JP2949321B2 - 屋根の改修工法 - Google Patents

屋根の改修工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根の改修工法に関す
るものである。特に瓦屋根を改修するに当たり、既存の
瓦のほとんどをはがさずに改修する工法である。
【0002】
【従来の技術】既存の屋根は、たる木の上に野地板を敷
いてから杉皮や木羽等を下葺き材として敷き詰め、瓦桟
を配設して瓦を葺いている屋根が多いが、この屋根を改
修するときには、既存の瓦をはがし、代わりに新しい瓦
を葺いていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように既存の瓦全
部をはがしてから新しい瓦を改めて葺くとなるとたいへ
ん手間がかかる上、瓦の下に土がある場合は杉皮や木羽
等の下葺き材の痛んでいるところから天井裏に土が落ち
てしまい掃除をするのが大変だった。
【0004】また、改修を必要とする屋根は下葺き材が
痛んでいることが多いが、この場合既存の瓦を撤去して
いる最中に雨が降り出すと、痛んでいる下葺き材から雨
水が滴り落ちて天井や建物の内部を濡らしたり汚したり
してしまうので、養生をする必要があった。
【0005】さらに、撤去した瓦を廃棄することにより
ゴミを増やしてしまうという問題もあった。
【0006】本発明はこれらの課題を解決するものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】既存の軒瓦を取り外して
軒付け部を新設し、既存の瓦の谷部分に新設たる木を配
置してその軒側端部を軒付け部に固定する。そして、既
存の瓦を所々はがして既存のたる木に新設下地を連結
し、その上に新設屋根材を葺いていくことにより屋根を
改修するのである。
【0008】この新設下地の構造には様々な例がある
が、例えば既存の瓦の谷部分に配置した新設たる木の上
に新設桟木を掛け渡すものや、新設たる木の上に新設野
地板を張るものもある。新設野地板を張る場合、屋根の
勾配がゆるくて足場を特に必要としない比較的小規模の
屋根であるならば新設たる木を既存のたる木に連結した
後に新設野地板を張ることができるし、足場を必要とす
る屋根の場合は足場の役割を果たす仮横木を新設たる木
の上に仮止めして、新設たる木を既存のたる木に連結
し、その後仮横木をはずしてから新設野地板を張ること
ができる。
【0009】新設下地と既存のたる木の連結の仕方にも
いろいろな方法が考えられる。例えば長い釘や木ネジを
打ち込んで新設桟木や新設たる木を既存のたる木に固定
したり、頭に針金を取り付けた釘を既存のたる木に打ち
付けて、その針金を新設たる木か新設桟木にしっかりと
巻き付けることにより固定する方法などである。
【0010】このように本発明にかかる屋根の改修工法
は既存のたる木に新設下地を連結するが、その新設下地
の構造を特定するものではなく、又、既存のたる木と新
設下地を連結する方法をも特定するものではない。
【0011】そして、既存のたる木に新設下地を連結し
た後、その上に新設屋根材を葺いていくのである。本発
明にかかる屋根の改修工法は、新設屋根材の形状も特定
するものではない。
【0012】
【実施例】本発明にかかる屋根の改修工法について、そ
の一実施例の説明図である図1から図3に基づいて説明
する。図1と図2は施工の手順を示す説明図であり、図
3は新設屋根材を葺いたときの様子を説明する断面図で
ある。この実施例の新設下地の構造は新設たる木の上に
新設桟木を載せたもので、その上に新設屋根材として屋
根瓦が連続した形の金属成形瓦を葺いて改修する例であ
る。この既存の屋根は、既存のたる木5の上に野地板4
と下葺き材である杉皮3が敷いてあり、その上に既存の
瓦桟2が配置されて既存の瓦1を葺いてある屋根であ
る。
【0013】まず、既存の屋根の軒瓦をはがして新しい
軒付け部6を取り付ける。そして、既存の瓦1の谷部分
に新設たる木7を掛け渡し、新設たる木7の軒側の端を
軒付け部6に釘着する。次いで、新設たる木7の上に新
設桟木8をのせて、新設桟木8と新設たる木7が交差し
ているところを釘着し、さらに、所々既存の瓦1をはが
して既存の瓦桟2を部分的に露出させる(図1参照)。
【0014】頭に針金10を取り付けた釘9を既存の瓦
桟2か杉皮3の上から既存のたる木5に打ち付ける。図
3の一番右側の釘9のように既存の瓦桟2の上から斜め
に釘9を打つこともあるが、右から二番目の釘9のよう
に略垂直に釘9を打つことの方が多い。
【0015】その後、釘9から伸びている針金10を新
設たる木7か新設桟木8あるいは新設たる木7と新設桟
木8とが交差している箇所にしっかりと巻き付ける。新
設たる木7と新設桟木8は交差している箇所で釘着され
ているうえに釘9に取り付けた針金10で既存のたる木
5に固定されているので、強固に取り付けることができ
る。
【0016】この既存のたる木5に新設たる木7や新設
桟木8を固定する際、針金10を用いているため、針金
10を長めにしておくならば、図3の図面中の一番右側
に示されている新設桟木8と既存の瓦桟2のように、既
存の瓦桟2と新設桟木8のピッチが異なっていて離れた
場所に位置しても、既存の瓦桟2に打った釘9から伸び
た針金10を新設桟木8に巻き付けてしっかりと固定す
ることができる。同様に既存のたる木5と新設たる木7
が離れた位置にあっても針金10の長さが十分にあれば
しっかりと連結することができる。このように既存の瓦
桟2と新設桟木8のピッチの相違や新設たる木7と既存
のたる木5の位置の違いにも対処できるものである。
【0017】この方法で新設桟木8を新設たる木7の上
に軒から棟に向かって順に掛け渡して固定していき、新
設桟木8の上に新設屋根材11を葺いていくことにより
屋根を改修する。図2に示された本実施例の新設屋根材
11は屋根瓦が連続した形の金属成形瓦であるが、新設
屋根材11として他に横葺き屋根材等、意匠に応じたも
のを使用できる。
【0018】
【発明の効果】本発明にかかる屋根の改修工法は、以上
説明した通りの工法であり、既存の瓦全部をはがすとい
う手間を省くことができ、そのため瓦をはがす作業の際
に既存の瓦の下にある土が杉皮等の下葺き材の痛んでい
るところから天井裏に落ちてしまうということもなくな
る。
【0019】改修作業の途中で雨が降ってきたとして
も、既存の瓦があるため特に養生する必要もない。
【0020】また、撤去する瓦は軒瓦と部分的な既存の
瓦だけなので、廃棄する瓦の量が従来の方法よりもかな
り少なくなるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明一実施例の説明図である。
【図2】本発明一実施例の説明図である。
【図3】本発明一実施例の説明図である。
【符号の説明】
1 既存の瓦 2 既存の瓦桟 3 杉皮 4 野地板 5 既存のたる木 6 軒付け部 7 新設たる木 8 新設桟木 9 釘 10 針金 11 新設屋根材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存の軒瓦を取り外して軒付け部を新設
    し、既存の瓦の谷部分に新設たる木を配置してその軒側
    端部を軒付け部に固定し、既存の瓦を所々はがして既存
    のたる木に新設下地を連結し、その上に新設屋根材を葺
    いた屋根の改修工法。
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