JP2942724B2 - 振動バレル研磨装置 - Google Patents
振動バレル研磨装置Info
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Description
に関する。
(ワークと研磨材等の混合物の総称)を研磨するバレル
研磨装置が知られている。より具体的には、円筒体の内
部に振動モータを配しておき、さらにこの円筒体の外周
面にホース(長尺管体)を上下多段でかつ内外二重の螺
旋をなして巻き付けた構成のものである。そして、ホー
ス内にマスを充填し、前記ホースに振動を与えてマスを
ホース内を移動させ、この間の行程でワークを研磨材に
よって研磨しようというものである。
れるにあたり、ホースは一定のピッチをもって螺旋状に
配され、つまり上下方向に関して充分な隙間をもって配
されているとともに、適当な箇所毎にU字状の固定具に
よって機枠に固定されていた。
来技術では、研磨の全行程で振動モータからの振動の受
け方が均一とならない、という問題点があった。つま
り、ホースの固定箇所と非固定箇所との間の不均一が問
題であり、また固定具による固定が不十分である場合に
はホースが共振を起こすことがある。共振が起きると、
本来マスに与えられるべき振動が打ち消され、マスの円
滑な流動が阻害されることによって本来の研磨が得られ
なくなる。
間に充填材を介在させたり、あるいは上下半周ずつのブ
ロックを設けてこれらによってホースの全周を抱持する
ようなことも考えられていた。しかし、このような方法
を採用するにしても、製造が困難を極めまたホースの交
換作業を考慮した場合には、その作業性の悪さ故に到底
採用しうるものではない。
発工夫されたものであり、その目的とするところは、ワ
ークに対する良好な研磨を可能にしかつ製造容易な振動
バレル装置を提供することである。
めの請求項1の発明は、ワークおよび研磨材等の研磨路
を構成する長尺管体を、筒体の外周面に対して上下方向
に連続させてなる振動バレル研磨装置において、前記長
尺管体の上下両面には平坦な載置面が長さ方向に沿って
形成されることにより、長尺管体は上下に積み上げ可能
となっていることを特徴とするものである。
のにおいて、前記長尺管体は複数に分割されかつそれぞ
れは軟質材料により一体に成形されてなるとともに、各
分割管体の対向端面には相互に当接し合うシール面が形
成されかつシール面の外周側には分割管体同士を接続す
るための金属製の接続プレートが設けられていることを
特徴とするものである。
2記載のものにおいて、前記長尺管体には長尺管体の内
壁面の摩耗状況を検知するための摩耗検知センサが埋設
されていることを特徴とするものである。
である。長尺管体は筒体の外側に螺旋状をなして配され
るのであるが、長尺管体は上下の載置面によって長さ方
向に沿って積み上げられるため、全体として安定した支
持状態が得られている。このため、機枠等からの支持を
補助的に受けるにしても、その数は従来に比較して減少
させることができる。したがって、長尺管体に作用する
振動を、従来よりも一層均一なものとすることができ
る。
長さ毎に分割されているが、分割された対向面には金属
製の接続プレートが設けられているため、接続にあたっ
てはシール面同士を突き当てて接続プレートを介して分
割管体同士が接続される。
内壁面が摩耗することがある。摩耗が進行すると、摩耗
検知センサによってそのことが検出されるため、長尺管
体に対する適切な保守点検時期を容易に知ることができ
る。
17に基づいて説明する。図1〜図3は本実施形態にお
ける振動バレルの全体構造を示すものである。図におい
て1は機台1であり、その上面には本体部2を弾性的に
懸架するための多数本のスプリング3がそれぞれ縦向き
にかつ周方向に沿って設けられている。
ており、かつこの円筒体4の外側面には上下にフランジ
縁4a,4bが張り出し形成されている。このうちの下
側のフランジ縁4bによって上記した各スプリング3の
ばね力を受承する。一方、円筒体4の内部にはリング状
の取付け板5が固定され、ここには偏心重錘6a,6b
を備えた振動モータ6がブラケット等を介して縦向きに
支持されている。この振動モータ6は後述するバレル槽
内のマスに対して所定の振動を作用させ、これらに送り
動作を行わせる役割を果たすものである。
ジ縁4a,4bの間には、バレル槽を構成する長尺管体
7a,7bが設けられている。図示のものは、円筒体4
周りを内外二重の螺旋でかつこれらが共に三段に積み上
げられたものとなっている。この装置の概略的な動きに
ついて説明すると、まず定量の研磨材、水等を予め投入
して装置を作動させておき、次にワークを投入すると内
側に配された長尺管体7aの上端から研磨がスタートし
てそのまま内側長尺管体7aの螺旋にしたがって流下
し、その下端にまで至ったら外側の長尺管体7bへ移動
する。ここからは螺旋を逆に上昇し、その上端において
研磨材・ワークの選別が行われた後、研磨済みワークと
して取り出される、という動作順になっている。
体7a,7bの下端同士は金属製の下部パイプ8を介し
てシール状態で接続されているが、より詳細な接続構造
については後に改めて説明する。下部パイプ8の外側面
には研磨によって使用済みとなった研磨石等を取り出す
ための排石口9aが開口しており、ここは通常時は開閉
可能な蓋板9によって閉止されている。なお、下部パイ
プ8の内壁にはウレタンライニングが施されている。
士はワークの投入および選別、さらには取り出しを行う
ための上部連結樋10によって連絡されている。上部連
結樋10は金属製の板材を折曲げて上方へ開放する樋状
に形成したものであり、その内部は仕切板11によって
上下の室に区画されている。また、上部連結樋10の側
面にはワークの投入口12を有する張り出しが設けられ
この投入口12は上部連結樋10の下側の室に連通して
おり、さらにこの室は内側の長尺管体7aの上端に連通
している。上部連結樋10の上側の室は外側の長尺管体
7bの上端に連通しており、したがってここには一回の
研磨が完了した後のマスが導入されることになる。ま
た、仕切板11の中央部は所定長さ範囲にわたって開口
して選別網13が取り付けられている。選別網13は研
磨材を下側の室に落下させ、ワークのみを網上に残すよ
う、その網目の大きさが設定されている。つまり、選別
網13は研磨材を返送して再度の研磨のために内側の長
尺管体に送り込むとともに、研磨済みワークを取り出し
て上側の室の側方に開口するワーク取り出し口14より
ワークの取り出しを可能にしている。
状をなして形成されることは既述した通りであるが、本
実施形態では約300゜の角度範囲毎に分割されたもの
(分割管体15)を螺旋形状に旋回させつつ順に繋いで
いったものである。すなわち、各分割管体15はウレタ
ン樹脂材によって一体に成形されたものであり、適度の
弾性と研磨に対する適切な耐摩耗性を有している。ま
た、各分割管体15は断面がほぼ八角形をなして形成さ
れ、本体部2への装着に際してはこれらの外側面同士を
長さ方向に沿って重ね合わせるようにして積み上げられ
る。この意味で、各分割管体15の外側面のうち積み上
げに係る面は載置面16を形成することになる。なお、
内外の長尺管体7a,7bは円筒体4の下側フランジ縁
上4bに積み上げられてゆくのであるが、積み上げの初
期の部分、つまり一周目の部分については、螺旋状に上
り勾配をもつ支持レール17上に載置され、これによっ
て支持の安定化が図られるようにしてある。逆に、最後
の周には上側フランジ縁4aに固定される支持レール1
7によって同様の安定した支持が得られるようにしてあ
る。
体ハウジング(図示しない)が装着され、この本体ハウ
ジングあるいは円筒体4からの適当な支持手段によって
僅か数カ所であるが、長尺管体に対する支持が補助的に
行われている。
説明する(図4〜図6)。成形用の金型18の内面は分
割管体15の外側面形状を成形可能な断面八角形状の成
形面18aが形成され、かつ金型18の一部にはウレタ
ン樹脂を注入するための図示しない充填口が開口してい
る。そして、この金型18内には成形に先立って図7〜
図9に示す硬質樹脂材により形成された中子19が装填
される。
いるが、実際には図9に示すように一本の長尺のリボン
片20を密着螺旋状に巻いてゆくことによって形成され
たものである。このリボン片20の一方の側縁にはスリ
ット21が長さ方向に沿って凹み形成され、他方の側縁
にはこのスリット21に対し長さ方向に沿って密着して
差し込み可能な突縁22が幅方向へ張り出している。し
たがって、リボン片20を密着螺旋状にしつつ突縁22
をスリット21に差し込んでゆくことによって、側面に
隙間のない、つまりウレタン樹脂に対するシール性が確
保されたチューブ状をなす中子19が得られる。
中心角がほぼ300゜をなす円弧状金型18内に同心で
セットする。この必要上、中子19は金型18内で適当
な長さ間隔毎に次述する位置決めピース23による支持
を受けている(図4(b)参照)。この図に示すよう
に、中子19は90゜間隔毎に配された4個の位置決め
ピース23により四方から突き当てられて支持を受けて
いる。各位置決めピース23は樹脂材により成形され、
その外周面には長尺管体15との接着面積を拡大させる
ためのねじが切ってあり、金型18の壁面に対応したボ
ルト(ピンを打ち込んでもよい)へねじ込んでその取付
けが行えるようにしてある。
ース23から特定の位置決めピース23を選択して内部
に摩耗検知センサ24を組み込むようにしている。この
摩耗検知センサ24はマスの流路側から径方向に沿って
設けられた三つの検知線24a〜24cによって形成さ
れ、これら各検知線24a〜24cは摩耗状況報知装置
25に接続されている。分割管体15の壁面の摩耗は位
置決めピース23の摩耗にほぼ対応しているため、各検
知線24a〜24cのうち内部側から順に検知線24a
〜24cを断線させることで、断線した検知線24a〜
24cに対応する表示が摩耗状況報知装置25によって
なされ、これによって分割管体15に生じている摩耗の
段階的進行を自動的に知ることができる。摩耗状況報知
装置25での表示としては、一段階目の検知線24aの
断線時には青色の表示ランプを点灯させ、二段目、三段
目の断線時には順に黄色・赤色の表示ランプを順に点灯
させるようになっている。
ら中子19を金型18内の中心にセットした後、金型1
8内にウレタン樹脂原液を充填する。所定時間の経過後
にウレタン樹脂が固化したら、金型18を開放して中子
19の抜き取りを行う。この場合には、リボン片20の
一端をつまんで引っ張り出してやると、突縁22とスリ
ット21との係合が強制解除され、リボン片20の密着
螺旋が解かれ、あたかも林檎の皮を剥くようにしてリボ
ン片20を連続して引き出すことができる。このまま終
端までリボン片20の引き出しを行えば、中子19の抜
き取りが完了し、約300゜の角度をもつ円弧状の分割
管体15が得られる。
管体15との接続のための金属製の接続プレート26が
埋め込まれている。接続プレート26は方形状をなして
おり、分割管体15の成形に際して金型18内にインサ
ートされる。分割管体15の両端面には僅かに小径のシ
ール面27がリング状に形成され、接続プレート26は
その若干後方に埋め込まれるようにしてある。また、分
割管体15は八角形の側面形状をもっているため、接続
プレート26のうち、分割管体15の各コーナに対応す
る部分はそれぞれはみ出すことになり、これらはみ出し
箇所には分割管体15同士の接続のためのボルト差し込
み孔28が複数個貫通し、ここにボルト31を挿入しナ
ット32によって締め込むことで分割管体15同士が接
続されている。
は上記した通りであるが、分割管体15と下部パイプ8
との接続は図15に示すようになっている。従来であれ
ば、バレル槽を構成するホース内にこれより小径に形成
された下部パイプ8側の接続部を突っ込んで、そのもと
でボルト締めを行っていたが、これではマスの流路中に
径の異なる接続部が段差となって存在することになるた
め、偏摩耗あるいはマスの流動が阻害されることが懸念
される。そこで、本実施形態ではこの段差を解消するよ
うな構造とした。すなわち、分割管体15の端面と下部
パイプ8側の接続部の内径を合致させ、これらを突き合
わせるようにする。このとき、分割管体15の端部にお
いて外周面には接着剤を介在させて金属製のジョイント
具29を固定する。そして、このジョイント具29から
ボルト30を挿入して下部パイプ8側へねじ込み、相互
の連結を行うのである。
装置の作用効果を具体的に説明する。投入口12より定
量の研磨材(研磨石、水等を含む)を投入して振動モー
タ6により本体部2を作動させておく。次に、ワークを
投入すると、内外の長尺管体に送り方向の振動が作用す
るため、ワークは長尺管体内を循環する研磨材と共に内
側の長尺管体7aの上端の開口より内部に進入した後、
内側の長尺管体7a内部を下降する。さらに、ワークは
下部パイプ8を通って外側の長尺管体7bへと移動した
後、外側の長尺管体7b内を上昇し、上部連結樋10に
至る。そして、ここで選別網13を通過する際に、研磨
材等は網目を通過して下部の室へ落下し、内側の長尺管
体7aへと返送される。選別網13上に残った研磨済み
ワークはそのまま前進し、ワーク取り出し口14より回
収される。また、研磨が繰り返されて使用に適さなくな
った研磨石等は適当な時期毎に蓋板9を開放して排石口
9aより排出される。
15に平坦な載置面16を形成することにより、内外の
長尺管体7a,7bを長さ方向に沿って積み上げて支持
するようにしたため、従来に比較して固定のための支持
具の数を減らすことができる。このため、振動モータ6
の振動を均一に作用させることに寄与することができ、
したがってマスの円滑な流動が確保され、研磨機能を向
上させることができる。
って一体に成形されて材質の均一化が図られているこ
と、および300゜(それ以上広範囲に成形することも
可能)という広角度範囲にわたって形成されてつなぎ目
の数が削減されていること等の理由によっても、振動の
均一化が達成される。さらに、長尺管体7a,7bは上
下方向に関して隙間無く積み上げられてゆくため、従来
に比較して高さ方向のスペースを削減でき、これによっ
て装置全体をコンパクトにすることができる。
センサ24を設けているため、長尺管体7a,7bの内
壁面の摩耗状況を段階的に検出することができる。つま
り、長尺管体の摩耗の進行に応じて内壁面側の検知線2
4a〜24cから順に断線してゆき、このことが摩耗状
況報知装置25によって表示されるため、摩耗限界に対
する予知が容易になる。
イプ8とは、相互の内壁面同士が段差無く接続されてい
るため、偏摩耗が回避できる効果が得られる。
次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。
内外の巻き層数については、種々変更可能であり、実施
形態のものに限定されるべき性質のものではない。
が長さ方向に均一なものを示したが、金型18の設計変
更により、部分的に肉盛りをするようなことは容易に行
うことができる。例えば、振動バレル装置であれば長尺
管体7a,7bの内壁面のうち円筒体4に近い側の壁面
がより摩耗することが経験的に知られている。このた
め、この部分のみ予め厚肉に成形しておくことも可能で
ある。
断面図、(b)は同じく正断面図
(b)は同じく正断面図
部を示す側断面図、(b)は同じく正断面図
図
大断面図
断面図
Claims (3)
- 【請求項1】 ワークおよび研磨材等の研磨路を構成す
る長尺管体を、筒体の外周面に対して上下方向に連続さ
せてなる振動バレル研磨装置において、 前記長尺管体の上下両面には平坦な載置面が長さ方向に
沿って形成されることにより、長尺管体は上下に積み上
げ可能となっていることを特徴とする振動バレル研磨装
置。 - 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、前記長尺
管体は複数に分割されかつそれぞれは軟質材料により一
体に成形されてなるとともに、各分割管体の対向端面に
は相互に当接し合うシール面が形成されかつシール面の
外周側には分割管体同士を接続するための金属製の接続
プレートが設けられていることを特徴とする振動バレル
研磨装置。 - 【請求項3】 請求項1または2記載のものにおいて、
前記長尺管体には長尺管体の内壁面の摩耗状況を検知す
るための摩耗検知センサが埋設されていることを特徴と
する振動バレル研磨装置。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30677895A JP2942724B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 振動バレル研磨装置 |
US08/742,180 US5803800A (en) | 1995-10-30 | 1996-10-30 | Vibratory finishing machine having a helical and tubular container |
US09/055,237 US6076249A (en) | 1995-10-30 | 1998-04-06 | Method of making a tube for use in a vibratory finishing machine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30677895A JP2942724B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 振動バレル研磨装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09123056A JPH09123056A (ja) | 1997-05-13 |
JP2942724B2 true JP2942724B2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=17961159
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30677895A Expired - Fee Related JP2942724B2 (ja) | 1995-10-30 | 1995-10-30 | 振動バレル研磨装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2942724B2 (ja) |
-
1995
- 1995-10-30 JP JP30677895A patent/JP2942724B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09123056A (ja) | 1997-05-13 |
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