JP2944510B2 - 蒸気圧力差利用発電装置が設けられたボイラ - Google Patents
蒸気圧力差利用発電装置が設けられたボイラInfo
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- Control Of Eletrric Generators (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は蒸気圧力差利用発電
装置が設けられたボイラに関するものである。
装置が設けられたボイラに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ボイラで発生させた蒸気を蒸気使用装置
へ送る場合、ボイラで発生させた高圧の蒸気を途中で減
圧し、所要圧力まで低下させた蒸気を蒸気使用装置へ送
るということは一般的に行われている。減圧には減圧弁
が使用されることが多いが、減圧弁の代わりに発電機が
連結された蒸気タービンを蒸気配管中に設置し、減圧す
る際の圧力エネルギーを利用して発電を行う蒸気圧力差
利用発電が行われることもある。蒸気圧力差利用発電は
小規模の蒸気設備でも行うことができ、発電した電力は
付近の電力使用機器に送られる。小規模の発電設備の場
合、発電される電力量は少ないため、電力使用機器は通
常単一の機器のみとされるが、該電力使用機器の稼動と
発電が同時に行われるとは限らず、発電していない時に
電力使用機器を稼動する場合には商用電力を供給し、電
力使用機器を稼動していないときに発電が行われる場合
には発電した電力は捨てられるということがあり、発電
した電力を有効に利用できず、効率が悪くなることがあ
った。
へ送る場合、ボイラで発生させた高圧の蒸気を途中で減
圧し、所要圧力まで低下させた蒸気を蒸気使用装置へ送
るということは一般的に行われている。減圧には減圧弁
が使用されることが多いが、減圧弁の代わりに発電機が
連結された蒸気タービンを蒸気配管中に設置し、減圧す
る際の圧力エネルギーを利用して発電を行う蒸気圧力差
利用発電が行われることもある。蒸気圧力差利用発電は
小規模の蒸気設備でも行うことができ、発電した電力は
付近の電力使用機器に送られる。小規模の発電設備の場
合、発電される電力量は少ないため、電力使用機器は通
常単一の機器のみとされるが、該電力使用機器の稼動と
発電が同時に行われるとは限らず、発電していない時に
電力使用機器を稼動する場合には商用電力を供給し、電
力使用機器を稼動していないときに発電が行われる場合
には発電した電力は捨てられるということがあり、発電
した電力を有効に利用できず、効率が悪くなることがあ
った。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、小規模の蒸気圧力差利用発電を行っている
ボイラにおいて、発電した電力が有効に使用されるよう
にし、電力が無駄になることを防止することにある。
する課題は、小規模の蒸気圧力差利用発電を行っている
ボイラにおいて、発電した電力が有効に使用されるよう
にし、電力が無駄になることを防止することにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】ボイラによって蒸気を発
生させ、発生させた蒸気はボイラと蒸気使用装置を結ぶ
蒸気配管を通じて蒸気使用装置へ供給しており、蒸気配
管の途中に発電機が連結された蒸気タービンを設け、ボ
イラで発生させた高圧の蒸気を蒸気タービンによって減
圧し、減圧の際の圧力エネルギーを利用して発電を行う
蒸気圧力差利用発電装置を設けたボイラにおいて、ボイ
ラへ供給する商用電力はまずボイラの制御装置へ供給
し、制御装置を通じて送風機などの電力消費部へ供給す
るボイラであって、制御装置と電力消費部の間に電源切
替機を設け、電源切替機には制御装置から電源切替機へ
商用電力を供給する商用電力供給線と、前記発電機から
電源切替機へ発電電力を供給する発電電力供給線を接続
しておき、電源切替機は発電機によって発電が行われて
いる場合には発電電力供給線からの発電電力を電力消費
部に供給し、発電が行われていない場合には商用電力供
給線からの商用電力を電力消費部に供給する。
生させ、発生させた蒸気はボイラと蒸気使用装置を結ぶ
蒸気配管を通じて蒸気使用装置へ供給しており、蒸気配
管の途中に発電機が連結された蒸気タービンを設け、ボ
イラで発生させた高圧の蒸気を蒸気タービンによって減
圧し、減圧の際の圧力エネルギーを利用して発電を行う
蒸気圧力差利用発電装置を設けたボイラにおいて、ボイ
ラへ供給する商用電力はまずボイラの制御装置へ供給
し、制御装置を通じて送風機などの電力消費部へ供給す
るボイラであって、制御装置と電力消費部の間に電源切
替機を設け、電源切替機には制御装置から電源切替機へ
商用電力を供給する商用電力供給線と、前記発電機から
電源切替機へ発電電力を供給する発電電力供給線を接続
しておき、電源切替機は発電機によって発電が行われて
いる場合には発電電力供給線からの発電電力を電力消費
部に供給し、発電が行われていない場合には商用電力供
給線からの商用電力を電力消費部に供給する。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面を用いて
説明する。ボイラ１は蒸気配管２によって蒸気使用装置
７と接続されており、蒸気配管２の途中には蒸気タービ
ン６が設けられる。蒸気タービン６は発電機８に連結さ
れており、蒸気タービン６の駆動によって発電機８にて
発電が行われる。ボイラ１の稼動を行う制御装置４は商
用電力供給線９によって商用電力が供給され、供給され
た電力は制御装置４を通じて送風機などボイラの電力消
費部１１へ送られる。制御装置４と電力消費部１１の途
中には電源切替機５を設けておき、電源切替機５から電
力消費部１１へ電力を供給するラインを電力供給路３、
電源切替機５へ商用電力の供給を行うラインを商用電力
供給線９とする。電源切替機５は発電機８とも接続され
ており、発電機８による発電電力を電源切替機５に供給
するラインを発電電力供給線１０とする。
説明する。ボイラ１は蒸気配管２によって蒸気使用装置
７と接続されており、蒸気配管２の途中には蒸気タービ
ン６が設けられる。蒸気タービン６は発電機８に連結さ
れており、蒸気タービン６の駆動によって発電機８にて
発電が行われる。ボイラ１の稼動を行う制御装置４は商
用電力供給線９によって商用電力が供給され、供給され
た電力は制御装置４を通じて送風機などボイラの電力消
費部１１へ送られる。制御装置４と電力消費部１１の途
中には電源切替機５を設けておき、電源切替機５から電
力消費部１１へ電力を供給するラインを電力供給路３、
電源切替機５へ商用電力の供給を行うラインを商用電力
供給線９とする。電源切替機５は発電機８とも接続され
ており、発電機８による発電電力を電源切替機５に供給
するラインを発電電力供給線１０とする。
【０００６】ボイラ１にて発生させた蒸気は途中に蒸気
タービン６の設けられた蒸気配管２を通して蒸気使用装
置７に送られ、ボイラ１では高圧であった蒸気は蒸気タ
ービン６によって圧力エネルギーが消費され、所定の圧
力まで低下される。なお、この時に熱エネルギーの一部
も消費されるため、発電を行う構成とした場合には蒸気
必要量が若干増加する。蒸気タービン６では蒸気圧力を
低下させる際に蒸気タービン６の駆動が行われ、蒸気タ
ービン６に連結されている発電機８にて発電が行われ
る。ボイラ１の電力消費部に供給される電力源は電源切
替機５によって選択されており、ボイラ稼動直後など発
電機８によって発電が行われていない場合には商用電力
を選択し、商用電力供給線９と電力供給路３を連結する
ことで商用電力が供給され、ボイラからの蒸気によって
発電が行われている場合には発電電力を選択し、発電電
力供給線１０と電力供給路３を連結することで発電電力
が供給される。
タービン６の設けられた蒸気配管２を通して蒸気使用装
置７に送られ、ボイラ１では高圧であった蒸気は蒸気タ
ービン６によって圧力エネルギーが消費され、所定の圧
力まで低下される。なお、この時に熱エネルギーの一部
も消費されるため、発電を行う構成とした場合には蒸気
必要量が若干増加する。蒸気タービン６では蒸気圧力を
低下させる際に蒸気タービン６の駆動が行われ、蒸気タ
ービン６に連結されている発電機８にて発電が行われ
る。ボイラ１の電力消費部に供給される電力源は電源切
替機５によって選択されており、ボイラ稼動直後など発
電機８によって発電が行われていない場合には商用電力
を選択し、商用電力供給線９と電力供給路３を連結する
ことで商用電力が供給され、ボイラからの蒸気によって
発電が行われている場合には発電電力を選択し、発電電
力供給線１０と電力供給路３を連結することで発電電力
が供給される。
【０００７】制御装置４と電力消費部１１の間に電源切
替機５を設け、制御装置４へは商用電力が供給されるよ
うにしているため、制御装置４へ供給される電圧は安定
しておりマイコン部の異常は防がれ、送風機などの瞬間
的な電圧変動があっても致命的な障害とはならないボイ
ラの電力消費部１１は商用電力と発電電力を組み合わせ
選択的に使用することで、発電が行われている場合には
必ず電力の使用が行われることとなり、発電した電力が
無駄になることがない。
替機５を設け、制御装置４へは商用電力が供給されるよ
うにしているため、制御装置４へ供給される電圧は安定
しておりマイコン部の異常は防がれ、送風機などの瞬間
的な電圧変動があっても致命的な障害とはならないボイ
ラの電力消費部１１は商用電力と発電電力を組み合わせ
選択的に使用することで、発電が行われている場合には
必ず電力の使用が行われることとなり、発電した電力が
無駄になることがない。
【０００８】
【発明の効果】本発明を実施することで、蒸気供給によ
る発電と電力使用のバランスが取れ、発電した電力は確
実に使用することができるので、効率が良くなる。ま
た、電源切替機は制御装置と電力消費部の間に設けてい
るため、発電電力に瞬間的な電圧変動が発生することが
あっても、制御装置に異常が発生することはなく、発電
電力は有効に利用することができる。
る発電と電力使用のバランスが取れ、発電した電力は確
実に使用することができるので、効率が良くなる。ま
た、電源切替機は制御装置と電力消費部の間に設けてい
るため、発電電力に瞬間的な電圧変動が発生することが
あっても、制御装置に異常が発生することはなく、発電
電力は有効に利用することができる。
【図１】本発明の一実施例の構成図
１ ボイラ ２ 蒸気配管 ３ 電力供給路 ４ 制御装置 ５ 電源切替機 ６ 蒸気タービン ７ 蒸気使用装置 ８ 発電機 ９ 商用電力供給線 １０ 発電電力供給線 １１ 電力消費部
Claims (1)
- 【請求項１】 ボイラによって蒸気を発生させ、発生さ
せた蒸気はボイラと蒸気使用装置を結ぶ蒸気配管を通じ
て蒸気使用装置へ供給しており、蒸気配管の途中に発電
機が連結された蒸気タービンを設け、ボイラで発生させ
た高圧の蒸気を蒸気タービンによって減圧し、減圧の際
の圧力エネルギーを利用して発電を行う蒸気圧力差利用
発電装置を設けたボイラにおいて、ボイラへ供給する商
用電力はまずボイラの制御装置へ供給し、制御装置を通
じて送風機などの電力消費部へ供給するボイラであっ
て、制御装置と電力消費部の間に電源切替機を設け、電
源切替機には制御装置から電源切替機へ商用電力を供給
する商用電力供給線と、前記発電機から電源切替機へ発
電電力を供給する発電電力供給線を接続しておき、電源
切替機は発電機によって発電が行われている場合には発
電電力供給線からの発電電力を電力消費部に供給し、発
電が行われていない場合には商用電力供給線からの商用
電力を電力消費部に供給することを特徴とする蒸気圧力
差利用発電装置が設けられたボイラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10313596A JP2944510B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 蒸気圧力差利用発電装置が設けられたボイラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10313596A JP2944510B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 蒸気圧力差利用発電装置が設けられたボイラ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09269103A JPH09269103A (ja) | 1997-10-14 |
| JP2944510B2 true JP2944510B2 (ja) | 1999-09-06 |
Family
ID=14346097
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10313596A Expired - Fee Related JP2944510B2 (ja) | 1996-03-29 | 1996-03-29 | 蒸気圧力差利用発電装置が設けられたボイラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2944510B2 (ja) |
-
1996
- 1996-03-29 JP JP10313596A patent/JP2944510B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH09269103A (ja) | 1997-10-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |