JP2943990B2 - 電話機 - Google Patents

電話機

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JP2943990B2
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雄一郎 光武
謙三 増岡
公俊 中村
政法 田中
和宏 井塚
哲也 今堀
康史 森
典夫 永井
賢一 椎名
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Toshiba Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Kanda Tsushin Kogyo Co Ltd
Iwasaki Tsushinki KK
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Toshiba Corp
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Kanda Tsushin Kogyo Co Ltd
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【発明の詳細な説明】 (1) 発明の属する産業上の利用分野 本発明は、利得調節機能をもつ電話機に関するもので
ある。
(2) 従来の技術とその問題点 一般に電話機等に於いて受話利得調節を行うとき、単
に利得を大きくすると、音声帯域よりもやや高い帯域で
送話・受話の音響結合が起こりハウリングが発生する場
合である。従って、ハウリングを起こさない安定した状
態で高い受話音量を得るように受話利得調節をすること
は一般に困難である。
(3) 発明の目的 本発明は、利得制御と周波数特性制御の回路を共通化
した事により、ハウリングを起こさない安定した状態で
高い受話音量を得ることができ、しかも部品削減と制御
の簡略化を図ることのできる受話機を提供するものであ
る。
(4) 発明の構成および作用 図1は本発明の一実施例の主要部である。R1〜R4は利
得調整用抵抗、C1は低域周波数特性調節用コンデンサ、
C2は高域周波数特性調節用コンデンサ、SW1は利得周波
数特性制御用スイッチである。
いまスイッチSW1をオフとすると、利得はR1及びR2+R
3で決まり、高域カット周波数特性はC2(R2+R3)で決
定され、また、低域カット周波数特性はC1R1で決定さ
れ、図2の実線のような特性となる。
次にSW1をオンにすると、出力OUTはR3,R4により分割
され帰還量が減少し、利得は点線のように大きくなる。
また、高域の周波数特性はR2〜R4及びC2により決まる
が、R2〜R4を適当に選ぶ事によりカットオフ周波数FH
低い周波数へとずらせることができる。
ハウリングは一般に2KHz程度の周波数において発生す
るものであるから、通常の利得を持たせた場合の実線の
周波数特性Iと利得を上昇せしめた場合の点線の周波数
特性IIとは、上記の2KHz近傍で約1.5dB程度の微小の利
得差におさえた上で、音声の主要な基本波成分を含む1K
Hz近傍で7.5dB程度の所要の利得差をもたせることがで
きる。これにより、ハウリング余裕度を確保した状態で
音声の主要な基本波成分に対する高利得調節が可能であ
る。
図3は、受信利得調節回路の他の具体例を示すもの
で、(a)は帰還抵抗R2,R3を可変抵抗器VRにより構成
したもの、(b)は入力抵抗R1に可変抵抗器VRを接続し
増幅器の入力端子と可変抵抗器VRの中間端子との間にス
イッチSW1を設けたもの、(c)はスイッチSW1とコンデ
ンサC3との間に可変抵抗器VRを挿入したもの、(d)は
(c)の可変抵抗器VRの代わりに設けた複数の抵抗器を
順次又は任意の組合せにより切換えて使用するように構
成したものである。いずれも図1の具体例と同様な特性
を得ることが可能である。
図4に示す回路の具体的構成と動作について説明す
る。
着信回路の動作 着信回路は常にL1−L2に接続されており着信信号が送
られてくるとCD24により全波整流されLEDを通って、ト
ーンリンガーICのVCCへ与えられると同時にTR9がONして
ブザーS(サウンダ)を駆動する。
またDIP−SWにより着信感度と着信音質をそれぞれ2
段階に、着信音量はスライドSWにより3段階に切替えで
きる。
CD3はLEDの逆電圧保護用ダイオード、CD20はトーンリ
ンガーICの過電圧保護用バリスタである。TR9はBeep等
を鳴らすときにトーンリンガーIC側が負荷にならないよ
うにするためである。
電子フック回路 a) フックSWによる起動 待機状態からハンドセットを上げると、フックSW(H
S)のA−B,C−Dの接点が閉成され、A−Bのメークに
より回線閉結回路LSが動作する。これによりスピーチネ
ットワークNW(IC)へ電流が供給され直流ループが形成
される。また接点C−DがメークされるとマイコンCPU
の▲▼がTR13を通して“L"となりマイコンCPUはオ
フフックモードであることを検知し、Loopを“H"とし回
線閉結回路LSへ電流を供給しその動作を保持する。
なお、TR13は初期状態から起動したときのCPU誤動作
防止の為、VDDが完全に立ち上がった後に入力信号(▲
▼)が入るようにし、オフフックのまま回線断とな
ったときにHSを“H"とし、内部プルアップによる電流の
流失を防止する役目をしている。
b) SPボタンによる起動 待機状態においてSPボタンを押下すると、マイコンCP
Uがスリープモードから動作モードとなりキースキャン
を開始する。ここでSPボタンを検知するとLoopを“H"と
し回線閉結回路LSが動作し、直流ループが形成される。
ダイヤル回路 a) DP送出回路 DPモードでダイヤルボタンが押下されると、それに応
じた数だけDPがH−Lを繰り返す。これにより回線閉結
回路LSがOFF−ONを繰り返す。
b) PB送出回路 PBモードでダイヤルが押下されると、それに応じた2
周波がマイコンCPUのTONE−OUTより出力される。これが
途中、抵抗分割され一方はスピーチネットワークNWのBI
へ入力されPBの確認音として受話器やスピーカーより聞
こえ、もう一方はスピーチネットワークNWのMFIに入力
されVL及び回線閉結回路LSを介して回路L1,L2へ送出さ
れる。
保留回路 通話中に保留ボタンHDを押下するとマイコンCPUが検
知しHDAを“L"とする。これにより、メロディーICにVDD
−GND間の電圧が確保されメロディーICのMOよりメロデ
ィーが出力される。以下送出及び確認音はPB送出と同様
である。またこのとき、ハンドセットを置いてもマイコ
ンCPUのLoopが“H"を保持するため回線は断とならな
い。
Key Tone回路及びBeep回路 マイコンCPUのKTやBeepが2KHzで出力されると、それ
に応じてTR18がそれぞれON−OFFを繰り返しT3の600Ω側
に2KHzの信号が与えられる。これにより、6KΩ側に約3
倍の電圧となってブザーS(サウンダ)を駆動する。
電源回路 電話機の電源回路Eは E1…単4乾電池による電源 E2…待機時のバックアップ電源 E3…DPメーク時の電源 E4…低電流回路の電源 の4つより構成されており、通常動作時はE4の低電流回
路により約3Vに保たれており、単4乾電池は主にメモリ
バックアップ用の電源として用いられる。
R−UP回路 受話音量切替ボタンUPの押下によりマイコンCPUの出
力端R−UPがハイ(H)−ロー(L)となりスピーチネ
ットワークNWのRCからの負帰還量が受話利得調節回路R
−UPを介してアンプのゲインが大きくなるため受話音量
が大きくなる。
尚、受話音量は、ダイヤル,終話及び保留などの場
合、リセットされ、受話音量小の状態に戻る。
イマジナリーグランド(IM−GND)回路 マイコンCPUのLoopを閉結した時と転送信号受信時の
後にマイコンCPUのIM−GNDを一瞬Lとし、このとき、DI
P−SWによる設定(例えばTEL1/TEL2,DP/PB,20/10,OAP/O
FF)をマイコンCPUで読みとり、DIP−SW設定に応じた機
能動作を行う。
ブランチベル回路 a) 送出回路 保留モードにてダイヤル1〜3のボタンを押下する
と、マイコンCPUのSOよりダイヤルボタンに応じた出力
信号が出力される。また、これと同時にSCKより、同期
信号が出力されるSCKの反転信号とSOの保留転送部HTの
アンド回路ANDの出力がTR17のベースに入力され、VLか
ら送信パルスを回線閉結回路LSを介して回線L1,L2へ送
出する。
b) 受信回路 待機状態でブランチ相手の他の電話機(図示しない)
のVLから送信パルスを送ると、C52を通しT1の一次側(1
10Ω)にパルスが入る。すると二次側(11KΩ)には約1
0倍の電圧となって現れ、保留転送部HTへ信号が送られ
る。
保留転送部HT内部では、この立ち上がり信号と立ち下
がり信号の時間差がパルスの幅であることを検出するた
め、先に入力した方の信号でウインドを開きある一定時
間(パルス幅)以内にしか次の信号を通さないようにし
ている。これにより、ノズルの除去を行う。通した信号
を波形整形しSCK(システムロック)と比較して、デー
タの認識を行う。
c) 転送データについて 転送データは、図5(a)のパターンで送られ1秒内
に2/3の確率でデータ一致した場合に図5(b)のタイ
ミングで受信され、受信OKとしBeepを出力する。
キーパッドの構成 キーパッドは一例として次のような構成となってい
る。
(5) 発明の効果 以上説明したように、本発明は利得調節回路と周波数
特性調節回路を共通化したことにより、部品削減及び制
御回路を共通簡略化できるとともにハウリング余裕度を
確保した上で音声の主要成分の利得上昇を行うことがで
きる利点がある。また、SW1は半導体スイッチでも良くC
PUのオープンドレイン出力とすれば簡単な制御を行え、
SW1とR4を可変抵抗とすれば、利得と周波数特性を連続
可変とすることも容易である。
【図面の簡単な説明】
図1は本発明の実施例の主要部を示す回路図、図2は図
1の実施例の周波数特性図、図3は本発明に用いる受信
利得調節回路の他の具体例を示す回路図、図4は本発明
による電話機の具体的回路例図、図5は図4の具体例の
動作を説明するためのタイムチャートである。
フロントページの続き (73)特許権者 999999999 明星電気株式会社 東京都文京区小石川2丁目5番7号 (72)発明者 小山 啓一 東京都杉並区久我山1丁目7番41号 岩 崎通信機株式会社内 (72)発明者 光武 雄一郎 東京都杉並区久我山1丁目7番41号 岩 崎通信機株式会社内 (72)発明者 増岡 謙三 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 中村 公俊 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 田中 政法 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株式会社東芝日野工場内 (72)発明者 井塚 和宏 東京都日野市旭が丘3丁目1番地の1 株式会社東芝日野工場内 (72)発明者 今堀 哲也 東京都品川区西五反田2丁目23番2号 神田通信工業株式会社内 (72)発明者 森 康史 東京都品川区西五反田2丁目23番2号 神田通信工業株式会社内 (72)発明者 永井 典夫 東京都文京区小石川2丁目5番7号 明 星電気株式会社内 (72)発明者 椎名 賢一 東京都文京区小石川2丁目5番7号 明 星電気株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−68722(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04M 1/60 H04M 1/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電話機において、受話の利得を上昇させる
    場合、該電話機でハウリングを起こす周波数での利得上
    昇が音声の主要な基本波成分に対する利得上昇に比較し
    て充分低くなるような周波数特性制御と必要な利得制御
    とを共通の単一回路で達成するように、該単一回路は、
    増幅器と、該増幅器に結合して該増幅器の高域カット周
    波数特性を決定する第1のCR回路と、該増幅器に結合し
    て該増幅器の低域カット周波数特性を決定する第2のCR
    回路と、該増幅器の音声の主要な基本波成分を含む基本
    周波数帯域での利得を切り替えるためのスイッチとを備
    え、該スイッチの切り替えによる前記増幅器の利得差
    は、前記電話機でハウリングを起こす周波数では微小値
    に抑制され、前記基本周波数帯域では該微小値より充分
    大きい所要値が得られるように構成されたことを特徴と
    する電話機。
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