JP2947238B2 - 磁気ヘッドアームのロール矯正装置、ロール矯正方法及びロール矯正プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

磁気ヘッドアームのロール矯正装置、ロール矯正方法及びロール矯正プログラムを記録した記録媒体

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JP2947238B2
JP2947238B2 JP22626497A JP22626497A JP2947238B2 JP 2947238 B2 JP2947238 B2 JP 2947238B2 JP 22626497 A JP22626497 A JP 22626497A JP 22626497 A JP22626497 A JP 22626497A JP 2947238 B2 JP2947238 B2 JP 2947238B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ヘッドアーム
のロール矯正装置、ロール矯正方法及びロール矯正プロ
グラムを記録した記録媒体に関し、特に、自動的にロー
ル矯正を行うことができる磁気ヘッドアームのロール矯
正装置、ロール矯正方法及びロール矯正プログラムを記
録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気ディスク装置に用いられる
磁気ヘッドアーム(ヘッドジンバルアーム、HGA)
は、回転しているディスクからの浮上量を一定に保持す
るために、ロール方向のねじれと、ピッチ方向のそりを
許容範囲内に抑えなければならない。そのため、磁気デ
ィスクヘッドの組立後、磁気ヘッドアームのロールとピ
ッチを検出し、ロールが許容範囲内にない場合には、ロ
ールの矯正を行う必要がある。
【0003】磁気ヘッド装置の調整は、例えば、特開昭
61ー153868号公報に記載されているように、光
学的に検出して行われる。
【0004】図11は、従来の磁気ヘッドアームのロー
ル矯正装置を示す斜視図である。図11に示すように、
従来のロール矯正装置は、磁気ヘッドアーム20を支持
するアーム支持具21と、レーザ光Lを出射するレーザ
光源22と、そのレーザ光源22から出射されたレーザ
光Lをアーム支持具21によって支持された磁気ヘッド
アーム20先端のスライダ部に照射するように、レーザ
光Lを偏向する偏向部23と、グラフ状の目盛りを備え
た測定板24と、一対の挟持アーム25で磁気ヘッドア
ーム20を挟持した状態で一定量回転させることにより
ロール矯正を行うアーム回転部26と、を有する。
【0005】従来のロール矯正装置を用いて磁気ヘッド
アーム20のロール矯正を行う場合には、まず、作業者
は、磁気ヘッドアーム20をアーム支持具21に支持固
定し、レーザ光源22からレーザ光Lを出射し、そのレ
ーザ光Lは、偏向部23を介して、磁気ヘッドアーム2
0先端のスライダ部に照射する。スライダ部から反射さ
れたレーザ光Lの反射光は、偏向部23を介して、測定
板24に当たる。作業者は、反射光が測定板24に当た
った位置からロールとピッチを検出し、その検出結果に
基づいて、一対の挟持アーム25で磁気ヘッドアーム2
0を挟持した状態で、アーム回転部26を回転させて、
ロール矯正を行う。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のロール矯正装置
には、次のような問題点があった。 (1)ロール矯正の際、磁気ヘッドアームの弾性力によ
り、弾性変形した分が元に戻ってしまうため、矯正した
い量だけ曲げても、所望の矯正量を得られない。そのた
め、実際に磁気ヘッドアームを曲げる量は、熟練した作
業者の経験によって決定されていた。 (2)磁気ヘッドアームのスライダ部に凹凸等がある
と、スライダ部からの反射光が散乱するため、作業者の
目視による判断では微妙なずれを認識できず、適切なロ
ール矯正を行うことができない場合がある。 (3)磁気ヘッドアームをZハイト状態(ディスクを読
み書きする際の状態)に保持した状態で、磁気ヘッドア
ームを回転させてロール矯正を行うので、磁気ヘッドア
ームに過度な負荷がかかり、磁気ヘッドアームが損傷す
る場合がある。
【0007】本発明は、上記課題を解決するためになさ
れたものであり、作業者の経験に依存することなく、か
つ、磁気ヘッドアームに過度な負荷をかけることなく、
高精度にロール矯正を行うことができる磁気ヘッドアー
ムのロール矯正装置、ロール矯正方法及びロール矯正プ
ログラムを記録した記録媒体を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のロール矯正装置
は、先端にスライダ部を備えた磁気ヘッドアームを支持
するアーム支持具と、そのアーム支持具によって支持さ
れた磁気ヘッドアームを押圧してZハイト状態に保持す
るアーム押圧部と、そのアーム押圧部によってZハイト
状態に保持された磁気ヘッドアームのスライダ部に検出
光を照射し、スライダ部から反射した反射光を受光して
磁気ヘッドアームのロールを検出するロール検出手段
と、そのロール検出手段によって検出されたロールの検
出値が許容範囲内にあるか否かを判定するロール判定部
と、そのロール判定部の判定の結果、検出値が許容範囲
内にない場合、検出値から矯正量を求め、その矯正量か
ら磁気ヘッドアームの弾性変形分の戻りを考慮した曲げ
量を決定する曲げ量決定手段と、アーム支持具によって
支持された磁気ヘッドアームを挟持するアーム挟持手段
と、そのアーム挟持手段によって磁気ヘッドアームが挟
持された状態で、曲げ量決定手段によって決定された曲
げ量に基づいてアーム支持具を回転軸線を中心に回転さ
せるアーム回転手段と、そのアーム回転手段の回転軸線
上に磁気ヘッドアームを位置決めするようにアーム支持
具を移動させるアーム支持具移動手段と、を有すること
を特徴とするものである。
【0009】本発明によれば、所望の矯正量から磁気ヘ
ッドアームの弾性変形分の戻りを考慮した曲げ量を自動
的に決定するので、作業者の経験に依存することなく作
業を行うことができる。また、決定された曲げ量に基づ
いて、アーム回転部を自動的に回転させることになる。
さらに、磁気ヘッドアームへの押圧を解放した後、磁気
ヘッドアームを回転させてロール矯正を行うことにな
る。
【0010】本発明は又、矯正量に対する所望の曲げ量
のデータを記憶する記憶手段を有し、曲げ量決定手段
は、その記憶手段からデータを読み出して、求めた矯正
量から曲げ量を決定するようにしてもよい。
【0011】上記ロール検出手段は、スライダ部から反
射した反射光の到達位置と、スライダ部からの距離に基
づいてロールを検出するのが好ましい。
【0012】上記ロール検出手段は、磁気ヘッドアーム
のピッチをロールとともに検出し、ロール判定部は、ロ
ール検出手段によって検出されたピッチの検出値が許容
範囲内にあるか否かを判定してもよい。
【0013】本発明のロール矯正方法は、(1)先端に
スライダ部を備えた磁気ヘッドアームを支持する工程
と、(2)支持された磁気ヘッドアームを押圧してZハ
イト状態に保持する工程と、(3)Zハイト状態に保持
された磁気ヘッドアームのスライダ部に検出光を照射
し、スライダ部から反射した反射光を受光して磁気ヘッ
ドアームのロールを検出する工程と、(4)検出された
ロールの検出値が許容範囲内にあるか否かを判定する工
程と、(5)判定の結果、検出値が許容範囲内にない場
合、検出値から矯正量を求め、その矯正量から磁気ヘッ
ドアームの弾性変形分の戻りを考慮した曲げ量を決定す
る工程と、(6)前記磁気ヘッドアームへの押圧を解放
する工程と、(7)アーム回転手段の回転軸線上に前記
磁気ヘッドアームを位置決めするように、磁気ヘッドア
ームを移動させる工程と、(8)磁気ヘッドアームを挟
持した状態で、前記決定された曲げ量に基づいて磁気ヘ
ッドアームを回転軸線を中心に回転させ、ロールを矯正
する工程と、を有することを特徴とするものである。
【0014】本発明の記録媒体は、(1)先端にスライ
ダ部を備えた磁気ヘッドアームを押圧してZハイト状態
に保持する処理と、(2)Zハイト状態に保持された磁
気ヘッドアームのスライダ部に検出光を照射し、スライ
ダ部から反射した反射光を受光して磁気ヘッドアームの
ロールを検出する処理と、(3)検出されたロールの検
出値が許容範囲内にあるか否かを判定する処理と、
(4)判定の結果、検出値が許容範囲内にない場合、検
出値から矯正量を求め、その矯正量から磁気ヘッドアー
ムの弾性変形分の戻りを考慮した曲げ量を決定する処理
と、(5)前記磁気ヘッドアームへの押圧を解放する処
理と、(6)アーム回転手段の回転軸線上に前記磁気ヘ
ッドアームを位置決めするように、磁気ヘッドアームを
移動させる処理と、(7)磁気ヘッドアームを挟持した
状態で、前記決定された曲げ量に基づいて磁気ヘッドア
ームを回転軸線を中心に回転させ、ロールを矯正する処
理と、をコンピュータに実行させるためのプログラムを
記録したことを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るロー
ル矯正装置を示す構成図、図2は、本発明に係るロール
矯正装置の外観を示す斜視図、図3は、図2のA部の詳
細図、図4は、磁気ヘッドアームを示す斜視図、図7
は、ロール・ピッチ検出部を示す斜視図である。
【0016】図1、図2、図3及び図7に示すように、
本発明のロール矯正装置は、磁気ヘッドアーム1を装着
するアーム支持具2と、そのアーム支持具2によって支
持された磁気ヘッドアーム1を押圧してZハイト状態
(ディスクを読み書きする際の状態)に保持するアーム
押圧部3と、レーザ光Lを出射するレーザ光源4と、そ
のレーザ光源4から出射されたレーザ光Lをアーム支持
具2に支持された磁気ヘッドアーム1先端のスライダ部
1aに照射するように、レーザ光Lを偏向するλ/4波
長偏光膜付偏光ビームスプリッタ5と、スライダ部1a
から反射した反射光を受光して磁気ヘッドアーム1のロ
ール及びピッチを検出する2次元ポジショニングセンサ
6と、アーム支持具2によって支持された磁気ヘッドア
ーム1のスライダ部1aを挟持するアーム挟持部7と、
そのアーム挟持部7によって磁気ヘッドアーム1のスラ
イダ部1aが挟持された状態でアーム支持具2を回転軸
線を中心に回転させるアーム回転部8と、そのアーム回
転部8の回転軸線上に磁気ヘッドアーム1のスライダ部
1aを水平状態に位置決めするようにアーム支持具2を
移動させるアーム支持具移動部9と、2次元ポジショニ
ングセンサ6からの検出信号に基づいてアーム回転部8
を制御する制御部10と、を有する。
【0017】磁気ヘッドアーム1は、図4に示すよう
に、先端に磁気ヘッドを搭載するスライダ部1aが設け
られ、先端に従って上方にやや傾斜している。
【0018】アーム挟持部7は、図3に示すように、一
対の挟持アーム7aを有し、その挟持アーム7aの間に
磁気ヘッドアーム1を挿入して挟持する。
【0019】アーム回転部8はアーム支持具2を載せる
ステージや駆動モータ等を有し、また、アーム支持具移
動部9を含んで磁気ヘッドアーム1を位置決めする機能
を有してもよい。
【0020】制御部10は、2次元ポジショニングセン
サ6によって検出されたロール及びピッチの検出値が許
容範囲内にあるか否かを判定するロール・ピッチ判定部
11と、そのロール・ピッチ判定部11の判定の結果、
ロールに関する検出値が許容範囲内にない場合、検出値
から矯正量を求め、その矯正量から磁気ヘッドアーム1
の弾性変形分の戻りを考慮した曲げ量を決定する曲げ量
決定部12と、を有する。
【0021】また、制御部10は、矯正量に対する所望
の曲げ量のデータを記憶する記憶部13に接続されてお
り、制御部10の曲げ量決定部12は、記憶部13から
データを読み出して、求めた矯正量から曲げ量を決定す
る。
【0022】次に、本発明に係るロール矯正装置の動作
について説明する。図5は、本発明に係るロール矯正装
置の動作を説明するためのフローチャート、図6は、本
発明に係るロール矯正装置の動作を説明するための説明
図である。
【0023】まず、図6(a)に示すように、磁気ヘッ
ドアーム1を装着したアーム支持具2を所定位置にセッ
トする(ステップS0)。
【0024】次いで、図6(b)に示すように、アーム
押圧部3を下方に下げて、磁気ヘッドアーム1の表面を
押圧してZハイト状態に保持する(ステップS1)。
【0025】次いで、レーザ光源4からレーザ光Lを出
射し、そのレーザ光Lは、偏向ビームスプリッタ5を介
して、Zハイト状態に保持された磁気ヘッドアーム1の
スライダ部1aに照射される。スライダ部1aから反射
した反射光は、偏向ビームスプリッタ5を介して、2次
元ポジショニングセンサ6に受光される。2次元ポジシ
ョニングセンサ6では、スライダ部1aから反射した反
射光の到達位置と、スライダ部1aからの距離に基づい
てロール及びピッチを検出する(ステップS2)。
【0026】ここで、ロール及びピッチを検出するため
の原理について説明する。図8は、ロール及びピッチを
検出するための原理を説明するための説明図である。
【0027】ロール、ピッチ方向にスライダ部1aが傾
斜していると、反射光の2次元ポジショニングセンサ6
への到達位置(X,Y)が変化する。あらかじめスライ
ダ部1aと2次元ポジショニングセンサ6の間の距離Z
は決定しているため、上記到達位置(X,Y)と距離Z
より、ロール及びピッチを求めることができる。
【0028】基準となるマスター支持具をセットした時
の2次元ポジショニングセンサ6への到達位置を
(X0、Y0)とすると、ロール角度α、ピッチ角度β
は、 α=tan-1((X−X0)/Z) β=tan-1((Y−Y0)/Z) となる。
【0029】なお、2次元ボジショニングセンサ6は、
反射光が散乱していても光パワーの重心を検出できるた
め、反射散乱光の中心を検出することができる。
【0030】次いで、ロール・ピッチ判定部11によ
り、2次元ポジショニングセンサ6によって検出された
ロール及びピッチの検出値が許容範囲内にあるか否かを
判定する(ステップS3)。
【0031】次いで、判定の結果、検出値が許容範囲内
にない場合、曲げ量決定部12により、検出値から矯正
量を求め、その矯正量から磁気ヘッドアーム1の弾性変
形分の戻りを考慮した曲げ量を決定する(ステップS
4)。
【0032】曲げ量は、記憶部13に記憶されている矯
正量ー曲げ量テーブルを用いて決定される。このテーブ
ルの作成は、数個から十数個の磁気ヘッドアーム1の曲
げ量を手動で指定して矯正し、曲げ量と矯正前後のロー
ルの差を測定することによって行う。本発明のロール矯
正装置は検査、矯正を行いながら、矯正量ー曲げ量デー
タを追加するようになっているため、以後は運用するこ
とによってテーブルはより精密になっていく。
【0033】図9は、矯正量と曲げ量との関係を示すグ
ラフである。図9に示すように、例えば、測定されたロ
ール角度がー0.7°であり、ロール角度の目標値がー
0.3°±0.1°の場合、+0.4°矯正すればよ
い。図9から矯正量+0.4°の時の曲げ量を読み取る
と、+11.8°であるので、11.8°曲げればよい
ことがわかる。
【0034】実際にロール矯正する場合には、まず、図
6(c)に示すように、押圧部2を上方に移動させ、磁
気ヘッドアーム1をフリー状態にする。
【0035】次いで、アーム支持具移動部9により、図
6(d)に示すように、磁気ヘッドアーム1の真ん中で
の折れ曲がりの分だけアーム支持具2を傾斜させ、スラ
イダ部1aが水平かつ磁気ヘッドアーム1の中心とアー
ム回転部8の回転軸線がー致するように、磁気ヘッドア
ーム1を位置決めする(ステップS5)。なお、アーム
支持具2は、磁気ヘッドアーム1をアーム支持具2の中
心にセット可能なようにしてあり、アーム支持具2の中
心とアーム回転部8の回転軸線Kは、図示しない治具で
ー致するようにあらかじめ調整を行っている。
【0036】次いで、図6(e)に示すように、アーム
挟持部7の一対の挟持アーム7aで磁気ヘッドアーム1
を挟持した状態で、アーム回転部8によって、決定した
曲げ量だけ回転軸線Kを中心にアーム支持具2及び磁気
ヘッドアーム1を回転させ、回転しない挟持アーム7a
との間で矯正を行う(ステップS6)。
【0037】その後、再度、ロール・ピッチの検出し、
ロールが許容範囲内になるまで上記動作を繰り返し、許
容範囲内になれば、作業が終了する。
【0038】なお、ピッチが許容範囲内にない場合、矯
正は行わず、その磁気ヘッドアーム1は不良品等として
処理される。
【0039】本発明によれば、ロールの検出値が許容範
囲内にない場合、検出値から矯正量を求め、その矯正量
から磁気ヘッドアーム1の弾性変形分の戻りを考慮した
曲げ量を自動的に決定するので、作業者の経験に依存す
ることなく作業を行うことができ、ロール矯正作業が容
易になり、生産性が向上する。
【0040】また、決定された曲げ量に基づいて、アー
ム回転部8を自動的に回転させるので、適切かつ高精度
なロール矯正を行うことができる。
【0041】さらに、磁気ヘッドアーム1への押圧を解
放した後、磁気ヘッドアーム1を回転させてロール矯正
を行うので、磁気ヘッドアーム1に過度な負荷がかかる
ことはなく、磁気ヘッドアーム1の損傷等を防止でき
る。
【0042】図10は、本発明の他の形態を示す構成図
である。図10に示すように、本発明の他の形態は、上
記説明されたロール矯正処理をコンピュータに実行させ
るためのプログラム(ロール矯正処理プログラム)を記
録した記録媒体14を有する。この記録媒体14は、磁
気ディスク、CD−ROM、半導体メモリその他の記録
媒体であってもよい。
【0043】ロール矯正処理プログラムは、記録媒体1
4から制御部10に読み込まれ、制御部10は、そのロ
ール矯正処理プログラムに従い、 (1)アーム支持具2によって支持された磁気ヘッドア
ーム1をアーム押圧部3によって押圧させてZハイト状
態に保持させる処理、 (2)Zハイト状態に保持された磁気ヘッドアーム1の
スライダ部に検出光を照射させ、2次元ポジショニング
センサ6によって、スライダ部から反射した反射光を受
光した位置に基づいて磁気ヘッドアーム1のロール及び
ピッチを検出させる処理、 (3)検出されたロール及びピッチの検出値が許容範囲
内にあるか否かを判定する処理、 (4)判定の結果、検出値が許容範囲内にない場合、検
出値から矯正量を求め、その矯正量から磁気ヘッドアー
ム1の弾性変形分の戻りを考慮した曲げ量を決定する処
理、 (5)アーム押圧部3を移動させ、磁気ヘッドアーム1
への押圧を解放させる処理、 (6)アーム支持具移動部9によって、アーム回転部8
の回転軸線上に磁気ヘッドアーム1を位置決めするよう
に、磁気ヘッドアーム1を移動させる処理、 (7)アーム挟持具7によって磁気ヘッドアーム1を挟
持させ、決定された曲げ量に基づいて、アーム回転部8
によって磁気ヘッドアーム1を回転軸線を中心に回転さ
せ、ロールを矯正する処理、を実行する。
【0044】本発明は、上記実施の形態に限定されるこ
とはなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範
囲内において、種々の変更が可能である。例えば、ロー
ルとピッチの検出は必ずしも同時に行う必要はなく、ロ
ールだけを検出してもよい。
【0045】
【発明の効果】
(1)ロールの検出値が許容範囲内にない場合、検出値
から矯正量を求め、その矯正量から磁気ヘッドアームの
弾性変形分の戻りを考慮した曲げ量を自動的に決定する
ので、作業者の経験に依存することなく作業を行うこと
ができ、ロール矯正作業が容易になり、生産性が向上す
る。 (2)決定された曲げ量に基づいて、アーム回転部を自
動的に回転させるので、適切かつ高精度なロール矯正を
行うことができる。 (3)磁気ヘッドアームへの押圧を解放した後、磁気ヘ
ッドアームを回転させてロール矯正を行うので、磁気ヘ
ッドアームに過度な負荷がかかることはなく、磁気ヘッ
ドアームの損傷等を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るロール矯正装置を示す構成図であ
る。
【図2】本発明に係るロール矯正装置の外観を示す斜視
図である。
【図3】図2のA部の詳細図である。
【図4】磁気ヘッドアームを示す斜視図である。
【図5】本発明に係るロール矯正装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図6】本発明に係るロール矯正装置の動作を説明する
ための説明図である。
【図7】ロール・ピッチ検出部を示す斜視図である。
【図8】ロール及びピッチを検出するための原理を説明
するための説明図である。
【図9】矯正量と曲げ量との関係を示すグラフである。
【図10】本発明の他の形態を示す構成図である。
【図11】従来のロール矯正装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
L:レーザ光 1:磁気ヘッドアーム 2:アーム支持具 3:アーム押圧部 4:レーザ光源 5:偏光ビームスプリッタ 6:2次元ポジショニングセンサ 7:アーム挟持部 8:アーム回転部 9:アーム支持具移動部 10:制御部 11:ロール・ピッチ判定部 12:曲げ量決定部 13:記憶部 14:記録媒体

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】先端にスライダ部を備えた磁気ヘッドアー
    ムを支持するアーム支持具と、 そのアーム支持具によって支持された磁気ヘッドアーム
    を押圧してZハイト状態に保持するアーム押圧部と、 そのアーム押圧部によってZハイト状態に保持された磁
    気ヘッドアームのスライダ部に検出光を照射し、スライ
    ダ部から反射した反射光を受光した位置に基づいて磁気
    ヘッドアームのロール及びピッチを検出する2次元ポジ
    ショニングセンサと、 その2次元ポジショニングセンサによって検出されたロ
    ール及びピッチの検出値が許容範囲内にあるか否かを判
    定するロール・ピッチ判定部と、 そのロール・ピッチ判定部の判定の結果、検出値が許容
    範囲内にない場合、検出値から矯正量を求め、その矯正
    量から磁気ヘッドアームの弾性変形分の戻りを考慮した
    曲げ量を決定する曲げ量決定手段と、 前記アーム支持具によって支持された磁気ヘッドアーム
    を挟持するアーム挟持手段と、 そのアーム挟持手段によって前記磁気ヘッドアームが挟
    持された状態で、前記曲げ量決定手段によって決定され
    た曲げ量に基づいて前記アーム支持具を回転軸線を中心
    に回転させるアーム回転手段と、 そのアーム回転手段の回転軸線上に前記磁気ヘッドアー
    ムを位置決めするように前記アーム支持具を移動させる
    アーム支持具移動手段と、 を有することを特徴とする磁気ヘッドアームのロール矯
    正装置。
  2. 【請求項2】前記矯正量に対する所望の曲げ量のデータ
    を記憶する記憶手段を有し、 前記曲げ量決定手段は、その記憶手段からデータを読み
    出して、求めた矯正量から曲げ量を決定する、 ことを特徴とする請求項1に記載の磁気ヘッドアームの
    ロール矯正装置。
  3. 【請求項3】前記2次元ポジショニングセンサは、前記
    スライダ部から反射した反射光の到達位置と、前記スラ
    イダ部からの距離に基づいてロール及びピッチを検出す
    る、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気ヘッ
    ドアームのロール矯正装置。
  4. 【請求項4】 (1)先端にスライダ部を備えた磁気ヘッドアームを支
    持する工程と、 (2)支持された磁気ヘッドアームを押圧してZハイト
    状態に保持する工程と、 (3)Zハイト状態に保持された磁気ヘッドアームのス
    ライダ部に検出光を照射し、スライダ部から反射した反
    射光を受光した位置に基づいて磁気ヘッドアームのロー
    ル及びピッチを検出する工程と、 (4)検出されたロール及びピッチの検出値が許容範囲
    内にあるか否かを判定する工程と、 (5)判定の結果、検出値が許容範囲内にない場合、検
    出値から矯正量を求め、その矯正量から磁気ヘッドアー
    ムの弾性変形分の戻りを考慮した曲げ量を決定する工程
    と、 (6)前記磁気ヘッドアームへの押圧を解放する工程
    と、 (7)アーム回転手段の回転軸線上に前記磁気ヘッドア
    ームを位置決めするように、磁気ヘッドアームを移動さ
    せる工程と、 (8)磁気ヘッドアームを挟持した状態で、前記決定さ
    れた曲げ量に基づいて磁気ヘッドアームを回転軸線を中
    心に回転させ、ロールを矯正する工程と、を有すること
    を特徴とする磁気ヘッドアームのロール矯正方法。
  5. 【請求項5】先端にスライダ部を備えた磁気ヘッドアー
    ムを支持するアーム支持具と、アーム押圧部と、2次元
    ポジショニングセンサと、アーム挟持手段と、アーム回
    転手段と、アーム支持具移動手段とを備えたロール矯正
    装置による磁気ヘッドアームのロール矯正をコンピュー
    タによって制御するためのプログラムを記録した記録媒
    体であって、 (1)前記アーム支持具によって支持された磁気ヘッド
    アームを前記アーム押圧部によって押圧させてZハイト
    状態に保持させる処理と、 (2)Zハイト状態に保持された磁気ヘッドアームのス
    ライダ部に検出光を照射させ、2次元ポジショニングセ
    ンサによって、前記スライダ部から反射した反射光を受
    光した位置に基づいて磁気ヘッドアームのロール及びピ
    ッチを検出させる処理と、 (3)検出されたロール及びピッチの検出値が許容範囲
    内にあるか否かを判定する処理と、 (4)前記判定の結果、検出値が許容範囲内にない場
    合、検出値から矯正量を求め、その矯正量から磁気ヘッ
    ドアームの弾性変形分の戻りを考慮した曲げ量を決定す
    る処理と、 (5)前記アーム押圧部を移動させ、前記磁気ヘッドア
    ームへの押圧を解放させる処理と、 (6)アーム支持具移動手段によって、アーム回転手段
    の回転軸線上に前記磁気ヘッドアームを位置決めするよ
    うに、磁気ヘッドアームを移動させる処理と、 (7)アーム挟持具によって磁気ヘッドアームを挟持さ
    せ、前記決定された曲げ量に基づいて、前記アーム回転
    手段によって磁気ヘッドアームを回転軸線を中心に回転
    させ、ロールを矯正する処理と、をコンピュータに実行
    させるためのプログラムを記録した記録媒体。
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