JP2945660B1 - 光ファイバ用多孔質ガラス母材の製造方法 - Google Patents
光ファイバ用多孔質ガラス母材の製造方法Info
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Abstract
て、従来の装置を大幅に変更することなく、出発母材に
堆積されずにチャンバ内を浮遊する余剰のスートを低減
させ、これにより気泡の発生等の光ファイバ用多孔質ガ
ラス母材の品質上の不具合が発生するのを防止し、かつ
収率を向上させることができる光ファイバ用多孔質ガラ
ス母材の製造方法を提供することである。 【解決手段】 複数の原料堆積用バーナから原料ガスと
ともに酸水素炎を吹き付けて出発母材の軸方向にスート
を堆積するようにした光ファイバ用多孔質ガラス母材の
製造方法において、前記複数の原料堆積用バーナの内の
隣接する二つの原料堆積用バーナにより堆積するスート
堆積層先端の縦断面形状を、二つのスート堆積層の境界
を挟みかつこの境界に最も近い二つの変曲点における各
接線の互いになす角が30°以上100°以下となるよ
うにすることを特徴とする光ファイバ用多孔質ガラス母
材の製造方法である。
Description
法(VAD法)による光ファイバ用多孔質ガラス母材の
製造方法に関するものである。
直接、極細の光ファイバを作ろうとすると、最適の屈折
率分布を持たせる制御が困難である等の理由から、まず
同じ屈折率分布を有する径の太い光ファイバプリフォー
ムを作製し、このプリフォームを加熱して外径を一定に
制御しながら細く長く引き伸ばす(線引きする)ことに
より、極細の光ファイバを製造する方法が採られてい
る。
方法としては、例えば、気相軸付け法等により光ファイ
バ用多孔質ガラス母材を製造し、これを脱水・焼結する
方法等を挙げることができる。この気相軸付け法(VA
D法)による光ファイバ用多孔質ガラス母材の製造法
は、石英棒等の出発母材を回転させつつ、下方から光フ
ァイバ原料としての四塩化ケイ素(SiCl4 )、及び
屈折率制御に必要な四塩化ゲルマニウム(GeCl4 )
等のドーパントをコア部堆積用バーナからH2 、O2 ガ
スとともに吹付け、石英棒の軸方向にコア部用のスート
堆積層を形成させるとともに、この周囲に向けてクラッ
ド部堆積用バーナから光ファイバ原料としての四塩化ケ
イ素(SiCl4 )等をH2 、O2 ガスとともに吹付け
てクラッド部用のスート堆積層を形成するといった方法
である。
材に堆積されるスートの全てが、出発母材に堆積され光
ファイバ用多孔質ガラス母材となるものではなく、スー
トの一部は堆積されずにチャンバー内を浮遊し、その後
排出口から排出されるか、排出されなかったスートはチ
ャンバーの壁面に付着することになる。この壁面に付着
したスートはやがて落下し、堆積中の光ファイバ用多孔
質ガラス母材を傷つけたり、また落下の際にスート微小
片を飛散させ、この飛散したスート微小片が堆積中の光
ファイバ用多孔質ガラス母材に付着して気泡の原因とな
るという問題がある。さらに、このようにスート微小片
が飛散すると、堆積中の光ファイバ用多孔質ガラス母材
の先端認識システムに支障を与え制御不能とする可能性
もある。
トは、排出口から排出される前、もしくは壁面に付着す
る前にチャンバー内を浮遊するが、このこと自体光ファ
イバ用多孔質ガラス母材の気泡発生の要因となるもので
ある。このように、出発母材に付着しなかった余剰のス
ートの存在は、従来より光ファイバ用多孔質ガラス母材
の製造にあたって大きな問題であった。
材の大型化が要求されるようになってきたが、この大型
化に伴い、例えば生産速度が2倍になれば光ファイバ用
多孔質ガラス母材として堆積しない余剰のスートも2倍
に増えることになり、上述した問題がより生じやすくな
る。例えば、図1に示すように光ファイバ用多孔質ガラ
ス母材の径を増加させていくにしたがって、気泡数も増
加する傾向にあり、さらに径が145mmを越えるあた
りからチャンバ壁面に付着した余剰スートの落下が観察
され、品質面に悪影響を及ぼしていることがわかる。
材の大型化が要求されるにつれ収率の向上も要求される
ようになってきた。この点からもこの余剰のスートを低
減させることが急務となってきた。
あり、例えば気相軸付け法(VAD法)等において、従
来の装置を大幅に変更することなく、出発母材に堆積さ
れずにチャンバ内を浮遊する余剰のスートを低減させ、
これにより気泡の発生等の光ファイバ用多孔質ガラス母
材の品質上の不具合が発生するのを防止し、かつ収率を
向上させることができる光ファイバ用多孔質ガラス母材
の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、請求項1において、複数の原料堆積用バーナ
から原料ガスとともに酸水素炎を吹き付けて出発母材の
軸方向にスートを堆積するようにした光ファイバ用多孔
質ガラス母材の製造方法において、前記複数の原料堆積
用バーナの内の隣接する二つの原料堆積用バーナにより
堆積するスート堆積層先端の縦断面形状を、二つのスー
ト堆積層の境界を挟みかつこの境界に最も近い二つの変
曲点における各接線の互いになす角が30°以上100
°以下となるようにして光ファイバ用多孔質ガラス母材
を製造するようにした。
最も近い二つの変曲点における各接線の互いになす角が
30°以上100°以下となるようにスートを堆積する
ことにより、原料堆積用バーナにより生成したスートが
効率良くスート堆積層として堆積し、チャンバ内に浮遊
する余剰のスートを減らすことができ、かつ収率を向上
させることができる。
述した二つの原料堆積用バーナが、いずれもクラッド部
堆積用バーナであることが好ましい。クラッド部堆積用
バーナの方が、コア部堆積用バーナと比較して、通常本
数が多くかつ堆積するスート量も多いことから、これら
を制御することにより効率的にチャンバ内を浮遊するス
ート量を減らすことができるからである。
に、二つの原料堆積用バーナの内の一つが、コア部に隣
接する第1クラッド部を堆積させる第1クラッド部堆積
用バーナであり、他の一つがこの第1クラッド部の外側
に隣接する第2クラッド部を堆積させる第2クラッド部
堆積用バーナであることが好ましい。後述するように、
第1クラッド部堆積用バーナは、第1クラッド部を堆積
させると共に、コア部の側面を加熱することによる屈折
率分布の調整を行う必要があることから、他の原料堆積
用バーナと比較して収率が低い。したがって、この第1
クラッド部堆積用バーナの収率を向上させることにより
全体の収率を向上させることができ、チャンバ内を浮遊
する余剰のスートを低減させることができる。
て説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。図2は、光ファイバ用多孔質ガラス母材の製造方法
を説明するための図であって、原料堆積用バーナとし
て、コア部(a)を堆積するためのコア部堆積用バーナ
1、第1クラッド部(b)を堆積するための第1クラッ
ド部堆積用バーナ2、および第2クラッド部(c)を堆
積するための第2クラッド部堆積用バーナ3を用いた例
を示す説明図である。
ナのうち、コア部(a)に隣接する第1クラッド部
(b)を堆積する第1クラッド部堆積用バーナ2は、第
1クラッド部(b)を堆積するのみならず、コア部
(a)の側面を加熱しコア部(a)の屈折率分布の調整
を行う役割をも有するものである。
節という重要な役割を有するため、従来よりこの第1ク
ラッド部堆積用バーナ2のバーナの位置やガス流量等の
種々の条件については、第1クラッド部(b)を堆積さ
せる点に重点をおいて定められているものでなく、むし
ろコア部(a)の屈折率分布の調整することに重点をお
いて条件が定められていた。したがって、このような従
来の製造条件で製造した結果を検討すると、第1クラッ
ド部堆積用バーナ2と第2クラッド部堆積用バーナ3と
を比較した場合、第1クラッド部堆積用バーナ2の収率
が低いことが見いだされた。
討すると、大型化を試みている条件ほど余剰のスートの
落下などの障害が多い点、さらには大型化されたものと
そうでないものとの収率を検討すると収率自体は大きく
違わない点が見いだされた。このことから、大型化した
場合でも収率自体は大きく変化しないが、全体量が増加
していることから、余剰のスート自体は増加することと
なり、このため大型化を試みると図1に示すように気泡
の増加やチャンバ壁に付着した余剰のスートの落下等の
不具合が生じることがわかる。したがって、気泡等の不
具合を低減するためには、収率自体を向上させることが
必要であり、そのためには、収率の低い第1クラッド部
堆積用バーナ2の収率向上を行う必要があることがわか
った。本発明者等は、これらの点を検討した結果、光フ
ァイバ用多孔質ガラス母材のスート堆積層の先端の縦断
面の形状と収率とに一定の関係があることを見いだし、
本発明を完成させるに至ったものである。
ナから原料ガスとともに酸水素炎を吹き付けて出発母材
の軸方向にスートを堆積するようにした光ファイバ用多
孔質ガラス母材の製造方法において、前記複数の原料堆
積用バーナの内の隣接する二つの原料堆積用バーナによ
り堆積するスート堆積層先端の縦断面形状を、二つのス
ート堆積層の境界を挟みかつこの境界に最も近い二つの
変曲点における各接線の互いになす角が30°以上10
0°以下となるようにすることにより、収率を向上さ
せ、かつチャンバ内に浮遊する余剰のスートを低減さ
せ、光ファイバ用多孔質ガラス母材の品質を向上させる
ようにしたものである。
ーナから原料ガスとともに酸水素炎を吹き付けて出発母
材の軸方向にスートを堆積するようにした光ファイバ用
多孔質ガラス母材の製造方法に適用される。このような
製造方法としては、例えば気相軸付け法(VAD法)等
を挙げることができる。
複数の原料堆積用バーナの内の隣接する二つの原料堆積
用バーナにより堆積するスート堆積層先端の形状を制御
するものである。ここで隣接する二つの原料堆積用バー
ナとしては、特に限定されるものではないが、両者共に
クラッド部堆積用バーナであることが好ましい。クラッ
ド部はコア部と比較して体積が大きく、この部分の収率
を向上させることがチャンバ内を浮遊するスート量を低
減させることになり、かつ全体として見た場合の収率向
上につながるからである。
つが、コア部に隣接する第1クラッド部を堆積させる第
1クラッド部堆積用バーナであり、他の一つがこの第1
クラッド部の外側に隣接する第2クラッド部を堆積させ
る第2クラッド部堆積用バーナであることが特に好まし
い。上述したように、従来の条件では第1クラッド部堆
積用バーナの収率は他のバーナと比較して低い。したが
って、第1クラッド部堆積用バーナの収率を向上させる
ことにより全体として見た場合の収率を大きく向上させ
ることができ、かつこれによりチャンバ内を浮遊する余
剰のスートを大きく低減させることができるからであ
る。
用バーナとは、光ファイバ用多孔質ガラス母材において
径方向に隣接するスート堆積層を堆積する原料堆積用バ
ーナを意味し、例えば図2においては、コア部堆積用バ
ーナ1および第1クラッド部堆積用バーナ2、もしくは
第1クラッド部堆積用バーナ2および第2クラッド部堆
積用バーナ3の関係を意味するものである。また、縦断
面形状とは、光ファイバ用多孔質ガラス母材の回転軸を
含む面で切断した際の形状を意味するものである。
形状を、二つのスート堆積層の境界を挟みかつこの境界
に最も近い二つの変曲点における各接線の互いになす角
が30°以上100°以下となるようにしたところに特
徴を有するものである。以下、この点について図3を用
いて説明する。
ファイバ用多孔質ガラス母材のスート堆積層先端の縦断
面形状を示すものであり、スート堆積層である第1クラ
ッド部および第2クラッド部の先端の縦断面形状を示す
ものである。また、破線は実線で示された曲線における
2回微分値を示すものである。本発明は、変曲点、すな
わち2回微分値が0となる点であって、第1クラッド部
および第2クラッド部のそれぞれにおいて最も第1クラ
ッド部と第2クラッド部との境界線に近い二つの変曲点
における二つの接線のなす角が30°以上100°以下
となるようにしたところに特徴を有する。ここで接線の
なす角とは、図3からも明らかなように、実際に形状を
示す曲線が形成する凸部(肩部)のなす角の補角を指す
ものとし、曲線が凹部を形成する場合も、同様にその凹
部のなす角の補角を指すものとする。
°以上100°以下となるようにスートを堆積させるこ
とにより、収率を向上させることができ、かつ余剰のス
ートを低減することができる。ここで、30°以上10
0°以下としたのは、30°未満では必要な収率を得る
ことができないからであり、100°を越えるとスート
堆積層が割れたり変形したりすることから製造ができな
くなるためである。
2クラッド部堆積用バーナとを用い、堆積条件を変更す
ることにより第1クラッド部および第2クラッド部の形
状を変化させ、上述した各接線のなす角度を変化させる
実験を行った。この際の角度と第1クラッド部の収率と
を測定した結果を図4に示す。図4から明らかなよう
に、30°未満では収率が50%を割り好ましくなく、
また100°を越えた場合は、割れや変形が起こり光フ
ァイバ用多孔質ガラス母材の製造ができなかった。この
ように本発明においては、二つの接線がなす角が30°
以上100°以下となる形状とすることが好ましい。
したように、第1クラッド部を堆積させる役割と共にコ
ア部の側面を焼き(加熱し)屈折率分布を調整する役割
をも有するものであるが、以下のように第1クラッド部
の形状、すなわち二つの接線のなす角度を変化させつつ
屈折率分布の調整を行うことも可能である。すなわち、
クラッド部の形状は、燃料ガスの流量を主とするガス条
件で決定される。一方、屈折率分布の調整、つまりコア
部の側面の加熱の仕方は、 燃焼ガスの流量、 第1クラッド部堆積用バーナの火炎絞り用カバーの
バーナからの突き出し量、 第1クラッド部堆積用バーナの火炎とコア部との位
置関係、すなわち第1クラッド部堆積用バーナの位置、
の3つのファクターにより決定される。
形状を調整した後、バーナのセッティングにより屈折率
分布の調整を行うようにすることにより、本発明が必要
とする要件を満たした形状を有しつつ、整った屈折率分
布を有する光ファイバ用多孔質ガラス母材を得ることが
できる。このようにすることにより、収率が高く、かつ
気泡等の不具合の少ない光ファイバ用多孔質ガラス母材
であって整った屈折率分布を有する光ファイバ用多孔質
ガラス母材を製造することができる。
る。 (実施例)コア部堆積用バーナに、酸素6.5L/mi
n、水素3.2L/min、アルゴン1.5L/mi
n、四塩化ゲルマニウム11cc/min、四塩化珪素
0.12L/minを流し、第1クラッド部堆積用バー
ナに、酸素13L/min、水素13L/min、アル
ゴン2.0L/min、四塩化珪素0.4L/minを
流し、さらに第2クラッド部堆積用バーナに、酸素23
L/min、水素40L/min、アルゴン6.0L/
min、四塩化珪素1.1L/minを流して、シング
ルモード光ファイバ用の多孔質ガラス母材を製造した。
%、第2クラッド部の収率が75%であった。10本製
造を行ったところ、壁面に付着した余剰のスートの落下
は見られず、また平均気泡数は0.7個であった。この
ときの第1クラッド部と第2クラッド部の境界に最も近
い変曲点における接線が互いになす角は85°、得られ
た光ファイバ用多孔質ガラス母材の外径は152mmφ
であった。
5L/min、水素3.2L/min、アルゴン1.5
L/min、四塩化ゲルマニウム11cc/min、四
塩化珪素0.12L/minを流し、第1クラッド部堆
積用バーナに、酸素14L/min、水素14.5L/
min、アルゴン2.0L/min、四塩化珪素0.4
L/minを流し、さらに第2クラッド部堆積用バーナ
に、酸素23L/min、水素40L/min、アルゴ
ン6.0L/min、四塩化珪素1.1L/minを流
して、シングルモード光ファイバ用の多孔質ガラス母材
を製造した。
%、第2クラッド部の収率が75%であった。10本製
造を行ったところ、壁面に付着した余剰のスートの落下
は4回発生し、またそのような落下が発生しなかったも
のについての平均気泡数は5.3個であった。このとき
の第1クラッド部と第2クラッド部の境界に最も近い変
曲点における接線が互いになす角は20°、得られた光
ファイバ用多孔質ガラス母材の外径は146mmφであ
った。
結果、実施例および比較例のいずれにおいてもコア部の
屈折率分布は同様であった。上記実施例および比較例に
おけるスート堆積層先端縦断面の概略形状を図5に示
す。図中(A)が実施例の形状を、図中(B)が比較例
の形状を示す。また(a)はコア部を、(b)は第1ク
ラッド部を、(c)は第2クラッド部をそれぞれ示すも
のである。
ものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明の
特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一
な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかな
るものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
1クラッド部および第2クラッド部における先端形状を
用いて説明したが、本発明はこれに限定されるものでは
なく、例えばコア部と第1クラッド部との間の関係、お
よび第1クラッド部よりも外側の隣接する二つのクラッ
ド部間の関係にも本発明は適用される。
多孔質ガラス母材の製造方法は、複数の原料堆積用バー
ナから原料ガスとともに酸水素炎を吹き付けて出発母材
の軸方向にスートを堆積するようにした光ファイバ用多
孔質ガラス母材の製造方法において、前記複数の原料堆
積用バーナの内の隣接する二つの原料堆積用バーナによ
り堆積するスート堆積層先端の縦断面形状を、二つのス
ート堆積層の境界を挟みかつこの境界に最も近い二つの
変曲点における各接線の互いになす角が30°以上10
0°以下となるようにしたものである。
の境界に最も近い二つの変曲点における各接線の互いに
なす角が30°以上100°以下となるようにスートを
堆積することにより、原料堆積用バーナにより生成した
スートが効率良く光ファイバ用多孔質ガラス母材として
堆積し、チャンバ内に浮遊する余剰のスートを減らすこ
とができ、かつ収率を向上させることができる。
の関係を示すグラフである。
例を説明する説明図である。
形状と2回微分値を示すグラフである。
の関係を示すグラフである。
状を示す概略断面図であり、(A)は実施例、(B)は
比較例を示す。
部堆積用バーナ、3 … 第2クラッド部堆積用バー
ナ、4 … 光ファイバ用多孔質ガラス母材、(a)
… コア部、 (b) … 第1クラッド部、(c)
… 第2クラッド部。
Claims (3)
- 【請求項1】 複数の原料堆積用バーナから原料ガスと
ともに酸水素炎を吹き付けて出発母材の軸方向にスート
を堆積するようにした光ファイバ用多孔質ガラス母材の
製造方法において、前記複数の原料堆積用バーナの内の
隣接する二つの原料堆積用バーナにより堆積するスート
堆積層先端の縦断面形状を、二つのスート堆積層の境界
を挟みかつこの境界に最も近い二つの変曲点における各
接線の互いになす角が30°以上100°以下となるよ
うにすることを特徴とする光ファイバ用多孔質ガラス母
材の製造方法。 - 【請求項2】 前記二つの原料堆積用バーナが、いずれ
もクラッド部堆積用バーナであることを特徴とする請求
項1記載の光ファイバ用多孔質ガラス母材の製造方法。 - 【請求項3】 前記二つの原料堆積用バーナの内の一つ
が、コア部に隣接する第1クラッド部を堆積させる第1
クラッド部堆積用バーナであり、他の一つが前記第1ク
ラッド部の外側に隣接する第2クラッド部を堆積させる
第2クラッド部堆積用バーナであることを特徴とする請
求項2記載の光ファイバ用多孔質ガラス母材の製造方
法。
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