JP2942580B2 - アルミニウム送電線およびその製造方法 - Google Patents

アルミニウム送電線およびその製造方法

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博明 岩山
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祐史 武井
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は周囲の環境に調和された色調を有するアルミ
ニウム送電線に関するものである。
〔従来の技術〕〔発明が解決しようとする課題〕 近年電力需要が増大し、これに伴って送電線の大サイ
ズ化、多導体化および多回線化の傾向がある。
また大容量の発電所から、都市部に送電する場合、用
地の事情により国立、国定公園等環境保護地域内を通っ
て送電線を架設しなければならないケースも増えてきて
いる。
しかし、このような場合に架設されているアルミニウ
ム送電線例えばACSRは従来のように製造されたままのも
のを架線した場合、周囲の環境に溶け合わず、特に金属
光沢を有するアルミニウム表面が白く反射する等して目
立ち、周囲のよい環境を著しく損なうという問題が生じ
ている。
この問題を解決するためアルミニウム送電線の最外層
の表面をサンドブラスト処理することが行われている。
しかしこのブラスト処理による方法では、表面の反射率
を低減させることは出来るものの明度の点では効果がな
いか、むしろマイナスとなるため、送電線の背景が緑の
多い森林の場合には、送電線全体が白く浮かび上がり満
足な解決がなされていない。
そこでこのような課題を解決する他の手段として、黒
色に着色した塗料を塗覆して明度を下げることが考えら
れる。
しかし、送電線の場合には、このような塗装法により
明度を下げる方法は直ちに採用し得ない。
その理由は送電線では架線後にスペーサーやアーマー
ロッド等の付属品を多数取りつける必要があるが、塗装
をすると電気絶縁性の塗膜を有することとなるので、こ
れを剥離して電線と付属品とが同電位となるようにしな
ければならず、しかも塗膜の剥離を行う場合、非常に高
い空中作業を行わなければならず、実現には実施しがた
い。またこの塗膜に導電性を付与して剥離作業を要しな
いものとする考えもあるが、塗膜に導電性を付与するた
めに例えばカーボンブラックを添加配合した塗料では、
アルミニウムの腐食が促進されることが認められ、結局
この方法も実用化はできなかった。
本発明はこのような従来の技術では解決できなかった
課題を解決することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記の実情に鑑みて種々検討の結果なされた
もので、ブラスト処理においてその条件を適切に選択す
ることにより、低明度で、低反射率の表面が得られるこ
とを見出したものである。
本発明の概要は、以下の構成よりなる。
1)アルミニウム送電線の少なくとも最外層の表面に、
最大粗さ15〜50μmの粗面化処理と最大粗さ3〜12μm
の粗面化処理とが順次施されていることを特徴とするア
ルミニウム送電線 2)アルミニウム送電線の少なくとも最外層の表面に、
粒径♯60〜150の研磨材によりブラスト処理した後、粒
径♯180〜320の研磨材によりブラスト処理して研磨する
ことを特徴とするアルミニウム送電線の製造方法 〔作用〕 本発明はアルミニウム送電線の表面をブラスト処理す
るに於いて、選択した2種類の粒径の研磨材を用いて、
2段階にブラスト処理することにより、低明度、低反射
率の表面状態を有する送電線を得るものである。
すなわちブラスト処理を行う場合に、従来一般に行わ
れている1種類の粒径の研磨材でブラスト処理した場合
には粒径を種々変えてブラスト処理しても、反射率の低
減効果は粒径に関係なくほぼ一様に認められるが、明度
の低減効果は殆どないか又はマイナス効果となるのに対
し、本発明による2段階のブラスト処理を施した場合に
は、反射率だけでなく明度の低下効果も得られるもので
ある。
その理由は明らかではないが、最初に形成した大きな
粗面の上に、細かい粗面(凹凸)が重なって形成される
ことによるものと考えられる。すなわち本発明により粗
面化処理したものは1種類の研磨材で粗面化した従来の
ものと比較すると、凹凸の向きが予め形成された大きい
粗面(凹凸)の影響を受けて、より複雑な方向に乱れた
状態に形成されているものと考えられ、そのため光の反
射がより複雑化して光の吸収が大きくなり、低明度化の
効果ができるものと考えられる。
本発明で用いられるブラスト処理の研磨材は、コラン
ダム、炭化珪素、珪砂などを用いた通常のブラスト処理
でもよい。また粉末をそのまま吹きつける乾式、または
水中に分散させた湿式のいずれでもよい。
本発明により好ましい明度の送電線を得るには撚線の
外表面を最初最大粗さ15〜50μmの粗面化処理を施し、
次いで最大粗さ3〜12μmの粗面化処理を施すことによ
り達成できる。
またこのような表面粗さを達成するための最も効率の
よい方法はブラスト処理であり、第1段階で、研磨材の
粒径を♯60〜150とし、第2段階で、研磨材の粒径を♯1
80〜320とすることにより達成されることを見出した。
上記において、研磨材の粒径を第1段階では♯60〜15
0とした理由は、これにより最大粗さ15〜50μmの表面
粗さがえられるためで、♯60未満の粗いものではアルミ
ニウム送電線の表面の表面粗さが50μmを超えて大とな
り、アルミニウム送電線の表面を深く削り過ぎ機械的強
度の低下が大き過ぎるためであり、♯150を超えて小さ
くした場合は表面の最大粗さが15μm未満となり、第2
段階の処理による粗面化効果が小さくなり、期待する程
の明度低下が得難いからである。また、第2段階では♯
180〜320とした理由は、これにより最大粗さ3〜12μm
の粗面化効果を有する粗面化処理が付与出来るためであ
る。
〔実施例〕
本発明の効果を立証するために以下の実験を行った。
810mm2のACSRを各種粒径のコランダムを研磨材として
用意し、空気圧力4kg/cm2,線速1m/分の条件で1段又は
2段のブラスト処理した試料の反射率と明度とを調べ
た。そのデータを示せば第1表のとおりで、本発明によ
るものは従来の1段のブラスト処理した比較例のものに
比べ、明度の低減効果が著しいことが判る。
なお、本発明の実施にあたっては、処理を施すべき電
線の各素線を予め撚合わせてからその最外層に処理をし
ても良いし、撚合わせた際に最外層になる素線の表面に
処理を施した後撚り合わせをして電線としてもよい。
〔発明の効果〕 本発明によれば、適正な2種類の粗面化処理を組合わ
せることにより、従来達成出来なかった低反射率で明度
の小さいアルミニウム送電線を容易に提供することが出
来る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三戸 雅隆 東京都江東区木場1丁目5番1号 藤倉 電線株式会社内 (72)発明者 斉藤 健 静岡県沼津市双葉町9―1 藤倉電線株 式会社沼津工場内 (72)発明者 大出 寛 静岡県沼津市双葉町9―1 藤倉電線株 式会社沼津工場内 (72)発明者 岩山 博明 静岡県沼津市双葉町9―1 藤倉電線株 式会社沼津工場内 (72)発明者 佐野 ▲つとむ▼ 静岡県沼津市双葉町9―1 藤倉電線株 式会社沼津工場内 (72)発明者 武井 祐史 静岡県沼津市双葉町9―1 藤倉電線株 式会社沼津工場内 (56)参考文献 特開 昭55−12686(JP,A) 特開 平2−270221(JP,A) 特開 平3−67408(JP,A) 特開 昭61−276729(JP,A) 特開 昭59−182967(JP,A) 特公 昭36−14185(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 5/00 - 5/10 H01B 13/00 501 C23F 1/00 - 1/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アルミニウム送電線の少なくとも最外層の
    表面に、最大粗さ15〜50μmの粗面化処理と、最大粗さ
    3〜12μmの粗面化処理とが順次施されていることを特
    徴とするアルミニウム送電線。
  2. 【請求項2】アルミニウム送電線の少なくとも最外層の
    表面に、粒径♯60〜150の研磨材によりブラスト処理し
    た後、粒径♯180〜320の研磨材によりブラスト処理して
    研磨することを特徴とするアルミニウム送電線の製造方
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