JP2948428B2 - スライディングゲートノズル自動酸素開孔装置 - Google Patents
スライディングゲートノズル自動酸素開孔装置Info
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- JP2948428B2 JP2948428B2 JP33709492A JP33709492A JP2948428B2 JP 2948428 B2 JP2948428 B2 JP 2948428B2 JP 33709492 A JP33709492 A JP 33709492A JP 33709492 A JP33709492 A JP 33709492A JP 2948428 B2 JP2948428 B2 JP 2948428B2
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- gate nozzle
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鋳造設備において、取鍋
からの注湯開始時におけるスライディングゲートノズル
入口の溶湯凝固部を酸素ガスの噴射によって開孔する装
置に関する。
からの注湯開始時におけるスライディングゲートノズル
入口の溶湯凝固部を酸素ガスの噴射によって開孔する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】溶湯を取鍋からタンディッシュを介し
て、または直接鋳型へ注湯するのを制御するスライディ
ングゲートノズルは、注湯開始時に溶湯がノズル入口で
凝固して閉塞し、注湯開始不能になることがある。図4
は、鋳造設備の一例である連続鋳造設備において、前述
したような状態でのノズル開孔作業を示す概念図であ
る。
て、または直接鋳型へ注湯するのを制御するスライディ
ングゲートノズルは、注湯開始時に溶湯がノズル入口で
凝固して閉塞し、注湯開始不能になることがある。図4
は、鋳造設備の一例である連続鋳造設備において、前述
したような状態でのノズル開孔作業を示す概念図であ
る。
【0003】図4に示すように、取鍋51内の溶湯50
を、スライディングゲートノズル52を開いてタンディ
ッシュ53を介して鋳型54への注湯を開始するとき、
溶湯50がスライディングゲートノズル52の上部(入
口)で凝固し、注湯不能であると、作業者が例えば、鋼
管製の開孔用パイプ55を持ってスライディングゲート
ノズル52の下方から挿入し、バルブ56を開いて高圧
酸素ガスO2 を噴出させ、凝固した溶湯50を酸化させ
て突破り、スライディングゲートノズル52を開孔す
る。
を、スライディングゲートノズル52を開いてタンディ
ッシュ53を介して鋳型54への注湯を開始するとき、
溶湯50がスライディングゲートノズル52の上部(入
口)で凝固し、注湯不能であると、作業者が例えば、鋼
管製の開孔用パイプ55を持ってスライディングゲート
ノズル52の下方から挿入し、バルブ56を開いて高圧
酸素ガスO2 を噴出させ、凝固した溶湯50を酸化させ
て突破り、スライディングゲートノズル52を開孔す
る。
【0004】なお、取鍋51に溶湯50を入れるとき、
溶湯50がスライディングゲートノズル52内に入って
冷却され凝固しないように、砂等の詰物を入れるので、
溶湯50はその上部(スライディングゲートノズル52
の入口)で膜状に凝固する。従来の作業では、スライデ
ィングゲートノズル52を前述のように開孔すると、取
鍋51内の溶湯50が開孔の瞬間にその下方から吹出し
て飛散し、作業者が火傷を負う危険性が高く、この飛散
量が大きくて重大災害が発生した事例もある。
溶湯50がスライディングゲートノズル52内に入って
冷却され凝固しないように、砂等の詰物を入れるので、
溶湯50はその上部(スライディングゲートノズル52
の入口)で膜状に凝固する。従来の作業では、スライデ
ィングゲートノズル52を前述のように開孔すると、取
鍋51内の溶湯50が開孔の瞬間にその下方から吹出し
て飛散し、作業者が火傷を負う危険性が高く、この飛散
量が大きくて重大災害が発生した事例もある。
【0005】また、開孔用パルプ55は、鉛直方向にス
ライディングゲートノズル52の高さHと同一の長さH
が必要であり、安全上、横方向長さLが必要である。こ
の開孔用パイプ55は1回の開孔作業でH部が消耗して
使用不能となる。
ライディングゲートノズル52の高さHと同一の長さH
が必要であり、安全上、横方向長さLが必要である。こ
の開孔用パイプ55は1回の開孔作業でH部が消耗して
使用不能となる。
【0006】従って、長尺の鋼管素材、曲げ加工、バル
ブ56のつけ替え作業を要し、開孔用パイプ55をスラ
イディングゲートノズル52に挿入するために、その鉛
直方向長さHより大きいスライディングゲートノズル5
2とタンディッシュ53との間隔hを必要とする。この
間隔hが大きくなると、注湯50の落差が大きくなって
タンディッシュ53の底面耐火レンガの損傷が著しくな
り、溶湯50のスプラッシュがタンディッシュ53のカ
バーに付着し、耐火物の維持費が増大する。
ブ56のつけ替え作業を要し、開孔用パイプ55をスラ
イディングゲートノズル52に挿入するために、その鉛
直方向長さHより大きいスライディングゲートノズル5
2とタンディッシュ53との間隔hを必要とする。この
間隔hが大きくなると、注湯50の落差が大きくなって
タンディッシュ53の底面耐火レンガの損傷が著しくな
り、溶湯50のスプラッシュがタンディッシュ53のカ
バーに付着し、耐火物の維持費が増大する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した従来
の技術におけるような問題がなく取鍋におけるスライデ
ィングゲートノズル部に凝固した溶湯を安全、かつ、経
済的に酸素ガスの噴射によって開口することのできる装
置を提供することを課題としている。
の技術におけるような問題がなく取鍋におけるスライデ
ィングゲートノズル部に凝固した溶湯を安全、かつ、経
済的に酸素ガスの噴射によって開口することのできる装
置を提供することを課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、取鍋から鋳型
への溶湯の注湯を制御するスライディングゲートノズル
における凝固溶湯を酸素開口させる装置における前記課
題を解決するため、酸素注入パイプの巻きドラムとこの
酸素注入パイプを送る送給ロールと、この酸素注入パイ
プの送給を案内するパイプガイドとを有するパイプ送給
装置、このパイプ送給装置を鉛直方向に回動する傾転装
置、パイプ送給装置を水平方向に回動する旋回装置、そ
れに酸素注入パイプに酸素ガスを供給する酸素供給装置
を備えた構成を採用する。
への溶湯の注湯を制御するスライディングゲートノズル
における凝固溶湯を酸素開口させる装置における前記課
題を解決するため、酸素注入パイプの巻きドラムとこの
酸素注入パイプを送る送給ロールと、この酸素注入パイ
プの送給を案内するパイプガイドとを有するパイプ送給
装置、このパイプ送給装置を鉛直方向に回動する傾転装
置、パイプ送給装置を水平方向に回動する旋回装置、そ
れに酸素注入パイプに酸素ガスを供給する酸素供給装置
を備えた構成を採用する。
【0009】
【作用】本発明によるスライディングゲートノズル自動
酸素開孔装置は前記した構成を有しているので、溶湯を
充満した取鍋が鋳型の上方の定位置に設定されると、作
業者がスライディングゲートノズルから離れた場所でス
イッチ操作等によってパイプ送給装置を旋回装置によっ
て水平方向に回動してスライディングゲートノズルの下
方に設定する。
酸素開孔装置は前記した構成を有しているので、溶湯を
充満した取鍋が鋳型の上方の定位置に設定されると、作
業者がスライディングゲートノズルから離れた場所でス
イッチ操作等によってパイプ送給装置を旋回装置によっ
て水平方向に回動してスライディングゲートノズルの下
方に設定する。
【0010】次に、巻きドラムに巻取られている酸素注
入パイプを、送給ロールによって巻戻すと共に送り出し
パイプガイド内を進行させてその先端部を上方に曲げて
スライディングゲートノズルの出口に向って送給し、パ
イプ送給装置を傾転装置によって鉛直方向に回動してそ
の角度を調整しながら、作業者の目視によって酸素注入
パイプをインチングしてスライディングゲートノズルに
挿入し、閉塞部に突当るまで送給する。
入パイプを、送給ロールによって巻戻すと共に送り出し
パイプガイド内を進行させてその先端部を上方に曲げて
スライディングゲートノズルの出口に向って送給し、パ
イプ送給装置を傾転装置によって鉛直方向に回動してそ
の角度を調整しながら、作業者の目視によって酸素注入
パイプをインチングしてスライディングゲートノズルに
挿入し、閉塞部に突当るまで送給する。
【0011】次に、スライディングゲートノズルを開に
し、この酸素供給装置から酸素ガスを送給してスライデ
ィングゲートノズル内に噴出させ、凝固した溶湯を酸化
させて突破り、スライディングゲートノズルを開孔する
ことができる。
し、この酸素供給装置から酸素ガスを送給してスライデ
ィングゲートノズル内に噴出させ、凝固した溶湯を酸化
させて突破り、スライディングゲートノズルを開孔する
ことができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明による装置を図1から図3に示
した実施例に基いて具体的に説明する。なお、以下の実
施例は連続鋳造設備におけるスライディングゲートノズ
ルの開孔装置として構成したものである。図1におい
て、ベース4の上面には例えば銅管を用いた酸素注入パ
イプ6を巻付けた巻きドラム1、送給ロール2及びパイ
プガイド3が固設され、これらの部材によって、パイプ
送給装置5が構成されている。
した実施例に基いて具体的に説明する。なお、以下の実
施例は連続鋳造設備におけるスライディングゲートノズ
ルの開孔装置として構成したものである。図1におい
て、ベース4の上面には例えば銅管を用いた酸素注入パ
イプ6を巻付けた巻きドラム1、送給ロール2及びパイ
プガイド3が固設され、これらの部材によって、パイプ
送給装置5が構成されている。
【0013】このパイプ送給装置5は、後述するように
制御盤におけるスイッチ及びボタン操作によって指令が
与えられると送給ロール2が回転駆動されパイプガイド
3を通過させて巻きドラム1に巻かれた酸素注入パイプ
6を取鍋のスライディングゲートノズルの方向に送る機
能を受け持つ。
制御盤におけるスイッチ及びボタン操作によって指令が
与えられると送給ロール2が回転駆動されパイプガイド
3を通過させて巻きドラム1に巻かれた酸素注入パイプ
6を取鍋のスライディングゲートノズルの方向に送る機
能を受け持つ。
【0014】このパイプ送給装置5には、これを鉛直方
向に回動させる傾転装置7及び水平方向に回動させる旋
回装置8が装設されている。この傾転装置7は後述する
ように制御盤におけるスイッチ及びボタン操作によって
指令が与えられるとそのピストン・シリンダ構成が伸縮
され、旋回装置8の枢着点8' まわりにパイプ送給装置
5を傾転させ、パイプ送給装置5に取付けられているパ
イプガイド3から送り出される酸素注入パイプ6の先端
方向を変化させる。
向に回動させる傾転装置7及び水平方向に回動させる旋
回装置8が装設されている。この傾転装置7は後述する
ように制御盤におけるスイッチ及びボタン操作によって
指令が与えられるとそのピストン・シリンダ構成が伸縮
され、旋回装置8の枢着点8' まわりにパイプ送給装置
5を傾転させ、パイプ送給装置5に取付けられているパ
イプガイド3から送り出される酸素注入パイプ6の先端
方向を変化させる。
【0015】また、旋回装置8もその鉛直軸まわりに回
転することによってパイプ送給装置5を旋回装置8のま
わりに回動させ、前記傾転装置7の作動と共に酸素注入
パイプ6の送給方向を変化させる。
転することによってパイプ送給装置5を旋回装置8のま
わりに回動させ、前記傾転装置7の作動と共に酸素注入
パイプ6の送給方向を変化させる。
【0016】9は酸素供給装置であり、低圧側バルブ9
a及び高圧側バルブ9bを具備していて、配管10及び
ホース11を介して巻きドラム1に巻付けられた酸素注
入パイプ6の後端部及び酸素供給源14に連結されてい
る。この酸素供給装置9は、後述するように制御盤から
の操作によって配管10へ任意に酸素を供給できると共
に、自動運転の指令を受けると、先ず低圧側バルブ9a
が開となって低圧酸素を供給する。そして、取鍋のスラ
イディングゲートノズルを開とする操作によって高圧側
バルブ9bが開となり高圧酸素を供給するように構成さ
れている。
a及び高圧側バルブ9bを具備していて、配管10及び
ホース11を介して巻きドラム1に巻付けられた酸素注
入パイプ6の後端部及び酸素供給源14に連結されてい
る。この酸素供給装置9は、後述するように制御盤から
の操作によって配管10へ任意に酸素を供給できると共
に、自動運転の指令を受けると、先ず低圧側バルブ9a
が開となって低圧酸素を供給する。そして、取鍋のスラ
イディングゲートノズルを開とする操作によって高圧側
バルブ9bが開となり高圧酸素を供給するように構成さ
れている。
【0017】12は制御盤であり、巻きドラム1の駆動
装置及び各々の送給ロール2と、傾転装置7と、旋回装
置8と、酸素供給装置9と、スライディングゲートノズ
ル52とに連結されており、これら各装置における前述
の作動を選択して指示する切換えスイッチと各装置の作
動の発停等を指示する押しボタン(PB) を有している。
装置及び各々の送給ロール2と、傾転装置7と、旋回装
置8と、酸素供給装置9と、スライディングゲートノズ
ル52とに連結されており、これら各装置における前述
の作動を選択して指示する切換えスイッチと各装置の作
動の発停等を指示する押しボタン(PB) を有している。
【0018】すなわち、図2に示すように、制御盤12
には、旋回選択スイッチ21、同前進プッシュボタン
(PB) 22、停止PB23、後退PB24、傾転スイッチ2
5、駆動選択スイッチ26、駆動PB27、停止PB28、
スライディングゲートノズル開PB29a、同閉PB29
b、酸素供給選択スイッチ30、同低圧バルブ開PB3
1、停止PB32、高圧バルブ開PB33、溶湯流出確認PB
34が配置されている。
には、旋回選択スイッチ21、同前進プッシュボタン
(PB) 22、停止PB23、後退PB24、傾転スイッチ2
5、駆動選択スイッチ26、駆動PB27、停止PB28、
スライディングゲートノズル開PB29a、同閉PB29
b、酸素供給選択スイッチ30、同低圧バルブ開PB3
1、停止PB32、高圧バルブ開PB33、溶湯流出確認PB
34が配置されている。
【0019】この制御盤12の細部の構成及び制御盤1
2と各装置との具体的な連結は、この種制御装置におけ
る慣用の構成によって当業者が容易に設計できる事柄な
のでその図示と説明は省略する。図1に示すように、ス
ライディングゲートノズル52は、取鍋の移動の度に制
御盤12との連結を着脱するようになっている。53は
タンディッシュ、54は鋳型である。
2と各装置との具体的な連結は、この種制御装置におけ
る慣用の構成によって当業者が容易に設計できる事柄な
のでその図示と説明は省略する。図1に示すように、ス
ライディングゲートノズル52は、取鍋の移動の度に制
御盤12との連結を着脱するようになっている。53は
タンディッシュ、54は鋳型である。
【0020】次に本装置の作用について説明する。溶湯
50を充満した取鍋51がタンディッシュ53の上方の
注湯位置に設定されると、作業者が制御盤12の旋回選
択スイッチ21を自動に、駆動選択スイッチ26を手動
に、酸素供給選択スイッチ30を自動に、それぞれ設定
する。次に、旋回前進PB22をONにし、パイプ送給装
置5を旋回装置8によって回動し、その送給方向中心を
スライディングゲートノズル52の下方の定位置に自動
的に停止させる。
50を充満した取鍋51がタンディッシュ53の上方の
注湯位置に設定されると、作業者が制御盤12の旋回選
択スイッチ21を自動に、駆動選択スイッチ26を手動
に、酸素供給選択スイッチ30を自動に、それぞれ設定
する。次に、旋回前進PB22をONにし、パイプ送給装
置5を旋回装置8によって回動し、その送給方向中心を
スライディングゲートノズル52の下方の定位置に自動
的に停止させる。
【0021】次に、駆動PB27をONにし、送給ロール
2を作動させ巻きドラム1に巻取られている酸素注入パ
イプ6を送給ロール2によって巻戻しながらパイプガイ
ド3内を進行させ、その先端部を上方に曲げてスライデ
ィングゲートノズル52の出口に送給し、駆動停止PB2
8によって停止させる。次に、傾転スイッチ25を操作
して傾転装置7を作動させてパイプ送給装置5の上下方
向の角度を調整しながら、駆動PB27及び同停止PB28
によって酸素注入パイプ6をインチングしてスライディ
ングゲートノズル52に挿入し、先端部がその閉塞部に
当接して停止するまで送給する。
2を作動させ巻きドラム1に巻取られている酸素注入パ
イプ6を送給ロール2によって巻戻しながらパイプガイ
ド3内を進行させ、その先端部を上方に曲げてスライデ
ィングゲートノズル52の出口に送給し、駆動停止PB2
8によって停止させる。次に、傾転スイッチ25を操作
して傾転装置7を作動させてパイプ送給装置5の上下方
向の角度を調整しながら、駆動PB27及び同停止PB28
によって酸素注入パイプ6をインチングしてスライディ
ングゲートノズル52に挿入し、先端部がその閉塞部に
当接して停止するまで送給する。
【0022】この酸素注入パイプ6の送給停止によって
酸素供給装置9の低圧バルブ9aが自動的に開になり、
低圧酸素を先端部から噴出させ、スライディングゲート
ノズル52を開にしたときに、その閉塞部の上方に詰込
まれている砂の侵入を防止する。次に、駆動選択スイッ
チ26を自動に切替え、スライディングゲートノズル開
PB29aによって、スライディングゲートノズル52を
開にすると高圧バルブ9bが自動的に開になり、酸素注
入パイプ6から高圧酸素を噴出させながら酸素注入パイ
プ6を自動送給し、凝固した溶湯50を酸化させて突破
り、スライディングゲートノズル52を開孔する。
酸素供給装置9の低圧バルブ9aが自動的に開になり、
低圧酸素を先端部から噴出させ、スライディングゲート
ノズル52を開にしたときに、その閉塞部の上方に詰込
まれている砂の侵入を防止する。次に、駆動選択スイッ
チ26を自動に切替え、スライディングゲートノズル開
PB29aによって、スライディングゲートノズル52を
開にすると高圧バルブ9bが自動的に開になり、酸素注
入パイプ6から高圧酸素を噴出させながら酸素注入パイ
プ6を自動送給し、凝固した溶湯50を酸化させて突破
り、スライディングゲートノズル52を開孔する。
【0023】この開孔によって、スライディングゲート
ノズル52から溶湯50が流出すると、これを作業者が
目視で確認して溶湯流出確認PB34を押すと、送給ロー
ル2が停止し、酸素供給バルブ9a,9bが閉になり、
パイプ送給装置5は旋回(後退)して待機位置に戻る。
以上の操作によって本装置のワンサイクル運転とする。
このワンサイクル運転のフローを図3に示してある。
ノズル52から溶湯50が流出すると、これを作業者が
目視で確認して溶湯流出確認PB34を押すと、送給ロー
ル2が停止し、酸素供給バルブ9a,9bが閉になり、
パイプ送給装置5は旋回(後退)して待機位置に戻る。
以上の操作によって本装置のワンサイクル運転とする。
このワンサイクル運転のフローを図3に示してある。
【0024】以上、本発明によるスライディングゲート
ノズル自動酸素開孔装置を図示した実施例に基いて具体
的に説明したが、本発明がこれに限定されず、本発明の
範囲内で種々変更を加えてよいことはいうまでもない。
ノズル自動酸素開孔装置を図示した実施例に基いて具体
的に説明したが、本発明がこれに限定されず、本発明の
範囲内で種々変更を加えてよいことはいうまでもない。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、取鍋か
ら鋳型への溶湯の注湯を制御するスライディングゲート
ノズルにおける凝固溶湯を酸素開口させる装置におい
て、パイプ送給装置と、傾転装置と、旋回装置と、酸素
供給装置とを設けたことにより、溶湯の注湯開始時に、
作業者がスライディングゲートノズルから離れた場所
で、ノズル開孔作業を行うことが可能になり、その安全
性が大幅に向上する。
ら鋳型への溶湯の注湯を制御するスライディングゲート
ノズルにおける凝固溶湯を酸素開口させる装置におい
て、パイプ送給装置と、傾転装置と、旋回装置と、酸素
供給装置とを設けたことにより、溶湯の注湯開始時に、
作業者がスライディングゲートノズルから離れた場所
で、ノズル開孔作業を行うことが可能になり、その安全
性が大幅に向上する。
【0026】また、注湯開始の度に、酸素注入パイプを
溶湯による溶解消耗長さだけ長くパイプ送給装置から送
給すればよいので、酸素注入パイプの使用量を節減する
ことが可能になり、手作業による酸素注入パイプの曲げ
加工、酸素供給バルブの付替え作業が不要になる。
溶湯による溶解消耗長さだけ長くパイプ送給装置から送
給すればよいので、酸素注入パイプの使用量を節減する
ことが可能になり、手作業による酸素注入パイプの曲げ
加工、酸素供給バルブの付替え作業が不要になる。
【0027】さらに、本発明による装置を連続鋳造設備
に使用すれば、スライディングゲートノズルとタンディ
ッシュとの間隔を小さくすることが可能になり、溶湯注
湯の際の落差を小さくすることができる。従って、その
底面の耐火レンガの寿命も永くなり、溶湯スプラッシュ
のタンディッシュカバーへの付着も少くなるので、耐火
物の維持費を低減することができる。
に使用すれば、スライディングゲートノズルとタンディ
ッシュとの間隔を小さくすることが可能になり、溶湯注
湯の際の落差を小さくすることができる。従って、その
底面の耐火レンガの寿命も永くなり、溶湯スプラッシュ
のタンディッシュカバーへの付着も少くなるので、耐火
物の維持費を低減することができる。
【図1】本発明の1実施例によるスライディングゲート
ノズル酸素開孔装置を1部断面で示す側面図。
ノズル酸素開孔装置を1部断面で示す側面図。
【図2】図1に示す装置における制御盤のスイッチ、プ
ッシュボタン等を示す平面図。
ッシュボタン等を示す平面図。
【図3】図2に示す制御盤の操作手順を示すフロー図。
【図4】鋳造設備の一例である連続鋳造設備において、
従来のスライディングゲートノズルの開孔作業の概念を
示す側面図である。
従来のスライディングゲートノズルの開孔作業の概念を
示す側面図である。
1 巻きドラム 2 送給ロール 3 パイプガイド 5 パイプ送給装置 7 傾転装置 8 旋回装置 9 酸素供給装置 12 制御盤 50 溶湯 51 取鍋 52 スライディングゲートノズル 53 タンディッシュ 54 鋳型
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 仲津 勝義 広島市西区観音新町四丁目6番22号 菱 重製鉄エンジニアリング株式会社広島支 社内 (56)参考文献 特開 昭61−86053(JP,A) 実開 平6−15852(JP,U) 実開 昭62−20766(JP,U) 実開 昭50−149620(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B22D 41/44 B22D 11/10 340
Claims (1)
- 【請求項1】 取鍋から鋳型への溶湯の注湯を制御する
スライディングゲートノズルにおける凝固溶湯を酸素開
口させる装置において、酸素注入パイプを巻付けた巻き
ドラムと、同酸素注入パイプを前記巻きドラムから巻戻
して連続送給する送給ロールと、前記酸素注入パイプを
前記スライディングゲートノズルの下方から案内して同
ノズル内に挿入させるパイプガイドとを有するパイプ送
給装置、同パイプ送給装置を鉛直方向に回動する傾転装
置、前記パイプ送給装置を水平方向に回動する旋回装
置、及び前記酸素注入パイプに酸素ガスを供給する酸素
供給装置を備えたことを特徴とするスライディングゲー
トノズル自動酸素開孔装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33709492A JP2948428B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | スライディングゲートノズル自動酸素開孔装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33709492A JP2948428B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | スライディングゲートノズル自動酸素開孔装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06182526A JPH06182526A (ja) | 1994-07-05 |
JP2948428B2 true JP2948428B2 (ja) | 1999-09-13 |
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ID=18305380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33709492A Expired - Fee Related JP2948428B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | スライディングゲートノズル自動酸素開孔装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2948428B2 (ja) |
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---|---|---|---|---|
KR20010093413A (ko) * | 2000-03-29 | 2001-10-29 | 이구택 | 래들 산소세척장치 |
CN105935749A (zh) * | 2016-06-28 | 2016-09-14 | 山东钢铁股份有限公司 | 一种消除中间包上水口絮流堵塞的方法 |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP33709492A patent/JP2948428B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06182526A (ja) | 1994-07-05 |
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