JP2943107B1 - 三相整流装置 - Google Patents

三相整流装置

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JP2943107B1 JP17165398A JP17165398A JP2943107B1 JP 2943107 B1 JP2943107 B1 JP 2943107B1 JP 17165398 A JP17165398 A JP 17165398A JP 17165398 A JP17165398 A JP 17165398A JP 2943107 B1 JP2943107 B1 JP 2943107B1
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Abstract

【要約】 【課題】 本発明は、三相交流電圧を該三相交流電圧と
絶縁された直流電圧に変換する、小型、軽量、高効率の
三相整流装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 三相整流装置の変圧器2の一次側に入力
される交流電圧を、半導体スイッチ4、6のオン/オフ
動作により制御する。そして、変圧器2は、一次側の入
力電圧を、2次側の出力電圧に変換する。その変換され
た電圧が三相全波整流回路7により整流される。さら
に、三相全波整流回路7により整流された電圧が、直流
フィルタ8により平滑化されて直流電圧となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、三相整流装置に係
り、詳細には、三相交流電圧から直流電圧に変換する三
相整流装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、三相交流電圧をその三相交流電圧
と絶縁した直流電圧へ変換する整流装置は、変圧器とサ
イリスタにより製作されていた。
【0003】また、小型、軽量化を図る場合には、ツー
コンバータ方式と呼ばれる、三相交流電圧を直流電圧に
変換した後にDC/DCコンバータにより変換後の直流
電圧を、該変換後の直流電圧と絶縁された直流電圧に変
換する方法が用いられる。
【0004】さらに、図3に示す単相整流装置を三つ組
み合わせることにより、三相交流電圧をその三相交流電
圧と絶縁した直流電圧へ変換する方法もある。
【0005】従来の単相整流装置について、図3を参照
して説明する。
【0006】図3は、従来の単相整流装置の回路構成を
示す図である。
【0007】この図3の単相整流装置100は、入力端
子U2、V2、出力端子P2、N2の2端子入力2端子
出力の装置であり、入力端子U2、V2に入力される交
流電圧を直流電圧に変換する装置である。単相整流装置
100は、単相変圧器110と、単相全波整流回路12
0と、半導体スイッチ130と、単相全波整流回路14
0と、半導体スイッチ150と、単相全波整流回路16
0と、直流フィルタ170を有する。
【0008】単相変圧器110は、一次側のセンタータ
ップ巻き線111と、二次側の巻き線112とから構成
されている。センタータップ巻き線111の中心に、入
力端子U2が接続されている。
【0009】入力端子V2は、単相全波整流回路120
の後述するダイオード122とダイオード124の接続
点、および単相全波整流回路140の後述するダイオー
ド142とダイオード144の接続点に接続されてい
る。
【0010】単相変圧器110のセンタータップ巻き線
111の巻き始めは、単相全波整流回路120の後述す
るダイオード121とダイオード123の接続点に接続
され、巻き終わりは、単相全波整流回路140の後述す
るダイオード141とダイオード143の接続点に接続
されている。
【0011】単相変圧器110の巻き線112の一端
は、単相全波整流回路160の後述するダイオード16
1とダイオード163の接続点に接続され、他端は、単
相全波整流回路160の後述するダイオード162とダ
イオード164の接続点に接続されている。
【0012】単相全波整流回路120は、センタータッ
プ巻き線111に発生する電圧を整流するためもので
あり、ダイオード121、122、123、124から
なる。ダイオード121のアノードとダイオード123
のカソードが接続され、ダイオード122のアノードと
ダイオード124のカソードが接続される。また、ダイ
オード121、122の各カソードは互いに接続され、
ダイオード123、124の各アノードは互いに接続さ
れている。
【0013】半導体スイッチ130は、たとえばトラン
ジスタであり、そのコレクタが、単相全波整流回路12
0のダイオード121、122の各カソードに接続され
ており、そのエミッタが、単相全波整流回路120のダ
イオード123、124の各アノードに接続されてい
る。また、半導体スイッチ130のベースには、電圧信
号が印加される。そして、半導体スイッチ130は、ベ
ースに印可される電圧信号により、コレクタ−エミッタ
間のオン/オフが制御され、単相全波整流回路120を
介して、入力端子U2−V2間に印加される交流電圧の
単相変圧器110への入力を制御し、いわゆる双方向ス
イッチとして動作する。
【0014】単相全波整流回路140は、センタータッ
プ巻き線111に発生する電圧を整流するためものであ
り、ダイオード141、142、143、144からな
る。ダイオード141のアノードとダイオード143の
カソードが接続され、ダイオード142のアノードとダ
イオード144のカソードが接続される。また、ダイオ
ード141、142の各カソードは互いに接続され、ダ
イオード143、144の各アノードは互いに接続され
ている。
【0015】半導体スイッチ150は、たとえばトラン
ジスタであり、そのコレクタが、単相全波整流回路14
0のダイオード141、142の各カソードに接続され
ており、そのエミッタが、単相全波整流回路140のダ
イオード143、144の各アノードに接続されてい
る。また、半導体スイッチ150のベースには、電圧信
号が印加される。そして、半導体スイッチ150は、ベ
ースに印可される電圧信号により、コレクタ−エミッタ
間のオン/オフが制御され、単相全波整流回路140を
介して、入力端子U2−V2間に印加される交流電圧の
単相変圧器110への入力を制御し、いわゆる双方向ス
イッチとして動作する。
【0016】単相全波整流回路160は、巻き線111
に発生する電圧を整流するためものであり、ダイオー
ド161、162、163、164からなる。ダイオー
ド161のアノードとダイオード163のカソードが接
続され、ダイオード162のアノードとダイオード16
4のカソードが接続されている。また、ダイオード16
1、162の各カソードは互いに接続され、ダイオード
163、164の各アノードは互いに接続されている。
【0017】直流フィルタ170は、コイル171とコ
ンデンサ172によるLC回路により構成され、直流フ
ィルタ170に入力される電圧を直流電圧に変換する。
コイル171の一端は、単相全波整流回路160のダイ
オード161、162の各カソードに接続されている。
コイル11の他端は、コンデンサ12の一端と、出
力端子P2に接続されている。コンデンサ12の他端
は、単相全波整流回路160のダイオード163、16
4の各アノードに接続され、さらに出力端子N2に接続
されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、変圧器
とサイリスタを用いる三相整流装置では大型かつ重量が
大きいという問題点があった。
【0019】また、ツーコンバータ方式では、三相の交
流電圧から、該三相の交流電圧と絶縁した直流電圧へ変
換するまでの、変換段数が多く、変換効率が低下すると
いう問題点があった。
【0020】さらに、単相整流装置を三つ組み合わせる
ことにより、三相交流電圧をその三相交流電圧と絶縁し
た直流電圧へ変換する方法では、変圧器が3つ、二つの
双方向スイッチ(「単相全波整流回路120と半導体ス
イッチ130」、「単相全波整流回路140と半導体ス
イッチ150」)が三対必要であるため、装置が大型で
かつ重量が大きくなるという問題点があった。
【0021】本発明は、上記問題点を解決することを課
題とし、三相交流電圧を該三相交流電圧と絶縁された直
流電圧に変換する、小型、軽量、高効率の三相整流装置
を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明の三相整流装置
は、一次側の三つのセンタータップ巻き線、および二次
側の三つの巻き線からなり、当該三つのセンタータップ
巻き線の中心に三相の交流電圧が入力され、かつ一次側
の入力電圧を二次側の電圧へ変圧する変圧器と、前記変
圧器の一次側の前記三つのセンタータップ巻き線の各巻
き始めに接続され、当該三つの巻き始めから入力される
三相の交流電圧を全波整流する第1の三相全波整流回路
と、前記第1の三相全波整流回路によって整流された電
流を、当該第1の三相全波整流回路に帰還させるか否か
をオン/オフ動作によって制御し、帰還させることによ
って、前記三つのセンタータップ巻き線の各巻き始め側
を導通させて、前記変圧器の一次側の電圧を該各巻き始
め方向に印加するトランジスタに代表される第1の半導
体スイッチと、前記変圧器の一次側の前記三つのセンタ
ータップ巻き線の各巻き終わりに接続され、当該三つの
巻き終わりから入力される三相の交流電圧を全波整流す
る第2の三相全波整流回路と、 前記第2の三相全波整流
回路によって整流された電流を、当該第2の三相全波整
流回路に帰還させるか否かをオン/オフ動作によって制
御し、帰還させることによって、前記三つのセンタータ
ップ巻き線の各巻き終わり側を導通させて、前記変圧器
の一次側の電圧を該各巻き終わり方向に印加するトラン
ジスタに代表される第2の半導体スイッチと、前記変圧
器の二次側の前記三つの巻き線に接続され、前記三つの
巻き線の各両端に発生する電圧を整流する整流回路と、
前記整流回路に接続され、前記整流回路により生成され
たパルス電圧を直流電圧に変圧する直流フィルタと、を
備える。
【0023】本発明の三相整流装置によれば、三相整流
装置の変圧器の一次側に入力される交流電圧を、第1の
半導体スイッチ及び第2の半導体スイッチのオン/オフ
動作により制御する。そして、該変圧器の一次側の入力
電圧が、次側の出力電圧に変換され、その変換された
電圧が整流回路により整流され、第1の半導体スイッチ
及び第2の半導体スイッチのオン/オフ動作に同期した
パルス電圧が整流回路から出力される。さらに、そのパ
ルス電圧が、直流フィルタにより平滑化されて直流電圧
となる。
【0024】したがって、三相の交流電圧から、該三相
の交流電圧と絶縁した直流電圧へ変換する三相整流装置
の、小型、軽量、高効率化が達成される。
【0025】また、整流回路の出力を直接取り出せば、
半導体スイッチのオン/オフ動作に同期したパルス電圧
を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図1および図2を参照して
本発明に係る三相整流装置の実施の形態を詳細に説明す
る。
【0027】図1は、本発明の一実施の形態の三相整流
装置の回路構成を示す図である。
【0028】この図1の三相整流装置1は、入力端子
U、V、W、出力端子P、Nの3端子入力2端子出力の
装置であり、入力端子U、V、Wに入力される三相の交
流電圧を、脈動の小さい直流電圧に変換する装置であ
る。三相整流装置1は、一次側の3つのセンタータップ
巻き線21、22、23と、二次側の3つの巻き線2
4、25、26とから構成される三相変圧器2と、三相
全波整流回路3と、半導体スイッチ4と、三相全波整流
回路5と、半導体スイッチ6と、三相全波整流回路7
と、直流フィルタ8を有する。なお、入力端子V−W間
に入力される交流電圧は、入力端子U−V間に印加され
る交流電圧と位相が120度異なり、入力端子W−U間
に入力される交流電圧は、入力端子V−W間に印加され
る交流電圧と位相が120度異なる。
【0029】たとえばトランジスタである半導体スイッ
チ4は、そのベースに入力される電圧信号(図2(d)
参照)により、コレクタ−エミッタ間のオン/オフが制
御される。そして、半導体スイッチ4はそのオン/オフ
動作により、三相全波整流回路3を介して、三相変圧器
2の各センタータップ巻き線21、22、23の両端に
発生する電圧(図2(a)、(b)、(c)参照)を制
御する。同様に、たとえばトランジスタである半導体ス
イッチ6は、そのベースに入力される電圧信号(図2
(e)参照)により、コレクタ−エミッタ間のオン/オ
フが制御される。そして、半導体スイッチ6はそのオン
/オフ動作により、三相全波整流回路5を介して、三相
変圧器2の各センタータップ巻き線21、22、23の
両端に発生する電圧(図2(a)、(b)、(c)参
照)を制御する。換言すれば、三相整流装置1に入力さ
れる三相の各交流電圧は、半導体スイッチ4および半導
体スイッチ6により一括して制御され、半導体スイッチ
4および半導体スイッチ6がオフの場合、各センタータ
ップ巻き線21、22、23の両端の電位差が0(V)
である電圧に、変換される。
【0030】三相変圧器2は、一次側の電圧(図2
(a)、(b)、(c)参照)を、一次側の電圧と位相
が30度異なる二次側の電圧(図2(f)、(g)、
(h)参照)に変圧する。
【0031】三相全波整流回路7は、三相変圧器2によ
り変圧されて発生する電圧を整流し、パルス電圧(図2
(i)参照)に変換する。すなわち、三相全波整流回路
7からは、半導体スイッチ4および半導体スイッチ6の
いずれもがオフの場合には0(V)、半導体スイッチ4
および半導体スイッチ6のいずれか一方がオンの場合に
は0(V)でない値のパルス電圧が出力される。
【0032】直流フィルタ8は、直流フィルタ8に入力
されるパルス電圧(図2(i)参照)を脈動の小さい直
流電圧(図2(j)参照)に変換する。
【0033】次に、三相整流装置1の回路構成の詳細に
ついて説明する。
【0034】三相変圧器2のセンタータップ巻き線21
の巻き始め(以下、適宜U1と称す)は、三相全波整流
回路3の後述するダイオード31とダイオード34の接
続点に接続され、巻き終わり(以下、適宜U2と称す)
は、三相全波整流回路5の後述するダイオード51とダ
イオード54の接続点に接続されている。センタータッ
プ巻き線22の巻き始め(以下、適宜V1と称す)は、
三相全波整流回路3の後述するダオード32とダイオー
ド35の接続点に接続され、巻き終わり(以下、適宜V
2と称す)は、三相全波整流回路5の後述するダイオー
ド52とダイオード55の接続点に接続されている。セ
ンタータップ巻き線23の巻き始め(以下、適宜W1と
称す)は、三相全波整流回路3の後述するダオード33
とダイオード36の接続点に接続され、巻き終わり(以
下、適宜W2と称す)は、三相全波整流回路5の後述す
るダイオード53とダイオード56の接続点に接続され
ている。
【0035】三相変圧器2の巻き線24の一端(以下、
適宜uと称す)は、三相全波整流回路7の後述するダイ
オード71とダイオード74の接続点に接続され、他端
は、三相全波整流回路7の後述するダイオード72とダ
イオード75の接続点に接続されている。巻き線25の
一端(以下、適宜vと称す)は、三相全波整流回路7の
後述するダイオード72とダイオード75の接続点に接
続され、他端は、三相全波整流回路7の後述するダイオ
ード73とダイオード76の接続点に接続されている。
巻き線26の一端(以下、適宜wと称す)は、三相全波
整流回路7の後述するダイオード73とダイオード76
の接続点に接続され、他端は、三相全波整流回路7の後
述するダイオード71とダイオード74の接続点に接続
されている。
【0036】三相全波整流回路3は、ダイオード31、
32、33、34、35、36からなる。ダイオード3
1のアノードとダイオード34のカソードが接続され、
ダイオード32のアノードとダイオード35のカソード
が接続され、ダイオード33のアノードとダイオード3
6のカソードが接続されている。また、ダイオード3
1、32、33の各カソードは互いに接続され、ダイオ
ード34、35、36の各アノードは互いに接続されて
いる。
【0037】半導体スイッチ4は、そのコレクタが、三
相全波整流回路3のダイオード31、32、33の各カ
ソードに接続されており、そのエミッタが、三相全波整
流回路3のダイオード34、35、36の各アノードに
接続されている。また、半導体スイッチ4のベースに
は、一定周期の電圧信号(図2(d)参照)が印加され
る。
【0038】三相全波整流回路5は、ダイオード51、
52、53、54、55、56からなる。ダイオード5
1のアノードとダイオード54のカソードが接続され、
ダイオード52のアノードとダイオード55のカソード
が接続され、ダイオード53のアノードとダイオード5
6のカソードが接続されている。また、ダイオード5
1、52、53の各カソードは互いに接続され、ダイオ
ード54、55、56の各アノードは互いに接続されて
いる。
【0039】半導体スイッチ6は、そのコレクタが、三
相全波整流回路5のダイオード51、52、53の各カ
ソードに接続されており、そのエミッタが、三相全波整
流回路5のダイオード54、55、56の各アノードに
接続されている。また、半導体スイッチ6のベースに
は、一定周期の電圧信号(図2(e)参照)が印加され
る。
【0040】三相全波整流回路7は、ダイオード71、
72、73、74、75、76からなる。ダイオード7
1のアノードとダイオード74のカソードが接続され、
ダイオード72のアノードとダイオード75のカソード
が接続され、ダイオード73のアノードとダイオード7
6のカソードが接続されている。また、ダイオード7
1、72、73の各カソードは互いに接続され、ダイオ
ード74、75、76の各アノードは互いに接続されて
いる。
【0041】直流フィルタ8は、コイル81とコンデン
サ82によるLC回路として構成され、コイル81の一
端は、三相全波整流回路7のダイオード71、72、7
3の各カソードに接続されている。コイル81の他端
は、コンデンサ82の一端と、出力端子Pに接続されて
いる。コンデンサ82の他端は、三相全波整流回路7の
ダイオード74、75、76の各アノードに接続され、
さらに出力端子Nに接続されている。
【0042】さらに、三相整流装置1の動作を図2を用
いて説明する。
【0043】図2は、図1に回路構成を示す三相整流装
置1の動作を説明するためのタイムチャートである。図
2(a)は、三相変圧器2の、U2を基準電圧にした場
合のU1−U2間の電圧を示し、図2(b)は、三相変
圧器2の、V2を基準電圧にした場合のV1−V2間の
電圧を示し、図2(c)は、三相変圧器2の、W2を基
準電圧にした場合のW1−W2間の電圧を示す。図2
(d)は、半導体スイッチ4へのオン信号を示し、図2
(e)は、半導体スイッチ6へのオン信号を示す。図2
(f)は、三相変圧器2の、vを基準電圧にした場合の
u−v間の電圧を示し、図2(g)は、三相変圧器2
の、wを基準電圧にした場合のv−w間の電圧を示し、
図2(h)は、三相変圧器2の、uを基準電圧にした場
合のw−u間の電圧を示す。図2(i)は、直流フィル
タ8の入力電圧を示す。図2(j)は、直流フィルタ8
の出力電圧を示す。
【0044】図2中期間Aでは、半導体スイッチ4がオ
ン、半導体スイッチ6がオフである。従って、入力端子
U、V、Wから入力された三相交流電圧は、三相変圧器
2のU1、V1、W1を介して三相全波整流回路3に入
力・整流された後、半導体スイッチ4によって、再び三
相全波整流回路3に帰還される。即ち、三相全波整流回
路3を介して、三相変圧器2のU1、V1、W1側にお
ける電流経路が形成されて、三相変圧器2のU1、V
1、W1側に電圧が発生する。この時、U1−U2間に
は図2(a)に示す電圧が発生し、V1−V2間には図
2(b)に示す電圧が発生し、W1−W2間には図2
(c)に示す電圧が発生する。
【0045】三相変圧器2の一次側のU1−U2間、V
1−V2間、W1−W2間に発生した各電圧は、三相変
圧器2により変圧され、三相変圧器2の二次側のu−v
間にはU1−U2間の電圧と位相が30度異なる図2
(f)に示す電圧が発生し、v−w間にはV1−V2間
の電圧と位相が30度異なる図2(g)に示す電圧が発
生し、w−u間にはW1−W2間の電圧と位相が30度
異なる図2(h)に示す電圧が発生する。
【0046】このu−v間、v−w間、w−u間に発生
した電圧が、三相全波整流回路7に入力され、整流さ
れ、図2(i)に示す電圧が直流フィルタ8に入力され
る。
【0047】直流フィルタ8に入力される図2(i)に
示す電圧と平均値の等しい図2(j)に示す直流電圧が
三相整流装置1の出力端子P−N間に出力される。
【0048】図2中期間Bでは、半導体スイッチ4およ
び半導体スイッチ6がともにオフであり、閉じた電流経
路が形成されないため、U1−U2間、V1−V2間、
W1−W2間の電圧は、図2(a)、(b)、(c)に
示すように、0(V)である。
【0049】三相変圧器2の一次側のU1−U2間、V
1−V2間、W1−W2間の電圧が0(V)であるた
め、三相変圧器2の二次側のu−v間、v−w間、w−
u間に発生する電圧は、図2(f)、(g)、(h)に
示すように、0(V)である。
【0050】このu−v間、v−w間、w−u間の電圧
が0(V)であるため、三相全波整流回路7から、直流
フィルタ8に入力される電圧の値は、図2(i)に示す
ように0(V)である。
【0051】直流フィルタ8から出力端子P−N間に出
力される電圧の値は、図2(j)に示すように、コンデ
ンサの放電により、徐々に低下するため、図2(j)で
は直線となっている。
【0052】図2中期間Cでは、半導体スイッチ4がオ
フ、半導体スイッチ6がオンである。従って、入力端子
U、V、Wから入力された三相交流電圧は、三相変圧器
2のU2、V2、W2を介して三相全波整流回路5に入
力・整流された後、半導体スイッチ6によって、再び三
相全波整流回路5に帰還される。即ち、三相全波整流回
路5を介して、三相変圧器2のU2、V2、W2側にお
ける電流経路が形成されて、三相変圧器2のU2、V
2、W2側に電圧が発生する。この時、U1−U2間に
は図2(a)に示す電圧が発生し、V1−V2間には図
2(b)に示す電圧が発生し、W1−W2間には図2
(c)に示す電圧が発生する。
【0053】三相変圧器2の一次側のU1−U2間、V
1−V2間、W1−W2間に発生した各電圧は、三相変
圧器2により変圧され、三相変圧器2の二次側のu−v
間にはU1−U2間の電圧と位相が30度異なる図2
(f)に示す電圧が発生し、v−w間にはV1−V2間
の電圧と位相が30度異なる図2(g)に示す電圧が発
生し、w−u間にはW1−W2間の電圧と位相が30度
異なる図2(h)に示す電圧が発生する。
【0054】このu−v間、v−w間、w−u間に発生
した電圧が、三相全波整流回路7に入力され、整流さ
れ、図2(i)に示す電圧が直流フィルタ8に入力され
る。
【0055】直流フィルタ8に入力される図2(i)に
示す電圧と平均値の等しい図2(j)に示す直流電圧が
三相整流装置1の出力端子P−N間に出力される。
【0056】図2中期間Dでは、半導体スイッチ4およ
び半導体スイッチ6がともにオフであり、閉じた電流経
路が形成されないため、U1−U2間、V1−V2間、
W1−W2間の電圧は、図2(a)、(b)、(c)に
示すように、0(V)である。
【0057】三相変圧器2の一次側のU1−U2間、V
1−V2間、W1−W2間の電位差は0(V)であるた
め、三相変圧器2の二次側のu−v間、v−w間、w−
u間の電圧は、図2(f)、(g)、(h)に示すよう
に、0(V)である。
【0058】このu−v間、v−w間、w−u間の電圧
が0(V)であるため、三相全波整流回路7から、直流
フィルタ8に入力される電圧の値は、図2(i)に示す
ように0(V)である。
【0059】直流フィルタ8から出力端子P−N間に出
力される電圧の値は、図2(j)に示すように、コンデ
ンサの放電により徐々に低下するため、図2(j)では
直線となっている。
【0060】上述の図2中期間A、B、C、Dを一グル
ープとする周期が繰り返されることにより、三相全波整
流回路7の出力は、周期Tのパルス電圧(半導体スイッ
チ4または半導体スイッチ6オン/オフ周波数のパル
ス電圧)となり、さらに、直流フィルタ8の出力は、三
相整流装置1に入力される三相交流電圧と絶縁されかつ
脈動の小さい直流電圧となる。
【0061】以上説明したように、本発明の一実施の形
態の三相整流装置によれば、三相交流電流から、該三相
交流電流と絶縁されかつ脈動の小さい直流電圧を取り出
すことができる。
【0062】また、二つの双方向スイッチ(「半導体ス
イッチ4と三相全波整流回路3」、「半導体スイッチ6
と三相全波整流回路5」)と、一つの三相変圧器2によ
り三相整流装置を構成しているため、小型、軽量、高効
率化の三相整流装置を実現することができる。
【0063】さらに、三相全波整流回路7の出力を直接
取り出せば、半導体スイッチ4または半導体スイッチ6
のオン/オフの周期と同期したパルス電圧を取り出すこ
とができるとともに、半導体スイッチ4と半導体スイッ
チ6をあわせたオン/オフの周期により、パルス電圧の
高周波化が可能となる。また、半導体スイッチ4または
半導体スイッチ6をオン状態にする時間間隔によりパル
ス電圧のパルス幅を制御することができる。
【0064】
【発明の効果】本発明の三相整流装置によれば、三相整
流装置の変圧器の一次側に入力される交流電圧を、半導
体スイッチのオン/オフ動作により制御し、該変圧器の
一次側の入力電圧が、2次側の出力電圧に変換され、そ
の変換された電圧が整流回路により整流され、半導体ス
イッチのオン/オフ動作に同期したパルス電圧が整流回
路から出力される。さらに、そのパルス電圧が、直流フ
ィルタにより平滑化されて直流電圧となる。
【0065】したがって、三相の交流電圧から、該三相
の交流電圧と絶縁した直流電圧へ変換する三相整流装置
の、小型、軽量、高効率化が達成される。
【0066】また、整流回路の出力を直接取り出せば、
半導体スイッチのオン/オフ動作に同期したパルス電圧
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施の形態の三相整流装置
の回路構成を示す図である。
【図2】図2は、図1に回路構成を示す三相整流装置の
動作を説明するためのタイムチャートである。
【図3】図3は、従来の単相整流装置の回路構成を示す
図である。
【符号の説明】
1 三相整流装置 2 三相変圧器 3 三相全波整流回路 4 半導体スイッチ 5 三相全波整流回路 6 半導体スイッチ 7 三相全波整流回路 8 直流フィルタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一次側の三つのセンタータップ巻き線、お
    よび二次側の三つの巻き線からなり、当該三つのセンタ
    ータップ巻き線の中心に三相の交流電圧が入力され、か
    つ一次側の入力電圧を二次側の電圧へ変圧する変圧器
    と、 前記変圧器の一次側の前記三つのセンタータップ巻き線
    の各巻き始めに接続され、当該三つの巻き始めから入力
    される三相の交流電圧を全波整流する第1の三相全波整
    流回路と、 前記第1の三相全波整流回路によって整流された電流
    を、当該第1の三相全波整流回路に帰還させるか否かを
    オン/オフ動作によって制御し、帰還させることによっ
    て、前記三つのセンタータップ巻き線の各巻き始め側を
    導通させて、前記変圧器の一次側の電圧を該各巻き始め
    方向に印加するトランジスタに代表される第1の半導体
    スイッチと、前記変圧器の一次側の前記三つのセンタータップ巻き線
    の各巻き終わりに接続され、当該三つの巻き終わりから
    入力される三相の交流電圧を全波整流する第2の三相全
    波整流回路と、 前記第2の三相全波整流回路によって整流された電流
    を、当該第2の三相全波整流回路に帰還させるか否かを
    オン/オフ動作によって制御し、帰還させることによっ
    て、前記三つのセンタータップ巻き線の各巻き終わり側
    を導通させて、前記変圧器の一次側の電圧を該各巻き終
    わり方向に印加するトランジスタに代表される第2の半
    導体スイッチと、 前記変圧器の二次側の前記三つの巻き線に接続され、前
    記三つの巻き線の各両端に発生する電圧を整流する整流
    回路と、 前記整流回路に接続され、前記整流回路により生成され
    たパルス電圧を直流電圧に変圧する直流フィルタと、 を備えたことを特徴とする三相整流装置。
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