表示は、元々表示しようとしていた
正常な状態に復帰することになる。
【0028】次に、前述したステップ306においてエ
ラー処理部109が行うエラー処理について、より詳細
に説明する。ここでは、まず、第1〜第4フレームを逐
次転送して表示することで、三次元動画を転送表示する
場合を考える。すなわち、第1フレームが基準フレーム
であり、第2〜第4フレームに関しては、第1〜第3差
分データが転送されていくものとなる。そして、この動
画表示では、三角形が移動している状態を示しているも
のとする。従って、各第1〜第4フレームに表示する画
像のデータは、頂点1,頂点2,頂点3の3つの頂点の
三次元空間座標値から構成されていることになる。
【0029】従って、まず、第1フレームに対応する基
準データを転送したときは、差分バッファ107は、次
の表1に示すように、データがない状態となっている。
【0030】
【表1】
【0031】次に、第2フレームでは、三角形の頂点3
が移動した状態を表示するものとすると、送信用計算機
101では、第1差分データを転送した後、例えば、次
の表2に示すように、差分バッファ107に頂点3の変
化分が加算される。この場合、第1差分データは、例え
ば、「(1,1,0):3」となっている。これは、
「(x軸変化量,y軸変化量,z軸変化量):対象頂
点」を意味している。
【0032】
【表2】
【0033】次に、第3フレームでは、こんどは三角形
の頂点1と頂点3が移動した状態を表示するものとする
と、送信用計算機101では、第2差分データを転送し
た後、例えば、次の表3に示すように、差分バッファ1
07に頂点3の変化分が加算される。この場合、第2差
分データは、例えば、「(−1,0.5,0):1、
(1,1,0):3」となっている。
【0034】
【表3】
【0035】ところがここで、その第2差分データの転
送にエラーが発生した場合、そのエラー発生が受信用計
算機103から通知されると、エラー処理部109で
は、次に示すようにしてエラー処理を行う。すなわち、
図5のフローチャートに示すように、まず、ステップ5
01で、受信用計算機103において、転送エラーが発
生したときのエラー処理により生成した実際に表示する
フレームの代わりに表示した状態を、エラー処理バッフ
ァ108に再現する。すなわち、前述したように、転送
エラーが発生したときは、受信用計算機103では、1
つ前に送信されてきた差分データを再度適用して今回の
フレームを再現している。
【0036】従って、受信用計算機103では、第3フ
レームにおいても、頂点3が差分(1,1,0)だけ移
動したデータを表示に用いる。つまり、エラー処理バッ
ファ108に、以下の表4に示すデータが再現される。
これは、例えば、そのときの差分バッファ107のデー
タより第2差分データを差し引き、これに第1差分デー
タを加算することで再現できる。
【0037】
【表4】
【0038】次に、エラー処理部109では、ステップ
502で、差分バッファ107に第3差分データを加算
して、以下の表5に示す状態とする。ここで、第4フレ
ームでは、第3フレームの状態より頂点2が差分(0.
5,−0.5,0)だけ移動した状態を示すものとす
る。
【0039】
【表5】
【0040】次に、エラー処理部109では、ステップ
503で、各頂点の差分誤差を計算する。すなわち、本
来の第4フレームにおける第1フレームからの差分を示
している差分バッファ107(表5)より、エラー処理
バッファ108のデータを減算する。この結果は、以下
の表6に示すものとなる。
【0041】
【表6】
【0042】そして、エラー処理部109では、ステッ
プ504で、差分誤差から修復差分データを作成する。
すなわち、その表6に示された結果である差分データ
「(−1,0.5,0):1、(0.5,−0.5,
0):2」を、修正した第3差分データとして受信用計
算機103に転送する。つまり、本来は表5に示すよう
な差分の加算となるところが、転送エラーが発生したた
め、表4に示すような差分の加算状態となっている。従
って、それら差をとった表6に示すデータを第3差分デ
ータとし、エラー処理の結果表示されている第3フレー
ムのデータに加算すれば、本来表示すべき第4フレーム
のデータに戻ることになる。
【0043】ところで、転送エラーが連続して発生した
場合、転送先の受信用計算機103では、転送エラー前
に転送された差分データを、次々と次のフレームの表示
に適用することになる。ここで、多くの場合は、次のフ
レームで表示され形状の動きには連続性があるため、あ
る程度のフレーム数までは、同一の差分データを再度適
用することができる。しかし、同一の差分データを連続
して適用するには限界がある。このため、予め転送エラ
ー発生数のしきい値を設定しておき、そのしきい値を越
えて転送エラーが連続発生した場合、送信用計算機では
新たに基準フレームを設定して基準データを送信するよ
うにしても良い。
【0044】なお、上記実施の形態では、ポリゴン形式
を例にとり説明したが、これに限るものではない。この
発明は、「複数の三次元座標値で構成される三次元形状
データから構成された複数のフレームからなる三次元動
画を表示するための動画データ」を転送する場合に適用
できるものである。「複数の三次元座標値で構成される
三次元形状データ」としては、例えば、各ポリゴンをそ
の法線で量子化した法線ベクトルデータによる三次元形
状データであっても良い。この場合、その法線ベクトル
データは、三次元座標上の複数の頂点から構成されてい
る。また、ボクセルなどのボリュームデータであっても
適用できる。例えば、ボクセルの場合、そのボクセルを
三次元空間に置く座標を用いるようにすればよい。ただ
し、表示に関しては、それぞれのデータ形式に適応させ
た処理が必要となる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、複
数の三次元座標値で構成される三次元形状データから構
成された複数のフレームからなる三次元動画を表示する
ための動画データを、基準となるフレームを構成する三
次元形状データそのものからなる基準データと、この基
準データに続いて直前のフレームとの間でそれぞれを構
成する三次元形状データの対応する頂点同士の関係より
得られた複数の差分データとから構成して転送元に備
え、その転送元より基準データに引き続いて差分データ
を転送先に転送し、その転送先で基準データおよび複数
の差分データを用いて各フレームを再現して三次元動画
を表示する動画データ処理方法において、転送した転送
差分データに異常が発生したときは、転送先では、転送
差分データを用いて再現する表示フレームを、転送差分
データの1つ前に転送した前転送差分データを転送差分
データの代わりに再度用いて再現するようにした。この
ように構成したので、転送先の動画表示では、動いてい
た状態が止まることなく継続される。従って、この発明
によれば、新たに基準フレームを送信し直すなどのこと
を必要としないので、データの転送にエラーが発生して
も、送信するデータ量をあまり増加させることなく、あ
る程度動きの精度が保証された状態で転送先で動画を表
示できるようになる。
【0046】また、この発明の動画データ処理方法は、
転送元では、差分データを転送する毎に差分データによ
る基準データからの変化分を累積して累積差分データと
して保持し、転送した転送差分データに異常が発生した
ときは、転送元では、転送先でその異常発生の後に表示
した表示フレームを構成しているデータの状態を再現し
て再現データを生成し、転送差分データの次に転送する
差分データまでの累積差分データより再現データを減じ
て修正差分データを作成し、その修正差分データを転送
差分データの次に転送するようにした。このように構成
したので、転送先の動画表示では、転送エラーによる表
示の違いが転送エラー発生の次の差分データの転送で修
正される。従って、この発明によれば、新たに基準フレ
ームを送信し直すなどのことを必要とせずに元の状態に
戻せるでの、データの転送にエラーが発生しても、送信
するデータ量をあまり増加させることなく、ある程度動
きの精度が保証された状態で転送先で動画を表示できる
ようになる。
【0047】また、この発明の動画データ処理方法は、
転送元では、差分データを転送する毎に差分データによ
る基準データからの変化分を累積して累積差分データと
して保持し、転送した転送差分データに異常が発生した
ときは、転送先では、転送差分データを用いて再現する
表示フレームを、転送差分データの1つ前に転送した前
転送差分データを転送差分データの代わりに再度用いて
再現し、転送元では、転送先における表示フレームを構
成しているデータの状態を再現して再現データを生成
し、転送差分データの次に転送する差分データまでの累
積差分データより再現データを減じて修正差分データを
作成し、その修正差分データを転送差分データの次に転
送するようにした。このように構成したので、転送先の
動画表示では、動いていた状態が止まることなく継続さ
れているなかで、転送エラーによる表示の違いが転送エ
ラー発生の次の差分データの転送で修正される。従っ
て、この発明によれば、新たに基準フレームを送信し直
すなどのことを必要とせずに元の状態に戻せるでの、デ
ータの転送にエラーが発生しても、送信するデータ量を
あまり増加させることなく、ある程度動きの精度が保証
された状態で転送先で動画を表示できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態における動画データ処
理を行う三次元動画データ処理システムの構成を示す構
成図である。
【図2】 各フレームに対応して表示される三次元画像
の状態を説明するための説明図である。
【図3】 実施の形態のデータ転送に関して説明するた
めのフローチャートである。
【図4】 実施の形態のデータ受信に関して説明するた
めのフローチャートである。
【図5】 実施の形態のエラー処理に関して説明するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】
101…送信用計算機、102…外部記憶装置、103
…受信用計算機、104…ディスプレイ、105…ネッ
トワーク、106…データ転送部、107…差分バッフ
ァ、108…エラー処理バッファ、109…エラー処理
部、110…データ受信部、111…エラー通知部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 情報処理学会シンポジウムシリーズV ol.98,No.8,p.763−767 (1988年7月8日) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06T 15/00 - 17/40

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の三次元座標値で構成される三次元
    形状データから構成された複数のフレームからなる三次
    元動画を表示するための動画データを、 基準となるフレームを構成する三次元形状データそのも
    のからなる基準データと、この基準データに続いて直前
    のフレームとの間でそれぞれを構成する三次元形状デー
    タの対応する頂点同士の関係より得られた複数の差分デ
    ータとから構成して転送元に備え、 その転送元より前記基準データに引き続いて前記差分デ
    ータを転送先に転送し、 その転送先で前記基準データおよび前記複数の差分デー
    タを用いて各フレームを再現して前記三次元動画を表示
    する動画データ処理方法において、 転送した転送差分データに異常が発生したときは、 前記転送先では、前記転送差分データを用いて再現する
    表示フレームを、前記転送差分データの1つ前に転送し
    た前転送差分データを前記転送差分データの代わりに再
    度用いて再現することを特徴とする動画データ処理方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の動画データ処理方法にお
    いて、 前記転送元では、前記差分データを転送する毎に前記差
    分データによる前記基準データからの変化分を累積して
    累積差分データとして保持し、 転送した転送差分データに異常が発生したときは、 前記転送元では、 前記転送先における前記表示フレームを構成しているデ
    ータの状態を再現して再現データを生成し、 前記転送差分データの次に転送する差分データまでの累
    積差分データより前記再現データを減じて修正差分デー
    タを作成し、 その修正差分データを前記転送差分データの次に転送す
    ることを特徴とする動画データ処理方法。
  3. 【請求項3】 複数の三次元座標値で構成される三次元
    形状データから構成された複数のフレームからなる三次
    元動画を表示するための動画データを、 基準となるフレームを構成する三次元形状データそのも
    のからなる基準データと、この基準データに続いて直前
    のフレームとの間でそれぞれを構成する三次元形状デー
    タの対応する頂点同士の関係より得られた複数の差分デ
    ータとから構成して転送元に備え、 その転送元より前記基準データに引き続いて前記差分デ
    ータを転送先に転送し、その転送先で前記基準データお
    よび前記複数の差分データを用いて各フレームを再現し
    て前記三次元動画を表示する動画データ処理方法におい
    て、 前記転送元では、前記差分データを転送する毎に前記差
    分データによる前記基準データからの変化分を累積して
    累積差分データとして保持し、 転送した転送差分データに異常が発生したときは、 前記転送元では、 前記転送先でその異常発生の後に表示した表示フレーム
    を構成しているデータの状態を再現して再現データを生
    成し、 前記転送差分データの次に転送する差分データまでの累
    積差分データより前記再現データを減じて修正差分デー
    タを作成し、 その修正差分データを前記転送差分データの次に転送す
    ることを特徴とする動画データ処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の動画データ処理方法にお
    いて、 転送した転送差分データに異常が発生したときは、 前記転送先では、前記転送差分データを用いて再現する
    表示フレームを、前記転送差分データの1つ前に転送し
    た前転送差分データを前記転送差分データの代わりに再
    度用いて再現することを特徴とする動画データ処理方
    法。
  5. 【請求項5】 複数の三次元座標値で構成される三次元
    形状データから構成された複数のフレームからなる三次
    元動画を表示するための動画データを、基準となるフレ
    ームを構成する三次元形状データそのものからなる基準
    データと、この基準データに続いて直前のフレームとの
    間でそれぞれを構成する三次元形状データの対応する頂
    点同士の関係より得られた複数の差分データとから構成
    して転送元に備え、その転送元より前記基準データに引
    き続いて前記差分データを転送先に転送し、その転送先
    で前記基準データおよび前記複数の差分データを用いて
    各フレームを再現して前記三次元動画を表示する動画デ
    ータ処理方法において、 前記転送元では、前記差分データを転送する毎に前記差
    分データによる前記基準データからの変化分を累積して
    累積差分データとして保持し、 転送した転送差分データに異常が発生したときは、 前記転送先では、前記転送差分データを用いて再現する
    表示フレームを、前記転送差分データの1つ前に転送し
    た前転送差分データを前記転送差分データの代わりに再
    度用いて再現し、 前記転送元では、 前記転送先における前記表示フレームを構成しているデ
    ータの状態を再現して再現データを生成し、 前記転送差分データの次に転送する差分データまでの累
    積差分データより前記再現データを減じて修正差分デー
    タを作成し、 その修正差分データを前記転送差分データの次に転送す
    ることを特徴とする動画データ処理方法。
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