JP2948540B2 - 破砕不適物選別破砕装置 - Google Patents

破砕不適物選別破砕装置

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JP2948540B2
JP2948540B2 JP30194696A JP30194696A JP2948540B2 JP 2948540 B2 JP2948540 B2 JP 2948540B2 JP 30194696 A JP30194696 A JP 30194696A JP 30194696 A JP30194696 A JP 30194696A JP 2948540 B2 JP2948540 B2 JP 2948540B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願に係る発明は、コン
プレッサ等の破砕不適物を内蔵した被破砕物を破砕する
とともに、破砕不適物を選別して排出することができる
破砕不適物選別破砕装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、粗大ゴミとして集められる家
電機器等(例えば、冷蔵庫)の廃棄物は、埋め立て地等
において廃棄処分されているが、近年ではこのような廃
棄物の有効資源を再利用するためにリサイクル可能なも
のは回収されている。このような廃棄物を有効利用でき
るように回収するには、搬送や次工程での再加工が可能
な程度に破砕されるが、廃棄物内にはモータやコンプレ
ッサ等のように破砕が困難で破砕に適さない破砕不適物
があるため、破砕前に廃棄物(以下「被破砕物」とい
う)からこれらモータやコンプレッサ等の破砕不適物を
手作業で取り外した後で破砕作業が行われている。
【0003】一方、このような被破砕物には、例えば冷
蔵庫本体のように、金属に樹脂等が接着あるいは付着し
た廃棄物(以下「複合材」という)があるため、このよ
うな複合材をリサイクルするためには金属と樹脂等とを
分離しなければそれぞれの資源を有効にリサイクルする
ことができない。
【0004】そこで、本出願人が先に発明した特開平6
−226123号記載の衝撃式破砕機では、横軸配置の
ハンマーと所定間隔を有する衝突部材との間で被破砕物
をすりつぶすように捻ることにより、金属と樹脂等とを
分離してリサイクル可能にしようとしている。
【0005】また、このような被破砕物を衝撃破砕する
破砕機の従来技術として、特開昭51−63059号公
報記載の発明があり、この発明では、垂直軸の周囲に設
けられて水平に回転するグラインダを設けることによ
り、上方から投入された被破砕物をライナとの間で衝撃
によって破砕しようとしている。
【0006】さらに、このような被破砕物を剪断破砕す
る破砕機の従来技術として、実開平4−131443号
公報記載の考案があり、この考案では、平行に設けられ
た軸に支持されて対向する切断刃を、互いに内側に向か
って噛み合うように回転させることにより被破砕物を剪
断破砕しようとしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような衝撃式破砕機の場合、モータやコンプレッサ等
の破砕困難な破砕不適物を破砕前に手作業で取り外す必
要があるため、このような破砕不適物を本体に取り付け
ているボルト等を取外す作業に多くの時間と労力を要す
ることとなる。特に廃棄処分するような被破砕物の場合
にはボルトが錆付いているのでより困難となる。また、
上記剪断式破砕機の場合も同様に、モータやコンプレッ
サ等の破砕困難な破砕不適物を破砕前に手作業で取り外
す作業に多くの時間と労力を要してしまう。
【0008】さらに、上記衝撃式破砕機の場合、被破砕
物を破砕したとしても単に小さくするのみで金属に樹脂
等が着いた状態のまま排出されることとなるので、金属
と樹脂とをそれぞれ分離してリサイクル可能な状態に破
砕することができない。また、上記剪断式破砕機の場合
も、金属と樹脂とをそれぞれ分離してリサイクル可能な
状態にする破砕ができず、有効なリサイクルができな
い。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、上記課題を解決
するために、この出願に係る発明は、モータやコンプレ
ッサ等の破砕困難な破砕不適物を本体に取付けた被破砕
物を剪断破砕によって粗破砕することにより破砕不適物
を被破砕物本体から分離させ、この破砕不適物を機外に
跳ね飛ばすように排出してから、粗破砕した被破砕物を
衝撃破砕によって細破砕するようにしている。
【0010】このようにして被破砕物を破砕すれば、剪
断破砕によって粗破砕することにより低速で破砕不適物
を本体から分離させることができ、分離させた破砕不適
物は跳ね飛ばすようにして機外へ排出するので、残った
被破砕物を衝撃破砕によって高速で細破砕すれば、被破
砕物から破砕不適物を選別して破砕することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】この出願に係る発明の破砕不適物
選別破砕装置は、破砕機本体の上部から投入した被破砕
物を大きく剪断破砕して粗破砕する剪断式破砕機と、該
剪断式破砕機で剪断して落下する被破砕物中の破砕不適
物を機外に跳ね出して排出する排出機構と、該排出機構
で排出した残りの被破砕物を衝撃破砕して細破砕する衝
撃式破砕機とを縦方向に配置し、前記剪断式破砕機をほ
ぼ水平の横軸配置とし、衝撃式破砕機をほぼ垂直の縦軸
配置とし、該衝撃式破砕機の縦軸を前記剪断式破砕機の
ほぼ中心に配置させている。このような破砕装置によれ
ば、剪断式破砕機で被破砕物を低速で大きく剪断して粗
破砕することにより被破砕物本体から破砕不適物を分離
することができ、被破砕物本体から分離させた破砕不適
物は排出機構により跳ね飛ばすように機外へ排出でき、
この破砕不適物を除く被破砕物は衝撃式破砕機により高
速で細かく破砕することができる。また、剪断式破砕機
と衝撃式破砕機とを同軸上に縦配置してコンパクトに構
成することができる。この横軸配置の剪断式破砕機とは
横軸に支持されたカッターが垂直面内で回転する破砕機
で、縦軸配置の衝撃式破砕機とは縦軸に支持されたハン
マーが水平面内で回転する破砕機である。
【0012】さらに、衝撃式破砕機に、被破砕物を打撃
する打撃部材と、該打撃部材と対向して破砕機本体の内
面に配設した凹凸状の衝突部材とを設けて被破砕物をす
りつぶすように破砕すれば、金属と樹脂等を効率的に分
離することができる。
【0013】また、打撃部材と衝突部材との間隙を排出
側に向けて漸減させるとともに、該衝突部材の表面の周
方向および縦方向を凹凸状に形成すれば、打撃部材と衝
突部材との間で被破砕物をすりつぶすような作用が大き
くなって金属と樹脂等をより効果的に分離した破砕がで
きる。
【0014】さらに、打撃部材と衝突部材との間で破砕
した被破砕物の排出部に、該排出部の隙間を調節する隙
間調節板を設ければ、この隙間調節板で排出部の隙間を
調節することにより、打撃部材と衝突部材との間におけ
る被破砕物の滞留時間を調節してすりつぶし作用の時間
調節をすることができる。
【0015】その上、打撃部材の上端に、破砕不適物を
機外に跳ね飛ばす跳出板を設け、破砕機本体の側部に不
適物排出口を設け、該不適物排出口に排出ゲートを設け
て排出機構を構成すれば、衝撃式破砕機を駆動すること
により破砕不適物の排出機構を機能させて破砕不適物を
排出することができる。
【0016】
【実施例】以下、この出願に係る発明の一実施例を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1はこの出願に係る発明の破砕装置の一
実施例を示す側断面図であり、下部の衝撃式破砕機部分
は図2に示すA−A断面を示している。図2は図1に示
す破砕装置のB−B断面図であり、図3は図1に示す剪
断式破砕機のカッターを示す斜視図で、(a) は重合カッ
ターの例を示し、(b) は一体カッターの例を示してい
る。
【0018】図示するように、破砕装置Mとしては、破
砕機本体1を構成する上部ケーシング2に設けられ、上
部から投入された被破砕物Vを大きく剪断破砕して粗破
砕する剪断式破砕機Eと、破砕機本体1を構成する下部
ケーシング3に設けられ、上記剪断式破砕機Eで剪断し
て落下する被破砕物V中の破砕不適物Wを機外に跳ね飛
ばして排出する排出機構Fと、この排出機構Fで排出し
た破砕不適物W以外の被破砕物Vを衝撃破砕して細破砕
する衝撃式破砕機Gとによって構成されており、これら
剪断式破砕機Eと排出機構Fと衝撃式破砕機Gとは縦方
向に配置されている。なお、上部ケーシング2の上端に
は被破砕物Vの投入シュート4が設けられ、上部ケーシ
ング2と下部ケーシング3とはフランジ5によって結合
されている。3aは切断した被破砕物Vを分散させる分
散部材である。また、この実施例では横軸配置の剪断式
破砕機Eと縦軸配置の衝撃式破砕機Gとを縦方向に配置
しているため、剪断式破砕機Eの上部ケーシング2を平
面視4角形とし、衝撃式破砕機Gの下部ケーシング3下
部を平面視8角形とし、下部ケーシング3の上部で4角
形から8角形に変形させている。
【0019】上記剪断式破砕機Eは、水平方向に2本の
軸が設けられた2軸剪断式破砕機であり、互いに内向き
に回転するカッター6によって上部ケーシング2の中央
部分で被破砕物Vを大きく剪断するように構成されてい
る。この大きく粗破砕するためのカッター6の構成とし
ては、図3(a) に示すように、複数枚のカッター6を重
合することにより所定幅xとしたカッター6と、複数枚
のスペーサ7を重合することにより所定幅yとしたスペ
ーサ7とを交互に設けるようにしても、図3(b) に示す
ように、所定幅xのカッター8と所定幅yのスペーサ9
とを交互に設けるようにしてもよく、被破砕物Vを所定
の大きさで粗破砕できるような隙間を設けたカッター6
(8)の構成であればよい。
【0020】しかも、この実施例では、カッター取付台
10の周囲に切断刃を設けてカッター6(8)を構成し
ているため、一部のカッター6(8)が破損したとして
も、破損したカッター6(8)のみを交換すれば容易に
対応することができる。特に、図3(a) に示す構成であ
れば、一部のカッター6が破損しても部分的に交換する
ことが容易であるため、経済的に好ましい維持・管理が
可能となる。10aは支持軸である。
【0021】このようなカッター6(8)で切断された
被破砕物Vは、カッター6(8)とスペーサ7(9)と
の隙間hから落下する。
【0022】上記排出機構Fは図1,2に示すように、
上記剪断式破砕機Eと衝撃式破砕機Gとの間の下部ケー
シング3の上部に設けられており、上記剪断式破砕機E
から落下する被破砕物Vを跳ね飛ばす跳出板11が衝撃
式破砕機Gの上端に設けられ、下部ケーシング3の中心
に対して対称位置に配設されている。11aは跳出板1
1の取付板であり、衝撃式破砕機Gの最上段カバーを兼
ねている。また、この跳出板11によって跳ね飛ばされ
た破砕不適物Wを機外へ排出する不適物排出口12が下
部ケーシング3の側部に設けられている。この不適物排
出口12には、揺動可能な排出ゲート13が設けられて
おり、この排出ゲート13から飛び出した破砕不適物W
を所定位置で排出する不適物排出シュート14が排出口
12に連設されている。なお、排出ゲート13は下部ケ
ーシング3に設けられた軸13aに上端が支持されて揺
動可能に構成されており、不適物排出シュート14の内
面には排出ゲート13が開放した時に当接する保護材1
4aが設けられている。なお、この実施例では排出ゲー
ト13を1箇所に設けているが、下部ケーシング3の周
囲の複数箇所に設けても良く、特に限定されるものでは
ない。
【0023】上記衝撃式破砕機Gは、ほぼ垂直の縦軸配
置とした駆動軸15によって駆動される打撃部材Sと、
下部ケーシング3の内周に設けられて打撃部材Sと対向
するように設けられた衝突部材Tとによって構成されて
いる。この打撃部材Sは、下部ケーシング3の底板3a
に設けられた軸受筒3b内の軸受15aに軸支された駆
動軸15と、この駆動軸15に支持された下部板16
と、この下部板16の上部に設けられて上下方向が90
°ずつずれるように重ねられた複数枚の支持板17と、
この支持板17の両端に設けられた複数の円形ハンマー
18とによって構成されている。
【0024】このハンマー18は上下方向同位置の支持
板17に挿通された支持ピン19によって中空円部18
aで支持されており、上部に位置するハンマー18は中
空円部18aと支持ピン19との間に設けられた円筒状
の調整部材20によって周方向の突出量が調整されてい
る。
【0025】この実施例ではハンマー18にリングハン
マーを使用しており、このリングハンマーを支持ピン1
9によって回転自在に支持することにより、駆動軸15
を回転させればハンマー18が遠心力によって突出した
状態で回転して被破砕物Vを打撃し、被破砕物Vが容易
に変形しなかった場合等のように必要以上の負荷を生じ
た場合には、ハンマー18が任意の方向に逃げてその負
荷は支持ピン19へ伝達されないようになっている。な
お、この実施例では、ハンマー18として複数の突出部
を周囲に形成したリングハンマーを使用しているので、
ハンマー18の一部が磨耗しても他の突出部が被破砕物
Vを破砕するため、ハンマー18の交換頻度は少なくて
よい。
【0026】このように衝撃式破砕機Gのハンマー18
を、90°ずつ位相を変更した位置で上下方向にずらす
ことにより、同一円周上には2個のハンマーが設けられ
ることとなり、回転の早いハンマー18と被破砕物Vと
の接触する機会を減らして被破砕物Vの噛み込みを良く
することができる。このように被破砕物Vの噛み込みを
良くすればすりつぶし効果も向上する。しかも、この実
施例では、打撃部材Sの軸心を下部ケーシング3の軸心
から所定距離偏心させている(図2の上部が最大,下部
が最小)ため、破砕時に周方向の間隙iも変化して、す
りつぶすような破砕効果を向上させている。
【0027】また、打撃部材Sと衝突部材Tとの間で破
砕した被破砕物Vの排出部である下部板16周囲の下部
ケーシング3には、この排出部の隙間jを調節できる隙
間調節板24が設けられており、この実施例では、下部
ケーシング3の8角形に合わせて8枚の隙間調節板24
が設けられている。これら隙間調節板24は、下部ケー
シング3に固定するためのボルト24aを緩めることに
より半径方向に移動させることができる。この隙間調節
板24で排出部の隙間jを調節することにより、打撃部
材Sと衝突部材Tとの間における被破砕物Vの滞留時間
を調節してすりつぶすような作用を適宜持続させること
ができるようにしている。kは、隙間調節板24を半径
方向に移動させた時に生じる周方向寸法変化を吸収する
ための間隙である。
【0028】なお、この下部ケーシング3の内面には、
磨耗防止のためのライナー3dが設けられており、ま
た、下部板16の下面には、衝撃式破砕機Gによって破
砕されて底板3a上に落ちた被破砕物Vを掻き落とすス
クレーパ21が設けられ、底板3aの所定位置にはこの
スクレーパ21で掻き落とす被破砕物Vを機外に排出す
る破砕物排出シュート3cが設けられている。22は駆
動軸15を駆動するための駆動プーリである。
【0029】図4は図1に示す衝撃式破砕機の衝突部材
を示す斜視図であり、下部ケーシング3の下側のみと衝
突部材Tとを示している。図示するように、下部ケーシ
ング3の内面に設けられた衝突部材Tは、8角形の各面
にそれぞれ別部材で設けられた所定厚のベース板Taの
表面に複数の衝突子Tbが設けられたものであり、この
複数の衝突子Tbによって衝突部材Tの表面が凹凸状に
形成されている。
【0030】この衝突子Tbは、円弧を描きながら回転
するハンマー18との間隙が同一平面の周方向でほぼ同
一となるように、衝突子Tbの突出端において平面視が
略近似的な円弧を描くように両側端が最も高く中央に向
けて徐徐に低くなるように形成されており、衝突子Tb
を設けた位置に隣接する位置では衝突子Tbを設けない
ようにして表面が凹凸状に形成されている。
【0031】また、この衝突子Tbは、上記ハンマー1
8との間隙iが縦方向で徐徐に狭まるように上端から下
端に向けて徐徐に突出するように形成されており、上端
の衝突子Tbが低く、下端に向けて徐徐に高くなるよう
に形成されている。この縦方向でも、衝突子Tbを設け
た位置に隣接する位置では衝突子Tbを設けないように
して表面を凹凸状にしている。
【0032】このようにして衝突部材Tの表面を凹凸状
に形成することにより、駆動軸15に支持されて被破砕
物Vを打撃する打撃部材Sのハンマー18で衝突部材T
に打ち当てられた被破砕物Vは、衝突部材Tの衝突子T
bに引っ掛かりながら変形するのですりつぶすように捻
られながら破砕され、被破砕物Vが複合材であったとし
ても金属と樹脂等とを効率的に分離させることができ
る。
【0033】したがって、衝突子Tbの突出端全体では
すり鉢の上部に略近似した形状に形成され、千鳥状に設
けられた衝突子Tbの間には凹部が形成されて衝突部材
表面の凹凸状が形成されている。
【0034】図5は図1に示す衝撃式破砕機の打撃部材
固定部を示す拡大断面図であり、一体となった支持板1
7とハンマー18とを上部から駆動軸15に挿入した状
態で、駆動軸15と支持板17との間が連結金具23に
よって固定されている。この連結金具23は、一部が切
れて内面の上下が逆テーパ状に形成された外リング23
aと内リング23bとの間に、これら外リング23aと
内リング23bのテーパ面に沿う上部テーパリング23
cと下部テーパリング23dとが上下に設けられたもの
であり、上部テーパリング23cの上部から下部テーパ
リング23dに螺合させたボルト23eを締めることに
より、上下のテーパリング23c,23dが外リング2
3aと内リング23bとを広げて衝突部材Tの支持板1
7と駆動軸15とが摩擦によって強固に結合される。
【0035】この実施例では、上記した剪断式破砕機E
をほぼ水平の横軸配置とし、衝撃式破砕機Gをほぼ垂直
の縦軸配置とし、この衝撃式破砕機Gの駆動軸15を剪
断式破砕機Eのほぼ中心に配設することにより、剪断式
破砕機Eと衝撃式破砕機Gとを同軸上に縦配置して破砕
装置M全体をコンパクトに構成している。
【0036】以上のように構成された破砕装置Mによれ
ば、投入シュート4から投入された被破砕物Vは、まず
所定幅x,yに形成された剪断式破砕機Eのカッター6
によって大きく剪断されて粗破砕される。この剪断時に
は、モータやコンプレッサ等の破砕不適物Wのような塊
状物はカッター6による切断が困難なためその周囲が切
断されて被破砕物Vから分離させられる。この破砕が、
いわゆる被破砕物Vからモータやコンプレッサ等を分離
させる剪断式破砕機Eによる1次破砕である。そして、
粗破砕された被破砕物Vはカッター6の隙間hから落下
し、分散部材3aによって周囲に分散されながら落下す
る。
【0037】この落下する被破砕物Vは、打撃部材Sの
上部に設けられた跳出板11によって跳ね飛ばされ、破
砕不適物Wのように比較的質量の大きな被破砕物Vは大
きく跳ね飛ばされて、不適物排出口12へ飛んだときに
は質量が大きいので排出ゲート13を開けて不適物排出
シュート14から機外へと除去排出される。この跳出板
11で跳ね飛ばされても不適物排出口12へ飛ばなかっ
た破砕不適物Wは、打撃部材Sの上部に戻って再び跳出
板11によって跳ね飛ばされ、不適物排出口12へ飛ん
だときに機外へ排出される。なお、剪断破砕された被破
砕物本体も跳ね飛ばされるが、破砕不適物W以外の被破
砕物Vは質量が小さいため排出ゲート13を開くことが
できずに衝撃式破砕機Gへと落下する。
【0038】そして、被破砕物Vから破砕不適物Wを排
出した残りの被破砕物Vは、衝撃式破砕機Gのハンマー
18によって衝突部材Tとの間で打撃されて所望の大き
さまで細かく衝撃破砕される。この破砕が、いわゆる破
砕可能部分を目的に応じた大きさまで細かく破砕する衝
撃破砕機Gによる2次破砕である。
【0039】この衝撃破砕時には、衝突部材Tの表面が
凹凸状に形成されているので、被破砕物Vは打撃されな
がら凹部又は凸部に引っ掛かった時にすりつぶすように
捻られ、この捻りは衝突部材Tの表面に設けられた複数
の衝突子Tbによって形成された凹凸部で下部板16を
通過するまで繰り返して行われるため、被破砕物Vが金
属に樹脂等を接着あるいは付着されせた複合材であった
としても、所定の大きさに小さく破砕されるとともに、
それぞれの材質に分離させることができる。しかも、ハ
ンマー18と衝突部材Tとの間隔iが下部ケーシング3
の下部に向かって漸次狭まるように形成されているの
で、剪断式破砕機Eで破砕されて落下する被破砕物Vは
噛み込まれ易くなり、これによってもすりつぶし効果を
向上させることができる。
【0040】この実施例では、複数の衝突子Tbを千鳥
状に設けることにより衝突部材Tの表面を凹凸状に形成
しているが、この凹凸状に形成する構成は特に限定され
るものではなく、ハンマー18と衝突部材Tとの間で被
破砕物Vを効率的に破砕できる構成であればよい。
【0041】このようにしてハンマー18と衝突部材T
との間で破砕された被破砕物Vは下部板16の周囲から
落下することとなるが、この下部板16の周囲である排
出部に設けられた隙間調節板24によって隙間jを調節
すれば、被破砕物Vの打撃部材Sと衝突部材Tとの間に
おける滞留時間を調節して、被破砕物Vに応じたすりつ
ぶし作用を効果的に発揮させることができる。この隙間
調節板24によれば、被破砕物Vの破砕サイズを調節す
ることもできる。
【0042】この衝撃式破砕機Gで所望の大きさまで破
砕された被破砕物Vは、下部ケーシング3の底板3a上
に落ち、下部板16と一体的に回転するスクレーパ21
によって破砕物排出シュート3cから機外へと排出され
る。
【0043】以上のように、この破砕装置Mによれば、
被破砕物Vにモータやコンプレッサ等の破砕不適物Wを
取付けた状態のままで破砕装置Mへ投入しても、この破
砕不適物Wを効果的に分離除去して排出するとともに、
破砕可能な被破砕物Vのみを所望の大きさまで細かく破
砕することができる。
【0044】なお、上記実施例では打撃部材Sのハンマ
ー18と衝突部材Tとの間の間隙iによって被破砕物V
の最終的な大きさを決定しているが、この衝突部材Tに
代えて所定の目開きのグレートを下部ケーシング3の周
囲に設け、このグレートの目開きによって被破砕物Vの
破砕する大きさを決定してもよい。この被破砕物Vの大
きさを決める構成は、このグレートと上記実施例を組合
せてもよく、他の構成であってもよい。
【0045】
【発明の効果】この出願に係る発明は、以上説明したよ
うな形態で実施され、以下に記載するような効果を奏す
る。
【0046】この出願に係る破砕装置によれば、剪断式
破砕機で被破砕物を低速で大きく剪断することにより粗
破砕されて被破砕物本体から分離された破砕不適物を排
出機構により跳ね飛ばして機外へ排出するので、この破
砕不適物を除く被破砕物を衝撃式破砕機により高速で細
かく破砕すれば、モータやコンプレッサ等の破砕不適物
を破砕機本体に付けた状態の被破砕物を直接破砕するこ
とが可能となる。また、剪断式破砕機と衝撃式破砕機と
を同軸上に縦配置してコンパクトに構成することができ
るので、破砕装置の省スペース化が可能となる。
【0047】さらに、衝撃式破砕機に、被破砕物を打撃
する打撃部材と、この打撃部材と対向して破砕機本体の
内面に配設した凹凸状の衝突部材とを設けて被破砕物を
すりつぶすように破砕すれば、金属と樹脂等を効率的に
分離することができるので、被破砕物のリサイクルが容
易に可能となる。
【0048】また、打撃部材と衝突部材との間隙を排出
側に向けて漸減させるとともに衝突部材の表面の周方向
および縦方向を凹凸状に形成すれば、打撃部材と衝突部
材との間の被破砕物をすりつぶす作用が大きくなって金
属と樹脂等をより効果的に分離する破砕ができ、様々な
種類の被破砕物がリサイクル可能となる。
【0049】さらに、打撃部材と衝突部材との間で破砕
した被破砕物の排出部に隙間を調節できる隙間調節板を
設ければ、この隙間調節板で排出部の隙間を調節するこ
とにより、打撃部材と衝突部材との間における被破砕物
の滞留時間を調節してすりつぶし作用の時間調節をし、
被破砕物に応じたより効果的な分離破砕を行うことが可
能となる。
【0050】その上、打撃部材の上端に、破砕不適物を
機外に跳ね飛ばす跳出板を設け、破砕機本体の側部に排
出口を設けて排出機構を構成すれば、衝撃式破砕機を駆
動することにより破砕不適物の排出機構を機能させて破
砕不適物を排出することができるので、破砕不適物を効
果的に分離除去した被破砕物Vを効果的に破砕すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る破砕装置の一実施例を示す側断面
図であり、衝撃式破砕機部分は図2に示すA−A断面を
示している。
【図2】図1に示す破砕装置のB−B断面図である。
【図3】図1に示す剪断式破砕機のカッターを示す斜視
図であり、(a) は重合カッターの例を示し、(b) は一体
カッターの例を示している。
【図4】図1に示す衝撃式破砕機のライナーを示す斜視
図である。
【図5】図1に示す衝撃式破砕機の打撃部材固定部を示
す拡大断面図である。
【符号の説明】
1…破砕機本体 2…上部ケーシング 3…下部ケーシング 3c…破砕物排出シュート 4…投入シュート 5…フランジ 6,8…カッター 7,9…スペーサ 10…カッター取付台 11…跳出板 12…不適物排出口 13…排出ゲート 14…不適物排出シュート 15…駆動軸 16…下部板 17…支持板 18…ハンマー 19…支持ピン 20…調整部材 23…連結金具 24…隙間調節板 h…隙間 i…間隙 j…隙間 k…間隙 x,y…所定幅 S…打撃部材 T…衝突部材 Tb…衝突子 V…被破砕物 W…破砕不適物 E…剪断式破砕機 F…排出機構 G…衝撃式破砕機 M…破砕装置

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 破砕機本体の上部から投入した被破砕物
    を大きく剪断破砕して粗破砕する剪断式破砕機と、該剪
    断式破砕機で剪断して落下する被破砕物中の破砕不適物
    を機外に跳ね出して排出する排出機構と、該排出機構で
    排出した残りの被破砕物を衝撃破砕して細破砕する衝撃
    式破砕機とを縦方向に配置し、前記剪断式破砕機をほぼ
    水平の横軸配置とし、衝撃式破砕機をほぼ垂直の縦軸配
    置とし、該衝撃式破砕機の縦軸を前記剪断式破砕機のほ
    ぼ中心に配置させたことを特徴とする破砕不適物選別破
    砕装置。
  2. 【請求項2】 衝撃式破砕機に、被破砕物を打撃する打
    撃部材と、該打撃部材と対向して破砕機本体の内面に配
    設した凹凸状の衝突部材とを設けて被破砕物をすりつぶ
    すように破砕したことを特徴とする請求項記載の破砕
    不適物選別破砕装置。
  3. 【請求項3】 打撃部材と衝突部材との間隙を排出側に
    向けて漸減させるとともに、該衝突部材の表面の周方向
    および縦方向を凹凸状に形成したことを特徴とする請求
    記載の破砕不適物選別破砕装置。
  4. 【請求項4】 打撃部材と衝突部材との間で破砕した被
    破砕物の排出部に、該排出部の隙間を調節する隙間調節
    板を設けたことを特徴とする請求項又は請求項記載
    の破砕不適物選別破砕装置。
  5. 【請求項5】 打撃部材の上端に、破砕不適物を機外に
    跳ね飛ばす跳出板を設け、破砕機本体の側部に不適物排
    出口を設け、該不適物排出口に排出ゲートを設けて排出
    機構を構成したことを特徴とする請求項2〜4のいずれ
    か1項に記載の破砕不適物選別破砕装置。
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