JP6551134B2 - 砂輸送方法、砂輸送装置、およびホッパ - Google Patents

砂輸送方法、砂輸送装置、およびホッパ Download PDF

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Description

本発明は、砂輸送方法、砂輸送装置、およびホッパに関する。
高圧電力の地中送電用の電力ケーブルとして、OFケーブル(Oil Filled Cable)が用いられている。OFケーブルは、導体の外周に絶縁紙が巻回されて設けられる絶縁層を有し、絶縁紙には、油が含浸されている。このため、OFケーブルに短絡が生じた場合、油に引火して被害が拡大するおそれがある。そこで、短絡時の油による延焼を抑制するため、OFケーブルは、地中の洞道に設けられるトラフ内に砂に埋設された状態で収容される(例えば、特許文献1)。
ところで、近年では、OFケーブルの老朽化に伴い、OFケーブルからCVケーブル(Cross−linked polyethylene insulated polyvinylchloride sheathed Cable)への引き換えが進められている。CVケーブルでは油が用いられず、CVケーブルを砂に埋設する必要がないため、OFケーブルからCVケーブルへの引き換えの際には、トラフ内の砂は撤去される。
特開平7−322459号公報
これまでは、トラフ内の砂を撤去するほとんどの工程を、作業員の手作業によって行っていた。具体的には、まず、トラフ内の砂を手作業で取り出し、取り出した砂を土嚢袋に詰める。次に、砂が詰められた土嚢袋を台車に載せ、マンホールまで運搬する。次に、地上部に設けられたホイストにより、土嚢袋を地上まで搬出する。
しかしながら、これまでの方法では、洞道内の狭隘な環境での作業に様々な制約があるため、それぞれの作業に時間がかかり、また、それぞれの作業を並行して行うことが困難であった。このため、全体の作業期間が長くなる傾向にあった。また、それぞれの作業に多くの作業員が必要とされ、作業全体にかかるコストが増大していた。
なお、手作業以外の方法として、各作業を機械化することが考えられるが、洞道内の狭隘な環境では搬入可能な機材が限られるため、作業を機械化することが困難となっていた。また、トラフ内に敷き詰められる砂は、経年で固まっている部分を有していることがあるため、この点も機械化を困難とする要因となっていた。
本発明の目的は、地中の洞道に設けられたトラフ内に敷き詰められた砂を地上まで輸送する際に、効率よく砂を輸送することができる砂輸送方法、砂輸送装置、およびホッパを提供することである。
本発明の一態様によれば、
地中の洞道に設けられたトラフ内に敷き詰められた砂を地上まで輸送する砂輸送方法であって、
前記洞道内に必要機材を設置する準備工程と、
前記トラフ内の砂を圧送方式で地上に排出する排出工程と、を備え、
前記排出工程は、
前記トラフから取り出した砂をホッパに投入する砂投入工程と、
前記ホッパに投入された砂を地上まで圧送する圧送工程と、を含み、
前記砂投入工程では、
前記ホッパに少なくとも2つの砂投入部を設けて、該2つの砂投入部に交互に砂を投入する砂輸送方法が提供される。
本発明の他の態様によれば、
地中の洞道に設けられたトラフ内に敷き詰められた砂を地上まで輸送する砂輸送装置であって、
前記トラフから取り出した砂が投入されるホッパと、
前記ホッパに投入された砂を地上まで圧送するブロワと、
前記ホッパから圧送される砂の流路を構成する輸送管と、を備え、
前記ホッパは、少なくとも2つの砂投入部を有し、該2つの砂投入部に交互に砂が投入されるよう構成される砂輸送装置が提供される。
本発明の更に他の態様によれば、
地中の洞道に設けられたトラフ内に敷き詰められた砂を地上まで輸送する砂輸送装置に用いられるホッパであって、
前記トラフから取り出した砂が投入される少なくとも2つの砂投入部と、
前記2つの砂投入部のそれぞれに投入された砂を、該砂の自重落下により受け取るとともに、砂を圧送するための流路の一部を構成する砂受け部と、
前記2つの砂投入部のうちの第1の砂投入部と前記砂受け部との間の第1の砂受け渡し口を開閉する第1の開閉器と、
前記2つの砂投入部のうちの第2の砂投入部と前記砂受け部との間の第2の砂受け渡し口を開閉する第2の開閉器と、
前記2つの砂投入部がそれぞれに有する上部開口を選択的に閉塞可能な蓋と、を備えるホッパが提供される。
本発明によれば、地中の洞道に設けられたトラフ内に敷き詰められた砂を地上まで輸送する際に、効率よく砂を輸送することができる砂輸送方法、砂輸送装置、およびホッパが提供される。
本発明の第1実施形態に係る砂輸送装置を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るホッパを示す正面図である。 (a)は、砂投入部を示す正面図であり、(b)は、砂投入部を示す右側面図であり、(c)は、砂投入部を示す平面図であり、(d)は、開閉器を示す正面図であり、(e)は、開閉器を示す右側面図であり、(f)は、開閉器を示す平面図である。 (a)は、継手を示す断面図であり、(b)は、中継部を示す断面図である。 本発明の第1実施形態に係る砂輸送方法におけるフローチャートである。 (a)〜(d)は、砂投入工程を示す模式図である。 (a)〜(d)は、砂投入工程を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る砂輸送装置を示す模式図である。
<本発明の第1実施形態>
(1)砂輸送装置
本発明の第1実施形態に係る砂輸送装置の概要について、図1を用いて説明する。図1は、本実施形態に係る砂輸送装置を示す模式図である。なお、図1中の白抜き矢印は、砂の流れ、すなわち圧送方向を示している。
図1に示すように、地中には、例えば、水平方向に沿って延在する洞道92と、洞道92と地上とを接続するマンホール94と、が設けられている。例えば、洞道92内には、トラフ(不図示)が設けられ、トラフ内には、地中送電用の電力ケーブルとして、OFケーブル(不図示)が収納されている。OFケーブルは、上述のように、トラフ内に砂100(川砂)に埋設された状態で収容されている。例えば、トラフ内には、トラフ長10mあたり、約1tの砂100が充填されている。
本実施形態の砂輸送装置10は、老朽化したOFケーブルをCVケーブルに引き換える際に、トラフ内にOFケーブルを覆うように敷き詰められた砂100を地上まで輸送するよう構成されていている。砂輸送装置10は、圧送方式で砂100を輸送するよう構成され、具体的には、例えば、ホッパ200と、輸送管300と、ブロワ(400,500)と、を備えている。
なお、以下において、輸送管300等の「長さ方向」とは、輸送管300等の軸方向、または輸送管300の長手方向と言い換えることができる。また、「圧送方向」とは、圧縮空気が流れる方向、または砂100が流れる方向を意味している。また、「上流側」または「下流側」とは、圧送方向を基準としている。
ホッパ200は、トラフ内の砂100を投入するよう構成されている。本実施形態のホッパ200は、例えば、少なくとも2つの砂投入部(後述する第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210b)を備えている。
輸送管300は、例えば、長尺の円筒として構成され、ホッパ200から圧送される砂100の流路を構成している。輸送管300は、例えば、洞道92内にOFケーブルに沿うようにホッパ200からマンホール94まで延在して設けられている。さらに、輸送管300は、マンホール94において鉛直上方向に立ち上がるように屈曲され、地上のダンプカー800まで延在して設けられている。ホッパ200から圧送される砂100は、輸送管300を通って地上のダンプカー800まで輸送される。
輸送管300は、圧送時の圧力に耐えうるよう構成されていることが好ましく、例えば、耐衝撃性塩化ビニル管(HI管)、またはサクションホースからなっている。なお、輸送管300の一部が鉄管からなっていてもよい。また、輸送管300の全長は、例えば、600m以下である。また、輸送管300の直径は、例えば、60mm以上90mm以下(呼び径(呼称口径)で50A以上75A以下)である。なお、輸送管300の直径は、長さ方向に均一である必要は無く、例えば、流速を大きくすべき部分(例えば最上流の部分やマンホールで鉛直方向に伸びる部分)の直径を他の部分の直径よりも細くしてもよい。
ブロワは、ホッパ200に投入された砂100を地上まで圧送するよう構成されている。本実施形態では、複数のブロワ(送出用ブロワ400、中継用ブロワ500)が設けられている。
送出用ブロワ400は、ホッパ200の上流側に接続され、ホッパ200内の砂に対して圧縮空気を供給することで、輸送管300内に砂100を圧送するよう構成されている。送出用ブロワ400の出力は、後述する中継用ブロワ500の出力よりも大きく、例えば5.4kWである。また、送出用ブロワ400の風量は例えば6.0m/minである。なお、1つのホッパ200に対して複数の送出用ブロワ400を設けても良い。これにより、ホッパ200からの砂100の輸送距離を伸ばすことが可能となる。
中継用ブロワ500は、輸送管300のうちホッパ200から地上までの間の位置に接続され、輸送管300内の砂に対してさらに圧縮空気を供給することで、輸送管300内の砂100の流れを促進するよう構成されている。中継用ブロワ500は、輸送管300の長さ方向に所定の間隔で複数設けられている。中継用ブロワ500の間隔は、例えば、10m以上300m以下である。それぞれの中継用ブロワ500の出力は例えば3.7kWであり、風量は例えば6.0m/minである。
このように、送出用ブロワ400だけで砂100を圧送するだけでなく、中継用ブロワ500によって中継しながら砂100を圧送することで、砂100の輸送距離を最大限に伸ばすことが可能となる。
以下、砂輸送装置10を構成する各部材について、詳細を説明する。
(ホッパ周辺)
図2および図3を用い、本実施形態のホッパ200周辺の構成について説明する。図2は、本実施形態に係るホッパを示す正面図である。図3(a)は、砂投入部を示す正面図であり、図3(b)は、砂投入部を示す右側面図であり、図3(c)は、砂投入部を示す平面図であり、図3(d)は、開閉器を示す正面図であり、図3(e)は、開閉器を示す右側面図であり、図3(f)は、開閉器を示す平面図である。なお、図3(c)では、蓋220を省略している。
図2に示すように、本実施形態のホッパ200は、例えば、少なくとも2つの砂投入部(第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210b)と、蓋220と、砂受け部250と、第1の開閉器240aと、第2の開閉器240bと、を備えている。
本実施形態のホッパ200は、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bを備えることで、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bに交互に砂100を投入するよう構成されている。これにより、送出用ブロワ400の運転を止めることなく、砂100を連続的に圧送することができる。
図2、図3(a)〜(c)に示すように、第1の砂投入部210aは、鉛直方向に貫通した中空部を有し、上部開口が下部開口よりも広い筒状体として構成されている。具体的には、第1の砂投入部210aは、例えば、鉛直方向に逆向きの四角錐台の形状を有している。第1の砂投入部210aの水平方向の断面は、鉛直下側に行くにつれて徐々に小さくなっている。これにより、第1の砂投入部210aは、上部開口から投入された砂100を、下部開口としての第1の砂受け渡し口230aに集めるようになっている。
一方、第2の砂投入部210bは、輸送管300の長さ方向に第1の砂投入部210aに隣接して設けられている。また、第2の砂投入部210bは、鉛直面を挟んで第1の砂投入部210aと対称に構成されている。第2の砂投入部210bは、第1の砂投入部210aと同様に、上部開口から投入された砂100を、下部開口としての第2の砂受け渡し口230bに集めるようになっている。
蓋220は、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bがそれぞれに有する上部開口を選択的に閉塞可能に構成されている。具体的には、蓋220の一辺には、ヒンジ222が設けられている。ヒンジ222は、第1の砂投入部210aの上部開口と第2の砂投入部210bの上部開口との間に圧送方向に対して垂直に配置されている。これにより、蓋220は、ヒンジ222を軸として回動することで、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bのそれぞれの上部開口を選択的に閉塞するようになっている。
第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bは、それぞれ、第1のボルト224aおよび第2のボルト224bを備えている。これにより、蓋220が上部開口を閉塞した際に、第1のボルト224aおよび第2のボルト224bのそれぞれによって蓋220を固定することができる。
なお、蓋220の中央部には、透明板からなる蓋窓部(不図示)が設けられている。これにより、蓋窓部を通して、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bのそれぞれから砂100が全て圧送されたか否かを確認することができる。
また、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bのそれぞれの側面に接するように、第1のバイブレータ280aおよび第2のバイブレータ280bが設けられている。第1のバイブレータ280aおよび第2のバイブレータ280bは、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bのそれぞれに砂100が投入された際に、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bのそれぞれを振動させるよう構成されている。これにより、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bのそれぞれにおいて、第1のバイブレータ280aおよび第2のバイブレータ280bのそれぞれの振動によって、砂100を自重落下し易くすることができ、砂100が滞留することを抑制することができる。
砂受け部250は、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bのそれぞれの鉛直下側に設けられている。これにより、砂受け部250は、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bのそれぞれに投入された砂100を、該砂100の自重落下により受け取るよう構成されている。また、砂受け部250の上流端は、サクションホース420を介して送出用ブロワ400に接続されるとともに、砂受け部250の下流端は、鉄管からなる輸送管300に接続(溶接)されている。これにより、砂受け部250は、砂100を圧送するための流路の一部を構成している。
なお、砂受け部250の底部は、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bのそれぞれから砂100を受け取り易くするように、平坦であることが好ましい。砂受け部250の底部を平坦に形成するため、砂受け部250は、例えば、鋼材からなっていることが好ましい。
図2、図3(d)〜(e)に示すように、第1の開閉器240aは、第1の砂投入部210aと砂受け部250との間の第1の砂受け渡し口230aを開閉するよう構成されている。具体的には、第1の開閉器240aは、例えば、第1の開閉板242aと、第1の油圧シリンダ244aと、を備えている。第1の開閉板242aは、第1の油圧シリンダ244aの可動軸の一端に接続されている。これにより、第1の油圧シリンダ244aは、第1の開閉板242aを軸方向に移動させることで、第1の砂受け渡し口230aを開閉するようになっている。
一方で、第2の開閉器240bは、第2の砂投入部210bと砂受け部250との間の第2の砂受け渡し口230bを開閉するよう構成されている。具体的には、第2の開閉器240bは、第1の開閉器240aと同様に、第2の開閉板242bと、第2の油圧シリンダ244bと、を備えている。これにより、第2の油圧シリンダ244bは、第2の開閉板242bを軸方向に移動させることで、第2の砂受け渡し口230bを開閉するようになっている。
なお、砂受け部250の上部における幅方向の両側には、それぞれ、ガイド部270が設けられている。ガイド部270は、砂受け部250の長さ方向に沿って設けられ、第1の開閉板242aおよび第2の開閉板242bのそれぞれの長辺を囲むように設けられている。これにより、ガイド部270は、第1の開閉板242aおよび第2の開閉板242bのそれぞれの開閉時に、第1の開閉板242aおよび第2の開閉板242bの移動を案内するとともに、第1の開閉板242aおよび第2の開閉板242bが脱落することを抑制するようになっている。
図2に示すように、砂受け部250の下には、ホッパ200を支持する第1の支持部260aおよび第2の支持部260bが設けられている。下流側に設けられた第2の支持部260bは、上流側に設けられた第1の支持部260aよりも短くなっており、ホッパ200全体が圧送方向(輸送管300の長さ方向)に傾くようになっている。これにより、砂受け部250内に自重落下した砂100をホッパ200の傾きによって滑らせ、圧送方向に流し易くすることができる。
以上のように構成されるホッパ200は、例えば、分解可能となっている。具体的には、例えば、ホッパ200は、完成品の状態から、図3(a)〜(c)に示す第1の砂投入部210a、第2の砂投入部210b、蓋220、第1のバイブレータ280a、および第2のバイブレータ280bが連結されてなる部材と、図3(d)〜(f)に示す第1の開閉器240a、第2の開閉器240b、および砂受け部250が連結されてなる部材と、第1の支持部260aと、第2の支持部260bと、に(4つの部材に)分解できるようになっている。これにより、狭いマンホール94の開口96を通して、ホッパ200を容易に搬送することができる。
(継手)
次に、図4(a)を用い、本実施形態の継手320について説明する。図4(a)は、継手を示す断面図である。なお、図4(a)中の白抜き矢印は、圧送方向を示している。
図4(a)に示すように、継手320は、所定の長さ(例えば4m)を有する一対の輸送管300を軸を一致させた状態で接続するよう構成されている。具体的には、例えば、継手320は、貫通した中空部を有する筒状体として構成され、例えば、塩化ビニルからなっている。上流側の輸送管300は、継手320の上流側の開口に挿入されている。この状態で、ボルト340が、継手320の貫通孔(符号不図示)および上流側の輸送管300の貫通孔(符号不図示)に挿入されている。なお、ボルト340の頭部は、脱落防止用のテープ360で覆われ、継手320に固定されている。これにより、上流側の輸送管300は、継手320に固定されている。一方、下流側の輸送管300は、継手320の下流側の開口に挿入され、接着剤330を介して継手320に固定されている。
このように、下流側の輸送管300が接着剤で継手320に固定され、継手320がボルト340によって上流側の輸送管300に係止されている。仮に本実施形態と反対の構成として、上流側の輸送管が接着剤で継手に固定され、下流側の輸送管がボルトによって継手に係止されている場合では、稼働中にボルトが外れたり下流側の輸送管が下流側に動いたりすると、下流側の輸送管が継手から外れ、輸送中の砂が撒き散らされる可能性がある。これに対して、本実施形態のように、下流側の輸送管300が接着剤で継手320に固定され、継手320がボルト340によって上流側の輸送管300に係止されている場合では、稼働中にボルト340が外れたり上流側の輸送管300が下流側に動いたりしたとしても、上流側の輸送管300は継手320内で下流側の輸送管300の上流端に当接して継手320から外れることが抑制される。その結果、輸送中の砂が撒き散らされることを抑制することができる。
なお、継手320内で、上流側の輸送管300と下流側の輸送管300との間に所定のギャップが設けられている。これにより、継手320内の下流側の輸送管300のつなぎ目に圧送の風が当たって下流側の輸送管300が動いたとしても、次の継手320内のギャップによって該輸送管300のずれを吸収することができる。
また、ボルト340を外せば、上流側の輸送管300から継手320を容易に外すことができる。これにより、砂100の輸送状況に応じて、輸送管300の全長を調整することが可能となる。
(中継部)
次に、図4(b)を用い、本実施形態の中継部600について説明する。図4(b)は、中継部を示す断面図である。なお、図4(b)中の白抜き矢印は、圧送方向を示している。また、仮に、中継部600を介して、互いに異なる直径を有する一対の輸送管300を接続する場合を図示している。
図4(b)に示すように、中継部600は、輸送管300の中間位置に設けられ、輸送管300内の砂100の流れを促進する中継用ブロワ500が接続されるよう構成されている。具体的には、中継部600は、貫通した中空部を有する筒状体として構成され、例えば、鉄からなっている。中継部600の周側面には、鉄製のノズル540が溶接されている。ノズル540は、中継部600の長さ方向(圧送方向)に沿って設けられ、ノズル540の下流側の開口は、中継部600の下流側に向けられている。ノズル540の上流側には、サクションホース520を介して中継用ブロワ500が接続されている。なお、中継用ブロワ500のノズル540への接続には、輸送管300が用いられても良い。このような構成により、中継用ブロワ500からサクションホース520およびノズル540を介して輸送管300内の砂に対して圧縮空気を供給することができる。また、中継部600の長さ方向に沿って設けられるノズル540を用いることにより、中継部600内の砂100の流れに逆らうことなく、圧縮空気を補うことができる。
中継部600の周側面には、透明板からなる窓部630が設けられている。これにより、窓部630を通して、中継部600内の砂100の流れを確認することができる。
なお、中継部600には、圧力計640が設けられていても良い。例えば、圧力計640の圧力値が所定値よりも高くなったときに、輸送管300内に目詰まりが生じたと判断することができる。
中継部600は、一対の輸送管300を接続するよう構成されている。中継部600の上流側には、ソケット610およびアダプタ620を介して、上流側の輸送管300が接続されている。なお、例えば、ソケット610は、塩化ビニルからなり、アダプタ620は、鉄からなっている。
具体的な接続態様を上流側から説明すると、上流側の輸送管300は、ソケット610の上流側の開口に挿入されている。この状態で、ボルト612が、ソケット610の貫通孔(符号不図示)および上流側の輸送管300の貫通孔(符号不図示)に挿入されている。なお、ボルト612の頭部は、脱落防止用のテープ614で覆われ、ソケット610に固定されている。これにより、上流側の輸送管300は、ソケット610の上流側に固定されている。ソケット610の下流側は、雄ネジとなっており、アダプタ620の上流側は、雌ネジとなっている。これにより、ソケット610の下流側は、アダプタ620の上流側にネジ締結されている。アダプタ620の下流側の直径は、中継部600の直径に対応するように、アダプタ620の上流側の直径よりも大きくなっている。また、アダプタ620の下流側は、雄ネジとなっており、中継部600の上流側は、雌ネジとなっている。これにより、アダプタ620の下流側は、中継部600の上流側にネジ締結されている。このようにして、互いに異なる直径を有する中継部600と上流側の輸送管300とを接続することができる。
一方、中継部600の下流側には、ソケット650、接続管660、およびカップリング670を介して、下流側の輸送管300が接続されている。なお、ソケット650、接続管660、およびカップリング670は、それぞれ、塩化ビニルからなっている。
具体的な接続態様を下流側から説明すると、下流側の輸送管300は、カップリング670の下流側の開口に挿入され、接着剤(符号不図示)を介してカップリング670の下流側に固定されている。また、カップリング670の上流側の開口には、接続管660の下流側が挿入されている。この状態で、ボルト672が、カップリング670の貫通孔(符号不図示)および接続管660の下流側の貫通孔(符号不図示)に挿入されている。なお、ボルト672の頭部は、脱落防止用のテープ674で覆われ、カップリング670に固定されている。これにより、接続管660は、カップリング670の上流側に固定されている。また、接続管660の上流側は、ソケット650の下流側の開口に挿入され、接着剤(符号不図示)を介してソケット650の下流側に固定されている。ソケット650の上流側の直径は、中継部600の直径に対応するように、ソケット650の下流側の直径よりも小さくなっている。また、ソケット650の上流側は、雄ネジとなっており、中継部600の下流側は、雌ネジとなっている。これにより、ソケット650の上流側は、中継部600の下流側にネジ締結されている。このようにして、互いに異なる直径を有する中継部600と下流側の輸送管300とを接続することができる。
(2)砂輸送方法
次に、図5を用い、本実施形態に係る砂輸送方法について説明する。図5は、本実施形態に係る砂輸送方法に係るフローチャートである。なお、ステップをSと略している。
(S100:準備工程)
まず、洞道92内に必要機材を設置する準備工程S100を行う。準備工程S100は、以下のように、搬入工程S100と、組立工程S120と、を有している。
(S110:搬入工程)
ホッパ200、輸送管300、送出用ブロワ400、および中継用ブロワ500等の必要機材を、地上からマンホール94の開口96を通して洞道92内に搬入する。このとき、ホッパ200を、分解した状態で地上から洞道92内に搬入する。具体的には、図3(a)〜(c)に示す第1の砂投入部210a、第2の砂投入部210b、蓋220、第1のバイブレータ280a、および第2のバイブレータ280bが連結されてなる部材と、図3(d)〜(f)に示す第1の開閉器240a、第2の開閉器240b、および砂受け部250が連結されてなる部材と、第1の支持部260aと、第2の支持部260bと、に(4つの部材に)ホッパ200を分解して搬入する。
(S120:組立工程)
上記必要機材の搬入後に、洞道92内で砂輸送装置10を組み立てる。具体的には、例えば、まず、砂100を排出するマンホール94から所定の距離離れた位置に、ホッパ200および送出用ブロワ400を配置する。次に、分解された状態のホッパ200を組み立てる。次に、ホッパ200と送出用ブロワ400とを接続する。次に、ホッパ200に輸送管300を接続する。そして、継手320を介して一対の輸送管300を接続しながら、OFケーブルに沿って輸送管300を延在させる。このとき、輸送管300の長さ方向に所定の間隔ごとに中継部600を設け、それぞれの中継部600ごとに中継用ブロワ500を接続する。次に、マンホール94において輸送管300を鉛直上方向に立ち上げるように屈曲させ、地上のダンプカー800まで延在させる。
(S200:排出工程)
次に、ホッパ200の周辺において、トラフ内にOFケーブルを覆うように敷き詰められた砂100を手作業で取り出し、土嚢袋に詰める。そして、トラフ内から取り出された砂100を圧送方式で地上に排出する排出工程S200を行う。なお、トラフ内の砂100を全て取り出した後に排出工程S200を行っても良いし、トラフ内の砂100を取り出しながら並行して排出工程S200を行っても良い。排出工程S200は、以下のように、砂投入工程S210と、圧送工程S220と、を有している。
(S210:砂投入工程)
次に、トラフから取り出した砂100をホッパ200に投入する。本実施形態では、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bに交互に砂100を投入する。この工程については、詳細を後述する。
(S220:圧送工程)
そして、送出用ブロワ400からホッパ200内の砂に対して圧縮空気を供給することで、輸送管300内に砂100を圧送する。また、中継用ブロワ500から輸送管300内の砂100に対してさらに圧縮空気を供給することで、輸送管300内の砂100の流れを促進する。これにより、地上のダンプカー800まで砂100を圧送する。
以上の砂投入工程S210および圧送工程S220を、個々に独立して不連続に行うのではなく、並行して連続的に行う。つまり、所定時間前の砂投入工程S210にて投入された砂100に対して圧送工程S220を行っている間に、新たな砂100をホッパ200に投入する砂投入工程S210を行う。
(S230:所定量排出判定)
その後、所定量の砂100を排出したか否かを判定する(S230)。砂100の排出量が所定量に満たないとき(S230でNo)、砂投入工程S210および圧送工程S220の工程を繰り返す。一方で、所定量の砂100を排出したとき(S230でYes)、一連の排出工程S200を終了する。
(ホッパ移動工程)
排出工程S200によって所定量の砂100を排出した後、トラフ内の砂100がまだ撤去されていない位置の継手320を外し、この継手320を外した部分にホッパ200および送出用ブロワ400を接続することで、輸送管300の全長を短くする。そして、移動後のホッパ200の周辺においてトラフ内の砂100を取り出し、該砂100を移動後のホッパ200に投入することで、上記した排出工程S200を行う。
以上の排出工程S200とホッパ移動工程とを繰り返し、徐々にホッパ200および送出用ブロワ400の位置をマンホール94に近づけていく。このようにして、洞道92の全長に亘って、トラフ内の砂100を撤去することができる。
(CVケーブル引換工程)
洞道92の全長に亘ってトラフ内の砂100を全て撤去した後、トラフ内からOFケーブルを撤去する。そして、OFケーブルを収納していたトラフを撤去し、空いたスペースにCVケーブルを布設する。以上により、OFケーブルからCVケーブルへの引き換えが完了する。
(3)砂投入工程
ここで、図2、図6および図7を用い、上記した砂投入工程S210について詳細を説明する。図6(a)〜図7(d)は、砂投入工程を示す模式図である。
(初期投入ステップ)
まず、第1の開閉器240aおよび第1の開閉器240bによって、それぞれ、第1の砂受け渡し口230aおよび第2の砂受け渡し口230bが閉じられた状態で、送出用ブロワ400および中継用ブロワ500の運転を開始する。なお、その後の排出工程S200では、送出用ブロワ400および中継用ブロワ500を常に運転状態とする。また、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bのそれぞれに設けられた第1のバイブレータ280aおよび第2のバイブレータ280bを稼動させる。
次に、図2に示すように、トラフから取り出され土嚢袋に入れられていた砂100を、第1の砂受け渡し口230aおよび第2の砂受け渡し口230bが閉じられた状態で第1の砂投入部210aに投入する。このとき、1回に砂投入部に投入する砂100の量を、例えば、およそ20kgとする。
(第1蓋切替ステップ)
次に、図6(a)に示すように、第1の砂投入部210aに砂100が投入された状態で、第1の砂投入部210aの上部開口を蓋220で閉塞する。
(第1砂受け渡しステップ)
次に、図6(b)に示すように、第1の開閉器240aによって第1の砂受け渡し口230aを開き、第1の砂投入部210aから砂受け部250に砂100を自重落下させる。このとき、第1の砂投入部210aから砂受け部250に自重落下した砂100は、送出用ブロワ400から砂受け部250に供給されている圧縮空気によって、輸送管300に圧送される。
(第2砂投入ステップ)
図6(c)に示すように、第1の砂投入部210aに投入された砂100が圧送される間に、第2の開閉器240bによって第2の砂受け渡し口230bを閉じた状態で、第2の砂投入部210bに砂100を投入する。
第2の砂投入部210bに砂100を投入するとき、上述のように、第2の砂受け渡し口230bが閉じられている。これにより、送出用ブロワ400から砂受け部250に圧縮空気が常に供給されていても、砂受け部250側から圧縮空気が噴出することを抑制し、砂が舞い上がることを抑制することができる。
また、第2の砂投入部210bに砂100を投入するとき、砂圧送中の第1の砂投入部210aの上部開口を蓋220で閉塞する。これにより、第1の砂投入部210aから圧縮空気が噴出することを抑制し、第1の砂投入部210a内の圧送中の砂100が舞い上がることを抑制することができる。
(第1閉口ステップ)
蓋220の蓋窓部を通して第1の砂投入部210a内の様子を見て、第1の砂投入部210aに投入された砂100が全て圧送されたか否かを確認する。
そして、図6(d)に示すように、第1の砂投入部210aに投入された砂100が全て圧送されたら、第1の開閉器240aによって第1の砂受け渡し口230aを閉じる。
(第2蓋切替ステップ)
次に、図7(a)に示すように、第2の砂投入部210bに砂100が投入された状態で、第2の砂投入部210bの上部開口を蓋220で閉塞する。
(第2砂受け渡しステップ)
次に、図7(b)に示すように、第2の開閉器240bによって第2の砂受け渡し口230bを開き、第2の砂投入部210bから砂受け部250に砂100を自重落下させる。このとき、第2の砂投入部210bから砂受け部250に自重落下した砂100は、送出用ブロワ400から砂受け部250に供給されている圧縮空気によって、輸送管300に圧送される。
(第1砂投入ステップ)
図7(c)に示すように、第2の砂投入部210bに投入された砂100が圧送される間に、第1の開閉器240aによって第1の砂受け渡し口230aを閉じた状態で、第1の砂投入部210aに砂100を投入する。
第1の砂投入部210aに砂100を投入するとき、上述のように、第1の砂受け渡し口230aが閉じられている。これにより、送出用ブロワ400から砂受け部250に圧縮空気が常に供給されていても、砂受け部250側から圧縮空気が噴出することを抑制し、砂が舞い上がることを抑制することができる。
また、第1の砂投入部210aに砂100を投入するとき、砂圧送中の第2の砂投入部210bの上部開口を蓋220で閉塞する。これにより、第2の砂投入部210bから圧縮空気が噴出することを抑制し、第2の砂投入部210b内の圧送中の砂100が舞い上がることを抑制することができる。
(第2閉口ステップ)
蓋220の蓋窓部を通して第2の砂投入部210b内の様子を見て、第2の砂投入部210bに投入された砂100が全て圧送されたか否かを確認する。
そして、図7(d)に示すように、第2の砂投入部210bに投入された砂100が全て圧送されたら、第2の開閉器240bによって第2の砂受け渡し口230bを閉じる。
以上の第1蓋切替ステップから第2閉口ステップまでを1サイクルとして、所定量の砂100が全て圧送されるまで、このサイクルを連続的に繰り返す。これにより、送出用ブロワ400の運転を止めることなく、砂100を連続的に圧送することができる。
(4)本実施形態に係る効果
本実施形態によれば、以下に示す1つ又は複数の効果を奏する。
(a)本実施形態のホッパ200は、少なくとも2つの砂投入部(第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210b)を備えている。砂投入工程S210では、第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210bに交互に砂100を投入する。これにより、送出用ブロワ400の運転を止めることなく、砂100を連続的に圧送することができる。その結果、トラフから取り出した砂100を地上まで効率よく輸送することが可能となる。
このように、効率よく砂100を輸送することができることにより、砂100の輸送時間を短くすることができる。また、トラフからの砂100の取り出し作業と並行して、圧送方式による排出工程S200を行うことができる。その結果、トラフからの砂100の取り出し作業も含めた全体の作業期間を短くすることが可能となる。また、砂100の輸送が機械化されることにより、砂輸送のための人員を削減することができる。その結果、作業全体にかかるコストを削減することが可能となる。
(b)本実施形態では、圧送方式で、洞道92のトラフ内の砂を地上に排出する。圧送方式ではブロワ等を小型化できるため、狭隘な洞道92内に砂輸送装置10を容易に設置することができる。また、圧送方式を採用することにより、様々な粒径を有する砂100を、輸送管300内に詰まらせることなく、地上まで容易に輸送することができる。従来では、トラフ内の砂100を輸送する作業は、手作業でしか行うことができず、機械化することが困難とされてきたが、本実施形態のように圧送方式を採用することにより、当該作業の機械化を実現することが可能となる。
(c)本実施形態では、第1の砂投入部210aと第2の砂投入部210bに交互に砂100を投入する際に、第1の開閉器240aによって第1の砂受け渡し口230aを閉じた状態で第1の砂投入部210aに砂100を投入するとともに、第2の開閉器240bによって第2の砂受け渡し口230bを閉じた状態で第2の砂投入部210bに砂100を投入する。このとき、送出用ブロワ400から砂受け部250に圧縮空気が常に供給されているが、砂100を投入する側の受け渡し口が閉じられていることにより、砂受け部250は、圧送方向を除いて密閉された状態となっている。その結果、砂受け部250側から圧縮空気が噴出することを抑制し、砂100が舞い上がることを抑制することができる。
(d)本実施形態では、第1の砂投入部210aに砂を投入するときは、砂圧送中の第2の砂投入部210bの上部開口を蓋220で閉塞し、第2の砂投入部210bに砂を投入するときは、砂圧送中の第1の砂投入部210aの上部開口を蓋220で閉塞する。これにより、第1の砂投入部210aまたは第2の砂投入部210bに砂を投入する際に、砂圧送中の第1の砂投入部210aまたは第2の砂投入部210bから圧縮空気が噴出することを抑制し、圧送中の砂が舞い上がることを抑制することができる。
(e)第1の砂投入部210aに投入した砂100を圧送している間に、第2の砂投入部210bに砂100を投入する。一方で、第2の砂投入部210bに投入した砂100を圧送している間に、第1の砂投入部210aに砂100を投入する。そして、これらの工程を1サイクルとして、このサイクルを連続的に繰り返す。これにより、砂100を投入する砂投入部を交互に切り替える際に、送出用ブロワ400の運転を止める必要が無いだけでなく、輸送管300内に砂100が圧送されない期間が生じることを抑制することができる。或いは、輸送管300内に砂100が圧送されない期間が生じたとしても、その期間を短くすることができる。その結果、トータルでの砂100の輸送時間を短くすることができる。
(f)搬入工程S110では、ホッパ200を分解した状態で、地上からマンホール94の開口96を通って洞道92内に搬入する。そして、搬入後の組立工程S120では、洞道92内でホッパ200を組み立てる。マンホール94の開口96は、所定の大きさに限られているため、ホッパ200を分解することで、マンホール94の開口96を通って洞道92内にホッパ200を容易に搬入することができる。
なお、参考までに、従来方法と本実施形態の方法とを比較する。例えば500mの洞道に設けられたトラフ内の砂を撤去する作業を、従来方法のように手作業で行った場合では、トラフから砂を取り出して土嚢袋に詰める作業は10日かかり、砂が詰められた土嚢袋をマンホールに輸送する作業は7日かかり、マンホールに設けられたホイストにより土嚢袋を地上まで搬出する作業は5日かかっていた。したがって、全体の作業期間は、およそ22日であった。また、各作業に必要な人員数は、1日当たりおよそ15人であった。これに対して、同じ長さの洞道に設けられたトラフ内の砂を撤去する作業を、本実施形態の砂輸送装置10を用いて行った場合では、トラフから砂を取り出す作業は手作業であるため従来方法と同じく10日かかり、砂輸送装置10の準備工程S100は4日かかり、砂輸送装置10を用いて砂100を圧送方式で排出する排出工程S200は5日かかる。本実施形態では、トラフから砂を取り出す作業は排出工程S200と並行して行うことができるため、本実施形態での全体の作業期間は、およそ19日未満となる。また、本実施形態では、トラフから砂を取り出す作業と、排出工程S200とのそれぞれにおいて従来方法と同じ人員数が必要となるが、砂輸送装置10の準備工程S100に必要な人員数を、1日当たりおよそ10人とすることができる。このように、本実施形態によれば、全体の作業期間を短くすることができるとともに、全作業に必要なトータルの人員数を削減することができる。
<本発明の第2実施形態>
図8を用い、本発明の第2実施形態について説明する。図8は、本実施形態に係る砂輸送装置を示す模式図である。
本実施形態の砂輸送装置12では、ホッパの配置が第1実施形態の砂輸送装置10と異なる。以下、第1実施形態と異なる要素についてのみ説明し、第1実施形態で説明した要素と実質的に同一の要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
(1)砂輸送装置
図8に示すように、本実施形態の砂輸送装置12では、輸送管300の長さ方向の異なる位置に、複数のホッパ202が設けられている。複数のホッパ202は、輸送管300の長さ方向に互いに所定の間隔で離間して設けられている。ホッパ202の間隔は、例えば、10m以上300m以下である。このように、ホッパ202が複数設けられていることにより、複数のホッパ202を同時または順に用いて砂100を排出することができる。
複数のホッパ202のそれぞれは、第1実施形態と同様に、少なくとも2つの砂投入部を備えている。これにより、それぞれのホッパ202は、2つの砂投入部に交互に砂100を投入することができるようになっている。
また、それぞれのホッパ202に付属するように、それぞれのホッパ202の上流側には、送出用ブロワ402が接続されている。具体的には、最上流に設けられる送出用ブロワ402は、第1実施形態の送出用ブロワ400と同様に、サクションホース(符号不図示)を介してホッパ202の砂受け部(符号不図示)の上流側に直接接続されている。一方で、輸送管300の中間位置に設けられる送出用ブロワ402は、ノズル(符号不図示)を介して、ホッパ202の側方からホッパ202の砂受け部に接続されている。ノズルは、輸送管300の長さ方向(圧送方向)に沿って設けられ、ノズルの下流側の開口は、輸送管300の下流側に向けられている。これにより、輸送管300の中間位置のホッパ202から供給される砂100に対して、上流側のホッパ202からの砂100の流れに逆らうことなく、圧縮空気を供給することができる。
また、一対のホッパ202の間の輸送管300に中継部600が設けられ、該中継部600に中継用ブロワ500が接続されていてもよい。
(2)砂輸送方法
(S110:搬入工程)
まず、第1実施形態と同様に、ホッパ202等の必要機材を、地上から洞道92内に搬入する。このとき、それぞれのホッパ202を分解した状態で、地上から洞道92内に搬入する。
(S120:組立工程)
次に、複数のホッパ202を輸送管300の長さ方向に互いに所定の間隔で離間させて配置し、分解された状態のそれぞれのホッパ202を組み立てる。次に、ホッパ202、送出用ブロワ402、中継部600、および中継用ブロワ500をそれぞれ輸送管300に接続する。以上により、砂輸送装置12を洞道92内に設置する。
(S210:砂投入工程)
次に、それぞれのホッパ202の周辺において、トラフ内の砂100を手作業で取り出す。トラフから取り出した砂100をそれぞれ最寄りのホッパ202まで運搬する。そして、複数のホッパ202に対して、同時または順に砂100を投入する。なお、それぞれのホッパ202では、2つの砂投入部に交互に砂100を投入する。
(S220:圧送工程)
そして、最上流のホッパ202内の砂100に対して、該ホッパ202に接続される送出用ブロワ402から圧縮空気を供給するとともに、輸送管300の中間位置に設けられるホッパ202内の砂100に対して、該ホッパ202に接続される送出用ブロワ402から圧縮空気を供給する。これにより、いずれのホッパ202に投入された砂100も、それぞれのホッパ202に接続される送出用ブロワ402によって安定的に圧送される。
(3)本実施形態に係る効果
本実施形態では、輸送管300の長さ方向の異なる位置に複数のホッパ202を設置し、複数のホッパ202を同時または順に用いて砂を排出する。これにより、ホッパ202を移動させることなく、洞道92の全長に亘って、トラフ内の砂100を迅速に排出することができる。
また、本実施形態では、複数のホッパ202が設けられていることで、トラフから取り出した砂100を最寄りのホッパ202まで手作業で運搬する距離を短くすることができる。したがって、不可避の手作業を軽減することができ、全体の作業期間を短くすることが可能となる。
<本発明の他の実施形態>
以上、本発明の実施形態および変形例について具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態および変形例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
上述の実施形態では、第1の砂投入部210aが上流側に位置し、第2の砂投入部210bが下流側に位置している場合について説明したが、これらの配置は逆であってもよい。
上述の実施形態では、砂輸送装置10が少なくとも2つの砂投入部(第1の砂投入部210aおよび第2の砂投入部210b)を備えている場合について説明したが、砂輸送装置は、3つ以上の砂投入部を有していても良い。しかしながら、過剰に砂投入部を設けると、かえって切替作業が複雑となるため、砂投入部は2つであることが好ましい。
上述の実施形態では、ホッパ200には、1つの蓋220が設けられ、該蓋220が2つの砂投入部のいずれか一方の上部開口を選択的に閉塞するよう構成されている場合について説明したが、ホッパには、砂投入部と同じ数だけ蓋が設けられていてもよい。
上述の実施形態では、蓋220が蓋窓部を備えている場合について説明したが、それぞれの砂投入部の側面に窓部が設けられていても良い。
上述の実施形態では、送出用ブロワ400から供給される圧縮空気の全てを、ホッパ200に供給する場合について説明したが、送出用ブロワからホッパに向けて供給される圧縮空気の一部を、ホッパの少なくとも一部を迂回させて下流側の輸送管に導いてもよい。具体的には、例えば、ホッパの砂受け部の上流側と輸送管とを接続するように、バイパス管が設けられていてもよい。これにより、ホッパの砂受け部の一部に一時的に砂の目詰まりが生じた場合であっても、砂の圧送が途絶えることを抑制し、砂の圧送を連続的に行うことができる。ただし、バイパス管を起因として圧送を不利にする場合は、バイパス管が設けられていないほうがよい。
上述の実施形態では、輸送管300のうちホッパ200から地上までの間の位置に中継用ブロワ500が設けられている場合について説明したが、洞道の距離が短いか、或いは、送出用ブロワの出力が大きい場合は、中継用ブロワが設けられていなくてもよい。
上述の実施形態では、洞道92のみに中継用ブロワ500が設けられている場合について説明したが、地上から洞道までの深さが深い場合は、マンホール内で輸送管が鉛直上方向に立ち上げられている部分に中継用ブロワが設けられていてもよい。
上述の実施形態では、砂投入工程S210において、第1の砂投入部210aから砂100を投入し始める場合について説明したが、いずれの砂投入部から砂を投入し始めてもよく、例えば、第2の砂投入部から砂を投入し始めてもよい。
上述の実施形態では、排出工程S200によって所定量の砂100を圧送した後に、継手320を外し、該継手320を外した部分にホッパ200および送出用ブロワ400を接続することで、輸送管300の全長を短くするホッパ移動工程を行い、排出工程S200とホッパ移動工程とを繰り返し、ホッパ200および送出用ブロワ400の位置をマンホール94に徐々に近づけていく場合について説明したが、排出工程によって所定量の砂を圧送した後に、継手を外し、該継手を外した部分に新たに輸送管を追加して接続することで、輸送管の全長を長くするホッパ移動工程を行い、排出工程とホッパ移動工程とを繰り返し、ホッパおよび送出用ブロワの位置をマンホールから徐々に遠ざけていってもよい。
上述の第2実施形態では、ホッパ202に付属するように送出用ブロワ402が設けられている場合について説明したが、最上流の送出用ブロワの出力が大きいか、或いは、充分な数の中継用ブロワが設けられている場合は、ホッパに隣接して送出用ブロワが設けられていなくてもよい。
<本発明の好ましい態様>
以下、本発明の好ましい態様を付記する。
(付記1)
本発明の一態様によれば、
地中の洞道に設けられたトラフ内に敷き詰められた砂を地上まで輸送する砂輸送方法であって、
前記洞道内に必要機材を設置する準備工程と、
前記トラフ内の砂を圧送方式で地上に排出する排出工程と、を備え、
前記排出工程は、
前記トラフから取り出した砂をホッパに投入する砂投入工程と、
前記ホッパに投入された砂を地上まで圧送する圧送工程と、を含み、
前記砂投入工程では、
前記ホッパに少なくとも2つの砂投入部を設けて、該2つの砂投入部に交互に砂を投入する砂輸送方法が提供される。
(付記2)
付記1に記載の砂輸送方法であって、好ましくは、
前記ホッパは、
前記2つの砂投入部のそれぞれに投入された砂を、該砂の自重落下により受け取るとともに、砂を圧送するための流路の一部を構成する砂受け部と、
前記2つの砂投入部のうちの第1の砂投入部と前記砂受け部との間の第1の砂受け渡し口を開閉する第1の開閉器と、
前記2つの砂投入部のうちの第2の砂投入部と前記砂受け部との間の第2の砂受け渡し口を開閉する第2の開閉器と、を備え、
前記砂投入工程では、
前記第1の砂投入部と前記第2の砂投入部に交互に砂を投入する際には、前記第1の開閉器によって前記第1の砂受け渡し口を閉じた状態で前記第1の砂投入部に砂を投入するとともに、前記第2の開閉器によって前記第2の砂受け渡し口を閉じた状態で前記第2の砂投入部に砂を投入する。
(付記3)
付記2に記載の砂輸送方法であって、好ましくは、
前記ホッパは、前記2つの砂投入部がそれぞれに有する上部開口を選択的に閉塞可能な蓋を備え、
前記砂投入工程では、
前記第1の砂投入部に砂を投入するときは前記第2の砂投入部の上部開口を前記蓋で閉塞し、前記第2の砂投入部に砂を投入するときは前記第1の砂投入部の上部開口を前記蓋で閉塞する。
(付記4)
付記2又は3に記載の砂輸送方法であって、好ましくは、
前記砂投入工程は、
前記第1の砂投入部に砂が投入された状態で、前記第1の砂投入部の上部開口を前記蓋で閉塞する工程と、
前記第1の開閉器によって前記第1の砂受け渡し口を開き、前記第1の砂投入部から前記砂受け部に砂を自重落下させることで、砂を圧送する工程と、
前記第1の砂投入部に投入された砂が圧送される間に、前記第2の開閉器によって前記第2の砂受け渡し口を閉じた状態で前記第2の砂投入部に砂を投入する工程と、
前記第1の砂投入部に投入された砂が全て圧送されたら、前記第1の開閉器によって前記第1の砂受け渡し口を閉じる工程と、
前記第2の砂投入部に砂が投入された状態で、前記第2の砂投入部の上部開口を前記蓋で閉塞する工程と、
前記第2の開閉器によって前記第2の砂受け渡し口を開き、前記第2の砂投入部から前記砂受け部に砂を自重落下させることで、砂を圧送する工程と、
前記第2の砂投入部に投入された砂が圧送される間に、前記第1の開閉器によって前記第1の砂受け渡し口を閉じた状態で前記第1の砂投入部に砂を投入する工程と、
前記第2の砂投入部に投入された砂が全て圧送されたら、前記第2の開閉器によって前記第2の砂受け渡し口を閉じる工程と、
を1サイクルとして、このサイクルを繰り返す。
(付記5)
付記1〜4のいずれかに記載の砂輸送方法であって、好ましくは、
前記準備工程は、
前記ホッパを分解した状態で地上から前記洞道内に搬入する搬入工程と、
該搬入後に前記洞道内で前記ホッパを組み立てる組立工程と、を含む。
(付記6)
付記1〜5のいずれかに記載の砂輸送方法であって、好ましくは、
前記圧送工程では、
送出用ブロワから前記ホッパ内の砂に対して圧縮空気を供給することで輸送管を介して砂を圧送するとともに、中継用ブロワから前記輸送管内の砂に対してさらに圧縮空気を供給することで前記輸送管内の砂の流れを促進する。
(付記7)
付記1〜6のいずれかに記載の砂輸送方法であって、好ましくは、
前記圧送工程では、
前記中継用ブロワが前記輸送管に接続される中継部に窓部を設け、該窓部を介して砂の流れを確認する。
(付記8)
付記1〜7のいずれかに記載の砂輸送方法であって、好ましくは、
前記圧送工程では、ブロワにより輸送管を介して砂を圧送し、
前記排出工程によって所定量の砂を圧送した後に、一対の前記輸送管を接続する継手を外し、該継手を外した部分に前記ホッパおよび前記ブロワを接続することで、前記輸送管の全長を短くする工程を備える。
(付記9)
付記1〜7のいずれかに記載の砂輸送方法であって、好ましくは、
前記圧送工程では、ブロワにより輸送管を介して砂を圧送し、
前記排出工程によって所定量の砂を圧送した後に、一対の前記輸送管を接続する継手を外し、該継手を外した部分に新たに前記輸送管を追加して接続することで、前記輸送管の全長を長くする工程を備える。
(付記10)
付記1〜9のいずれかに記載の砂輸送方法であって、好ましくは、
前記準備工程では、前記輸送管の長さ方向の異なる位置に複数のホッパを設置し、
前記排出工程では、前記複数のホッパを同時または順に用いて砂を排出する。
(付記11)
本発明の他の態様によれば、
地中の洞道に設けられたトラフ内に敷き詰められた砂を地上まで輸送する砂輸送装置であって、
前記トラフから取り出した砂が投入されるホッパと、
前記ホッパに投入された砂を地上まで圧送するブロワと、
前記ホッパから圧送される砂の流路を構成する輸送管と、を備え、
前記ホッパは、少なくとも2つの砂投入部を有し、該2つの砂投入部に交互に砂が投入されるよう構成される砂輸送装置が提供される。
(付記12)
本発明の更に他の態様によれば、
地中の洞道に設けられたトラフ内に敷き詰められた砂を地上まで輸送する砂輸送装置に用いられるホッパであって、
前記トラフから取り出した砂が投入される少なくとも2つの砂投入部と、
前記2つの砂投入部のそれぞれに投入された砂を、該砂の自重落下により受け取るとともに、砂を圧送するための流路の一部を構成する砂受け部と、
前記2つの砂投入部のうちの第1の砂投入部と前記砂受け部との間の第1の砂受け渡し口を開閉する第1の開閉器と、
前記2つの砂投入部のうちの第2の砂投入部と前記砂受け部との間の第2の砂受け渡し口を開閉する第2の開閉器と、
前記2つの砂投入部がそれぞれに有する上部開口を選択的に閉塞可能な蓋と、を備えるホッパが提供される。
10,12 砂輸送装置
92 洞道
94 マンホール
96 開口
100 砂
200,202 ホッパ
210a 第1の砂投入部
210b 第2の砂投入部
220 蓋
222 ヒンジ
224a,224b ボルト
230a 第1の砂受け渡し口
230b 第2の砂受け渡し口
240a 第1の開閉器
240b 第2の開閉器
242a 第1の開閉板
242b 第2の開閉板
244a 第1の油圧シリンダ
244b 第2の油圧シリンダ
250 砂受け部
260a,260b 支持部
270 ガイド部
280a 第1のバイブレータ
280b 第2のバイブレータ
300 輸送管
320 継手
330 接着剤
340 ボルト
360 テープ
400,402 送出用ブロワ
420 サクションホース
500 中継用ブロワ
520 サクションホース
540 ノズル
600 中継部
610 ソケット
612 ボルト
614 テープ
620 アダプタ
630 窓部
640 圧力計
650 ソケット
660 接続管
670 カップリング
672 ボルト
674 テープ
800 ダンプカー

Claims (9)

  1. 地中の洞道に設けられたトラフ内に敷き詰められた砂を地上まで輸送する砂輸送方法であって、
    前記洞道内に必要機材を設置する準備工程と、
    前記トラフ内の砂を圧送方式で地上に排出する排出工程と、を備え、
    前記排出工程は、
    前記トラフから取り出した砂をホッパに投入する砂投入工程と、
    前記ホッパに投入された砂を地上まで圧送する圧送工程と、を含み、
    前記砂投入工程では、
    前記ホッパに少なくとも2つの砂投入部を設けて、該2つの砂投入部に交互に砂を投入する砂輸送方法。
  2. 前記ホッパは、
    前記2つの砂投入部のそれぞれに投入された砂を、該砂の自重落下により受け取るとともに、砂を圧送するための流路の一部を構成する砂受け部と、
    前記2つの砂投入部のうちの第1の砂投入部と前記砂受け部との間の第1の砂受け渡し口を開閉する第1の開閉器と、
    前記2つの砂投入部のうちの第2の砂投入部と前記砂受け部との間の第2の砂受け渡し口を開閉する第2の開閉器と、を備え、
    前記砂投入工程では、
    前記第1の砂投入部と前記第2の砂投入部に交互に砂を投入する際には、前記第1の開閉器によって前記第1の砂受け渡し口を閉じた状態で前記第1の砂投入部に砂を投入するとともに、前記第2の開閉器によって前記第2の砂受け渡し口を閉じた状態で前記第2の砂投入部に砂を投入する請求項1に記載の砂輸送方法。
  3. 前記ホッパは、前記2つの砂投入部がそれぞれに有する上部開口を選択的に閉塞可能な蓋を備え、
    前記砂投入工程では、
    前記第1の砂投入部に砂を投入するときは前記第2の砂投入部の上部開口を前記蓋で閉塞し、前記第2の砂投入部に砂を投入するときは前記第1の砂投入部の上部開口を前記蓋で閉塞する請求項2に記載の砂輸送方法。
  4. 前記砂投入工程は、
    前記第1の砂投入部に砂が投入された状態で、前記第1の砂投入部の上部開口を前記蓋で閉塞する工程と、
    前記第1の開閉器によって前記第1の砂受け渡し口を開き、前記第1の砂投入部から前記砂受け部に砂を自重落下させることで、砂を圧送する工程と、
    前記第1の砂投入部に投入された砂が圧送される間に、前記第2の開閉器によって前記第2の砂受け渡し口を閉じた状態で前記第2の砂投入部に砂を投入する工程と、
    前記第1の砂投入部に投入された砂が全て圧送されたら、前記第1の開閉器によって前記第1の砂受け渡し口を閉じる工程と、
    前記第2の砂投入部に砂が投入された状態で、前記第2の砂投入部の上部開口を前記蓋で閉塞する工程と、
    前記第2の開閉器によって前記第2の砂受け渡し口を開き、前記第2の砂投入部から前記砂受け部に砂を自重落下させることで、砂を圧送する工程と、
    前記第2の砂投入部に投入された砂が圧送される間に、前記第1の開閉器によって前記第1の砂受け渡し口を閉じた状態で前記第1の砂投入部に砂を投入する工程と、
    前記第2の砂投入部に投入された砂が全て圧送されたら、前記第2の開閉器によって前記第2の砂受け渡し口を閉じる工程と、
    を1サイクルとして、このサイクルを繰り返す請求項3に記載の砂輸送方法。
  5. 前記準備工程は、
    前記ホッパを分解した状態で地上から前記洞道内に搬入する搬入工程と、
    該搬入後に前記洞道内で前記ホッパを組み立てる組立工程と、を含む請求項1〜4のいずれか1項に記載の砂輸送方法。
  6. 前記圧送工程では、
    送出用ブロワから前記ホッパ内の砂に対して圧縮空気を供給することで輸送管を介して砂を圧送するとともに、中継用ブロワから前記輸送管内の砂に対してさらに圧縮空気を供給することで前記輸送管内の砂の流れを促進する請求項1〜5のいずれか1項に記載の砂輸送方法。
  7. 前記準備工程では、砂の流路を構成する輸送管の長さ方向の異なる位置に複数のホッパを設置し、
    前記排出工程では、前記複数のホッパを同時または順に用いて砂を排出する請求項1〜6のいずれか1項に記載の砂輸送方法。
  8. 地中の洞道に設けられたトラフ内に敷き詰められた砂を地上まで輸送する砂輸送装置であって、
    前記トラフから取り出した砂が投入されるホッパと、
    前記ホッパに投入された砂を地上まで圧送するブロワと、
    前記ホッパから圧送される砂の流路を構成する輸送管と、を備え、
    前記ホッパは、少なくとも2つの砂投入部を有し、該2つの砂投入部に交互に砂が投入されるよう構成される砂輸送装置。
  9. 地中の洞道に設けられたトラフ内に敷き詰められた砂を地上まで輸送する砂輸送装置に用いられるホッパであって、
    前記トラフから取り出した砂が投入される少なくとも2つの砂投入部と、
    前記2つの砂投入部のそれぞれに投入された砂を、該砂の自重落下により受け取るとともに、砂を圧送するための流路の一部を構成する砂受け部と、
    前記2つの砂投入部のうちの第1の砂投入部と前記砂受け部との間の第1の砂受け渡し口を開閉する第1の開閉器と、
    前記2つの砂投入部のうちの第2の砂投入部と前記砂受け部との間の第2の砂受け渡し口を開閉する第2の開閉器と、
    前記2つの砂投入部がそれぞれに有する上部開口を選択的に閉塞可能な蓋と、を備えるホッパ。
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