JP2947782B1 - 薄膜シリコンの固定装置 - Google Patents
薄膜シリコンの固定装置Info
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Abstract
いた際に起きる薄膜シリコンの割れ及びパターン乱れを
抑制する薄膜シリコンの固定装置および固定方法を提供
する。 【解決手段】 パターン乱れの原因となっていた薄膜シ
リコン1を直接真空吸着して印刷ステージ4へ固定する
ことをやめ、薄膜シリコン1の例えば四辺の縁を薄膜固
定治具1の庇部1bにより押さえ、この薄膜固定治具1
を真空吸着して印刷ステージ4へ固定するようにした。
またこのような薄膜固定治具1を印刷ステージ4に一体
に形成し、真空吸着を行わないようにした。
Description
造に関し、特に太陽電池用等の薄膜シリコンの製造にお
いて、薄膜シリコンにスクリーン印刷によるパターン形
成を行う場合の薄膜シリコンの固定装置に関するもので
ある。
著、第7回国際光電科学技術会議の技術ダイジェスト、
第243頁(1993年)[Technical Digest of 7th Int
ernational Photovoltaic Science and Engineering Co
nference, PP.243(1993)]に示された、貫通孔を有する
薄膜シリコン太陽電池VESTセルの製造方法を示す図
である。以下にこのプロセスフローを簡単に示す。
り、例えばシリコンを用いる。9は基板8上に形成した
シリコン酸化膜(Si02)であり、この上に例えば溶融再
結晶化等により結晶粒の拡大された厚さ60〜100μ
m程度のp型薄膜シリコン2が形成されている。
2を貫通する貫通穴であるバイアホール3を形成する。
スクリーン印刷を用いて薄膜シリコン2にバイアホール
3のパターニングをし、酸もしくはアルカリ系のエッチ
ング液を用いて、開口径100〜200μmで1〜2m
mピッチのバイアホール3を形成する。
コン酸化膜9を全てエッチング除去し、基板8と薄膜シ
リコン2を分離する。この時、シリコン酸化膜9はバイ
アホール3を介してエッチングされる。図4の(d)は、
分離した薄膜シリコン2を上から見た概略図である。
リコン2にリンの熱拡散等によりn層10を形成する。
次に図4の(f)の工程では、n層10のパターニングを
スクリーン印刷を用いて行い、P-n層を分離する。そ
して図4の(g)の工程では、n電極11及びp電極12
をスクリーン印刷を用いて形成する。
行う際に用いた従来のスクリーン印刷のステージ部分を
示す断面図、すなわち従来の薄膜シリコンの固定装置を
示すものである。印刷ステージ4に真空吸着口5を有
し、バイヤホール3が形成された薄膜シリコン2を直接
印刷ステージ4に真空吸着させることにより、薄膜シリ
コン2を印刷ステージ4に固定しパターン形成を行う。
なお6は印刷マスクである。
膜シリコンの固定装置および方法では、薄膜シリコン2
を直接印刷ステージ4に真空吸着するため、薄膜シリコ
ン2と印刷ステージ4の問に障害物があると吸着した際
に薄膜シリコン2が割れる恐れがあった。また、薄膜シ
リコン2を印刷ステージ4上に固定する際、真空吸着口
5とバイアホール3の位置が一致すると薄膜シリコン2
は真空吸着されないため、薄膜シリコン2の固定位置決
めに精度が要求された。
て薄膜シリコン2印刷面上のインク又は印刷マスク6が
印刷ステージ4に吸引され、パターン乱れが起きる恐れ
があった。一方、吸着力を弱めると薄膜シリコン2は印
刷マスク6に張り付いてしまう。このように、従来の固
定装置および方法ではスループットの良い、高い歩留り
の薄膜シリコン、特に薄膜シリコン太陽電池の製造が行
えないという問題点があった。
ためになされたもので、薄膜シリコンを真空吸着するこ
とによって起きるウエハ割れ及びパターン乱れを防ぎ、
歩留り低下を防止することができる薄膜シリコンの固定
装置を提供することを目的とする。
発明は、薄膜シリコンを受け入れる開口部を有し、この
開口部に内側に向かって突出し薄膜シリコンの外周部分
を上方から押さえる庇部を設けた薄膜固定治具と、上記
開口部に薄膜シリコンを受け入れるようにして上記薄膜
固定治具および薄膜シリコンが載置されると共に上記薄
膜固定治具を真空吸着する真空吸着口を設けた印刷ステ
ージと、を備えたことを特徴とする薄膜シリコンの固定
装置にある。
部の内周の1周に渡って上記庇部を設けていることを特
徴とする薄膜シリコンの固定装置にある。
部の内周に部分的に上記庇部を設けていることを特徴と
する薄膜シリコンの固定装置にある。
印刷ステージ上に、薄膜シリコンを受け入れる開口部を
有しこの開口部が上記薄膜シリコンの出入れのために側
面の一部が開放されており、さらにこの開口部の内側に
向かって突出し薄膜シリコンの外周部分を上方から押さ
える庇部を設けた薄膜固定治具部を一体に形成したこと
を特徴とする薄膜シリコンの固定装置にある。
の貫通穴を有する太陽電池用の薄膜シリコンであること
を特徴とする薄膜シリコンの固定装置にある。
一実施の形態による薄膜シリコンの固定装置を示す図で
あり、(a)は全体の断面図、(b)は薄膜固定治具1を上
から見た平面図である。図において、1は薄膜固定治
具、1aは薄膜シリコン2を受け入れる開口部、1bは
この開口部1aに内側に向かって突出し薄膜シリコン2
の外周部分を上方から押さえるための庇部、2はバイヤ
ホール3が形成された薄膜シリコン太陽電池であるp型
の薄膜シリコン、3はバイヤホール(貫通穴)、4は印刷
ステージ、5は真空吸着口、6は印刷マスクである。
ン2を載せ、この周囲四辺を薄膜固定治具1の庇部1b
で押さえることにより、薄膜シリコン2を印刷ステージ
4に固定しパターン形成を行う。薄膜固定治具1は印刷
ステージ4に吸着することにより固定する。
の庇部1bは薄膜シリコン2の周囲をステージに固定さ
せる部分である。この治具は材質にはステンレスを使用
しており、例えば10cm角の薄膜シリコンの場合、全
体の大きさ15cm角、厚さ0.2mm、薄膜シリコン
2の周囲を押さえる庇部1bの幅を1mmとした。これ
により、パターン乱れのない印刷を再現性良く行えるよ
うになった。
の発明による薄膜固定治具1の別の実施の形態のものを
示した平面図である。図1に示した薄膜固定治具では薄
膜シリコン2を周囲四辺で押さえることにより固定し
た。しかし、治具で押さえられている所には印刷できな
いため、印刷パターンに制約が課せられる。そのため、
押さえる庇部1bを図2の(a)および(b)に示すように
開口部1aの二又は三辺だけに設けるようにすることに
より、制約を軽減した。
の形態による薄膜シリコンの固定装置を示す図であり、
(a)は全体の断面図、(b)は印刷ステージ4を上から見
た平面図である。図において、2はp型の薄膜シリコ
ン、3はバイヤホール(貫通穴)、4は印刷ステージで、
4aはこの印刷ステージ4に一体に形成された薄膜固定
治具部、4bは薄膜シリコン2を受け入れかつ薄膜シリ
コン2の出入れのために側面の一部が開放されている開
口部、4cはこの開口部4に内側に向かって突出し薄膜
シリコン2の外周部分を上方から押さえるための庇部、
6は印刷マスクである。
具部4aと印刷ステージ4を一体化した。そして薄膜シ
リコン2を押さえる辺は三辺とし、残りの一辺より薄膜
シリコン2を出入れすることにより印刷ステージ4上に
固定するようにした。このようにしても同等の効果が得
られる。また、印刷ステージ4に吸着機構が必要なくな
るので装置が簡略化される。
四角形のものであるという前提で説明を行ったため、薄
膜固定治具および薄膜固定治具部を一体に設けた印刷ス
テージもそれぞれ四角形のものとして説明したが、この
発明はこれに限定されるものではなく、多角形、円形あ
るいは楕円形等の他の形状のものであってもよい。
ールが形成された太陽電池用の薄膜シリコンについて説
明したが、これに限定されるものではなく、壊れ易い薄
膜シリコン一般に適用でき、相当の効果が得られるもの
である。
ンを受け入れる開口部を有し、この開口部に内側に向か
って突出し薄膜シリコンの外周部分を上方から押さえる
庇部を設けた薄膜固定治具と、上記開口部に薄膜シリコ
ンを受け入れるようにして上記薄膜固定治具および薄膜
シリコンが載置されると共に上記薄膜固定治具を真空吸
着する真空吸着口を設けた印刷ステージと、を備えた薄
膜シリコンの固定装置としたので、壊れ易い薄膜シリコ
ンを直接真空吸着することがなく、薄膜シリコンを真空
吸着することによって起きるウエハ割れ及びパターン乱
れを防ぎ、歩留り低下を防止することができる。
口部の内周の1周に渡って上記庇部を設けているので、
より確実に薄膜シリコンの固定が行える。
口部の内周に部分的に上記庇部を設けているので、治具
で押さえられている所には印刷ができないことからくる
印刷パターンの制約を軽減できる。
る印刷ステージ上に、薄膜シリコンを受け入れる開口部
を有しこの開口部が上記薄膜シリコンの出入れのために
側面の一部が開放されており、さらにこの開口部の内側
に向かって突出し薄膜シリコンの外周部分を上方から押
さえる庇部を設けた薄膜固定治具部を一体に形成した薄
膜シリコンの固定装置としたので、真空吸着を使用しな
いので、薄膜シリコンを真空吸着することによって起き
るウエハ割れ及びパターン乱れを防ぎ、歩留り低下を防
止できると共に、吸着機構が不要なため装置の簡略化が
図れる。
数の貫通穴を有する太陽電池用の薄膜シリコン、すなわ
ち薄膜シリコン太陽電池である場合には特に、薄膜シリ
コンを真空吸着することによって起きるウエハ割れ及び
パターン乱れを防ぎ、歩留り低下を防止することができ
る。
の固定装置を示す(a)は全体の断面図、(b)は薄膜固定
治具を上から見た平面図である。
態のものを示した平面図である。
ンの固定装置を示す(a)は全体の断面図、(b)は印刷ス
テージを上から見た平面図である。
法を説明するための模式図である。
る。
庇部、2 薄膜シリコン、3 バイアホール、4 印刷
ステージ、4a 薄膜固定治具部、5 真空吸着口、6
印刷マスク。
Claims (5)
- 【請求項1】 薄膜シリコンを受け入れる開口部を有
し、この開口部に内側に向かって突出し薄膜シリコンの
外周部分を上方から押さえる庇部を設けた薄膜固定治具
と、 上記開口部に薄膜シリコンを受け入れるようにして上記
薄膜固定治具および薄膜シリコンが載置されると共に上
記薄膜固定治具を真空吸着する真空吸着口を設けた印刷
ステージと、 を備えたことを特徴とする薄膜シリコンの固定装置。 - 【請求項2】 上記薄膜固定治具が開口部の内周の1周
に渡って上記庇部を設けていることを特徴とする請求項
1に記載の薄膜シリコンの固定装置。 - 【請求項3】 上記薄膜固定治具が開口部の内周に部分
的に上記庇部を設けていることを特徴とする請求項1に
記載の薄膜シリコンの固定装置。 - 【請求項4】 薄膜シリコンを支持する印刷ステージ上
に、薄膜シリコンを受け入れる開口部を有しこの開口部
が上記薄膜シリコンの出入れのために側面の一部が開放
されており、さらにこの開口部の内側に向かって突出し
薄膜シリコンの外周部分を上方から押さえる庇部を設け
た薄膜固定治具部を一体に形成したことを特徴とする薄
膜シリコンの固定装置。 - 【請求項5】 上記薄膜シリコンが複数の貫通穴を有す
る太陽電池用の薄膜シリコンであることを特徴とする請
求項1ないし4のいずれかに記載の薄膜シリコンの固定
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7054398A JP2947782B1 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 薄膜シリコンの固定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7054398A JP2947782B1 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 薄膜シリコンの固定装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2947782B1 true JP2947782B1 (ja) | 1999-09-13 |
JPH11274279A JPH11274279A (ja) | 1999-10-08 |
Family
ID=13434549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7054398A Expired - Fee Related JP2947782B1 (ja) | 1998-03-19 | 1998-03-19 | 薄膜シリコンの固定装置 |
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Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2947782B1 (ja) |
-
1998
- 1998-03-19 JP JP7054398A patent/JP2947782B1/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JPH11274279A (ja) | 1999-10-08 |
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